JPH06119745A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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Publication number
JPH06119745A
JPH06119745A JP29090992A JP29090992A JPH06119745A JP H06119745 A JPH06119745 A JP H06119745A JP 29090992 A JP29090992 A JP 29090992A JP 29090992 A JP29090992 A JP 29090992A JP H06119745 A JPH06119745 A JP H06119745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
shutter
lock arm
locking
cassette
Prior art date
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Pending
Application number
JP29090992A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sawada
高志 澤田
Shuichi Ota
修一 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH06119745A publication Critical patent/JPH06119745A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープカセットの下面側の大きな領域におい
て記録再生装置側の各種部材の配置の自由度を確保する
ことが出来ると共に、シャッターに対するロック及びロ
ック解除を確実に行うことが出来、更に、経年使用によ
るロック力の低下がない。 【構成】 記録媒体テープ5を巻装したテープリール6
を収納したカセットケース2の底面部に閉塞位置と開放
位置との間を移動するシャッター19を摺動自在に設け
て成るテープカセット1であって、カセットケース内の
左右両端部に合成樹脂成形品から成りシャッターのロッ
ク爪24と係合するロック部28、28´を有するロッ
クアーム25、25´を配置し、ロックアームのロック
部をシャッターのロック爪に係合させてシャッターを閉
塞位置にロックするようにした。また、ロックアームに
はロック解除用カム部29、29´が形成されこれが記
録再生装置側のロック解除部材35によって操作されて
ロック解除位置へ移動せしめられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なテープカセットに
関する。詳しくは、記録媒体テープを巻装したテープリ
ールを収納したカセットケースの底面部に閉塞位置と開
放位置との間を移動するシャッターを摺動自在に設けて
成るテープカセットに関し、テープカセットの下面側の
大きな領域において記録再生装置側の各種部材の配置の
自由度を確保することが出来ると共に、シャッターに対
するロック及びロック解除を確実に行うことが出来、更
に、経年使用によるロック力の低下がない新規なテープ
カセットを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】記録媒体テープを巻装したテープリール
を収納したカセットケースの底面部に閉塞位置と開放位
置との間を移動するシャッターを摺動自在に設けて成る
テープカセットがある。
【0003】図14乃至図16はそのようなテープカセ
ットの従来のものの一例aを示すものである。
【0004】bは合成樹脂製のカセットケースであり、
該カセットケースb内には図示しない磁気テープを巻装
したテープリールc、cが回転可能に収納されている。
【0005】そして、テープリールc、cの図示しない
リールハブにその下面に開口するように形成されたリー
ル台係合穴はカセットケースbの底面壁に形成されたリ
ール台挿通孔d、dを介して外部に臨まされている。
【0006】eはカセットケースbの底面部に前後方向
に摺動自在に支持されたシャッターであり、左右に並ん
だ2つの臨ませ孔f、fが形成されている。
【0007】図15はシャッターeが閉塞位置にある状
態を示しており、該閉塞位置にある状態で、その臨ませ
孔f、fはカセットケースb底面のリール台挿通孔d、
dから前方へずれた位置にあり、これによって、リール
台挿通孔d、dはシャッターeによって閉塞された状態
にある。
【0008】シャッターeが開放位置、即ち、後方へ移
動すると、その臨ませ孔f、fがリール台挿通孔d、d
