JPH06119699A

JPH06119699A - フレキシブル・ディスク装置

Info

Publication number: JPH06119699A
Application number: JP4264676A
Authority: JP
Inventors: Junji Kawada; 順治川田; Akira Hashimoto; 昭橋本
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1992-10-02
Filing date: 1992-10-02
Publication date: 1994-04-28

Abstract

(57)【要約】【目的】フレキシブル・ディスク装置において、ディ
スク・カートリッジをより大きな量ゆっくりと排出する
ことで、ディスク・カートリッジの挿入・取り出しの取
扱を容易にし、マン・マシン・インターフェイスの良い
フレキシブル・ディスク装置を得る。【構成】記憶媒体をアクセスする窓を持ち、その窓を
開閉できるシャッタを備えたディスク・カートリッジ１
を挿入・排出する際に連動し、ディスク・カートリッジ
１を収納するホルダ２に取り付けられ、上記シャッタを
開閉するためのレバー６ａと、そのレバーを所定位置に
復帰させるばね６ｂとからなるシャッタ・オープナ６を
持ち、上記レバー６ａには外周または内周にギアが形成
してあり、これと噛み合うギアを持ち、上記レバー６ａ
の復帰運動を緩衝させることができるダンパ１１とから
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、計算機の外部記憶装
置、例えばフレキシブル・ディスク装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】図７は例えば特開昭６３−２４９９６２
号公報等に示された従来のフレキシブル・ディスク装置
（以下、ＦＤＤと記す）を示す透視図である。図におい
て、１はディスク・カートリッジであり、記録媒体とし
て内部に有する磁気ディスク１ａと記録再生のための窓
を設けたカートリッジ・ケース１ｂとその窓を開閉する
シャッタ１ｃから成る。（ディスク・カートリッジ１の
構成については、図２参照。）２はホルダであり、側部
には摺動部（カム・フォロワ）２ａが固着されている。
３はスライド・カムであり、側部には上記摺動部２ａの
ガイド溝となるカム３ａが形成されている。４は固定部
材のフレームであり、側面には上記カム３ａ同様上記摺
動部２ａのガイド溝４ａが形成されている。上記摺動部
２ａは上記カム３ａとガイド溝４ａに貫挿されている。
５はディスク・カートリッジ１を排出するための押しボ
タンであり、上記スライド・カム３と連結している。６
はシャッタ・オープナであり、略Ｌ字状のレバー６ａと
そのレバーをディスク・カートリッジ１の排出方向に附
勢する復帰ばね６ｂとディスク・カートリッジのシャッ
タ１ｃを直接開閉するピン６ｃから成り、上記ホルダ２
の上面に回動自在に軸支され、ピン６ｃはホルダ２を介
してディスク・カートリッジ１挿入部に突出している。
また、シャッタ・オープナ６はディスク・カートリッジ
１のシャッタ１ｃを開閉する手段とディスク・カートリ
ッジ１をＦＤＤから所定量排出させる手段を有してい
る。７はフレーム４の底面に回動自在に軸支されている
ラッチ・レバーであり、ディスクカートリッジの排出方
向に附勢支持するばねを設けている。ラッチ・レバー７
は押しボタン５の操作と連動しており、ディスク・カー
トリッジ１の挿入方向に移動したスライド・カム３と係
合する機構を有している。８は磁気ディスク上を移動す
る磁気ヘッドを搭載したキャリッジである。また、９は
シールド・カバー、１０はアクチュエータである。

【０００３】次に、ディスク・カートリッジ１の挿排出
時における従来のシャッター・オプナの動作について説
明する。まず、ディスク・カートリッジ１をＦＤＤに挿
入する動作について説明する。ディスク・カートリッジ
１を、ホルダ２とスライド・カム３との間に設けられた
ディスク・カートリッジ挿入部に挿入していくと、シャ
ッタ・オープナ６に設けたピン６ａが、ディスク・カー
トリッジ１のシャッタ１ｃに当たり、シャッタを開いて
いく。さらに挿入していくと、ディスク・カートリッジ
１はラッチ・レバー７に衝突し、ラッチ・レバー７を回
動させる。ラッチ・レバー７が回動することでラッチ・
レバー７とスライド・カム３との係止がはずれる。スラ
イド・カムはディスク・カートリッジの挿入方向と逆方
向に附勢されているので、スライド・カムとの係止がは
ずれるとスライド・カムはディスク・カートリッジの挿
入方向とは逆方向に移動する。スライド・カムの移動に
伴い、摺動部２ａ、カム３ａ、ガイド溝４ａ、のカム機
構によりホルダ２は降下し、ディスク・カートリッジ１
はＦＤＤに挿着される。

