JPH06119650A - ディスク記録又は再生装置 - Google Patents
ディスク記録又は再生装置Info
- Publication number
- JPH06119650A JPH06119650A JP4288196A JP28819692A JPH06119650A JP H06119650 A JPH06119650 A JP H06119650A JP 4288196 A JP4288196 A JP 4288196A JP 28819692 A JP28819692 A JP 28819692A JP H06119650 A JPH06119650 A JP H06119650A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thread
- sled
- error signal
- voltage
- disc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スレッド機構の静止摩擦係数及び動摩擦係数
を吸収して安定したスレッド駆動を実現する。 【構成】 スレッド機構を有するディスク記録/再生装
置において、トラッキングエラー信号から生成されたス
レッドエラー信号のレベルを検出して所定のしきい値と
比較し、スレッドエラー信号のレベルがしきい値をこえ
た時点(T7 ,T9 )から摩擦係数を吸収するのに十分
な所定の電圧値VS の定電圧パルスをスレッド駆動信号
としてスレッドモータに印加する。また、この定電圧パ
ルスの出力はスレッドエラー信号のレベルが略ゼロとな
った時点(T8 ,T10)で終了させる。
を吸収して安定したスレッド駆動を実現する。 【構成】 スレッド機構を有するディスク記録/再生装
置において、トラッキングエラー信号から生成されたス
レッドエラー信号のレベルを検出して所定のしきい値と
比較し、スレッドエラー信号のレベルがしきい値をこえ
た時点(T7 ,T9 )から摩擦係数を吸収するのに十分
な所定の電圧値VS の定電圧パルスをスレッド駆動信号
としてスレッドモータに印加する。また、この定電圧パ
ルスの出力はスレッドエラー信号のレベルが略ゼロとな
った時点(T8 ,T10)で終了させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク、光磁気ディ
スク等のディスク状記録媒体に対応する記録装置又は再
生装置に関し、特にスレッド制御方式に関するものであ
る。
スク等のディスク状記録媒体に対応する記録装置又は再
生装置に関し、特にスレッド制御方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ディスク記録装置又は再生装置では、光
スポットのトラッキングを制御するため、ピット列やグ
ルーブ等のトラックガイド情報から得られたトラッキン
グエラー信号によって光学ヘッドの対物レンズを駆動さ
せる二軸機構を備え、また、光学ヘッド全体とディスク
盤面の相対位置をディスク半径方向に変位させるスレッ
ド機構が備えられている。
スポットのトラッキングを制御するため、ピット列やグ
ルーブ等のトラックガイド情報から得られたトラッキン
グエラー信号によって光学ヘッドの対物レンズを駆動さ
せる二軸機構を備え、また、光学ヘッド全体とディスク
盤面の相対位置をディスク半径方向に変位させるスレッ
ド機構が備えられている。
【0003】スレッド機構としては、ディスクに対して
光学ヘッド全体を移動させる方式のものと、位置固定さ
れた光学ヘッドに対してディスクが搭載されたターンテ
ーブルを移動させる方式のものが知られている。
光学ヘッド全体を移動させる方式のものと、位置固定さ
れた光学ヘッドに対してディスクが搭載されたターンテ
ーブルを移動させる方式のものが知られている。
【0004】ところで、スレッドエラー信号はトラッキ
ングエラー信号をローパスフィルタを通して低域成分を
抽出することによって生成し、これを増幅したスレッド
駆動信号をスレッドモータに印加する方式がある。図6
にその波形図を示す。図6(c)はトラッキングエラー
信号であり、これをローパスフィルタに供給して図6
(b)のようにスレッドエラー信号を生成する。そし
て、図6(a)のようにスレッド駆動信号を得る。図6
(b)のスレッドエラー信号は、即ち、光学ヘッドから
照射されるレーザビームのディスク盤面に対する照射角
を表わすものとなるため、スレッド機構はこの照射角が
垂直となるように、スレッドエラー信号がゼロとなる方
向にスレッド移動を行なうものである。
ングエラー信号をローパスフィルタを通して低域成分を
抽出することによって生成し、これを増幅したスレッド
駆動信号をスレッドモータに印加する方式がある。図6
にその波形図を示す。図6(c)はトラッキングエラー
信号であり、これをローパスフィルタに供給して図6
(b)のようにスレッドエラー信号を生成する。そし
て、図6(a)のようにスレッド駆動信号を得る。図6
(b)のスレッドエラー信号は、即ち、光学ヘッドから
