JPH0612065Y2 - 移動式カウンターウエイトの駆動装置 - Google Patents

移動式カウンターウエイトの駆動装置

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JPH0612065Y2
JPH0612065Y2 JP1989124799U JP12479989U JPH0612065Y2 JP H0612065 Y2 JPH0612065 Y2 JP H0612065Y2 JP 1989124799 U JP1989124799 U JP 1989124799U JP 12479989 U JP12479989 U JP 12479989U JP H0612065 Y2 JPH0612065 Y2 JP H0612065Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、杭打ち機等の自走型建設機械やクレーン車等
に取り付けられる移動式カウンターウエイトの駆動装置
に関するものである。
(従来の技術) 自走型建設機械等では、車体全体の前後方向バランスを
とるために、車体の前部に作用する負荷荷重と平衡する
カウンターウエイトが車体後部に取り付けられるが、前
記負荷荷重の増減に応じて前記カウンターウエイトを前
後に移動させることが出来るように構成した移動式カウ
ンターウエイト装置が考えられた。
この種の移動式カウンターウエイト装置は、車体に接近
した前位置と車体から離れた後ろ位置との間で移動可能
に支持されたカウンターウエイトと、このカウンターウ
エイトを前記両位置間で移動させる駆動装置とから構成
されるものであるが、従来のこの種の装置の前記駆動装
置は、例えば特公昭45−31580号公報や実公昭4
9−43790号公報等に記載されているように、前後
移動可能なカウンターウエイトと車体側とを直接連結す
る流体圧シリンダーから構成していた。
(考案が解決しようとする問題点) 上記のような移動式カウンターウエイトの駆動装置で
は、カウンターウエイトの前後移動ストロークと同一の
伸縮ストロークを有する大型で長尺の流体圧シリンダー
が必要となる。このような問題点を解決するために、前
記カウンターウエイトと車体側とを中折れ2連リンクで
連結し、この中折れ2連リンクをシリンダーで開閉駆動
するように構成すれば、当該シリンダーの伸縮ストロー
クを前記中折れ2連リンクで拡大してカウンターウエイ
トに伝達することが出来るので、前記シリンダーとして
は、比較的伸縮ストロークの短い小型のシリンダーを使
用することが可能になるが、中折れ2連リンク間にシリ
ンダーを直接介在させたのでは、当該中折れ2連リンク
が閉動状態にあるときと開動状態にあるときとで前記シ
リンダーの中心線、即ち作用力線の位置が大きく変動
し、開動前半(閉動後半)と開動後半(閉動前半)との
内、何れか一方は、前記シリンダーの伸縮力が効率良く
中折れ2連リンクの開閉に作用しなくなる。換言すれ
ば、上記の効率低下状態に於いても確実に中折れ2連リ
ンクを開閉させてカウンターウエイトを前後移動させる
ことが出来るように、結局は能力の大きな大型のシリン
ダーが必要となり、十分な経済的効果を得ることが出来
ない。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記のような従来の問題点を解決するために、
前後移動可能に支持されたカウンターウエイトと車体側
とを連結する第一中折れ2連リンクと、この第一中折れ
2連リンクの車体側のリンクと車体側とを連結する第二
中折れ2連リンクと、前記第一中折れ2連リンクのカウ
ンターウエイト側のリンクと前記第二中折れ2連リンク
の中折れ部との間に介装されたシリンダーとから成り、
このシリンダーの伸長により前記第一中折れ2連リンク
を開動させてカウンターウエイトを押し出し移動させた
とき、前記第二中折れ2連リンクの中折れ部が、前記第
一中折れ2連リンクの車体側支軸に接近移動するように
構成して成る移動式カウンターウエイトの駆動装置を提
案するものである。
(実施例) 以下に本考案の一実施例を添付の例示図に基づいて説明
する。
第1図に於いて、1は走行用クローラー2を備えた自走
型建設機械の車輌本体であり、運転室3等を備えた旋回
台4の前部に、例えば杭打ち装置用リーダー5等が取り
付けられ、旋回台4の後部に、移動式カウンターウエイ
ト装置6が配設されている。この移動式カウンターウエ
イト装置6に於けるカウンターウエイト7は、車体(旋