【０００４】次に、ディスク・カートリッジ１をＦＤＤ
から排出する場合は、まず、押しボタン５を操作する。
押しボタン５と連結されたスライド・カム３も連動し、
スライド・カム３に形成されたカム３ａと連動する摺動
部２ａがフレーム４のガイド溝４ａに沿って上昇し、ホ
ルダ２は押し上げられる。ホルダ２が上昇すると、ホル
ダ２とスライド・カム３との空間は広くなる。また、押
しボタンの操作に連動するスライド・カムが移動する
と、ラッチ・レバー７が回動し、スライド・カム３と係
止する。そして、ラッチ・レバー７の回動によりディス
ク・カートリッジ１を一定量押し出させる。続いて、カ
ートリッジ・ケース１ｂとシャッタ１ｃとの間に位置し
ていたシャッタ・オープナのピン６ｃは、シャッタ１ｃ
およびシャッタ・オープナの復帰ばね６ｂの復帰力によ
りディスク・カートリッジ１をＦＤＤから排出する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来のＦＤＤは以上の
ように構成されているので、特にディスク・カートリッ
ジをＦＤＤから排出させる時、ディスク・カートリッジ
の排出量を大きく採ってハンドリングを良くしようする
場合に次のような問題があった。まず、ディスク・カー
トリッジのハンドリングを良くするためにシャッタ・オ
ープナに設けたバネ等の復帰力を大きくする方法がある
が、大きな復帰力のためディスク・カートリッジがＦＤ
Ｄから飛び出してしまうという問題があった。ＦＤＤか
らディスク・カートリッジが飛び出さないように、別途
ストッパを設け、ディスク・カートリッジにあるくぼみ
を作って、ディスク・カートリッジの排出を止める方法
もあるが、ディスク・カートリッジに擦り傷を作るとい
う問題があった。

【０００６】この発明は上記のような問題点を解決する
為になされたもので、シャッタ・オープナのばねの復帰
力をダンパ等の緩衝部材を使って徐々に解放すること
で、ディスク・カートリッジをゆっくりと、しかも大き
く排出し、ディスク・カートリッジが取り扱いやすい、
フレキシブル・ディスク装置を得る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明に係わるフレキ
シブル・ディスク装置は、記憶媒体を収納し記憶再生す
るための開閉自在なシャッタを有するディスク・カート
リッジと、ディスク・カートリッジを着脱自在に受け入
れるホルダと、ホルダ上を摺動しディスク・カートリッ
ジをホルダから外部へ排出する弾性部材を設け、かつシ
ャッタの開閉を行うシャッタ・オープナと、このシャッ
タ・オープナと連動し、弾性部材の作動力を緩衝する緩
衝部材とを備え、緩衝部材で緩衝された作動力に基づい
てシャッタ・オープナはディスクカートリッジを排出す
る、または、シャッタを開閉するものである。

【０００８】

【作用】この発明に係わる、フレキスブル・ディスク装
置は、ホルダ上を摺動するシャッタ・オープナに設けた
弾性部材によりディスク・カートリッジ排出する場合、
またはディスク・カートリッジに設けたシャッタの開閉
を行う場合、弾性部材の作動力を緩衝部材により緩衝す
ることができる。