照射されるレーザビームのディスク盤面に対する照射角
を表わすものとなるため、スレッド機構はこの照射角が
垂直となるように、スレッドエラー信号がゼロとなる方
向にスレッド移動を行なうものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
スレッド駆動信号をスレッドモータに印加しても、実際
にスレッド移動が開始されるポイントはスレッド機構の
静止摩擦係数に依存する。そして静止摩擦係数がスライ
ド負荷の質量やスライド機構の構成等によって機器によ
りバラつくため、実際のスレッド動作をその駆動電圧だ
けで良好に制御することは困難である。
スレッド駆動信号をスレッドモータに印加しても、実際
にスレッド移動が開始されるポイントはスレッド機構の
静止摩擦係数に依存する。そして静止摩擦係数がスライ
ド負荷の質量やスライド機構の構成等によって機器によ
りバラつくため、実際のスレッド動作をその駆動電圧だ
けで良好に制御することは困難である。
【0006】例えば図6においてスレッド駆動電圧が電
圧SS まで達した時点ではじめて静止摩擦係数をこえて
動き出すことができるとすると、T1 〜T2 の電圧印加
期間は、電圧印加を行なうにも関わらず実際にスレッド
動作が行なわれない不感帯期間となってしまう。そし
て、この動作開始ポイントがバラつくことにより設計や
調整が非常に困難となっていた。
圧SS まで達した時点ではじめて静止摩擦係数をこえて
動き出すことができるとすると、T1 〜T2 の電圧印加
期間は、電圧印加を行なうにも関わらず実際にスレッド
動作が行なわれない不感帯期間となってしまう。そし
て、この動作開始ポイントがバラつくことにより設計や
調整が非常に困難となっていた。
【0007】また、スレッド機構がスライド移動を開始
すると、図6のT2 〜T3 期間のようにスレッドエラー
信号は減少してゼロにちかづいていき、スレッドエラー
信号がゼロとなった時点でディスク盤面に対してレーザ
ビームが垂直に照射されることになる。ところが、スレ
ッド機構の動摩擦係数が大きいと、スレッドエラー信号
がゼロとなる前に止まってしまうため、このため常にレ
ーザビームが垂直より少しずれた角度で照射されてしま
うことになる。そしてこのスレッド機構の動摩擦係数の
バラつきにもより、駆動信号による動作停止制御も困難
であった。
すると、図6のT2 〜T3 期間のようにスレッドエラー
信号は減少してゼロにちかづいていき、スレッドエラー
信号がゼロとなった時点でディスク盤面に対してレーザ
ビームが垂直に照射されることになる。ところが、スレ
ッド機構の動摩擦係数が大きいと、スレッドエラー信号
がゼロとなる前に止まってしまうため、このため常にレ
ーザビームが垂直より少しずれた角度で照射されてしま
うことになる。そしてこのスレッド機構の動摩擦係数の
バラつきにもより、駆動信号による動作停止制御も困難
であった。
【0008】特に光学ヘッドを移動させるスレッド機構
において光学ヘッドが比較的重量のあるタイプのもの
や、或は光学ヘッドに比べて比較的重いターンテーブル
を移動させるスレッド機構においては、静止摩擦係数や
動摩擦係数が高くなる傾向にあり、スレッド動作が不安
定になりやすいという問題があった。
において光学ヘッドが比較的重量のあるタイプのもの
や、或は光学ヘッドに比べて比較的重いターンテーブル
を移動させるスレッド機構においては、静止摩擦係数や
動摩擦係数が高くなる傾向にあり、スレッド動作が不安
定になりやすいという問題があった。
【0009】さらに、常にスレッドモータに対して電圧
が印加されることになるため、他の回路部への電圧変動
の影響を常時与えていることになり、機器全体に悪影響
を及ぼしているという問題もある。
が印加されることになるため、他の回路部への電圧変動
の影響を常時与えていることになり、機器全体に悪影響
を及ぼしているという問題もある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点にかんがみてなされたものであり、静止摩擦係数及び
動摩擦係数を吸収して安定したスレッド駆動を実現する
ことを目的とする。このために、光学ヘッド部とディス
ク状記録媒体の相対位置をディスク半径方向に変位させ
ることのできるスレッド機構を有するディスク記録又は
再生装置において、トラッキングエラー信号から生成さ
れたスレッドエラー信号のレベルを検出して所定のしき
い値と比較し、スレッドエラー信号のレベルがしきい値
をこえた時点から、摩擦係数を吸収するのに十分な所定
の電圧値の定電圧パルスをスレッド駆動信号としてスレ
ッドモータに印加するように構成する。また、この定電
圧パルスの出力は、スレッドエラー信号のレベルが略ゼ
ロとなった時点で終了させるようにする。
点にかんがみてなされたものであり、静止摩擦係数及び
動摩擦係数を吸収して安定したスレッド駆動を実現する
ことを目的とする。このために、光学ヘッド部とディス
ク状記録媒体の相対位置をディスク半径方向に変位させ