と一致し、これによって、テープリールc、cのリール
台係合穴が外部に臨まされる。
【0009】シャッターeには左右に寄った位置にそれ
ぞれ前後に離間して2つづつの係合孔g、h及びg、h
が形成されている。
【0010】i、i(図では1方のものだけ示してあ
る。)はカセットケースbの底面壁jに前後方向に長い
コ字状のスリットを形成することによって一体に形成さ
れた係止爪片で有り、その先端の下面に係止爪k、kが
突設されている。
【0011】そして、シャッターeが閉塞位置にあると
きは、係止爪片i、iの係止爪k、kがシャッターeの
後側の係合孔h、hと係合して、シャッターeを該閉塞
位置にロックし、また、シャッターeが開放位置にある
ときは、係止爪片i、iの係止爪k、kがシャッターe
の前側の係合孔g、gと係合して、シャッターeを開放
位置にロックする。
【0012】そして、テープカセットaが記録再生装置
に装着されるとき、例えば、カセットホルダーに装填さ
れるときに、該カセットホルダーに設けられたロック解
除部材が係止爪片i、iの係止爪k、kのカセットケー
スbの底面から突出している部分を上方へ押圧して係止
爪片i、iを上方へ撓ませ、これによって、シャッター
eの係合孔g、g又はh、hの縁が係止爪k、kの斜面
l、l、・・・を押圧して更に係止爪片i、iを上方へ
撓ませて、係止爪k、kとの係合を離脱するようになっ
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のテープ
カセットにあっては、シャッターeをロックする部分が
左右両端部より内側に入った位置に配置されているた
め、カセットホルダーの当該部分にロック解除部材を配
置しなければならず、従って、この部分には、記録再生
装置側のテープローディング部材その他の部材を配置し
たり、あるいはそれらの部材の移動範囲とすることが出
来ず、記録再生装置の設計の自由度が制約される。
【0014】また、記録再生装置側のロック解除部材が
シャッターeをロックしている係止爪k、kを直接押圧
してロックを解除するため、ロック力を強くすると、ロ
ックの解除が困難となり、逆に、ロック力を弱くする
と、本来のロックする性能が低下するという問題があ
る。
【0015】更に、記録再生装置側のロック解除部材が
シャッターeをロックしている係止爪k、kを直接押圧
してロックを解除するため、記録再生装置側のロック解
除部材によっては係止爪k、kを完全なロック解除位置
まで移動させることが出来ず、途中からは、シャッター
eの係合孔g、g又はh、hの縁が係止爪k、kの斜面
l、l、・・・を迫り押すことによってロックを解除す
るので、経年使用により、係止爪k、kが削られ、ロッ
ク力が弱まってしまうという問題がある。
【0016】更にまた、カセットケースbの材料樹脂の
弾性を利用してシャッターeのロックを行うため、クリ
ープ等によるロック力の低下を避けられないという問題
がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明テープカ
セットは、上記した問題を解決するために、カセットケ
ース内の左右両端部に合成樹脂成形品から成りシャッタ
ーのロック爪と係合するロック部を有するロックアーム
を配置し、ロックアームのロック部をシャッターのロッ
ク爪に係合させてシャッターを閉塞位置にロックするよ
うにしたものである。
【0018】また、本発明テープカセットにおけるロッ
クアームは、その材料の弾性を利用した一体ばね部を有
すると共に係止突起を有し、一体ばね部をカセットケー
スに形成された引掛部に突き当てることによってロック
アームにシャッターをロックする方向への回動力が付勢
され、係止突起がカセットケースに形成されたストッパ
ーに当接することによってロック位置への位置決めがさ
れるようにしたものである。
【0019】更に、本発明テープカセットにおけるロッ
クアームには、ロック解除用カム部が形成され、該ロッ
ク解除用カム部が記録再生装置に設けられたロック解除
部材によって押圧されてロックアームがシャッターに対
するロックを解除する方向へ移動されるようにしたもの
である。
【0020】更にまた、本発明テープカセットにおける
ロックアームには、受け孔が形成されたボス部と該ボス
部に近接した摺動係止部とが形成され、カセットケース
にはロックアームの受け孔に挿通される支持ピンと該支
持ピンに近接した係止爪片とが形成され、支持ピンがロ
ックアームの受け孔に挿通されることによってロックア
ームがカセットケースに略上下方向に回動自在に支持さ
れ、係止爪片の先端に設けられた係止爪がロックアーム
の摺動係止部に係止することによってロックアームの支
持ピンからの抜け止めが為されたものである。
【0021】
【作用】従って、本発明テープカセットにあっては、シ
ャッターをロックする部分がカセットケースの左右両端
