JPH06118106A - 変圧器の温度試験方法 - Google Patents
変圧器の温度試験方法Info
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- JPH06118106A JPH06118106A JP4264396A JP26439692A JPH06118106A JP H06118106 A JPH06118106 A JP H06118106A JP 4264396 A JP4264396 A JP 4264396A JP 26439692 A JP26439692 A JP 26439692A JP H06118106 A JPH06118106 A JP H06118106A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 巻線抵抗測定時に、ＯＬＴＣが接続されてい
る巻線の回路の一部を開放する必要がある構造の変圧器
の温度試験において、試験電流遮断後、速やかに上記回
路を開放できる変圧器の温度試験方法を得る。 【構成】 奇数タップ番号側タップ選択器１２，偶数タ
ップ番号側タップ選択器１３のいずれかの内、温度試験
に使用されない側を温度試験を行う前に開放となるよう
に開放部１９を設けておき、試験電流遮断後、制御盤等
により切換開閉器１１を切り換えることにより上記の回
路を開放し、巻線の抵抗測定を行う。
る巻線の回路の一部を開放する必要がある構造の変圧器
の温度試験において、試験電流遮断後、速やかに上記回
路を開放できる変圧器の温度試験方法を得る。 【構成】 奇数タップ番号側タップ選択器１２，偶数タ
ップ番号側タップ選択器１３のいずれかの内、温度試験
に使用されない側を温度試験を行う前に開放となるよう
に開放部１９を設けておき、試験電流遮断後、制御盤等
により切換開閉器１１を切り換えることにより上記の回
路を開放し、巻線の抵抗測定を行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷時タップ切換器
（以下、ＯＬＴＣと称す）付変圧器の温度試験に用いる
変圧器の温度試験方法に関するものである。
（以下、ＯＬＴＣと称す）付変圧器の温度試験に用いる
変圧器の温度試験方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図４は巻線抵抗測定時に、負荷時タップ
切換器が接続されている巻線の一部を開放する必要があ
る構造の変圧器の結線図（一例）である。また、図５は
その構成図である。図４，図５において、１は主変圧器
で、２はその一次巻線、３は二次巻線、４はタップ巻
線、５は直列変圧器で、６はその直列巻線、７は励磁巻
線、８は前記タップ巻線４と励磁巻線７とを接続するた
めのＯＬＴＣ、９はこのＯＬＴＣ８の外筒、１０はこの
外筒９に収納されている切換開閉器容器、１１は切換開
閉器、１２は奇数タップ番号側タップ選択器、１３は偶
数タップ番号側タップ選択器、１４は極性切換器、１５
は前記外筒９の内部に充填されたＳＦ6 ガス、１６は前
記外筒９のカバー、１７は変圧器の外箱、１８はこの外
箱１７の内部に充填されたＳＦ6 ガスである。また、
ｕ，ｖは１次側の入力端子、Ｕ，Ｖは２次側の出力端子
を示す。なお、切換開閉器１１および極性切換器１４
は、連結軸（図示せず）により外部の制御盤（図示せ
ず）に接続されている。
切換器が接続されている巻線の一部を開放する必要があ
る構造の変圧器の結線図（一例）である。また、図５は
その構成図である。図４，図５において、１は主変圧器
で、２はその一次巻線、３は二次巻線、４はタップ巻
線、５は直列変圧器で、６はその直列巻線、７は励磁巻
線、８は前記タップ巻線４と励磁巻線７とを接続するた
めのＯＬＴＣ、９はこのＯＬＴＣ８の外筒、１０はこの
外筒９に収納されている切換開閉器容器、１１は切換開
閉器、１２は奇数タップ番号側タップ選択器、１３は偶
数タップ番号側タップ選択器、１４は極性切換器、１５
は前記外筒９の内部に充填されたＳＦ6 ガス、１６は前
記外筒９のカバー、１７は変圧器の外箱、１８はこの外
箱１７の内部に充填されたＳＦ6 ガスである。また、
ｕ，ｖは１次側の入力端子、Ｕ，Ｖは２次側の出力端子
を示す。なお、切換開閉器１１および極性切換器１４
は、連結軸（図示せず）により外部の制御盤（図示せ
ず）に接続されている。
【０００３】変圧器の巻線抵抗、すなわち、図４および