ることのできるスレッド機構を有するディスク記録又は
再生装置において、トラッキングエラー信号から生成さ
れたスレッドエラー信号のレベルを検出して所定のしき
い値と比較し、スレッドエラー信号のレベルがしきい値
をこえた時点から、摩擦係数を吸収するのに十分な所定
の電圧値の定電圧パルスをスレッド駆動信号としてスレ
ッドモータに印加するように構成する。また、この定電
圧パルスの出力は、スレッドエラー信号のレベルが略ゼ
ロとなった時点で終了させるようにする。
【0011】
【作用】スレッド駆動信号として摩擦係数を吸収するの
に十分な電圧の定電圧パルスを用い、その定電圧パルス
印加期間をスレッドエラー信号に基づいて設定すれば、
摩擦係数のバラつきによるスレッド動作の不安定を解消
し、良好なスレッド動作を実現できる。
に十分な電圧の定電圧パルスを用い、その定電圧パルス
印加期間をスレッドエラー信号に基づいて設定すれば、
摩擦係数のバラつきによるスレッド動作の不安定を解消
し、良好なスレッド動作を実現できる。
【0012】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。まず、図4、図5により実施例となるディスク再生
装置の要部の構成を説明する。
る。まず、図4、図5により実施例となるディスク再生
装置の要部の構成を説明する。
【0013】図4において、1は例えばコンパクトディ
スク等の光ディスクであり、スピンドルモータ2によっ
て回転駆動される。光ディスク1に記録された情報は光
学ヘッド3によって読み取られる。光学ヘッド3におい
ては例えば半導体レーザから出力された光ビームを、回
析格子、ビームスプリッタ、λ/4波長板等から成る光
学系を介して、対物レンズから光ディスク1の記録面に
対してビームスポットとして照射する。そして、その反
射光を光学系によってディテクタに導入し、ピット再生
情報を得る。対物レンズはビームスポットのフォーカス
制御及びトラッキング制御を行なうために、対物レンズ
を光ディスク1に対して接離する方向及びディスク半径
方向に変位させることができる二軸機構によって支持さ
れている。
スク等の光ディスクであり、スピンドルモータ2によっ
て回転駆動される。光ディスク1に記録された情報は光
学ヘッド3によって読み取られる。光学ヘッド3におい
ては例えば半導体レーザから出力された光ビームを、回
析格子、ビームスプリッタ、λ/4波長板等から成る光
学系を介して、対物レンズから光ディスク1の記録面に
対してビームスポットとして照射する。そして、その反
射光を光学系によってディテクタに導入し、ピット再生
情報を得る。対物レンズはビームスポットのフォーカス
制御及びトラッキング制御を行なうために、対物レンズ
を光ディスク1に対して接離する方向及びディスク半径
方向に変位させることができる二軸機構によって支持さ
れている。
【0014】光学ヘッド3においてディテクタに検出さ
れ光量に応じた電気信号として出力された情報はRFア
ンプ4において演算、増幅等の処理がなされ、音楽デー
タ等の再生情報とともに、トラッキングエラー信号T
E、フォーカスエラー信号FE等が抽出される。
れ光量に応じた電気信号として出力された情報はRFア
ンプ4において演算、増幅等の処理がなされ、音楽デー
タ等の再生情報とともに、トラッキングエラー信号T
E、フォーカスエラー信号FE等が抽出される。
【0015】再生情報は信号処理部5に供給されてエラ
ー訂正処理、復調処理等がなされた後、D/A変換器6
を介して端子7から例えばL,Rアナログ音声信号とし
て出力される。また、再生情報から内部PLLによって
生成したパルスによりスピンドルモータ2の回転数が例
えばCLV(一定線速度)に制御される。
ー訂正処理、復調処理等がなされた後、D/A変換器6
を介して端子7から例えばL,Rアナログ音声信号とし
て出力される。また、再生情報から内部PLLによって
生成したパルスによりスピンドルモータ2の回転数が例
えばCLV(一定線速度)に制御される。
【0016】一方、トラッキングエラー信号TE、フォ
ーカスエラー信号FEはサーボコントローラ8に供給さ
れる。そして、位相補償等の処理がなされた後、トラッ
キングドライブ情報、フォーカスドライブ情報として二
軸機構を駆動する二軸ドライバ9に供給される。二軸ド
ライバ9から出力される駆動電圧は光学ヘッド3におけ
る二軸機構に印加され、対物レンズがトラッキング方向
及びフォーカス方向に、それぞれエラー信号がゼロとな
る方向に移動制御される。
ーカスエラー信号FEはサーボコントローラ8に供給さ
れる。そして、位相補償等の処理がなされた後、トラッ
キングドライブ情報、フォーカスドライブ情報として二
軸機構を駆動する二軸ドライバ9に供給される。二軸ド
ライバ9から出力される駆動電圧は光学ヘッド3におけ
る二軸機構に印加され、対物レンズがトラッキング方向
及びフォーカス方向に、それぞれエラー信号がゼロとな
る方向に移動制御される。
【0017】さらに、サーボコントローラ8において、
トラッキングエラー信号TEは位相補償された後にロー
