JPH06120153A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JPH06120153A
JPH06120153A JP26759692A JP26759692A JPH06120153A JP H06120153 A JPH06120153 A JP H06120153A JP 26759692 A JP26759692 A JP 26759692A JP 26759692 A JP26759692 A JP 26759692A JP H06120153 A JPH06120153 A JP H06120153A
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JP
Japan
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anode electrode
substrate
cathode electrode
film
electrode
Prior art date
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Application number
JP26759692A
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English (en)
Inventor
Chiori Mochizuki
千織 望月
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 膜厚分布、膜質分布の偏りを小さくし、デバ
イス特性の均一性および歩留りを向上することのできる
成膜装置を実現すること。 【構成】 真空チャンバー内に、基板を保持するアノー
ド電極と、アノード電極と対向配置されて原料ガスを分
散するカソード電極とを設け、アノード電極およびカソ
ード電極間にグロー放電を発生させてカソード電極にて
分散された原料ガスが分解することにより生ずる分解生
成物をアノード電極上に保持された基板表面に堆積させ
る成膜装置において、カソード電極は複数の領域に分離
されており、カソード電極の分離された各領域をそれぞ
れ囲む複数の筒状部材と、各筒状部材のそれぞれをアノ
ード電極に向けて移動させ、アノード電極または該アノ
ード電極上に保持された基板と電気的に接続させ、複数
の放電空間を形成させる駆動機構とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成膜装置に関し、特に、
グロー放電を利用して基板表面上に薄膜を堆積形成する
ための成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グロー放電を利用して基板表面上に薄膜
を堆積させる成膜装置は、例えば太陽電池、薄膜トラン
ジスタ(以下TFTと略記)、各種センサ等の大面積基
板にアモルファスシリコン(以下a−Siと略記)膜を
均一に成膜させる必要があるデバイスを作製する場合等
に用いられる。
【0003】図6は上述した構成の成膜装置であって、
平行平板型電極構造を有する成膜装置の従来例の構成を
示す図である。
【0004】図中、601は真空チャンバー、602は
電気的に接地されてアノード電極として用いられる基板
ホルダーである。603は基板であり、基板ホルダー6
02内に複数保持されている。真空チャンバー601内
には、基板603を挟んで対向するように真空チャンバ
ー601と電気的に絶縁されたカソード電極604が設
けられ、反カソード電極604側には基板加熱ヒータ6
05が設けられている。カソード電極604には高周波
電源と整合回路が接続されている(不図示)。更に成膜
室を高真空に排気するための排気系(不図示)が真空チ
ャンバー601に接続されている。また、原料ガスの導
入はガス配管系624より供給され、カソード電極60
4より分散される。カソード電極604の周囲には、カ
ソード電極604を囲み、更にアノード電極である基板
ホルダー602に接するように筒状体のプラズマシール
ド608が設置されている。該プラズマシールド608
は、シールド効果が生じるように真空チャンバー601
および基板ホルダー602と電気的に接続するように構
成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の成膜装
置においては、アノード電極である基板ホルダーに複数
の基板を保持させて同時に成膜する場合には、基板ホル
ダー中央部から端部(コーナー部)の方向へ向けて同心
円状に膜厚および膜質が等しい分布となるが、その偏り
が大きなものとなり、デバイス化された場合、たとえば
TFTを作製した場合にはしきい値電圧のばらつきが大
きなものとなってしまう。また、センサーおよび太陽電
池を作製した場合には基板位置によって光電流および光
起電力に大小が生じてしまい、ユニフォーミティが悪く
なり、歩留りを低下させる原因となっている。
【0006】均一な膜厚、膜質を得るためには実際の薄
膜堆積領域に対して放電状態が均一である必要がある。
しかしながら、従来の成膜装置での各基板に対するプラ
ズマ状態は、プラズマシールドに接する辺の近傍とプラ
ズマシールドと接しない辺の近傍とでは異なるものとな
