JPH06120312A - アライメント方法 - Google Patents

アライメント方法

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JPH06120312A
JPH06120312A JP27021992A JP27021992A JPH06120312A JP H06120312 A JPH06120312 A JP H06120312A JP 27021992 A JP27021992 A JP 27021992A JP 27021992 A JP27021992 A JP 27021992A JP H06120312 A JPH06120312 A JP H06120312A
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JP
Japan
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coordinate system
measurement
pattern
coordinate
coordinates
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Application number
JP27021992A
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Inventor
Yutaka Sato
佐藤  裕
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置座標系での座標の測定精度を向上させる
ことなく、測定対象パターンのサーチエリアを全体とし
て縮小してサーチ時間を短縮する。 【構成】 アライメントマークAM1,AM2の装置座
標系(x,y)上で測定された座標より、ウエハ3上の
試料座標系(X,Y)から装置座標系(x,y)への座
標変換式を求め、この座標変換式に基づいて測定対象パ
ターンP1〜P5の装置座標系(x,y)上での座標を
算出する。この算出された座標を含む領域に、アライメ
ントマークAM1,AM2から測定対象パターンP1〜
P5までの距離等に応じて、各測定対象パターン毎に独
立にサーチエリアを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリント基板や
半導体ウエハ等の試料上のパターンの形状測定や検査を
行う際に、所謂グローバルアライメント方式で試料の位
置決めを行う場合に適用して好適なアライメント方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板や半導体ウエハ等の試料上
に加工された特定の微細パターンの形状測定や検査を行
う際には、それら特定の微細パターンのサーチを効率的
に行う必要がある。この場合、試料上に形成された測定
対象パターンは試料上の試料座標系により位置が指定さ
れているのに対して、例えば測定対象パターンの形状測
定を行う測定装置においては、ステージ上に載置された
試料上を走査する電子ビーム等の位置は測定装置固有の
装置座標系上で表されている。従って、測定装置側で試
料上の測定対象パターンのサーチを効率的に行うために
は、試料座標系から装置座標系への座標変換式を求め、
この座標変換式を用いて試料上の測定対象パターンの位
置を装置座標系上での座標に変換する必要がある。この
ような座標変換式を求めて効率的に測定対象パターンの
サーチを行う方法として、所謂グローバルアライメント
方式が知られている。
【0003】以下、電子顕微鏡を応用した微細パターン
測定装置に適用した場合の従来のグローバルアライメン
ト方式について説明する。図2は従来の微細パターン測
定装置を示し、この図2において、1は電子光学鏡筒で
あり、電子光学鏡筒1の下方にステージ2が配置され、
ステージ2上に試料としての直径8インチのウエハ3が
載置されている。ウエハ3上には、ウエハ3上の各パタ
ーンの位置を指定するためのX軸及びこれに垂直なY軸
よりなる試料座標系が設定されている。ステージ2は電
子光学鏡筒1の光軸AXに垂直な面内において、一方向
(これをx方向とする)及びこれに垂直なy方向に図示
省略された駆動装置により移動できるようになってい
る。また、ステージ2上のx方向及びy方向の端部には
それぞれ移動鏡4X及び4Yが固定され、移動鏡4Xの
x方向の移動量及び移動鏡4Yのy方向の移動量がそれ