パスフィルタに低域成分が抽出され、スレッドエラー信
号とされる。そしてスレッドエラー信号に基づくスレッ
ドドライブ情報がスレッドドライバ10に供給される。
スレッドドライバ10はスレッドドライブ情報に基づい
てスレッドモータ11に駆動電圧を印加する。スレッド
モータ11の回転力はギア比によって所定レベル減速さ
れて、例えば光学ヘッド3のラックギア3aに伝えら
れ、光学ヘッド3全体が光ディスク1の半径方向に移動
されるようになされている。
トラッキングエラー信号TEは位相補償された後にロー
パスフィルタに低域成分が抽出され、スレッドエラー信
号とされる。そしてスレッドエラー信号に基づくスレッ
ドドライブ情報がスレッドドライバ10に供給される。
スレッドドライバ10はスレッドドライブ情報に基づい
てスレッドモータ11に駆動電圧を印加する。スレッド
モータ11の回転力はギア比によって所定レベル減速さ
れて、例えば光学ヘッド3のラックギア3aに伝えら
れ、光学ヘッド3全体が光ディスク1の半径方向に移動
されるようになされている。
【0018】12はマイクロコンピュータによって形成
されるシステム制御部であり、各部に対して動作制御信
号を出力する。例えばサーボコントローラ8に対してサ
ーボ系のループ開閉制御、加速パルス、減速パルス等の
印加制御を行なう。また、後述するようにスレッドドラ
イブ信号の電圧レベル制御も行なう。
されるシステム制御部であり、各部に対して動作制御信
号を出力する。例えばサーボコントローラ8に対してサ
ーボ系のループ開閉制御、加速パルス、減速パルス等の
印加制御を行なう。また、後述するようにスレッドドラ
イブ信号の電圧レベル制御も行なう。
【0019】図5は再生装置の他の構成例であり、図4
と同一部分には同一符合を付し説明を省略する。この場
合、光ディスク1はターンテーブル13に搭載されてお
り、スピンドルモータ2によってターンテーブル13が
回転されることにより、回転される。一方、光学ヘッド
3は固定されており、ターンテーブル13には例えばラ
ックギア13aが設けられ、スレッドモータ11の回転
力を伝えるギアに噛合している。従ってターンテーブル
13がスレッドモータ11によって移動されることにな
り、これによって光学ヘッド3と光ディスク1の相対位
置がディスク半径方向に変位されるようになされてい
る。なお、図4、図5の構成において、スレッド機構に
はリニヤモータを用いる場合もある。
と同一部分には同一符合を付し説明を省略する。この場
合、光ディスク1はターンテーブル13に搭載されてお
り、スピンドルモータ2によってターンテーブル13が
回転されることにより、回転される。一方、光学ヘッド
3は固定されており、ターンテーブル13には例えばラ
ックギア13aが設けられ、スレッドモータ11の回転
力を伝えるギアに噛合している。従ってターンテーブル
13がスレッドモータ11によって移動されることにな
り、これによって光学ヘッド3と光ディスク1の相対位
置がディスク半径方向に変位されるようになされてい
る。なお、図4、図5の構成において、スレッド機構に
はリニヤモータを用いる場合もある。
【0020】これらの図4,図5のような構成の再生装
置を実施例として本発明が適用される。以下、図1〜図
3により本発明の動作を説明する。特に、図4又は図5
におけるシステム制御部12及びサーボコントローラ8
には、本発明にかかるスレッド動作を実現するため、そ
の内部ハードウエア及びソフトウエアにより、トラッキ
ングエラー信号に対する処理ブロックとして図3の構成
が備えられる。
置を実施例として本発明が適用される。以下、図1〜図
3により本発明の動作を説明する。特に、図4又は図5
におけるシステム制御部12及びサーボコントローラ8
には、本発明にかかるスレッド動作を実現するため、そ
の内部ハードウエア及びソフトウエアにより、トラッキ
ングエラー信号に対する処理ブロックとして図3の構成
が備えられる。
【0021】図3において8aは位相補償回路であり、
サーボコントローラ8に供給された図2(c)のような
トラッキングエラー信号TEに対して位相補償を行なっ
て、二軸ドライバ9に対してトラッキングドライブ情報
を出力するが、この位相補償回路8aの出力はローパス
フィルタ8bによって低域成分が抽出され、図2(b)
のようにスレッドエラー信号が生成される。スレッドエ
ラー信号はシステム制御部12におけるA/D変換部1
2aを介してデジタルデータとして入力され、入力レジ
スタ12bに取り込まれる。なお、A/D変換部はサー
ボコントローラ8内に備えたり、又は外部回路として設
けてもよい。
サーボコントローラ8に供給された図2(c)のような
トラッキングエラー信号TEに対して位相補償を行なっ
て、二軸ドライバ9に対してトラッキングドライブ情報
を出力するが、この位相補償回路8aの出力はローパス
フィルタ8bによって低域成分が抽出され、図2(b)
のようにスレッドエラー信号が生成される。スレッドエ
ラー信号はシステム制御部12におけるA/D変換部1