ってしまう。例えば、基板ホルダーに4個の矩形の基板
を設置した場合には各基板の2辺、すなわちプラズマシ
ールドに隣接する2辺と他の2辺の近傍におけるプラズ
マ状態は大きく異なる。そのため複数の基板を同一処理
して成膜する場合には基板ホルダーの大きさ、形状によ
っては膜厚、膜質の分布の偏りが大きくなるという問題
点がある。
【0007】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、膜厚分布、膜
質分布の偏りを小さくし、デバイス特性の均一性および
歩留りを向上することのできる成膜装置を実現すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の成膜装置は、真
空チャンバー内に、基板を保持するアノード電極と、ア
ノード電極と対向配置されて原料ガスを分散するカソー
ド電極とを設け、アノード電極およびカソード電極間に
グロー放電を発生させてカソード電極にて分散された原
料ガスが分解することにより生ずる分解生成物をアノー
ド電極上に保持された基板表面に堆積させる成膜装置に
おいて、カソード電極は複数の領域に分離されており、
カソード電極の分離された各領域をそれぞれ囲む複数の
筒状部材と、各筒状部材のそれぞれをアノード電極に向
けて移動させ、アノード電極または該アノード電極上に
保持された基板と電気的に接続させ、複数の放電空間を
形成させる駆動機構とを有する。
【0009】
【作用】成膜空間となる放電空間は筒状部材とアノード
電極もしくは該アノード電極上に保持された基板とでか
こまれた空間となる。筒状部材は複数設けられているの
で、大面積基板を部分的に囲むことや、複数の基板につ
いてそれぞれ設けることが可能となるので、放電空間内
に置かれる基板を1つのものとして膜質を均一とするこ
とができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例の構成を模式的に
示す図である。
【0012】本実施例は平行平板型電極構造を有するプ
ラズマCVD成膜装置に適用した例である。
【0013】図1中、101は真空チャンバー、120
は排気系、1211,1212は整合回路を備える高周波
電源、1221,1222は成膜用の原料ガスを貯蔵する
ガスボンベ、1231,1232はマスフローコントロー
ラーであり、ガスボンベ1221,1222内の原料ガス
は該マスフローコントローラー1231,1232および
配管系124を介して真空チャンバー101に供給され
る。
【0014】真空チャンバー101の内部には成膜が行
われる矩形の基板103、基板103を4個保持する基
板ホルダー102、グロー放電を発生させるためのカソ
ード電極104、基板加熱用ヒーター105および移動
可能に構成されたプラズマシールド106が配置されて
いる。カソード電極104およびプラズマシールド10
6のそれぞれは各基板103に対応して4個設けられて
いる。
【0015】図2は真空チャンバー101の構成を詳細
に示す断面図である。
【0016】真空チャンバー101には上述したように
4個のカソード電極104が配置されている。カソード
電極104と真空チャンバー101との間には絶縁材2
08が設けられており、カソード電極104は真空チャ
ンバー101と電気的に絶縁されている。各カソード電
極104と対向する側には複数の基板103を各々保持
する基板ホルダー102が配置されている。この基板ホ
ルダー102は真空チャンバー101と共に電気的にア
ースされていてアノード電極として用いられる。
【0017】図3は基板ホルダー102側から見たカソ
ード電極104の構造を示す図である。
【0018】カソード電極104は、原料ガス分散口3
07と上記の絶縁材208により構成されている。カソ
ード電極104は図2に示されるように真空チャンバー
101の一側面(図2中の右側)と略平行となるように
設けられる。真空チャンバー101の反アノード電極1
04側となる側面(図2中の左側)には基板加熱用ヒー
ター105が固定されている。
【0019】各カソード電極104には該電極を囲み、
更に基板ホルダー102(アノード電極)と接する筒状
体のプラズマシールド106が設置されており、電気的
に真空チャンバー101と基板ホルダー102に接続さ
れている。この結果、基板ホルダー102に取り付けら
れた各基板103には独立した放電空間を得ることがで
きる。
【0020】図4は、プラズマシールド106の構成を
詳細に示す拡大図である。
【0021】プラズマシールド106は、例えばSUS
304等の導電体によって構成されるもので、駆動ユニ
ット409により図中矢印方向である基板ホルダー10
2(不図示)側へ動かすことが可能である。プラズマシ
ールド106の基板ホルダー102寄りの端部には、例
えばインコネル等のバネ410が設けられて基板ホルダ
ーと電気的にまた物理的に接続可能とされている。
【0022】次に、本実施例による具体的な成膜動作に
ついて説明する。なお、以下の成膜動作における装置の
動作制御は不図示の制御装置によってなされる。
【0023】先ず複数の基板103が保持された基板ホ
ルダー102が真空チャンバー101内へ導入され、高
真空排気系により所定の真空度まで真空引きされる。次