図５における主変圧器１の一次巻線２（ｕ−ｖ間）およ
び主変圧器１の二次巻線３と直列変圧器５の直列巻線６
とが直列接続されたもの（Ｕ−Ｖ間）の抵抗値は、上記
それぞれの巻線に直流電流を通じ、ブリッジ法または電
圧降下法により測定する。直流電流は、上記巻線のリア
クタンスと測定回路に接続された限流抵抗によって定ま
る時定数に従って飽和，安定する。この状態で巻線抵抗
の測定が可能となる。しかし、この直流電流の飽和は、
図４における主変圧器１のタップ巻線４と直列変圧器５
の励磁巻線７とからなる閉回路に循環電流が流れること
により妨げられる。従って、この閉回路を開放する必要
がある。
図５における主変圧器１の一次巻線２（ｕ−ｖ間）およ
び主変圧器１の二次巻線３と直列変圧器５の直列巻線６
とが直列接続されたもの（Ｕ−Ｖ間）の抵抗値は、上記
それぞれの巻線に直流電流を通じ、ブリッジ法または電
圧降下法により測定する。直流電流は、上記巻線のリア
クタンスと測定回路に接続された限流抵抗によって定ま
る時定数に従って飽和，安定する。この状態で巻線抵抗
の測定が可能となる。しかし、この直流電流の飽和は、
図４における主変圧器１のタップ巻線４と直列変圧器５
の励磁巻線７とからなる閉回路に循環電流が流れること
により妨げられる。従って、この閉回路を開放する必要
がある。
【０００４】次に、その手順について説明する。図５に
おいて、まず、ＯＬＴＣ８の外筒９の内部に充填されて
いるＳＦ6 ガス１５をガス抜き弁（図示せず）を介し
て、外部ガス貯蔵タンク（図示せず）等へ移した後、カ
バー１６を取り外し、切換開閉器容器１０を吊り上げ
て、上記の閉回路を開放する。この状態を図６および図
７に示す。
おいて、まず、ＯＬＴＣ８の外筒９の内部に充填されて
いるＳＦ6 ガス１５をガス抜き弁（図示せず）を介し
て、外部ガス貯蔵タンク（図示せず）等へ移した後、カ
バー１６を取り外し、切換開閉器容器１０を吊り上げ
て、上記の閉回路を開放する。この状態を図６および図
７に示す。
【０００５】ところで、変圧器の巻線温度上昇は、抵抗
法により求める。抵抗法とは、試験電流（定格負荷電
流）における巻線の温度上昇値を、その試験電流遮断
後、できる限り速やかに前述の方法で巻線抵抗を測定
し、その冷却特性から外そう法により求める方法であ
る。
法により求める。抵抗法とは、試験電流（定格負荷電
流）における巻線の温度上昇値を、その試験電流遮断
後、できる限り速やかに前述の方法で巻線抵抗を測定
し、その冷却特性から外そう法により求める方法であ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の温
度試験方法では、以下に示すような問題があった。 (1) 試験電流の通電中は、図５の状態にある。従って、
前述の手順で切換開閉器容器１０を吊り上げて図７の状
態にするには大変手間がかかり、試験電流遮断から巻線
抵抗の測定開始まで時間がかかるため、巻線温度上昇値
の推定精度が悪い。 (2) 多重定格の変圧器においては、その定格の数だけ巻
線温度上昇値を求めるため、上記の切換開閉器容器１０
の吊り上げ作業と、図５の状態への復旧作業が繰り返さ
れることになり、工程数が多い。 (3) 巻線温度上昇の推定精度の向上のために、従来の作
業は常にスピードが要求され、また、変圧器の外箱１７
の上部での高所作業となるため、作業安全性が悪い。
度試験方法では、以下に示すような問題があった。 (1) 試験電流の通電中は、図５の状態にある。従って、
前述の手順で切換開閉器容器１０を吊り上げて図７の状
態にするには大変手間がかかり、試験電流遮断から巻線
抵抗の測定開始まで時間がかかるため、巻線温度上昇値
の推定精度が悪い。 (2) 多重定格の変圧器においては、その定格の数だけ巻
線温度上昇値を求めるため、上記の切換開閉器容器１０
の吊り上げ作業と、図５の状態への復旧作業が繰り返さ
れることになり、工程数が多い。 (3) 巻線温度上昇の推定精度の向上のために、従来の作
業は常にスピードが要求され、また、変圧器の外箱１７
の上部での高所作業となるため、作業安全性が悪い。
【０００７】本発明は、かかる問題を解決するためにな
されたもので、巻線温度上昇の測定において、試験電流
遮断後、変圧器の外箱上部での慌ただしい作業の一切を
排除し、速やかにＯＬＴＣが接続されている巻線の回路
を開放して測定を行うことが可能であり、巻線温度上昇