部に配置されているために、記録再生装置側に設けられ
るロック解除部材もカセットケースの左右両端部に対応
した位置に設けられ、依って、カセットケースの大部分
に対応した広い領域をテープローディング部材やその他
の部材の配置領域或は移動領域として利用することが出
来、それだけ、記録再生装置の設計の自由度が拡大す
る。
【0022】また、本発明テープカセットにあっては、
ロックアームがロック爪とは別にロック解除用カム部を
有し、該ロック解除用カム部が記録再生装置側のロック
解除部材によって押圧されてシャッターに対するロック
が解除されるので、十分なロック力を保持しながら、確
実なロックの解除が可能となり、しかも、ロック爪を削
るような動作が為されないため、経年使用によるロック
力の低下がない。
【0023】更に、本発明テープカセットにあっては、
基本的にはロックアームはカセットケースに回動自在に
支持され、一体ばね部はロックアームの位置決め用に利
用されるだけであるので、クリープ等によるロック力の
低下が起こることがない。
【0024】
【実施例】以下に、本発明テープカセットの詳細を図示
した実施例に従って説明する。
【0025】図中1がテープカセットであり、2は合成
樹脂製のカセットケースである。
【0026】カセットケース2は上方から見て稍左右方
向に長い長方形をなし、上下幅の薄い箱状に形成され、
前面の左右両端部にテープ出口3、3が形成されてい
る。
【0027】また、テープ出口3と3との間の部分には
前方と下方とに開口されたマウス部と称される凹部4が
形成されている。
【0028】カセットケース2内には磁気テープ5が巻
装されたテープリール6、6が左右に並んだ状態で回転
自在に収納されており、磁気テープ5の一部は上記テー
プ出口3、3から引き出されてマウス部4の前面に添っ
て位置されている。
【0029】7、7はカセットケース2の底面壁8に左
右に並んで形成されたリール台挿通孔であり、上記テー
プリール6、6のリールハブ9、9の下面に開口したリ
ール台係合穴9a、9aは該リール台挿通孔7、7を通
して外部に臨まされている。
【0030】カセットケース2の側面壁10、10の前
端部10a、10aは互いに近付くように稍内側に変位
していてこれによってカセットケース2の前端部外側部
にロックアーム配置空間10b、10bが形成されてい
る。
【0031】側面壁10、10の前端部10a、10a
の更に先端部10c、10cは更に僅かに内側に変位し
ており、該先端部10c、10cの外側面には前後方向
に延びるリブ状のスットパ片11、11が一体に突設さ
れている。
【0032】12、12は側面壁前端部10a、10a
の外面の略中央部に一体に突設された円柱状の支持ピン
であり、該支持ピン12、12の稍前方から係止爪片1
3、13が支持ピン12、12と同じ方向に一体に突設
され、該支持ピン13、13の先端部には支持ピン1
2、12の先端部の方へ向けて突設された係止爪13
a、13aが形成されている。
【0033】14、14は側面壁前端部10a、10a
の外面のうち支持ピン12、12の後方の位置から支持
ピン12、12の突出方向と同じ方向へ突設された引掛
部である。
【0034】15はカセットケース2の前端部に上下方
向に回動自在に支持されたフロントリッドであり、カセ
ットケース2の略前面を覆う大きさの板状をした前面部
16と該前面部16の左右両端縁から後方へ突出した側
面部17、17とを備え、該側面部17、17がカセッ
トケース2の前端部に回動自在に支持されている。
【0035】そして、フロントリッド15の前面部16
の下縁の左右両端部には切欠18、18が形成されてい
る。
【0036】19はカセットケース2の底面部に前後方
向に摺動自在に支持されたシャッターである。
【0037】該シャッター19は底面部20と該底面部
20の左右両側縁から上方へ立ち上げられた側面部2
1、21とを備え、前端部において側面部21、21と
底面部20との間に前端に開口すると共に前後方向に長
い切欠22、22が形成されている。
【0038】そして、底面部20のうち上記切欠22、
22のすぐ後ろの位置に引掛孔23、23が形成されて
いる。
【0039】また、底面部20の前端部の左右両端部の
切欠22、22の内側側縁に添った位置にロック爪2
4、24が立上状に形成されている。
【0040】25、25はシャッター19の底面部20
に左右方向に並んで形成された臨ませ孔である。
【0041】しかして、このようなシャッター19は、
その底面部20がカセットケース2の底面と接した状態
で、また、側面部21、21がカセットケース2の左右
側面と接した状態で、カセットケース2に前後方向に摺
動自在に支持される。
【0042】そして、シャッター19がその移動範囲の
前端に位置した状態(閉塞位置にある状態)で、その前