2aを介してデジタルデータとして入力され、入力レジ
スタ12bに取り込まれる。なお、A/D変換部はサー
ボコントローラ8内に備えたり、又は外部回路として設
けてもよい。
【0022】また、システム制御部12にはしきい値S
THを発生するしきい値発生部12cが設けられ、比較部
12dにおいて入力レジスタ12bに取り込まれたスレ
ッドエラー信号値としきい値が比較できるようになされ
ている。また、12eは入力レジスタ12bに取り込ま
れたスレッドエラー信号値がゼロとなったことを検出す
るゼロ検出部である。さらに12fはスレッド制御信号
発生部であり、比較部12dの出力及びゼロ検出部12
eの出力に応じてスレッド制御信号をサーボコントロー
ラ8におけるスレッド駆動パルス発生部8cに出力する
ようになされている。
THを発生するしきい値発生部12cが設けられ、比較部
12dにおいて入力レジスタ12bに取り込まれたスレ
ッドエラー信号値としきい値が比較できるようになされ
ている。また、12eは入力レジスタ12bに取り込ま
れたスレッドエラー信号値がゼロとなったことを検出す
るゼロ検出部である。さらに12fはスレッド制御信号
発生部であり、比較部12dの出力及びゼロ検出部12
eの出力に応じてスレッド制御信号をサーボコントロー
ラ8におけるスレッド駆動パルス発生部8cに出力する
ようになされている。
【0023】ここで、しきい値発生部12cによって発
生されるしきい値STHは、光学ヘッド3からディスク1
に対して照射されるレーザビームの照射角が、ピット列
を正確にトレースすることのできる範囲内を示す値に設
定されている。つまり、スレッドエラー信号がしきい値
STHより小さい場合は、スレッド駆動を実行しなくても
オントラッキング制御が可能となるようにしきい値STH
が決定される。
生されるしきい値STHは、光学ヘッド3からディスク1
に対して照射されるレーザビームの照射角が、ピット列
を正確にトレースすることのできる範囲内を示す値に設
定されている。つまり、スレッドエラー信号がしきい値
STHより小さい場合は、スレッド駆動を実行しなくても
オントラッキング制御が可能となるようにしきい値STH
が決定される。
【0024】図1は再生時におけるシステム制御部12
及びサーボコントローラ8によるスレッド制御動作を示
すフローチャートである。各ステップをF101〜F108で示
す。
及びサーボコントローラ8によるスレッド制御動作を示
すフローチャートである。各ステップをF101〜F108で示
す。
【0025】再生動作中においては上記したようにスレ
ッドエラー信号が得られ、A/D変換部12aに入力さ
れるが、A/D変換部12aでは例えば4msecをサンプ
リング周期として、スレッドエラー信号をデジタルデー
タに変換する(F101,F102) 。従って4msec毎に新たなデ
ジタルデータが入力レジスタ12bに取り込まれる(F10
3)。ここで、システム制御部12は現在スレッド駆動パ
ルスをスレッド駆動パルス発生部8cから発生させてい
るか否か(つまりスレッドモータ駆動中か否か)を判別
し(F104)、スレッド駆動パルスを印加していなければ
(図2のT6 〜T7 期間又はT8 〜T9 期間)、入力レ
ジスタ12bに保持されているスレッドエラー信号値は
しきい値発生部12cからのしきい値STHと比較部12
dにおいて比較されることになる(F105)。
ッドエラー信号が得られ、A/D変換部12aに入力さ
れるが、A/D変換部12aでは例えば4msecをサンプ
リング周期として、スレッドエラー信号をデジタルデー
タに変換する(F101,F102) 。従って4msec毎に新たなデ
ジタルデータが入力レジスタ12bに取り込まれる(F10
3)。ここで、システム制御部12は現在スレッド駆動パ
ルスをスレッド駆動パルス発生部8cから発生させてい
るか否か(つまりスレッドモータ駆動中か否か)を判別
し(F104)、スレッド駆動パルスを印加していなければ
(図2のT6 〜T7 期間又はT8 〜T9 期間)、入力レ
ジスタ12bに保持されているスレッドエラー信号値は
しきい値発生部12cからのしきい値STHと比較部12
dにおいて比較されることになる(F105)。
【0026】そして、スレッドエラー信号値がしきい値
をこえていなければそのまま処理をリターンさせるが、
例えば図2(b)に示すようにT7 時点にスレッドエラ
ー信号値がしきい値以上となり、その比較情報が比較部
12dからスレッド制御信号発生部12fに供給される
と、スレッド制御信号発生部12fはスレッド駆動パル
ス発生部8cに対して制御信号を供給し、スレッドドラ
イバに対してパルス信号を発生させ、スレッドモータ1
1に図2(a)のように電圧Vsの定電圧パルスを印加
させる(F106)。この印加電圧Vsはスレッド機構の静止
摩擦係数及び動摩擦係数を打ち消して即座にスレッド移
動動作として応答するのに十分な電圧値とされている。
従ってT7 時点で即座にスレッド移動が開始される。
をこえていなければそのまま処理をリターンさせるが、