に、ガスボンベ1221,1222に貯蔵される原料ガス
をマスフローコントローラ1231,1232および配管
系124によってカソード電極104より分散させる。
同時に基板加熱ヒーター105により各基板103を所
定の温度まで昇温させる。このとき、真空チャンバー1
01内の圧力が一定に保たれる様に排気系120によっ
て制御される。
【0024】次に、プラズマシールド106を駆動ユニ
ット409(図4参照)により基板ホルダー102へ接
続させる。基板ホルダー102の基板保持は本例では4
基板であり、カソード電極104の対向側にセットされ
ている。そして高周波電源1211,1222(図1参
照)から整合回路を通じて各々のカソード電極104へ
所定の電力を印加させ、グロー放電を個別に生起させ
る。所定の成膜時間後、グロー放電を停止し、ガス供給
を停止し、プラズマシールドを基板ホルダーより脱着し
て、再度高真空排気した後、大気リークして基板を取り
出す。
【0025】本実施例による成膜結果の一例を図5に示
す。図5は基板ホルダー中央から端(コーナー部)への
距離と膜厚の関係を示す図である。破線にて示される従
来の基板ホルダーに依存した15〜18%程度の分布
が、実線にて示される本実施例の成膜装置に依れば8%
前後に大きく改良されていることが明かに確認できる。
以上説明した実施例では、便宜上単一チャンバーでの動
作機構についてのみ述べたが、一般的なロードロック型
のインライン装置に対しても本発明は当然実現可能であ
る。すなわち基板ホルダーの搬送機能を付加し、上述の
成膜プロセスを順次繰り返して行うことにより達成でき
る。
【0026】また、基板ホルダー102については矩形
の基板103を4個保持するものとして説明し、各基板
に対応してプラズマシールドを設けるものとして説明し
たが、複数のプラズマシールドによって大型の1つの基
板の成膜領域を分割するものとしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明した様に、複数のカソード電極
と、各カソード電極を囲む筒状部材を設けることによ
り、従来、大面積基板を複数同時に成膜する上で問題で
あった膜厚分布、膜質分布の不均一を大幅に改良でき、
その結果、デバイス特性の均一性が上がり、歩留りも大
きく上げることが効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を模式的に示す図である。
【図2】図1中の真空チャンバー101の構成を詳細に
示す図である。
【図3】図1中のカソード電極を基板ホルダー102側
から見た図である。
【図4】図1中のプラズマシールド106の構成を詳細
に示す拡大図である。
【図5】本発明の実施例による成膜結果を示す図であ
る。
【図6】従来例の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 真空チャンバー 102 基板ホルダー 103 基板 104 カソード電極 105 基板加熱用ヒーター 106 プラズマシールド 120 排気系 1211,1222 高周波電源 1221,1222 ガスボンベ 1231,1232 マスフローコントローラ 124 配管系 208 絶縁材 307 原料ガス分散口 409 駆動ユニット 410 ばね

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバー内に、基板を保持するア
    ノード電極と、アノード電極と対向配置されて原料ガス
    を分散するカソード電極とを設け、前記アノード電極お
    よびカソード電極間にグロー放電を発生させてカソード
    電極にて分散された原料ガスが分解することにより生ず
    る分解生成物をアノード電極上に保持された基板表面に
    堆積させる成膜装置において、 前記カソード電極は複数の領域に分離されており、 前記カソード電極の分離された各領域をそれぞれ囲む複
    数の筒状部材と、 前記各筒状部材のそれぞれを前記アノード電極に向けて
    移動させ、アノード電極または該アノード電極上に保持
    された基板と電気的に接続させ、複数の放電空間を形成
    させる駆動機構とを有することを特徴とする成膜装置。
JP26759692A 1992-10-06 1992-10-06 成膜装置 Pending JPH06120153A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001077091A (ja) * 1999-09-03 2001-03-23 Ulvac Japan Ltd プラズマ処理装置
JP2008034469A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Kaneka Corp 半導体薄膜の製造方法、及び半導体薄膜製造装置
JP2010157575A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Renesas Electronics Corp 半導体装置の製造方法および半導体製造装置

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