【０００９】

【実施例】

実施例１．以下、この発明の一実施例を図を用いて説明
する。図１はこの発明によるフレキシブル・ディスク装
置を示す透視図である。また、図２はこの発明の主たる
機能を持つ構成部品を示す透視図である。図において、
図７と同一符号は同一又は相当部分を示す。６はディス
ク・カートリッジのシャッタ・オープナであり、レバー
６ａ、弾性部材である復帰ばね６ｂ、ピン６ｃからな
り、レバー６ａの外周には緩衝用ギア６ｄが設けられて
いる。１１は緩衝部材であるダンパで、ダンパ本体１１
ａ、ギア１１ｂ、取り付けねじ１１ｃから成り、ホルダ
２に形成された座１２に取付けられる。また、ギア１１
ｂは上記緩衝用ギア６ｄと噛み合うように構成されてい
る。ディスク・カートリッジ１の挿排出時におけるシャ
ッタ・オープナの動作は従来の装置とほぼ同様である
が、この発明の特徴的部分であるシャッタ・オープナと
ダンパの動作について次に説明する。シャッタ・オープ
ナ６はディスク・カートリッジのシャッタ１ｃを開閉す
る機構と、ディスク・カートリッジ１をＦＤＤから排出
させる機構を備えているが、シャッタ・オープナの緩衝
用ギア６ａとダンパのギア１１ｂは連動する構成である
ので、シャッタ・オープナが駆動するとダンパのギア１
１ａによりシャッタ・オープナの緩衝用ギア６ａに抵抗
がかかる。その結果、シャッタ・オープナのディスク・
カートリッジ排出速度は緩衝され、ディスク・カートリ
ッジはＦＤＤから飛び出すことなく排出される。

【００１０】実施例２．上記実施例１では、シャッター
・オープナのレバー６ａにダンパ１１が直接係合された
が、実施例２では図３に示すように、ギア１１ｂとベル
ト１１ｄを介して、ダンパ本体１１ａに上記レバー６ａ
の運転が伝えられる。従って、ギア１１ｂの構造によっ
て、レバー６ａ外周の周速を拡大（または縮小）し、レ
バー６ａの運動をダンパ本体１１ａに伝えることができ
るので、ダンパの緩衝効果を十分とることができる。

【００１１】実施例３．上記実施例２では、ギア１１ｂ
を、ベルト１１ｄの巻き付け部と、上記レバー６ａの緩
衝用ギア６ｄの噛み合い部が同一運動するようにしてい
たが、図４に示すように、例えば、ギア１１ｂにワンウ
エイ・クラッチ１１ｅを設けることによって、ディスク
・カートリッジの排出時のシャッタ・オープナの動作は
緩衝されるが、挿入時のシャッタ・オープナの動作はダ
ンパによる抵抗がかかることをさけることができ、ディ
スク・カートリッジ１の挿入はスムーズにできる。

【００１２】実施例４．上記実施例では、オイル・ダン
パ等の湿式ダンパを想定したが、図５に示すように、動
摩擦係数の比較的小さなポリアセタール等でギア１１ｂ
をつくり、これを上記ホルダ２の一部に形成された座に
設置し、板ばね１１ｆでギア１１ｂを押しつける。この
板ばねに基づく摩擦力により、上記レバー６ａを緩衝す
ることができる。

【００１３】実施例５．上記実施例４では、ポリアセタ
ールのギア１個でダンパを構成したが、図６に示すよう
にギア１１ｂを複数枚とし、固定摩擦板１１ｇと交互に
重ね合わせてダンパ１１を構成することで、速度に近似
的に比例した摩擦力で、上記レバー６ａを緩衝すること
ができる。また、グリース等の潤滑剤を施すことで、摩
擦力を調整することもできる。

【００１４】

【発明の効果】この発明に係わる、フレキシブル・ディ
スク装置はディスク・カートリッジが飛び出してしまう
ことなく、安定した状態で排出できるので、ディスク・
カートリッジは床などに落下して損傷されることなく、
十分な量排出され、ディスク・カートリッジのハンドリ
ングに有効である。また、ディスク・カートリッジは十
分な量排出されるので、例えば、ディスク・カートリッ
ジに貼られたラベルの確認なども容易にできる。また、
ディスク・カートリッジのシャッタを開閉する動作も、
安定した状態で行うことができ、シャッタの故障等を防
ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１におけるフレキシブル・デ
ィスク装置を示す透視図である。