ぞれレーザー干渉計5X及び5Yにより常時計測され、
これら計測結果が制御装置6に供給されている。
【0004】そして、制御装置6がレーザー干渉計5X
及び5Yの計測結果をリセットすると、そのときの電子
光学鏡筒1の光軸AXとステージ2の表面との交点が装
置座標系の原点となる。その後、ステージ6をx方向及
びy方向に移動させると、光軸AXとステージ6の表面
との交点と上記のように設定した原点とのx方向及びy
方向の距離はそれぞれレーザー干渉計5X及び5Yの計
測結果で表される。従って、レーザー干渉計5X及び5
Yの計測結果により、それぞれ装置座標系上でのx軸の
座標及びy軸の座標が表される。但し、電子光学鏡筒1
からウエハ3上に照射される電子ビームは偏向されてい
るので、装置座標系上での正確な座標は、レーザー干渉
計5X,5Yの計測結果に電子ビームの偏向量の補正を
行うことにより得られる。
【0005】図3は測定対象のウエハ3を示し、図3に
おいて、ウエハ3上の周縁部に2個のアライメントマー
クAM1及びAM2が形成されている。また、ウエハ3
上にはパターンを描画する際の単位となるチップ等に対
応するブロック7−1〜7−5が形成され、これらブロ
ック7−1〜7−5内のそれぞれほぼ同一の位置に5個
の測定パターンP1〜P5が形成されている。描画単位
としてのブロックはウエハ3のほぼ全面に格子状に形成
されているが、図4では測定対象パターンを含むブロッ
クだけを示している。また、例えばブロック7−3の4
隅には、ブロック7−3への描画を重ねて行う際にアラ
イメント用に使用されるブロックマーク8−3A〜8−
3Dが形成されている。同様に、各ブロックの4隅に、
ブロックへの描画を重ねて行う際にアライメント用に使
用されるブロックマークが形成されている。
【0006】それらアライメントマークAM1,AM2
及び測定パターンP1〜P5のウエハ3上での位置は試
料座標系上の座標(X,Y)で表され、それらの座標は
ウエハ3をステージ2上に載置する前に既に分かってい
る。図2の制御装置6にはそれらの座標が入力されてい
る。具体的に、アライメントマークAM1及びAM2の
試料座標系上での座標(X,Y)をそれぞれ(XM1,Y
M1)及び(XM2,YM2)、測定パターンP1〜P5の試
料座標系上での座標(X,Y)をそれぞれ(X P1
P1)、(XP2,YP2)、(XP3,YP3)、(XP4,Y
P4)及び(XP5,Y P5)とする。
【0007】ウエハ3はステージ2上の予め決められた
位置に載置されるので、試料座標系の座標と装置座標系
の座標との差は通常1〜2mmより小さいことが保証さ
れており、パターン測定装置では装置座標系上で例えば
3〜4mm角の範囲内をサーチすることにより、アライ
メントマークAM1及びAM2を見つけることができ
る。これらアライメントマーク又は測定パターンを探す
範囲をサーチエリアと呼び、アライメントマークや測定
パターンを探すために要するサーチ時間はほぼサーチエ
リアの面積に比例する。従って、サーチエリアが広いほ
ど位置合わせに時間がかかることになる。
【0008】図2の測定装置でグローバルアライメント
を実行する際には、制御装置6は先ずステージ2を駆動
して、ウエハ3のアライメントマークAM1及びAM2
があると予想されるそれぞれのサーチエリアを順次電子
光学鏡筒1の下方に設定する。そして、それぞれのサー
チエリアで電子ビームを走査することにより、アライメ
ントマークAM1及びAM2のサーチを行う。その結
果、アライメントマークAM1及びAM2が見つかる
と、それらマークの位置を装置座標系で測定し、次の演
算により座標変換式を求める。
【0009】装置座標系で表した試料座標系の原点の位
置を(x0 ,y0 )、両座標系間の角度差をθとする
と、試料座標系上の座標(X,Y)から装置座標系上の
座標(x,y)への座標変換式は次のように表される。
【0010】
【数1】
【0011】次に具体的に、アライメントマークAM1
及びAM2の装置座標系上で測定された座標をそれぞれ
(xM1,yM1)及び(xM2,yM2)とする。そして、図
4のウエハ3上の試料座標系の原点を装置座標系で表し
た座標を(x0r,y0r)、ウエハ3のステージ2への載
置時の傾斜角をθr とすると、アライメントマークAM
1及びAM2の試料座標系上での座標は(XM1,YM1
及び(XM2,YM2)であるため、次の関係が成立する。
【0012】
【数2】
【0013】この(数2)を係数cosθr 、係数si