例えば図2(b)に示すようにT7 時点にスレッドエラ
ー信号値がしきい値以上となり、その比較情報が比較部
12dからスレッド制御信号発生部12fに供給される
と、スレッド制御信号発生部12fはスレッド駆動パル
ス発生部8cに対して制御信号を供給し、スレッドドラ
イバに対してパルス信号を発生させ、スレッドモータ1
1に図2(a)のように電圧Vsの定電圧パルスを印加
させる(F106)。この印加電圧Vsはスレッド機構の静止
摩擦係数及び動摩擦係数を打ち消して即座にスレッド移
動動作として応答するのに十分な電圧値とされている。
従ってT7 時点で即座にスレッド移動が開始される。
【0027】このようにパルス電圧印加が開始された以
降は処理はステップF104からステップF107に進み、スレ
ッドエラー信号値がゼロとなることをゼロ検出部12e
で検知していることになる。T7 時点以降スレッド駆動
されることによりスレッドエラー信号は図2(b)のよ
うに小さくなっていき、例えばT8 時点でゼロに達す
る。このとき、レーザビームの照射角はディスク1に対
して垂直となっているため、スレッド駆動を停止させ
る。つまり、ゼロ検出部12eの検出出力に応じてスレ
ッド制御信号発生部12fがスレッド駆動パルス発生部
8cに指令を出力し、スレッドモータ11に対する電圧
Vsのパルス印加を停止させる(F108)。ここで停止直前
まで電圧Vsがスレッドモータ11に印加されているた
め、スレッド停止すべき位置より前で、スレッド機構の
動摩擦係数によりスレッド移動が停止されてしまうこと
はない。
降は処理はステップF104からステップF107に進み、スレ
ッドエラー信号値がゼロとなることをゼロ検出部12e
で検知していることになる。T7 時点以降スレッド駆動
されることによりスレッドエラー信号は図2(b)のよ
うに小さくなっていき、例えばT8 時点でゼロに達す
る。このとき、レーザビームの照射角はディスク1に対
して垂直となっているため、スレッド駆動を停止させ
る。つまり、ゼロ検出部12eの検出出力に応じてスレ
ッド制御信号発生部12fがスレッド駆動パルス発生部
8cに指令を出力し、スレッドモータ11に対する電圧
Vsのパルス印加を停止させる(F108)。ここで停止直前
まで電圧Vsがスレッドモータ11に印加されているた
め、スレッド停止すべき位置より前で、スレッド機構の
動摩擦係数によりスレッド移動が停止されてしまうこと
はない。
【0028】以上のルーチンが継続されていくことによ
り、スレッドモータ11に印加されるドライブ信号は図
2(a)のようになる。そして、このようにすることに
よりパルス期間はほぼ実際のスレッド動作期間に相当す
ることになり、静止摩擦係数及び動摩擦係数による影響
はキャンセルされる。従って摩擦係数のバラつきを考慮
して設計や調整を行なう必要はなく、またスレッド駆動
信号によりスレッド制御を的確に行なうことができる。
特にレーザビームの照射角度は一定範囲内にコントロー
ルされ、安定した再生動作が実現される。このような制
御方式は摩擦係数が高くなる傾向にあるターンテーブル
をスレッド移動させる図5のような再生装置では特に好
適である。さらに、電圧印加を継続して行なわなず、し
かもオン期間に対してオフ期間が十分長いため、電圧変
動による他の回路部への影響を抑えることができる。
り、スレッドモータ11に印加されるドライブ信号は図
2(a)のようになる。そして、このようにすることに
よりパルス期間はほぼ実際のスレッド動作期間に相当す
ることになり、静止摩擦係数及び動摩擦係数による影響
はキャンセルされる。従って摩擦係数のバラつきを考慮
して設計や調整を行なう必要はなく、またスレッド駆動
信号によりスレッド制御を的確に行なうことができる。
特にレーザビームの照射角度は一定範囲内にコントロー
ルされ、安定した再生動作が実現される。このような制
御方式は摩擦係数が高くなる傾向にあるターンテーブル
をスレッド移動させる図5のような再生装置では特に好
適である。さらに、電圧印加を継続して行なわなず、し
かもオン期間に対してオフ期間が十分長いため、電圧変
動による他の回路部への影響を抑えることができる。
【0029】なお、スレッド駆動パルスをオフとするタ
イミング(ゼロ検出部12eの検出信号の出力タイミン
グ)は、スレッドモータ11の時間軸に対する応答遅れ
を考慮して、スレッドエラー信号値がゼロになる少し前
の時点としても良い。なお、本発明はディスク状記録媒
体に対する再生装置、記録装置、記録再生装置に適用で
きる。
イミング(ゼロ検出部12eの検出信号の出力タイミン
グ)は、スレッドモータ11の時間軸に対する応答遅れ
を考慮して、スレッドエラー信号値がゼロになる少し前
の時点としても良い。なお、本発明はディスク状記録媒
体に対する再生装置、記録装置、記録再生装置に適用で
きる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明のディスク記
録又は再生装置は、スレッドエラー信号のレベルを検出
して所定のしきい値と比較し、スレッドエラー信号のレ
