JPH06120591A - レーザ発振器 - Google Patents

レーザ発振器

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JPH06120591A
JPH06120591A JP26601992A JP26601992A JPH06120591A JP H06120591 A JPH06120591 A JP H06120591A JP 26601992 A JP26601992 A JP 26601992A JP 26601992 A JP26601992 A JP 26601992A JP H06120591 A JPH06120591 A JP H06120591A
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JP
Japan
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conductive film
discharge
metal electrode
dielectric
electrode
Prior art date
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JP26601992A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nishida
聡 西田
Akihiro Otani
昭博 大谷
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH06120591A publication Critical patent/JPH06120591A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定な放電を供給し、信頼性の高い放電電極
を有するレーザ発振器を得ることを目的とする。 【構成】 電圧を印加する金属電極14と、この電極1
4の相対向する面よりも大きな面板形状を成しかつ上記
電極14の相対向する面を覆うように上記電極14に接
合された誘電体13と、この誘電体13の上記電極14
との接合面側にその輪郭部が誘電体13の周辺部よりも
内側に位置しかつ上記電極14の相対向する面を覆うよ
うに形成された導電性膜17と、上記金属電極14の上
記誘電体13との接合面以外の総ての面および上記誘電
体13の上記電極14との接合面側の電極14にて覆わ
れない部分を覆う絶縁体19とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ発振器の放電電
極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は特開昭60ー254684公報に
示された従来の三軸直交形レーザ発振器の代表的構成を
示す斜視図である。図において、2はレーザ光、3はレ
ーザ媒質ガス、4は放電電極、6はブロア、7はレーザ
媒質ガスの流れ、8は熱交換器、12a、b、c、dは
レーザ反射手段であり、レーザ媒質ガス3、放電電極
4、ブロア6、熱交換器8は、いずれも筺体10の内部
に、レーザ反射手段12c、dは筺体10の両端に取り
付けられるように構成されている。
【0003】図6は従来の放電電極を示す断面図であ
る。13は誘電体、14は金属電極、16は金属電極1
4を覆う絶縁体であり、これらによって放電電極4が構
成されている。また15は金属電極14を冷却するため
に電極内を流される冷却水である。5は金属電極14に
印加する交流電圧電源、9は誘電体13間で発生する放
電である。
【0004】次に動作について説明する。筺体10内に
はレーザ媒質ガス3が充填されており、ブロア6によっ
て1対の放電電極4の間を通るように循環されている。
レーザ媒質ガスは、例えば炭酸ガスレーザの場合は、炭
酸ガスを含む混合ガスが用いられる。1対の放電電極4
間には交流電圧を印加することによって放電9が発生
し、レーザ媒質ガス3を励起し、反転分布を生成する。
このようにして反転分布が発生したレーザ媒質ガスは光
を発生し、レーザ反射手段12a、b、c、dによって
反射、増幅される。図5に示したものはZ型折り返しタ
イプのレーザ発振器で共振ミラーを4枚使用したもので
あるが、他の共振器構成(ミラー枚数が2枚またはそれ
以上)である場合もある。この複数の共振ミラー間で増
幅された光はレーザ反射手段12aからレーザ発振器外
部にレーザ光2として取り出される。放電電極間で励起
され高温となつたレーザ媒質ガス3は、熱交換器8を通
過する間に冷却され再び放電電極間へと循環される。上
記動作については、代表的な三軸直交形レーザ発振器を
とりあげ図5の斜視図を用いて説明したが、他の方式、
例えば軸流形や二軸直交形などにおいても基本的な構成
はほぼ同じである。
【0005】図5、図6の例では放電電極4は、レーザ
媒質ガスの流れ7を上下から挟み、流れ方向と垂直に放
電が形成されるように設置されている。この従来の放電
電極において、金属電極14と誘電体13は、例えば導
電性接着剤のようなもので密着されている。また誘電体
13は、例えばガラスやセラミクスなどのような高誘電
体のものが用いられている。このような構成の放電電極
において金属電極14に交流電圧5が印加されると、誘