nθr 、座標x0r及び座標y0rについて解くと、次のよ
うになる。
【0014】
【数3】
【0015】
【数4】
【0016】
【数5】
【0017】
【数6】
【0018】(数3)〜(数6)を(数1)に代入する
ことにより、試料座標系の座標(X,Y)から装置座標
系の座標(x,y)への座標変換式は次の(数7)とし
て求められる。
【0019】
【数7】
【0020】(数7)を用いて試料座標系で表される測
定パターンP1〜P5の装置座標系での位置を求め、ス
テージ2を駆動して電子ビームの走査領域にそれらの位
置を順次移動することにより、各測定パターンの測定が
行われる。測定パターンの位置を電子ビームの走査領域
に移動して測定パターンの形状計測を行うためには、測
定パターンの形状にも依るが、通常1μm程度のアライ
メント位置精度が必要になる。しかしながら、実際には
グローバルアライメント実行時に電子ビームを走査して
測定する装置座標系の座標値には誤差が含まれており、
この誤差量によって、測定パターンの形状計測を行う前
に再びパターンサーチを行って測定パターンを探す必要
が生じる。
【0021】従来の微細パターン測定装置では、電子ビ
ーム走査によるパターン位置測定系の測定精度はおよそ
数μm(標準偏差σ=3μmとして±3σの誤差範囲で
考えた場合)であり、アライメントマークAM1及びA
M2の間隔を約70mmとすると、角度θの誤差範囲θ
eは次のようになる。
【数8】 θe≒±9[μm]×21/2 /70[mm]≒±0.18[mrad]
【0022】例えば図3の測定マークP2はアライメン
トマークAM1から180mm離れているので、試料座
標系から装置座標系に座標変換した場合のx方向の座標
P2の位置誤差xEP2 は近似計算で次のようになる。
【数9】 xEP2 ≒±0.18[mrad]×180[mm]±9[μm] ≒±41[μm]
【0023】但し、実際にはステージ2の停止位置誤差
もあり、余裕を見ると100〜150μm角程度のサー
チエリアが必要になる。このように、ウエハ3の設置時
の精度だけでは3〜4mm角程度は必要であったサーチ
エリアが、グローバルアライメントを行うことによって
面積比でおよそ1/700に縮小できる。従って、グロ
ーバルアライメント終了後の計測パターンP1〜P5の
測定におけるパターンサーチ時間を、グローバルアライ
メントを行わなかった場合に比べて大幅に短縮できるこ
とが分かる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体集積回路
の一層の微細化に伴い、集積回路製造上のパターン形状
に関する寸法マージンが少なくなっている。従って、寸
法管理を厳しく行うために、検査工程で測定するパター
ンの個数が増加する傾向にある。1枚のウエハ上で測定
するパターンの個数が多くなる程パターンサーチの回数
が増えるが、装置全体のスループットを低下させないた
めには、測定パターンのサーチエリアを出来るだけ小さ
くしてサーチ時間を短縮することが要求されている。
【0025】しかしながら、従来のグローバルアライメ
ントでは、アライメントマークAM1及びAM2の位置
測定結果から求めた座標変換式により全ての測定パター
ンの座標を計算し、アライメントマークから最も遠く離
れた測定パターン、即ち計算精度の最も悪くなる測定パ
ターンの位置でもそのパターンが探せるように広いサー
チエリアを設定するようにしていた。そのため、測定す
るパターンの個数が多くなると、全体の検査時間が非常
に長くなり、スループットが大きく低下するという不都
合があった。
【0026】これに関して、従来のグローバルアライメ
ント方法を使用する場合でも、電子ビーム走査によるパ
ターン位置測定系の測定精度を向上することによりサー
チエリアを縮小してサーチ時間を短縮することができる
が、パターン位置測定系の測定精度の向上は装置の製造
コストの上昇を招くという不都合がある。本発明は斯か
る点に鑑み、装置座標系での座標の測定精度を向上させ
ることなく、測定対象パターンのサーチエリアを全体と
して縮小して、サーチ時間を短縮できるアライメント方
法を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明によるアライメン
ト方法は、2次元の第1の座標系(x,y)上の座標で
各位置が表される面上で、2次元の第2の座標系が設定
されると共に、この第2の座標系(X,Y)上の座標で