の測定を繰り返し行う場合の工程数の低減が可能な変圧
器の温度試験方法を得ることを目的とする。
されたもので、巻線温度上昇の測定において、試験電流
遮断後、変圧器の外箱上部での慌ただしい作業の一切を
排除し、速やかにＯＬＴＣが接続されている巻線の回路
を開放して測定を行うことが可能であり、巻線温度上昇
の測定を繰り返し行う場合の工程数の低減が可能な変圧
器の温度試験方法を得ることを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明に係る変圧器の温
度試験方法は、負荷時タップ切換器の切換開閉器の奇数
側または偶数側のいずれかの内、抵抗試験に使用しない
側の回路をタップ接続が開放となるように調整した後、
切換開閉器をタップ接続が行われる側に切り換えて変圧
器に所定の負荷を印加して温度上昇させ、次いで切換開
閉器をタップ接続が開放となる側に切り換えてから所要
巻線の抵抗測定を行い温度を計測するものである。
度試験方法は、負荷時タップ切換器の切換開閉器の奇数
側または偶数側のいずれかの内、抵抗試験に使用しない
側の回路をタップ接続が開放となるように調整した後、
切換開閉器をタップ接続が行われる側に切り換えて変圧
器に所定の負荷を印加して温度上昇させ、次いで切換開
閉器をタップ接続が開放となる側に切り換えてから所要
巻線の抵抗測定を行い温度を計測するものである。
【０００９】
【作用】本発明においては、例えば制御盤により切換開
閉器を切り換えることにより回路が開放され、抵抗測定
が可能になる。
閉器を切り換えることにより回路が開放され、抵抗測定
が可能になる。
【００１０】
【実施例】図１は本発明の変圧器の温度試験方法の一実
施例を説明するための構成図であり、１〜１８は図５と
同一である。この実施例において、温度試験はタップ位
置VIで行われ、この時、切換開閉器１１は偶数側のタッ
プ選択器１３に接続されている。切換開閉器１１の奇数
側は温度試験に使用せず、この奇数側の回路は、その一
部が開放となるようにあらかじめ調整しておく。１９は
この開放部を示す。
施例を説明するための構成図であり、１〜１８は図５と
同一である。この実施例において、温度試験はタップ位
置VIで行われ、この時、切換開閉器１１は偶数側のタッ
プ選択器１３に接続されている。切換開閉器１１の奇数
側は温度試験に使用せず、この奇数側の回路は、その一
部が開放となるようにあらかじめ調整しておく。１９は
この開放部を示す。
【００１１】上記のように構成された変圧器において、
温度試験はタップ位置VIの状態で試験電流を通じて熱的
定常状態に達するまで継続される。試験電流遮断後に切
換開閉器１１を奇数側回路に切り換えることにより、Ｏ
ＬＴＣ８が接続されている巻線の回路は開放となる。こ
の状態の結線図を図２に示す。また、偶数側回路の切換
処置は、切換開閉器１１および各タップ選択器１２，１
３の通常の動作に支障のないよう調整されているので、
連結軸（図示せず）により接続されている制御盤（図示
せず）を用いて通常のタップ動作でタップ切換を行うこ
とができる。すなわち、温度試験において試験電流の遮
断後、ただちに抵抗の測定を開始できることになる。
温度試験はタップ位置VIの状態で試験電流を通じて熱的
定常状態に達するまで継続される。試験電流遮断後に切
換開閉器１１を奇数側回路に切り換えることにより、Ｏ
ＬＴＣ８が接続されている巻線の回路は開放となる。こ
の状態の結線図を図２に示す。また、偶数側回路の切換
処置は、切換開閉器１１および各タップ選択器１２，１
３の通常の動作に支障のないよう調整されているので、
連結軸（図示せず）により接続されている制御盤（図示
せず）を用いて通常のタップ動作でタップ切換を行うこ
とができる。すなわち、温度試験において試験電流の遮
断後、ただちに抵抗の測定を開始できることになる。
【００１２】巻線抵抗測定時にＯＬＴＣ８が接続されて
いる巻線の回路の一部を開放する必要がある構造の変圧
器の他の例を図３に示す。図３において、８ａ，８ｂは
２個の変圧器ａ，ｂにそれぞれに取り付けられたＯＬＴ
Ｃ、２０ａ，２０ｂは変圧器ａ，ｂそれぞれの一次巻線
（タップ巻線が直列接続されている）、２１ａ，２１ｂ
は変圧器ａ，ｂそれぞれの二次巻線である。変圧器ａと
変圧器ｂの一次巻線２０ａ，２０ｂが並列接続された状
態で、１つの外箱１７に収納されている。変圧器ａまた
は変圧器ｂの巻線抵抗を測定する場合には、並列接続さ