電体13間で誘電体放電9が発生する。ここで絶縁体1
6は誘電体13の放電面側表面を露出したまま、金属電
極14を密着して覆うように形成され、周辺の部材との
放電を抑制するために使用されている。この絶縁体16
は、例えばシリコン系樹脂であり、誘電体13に比べて
低い誘電率を持つものが使用される。誘電体13の表面
は、高温のレーザ媒質ガス7にさらされており、高温と
なるため金属電極14内部に冷却水15を流して間接冷
却を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ発振器の
放電電極4は上記のような構成になっており、金属電極
14と誘電体13の密着性によって放電の強度に分布が
発生した。また誘電体と金属電極の密着に導電性接着剤
を使用していたので、接着剤のはみ出しによって放電9
の幅が制御できず、製品としてのばらつきが生じるなど
の課題があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、安定な放電を供給するため、信
頼性の高い放電電極を有するレーザ発振器を得ることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わるレー
ザ発振器は、対向する放電電極のそれぞれが、電圧を印
加する金属電極と、この電極の相対向する面よりも大き
な面板形状を成しかつ上記電極の相対向する面を覆うよ
うに上記電極に接合された誘導体と、この誘導体の上記
電極との接合面側にその輪郭部が誘導体の周辺部よりも
内側に位置しかつ上記電極の相対向する面を覆うように
形成された誘電性膜と、上記金属電極の上記誘電体との
接合面以外の総ての面および上記誘電体の上記電極との
接合面側の電極にて覆われない部分を覆う絶縁体とから
構成したものである。
【0009】第2の発明に係わるレーザ発振器は上記第
1の発明のレーザ発振器において、金属電極の相対向す
る面側の面の一部に突起部を形成し、この突起部におい
て誘電体上に形成した導電性膜と接合するようにしたも
のである。
【0010】
【作用】第1の発明に係わるレーザ発振器は、対向して
配置された放電電極において、誘電体の金属電極側に形
成された導電性膜が、従来の金属電極の放電面と同様に
作用する。
【0011】第2の発明に係わるレーザ発振器は、対向
して配置された放電電極において、金属電極の対向する
面側の突起と接合された誘電体の導電性膜が、従来の金
属電極の放電面と同様に作用する。
【0012】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。レーザ発振器の構成は従来の装置図5
と同様であるため、ここでは説明を省略し、放電電極に
関してのみ説明する。
【0013】図1はこの発明の一実施例によるレーザ発
振器の放電電極の構成を示す断面図である。図1におい
て従来のレーザ発振器の放電電極と異なるのは、誘電体
13の金属電極14側の面に導電性膜17を設けた点で
ある。導電性膜17は誘電体13の表面に金属物質、例
えば銀などを蒸着、溶射、あるいは印刷したものであ
る。この導電性膜17は誘電体の表面全てを覆うもので
はなく、図2に示すように誘電体13の端部にかからな
いように表面の一部に形成したものである。また、金属
電極14は導電性膜と密着する面を導電性膜の面積より
若干小さく形成されている。
【0014】次に、第1の発明の動作について説明す
る。誘電体13は厚さが薄いため、導電性膜17の形状
を正確に反映して相対する放電電極4の誘電体13間で
放電を生成する。導電性膜17と金属電極14はたとえ
ば導電性接着剤で密着するように構成されているので、
給電は金属電極14に交流電圧をかけることによって導
電性膜に交流電圧がかかり、誘電体間で放電を発生する
ようになる。導電性膜が誘電体の端部まで形成されてい
る場合、端部で電界の集中などが発生し、安定な放電が
得られないため、導電性膜は誘電体端部より1mm以上内
側へ離れて形成されるが、その形状は特にこだわらな
い。また、金属電極14と導電性膜17との密着に導電
性接着剤を使用する場合があるので、金属電極の導電性
膜との密着部は導電性膜の形状より若干小さくして、接
着剤がはみ出しても導電性膜の外部に接着剤が付かない
ように構成している。
【0015】実施例2.図3はこの発明の他の実施例に
よるレーザ発振器の放電電極を示す断面図である。この
実施例においては金属電極14に突起部18を形成し、
この突起部18と導電性膜17が密着するように形成さ
れている。また、突起部以外の金属電極と導電性膜との
間は、柔軟性、熱伝導性の良い絶縁体19が充填されて
いる。さらに誘電体への給電は、金属電極から突起部を
通じて導電性膜に給電される。導電性膜はそれぞれの突
起部に電気的に通じた任意の形状をしており、誘電体か
らの放電も導電性膜の形状を反映して行われるため、目
的の形状にて放電を生成することが可能である。金属電
極や誘電体は、レーザ媒質ガスの温度や冷却水15の温
度によって熱変形による歪を発生する。実施例2におい
ては、金属電極と誘電体は実施例1のように放電を形成
する全面で接着されておらず、金属電極の突起部におい
てのみ接着されており、さらに金属電極と誘電体間には
柔軟性に富む絶縁体19が挿入されているため両材質の