表される位置にそれぞれ複数のアライメントマーク(A
M1,AM2)及び複数の測定対象パターン(P1〜P
5)が形成された試料(3)の測定対象パターン(P1
〜P5)の位置決めを行う方法において、複数のアライ
メントマーク(AM1,AM2)の第1の座標系(x,
y)上で測定された座標より、試料(3)上の第2の座
標系(X,Y)から第1の座標系(x,y)への座標変
換式を求める第1工程(ステップ102)と、この座標
変換式に基づいて複数の測定対象パターン(P1〜P
5)の第1の座標系(x,y)上での座標を算出する第
2工程(ステップ104)とを有する。
【0028】更に、本発明は、この算出された第1の座
標系(x,y)上での座標を含む領域に、複数のアライ
メントマーク(AM1,AM2)から各測定対象パター
ン(P1〜P5)までの距離又は第1の座標系(x,
y)上での試料(3)の位置決め精度等の誤差要因に応
じて、複数の測定対象パターン(P1〜P5)の各測定
対象パターン毎に独立にそれぞれサーチエリアの大きさ
を設定する第3工程(ステップ105)と、それらサー
チエリアで複数の測定対象パターン(P1〜P5)中の
各測定対象パターンのサーチを行う第4工程(ステップ
107)とを有するものである。
【0029】この場合、その第3工程(ステップ10
5)において、それらサーチエリアを、第1の座標系
(x,y)上の一の方向の長さとこの一の方向に垂直な
方向の長さとの比が各測定対象パターン(P1〜P5)
毎に独立に設定される矩形領域として設定することが望
ましい。
【0030】
【作用】斯かる本発明においては、アライメントマーク
(AM1,AM2)も測定対象パターン(P1〜P5)
もその位置は試料(3)上の第2の座標系(X,Y)、
即ち試料座標系上で与えられている。そして、実際の測
定によりアライメントマークの第1の座標系(x,
y)、即ち装置座標系上での座標が測定され、この測定
結果より、試料座標系から装置座標系への座標変換式が
求められる。この座標変換式を用いて、測定対象パター
ン(P1〜P5)の試料座標系上の座標が装置座標系の
座標に変換される。
【0031】この場合、測定対象パターン(P1〜P
5)の装置座標系上の座標には、座標変換の変換誤差及
び第1の座標系(x,y)上での試料(3)の位置決め
誤差等の位置誤差が混入している。その位置誤差の中で
最も大きなものは、例えば図3に示すように、装置座標
系(x,y)と試料座標系(X,Y)との角度差θに基
づく誤差である。この角度差θに基づく誤差は、アライ
メントマーク(AM1,AM2)から測定対象パターン
(P1〜P5)までの距離にほぼ比例して大きくなる。
【0032】そこで、アライメントマーク(AM1,A
M2)に近い測定対象パターンに対しては、小さなサー
チエリアでサーチを行い、アライメントマーク(AM
1,AM2)から離れた測定対象パターンに対しては、
大きなサーチエリアでサーチを行うことにより、全体の
サーチエリアの面積が小さくなり、サーチ時間が大幅に
短縮される。これに対して、従来の方法では、最も誤差
が大きな測定対象パターンに合わせて、全ての測定対象
パターンのサーチエリアを共通に大きく設定していたの
で、サーチ時間が長くなっていた。また、本発明では、
サーチエリアの形状も測定対象パターン毎に任意に設定
できるので、常に例えば正方形等の一定のサーチエリア
でサーチを行う従来の方法に比べて、更にサーチエリア
の面積を小さくすることができる。また、第1の座標系
(x,y)上での試料(3)の位置決め誤差等の他の誤
差要因も加味して、測定対象パターン(P1〜P5)毎
に独立にサーチエリアを設定するならば、さらに全体の
サーチエリアの面積を小さくできる。
【0033】更に、座標変換式による演算誤差等は、装
置座標系の一方向とこれに垂直な方向とで異なることが
ある。このような場合には、そのサーチエリアを例えば
装置座標系(x,y)に沿って矩形に設定し、測定対象
パターン(P1〜P5)毎にその縦横比(y/x)を変
えてサーチエリアを設定することにより、それぞれサー
チエリアをより小さく設定することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明によるアライメント方法の一実
施例につき図1〜図3を参照して説明する。本例は図2
の微細パターン測定装置で図3のウエハ3上の測定パタ
ーンP1〜P5の形状測定を行う場合に本発明を適用し
たものである。
【0035】既に説明したように、図3において、実線