回台4)に接近した前位置Aと車体(旋回台4)から後
方に離れた後ろ位置Bとの間で前後移動可能にガイドレ
ール8に支持されている。このガイドレール8は、前記
前位置Aにあるカウンターウエイト7を支持する固定レ
ール部分9と前記後ろ位置Bにあるカウンターウエイト
7を支持する折り畳み可能な可動レール部分10とから
構成されている。
第2図〜第4図に示すように、前記ガイドレール8は左
右一対並設されており、各ガイドレール8の固定レール
部分9は、旋回台4の後端に付設された左右横方向の基
材11から後方に互いに平行状態に固着突設され、この
各固定レール部分9の遊端部に前記可動レール部分10
が、夫々垂直支軸12により水平に回動自在に連結され
ている。13は各固定レール部分9の遊端外側部に取り
付けられたストッパーであって、第3図に実線で示すよ
うに可動レール部分10を、固定レール部分9を延長さ
せる作用位置Xまで外側へ回動させたとき、当該可動レ
ール部分10の基部外側に形成した突出部分14が前記
ストッパー13に当接するように構成している。
前記両可動レール部分10の遊端には、第6図に示すよ
うに、各可動レール部分10を固定レール部分9に対し
て略直角向きとなる格納位置Yまで内側へ夫々回動させ
たとき、互いに重なる連結用アイプレート15a,15
bが突設されており、互いに重なった両連結用アイプレ
ート15a,15bのピン孔に連結ピン16を挿入する
ことにより、両可動レール部分10を格納位置Yに固定
することが出来る。
前記両ガイドレール8の各固定レール部分9及び各可動
レール部分10の上面には、可動レール部分10が作用
位置Xにあるときに一直線状に連続するように、各々長
さ方向に沿って角棒状レール材17,18が敷設されて
いる。
前記カウンターウエイト7には、前記両ガイドレール8
のレール材17,18に対し上からスライド可能に嵌合
するスライドシュー19が左右両端近傍底面に取り付け
られ、両ガイドレール8の中間で当該ガイドレール8よ
りも下方に突出する突出部20の左右両端には、固定手
段21が取り付けられている。この固定手段21は、第
7図及び第8図に示すように、基板22に固着突設した
円筒状ガイド23に回転及び軸方向摺動可能に内嵌され
たロックピン24と、このロックピン24に一端が固着
され且つ前記円筒状ガイド23に形成されたコの字形案
内溝25を貫通する操作杆26とから成り、前記両ガイ
ドレール8の各固定レール部分9の下側と各可動レール
部分10の下側とに、前記ロックピン24が嵌合可能な
ピン孔27a,28aを有する固定板27,28が固着
突設されている。前記基板22は、カウンターウエイト
突出部20の左右両端面に固着された位置決め用レール
材29に上辺部を下から嵌合した状態でボルト止めされ
る。然して、前記操作杆26をコの字形案内溝25の内
側下向き凹部25aから離脱させるように上方に回動さ
せた後、外側下向き凹部25bの真上位置まで外方へ移
動させることにより、ロックピン24を円筒状ガイド2
3から突出移動させ、対向位置にある固定板27,28
のピン孔27a,28aに嵌合させることが出来る。そ
して操作杆26を下方に押し下げて外側下向き凹部25
b内に嵌合させることにより、ロックピン24を突出位
置に固定することが出来る。この逆に操作杆26を操作
すれば、ロックピン24を円筒状ガイド23内に退入さ
せて固定板27,28のピン孔27a,28aから離脱
させると共に、当該退入位置でロックピン24を固定す
ることが出来る。
前記両ガイドレール8の各固定レール部分9及び各可動
レール部分10の下部内側辺には、カウンターウエイト
浮き上がり防止用レール材30が長さ方向に沿って着脱
自在にボルト止めされている。このレール材30は、前
記固定手段21の円筒状ガイド23の遊端部と、当該円
筒状ガイド23と並列状態で基板22に固着突設された
円筒体31の遊端部とに、被さる位置にあって、カウン
ターウエイト7が振動等でガイドレール8から浮き上が
ろうとするとき、前記円筒状ガイド23の遊端部と円筒
体31の遊端部との内、少なくとも一方が、前記レール
材30に下から当接して、カウンターウエイト7が浮き
上がってスライドシュー19がレール材17,18から
外れてしまうのを防止するように構成している。
第2図及び第3図に示すように、前記カウンターウエイ
ト7を前位置Aと後ろ位置Bとの間で移動させるため
に、駆動装置32が設けられている。この駆動装置32
は、両ガイドレール8間の中央位置に配設され、旋回台