れている一次巻線２０ａ，２０ｂを切り離す必要がある
が、これには上記図１，２に示した本発明の方法が適用
可能である。
いる巻線の回路の一部を開放する必要がある構造の変圧
器の他の例を図３に示す。図３において、８ａ，８ｂは
２個の変圧器ａ，ｂにそれぞれに取り付けられたＯＬＴ
Ｃ、２０ａ，２０ｂは変圧器ａ，ｂそれぞれの一次巻線
（タップ巻線が直列接続されている）、２１ａ，２１ｂ
は変圧器ａ，ｂそれぞれの二次巻線である。変圧器ａと
変圧器ｂの一次巻線２０ａ，２０ｂが並列接続された状
態で、１つの外箱１７に収納されている。変圧器ａまた
は変圧器ｂの巻線抵抗を測定する場合には、並列接続さ
れている一次巻線２０ａ，２０ｂを切り離す必要がある
が、これには上記図１，２に示した本発明の方法が適用
可能である。
【００１３】これまでの説明は、ガス絶縁変圧器につい
て述べてきたが、油入変圧器についても同様に適用でき
ることはいうまでもない。
て述べてきたが、油入変圧器についても同様に適用でき
ることはいうまでもない。
【００１４】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおり、負荷時
タップ切換器の切換開閉器の奇数側または偶数側のいず
れかの内、抵抗試験に使用しない側の回路をタップ接続
が開放となるように調整した後、切換開閉器をタップ接
続が行われる側に切り換えて変圧器に所定の負荷を印加
して温度上昇させ、次いで、切換開閉器をタップ接続が
開放となる側に切り換えてから所要巻線の抵抗測定を行
い温度を計測するようにしたので、必要な回路の開放を
制御盤からの通常のタップ動作で行うことができ、温度
試験において、試験電流遮断後従来のようにガス抜き，
カバーの取り外し等をすることなく、速やかに巻線抵抗
の測定を開始することができ、巻線温度上昇値の推定精
度を向上させることが可能になるという効果がある。
タップ切換器の切換開閉器の奇数側または偶数側のいず
れかの内、抵抗試験に使用しない側の回路をタップ接続
が開放となるように調整した後、切換開閉器をタップ接
続が行われる側に切り換えて変圧器に所定の負荷を印加
して温度上昇させ、次いで、切換開閉器をタップ接続が
開放となる側に切り換えてから所要巻線の抵抗測定を行
い温度を計測するようにしたので、必要な回路の開放を
制御盤からの通常のタップ動作で行うことができ、温度
試験において、試験電流遮断後従来のようにガス抜き，
カバーの取り外し等をすることなく、速やかに巻線抵抗
の測定を開始することができ、巻線温度上昇値の推定精
度を向上させることが可能になるという効果がある。
【００１５】また、切換開閉器の奇数側または偶数側の
いずれかをタップ接続が開放となるように調整する作業
は、温度試験前に行われるので、試験電流遮断後、変圧
器の外箱上部での慌ただしい高所作業が排除され、作業
安全性を向上できる。
いずれかをタップ接続が開放となるように調整する作業
は、温度試験前に行われるので、試験電流遮断後、変圧
器の外箱上部での慌ただしい高所作業が排除され、作業
安全性を向上できる。
【図１】本発明の一実施例を説明するための変圧器の構
成図である。
成図である。
【図２】本発明の一実施例を説明するための結線図であ
る。
る。
【図３】本発明の応用例を説明するための変圧器の結線
図である。
図である。
【図４】巻線抵抗測定時にＯＬＴＣが接続されている巻
線の回路の一部を開放する必要がある構造の変圧器の結
線図である。
線の回路の一部を開放する必要がある構造の変圧器の結
線図である。
【図５】巻線抵抗測定時にＯＬＴＣが接続されている巻
線の回路の一部を開放する必要がある構造の変圧器の構
成図である。
線の回路の一部を開放する必要がある構造の変圧器の構
成図である。
【図６】従来の測定法を説明するための変圧器の結線図
である。
である。
【図７】従来の測定法を説明するための変圧器の構成図
である。
である。
１ 主変圧器 ２ 一次巻線 ３ 二次巻線 ４ タップ巻線 ５ 直列変圧器 ６ 直列巻線 ７ 励磁巻線 ８ ＯＬＴＣ ９ 外筒 １０ 切換開閉器容器 １１ 切換開閉器 １２ 奇数タップ番号側タップ選択器 １３ 偶数タップ番号側タップ選択器 １４ 極性切換器 １５ ＳＦ6 ガス １６ カバー １７ 外箱 １８ ＳＦ6 ガス １９ 開放部 ２０ａ 一次巻線 ２０ｂ 一次巻線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年４月２７日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００２