で示したx軸及びこれに垂直なy軸がウエハ3の形状測
定を行う装置の装置座標系、破線で示したX軸及びこれ
に垂直なY軸がウエハ3上に定められた試料座標系であ
る。両座標系の間には角度差θがあると共に、原点位置
もずれている。また、ウエハ3上の周縁部にはグローバ
ルアライメント用の2個のアライメントマークAM1及
びAM2が形成され、測定対象の5個の測定パターンP
1〜P5がウエハ3上に形成されている。なお、ウエハ
3の露光面は格子状のブロックに分かれており、各ブロ
ックには重ねてパターンを描画する際にアライメントを
行うためのブロックマーク(例えばブロックマーク8−
3A〜8−3D)が形成してあるので、これらブロック
マークをアライメントマークAM1及びAM2の代わり
に使用することも可能である。
【0036】実際に測定を行う場合には、例えば図2の
ステージ2の移動時の真直度の誤差やステージ2の停止
位置の誤差に起因する装置座標系の誤差、又はウエハ3
の歪による試料座標系の誤差などの誤差要因が存在す
る。しかし、ここでは説明を簡単にし且つ定量的に評価
し易いようにそれぞれの座標系は理想的なものとして、
ステージ2の停止位置誤差も無いものとする。従って、
誤差要因としては、電子ビーム走査によるパターン位置
測定系の測定誤差だけを考え、測定値のばらつきの標準
偏差σM を3μmと仮定して、ウエハ3上の各測定パタ
ーンの装置座標系上の計算された座標を中心として±3
σM の範囲をサーチエリアとする。
【0037】そして、実際に近い形で評価するために、
ウエハ3の直径を8インチ、試料座標系(X,Y)の原
点をウエハ3の中心として、グローバルアライメント用
のアライメントマークAM1及びAM2の試料座標系
(X,Y)上でのmm単位(以下同様)の座標値をそれ
ぞれ(35,−90)及び(−35,−90)とする。
また、各ブロック7−1〜7−5の大きさを20mm角
として、試料座標系(X,Y)上の中心のブロック7−
1及び最も外側のブロック7−2〜7−5の上の測定パ
ターンP1〜P5を計測するものとする。各測定パター
ンP1〜P5はそれぞれブロック7−1〜7ー5の中心
座標に関して(7,7)の位置にあるものとする。従っ
て、測定パターンP1〜P5の試料座標系(X,Y)上
での座標はそれぞれ(7,7)、(7,87)、(−7
3,7)、(87,7)、(7,−73)となる。
【0038】更に、ウエハ3を図3のステージ2上に設
置した際の装置座標系と試料座標系との間の角度差θを
5mrad、試料座標系の原点、即ちウエハ3の中心の
装置座標系(x,y)上での座標(x0 ,y0 )を
(0.2,0.1)とする。次に、本例で測定パターン
P1〜P5の形状測定を行う際の動作の一例につき図1
のフローチャートを参照して説明する。
【0039】先ず図1のステップ101で、図3のウエ
ハ3を図3のステージ2上に搬送してウエハ3をステー
ジ2上に設置する。続いて、ステップ102において従
来の方法でサーチを行うことにより、アライメントマー
クAM1及びAM2の装置座標系での座標(xM1
M1)及び(xM2,yM2)を順次計測する。このときの
アライメントマークAM1及びAM2に関するサーチエ
リアは、ウエハ3の設置精度に依存するので特に規定し
ないが、前述の仮定から、測定された座標は標準偏差σ
M で3μmの誤差を持っている。アライメントマークA
M1,AM2の試料座標系における既知の座標(XM1
M1),(XM2,YM2)及びそれら測定値を(数3)〜
(数6)に代入することにより、座標(x0 ,y0 )、
sinθ及びcosθが算出される。これらの座標x
0 、座標y0 、sinθ及びcosθをそれぞれ(数
7)の座標x0r、座標y0r、sinθr 及びcosθr
に代入することにより、試料座標系から装置座標系への
座標変換式が得られる。その後、実際の動作はステップ
103に移行するが、以下ではその座標変換式による計
算誤差につき検討する。
【0040】先ず、sinθから角度差θを求めるもの
として、(数3)〜(数6)により算出される座標x
0 、座標y0 及び角度差θの誤差の標準偏差をそれぞれ
σx0、σy0及びσθとすると、これら標準偏差σx0、σ
y0及びσθはそれぞれ6μm、6μm及び0.06mr
ad程度になる。これだけの誤差を含んだ座標x0 、座
標y0 及び角度差θを代入して得られた(数7)の座標
変換式を用いて、測定パターンP1〜P5の試料座標系
