JPH06120121A - X線リソグラフィ装置 - Google Patents
X線リソグラフィ装置Info
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- JPH06120121A JPH06120121A JP4270176A JP27017692A JPH06120121A JP H06120121 A JPH06120121 A JP H06120121A JP 4270176 A JP4270176 A JP 4270176A JP 27017692 A JP27017692 A JP 27017692A JP H06120121 A JPH06120121 A JP H06120121A
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- sor
- ray
- mirror surface
- mirror
- light
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-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/708—Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
- G03F7/70808—Construction details, e.g. housing, load-lock, seals or windows for passing light in or out of apparatus
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- Public Health (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Particle Accelerators (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ビームライン中におけるSOR光の露光域拡大
を得るとともに、真空効率、作業効率、スペース効率を
向上させ、保守面の改善を図ったX線リソグラフィ装置
を提供する。 【構成】SORリング1、X線ミラー3を配置したビー
ムライン2、Be(ベリリウム)窓4、露光装置7とを
具備し、上記X線ミラー3は、ミラー面11に接続され
る多数の圧電アクチュエータ13…を備え、各圧電アク
チュエータに制御信号を送って、各圧電アクチュエータ
の動作を制御し、ミラー面11の形状を変化させる。
を得るとともに、真空効率、作業効率、スペース効率を
向上させ、保守面の改善を図ったX線リソグラフィ装置
を提供する。 【構成】SORリング1、X線ミラー3を配置したビー
ムライン2、Be(ベリリウム)窓4、露光装置7とを
具備し、上記X線ミラー3は、ミラー面11に接続され
る多数の圧電アクチュエータ13…を備え、各圧電アク
チュエータに制御信号を送って、各圧電アクチュエータ
の動作を制御し、ミラー面11の形状を変化させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SOR(シンクロトロ
ン放射)光を用いてパターン転写をなすX線リソグラフ
ィ装置に係り、特にSOR光を反射するX線ミラーに関
する。
ン放射)光を用いてパターン転写をなすX線リソグラフ
ィ装置に係り、特にSOR光を反射するX線ミラーに関
する。
【0002】
【従来の技術】SOR(シンクロトロン放射)光は、光
速に近い速さをもった電子(一般には荷電粒子)が円軌
道のような加速度を受ける運動を行う際に放出する電磁
波であり、このようなSOR光が、近時、X線リソグラ
フィ装置の線源として用いられるようになった。
速に近い速さをもった電子(一般には荷電粒子)が円軌
道のような加速度を受ける運動を行う際に放出する電磁
波であり、このようなSOR光が、近時、X線リソグラ
フィ装置の線源として用いられるようになった。
【0003】すなわち、SOR光発生源としてのSOR
リングから、SOR光を超高真空のビームラインに取出
し、このSOR光から短波長のX線成分をX線ミラーが
除去して反射する。
リングから、SOR光を超高真空のビームラインに取出
し、このSOR光から短波長のX線成分をX線ミラーが
除去して反射する。
【0004】上記ビームライン側の終端部には、ビーム
ラインの超高真空領域と、大気圧もしくは、ある程度減
圧されて、ヘリウムガスの影響下にある、すなわち露光
雰囲気にある露光装置側とを区分し、SOR光から長波
長部を吸収してX線を取出し、露光させるX線透過膜で
あるBe(ベリリウム)窓が設けられる。
ラインの超高真空領域と、大気圧もしくは、ある程度減
圧されて、ヘリウムガスの影響下にある、すなわち露光
雰囲気にある露光装置側とを区分し、SOR光から長波
長部を吸収してX線を取出し、露光させるX線透過膜で
あるBe(ベリリウム)窓が設けられる。
【0005】上記ビームラインにおけるX線を露光に用
いるには、露光面積拡大のため、垂直方向に拡大する必
要がある。そのため、上記X線ミラーを垂直方向に揺動
して、X線ビームを走査しなければならない。
いるには、露光面積拡大のため、垂直方向に拡大する必
要がある。そのため、上記X線ミラーを垂直方向に揺動
して、X線ビームを走査しなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来用いら
れるX線ミラーのミラー材として、CND法によって形
成したSiCが用いられ、これを揺動駆動する機構とし
て、DCサーボモータとカム機構の組合わせがある。ミ
ラーの揺動範囲は、14.8±3mradであり、これを揺
動機構とともに、超真空領域のビームライン内に配置す
る。
れるX線ミラーのミラー材として、CND法によって形
成したSiCが用いられ、これを揺動駆動する機構とし
て、DCサーボモータとカム機構の組合わせがある。ミ
ラーの揺動範囲は、14.8±3mradであり、これを揺
動機構とともに、超真空領域のビームライン内に配置す
る。
【0007】そして、露光強度の均一性を保持するため
には、SOR光に対するスキャン速度を、X線ミラーに
対するSOR光の照射角の関数として制御する。たとえ
ば、円筒状のX線ミラーを用い、カム駆動に対して最適
の速度制御を行った場合に、25mm角の露光領域におい
て、約±3%の露光強度均一性を得た。
には、SOR光に対するスキャン速度を、X線ミラーに
対するSOR光の照射角の関数として制御する。たとえ
ば、円筒状のX線ミラーを用い、カム駆動に対して最適
の速度制御を行った場合に、25mm角の露光領域におい
て、約±3%の露光強度均一性を得た。
【0008】しかしながら、このような純粋に機械的な
ミラー揺動機構は、カム駆動に必要な複雑な機構系、
(すなわち、カム、駆動モータ、軸受具、その他の治具
類からなる)を超高真空領域にあるビームライン内に配
置しなければならず、真空化効率、作業効率、スペース
効率および保守面から問題があった。また、X線ミラー
の揺動速度を設定するにあたって、X線ミラーに対する
SOR光の照射角の高い次元の関数式から制御するのが
一般的である。
ミラー揺動機構は、カム駆動に必要な複雑な機構系、
(すなわち、カム、駆動モータ、軸受具、その他の治具
類からなる)を超高真空領域にあるビームライン内に配
置しなければならず、真空化効率、作業効率、スペース
効率および保守面から問題があった。また、X線ミラー
の揺動速度を設定するにあたって、X線ミラーに対する
SOR光の照射角の高い次元の関数式から制御するのが
一般的である。
【0009】このような制御をもってしても、先に挙げ
たように、露光強度の均一性は±3%程度であり、露光
むらを完全に除去できない要因として、X線ミラーのミ
ラー面粗さ、ミラー形状誤差、ミラー揺動速度誤差、取
り出し窓の板厚のむらなどが考えられる。従来以上の露
光強度の均一性を求めるには、上記要因の除去、もしく
は軽減と、補正等の概念が必要となってくる。そしてま
た、従来のX線ミラーの揺動機構に対する制御が極めて
複雑であって、機構および制御の簡素化が要望されてい
ることも、避けられない現状である。
たように、露光強度の均一性は±3%程度であり、露光
むらを完全に除去できない要因として、X線ミラーのミ
ラー面粗さ、ミラー形状誤差、ミラー揺動速度誤差、取
り出し窓の板厚のむらなどが考えられる。従来以上の露
光強度の均一性を求めるには、上記要因の除去、もしく
は軽減と、補正等の概念が必要となってくる。そしてま
た、従来のX線ミラーの揺動機構に対する制御が極めて
複雑であって、機構および制御の簡素化が要望されてい
ることも、避けられない現状である。
【0010】本発明は、このような事情によりなされた
ものであり、その第1の目的とするところは、ビームラ
イン中におけるSOR光の露光域拡大を得るとともに、
真空効率、作業効率、スペース効率を向上させ、保守面
の改善を図ったX線リソグラフィ装置を提供することに
ある。
ものであり、その第1の目的とするところは、ビームラ
イン中におけるSOR光の露光域拡大を得るとともに、
真空効率、作業効率、スペース効率を向上させ、保守面
の改善を図ったX線リソグラフィ装置を提供することに
ある。
【0011】第2の目的とするところは、実際の露光作
用に先立ってX線ミラーのミラー形状の補正をなし記憶
させることによって、ビームラインにおけるSOR光の
露光強度の均一化を得られるX線リソグラフィ装置を提
供することにある。
用に先立ってX線ミラーのミラー形状の補正をなし記憶
させることによって、ビームラインにおけるSOR光の
露光強度の均一化を得られるX線リソグラフィ装置を提
供することにある。
【0012】第3の目的とするところは、X線の反射中
に、ミラー面形状を最適状態に変化制御することによ
り、揺動させるための機構の簡素化と、強度むら補正に
よる露光強度の均一化向上を得られるX線リソグラフィ
装置を提供することにある。
に、ミラー面形状を最適状態に変化制御することによ
り、揺動させるための機構の簡素化と、強度むら補正に
よる露光強度の均一化向上を得られるX線リソグラフィ
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1の発明は、
第1の発明は、
【0014】指向性が強く高強度のSOR(シンクロト
ロン放射)光発生源としてのSORリング、このSOR
リングよりSOR光を取出し、このSOR光を反射し、
露光領域を拡大するX線ミラーを配置した超高真空のビ
ームライン、このビームライン終端部に設けられビーム
ライン側の超高真空領域と大気圧領域ないし減圧雰囲気
とを区分してX線を取出すBe(ベリリウム)窓、この
Be窓を透過したX線を受け露光される露光装置とを具
備し、
ロン放射)光発生源としてのSORリング、このSOR
リングよりSOR光を取出し、このSOR光を反射し、
露光領域を拡大するX線ミラーを配置した超高真空のビ
ームライン、このビームライン終端部に設けられビーム
ライン側の超高真空領域と大気圧領域ないし減圧雰囲気
とを区分してX線を取出すBe(ベリリウム)窓、この
Be窓を透過したX線を受け露光される露光装置とを具
備し、
【0015】上記X線ミラーのミラー面に接続される多
数の電動アクチュエータからなるミラー面能動手段、こ
のミラー面能動手段の各電動アクチュエータに制御信号
を送って、各電動アクチュエータの動作を制御し、露光
領域拡大のためにミラー面の形状を変化させる駆動手段
を備えたX線リソグラフィ装置である。
数の電動アクチュエータからなるミラー面能動手段、こ
のミラー面能動手段の各電動アクチュエータに制御信号
を送って、各電動アクチュエータの動作を制御し、露光
領域拡大のためにミラー面の形状を変化させる駆動手段
を備えたX線リソグラフィ装置である。
【0016】第2の発明は、X線ミラーのミラー面に接
続される多数の形状記憶性セラミックアクチュエータか
らなるミラー面能動手段、このミラー面能動手段を構成
する各アクチュエータに駆動信号を送って、ミラー面を
揺動駆動する揺動機構、露光作用に先立って上記ミラー
面で反射されるSOR光を測定し、ミラー面の形状誤差
などに起因するSOR光の強度むらデータを基に上記ア
クチュエータに指示信号を送って、それぞれの変形補正
の形状を記憶させる補正の手段とを備えた。
続される多数の形状記憶性セラミックアクチュエータか
らなるミラー面能動手段、このミラー面能動手段を構成