熱変形の差を吸収し、応力が集中しない。通常誘電体1
3には、ガラスやセラミクス(アルミナセラミクスな
ど)が使用されるため、局部応力に非常に弱いが、この
ような構造を採用することによって信頼性の高い放電電
極が得られ、安定した放電を行うレーザ発振器の実現が
可能となった。
【0016】実施例3.実施例3は図3の絶縁体19を
絶縁体16と同じ物性のものにした。このような構成に
すると金属電極を取り巻く絶縁対の物性が4方向とも同
一となる。このため実施例2の場合よりも電極4の熱歪
みを小さくすることが出来る。
【0017】実施例4.図4はこの発明の他の実施例に
よるレーザ発振器の放電電極における金属電極の斜視図
である。図4は1個の金属電極に対して1個の誘電体が
設置される場合を示す一例である。通常誘電体は薄い板
状のため大きな寸法のものを一体で作ることが困難であ
り、1個の金属電極に多数の誘電体が分割して設置され
る場合は、前記設置される誘電体の個数に従って金属電
極の突起部の個数は増える。この実施例において実施例
2の放電電極と異るのは、導電性膜1個に金属電極の突
起部が2等辺三角形を描く3点で密着している点であ
る。この3点支持の利点は、金属電極の軸方向の曲がり
やねじれ等に対する製作許容値が広がること、さらに金
属電極や誘電体に残留応力を残さず固定し易いことであ
る。そのため、加工精度、組立精度などの影響を受けに
くい信頼性の高い放電電極を製作することが可能とな
り、信頼性の高いレーザ発振器が実現できる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、放電
電極を構成する誘電体の金属電極側表面に放電領域を規
制する導電性膜を誘電体の一部に形成するように構成し
たので、均一かつ安定した放電を行うことが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるレーザ発振器の放電
電極の構造を示す断面図である。
【図2】この発明の一実施例によるレーザ発振器の放電
電極を構成する誘電体と導電性膜の例を示す構成図であ
る。
【図3】この発明の他の実施例によるレーザ発振器の放
電電極の構造を示す断面図である。
【図4】この発明の他の実施例によるレーザ発振器の放
電電極を構成する金属電極を示す斜視図である。
【図5】この発明の一実施例および従来のレーザ発振器
の構成を示す斜視図である。
【図6】従来のレーザ発振器の放電電極の構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
2 レーザ光 4 放電電極 5 交流電圧 6 ブロア 8 熱交換器 9 放電 10 筺体 12a レーザ反射手段a 12b レーザ反射手段b 13 誘電体 14 金属電極 16 絶縁体 17 導電性膜 18 突起部 19 絶縁体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する放電電極間に電圧を印加し、レ
    ーザ媒質を励起してレーザビームを出力するレーザ発振
    器において、上記放電電極のそれぞれは、上記電圧を印
    加する金属電極と、この金属電極の相対向する面よりも
    大きな面を有する板形状でかつ上記金属電極の相対向す
    る面を覆うように上記金属電極に接合された誘導体と、
    この誘導体の上記金属電極との接合面側にその輪郭部が
    上記誘導体の周辺部よりも内側に位置しかつ上記金属電
    極の相対向する面を覆うように形成された導電性膜と、
    上記金属電極の上記誘導体との接合面以外の総ての面お
    よび上記誘導体の上記金属電極との接合面側の上記金属
    電極にて覆われない部分を覆う絶縁体とから構成される
    ことを特徴とするレーザ発振器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレーザ発振器において、
    金属電極は相対向する面側の面の一部に突起を持つ形状
    とし、この突起部において誘電体上に形成した導電性膜
    と接合するようにしたことを特徴とするレーザ発振器。
JP26601992A 1992-10-05 1992-10-05 レーザ発振器 Pending JPH06120591A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002185062A (ja) * 2000-12-14 2002-06-28 Amada Eng Center Co Ltd 交流放電ガスレーザ発振器
JP2010103267A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Mitsubishi Electric Corp ガスレーザ発振装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02129977A (ja) * 1988-11-10 1990-05-18 Toshiba Corp ガスレーザ発振器
JPH038381A (ja) * 1989-06-06 1991-01-16 Mitsubishi Electric Corp ガスレーザ装置

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