4とカウンターウエイト7との間に介装された第一中折
れ2連リンク33と、この第一中折れ2連リンク33と
旋回台4との間に介装された第二中折れ2連リンク41
と、前記第一中折れ2連リンク33を開閉駆動する流体
圧シリンダー34(電動シリンダーでも良い)とから構
成されている。前記第一中折れ2連リンク33は、基材
11と旋回台4との間にわたって固着された左右一対の
軸受板35の下端部に支軸36で上下揺動自在に一端が
軸支された左右一対のリンク37の他端と、カウンター
ウエイト7側に支軸38で上下揺動自在に一端が軸支さ
れた左右一対のリンク39の他端とを、支軸40により
相対的に揺動可能に軸支連結したものである。前記第二
中折れ2連リンク41は、前記左右一対の軸受板35の
上端に支軸42で上下揺動自在に一端が軸支された左右
一対のリンク43の他端と、前記リンク37の支軸40
寄り位置に夫々支軸44で上下揺動自在に一端が軸支さ
れた左右一対のリンク45の他端とを、支軸46により
相対的に揺動可能に軸支連結したものであって、夫々左
右一対の前記リンク37,39,45の中間に配置され
た前記流体圧シリンダー34のシリンダー本体後端部
は、前記シリンダー支持用中折れ2連リンク41の中央
支軸46に支承され、当該シリンダー34のピストンロ
ッド先端部は、前記中折れ2連リンク33に於けるリン
ク39の支軸38寄り位置に支軸47により支承されて
いる。
尚、第3図及び第5図に示すように、カウンターウエイ
ト7の左右巾方向中央部で後側部には、最深部が当該カ
ウンターウエイト7の前後方向長さの略中央位置まで達
する凹入部48が形成されており、この凹入部48の最
深部で、前記第一中折れ2連リンク33のリンク37を
軸支する支軸36より若干低い位置に、当該第一中折れ
2連リンク33のリンク39を軸支する支軸38が支承
されている。又、前記第二中折れ2連リンク41の左右
一対のリンク43には、当該第二中折れ2連リンク41
が第2図に示すように所定角度開動したときに、他方の
左右一対のリンク45の当接部45aに当接してそれ以
上の開動を阻止するストッパー49が取り付けられてい
る。更に、前記左右一対のリンク43は、前記ストッパ
ー49の上側で連結板50により互いに連結一体化され
ている。
以上のように構成された移動式カウンターウエイト装置
6に於いては、第2図及び第3図に示すように、両ガイ
ドレール8の可動レール部分10を支軸12の周りで外
側へ回動させて、固定レール部分9に対し直線状に連続
する作用位置Xにセットした状態では、カウンターウエ
イト7を、その底部のスライドシュー19と角棒状レー
ル材17,18とを利用して、ガイドレール8上で前位
置Aと後ろ位置Bとの間をスライドさせることが出来
る。然して、旋回台4の前部にかかる負荷荷重が軽いと
きは、第1図に実線で示すようにカウンターウエイト7
を前位置Aにセットし、負荷荷重が重い場合は、第1図
に仮想線で示すようにカウンターウエイト7を後ろ位置
Bにセットするのであるが、このカウンターウエイト7
の前後移動は、第2図及び第5図に示すように駆動装置
32によって行わせる。
即ち、第2図に示すように、流体圧シリンダー34を伸
長させて第一中折れ2連リンク33を開動させることに
より、カウンターウエイト7をガイドレール8の固定レ
ール部分9上から可動レール部分10上へ、開動する前
記第一中折れ2連リンク33により押し出し移動させる
ことが出来、この逆に、第5図に示すように、流体圧シ
リンダー34を収縮させて第一中折れ2連リンク33を
閉動させることにより、カウンターウエイト7をガイド
レール8の可動レール部分10上から固定レール部分9
上へ、閉動する前記第一中折れ2連リンク33により引
き寄せ移動させることが出来る。
前記第一中折れ2連リンク33の開閉運動に伴って、第
二中折れ2連リンク41も同様に開閉することになる。
即ち、第一中折れ2連リンク33を開動させるときは、
第2図に示すように第二中折れ2連リンク41がリンク
37に引っ張られて開動し、流体圧シリンダー34のシ
リンダー本体後端を支承する中央支軸46の位置がリン
ク37の下端支軸36(即ち、第一中折れ2連リンク3
3の車体側支軸)に接近するように下がることになる。
又、第一中折れ2連リンク33を閉動させるときは、第
5図に示すように第二中折れ2連リンク41がリンク3
7に押されて閉動し、流体圧シリンダー34のシリンダ
ー本体後端を支承する中央支軸46の位置がリンク37