ベルがしきい値をこえた時点から所定の電圧値の定電圧
パルスをスレッド駆動信号としてスレッドモータに印加
するようにしたため、スレッド機構の静止摩擦係数によ
る動作開始時点のバラつきをキャンセルし、また、定電
圧パルスの出力は、スレッドエラー信号のレベルが略ゼ
ロとなった時点まで継続して終了させることによりスレ
ッド機構の動摩擦係数による停止時点のバラつきをキャ
ンセルすることができる。このため、スレッド駆動信号
によりスレッド制御を的確に行なうことができ、レーザ
ビームの照射角度は一定範囲内にコントロールされ、安
定した再生動作が実現されるという効果がある。
録又は再生装置は、スレッドエラー信号のレベルを検出
して所定のしきい値と比較し、スレッドエラー信号のレ
ベルがしきい値をこえた時点から所定の電圧値の定電圧
パルスをスレッド駆動信号としてスレッドモータに印加
するようにしたため、スレッド機構の静止摩擦係数によ
る動作開始時点のバラつきをキャンセルし、また、定電
圧パルスの出力は、スレッドエラー信号のレベルが略ゼ
ロとなった時点まで継続して終了させることによりスレ
ッド機構の動摩擦係数による停止時点のバラつきをキャ
ンセルすることができる。このため、スレッド駆動信号
によりスレッド制御を的確に行なうことができ、レーザ
ビームの照射角度は一定範囲内にコントロールされ、安
定した再生動作が実現されるという効果がある。
【0031】さらに、スレッドモータへの印加電圧を一
定電圧でオン/オフするため、他の回路部への電圧変動
の影響を低減させることができるという利点もある。
定電圧でオン/オフするため、他の回路部への電圧変動
の影響を低減させることができるという利点もある。
【図1】本発明の実施例のスレッド制御処理を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図2】実施例のスレッド制御動作の説明図である。
【図3】実施例のシステム制御部及びサーボコントロー
ラの要部の構成のブロック図である。
ラの要部の構成のブロック図である。
【図4】実施例となる再生装置の要部のブロック図であ
る。
る。
【図5】実施例となる他の再生装置の要部のブロック図
である。
である。
【図6】従来のスレッド制御動作の説明図である。
1 光ディスク 3 光学ヘッド 8 サーボコントローラ 9 二軸ドライバ 10 スレッドドライバ 11 スレッドモータ 12 システム制御部 13 ターンテーブル
Claims (2)
- 【請求項1】 ディスク状記録媒体に対して情報の記録
又は再生を行なうことができるように、光学ヘッド部と
ディスク状記録媒体の相対位置をディスク半径方向に変
位させることのできるスレッド機構を有するディスク記
録又は再生装置において、 トラッキングエラー信号から生成されたスレッドエラー
信号のレベルを検出して所定のしきい値と比較し、スレ
ッドエラー信号のレベルが前記しきい値をこえた時点か
ら、所定の電圧値の定電圧パルスをスレッド駆動信号と
してスレッドモータに印加するように構成されたことを
特徴とするディスク記録又は再生装置。 - 【請求項2】 前記スレッド駆動信号となる定電圧パル
スの出力は、前記スレッドエラー信号のレベルが略ゼロ
となった時点で終了させることを特徴とする請求項1に
記載のディスク記録又は再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4288196A JPH06119650A (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | ディスク記録又は再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4288196A JPH06119650A (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | ディスク記録又は再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06119650A true JPH06119650A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17727059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4288196A Pending JPH06119650A (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | ディスク記録又は再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06119650A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0649132B1 (en) * | 1993-09-28 | 1999-11-24 | Sony Corporation | Disc eccentricity measuring apparatus and method thereof and apparatus for recording and/or reproducing disc-shaped recording medium |