端部によってカセットケース2のマウス部4の下面開口
が閉塞され、また、その臨ませ孔25、25がカセット
ケース2の底面のリール台挿通孔7、7とずれて位置し
て、該リール台挿通孔7、7を閉塞している。
【0043】また、シャッター19がその移動範囲の後
端に位置した状態(開放位置にある状態)で、カセット
ケース2のマウス部4の下面開口が開放され、かつ、そ
の臨ませ孔25、25がカセットケース2のリール台挿
通孔7、7と一致して、これによって、テープリール
6、6のリール台係合穴9a、9aが外部に臨まされ
る。
【0044】26、26´はロックアームである。これ
らロックアーム26、26´は左右対称の形状をしてい
るので、その一方26について詳細に説明し、他方26
´については、その各部に一方26の各部に付した符号
に「´」を付した符号を付して、その説明を省略する。
【0045】27はロックアーム26の主部であり、側
方から見て略逆「へ」字状をし、幅方向が上下方向に添
う板状をなし、その前端部が上方から見てクランク状に
内側へ屈曲され、該クランク状に屈曲された部分のうち
左右方向に添う部分の前面28がロック部とされ、更
に、前端の内側面には係止突起27aが突設されてい
る。
【0046】29は主部27の前端部を除く内側面に形
成されたリブ状のロック解除用カム部であり、略水平に
延びる水平部29aと該水平部29aの前端から前上に
延びる前側傾斜部29bとを備えている。尚、29cは
水平部29aの後端から後上に延びる後側傾斜部であ
る。
【0047】主部27の後端には左右方向に延びるボス
部30が一体に形成され、該ボス部30にはこれを左右
に貫通した受け孔31が形成されている。
【0048】32はボス部30から後方へ向けて一体に
突設された一体ばね部であり、幅方向が左右方向に添う
板状に形成されている。
【0049】33はボス部30の前面のうち主部27の
基端が位置した部分のすぐ上から前方へ向けて突設され
た扇形の摺動係止部である。
【0050】しかして、上記したロックアーム26は以
下のようにしてカセットケース2のロックアーム配置空
間10bに組み付けられる。
【0051】即ち、カセットケース2の側面壁前端部1
0aに形成された支持ピン12をロックアーム26の受
け孔31に挿通する。この時、同時にカセットケース2
の係止爪片13の係止爪13aがロックアーム26の摺
動係止部33の外側面の前端縁部に係合して、ロックア
ーム26の支持ピン13からの抜け止めが為される。し
かして、ロックアーム26がカセットケース2のロック
アーム配置空間10bに上下方向に回動自在に支持され
る。
【0052】また、ロックアーム26の一体ばね部32
の後端部がカセットケース2の側面壁前端部10aに形
成された上記引掛部14に上方から弾接され、これによ
って、ロックアーム26に右側から見て(図4参照)時
計回り方向への回動力が付勢される。
【0053】そして、ロックアーム26の前端に形成さ
れた係止突起27aがカセットケース2の側面壁前端部
10aの先端部に形成されたストッパ片11に上方から
当接してロックアーム26の上記時計回り方向への回動
が阻止され、これによって、ロックアーム26はロック
位置に保持される。
【0054】このようにロック位置に保持されたロック
アーム26のロック部28の前側に閉塞位置にあるシャ
ッター19のロック爪24が位置して、シャッター19
を閉塞位置にロックしている。
【0055】34は記録再生装置に設けられたカセット
ホルダーであり、これに装填されてくるテープカセット
1のロックアーム配置空間10b、10bのうち稍内側
に対応した位置にロック解除突起35、35が突設さ
れ、また、ロックアーム配置空間10b、10bのうち
稍外側に対応した位置にシャッター駆動爪36、36が
突設されている。
【0056】しかして、テープカセット1がカセットホ
ルダー34に装填されてくる(図において矢印で示す方
向に挿入されてくる。)と、カセットホルダー34のロ
ック解除突起35、35及びシャッター駆動爪36、3
6はフロントリッド15の左右に形成された切欠18、
18を通してテープカセット1のロックアーム配置空間
10b、10b内に相対的に挿入されて行く。
【0057】そして、ロック解除突起35、35がロッ
クアーム26、26´のロック解除用カム部29、29
´の前側傾斜部29b、29´bに当接し、かつ、該傾
斜部29b、29´bを後ろ上方へ向けて押圧するの
で、ロックアーム26、26´はその一体ばね部32、
32´によって付勢されている回動力に抗してその前端
部が上方へ移動するように回動し、やがて、ロック解除
突起35、35がロック解除用カム部29、29´の水
平部29a、29´aの下面と当接し、ロックアーム2
6、26´のロック部28、28´がシャッター19の