の下端支軸36から遠ざかるように上がることになる。
従って、第5図に示すように第一中折れ2連リンク33
が閉動限位置にあるときは、流体圧シリンダー34の中
心線(支軸46,47を結ぶ仮想線)34aがリンク3
7の略中央位置を通ることになり、第2図に示すように
第一中折れ2連リンク33が開動限位置にあるときも、
流体圧シリンダー34の中心線34aが、支軸40側か
らリンク37の有効長さの略1/4程度の位置を通るこ
とになり、当該中心線34aが前記支軸40に接近し過
ぎる状態になることが避けられる。
即ち、第5図に示すように第一中折れ2連リンク33が
閉動限位置にあるとき、流体圧シリンダー34を含む駆
動装置32の全体が占有する前後方向長さを最小限にす
ると共に、当該シリンダー34の作用力が第一中折れ2
連リンク33の開動に効率良く作用するように、前記流
体圧シリンダー34の位置を図示のように定めた場合、
第二中折れ2連リンク41を省いて当該流体圧シリンダ
ー34のシリンダー本体後端部を支軸46の位置でリン
ク37に直接軸支することも出来るが、この場合には、
第一中折れ2連リンク33を開動させるに伴ってシリン
ダー中心線34aが支軸40に接近してゆくことにな
る。従って、第一中折れ2連リンク33が第2図に示す
ように開動限位置に達したとき、シリンダー中心線34
aが支軸40の付近を通ることになるため、流体圧シリ
ンダー34を収縮させて第一中折れ2連リンク33を閉
動させようとしたとき、及びその閉動行程前半(開動行
程後半)に於いて、当該シリンダー34の作用力が第一
中折れ2連リンク33の開閉に効率良く作用しなくな
る。換言すれば、能力の大きな大型の流体圧シリンダー
を使用しなければ、大重量のカウンターウエイト7を前
後移動させることが出来なくなるのであるが、前記のよ
うに第二中折れ2連リンク41を併用して、第一中折れ
2連リンク33の開動に伴ってシリンダー中心線34a
が支軸40の方へ接近移動するのを防止することによ
り、第一中折れ2連リンク33の開閉全行程に於いて、
流体圧シリンダー34の作用力を第一中折れ2連リンク
33の開閉に効率良く作用させることが出来る。
尚、第5図に示すように、第一中折れ2連リンク33を
閉動限まで閉動させて、カウンターウエイト7を固定レ
ール部分9に支持される前位置Aまで移動させたとき、
駆動装置32に於ける第一中折れ2連リンク33や流体
圧シリンダー34の略半分は、カウンターウエイト7の
凹入部48内に入り込むことになる。前記第一中折れ2
連リンク33の閉動限位置は流体圧シリンダー34の収
縮限によって決まるが、別のストッパーを設けても良
い。又、第2図に示すように、第一中折れ2連リンク3
3を開動させて、カウンターウエイト7を可動レール部
分10に支持される後ろ位置Bまで移動させたとき、第
二中折れ2連リンク41が、リンク43側のストッパー
49がリンク45側の当接部45aに当接する開動限に
達し、それ以上の第一中折れ2連リンク33の開動を制
止する。即ち、前記ストッパー49が第一中折れ2連リ
ンク33の開動限位置を決めるストッパーとなっている
が、他の箇所にストッパーを設けることも出来る。
上記のようにカウンターウエイト7を前位置A又は後ろ
位置Bに移動させたとき、当該カウンターウエイト7に
設けられている左右一対の固定手段21のロックピン2
4は、ガイドレール8側の固定板27のピン孔27a又
は固定板28のピン孔28aに対向しており、従って、
先に説明した要領でロックピン24を突出移動させて、
ガイドレール8側の固定板27のピン孔27a又は固定
板28のピン孔28aに嵌合させることにより、カウン
ターウエイト7を前位置A又は後ろ位置Bで固定するこ
とが出来る。従って、流体圧シリンダー34に対する圧
力流体の供給を絶ってフリーにすることが出来る。勿
論、カウンターウエイト7を駆動装置32により前後移
動させる場合には、それに先立って前記固定手段21の
ロックピン24をガイドレール8側の固定板27のピン
孔27a又は固定板28のピン孔28aから離脱させな
ければならない。
第5図に示すように、カウンターウエイト7をガイドレ
ール8の固定レール部分9に支持される前位置Aに移動
させて固定したならば、第6図に示すように、両ガイド
レール8の各可動レール部分10を固定レール部分9に
対して略直角向きとなる格納位置Yまで内側へ夫々回動
させ、互いに重なった両連結用アイプレート15a,1
5bのピン孔に連結ピン16を挿入して、両可動レール