US6510016B1 (en) | 1999-05-19 | 2003-01-21 | Nec Corporation | Head positioning control system for disk drive |
-
1992
- 1992-10-05 JP JP4288196A patent/JPH06119650A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0649132B1 (en) * | 1993-09-28 | 1999-11-24 | Sony Corporation | Disc eccentricity measuring apparatus and method thereof and apparatus for recording and/or reproducing disc-shaped recording medium |
US6266304B1 (en) | 1993-09-28 | 2001-07-24 | Sony Corporation | Disc eccentricity measuring apparatus and method thereof and apparatus for recording and/or reproducing disc-shaped recording medium |
US6510016B1 (en) | 1999-05-19 | 2003-01-21 | Nec Corporation | Head positioning control system for disk drive |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS6215864Y2 (ja) | ||
KR100695356B1 (ko) | 디스크 드라이브 장치 | |
JPH0679420B2 (ja) | トラツキングサ−ボ装置 | |
US5182736A (en) | Deceleration control system for positioning an optical head in an optical disk unit | |
US6266304B1 (en) | Disc eccentricity measuring apparatus and method thereof and apparatus for recording and/or reproducing disc-shaped recording medium | |
JPH02285523A (ja) | トラッキングサーボループのループゲイン調整装置 | |
US5157642A (en) | Optical disc recording/reproduction apparatus with improved track seeking | |
JPH1021571A (ja) | ディスク再生装置の学習制御装置 | |
JP2947095B2 (ja) | 光ディスク装置及びアクセス制御方法 | |
JPH06119650A (ja) | ディスク記録又は再生装置 | |
US4942567A (en) | Disk reproducing method | |
JP3145973B2 (ja) | 光ディスク装置の光ヘッド移動制御装置 | |
JPH10312546A (ja) | 光ディスク駆動方法および光ディスク装置 | |
JPH06111342A (ja) | ディスク記録又は再生装置 | |
JPH0435830B2 (ja) | ||
US6345019B1 (en) | Disk drive system with releasing apparatus | |
JP2858698B2 (ja) | 光ディスク装置のアクセス制御回路 | |
JP2000082225A (ja) | 光学式ディスク再生装置 | |
JP2536029Y2 (ja) | 光ディスク装置のスピンドルモ−タサ−ボ回路 | |
JP2565967B2 (ja) | 光学式情報記録再生装置 | |
JPH0944866A (ja) | フォ−カスサ−ボ装置 | |
JP2579763B2 (ja) | トラツキング制御装置 | |
JPS61260427A (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
JP2560653B2 (ja) | 記録情報再生装置のトラッキング制御装置 | |
JP2545618B2 (ja) | 光ディスク装置のトラックジャンプ制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |