JPH06119983A - 放電ランプ点灯装置 - Google Patents

放電ランプ点灯装置

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JPH06119983A
JPH06119983A JP26452992A JP26452992A JPH06119983A JP H06119983 A JPH06119983 A JP H06119983A JP 26452992 A JP26452992 A JP 26452992A JP 26452992 A JP26452992 A JP 26452992A JP H06119983 A JPH06119983 A JP H06119983A
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JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
pulse transformer
voltage
switch element
pulse
Prior art date
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Pending
Application number
JP26452992A
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English (en)
Inventor
Takeshi Saito
毅 斎藤
Atsuo Wake
厚夫 和氣
Takayuki Imai
崇之 今井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電ランプの起動に用いるパルストランスを
小型化でき、また、パルストランスのコアの大きさを大
きくすることなく高温動作時にも使用可能な小型パルス
トランスにすることが可能で、出力線の種類や長さによ
ってパルストランスの昇圧比を変えることなく充分な高
圧パルス電圧を放電ランプに印加する。 【構成】 パルストランス2によって発生する高圧パル
ス電圧を放電ランプ3に印加してこれを起動する場合
に、パルストランス2の一次巻線21に流れる電流をオ
ンオフするスイッチ素子5に直列にインダクタンス4を
接続し、このインダクタンス4の設計・調整により、小
型のパルストランスの設計を容易にし、かつ、出力線の
種類や長さによる出力容量値の変化に対して容量に放電
ランプ3の両端に必要な高圧パルス電圧を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧パルストランスに
より、放電ランプを起動する放電ランプ点灯装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】メタルハライドランプ等の放電ランプ
を、起動、点灯するための放電ランプ点灯装置として
は、例えば図4に示すような構成のものが知られてい
る。このような構成の放電ランプ点灯装置では、ブリッ
ジ構成を成すスイッチング素子である、4個のFET1
1,12,13,14によって構成されるインバータ回
路の11,14および12,13の2組のFETを互い
にスイッチングすることにより、バッテリー63の出力
を交番させ、矩形波交流電力として放電ランプ3へ供給
している。
【0003】放電ランプ3の起動時には、放電ランプ3
の主電極間を絶縁破壊させるため、10数kV以上の高
電圧が必要となる。従来では、高圧パルストランス2の
昇圧比を大きくすることで高電圧を発生して放電ランプ
3へ印加することにより、放電ランプ3が起動すると、
それ以後は、電源回路1による矩形波交流電力をもって
安定点灯にいたる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の放電
ランプ点灯装置では、放電ランプ3の起動時に高電圧を
発生するために、直流電源6の出力電圧をスイッチ素子
であるFET5をオンし、一定時間後にオフすることで
パルストランス2の一次巻線21のインダクタンスL1
にL1・di/dtなる電圧を発生させ、この電圧をパ
ルストランス2で昇圧することで10数kV以上の高電
圧を発生していた。図3にスイッチ素子5に流れる電流
波形の概略を示す。スイッチ素子5に流れる電流は、図
3に示すように、スイッチ素子5がオンしている時間、
Vdc/L1の傾きで増加し続ける。ここで、Vdcは
直流電源6の出力電圧である。スイッチ素子をton後
にオフしたときには、ton・Vdc/L1の電流とな
る。このようなパルス発生方法では、オン時間の設定が
せいぜい数μsまでしか設定できないことと、スイッチ
素子5に流せる電流値とスイッチ素子5に印加できる電
圧値に制限があることから、パルストランス2の一次巻
線21のインダクタンス値L1をある程度大きくする必
要がある。その結果、パルストランス2のコアの大きさ
および一次巻線数に制限が生じることとなり、パルスト
ランス2を充分に小さくできないという問題が生じる。
また、高圧パルス電圧を二次巻線22,23に充分に得
るために昇圧比を設定した場合、一次巻線21のインダ
クタンスL1の制限から二次巻線22,23のインダク
タンスの和であるL2の値をある値以下にはできず、放
電ランプの電流制限機能の設計に自由度がなくなるとい
う問題も生じる。さらに、高温動作時においては、パル
ストランス2が常温での設計電流値になる前に飽和し、
高圧パルス電圧が充分に得られないばかりか、スイッチ
素子5に過大な電流が流れ、スイッチ素子5が破壊する
ため、高温動作時にパルストランス2が飽和しないよう
にするために、さらに大きなコアのパルストランスとす
る必要があった。また、放電点灯装置と放電ランプ3と
をつなぐ出力線の種類や長さによって、出力線の持つ容
量値が変化するため、パルストランス2の二次巻線に発
生する高圧パルス電圧の減衰特性が変化し、放電ランプ
3の両端で必要な高圧パルス電圧とするためにパルスト
ランス2の昇圧比を出力線に応じて設計する必要があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の放電ランプ点灯
装置は、電源回路の出力端子間に放電ランプとパルスト
ランスの二次巻線との直列回路が接続され、直流電源の
出力端子間にパルストランスの一次巻線とインダクタン
スとスイッチ素子との直列回路が接続され、さらにスイ
ッチ素子のスイッチ素子駆動回路を備えたものである。
【0006】
【作用】高圧パルストランスの一次巻線とスイッチ素子
からなる直列回路にさらにインダクタンスを直列に挿入
することで、高圧パルス発生時にスイッチ素子に流れる
電流をインダクタンスで制限できる。また、インダクタ
ンスに高温時においても充分な飽和電流特性とすること
で、高温時においても、高圧パルス発生時にスイッチ素
子を流れる電流を、インダクタンスで制限できる。さら
に、このインダクタンスの値を出力線の持つ容量値に応
じてパルストランス一次回路で共振条件が成立するよう
に調節することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を用
いて説明する。
【0008】図1は本発明の第一の実施例の放電ランプ
点灯装置の構成図である。図1において、この実施例の
蛍光ランプ点灯装置は、電源回路1の出力端子間に放電
ランプ3と高圧パルストランス2の二次巻線との直列回
路が接続され、直流電源6の出力端子間に高圧パルスト
ランス2の一次巻線とインダクタンス4とスイッチ素子
5との直列回路が接続され、さらにスイッチ素子5のス
イッチ素子駆動回路7が設けられている。
【0009】スイッチ素子5は、スイッチ素子駆動回路
7からの図3(a)に示すようなスイッチ素子駆動電圧
によりオンオフされる。スイッチ素子5がオンすると、
直流電源6からパルストランス2の一次巻線、インダク
タンス4、スイッチ素子5からなる直列回路を介して図
3(b)に示すような電流が流れる。スイッチ素子5が
オンしている時間は、電流はVdc/L1の傾きで増加
し続ける。ここで、Vdcは直流電源6の出力電圧、L
1はパルストランス2の一次巻線のインダクタンスとイ
ンダクタンス4の直列インダクタンス値である。スイッ
チ素子5のオン時間ton後には電流値はton・Vd
c/L1となる。スイッチ素子5をton後にオフする
と、パルストランス2により、一次巻線に蓄えられたエ
ネルギーを二次巻線に伝達し、パルストランス2の昇圧
比で二次巻線に10数kV以上の高圧パルス電圧を発生
する。この高圧パルス電圧は放電ランプ3に印加され、
放電ランプ3の主電極間を絶縁破壊する。
【0010】以上の動作により、放電ランプ3は起動
し、電源回路1より供給される電力により、安定点灯に
至る。
【0011】本発明によれば、インダクタンス4の値を
自由に調整することにより、オン時間の設定限界に依存
することなくスイッチ素子5のオフ時の電流値を設定で
き、その結果、パルストランス2の一次巻線のインダク
タンス値を任意の値で小さくでき、同じ昇圧比で一次巻
数および二次巻数を減らせ、小さなパルストランスとす
ることが可能である。一次巻線のインダクタンス値を設
定する場合に、パルストランス2の二次巻線のインダク
タンス値の設計に放電ランプ3の電流制限機能を自由に
もたせるようにすることも可能となる。さらに、インダ
クタンス4を高温、大電流時にも飽和しないようにす
る、例えば、空心のインダクタンスとすることで、高温
動作時においても、スイッチ素子5に流れる電流値を制
限する作用をもたせることができ、したがって、パルス
トランス2に過大な不飽和特性をもたせる必要がなくな
り、小さなコアを使うことができ、さらに小さなパルス
トランスとすることが可能である。また、放電点灯装置
と放電ランプとをつなぐ出力線の種類や長さによって、
出力線の持つ容量値が変化し、高圧パルス電圧が放電ラ
ンプ3の両端に至るまでに減衰する場合には、出力線の
持つ容量値と共振条件が成立するようにインダクタンス
値4を調整することで、パルストランスの昇圧比を変え
ることなく必要な高圧パルス電圧を放電ランプ3の両端
に発生できる。
【0012】図2は、本発明の第二の実施例の放電ラン
プ点灯装置の構成図である。図2において、電源回路1
は、フルブリッジ構成を成す4つのFET11〜14の
11,14および12,13の2組のFETを互いにス
イッチングすることにより、バッテリー63の出力を交
番させ、矩形波交流電源として動作する。電源回路1
は、放電ランプ3を流れる電流を反転し、点灯を維持す
る。なお、15,16はそれぞれFET11,12およ
び13,14を駆動するドライブ回路を示す。ドライブ
回路15,16は、放電ランプ3が音響的共鳴現象を起
こさない程度の低い周波数、例えば400Hz程度で、互
いに逆位相で動作する。すなわち、これらドライブ回路
15,16の出力信号により、FET11,14が同時
にオンオフし、また、FET12,13が同時にオンオ
フする。
【0013】すなわち、FET11,14がオンする
と、バッテリー63→FET11→パルストランス2の
二次巻線22→放電ランプ3→パルストランス2の二次
巻線23→FET14→バッテリー63の経路で電流が
流れる。つぎにFET12,13がオンすると、バッテ
リー63→FET13→パルストランス2の二次巻線2
3→放電ランプ3→パルストランス2の二次巻線22→
FET12→バッテリー63の経路で電流が流れる。以
後、FET11,14とFET12,13は互いにオン
オフを繰り返し、負荷である放電ランプ3へ矩形波電力
を供給する。
【0014】次に放電ランプ3の起動動作について説明
する。コンデンサ62は、ダイオード61を介してバッ
テリー63に接続しており、電源回路1とバッテリー6
3を共用した直流電源6を構成している。
【0015】スイッチ素子5にはFETを用いており、
スイッチ素子駆動回路7から信号を受け、オンオフ動作
する。スイッチ素子5は、インダクタンス4とパルスト
ランス2の一次巻線21と直列回路を構成しており、直
流電源6の出力コンデンサ62と接続され、パルストラ
ンス2は、スイッチ素子5のオン・オフ動作により、フ
ライバックトランスとして動作する。
【0016】スイッチ素子5がオンすると、直流電源6
の出力コンデンサ62から、パルストランス2の一次巻
線21とインダクタンス4とスイッチ素子5であるFE
Tとからなる直列回路にドレイン電流が流れる。次にス
イッチ素子5がオフすると、それまで流れていたドレイ
ン電流が急速に遮断される。パルストランス2の一次巻
線21とインダクタンス4のインダクタンス作用によ
り、それぞれの両端にキック電圧を発生する。この一次
巻線21の両端に発生したキック電圧を、パルストラン
ス2は昇圧し、より高い電圧として二次巻線の両端に出
力する。
【0017】パルストランス2は、この高圧パルス電圧
を放電ランプ3へ印加し、パルス電流をコンデンサ17
を介して還流させる。このとき、コンデンサ17は、高
圧パルス電圧が電源回路1のFET11〜14へ戻り、
破壊することを防止する機能を有する。このようにして
印加された高圧パルス電圧により、放電ランプ3の主電
極間が絶縁破壊し、放電ランプ3は起動する。
【0018】以上の動作により、放電ランプ3は起動
し、電源回路1から供給される低周波の矩形波交流電力
により、安定点灯に至る。
【0019】本発明の第二の実施例においても、インダ
クタンス4の値の調整や高温、大電流時の不飽和特性に
より、パルストランス2の小型化と電流制限機能として
のパルストランス2の二次巻線インダクタンス値の自由
な設計が可能となる。また、放電ランプ3への出力線の
容量値に応じてインダクタンス4の値を調整し、パルス
トランスの一次回路に共振条件を成立させることでパル
ストランス2の昇圧比を変えることなく所望の高圧パル
ス電圧を放電ランプ3の両端に印加することができる。
【0020】本発明実施例では、直流電源6を電源回路
1の一部と共用した場合について説明したが、独立した
直流電源回路を構成しても本発明の効果を得ることがで
きる。
【0021】また、本発明実施例のほか、電源回路1と
してほかの構成の交流電源や、直流電源でも本発明の効
果を得ることができる。
【0022】また、本発明実施例では、スイッチ素子5
として半導体スイッチ素子であるFETを用いたが、例
えばトランジスタやサイリスタ等を用いても良く、放電
ギャップなど、半導体スイッチ素子以外のものを用いて
も構わない。
【0023】また本発明実施例では、パルストランス2
には、出力線を双方向に有する構成のものを用いたが、
出力線を一方向のみに有するものでも同様である。
【0024】また、本発明実施例のパルストランス2の
一次回路に共振条件を成立させるために、例えば、パル
ストランス2の一次巻線やインダクタンス4やスイッチ
素子5と並列にコンデンサを付加しても本発明の効果が
得られる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、パルストランスの一次インダクタンスを自由
に設定でき、パルストランスを小型化でき、また、パル
ストランスの二次インダクタンス値にも設計の自由度が
でき、さらに、パルストランスのコアの大きさを大きく
することなく高温動作時にも使用可能な小型パルストラ
ンスにすることが可能で、出力線の種類や長さによって
パルストランスの昇圧比を変える必要なく充分な高圧パ
ルス電圧を放電ランプに印加できる放電ランプ点灯装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の放電ランプ点灯装置の
構成図
【図2】本発明の第二の実施例の放電ランプ点灯装置の
構成図
【図3】本発明にかかるスイッチ素子の動作を説明する
ための図
【図4】従来例の放電ランプ点灯装置の構成図
【符号の説明】
1 電源回路 2 パルストランス 3 放電ランプ 4 インダクタンス 5 スイッチ素子 6 直流電源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源回路の出力端子間に放電ランプとパル
    ストランスの二次巻線との直列回路が接続され、直流電
    源の出力端子間に前記パルストランスの一次巻線とイン
    ダクタンスとスイッチ素子との直列回路が接続され、さ
    らに前記スイッチ素子のスイッチ素子駆動回路を備えた
    ことを特徴とする放電ランプ点灯装置。
JP26452992A 1992-10-02 1992-10-02 放電ランプ点灯装置 Pending JPH06119983A (ja)

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JP26452992A JPH06119983A (ja) 1992-10-02 1992-10-02 放電ランプ点灯装置

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JP26452992A JPH06119983A (ja) 1992-10-02 1992-10-02 放電ランプ点灯装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002028150A1 (fr) * 2000-09-26 2002-04-04 Iwasaki Electric Co., Ltd. Circuit permettant d'allumer une lampe a decharge a haute intensite
US6791286B2 (en) 2000-09-26 2004-09-14 Iwasaki Electric Co., Ltd. Hid lamp operating circuit

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