【図２】この発明の実施例１におけるフレキシブル・デ
ィスク装置の主要機能部品、及び、ディスク・カートリ
ッジを示す透視図である。

【図３】この発明の実施例２におけるフレキシブル・デ
ィスク装置の主要機能部品、及び、ディスク・カートリ
ッジを示す透視図である。

【図４】この発明の実施例３におけるフレキシブル・デ
ィスク装置の主要機能部品、及び、ディスク・カートリ
ッジを示す透視図である。

【図５】この発明の実施例４におけるフレキシブル・デ
ィスク装置の主要機能部品、及び、ディスク・カートリ
ッジを示す透視図である。

【図６】この発明の実施例５におけるフレキシブル・デ
ィスク装置の主要機能部品、及び、ディスク・カートリ
ッジを示す透視図である。

【図７】従来のフレキシブル・ディスク装置ーディング
機構を示す透視図である。

【符号の説明】

１フレキシブルディスク・カートリッジ１ａ記録媒体１ｂカートリッジ・ケース１ｃシャッタ２ホルダ２ａカムフォロワ３スライド・カム３ａカム４フレーム４ａガイド溝５押しボタン６シャッタ・オープナ６ａレバー６ｂ復帰ばね６ｃピン６ｄ緩衝用ギア７ラッチ・レバー８キャリッジ９シールド・カバー１０アクチュエータ１１ダンパ１１ａダンパ１１ｂギア１１ｃねじ１１ｄベルト１１ｅワンウエイ・クラッチ１１ｆ押さえばね１１ｇ固定摩擦整板１２座

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記憶媒体を収納し、記憶再生するための
開閉自在なシャッタを有するディスク・カートリッジ
と、前記ディスク・カートリッジを着脱自在に受け入れるホ
ルダと、前記ホルダ上を摺動し、前記ディスク・カートリッジを
ホルダから外部へ排出する弾性部材を設け、かつ前記シ
ャッタの開閉を行うシャッタ・オープナと、前記シャッタ・オープナと連動し、前記弾性部材の作動
力を緩衝する緩衝部材とを備え、前記シャッタ・オープナは前記緩衝部材で緩衝された作
動力に基づきディスクカートリッジを排出するフレキシ
ブル・ディスク装置。
【請求項２】記憶媒体を収納し、記憶再生するための
開閉自在なシャッタを有するディスク・カートリッジ
と、前記ディスク・カートリッジを着脱自在に受け入れるホ
ルダと、前記ホルダ上に回動自在に軸支され、回動軌道に沿って
設けられた円弧部を有するとともにこの円弧部に第１の
ギアを有するシャッタ・オープナと、前記円弧部の第１のギアと噛み合う第２のギアを有し前
記弾性部材の作動力を緩衝する緩衝部材とを備え、前記緩衝部材により緩衝された弾性部材の作動力に基づ
きディスクカートリッジを排出するフレキシブル・ディ
スク装置。
【請求項３】記憶媒体を収納するディスク・カートリ
ッジと、前記ディスク・カートリッジを着脱自在に受け入れるホ
ルダと、前記ホルダ上に回転自在に軸支され、前記ディスク・カ
ートリッジをホルダから外部へ排出する弾性部材を設け
たシャッタ・オープナと、前記シャッタ・オープナと連動し、前記弾性部材の作動
力をベルトを介してシャッタ・オープナに伝えて緩衝す
る緩衝部材とを備え、前記シャッタ・オープナは前記緩衝部材で緩衝された作
動力に基づきディスクカートリッジを排出するフレキシ
ブル・ディスク装置。
【請求項４】記憶媒体を収納するディスク・カートリ
ッジと、前記ディスク・カートリッジを着脱自在に受け入れるホ
ルダと、前記ホルダ上に回転自在に軸支され、回動軌道に沿って
設けられたギアを有する円弧部と前記ディスク・カート
リッジをホルダから外部へ排出する弾性部材とを有する
シャッタ・オープナと、前記ギアと噛み合いホルダを外部へ排出する方向のみ弾
性部材の作動力を緩衝する緩衝部材とを備え、前記緩衝部材により緩衝された弾性部材の作動力に基づ
きディスクカートリッジを排出するフレキシブル・ディ
スク装置。