する各アクチュエータに駆動信号を送って、ミラー面を
揺動駆動する揺動機構、露光作用に先立って上記ミラー
面で反射されるSOR光を測定し、ミラー面の形状誤差
などに起因するSOR光の強度むらデータを基に上記ア
クチュエータに指示信号を送って、それぞれの変形補正
の形状を記憶させる補正の手段とを備えた。
【0017】第3の発明は、X線ミラーのミラー面に接
続される多数の電動アクチュエータからなるミラー面能
動手段、このミラー面能動手段の各電動アクチュエータ
に駆動信号を送って、各電動アクチュエータの動作を制
御し、ミラー面の形状を変化させる駆動手段、ミラー面
で反射されるSOR光を測定し、その測定値に基づく指
示信号を上記駆動手段にフィードバックして電動アクチ
ュエータを制御し、ミラー面形状変化にともなうSOR
光の露光強度むらを補正の手段とを備えた。
続される多数の電動アクチュエータからなるミラー面能
動手段、このミラー面能動手段の各電動アクチュエータ
に駆動信号を送って、各電動アクチュエータの動作を制
御し、ミラー面の形状を変化させる駆動手段、ミラー面
で反射されるSOR光を測定し、その測定値に基づく指
示信号を上記駆動手段にフィードバックして電動アクチ
ュエータを制御し、ミラー面形状変化にともなうSOR
光の露光強度むらを補正の手段とを備えた。
【0018】
【作用】第1の発明では、X線ミラーのミラー面に接続
する多数の圧電アクチュエータが、駆動手段からの制御
信号を受けて動作し、ミラー面の形状を変化させるの
で、ビームラインの真空効率を損なうことなく、SOR
光の露光域拡大が得られ、かつ簡素な構成で作業効率と
スペース効率がよくなる。
する多数の圧電アクチュエータが、駆動手段からの制御
信号を受けて動作し、ミラー面の形状を変化させるの
で、ビームラインの真空効率を損なうことなく、SOR
光の露光域拡大が得られ、かつ簡素な構成で作業効率と
スペース効率がよくなる。
【0019】第2の発明では、露光作用に先立って、ミ
ラー面で反射されるSOR光を測定し、ミラー面の形状
誤差などに起因するSOR光の強度むらデータを基に、
アクチュエータのそれぞれに変形補正の形状を記憶させ
るので、ビームラインにおけるSOR光の露光強度の均
一化を得られる。
ラー面で反射されるSOR光を測定し、ミラー面の形状
誤差などに起因するSOR光の強度むらデータを基に、
アクチュエータのそれぞれに変形補正の形状を記憶させ
るので、ビームラインにおけるSOR光の露光強度の均
一化を得られる。
【0020】第3の発明では、ミラー面で反射されるS
OR光を測定し、その測定値に基づいて電動アクチュエ
ータにフィードバックして、ミラー面形状変化にSOR
光のむら補正機能を持たせるようにしたから、揺動させ
るための機構が簡素化し、強度むら補正による露光強度
が均一化する。
OR光を測定し、その測定値に基づいて電動アクチュエ
ータにフィードバックして、ミラー面形状変化にSOR
光のむら補正機能を持たせるようにしたから、揺動させ
るための機構が簡素化し、強度むら補正による露光強度
が均一化する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて
説明する。図1は、X線リソグラフィ装置の構成を概略
的に示す。
説明する。図1は、X線リソグラフィ装置の構成を概略
的に示す。
【0022】図中、1はSORリングであり、高強度の
SOR(シンクロトロン放射)光の発生源である。これ
は、図示しない加速器から入射される電子を、偏向電磁
石部で軌跡を曲げながら真空パイプ内を周回させ、電子
の1周期に同期して加速器で所定のエネルギに加速維持
する。
SOR(シンクロトロン放射)光の発生源である。これ
は、図示しない加速器から入射される電子を、偏向電磁
石部で軌跡を曲げながら真空パイプ内を周回させ、電子
の1周期に同期して加速器で所定のエネルギに加速維持
する。
【0023】さらに、ここで電子ビームを収束して、上
記偏向電磁石部で電子軌跡が曲げられる部分から接線方
向に、ビームライン2に沿ってSOR光を取出すように
なっている。
記偏向電磁石部で電子軌跡が曲げられる部分から接線方
向に、ビームライン2に沿ってSOR光を取出すように
なっている。
【0024】上記SORリング1は、電子運動の減衰を
極力避けるために高真空に保たれており、上記ビームラ
イン2は、SORリング1よりSOR光を取出すため、
超高真空に形成され、かつ真空破壊防御のための、フェ
イルセーフシステムを備えている。上記ビームライン2
には、ここに導かれるSOR光を集光し、短波長のX線
成分を除去して反射する、後述するX線ミラー3が配置
される。
極力避けるために高真空に保たれており、上記ビームラ
イン2は、SORリング1よりSOR光を取出すため、
超高真空に形成され、かつ真空破壊防御のための、フェ
イルセーフシステムを備えている。上記ビームライン2
には、ここに導かれるSOR光を集光し、短波長のX線
成分を除去して反射する、後述するX線ミラー3が配置
される。
【0025】このX線ミラー3のSOR光反射側で、か
つビームライン2の終端部には、X線透過膜としてのB
e(ベリリウム)窓4が配置される。これは、超高真空
領域Mであるビームライン2と、He(ヘリウム)ガス
雰囲気を形成するHeチャンバ5の一側端とを区分して
いて、ビームライン2に導かれるX線をHeチャンバ5
内のHeガス中に透過させるものである。
つビームライン2の終端部には、X線透過膜としてのB
e(ベリリウム)窓4が配置される。これは、超高真空
領域Mであるビームライン2と、He(ヘリウム)ガス
雰囲気を形成するHeチャンバ5の一側端とを区分して
いて、ビームライン2に導かれるX線をHeチャンバ5
内のHeガス中に透過させるものである。
【0026】さらに、Heチャンバ5の他側端である、
X線取出し側にはX線を透過させる別の取出し窓6が設
けられていて、ここで大気圧領域とを区分して、Heチ
ャンバに導かれるX線を大気圧領域中に透過させる。こ
の大気圧領域には、所定のパターンを備えたマスク7お
よびレジストが塗布されたウエハ8などを備えた露光装
置9が配置される。つぎに、上記X線ミラー3を、図2
にもとづいて説明する。10はミラー本体であって、図
における上面側には、X線反射膜の上にコーティング処
理をなした、ミラー面11が形成される。
X線取出し側にはX線を透過させる別の取出し窓6が設
けられていて、ここで大気圧領域とを区分して、Heチ
ャンバに導かれるX線を大気圧領域中に透過させる。こ
の大気圧領域には、所定のパターンを備えたマスク7お
よびレジストが塗布されたウエハ8などを備えた露光装
置9が配置される。つぎに、上記X線ミラー3を、図2
にもとづいて説明する。10はミラー本体であって、図
における上面側には、X線反射膜の上にコーティング処
理をなした、ミラー面11が形成される。
【0027】このミラー面11をミラー本体10と一体
に形成して、ミラー本体10ごと揺動自在に枢支する
か、あるいは、ミラー面11をミラー本体10と別体に
して、少なくともミラー面11のみ揺動自在に枢支する
構成であってもよい。
に形成して、ミラー本体10ごと揺動自在に枢支する
か、あるいは、ミラー面11をミラー本体10と別体に
して、少なくともミラー面11のみ揺動自在に枢支する
構成であってもよい。
【0028】いずれにしても、上記ミラー面11の裏面
側(図において、下面側)に、ミラー面能動手段12を
構成する多数の電動アクチュエータであるところの圧電
アクチュエータ13…が接続される。
側(図において、下面側)に、ミラー面能動手段12を
構成する多数の電動アクチュエータであるところの圧電
アクチュエータ13…が接続される。
【0029】上記圧電アクチュエータ13…は、矩形状
のミラー面11に対して縦横とも比較的狭い同一ピッチ
を存して配置される。各アクチュエータ13は、それぞ
れの作動子がミラー面11の裏面側に直接接続され、こ
の作動子の伸縮動作によってミラー面11の形状が変化
するようになっている。
のミラー面11に対して縦横とも比較的狭い同一ピッチ
を存して配置される。各アクチュエータ13は、それぞ
れの作動子がミラー面11の裏面側に直接接続され、こ
の作動子の伸縮動作によってミラー面11の形状が変化
するようになっている。
【0030】さらに、各圧電アクチュエータ13…は、
駆動手段を構成するドライバ14…に、それぞれ電気的
に接続される。全てのドライバ14…は、ビームライン
2の外部に配置すればよく、その結果、ドライバ14に
対する真空対策構造が不要であり、保守が容易である一
方、ビームライン2のスペース効率が向上する。
駆動手段を構成するドライバ14…に、それぞれ電気的
に接続される。全てのドライバ14…は、ビームライン
2の外部に配置すればよく、その結果、ドライバ14に
対する真空対策構造が不要であり、保守が容易である一
方、ビームライン2のスペース効率が向上する。
【0031】各ドライバ14…は、それぞれに電気的に
接続される圧電アクチュエータ13…に制御信号を送っ
て、各圧電アクチュエータ13の動作を制御し、その結
果、ミラー面11の形状を変化させるようになってい
る。つぎに、このようにして構成されるX線ミラー3を
備えたX線リソグラフィ装置の作用を説明する。
接続される圧電アクチュエータ13…に制御信号を送っ
て、各圧電アクチュエータ13の動作を制御し、その結
果、ミラー面11の形状を変化させるようになってい
る。つぎに、このようにして構成されるX線ミラー3を
備えたX線リソグラフィ装置の作用を説明する。
【0032】図3に示すように、SORリングから放射
されるX線域は、図において矢印Zに示す方向に極めて
狭く、これと直交する方向には、充分な幅を有するのが
特徴である。
されるX線域は、図において矢印Zに示す方向に極めて
狭く、これと直交する方向には、充分な幅を有するのが
特徴である。
【0033】そこで、図5(A)から同図(B)に示す
ように、X線ミラー3に導かれたSOR光を、ミラ−3
を揺動駆動することによって、この露光域を拡大しなけ
ればならない。
ように、X線ミラー3に導かれたSOR光を、ミラ−3
を揺動駆動することによって、この露光域を拡大しなけ
ればならない。
【0034】実際の上記装置では、図4(A)に示すよ
うに、SORリング1からビームライン2に取り出され
たSOR光がX線ミラー3に到達すると、ここでは少な
くともミラー面11が揺動駆動されていて、上記Be窓
4方向へ反射される。
うに、SORリング1からビームライン2に取り出され
たSOR光がX線ミラー3に到達すると、ここでは少な
くともミラー面11が揺動駆動されていて、上記Be窓
4方向へ反射される。
【0035】なお説明すれば、各アクチュエータ13…
に電気的に接続するドライバ14…が、図において右上
がり状態にミラー面11を傾斜させるよう駆動し、さら
に時間の経過とともに傾斜角度を少なくして水平に戻
し、さらには、同図(B)に示すように、逆の右下がり
状態に変化させる。
に電気的に接続するドライバ14…が、図において右上
がり状態にミラー面11を傾斜させるよう駆動し、さら
に時間の経過とともに傾斜角度を少なくして水平に戻
し、さらには、同図(B)に示すように、逆の右下がり
状態に変化させる。
【0036】所定角度まで傾斜したら、今度は、逆方向
に駆動して、一旦水平状態に戻してから、同図(A)の
状態に戻る。すなわち、少なくともミラー面11は経時
的に揺動駆動され、ここに導かれるSOR光の反射光路
を振らせて、X線露光域の拡大を図る。
に駆動して、一旦水平状態に戻してから、同図(A)の
状態に戻る。すなわち、少なくともミラー面11は経時
的に揺動駆動され、ここに導かれるSOR光の反射光路
を振らせて、X線露光域の拡大を図る。
【0037】普通、上記X線ミラー3の揺動角度は〜1
°であり、各アクチュエータ13…の変位速度(変位速
度プロファイル)は、少なくとも上記ミラー面11にお
ける照射角の関数として制御することとなる。
°であり、各アクチュエータ13…の変位速度(変位速
度プロファイル)は、少なくとも上記ミラー面11にお
ける照射角の関数として制御することとなる。
【0038】上記関数は、実際的には、拡大露光面積、
露光強度、要求露光均一性値、X線ミラー3に対する各
アクチュエータ13の設定位置等から、計算によって求
められる。このような揺動角度範囲内での高精度制御
は、X線ミラー3のストローク、アクチュエータ13の
高出力化および小型化の促進によって可能となる。な
お、上記アクチュエータ13は、圧電素子に限定される
ものではなく、たとえば、電歪素子、磁歪素子、リニア
モータなどを採用しても支障がない。図7に示すような
構成の、X線リソグラフィ装置であってもよい。後述す
るX線ミラー3A以外の構成部品は、先に図1で説明し
たものと全く同様でよいので、ここでは同番号を付して
新たな説明を省略する。
露光強度、要求露光均一性値、X線ミラー3に対する各
アクチュエータ13の設定位置等から、計算によって求
められる。このような揺動角度範囲内での高精度制御
は、X線ミラー3のストローク、アクチュエータ13の
高出力化および小型化の促進によって可能となる。な
お、上記アクチュエータ13は、圧電素子に限定される
ものではなく、たとえば、電歪素子、磁歪素子、リニア
モータなどを採用しても支障がない。図7に示すような
構成の、X線リソグラフィ装置であってもよい。後述す
るX線ミラー3A以外の構成部品は、先に図1で説明し
たものと全く同様でよいので、ここでは同番号を付して
新たな説明を省略する。
【0039】上記X線ミラー3Aは、先に図2で説明し
たように、ミラー本体10にミラー面11を一体もしく
は別体にして備え、上記ミラー面11に接続されるミラ
ー面能動手段として、形状記憶性セラミックアクチュエ
ータ13A…を用いる。
たように、ミラー本体10にミラー面11を一体もしく
は別体にして備え、上記ミラー面11に接続されるミラ
ー面能動手段として、形状記憶性セラミックアクチュエ
ータ13A…を用いる。
【0040】この形状記憶性セラミックアクチュエータ
13Aは、上記実施例に用いられた圧電アクチュエータ
13と、矩形状のミラー面11に対する配置および、そ
れぞれの作動子がミラー面11の裏面側に直接接続され
て、作動子の伸縮動作によってミラー面11の形状が変
化するようになっている点において同一であるので、概
略構成を表す図として、図2に示したものをそのまま適
用する。
13Aは、上記実施例に用いられた圧電アクチュエータ
13と、矩形状のミラー面11に対する配置および、そ
れぞれの作動子がミラー面11の裏面側に直接接続され
て、作動子の伸縮動作によってミラー面11の形状が変
化するようになっている点において同一であるので、概
略構成を表す図として、図2に示したものをそのまま適
用する。
【0041】上記形状記憶性セラミックアクチュエータ
13Aは、鉛、ニオブ、ジルコン、錫、チタンの固溶系
であるPNZSTは、反強誘電体であるが、これに電界
(約25KV/cm)を印加すると、強誘電相に相転移し、
大きな歪み(圧電体の約2倍)を生じる。
13Aは、鉛、ニオブ、ジルコン、錫、チタンの固溶系
であるPNZSTは、反強誘電体であるが、これに電界
(約25KV/cm)を印加すると、強誘電相に相転移し、
大きな歪み(圧電体の約2倍)を生じる。
【0042】そして、一旦、強誘電相に相転移すると、
電界を0にしても元の反強誘電相に戻ることはなく、歪
みを維持し続ける。これを元の反強誘電相に戻すには、
小さな逆電界を印加する必要があり、このような現象を
セラミックにおける形状記憶効果と呼んでいる。すなわ
ち、一定の変位量を維持したい場合にも、パルス電界を
印加するだけでよく、変位量および発生力が圧電体と比
較して2倍程度大きい利点を有する。再び、図7に示す
ように、上記アクチュエータ13Aに駆動信号を送る駆
動回路15が電気的に接続され、これらで揺動機構16
が構成される。
電界を0にしても元の反強誘電相に戻ることはなく、歪
みを維持し続ける。これを元の反強誘電相に戻すには、
小さな逆電界を印加する必要があり、このような現象を
セラミックにおける形状記憶効果と呼んでいる。すなわ
ち、一定の変位量を維持したい場合にも、パルス電界を
印加するだけでよく、変位量および発生力が圧電体と比
較して2倍程度大きい利点を有する。再び、図7に示す
ように、上記アクチュエータ13Aに駆動信号を送る駆
動回路15が電気的に接続され、これらで揺動機構16
が構成される。
【0043】一方、上記Heチャンバ5内には、たとえ
ば電子増倍管からなる測定器17が配置されていて、チ
ャンバ5内を導かれるSOR光の露光強度を測定して、
上記アクチュエータ13Aを駆動するドライバ14…に
電気信号を送るようになっている。ここでは、上記測定
器17と、ドライバ14とで補正手段18が構成される
ことになる。
ば電子増倍管からなる測定器17が配置されていて、チ
ャンバ5内を導かれるSOR光の露光強度を測定して、
上記アクチュエータ13Aを駆動するドライバ14…に
電気信号を送るようになっている。ここでは、上記測定
器17と、ドライバ14とで補正手段18が構成される
ことになる。
【0044】なお説明すれば、上記補正手段18の作用
は、実際の露光作用前にのみ、行われる。すなわち、S
ORリング1からSOR光を照射させ、かつ揺動機構1
6を作動してミラー面11を揺動駆動し、この反射光路
にSOR光を導いた状態で、測定器17がSOR光を測
定する。
は、実際の露光作用前にのみ、行われる。すなわち、S
ORリング1からSOR光を照射させ、かつ揺動機構1
6を作動してミラー面11を揺動駆動し、この反射光路
にSOR光を導いた状態で、測定器17がSOR光を測
定する。
【0045】上記ミラー面11は、計算上は均一な露光
強度が得られるように、その形状、および揺動速度が定
められるが、先に説明したように、X線ミラーの形状誤
差、表面粗さ、揺動速度誤差、X線取出し窓の膜厚むら
等がある。
強度が得られるように、その形状、および揺動速度が定
められるが、先に説明したように、X線ミラーの形状誤
差、表面粗さ、揺動速度誤差、X線取出し窓の膜厚むら
等がある。
【0046】そのため、図9に示すように、露光域に対
するSOR光強度が、本来、設計値では一定であるとこ
ろが、実測では設計値とは異なる露光強度むらが生じた
状態を測定する。
するSOR光強度が、本来、設計値では一定であるとこ
ろが、実測では設計値とは異なる露光強度むらが生じた
状態を測定する。
【0047】上記測定器17は、その測定信号を各ドラ
イバ14…に送る。それぞれのドライバ14…は、でき
るだけ均一な露光強度が得られるように、上記形状記憶
性セラミックアクチュエータ13A…に適応する電圧を
供給する。各アクチュエータ13Aは、形状記憶性であ
るところから、ミラー面11の形状補正を行うととも
に、最適値を記憶する。
イバ14…に送る。それぞれのドライバ14…は、でき
るだけ均一な露光強度が得られるように、上記形状記憶
性セラミックアクチュエータ13A…に適応する電圧を
供給する。各アクチュエータ13Aは、形状記憶性であ
るところから、ミラー面11の形状補正を行うととも
に、最適値を記憶する。
【0048】実際上は、測定器17が測定した露光強度
むらデータに加えて、拡大露光面積、露光強度、要求露
光均一性、ミラー面11に対する各アクチュエータ13
Aの設定位置などから、各アクチュエータ13Aの印加
電圧を算出する。このような補正が、一旦完了すれば、
補正手段18を構成する測定器17、および各ドライバ
14…を取り外すことができる。
むらデータに加えて、拡大露光面積、露光強度、要求露
光均一性、ミラー面11に対する各アクチュエータ13
Aの設定位置などから、各アクチュエータ13Aの印加
電圧を算出する。このような補正が、一旦完了すれば、
補正手段18を構成する測定器17、および各ドライバ
14…を取り外すことができる。
【0049】このような補正をなすことにより、実際の
露光作用にあたっては、現状の露光強度均一性(±3%
程度)の、それ以上の均一性向上が得られることとな
る。そして、上記形状記憶性セラミックの圧電定数は、
通常用いられる圧電セラミックの圧電定数とほとんど変
わりがなく、しかも、変位分解能は、圧電セラミック並
みの、0.1nmオーダが予想されて、精密なミラー形
状補正が可能である。図8に示すような構成の、X線リ
ソグラフィ装置であってもよい。
露光作用にあたっては、現状の露光強度均一性(±3%
程度)の、それ以上の均一性向上が得られることとな
る。そして、上記形状記憶性セラミックの圧電定数は、
通常用いられる圧電セラミックの圧電定数とほとんど変
わりがなく、しかも、変位分解能は、圧電セラミック並
みの、0.1nmオーダが予想されて、精密なミラー形
状補正が可能である。図8に示すような構成の、X線リ
ソグラフィ装置であってもよい。
【0050】この場合、X線ミラー3Bは、先に図2に
おいて説明した、ミラー面11を駆動する能動手段とし
て、たとえば圧電アクチュエータのごとき電動アクチュ
エータ13を用いる。
おいて説明した、ミラー面11を駆動する能動手段とし
て、たとえば圧電アクチュエータのごとき電動アクチュ
エータ13を用いる。
【0051】一方、上記Heチャンバ5内には、たとえ
ば電子増倍管からなる測定器17Aが配置されていて、
チャンバ5内を導かれるSOR光の露光強度を常時測定
して、リアルタイムで制御回路19に測定信号を送り、
ここから上記アクチュエータ13を駆動するドライバ1
4に電気信号を送るようになっている。これら測定器1
7Aと、制御回路19とで、制御手段20が構成され
る。
ば電子増倍管からなる測定器17Aが配置されていて、
チャンバ5内を導かれるSOR光の露光強度を常時測定
して、リアルタイムで制御回路19に測定信号を送り、
ここから上記アクチュエータ13を駆動するドライバ1
4に電気信号を送るようになっている。これら測定器1
7Aと、制御回路19とで、制御手段20が構成され
る。
【0052】なお説明すれば、SORリング1からSO
R光を照射し、かつドライバ14がミラー面11を揺動
駆動し、反射光路にSOR光を導く状態で、常時、測定
器17AがSOR光の露光強度を測定する。
R光を照射し、かつドライバ14がミラー面11を揺動
駆動し、反射光路にSOR光を導く状態で、常時、測定
器17AがSOR光の露光強度を測定する。
【0053】このX線ミラー13Bにおいても、計算上
は均一な露光強度が得られるように、その形状、および
揺動速度が定められるが、実際には、ミラー面11の形
状誤差等があり、かつ図9に示したように、露光域に対
するSOR光強度が設計値とは異なる露光強度むらが生
じる。
は均一な露光強度が得られるように、その形状、および
揺動速度が定められるが、実際には、ミラー面11の形
状誤差等があり、かつ図9に示したように、露光域に対
するSOR光強度が設計値とは異なる露光強度むらが生
じる。
【0054】上記測定器17Aは、反射SOR光をリア
ルタイムで測定して、その強度分布信号を制御回路19
へ送る。ここで測定結果を記憶し、かつその結果から、
ミラー面11の理想の曲面形状を演算して、上記各ドラ
イバ14を介して、それぞれのアクチュエータ13へフ
ィードバックする。各ドライバ14は、できるだけ均一
な露光強度が得られるように、上記アクチュエータ13
へ適応する電圧を供給する。
ルタイムで測定して、その強度分布信号を制御回路19
へ送る。ここで測定結果を記憶し、かつその結果から、
ミラー面11の理想の曲面形状を演算して、上記各ドラ
イバ14を介して、それぞれのアクチュエータ13へフ
ィードバックする。各ドライバ14は、できるだけ均一
な露光強度が得られるように、上記アクチュエータ13
へ適応する電圧を供給する。
【0055】すなわち、従来よりX線ミラーとして用い
られる、シリンドリカルミラーの場合は、図10(A)
に示すように、ミラーの揺動速度(揺動速度の時間関
数)が、SOR光のミラーに対する照射角の関数として
正弦曲線となるよう制御される。したがって、制御とし
ては、極めて複雑にならざるを得ない。
られる、シリンドリカルミラーの場合は、図10(A)
に示すように、ミラーの揺動速度(揺動速度の時間関
数)が、SOR光のミラーに対する照射角の関数として
正弦曲線となるよう制御される。したがって、制御とし
ては、極めて複雑にならざるを得ない。
【0056】本発明では、同図(B)に示すように、露
光域での強度の均一性を簡単な揺動速度の時間関数で達
成できるように、ミラー面11を揺動しながら、アクチ
ュエータ13によって形状を補正変化させる。
光域での強度の均一性を簡単な揺動速度の時間関数で達
成できるように、ミラー面11を揺動しながら、アクチ
ュエータ13によって形状を補正変化させる。
【0057】実際には、図6に示すように、たとえば矩
形状の露光域Rに対して、弧状に彎曲成された反射SO
R光Sが上下移動する。最上部と最下部とでは、露光形
状が相違するが、露光域を完全にカバーすることは、言
う迄もない。
形状の露光域Rに対して、弧状に彎曲成された反射SO
R光Sが上下移動する。最上部と最下部とでは、露光形
状が相違するが、露光域を完全にカバーすることは、言
う迄もない。
【0058】上記ミラー面11の形状変化の時間関数
は、光学設計によって予め、別途求めておくこととす
る。このように、揺動速度の時間関数を簡単なものとす
ることで、揺動手段も単純にすることができる。
は、光学設計によって予め、別途求めておくこととす
る。このように、揺動速度の時間関数を簡単なものとす
ることで、揺動手段も単純にすることができる。
【0059】なお、上記測定器17Aで、あらかじめこ
の強度むらを測定しておき、できるだけ均一な露光強度
が得られるよう、上記誤差を吸収する補正信号を、実際
の露光作用の開始前に、制御回路19からアクチュエー
タ14へ送っておくようにしてもよい。
の強度むらを測定しておき、できるだけ均一な露光強度
が得られるよう、上記誤差を吸収する補正信号を、実際
の露光作用の開始前に、制御回路19からアクチュエー
タ14へ送っておくようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、ミラー面能動手段の各電動アクチュエータに制御信
号を送って、各電動アクチュエータの動作を制御し、ミ
ラー面の形状を変化させるようにしたから、ビームライ
ン中におけるSOR光の露光域拡大を得るとともに、真
空効率、作業効率、スペース効率を向上させ、保守面の
改善を図れる効果を奏する。
ば、ミラー面能動手段の各電動アクチュエータに制御信
号を送って、各電動アクチュエータの動作を制御し、ミ
ラー面の形状を変化させるようにしたから、ビームライ
ン中におけるSOR光の露光域拡大を得るとともに、真
空効率、作業効率、スペース効率を向上させ、保守面の
改善を図れる効果を奏する。
【0061】第2の発明によれば、露光作用に先立って
上記ミラー面で反射されるSOR光を測定し、ミラー面
の形状誤差などに起因するSOR光の強度むらデータを
基に上記セラミックアクチュエータのそれぞれに変形補
正の形状を記憶させるようにしたから、ビームラインに
おけるSOR光の露光強度の均一化を得られる効果を奏
する。
上記ミラー面で反射されるSOR光を測定し、ミラー面
の形状誤差などに起因するSOR光の強度むらデータを
基に上記セラミックアクチュエータのそれぞれに変形補
正の形状を記憶させるようにしたから、ビームラインに
おけるSOR光の露光強度の均一化を得られる効果を奏
する。
【0062】第3の発明によれば、ミラー面で反射され
るSOR光を測定し、その測定値に基づいて上記駆動手
段にフィードバックして電動アクチュエータを制御し、
ミラー面形状変化にSOR光の露光強度むらを補正する
機能を持たせるようにしたから、SOR光に対してミラ
ー面形状を最適状態に変化制御することとなり、揺動さ
せるための機構の簡素化と、強度むら補正による露光強
度の均一化向上を得られる効果を奏する。
るSOR光を測定し、その測定値に基づいて上記駆動手
段にフィードバックして電動アクチュエータを制御し、
ミラー面形状変化にSOR光の露光強度むらを補正する
機能を持たせるようにしたから、SOR光に対してミラ
ー面形状を最適状態に変化制御することとなり、揺動さ
せるための機構の簡素化と、強度むら補正による露光強
度の均一化向上を得られる効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例を示す、X線リソグラフィ装
置の概略構成図。
置の概略構成図。
【図2】X線ミラーの構成図。
【図3】SOR光の形状を説明する図。
【図4】(A)および(B)は、X線ミラーのミラー面
揺動駆動を説明する図。
揺動駆動を説明する図。
【図5】(A)および(B)は、X線ミラーの揺動状態
を説明する図。
を説明する図。
【図6】露光域でのSOR光の形状を説明する図。
【図7】本発明の他の実施例を示す、X線リソグラフィ
装置の概略構成図。
装置の概略構成図。
【図8】さらに他の実施例を示す、X線リソグラフィ装
置の概略構成図。
置の概略構成図。
【図9】設計上と、実際の露光強度むらの相違を示す
図。
図。
【図10】(A)は、シリンドリカルミラーでのミラー
揺動速度関数を示す図。(B)は、本発明のX線ミラー
でのミラー揺動速度関数を示す図。
揺動速度関数を示す図。(B)は、本発明のX線ミラー
でのミラー揺動速度関数を示す図。
1…SORリング、2…ビームライン、3,3A,3B
…X線ミラー、4…Be窓、7…露光装置、11…ミラ
ー面、13…圧電アクチュエータ、14…ドライバ、1
3A…形状記憶性セラミックアクチュエータ、16…揺
動機構、17,17A…測定器、19…制御回路。
…X線ミラー、4…Be窓、7…露光装置、11…ミラ
ー面、13…圧電アクチュエータ、14…ドライバ、1
3A…形状記憶性セラミックアクチュエータ、16…揺
動機構、17,17A…測定器、19…制御回路。
Claims (3)
- 【請求項1】指向性が強く高強度のSOR(シンクロト
ロン放射)光発生源としてのSORリングと、 このSORリングよりSOR光を取出し、このSOR光
を反射し、露光領域を拡大するX線ミラーを配置した超
高真空のビームラインと、 このビームライン終端部に設けられビームライン側の超
高真空領域と大気圧領域ないし減圧雰囲気とを区分して
X線を取出すBe(ベリリウム)窓と、 このBe窓を透過したX線を受け露光される露光装置と
を具備したX線リソグラフィ装置において、 上記X線ミラーのミラー面に接続される多数の電動アク
チュエータからなるミラー面能動手段と、 このミラー面能動手段の各電動アクチュエータに制御信
号を送って、各電動アクチュエータの動作を制御し、露
光領域拡大のためミラー面の形状を変化させる駆動手段
とを備えたことを特徴とするX線リソグラフィ装置。 - 【請求項2】指向性が強く高強度のSOR(シンクロト
ロン放射)光発生源としてのSORリングと、このSO
RリングよりSOR光を取出し、このSOR光を反射
し、露光領域を拡大するX線ミラーを配置した超高真空
のビームラインと、このビームライン終端部に設けられ
ビームライン側の超高真空領域と大気圧領域ないし減圧
雰囲気とを区分してX線を取出すBe(ベリリウム)窓
と、このBe窓を透過したX線を受け露光される露光装
置とを具備したX線リソグラフィ装置において、 上記X線ミラーのミラー面に接続される多数の形状記憶
性セラミックアクチュエータからなるミラー面能動手段
と、 このミラー面能動手段を構成する各アクチュエータに駆
動信号を送って、ミラー面を揺動駆動する揺動機構と、 実際の露光作用前に、上記ミラー面で反射されるSOR
光を測定し、ミラー面の形状誤差などに起因するSOR
光の強度むらデータを基に上記アクチュエータに指示信
号を送って、それぞれの変形補正の形状を記憶させる補
正手段とを備えたことを特徴とするX線リソグラフィ装
置。 - 【請求項3】指向性が強く高強度のSOR(シンクロト
ロン放射)光発生源としてのSORリングと、このSO
RリングよりSOR光を取出し、このSOR光を反射
し、かつ短波長のX線成分を除去して露光領域を拡大す
るX線ミラーを配置した超高真空のビームラインと、こ
のビームライン終端部に設けられビームライン側の超高
真空領域と大気圧領域ないし減圧雰囲気とを区分してX
線を取出すBe(ベリリウム)窓と、このBe窓を透過
したX線を受け露光される露光装置とを具備したX線リ
ソグラフィ装置において、 上記X線ミラーのミラー面に接続される多数の電動アク
チュエータからなるミラー面能動手段と、 このミラー面能動手段の各電動アクチュエータに駆動信
号を送って、各電動アクチュエータの動作を制御し、ミ
ラー面の形状を変化させる駆動手段と、 実際の露光前、あるいは実際の露光中に、上記ミラー面
で反射されるSOR光を測定し、その測定値に基づく指
示信号を上記駆動手段にフィードバックして電動アクチ
ュエータを制御し、ミラー面形状変化にともなうSOR
光の露光強度むらを補正する手段とを備えたことを特徴
とするX線リソグラフィ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4270176A JPH06120121A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | X線リソグラフィ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4270176A JPH06120121A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | X線リソグラフィ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06120121A true JPH06120121A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17482589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4270176A Pending JPH06120121A (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | X線リソグラフィ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06120121A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2063434A1 (en) * | 2006-12-28 | 2009-05-27 | JTEC Corporation | X-ray condensing method and its device using phase restoration method |
WO2010051469A1 (en) * | 2008-10-30 | 2010-05-06 | Kenneth Oosting | X-ray beam processor |
CN104950594A (zh) * | 2015-06-10 | 2015-09-30 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 一种x射线波段光学元件高精度面形控制装置 |
WO2017080855A1 (de) * | 2015-11-09 | 2017-05-18 | Carl Zeiss Smt Gmbh | Anordnung für eine lithographieanlage und lithographieanlage |
-
1992
- 1992-10-08 JP JP4270176A patent/JPH06120121A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2063434A1 (en) * | 2006-12-28 | 2009-05-27 | JTEC Corporation | X-ray condensing method and its device using phase restoration method |
EP2063434A4 (en) * | 2006-12-28 | 2010-12-29 | Jtec Corp | X-RAY CONDENSATION METHOD AND DEVICE USING PHASE RESTORATION METHOD |
WO2010051469A1 (en) * | 2008-10-30 | 2010-05-06 | Kenneth Oosting | X-ray beam processor |
JP2012507727A (ja) * | 2008-10-30 | 2012-03-29 | オオストイング ケンネトフ | X線ビームプロセッサ |
CN104950594A (zh) * | 2015-06-10 | 2015-09-30 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 一种x射线波段光学元件高精度面形控制装置 |
WO2017080855A1 (de) * | 2015-11-09 | 2017-05-18 | Carl Zeiss Smt Gmbh | Anordnung für eine lithographieanlage und lithographieanlage |
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