上の座標を装置座標系上の座標に変換した場合の、各測
定パターンP1〜P5の座標の計算結果に含まれる誤差
の標準偏差はおよそ表1に示す値になる。但し、表1で
は装置座標系のx方向の誤差の標準偏差及びy方向の誤
差の標準偏差をそれぞれσx 及びσy で表している。
【0041】
【表1】
【0042】表1より、測定パターンP2のx方向の誤
差の標準偏差σx が10.9μmとなり最も大きいこと
が分かる。従って、仮に従来の方法を用いてサーチエリ
アを設定する場合には、測定パターンP2がx方向及び
y方向にそれぞれ±3σx の誤差内で収まるようにその
サーチエリアを設定しなければならない。即ち、測定パ
ターンP2の±3σx は幅で65.4(=10.9×
6)μmであるため、サーチエリアはおよそ66μm角
の正方形に設定しなければならないことになる。
【0043】これに対して本実施例では、ステップ10
3に移行して、ステップ102で求めた座標変換式を用
いて、測定パターンP1〜P5の試料座標系上の座標
(X,Y)をそれぞれ装置座標系上の座標(x,y)に
変換する。その後、ステップ104において、測定パタ
ーンP1〜P5のそれぞれについてサーチエリアを設定
する。なお、本実施例においては、ウエハ3上の測定箇
所及び測定順序は、オペレータにより予め設定されてい
る。
【0044】このサーチエリアの設定方法について詳細
に説明するに、本例では表1の座標変換誤差に基づい
て、測定パターンP1〜P5のそれぞれに対して独立に
サーチエリアを設定する。例えば表1において、測定パ
ターンP1の座標変換誤差は、装置座標系上のx方向に
対して6.3μm、y方向に対して5.9μmである。
また、本例では標準偏差σM に対して、±3σM の範囲
をサーチエリアにすることになっている。従って、測定
パターンP1のサーチエリアは、装置座標系上のx方向
の幅が38(≒6.3×6)μmで、y方向の幅が36
(≒5.9×6)μmの矩形領域となる。
【0045】同様に、表1において測定パターンP2の
座標変換誤差は、装置座標系上のx方向に対して10.
9μm、y方向に対して5.9μmである。従って、測
定パターンP2のサーチエリアは、装置座標系上のx方
向の幅が66(≒10.9×6)μmで、y方向の幅が
36(≒5.9×6)μmの矩形領域となる。以下、同
様に測定パターンP3〜P5のサーチエリアを設定する
ことができる。このようにして設定した測定パターンP
1〜P5のサーチエリアを表2にまとめて示す。
【0046】
【表2】
【0047】その後、動作はステップ105に移行し
て、図2のステージ2の装置座標系の座標を未測定パタ
ーンの中で最も測定順位の早い測定パターンの装置座標
に合わせる。これはその測定パターンを図2の電子光学
鏡筒1による電子ビームの走査領域に設定することを意
味する。次に、表2のサーチエリアの中でその測定パタ
ーンのサーチを行う(ステップ106)。そして、測定
パターンが得られたときには、そのパターンP5の形状
の計測又は検査を行う(ステップ107)。その後、ス
テップ108において、未測定パターンが残っているが
どうかを調べ、未測定パターンが残っている場合には、
動作はステップ105に戻ってその未測定パターンのサ
ーチを行う。また、ステップ108で未測定パターンが
無くなると、ステップ109においてウエハ3の搬出が
行われる。
【0048】上述のように本例によれば、測定パターン
P1〜P5のサーチエリアは、測定パターン毎に独立に
設定され、且つ装置座標系上のx方向の幅とy方向の幅
との比も測定パターン毎に独立に設定されている。この
ため、従来の方法では測定パターンP1〜P5に対する
全体のサーチエリアは21780(=66×66×5)
μm2 であるのに対して、本例での全体のサーチエリア
は7911μm2 で済んでいる。従って、サーチエリア
の総面積は、従来の方法を使用した場合に比べて約1/
2.7に縮小されているので、測定パターンのサーチに
要する全体の時間を約3分の1に短縮することができ
る。
【0049】なお、表2に示した数値は、アライメント
マーク及び測定パターンの位置計測結果にのみ誤差が存
在しそれ以外は理想的な装置を想定してシミュレーショ
ンによって得られたものである。これに対して、実際の
装置においては、位置計測結果以外にも多くの誤差要因
が存在するが、誤差要因同士が独立しているために、測
定パターンの個数を増加させて最小自乗法により座標変
換の計算式を補正することにより、計算精度は次第に向