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００２】
【従来の技術】図４は巻線抵抗測定時に、ＯＬＴＣが接
続されている巻線の一部を開放する必要がある構造の変
圧器の結線図（一例）である。また、図５はその構成図
である。図４，図５において、１は主変圧器で、２はそ
の一次巻線、３は二次巻線、４はタップ巻線、５は直列
変圧器で、６はその直列巻線、７は励磁巻線、８は前記
タップ巻線４と励磁巻線７とを接続するためのＯＬＴ
Ｃ、９はこのＯＬＴＣ８の外筒、１０はこの外筒９に収
納されている切換開閉器容器、１１は切換開閉器、１２
は奇数タップ番号側タップ選択器、１３は偶数タップ番
号側タップ選択器、１４は極性切換器、１５は前記外筒
９の内部に充填されたＳＦ6 ガス、１６は前記外筒９の
カバー、１７は変圧器の外箱、１８はこの外箱１７の内
部に充填されたＳＦ6 ガスである。また、ｕ，ｖは１次
側の入力端子、Ｕ，Ｖは２次側の出力端子を示す。な
お、切換開閉器１１および極性切換器１４は、連結軸
（図示せず）により外部の制御盤（図示せず）に接続さ
れている。
続されている巻線の一部を開放する必要がある構造の変
圧器の結線図（一例）である。また、図５はその構成図
である。図４，図５において、１は主変圧器で、２はそ
の一次巻線、３は二次巻線、４はタップ巻線、５は直列
変圧器で、６はその直列巻線、７は励磁巻線、８は前記
タップ巻線４と励磁巻線７とを接続するためのＯＬＴ
Ｃ、９はこのＯＬＴＣ８の外筒、１０はこの外筒９に収
納されている切換開閉器容器、１１は切換開閉器、１２
は奇数タップ番号側タップ選択器、１３は偶数タップ番
号側タップ選択器、１４は極性切換器、１５は前記外筒
９の内部に充填されたＳＦ6 ガス、１６は前記外筒９の
カバー、１７は変圧器の外箱、１８はこの外箱１７の内
部に充填されたＳＦ6 ガスである。また、ｕ，ｖは１次
側の入力端子、Ｕ，Ｖは２次側の出力端子を示す。な
お、切換開閉器１１および極性切換器１４は、連結軸
（図示せず）により外部の制御盤（図示せず）に接続さ
れている。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００８
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明に係る変圧器の温
度試験方法は、ＯＬＴＣの切換開閉器の奇数側または偶
数側のいずれかの内、抵抗測定に使用しない側の回路を
タップ接続が開放となるように調整した後、切換開閉器
をタップ接続が行われる側に切り換えて変圧器に所定の
負荷を印加して温度上昇させ、次いで切換開閉器をタッ
プ接続が開放となる側に切り換えてから所要巻線の抵抗
測定を行い温度を計測するものである。
度試験方法は、ＯＬＴＣの切換開閉器の奇数側または偶
数側のいずれかの内、抵抗測定に使用しない側の回路を
タップ接続が開放となるように調整した後、切換開閉器
をタップ接続が行われる側に切り換えて変圧器に所定の
負荷を印加して温度上昇させ、次いで切換開閉器をタッ
プ接続が開放となる側に切り換えてから所要巻線の抵抗
測定を行い温度を計測するものである。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１４
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１４】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおり、ＯＬＴ
Ｃ切換器の切換開閉器の奇数側または偶数側のいずれか
の内、抵抗測定に使用しない側の回路をタップ接続が開
放となるように調整した後、切換開閉器をタップ接続が
行われる側に切り換えて変圧器に所定の負荷を印加して
温度上昇させ、次いで、切換開閉器をタップ接続が開放
となる側に切り換えてから所要巻線の抵抗測定を行い温
度を計測するようにしたので、必要な回路の開放を制御
盤からの通常のタップ動作で行うことができ、温度試験
において、試験電流遮断後従来のようにガス抜き，カバ
ーの取り外し等をすることなく、速やかに巻線抵抗の測
定を開始することができ、巻線温度上昇値の推定精度を