部分10を格納位置Yに固定することが出来る。この状
態では両ガイドレール8の全体が、平面視に於いてカウ
ンターウエイト7の下側に入り込むことになり、後方へ
の突出部は実質的になくなることになる。
尚、カウンターウエイト7を前後移動可能に支持するガ
イドレール8は、上記実施例の構成に限定されるもので
はなく、例えば、固定レール部分9と作用位置Xにある
可動レール部分10とを一体化したような1本の固定レ
ールを使用することも出来るし、カウンターウエイト7
から前方に連設したスライドガイドレールを車体後部側
の支持手段で前後移動可能に支持するように構成するこ
とも出来る。又、カウンターウエイト7の後側部に形成
した凹入部48は、本考案に必須のものではない。
(考案の作用及び効果) 以上のように本考案の移動式カウンターウエイトの駆動
装置によれば、前後移動可能なカウンターウエイトと車
体側とを連結する第一中折れ2連リンクをシリンダーで
開閉させて前記カウンターウエイトを押し引き移動させ
るのであるから、当該シリンダーの伸縮ストロークを前
記第一中折れ2連リンクによって拡大してカウンターウ
エイトに伝達することが出来る。従って伸縮ストローク
の比較的短いシリンダーを使用することが出来る。
接前記シリンダーを介在させるのではなく、前記第一中
折れ2連リンクの車体側のリンクと車体側とを連結する
第二中折れ2連リンクを設け、前記第一中折れ2連リン
クのカウンターウエイト側のリンクと前記第二中折れ2
連リンクの中折れ部との間に前記シリンダーを介在さ
せ、このシリンダーの伸長により前記第一中折れ2連リ
ンクを開動させてカウンターウエイトを押し出し移動さ
せたとき、前記第二中折れ2連リンクの中折れ部が、前
記第一中折れ2連リンクの車体側支軸に接近移動するよ
うに構成したので、上記実施例に於いて詳細に説明した
ように、前記シリンダーの中心線、即ち当該シリンダー
の作用力線を、前記第一中折れ2連リンクの開閉全行程
に於いて、当該第一中折れ2連リンクの中折れ部から十
分に離して、効率良く前記第一中折れ2連リンクを開閉
駆動することが出来るのである。
換言すれば、シリンダーの伸縮力をカウンターウエイト
の前後移動に効率良く作用させることが出来るので、シ
リンダーの伸縮ストロークを拡大する第一中折れ2連リ
ンクを使用したことと相俟って、伸縮ストロークが短く
且つ能力の比較的小さな小型のシリンダーを利用して、
大重量のカウンターウエイトを確実に前後移動させるこ
とが出来るので、その経済的効果は甚大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は使用状態を示す概略側面図、第2図は移動式カ
ウンターウエイト装置を示す側面図、第3図は同平面
図、第4図は同一部切り欠き正面図、第5図はカウンタ
ーウエイトを前位置に移動させた状態での縦断側面図、
第6図はカウンターウエイトを前位置に移動させると共
にガイドレールを折り畳んだ状態での一部切り欠き平面
図、第7図は固定手段の縦断側面図、第8図は固定手段
とガイドレールとを示す縦断正面図である。 4……旋回台(車体)、6……移動式カウンターウエイ
ト装置、7……カウンターウエイト、8……ガイドレー
ル、9……固定レール部分、10……可動レール部分、
12……可動レール部分軸支用垂直支軸、17,18…
…角棒状レール材、19……スライドシユー、21……
固定手段、32……駆動装置、33……第一中折れ2連
リンク、34……流体圧シリンダー、41……第二中折
れ2連リンク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前後移動可能に支持されたカウンターウエ
    イトと車体側とを連結する第一中折れ2連リンクと、こ
    の第一中折れ2連リンクの車体側のリンクと車体側とを
    連結する第二中折れ2連リンクと、前記第一中折れ2連
    リンクのカウンターウエイト側のリンクと前記第二中折
    れ2連リンクの中折れ部との間に介装されたシリンダー
    とから成り、このシリンダーの伸長により前記第一中折
    れ2連リンクを開動させてカウンターウエイトを押し出
    し移動させたとき、前記第二中折れ2連リンクの中折れ
    部が、前記第一中折れ2連リンクの車体側支軸に接近移
    動するように構成して成る移動式カウンターウエイトの
    駆動装置。
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