上する。従って、実際の装置においては表2の数値がそ
のまま当てはまることはないと考えられるが、実際の装
置においても、ほぼ表2に近い傾向の計算誤差が得られ
るものと考えられる。
【0050】また、上述実施例では、測定パターンP1
〜P5のサーチエリアを縦横比が任意の矩形領域に設定
していたが、サーチエリアをそれぞれ正方形の領域に設
定してもよい。その正方形の領域の1辺の長さとして
は、表2の矩形のサーチエリアの長い方の辺の長さを用
いればよい。具体的で、表2より、例えば測定パターン
P1のサーチエリアは38μm角の正方形に設定し、測
定パターンP5のサーチエリアは36μm角の正方形に
設定する。このように各サーチエリアを正方形に設定す
る場合でも、サーチエリアの全体の面積を従来の場合よ
りも縮小することができる。
【0051】このように、本発明は上述実施例に限定さ
れず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り
得る。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、測定対象パターン毎に
独立にサーチエリアを設定しているので、装置座標系で
の座標の測定精度を向上させることなく、測定対象パタ
ーンのサーチエリアを全体として縮小してサーチ時間を
短縮できる利点がある。
【0053】また、座標変換の計算誤差は装置座標系上
の一方向とこれに垂直な方向とで異なることがある。こ
のような場合には、そのサーチエリアを矩形に設定し、
且つこの矩形の縦横比を測定対象パターン毎に独立に設
定することにより、サーチエリアを更に小さくしてサー
チ時間をより短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアライメント方法の一実施例が適
用された計測方法を示すフローチャートである。
【図2】従来例及び本発明の実施例で使用される微細パ
ターン測定装置を示す斜視図である。
【図3】検査対象のウエハを示す平面図である。
【符号の説明】
2 ステージ 3 ウエハ AM1,AM2 アライメントマーク P1〜P5 測定パターン 7−1〜7−5 ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027 21/68 G 8418−4M H05K 3/00 Q 6921−4E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元の第1の座標系上の座標で各位置
    が表される面上で、2次元の第2の座標系が設定される
    と共に、該第2の座標系上の座標で表される位置にそれ
    ぞれ複数のアライメントマーク及び複数の測定対象パタ
    ーンが形成された試料の前記測定対象パターンの位置決
    めを行う方法において、 前記複数のアライメントマークの前記第1の座標系上で
    測定された座標より、前記試料上の第2の座標系から前
    記第1の座標系への座標変換式を求める第1工程と、 該座標変換式に基づいて前記複数の測定対象パターンの
    前記第1の座標系上での座標を算出する第2工程と、 該算出された前記第1の座標系上での座標を含む領域
    に、前記複数のアライメントマークから前記各測定対象
    パターンまでの距離又は前記第1の座標系上での前記試
    料の位置決め精度に応じて、前記複数の測定対象パター
    ンの各測定対象パターン毎に独立にそれぞれサーチエリ
    アの大きさを設定する第3工程と、 前記サーチエリアで前記複数の測定対象パターン中の各
    測定対象パターンのサーチを行う第4工程と、を有する
    事を特徴とするアライメント方法。
  2. 【請求項2】 前記第3工程において、前記サーチエリ
    アを、前記第1の座標系上の一の方向の長さと該一の方
    向に垂直な方向の長さとの比が前記各測定対象パターン
    毎に独立に設定される矩形領域として設定する事を特徴
    とする請求項1記載のアライメント方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010032857A1 (ja) * 2008-09-16 2010-03-25 株式会社 日立ハイテクノロジーズ パターンの検査装置、及びパターンの検査方法
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