向上させることが可能になるという効果がある。
Ｃ切換器の切換開閉器の奇数側または偶数側のいずれか
の内、抵抗測定に使用しない側の回路をタップ接続が開
放となるように調整した後、切換開閉器をタップ接続が
行われる側に切り換えて変圧器に所定の負荷を印加して
温度上昇させ、次いで、切換開閉器をタップ接続が開放
となる側に切り換えてから所要巻線の抵抗測定を行い温
度を計測するようにしたので、必要な回路の開放を制御
盤からの通常のタップ動作で行うことができ、温度試験
において、試験電流遮断後従来のようにガス抜き，カバ
ーの取り外し等をすることなく、速やかに巻線抵抗の測
定を開始することができ、巻線温度上昇値の推定精度を
向上させることが可能になるという効果がある。
Claims (1)
- 【請求項１】 奇数タップ番号側タップ選択器と偶数タ
ップ番号側タップ選択器と、これら両タップ選択器を切
り換える切換開閉器を備えてなる負荷時タップ切換器が
接続され、この負荷時タップ切換器が接続されている巻
線の回路の一部を開放して抵抗測定を行う構造の変圧器
の温度試験方法において、前記負荷時タップ切換器の切
換開閉器の奇数側または偶数側のいずれかの内、抵抗試
験に使用しない側の回路をタップ接続が開放となるよう
に調整した後、前記切換開閉器をタップ接続が行われる
側に切り換えて前記変圧器に所定の負荷を印加して温度
上昇させ、次いで前記切換開閉器をタップ接続が開放と
なる側に切り換えてから所要巻線の抵抗測定を行い温度
を計測することを特徴とする変圧器の温度試験方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04264396A JP3087467B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 変圧器の温度試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04264396A JP3087467B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 変圧器の温度試験方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06118106A true JPH06118106A (ja) | 1994-04-28 |
| JP3087467B2 JP3087467B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=17402584
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04264396A Expired - Fee Related JP3087467B2 (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 変圧器の温度試験方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3087467B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013117420A (ja) * | 2011-12-02 | 2013-06-13 | Hioki Ee Corp | 測定装置 |
| CN112630642A (zh) * | 2020-12-09 | 2021-04-09 | 中国电力科学研究院有限公司 | 一种用于变压器有载分接开关切换的系统及方法 |
| KR20230093588A (ko) * | 2021-12-20 | 2023-06-27 | 엘에스일렉트릭(주) | 변압기의 온도상승시험 자동화 시스템 및 방법 |
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1992
- 1992-10-02 JP JP04264396A patent/JP3087467B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2013117420A (ja) * | 2011-12-02 | 2013-06-13 | Hioki Ee Corp | 測定装置 |
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