ロック爪24、24の後ろから上方へと移動する。そし
て、これと同時に、カセットホルダー34のシャッター
駆動爪36、36がシャッター19の引掛孔23、23
と係合する(図5参照)。
【0058】そこで、更に、テープカセット1がカセッ
トホルダー34内に挿入されて行くと、カセットホルダ
ー34のシャッター駆動爪36、36がシャッター19
の引掛孔23、23の縁を相対的に押圧するので、シャ
ッター19は開放位置へ向けて移動されて行く。
【0059】このようにして、シャッター19は開放さ
れる(図6参照)。
【0060】テープカセット1がカセットホルダー34
から取り出されるときは、上記とは逆に移動するので、
カセットホルダー34のロック解除突起35、35が先
ずロックアーム26、26´のロック解除用カム部2
9、29´の後側傾斜部29c、29´cに当接し、か
つ、該傾斜部29c、29´cを前上方へ向けて押圧す
るので、ロックアーム26、26´はその一体ばね部3
2、32´によって付勢されている回動力に抗してその
前端部が上方へ移動するように回動し、やがて、ロック
解除突起35、35がロック解除用カム部29、29´
の水平部29a、29´aの下面と当接し、ロックアー
ム26、26´のロック部28、28´がシャッター1
9のロック爪24、24より高い位置まで移動する。
【0061】その間、シャッター19の引掛孔23、2
3と係合しているカセットホルダー34のシャッター駆
動爪36、36が相対的にテープカセット1の前側へ向
けて移動して、シャッター19を閉塞位置へ向けて移動
させる。
【0062】そして、シャッター19がそのロック爪2
4、24がロックアーム26、26´のロック部28、
28´の直前の位置まで来ると、カセットホルダー34
のロック解除突起35、35がロックアーム26、26
´の前側斜面29b、29´bを経て該ロック解除用カ
ム部29、29´から外れて、これによって、ロックア
ーム26、26´はそのロック部28、28´がシャッ
ター19のロック爪24、24のすぐ後ろに位置したロ
ック位置に戻り、これによって、シャッター19は閉塞
位置にロックされる。
【0063】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テープカセットは、記録媒体テープを巻装し
たテープリールを収納したカセットケースの底面部に閉
塞位置と開放位置との間を移動するシャッターを摺動自
在に設けて成るテープカセットであって、カセットケー
ス内の左右両端部に合成樹脂成形品から成りシャッター
のロック爪と係合するロック部を有するロックアームを
配置し、ロックアームのロック部をシャッターのロック
爪に係合させてシャッターを閉塞位置にロックするよう
にしたことを特徴とする。
【0064】また、本発明テープカセットにおけるロッ
クアームは、その材料の弾性を利用した一体ばね部を有
すると共に係止突起を有し、一体ばね部をカセットケー
スに形成された引掛部に突き当てることによってロック
アームにシャッターをロックする方向への回動力が付勢
され、係止突起がカセットケースに形成されたストッパ
ーに当接することによってロック位置への位置決めがさ
れることを特徴とする。
【0065】更に、本発明テープカセットにおけるロッ
クアームには、ロック解除用カム部が形成され、該ロッ
ク解除用カム部が記録再生装置に設けられたロック解除
部材によって押圧されてロックアームがシャッターに対
するロックを解除する方向へ移動されることを特徴とす
る。
【0066】更にまた、本発明テープカセットにおける
ロックアームには、受け孔が形成されたボス部と該ボス
部に近接した摺動係止部とが形成され、カセットケース
にはロックアームの受け孔に挿通される支持ピンと該支
持ピンに近接した係止爪片とが形成され、支持ピンがロ
ックアームの受け孔に挿通されることによってロックア
ームがカセットケースに略上下方向に回動自在に支持さ
れ、係止爪片の先端に設けられた係止爪がロックアーム
の摺動係止部に係止することによってロックアームの支
持ピンからの抜け止めが為されたことを特徴とする。
【0067】従って、本発明テープカセットにあって
は、シャッターをロックする部分がカセットケースの左
右両端部に配置されているために、記録再生装置側に設
けられるロック解除部材もカセットケースの左右両端部
に対応した位置に設けられ、依って、カセットケースの
大部分に対応した広い領域をテープローディング部材や
その他の部材の配置領域或は移動領域として利用するこ
とが出来、それだけ、記録再生装置の設計の自由度が拡
大する。
【0068】また、本発明テープカセットにあっては、
ロックアームがロック爪とは別にロック解除用カム部を
有し、該ロック解除用カム部が記録再生装置側のロック
解除部材によって押圧されてシャッターに対するロック
が解除されるので、十分なロック力を保持しながら、確
実なロックの解除が可能となり、しかも、ロック爪を削
るような動作が為されないため、経年使用によるロック
力の低下がない。
【0069】更に、本発明テープカセットにあっては、
基本的にはロックアームはカセットケースに回動自在に
支持され、一体ばね部はロックアームの位置決め用に利
用されるだけであるので、クリープ等によるロック力の
低下が起こることがない。
【0070】尚、上記した実施例に示した各部の構造や
形状は、本発明の実施に際しての具体化のほんの一例を
示したものに過ぎず、これらによって、本発明の技術的
範囲が限定的に解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明テープカセットの実施の一例を示す斜視
図である。
【図2】水平断面図である。
【図3】底面図である。
【図4】シャッターが閉塞位置にある状態を図2のIV
−IV線で切断して示す図である。
【図5】シャッターに対するロックが解除された状態を
図4と同じ位置で切断して示す図である。
【図6】シャッターが開塞位置にある状態を図4と同じ
位置で切断して示す図である。
【図7】ロックアームの側面図である。
【図8】ロックアームの図7とは反対側を示す側面図で
ある。
【図9】ロックアームの平面図である。
【図10】シャッターの平面図である。
【図11】シャッターの側面図である。
【図12】フロントリッドの平面図である。
【図13】フロントリッドの正面図である。
【図14】従来のテープカセットの一例を示す斜視図で
ある。
【図15】従来のテープカセットの一例を底面側から見
た斜視図である。
【図16】従来のテープカセットの一例の要部の拡大断
面図である。
【符号の説明】
1 テープカセット 2 カセットケース 5 記録媒体テープ 6 テープリール 11 ストッパー 12 支持ピン 13 係止爪片 13a 係止爪 14 引掛部 19 シャッター 24 ロック爪 26、26´ ロックアーム 27a、27´a 係止突起 28、28´ ロック部 29、29´ ロック解除用カム部 30、30´ ボス部 31、31´ 受け孔 32、32´ 一体ばね部 33、33´ 摺動係止部 35、35´ ロック解除部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体テープを巻装したテープリール
    を収納したカセットケースの底面部に閉塞位置と開放位
    置との間を移動するシャッターを摺動自在に設けて成る
    テープカセットであって、カセットケース内の左右両端
    部に合成樹脂成形品から成りシャッターのロック爪と係
    合するロック部を有するロックアームを配置し、ロック
    アームのロック部をシャッターのロック爪に係合させて
    シャッターを閉塞位置にロックするようにしたことを特
    徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 ロックアームはその材料の弾性を利用し
    た一体ばね部を有すると共に係止突起を有し、一体ばね
    部をカセットケースに形成された引掛部に突き当てるこ
    とによってロックアームにシャッターをロックする方向
    への回動力が付勢され、係止突起がカセットケースに形
    成されたストッパーに当接することによってロック位置
    への位置決めがされることを特徴とする請求項1に記載
    のテープカセット。
  3. 【請求項3】 ロックアームにはロック解除用カム部が
    形成され、該ロック解除用カム部が記録再生装置に設け
    られたロック解除部材によって押圧されてロックアーム
    がシャッターに対するロックを解除する方向へ移動され
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテー
    プカセット。
  4. 【請求項4】 ロックアームには受け孔が形成されたボ
    ス部と該ボス部に近接した摺動係止部とが形成され、カ
    セットケースにはロックアームの受け孔に挿通される支
    持ピンと該支持ピンに近接した係止爪片とが形成され、
    支持ピンがロックアームの受け孔に挿通されることによ
    ってロックアームがカセットケースに略上下方向に回動
    自在に支持され、係止爪片の先端に設けられた係止爪が
    ロックアームの摺動係止部に係止することによってロッ
    クアームの支持ピンからの抜け止めが為されたことを特
    徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載のテー
    プカセット。
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