JPH06117363A - ピストン型圧縮機における冷媒ガス吸入機構 - Google Patents

ピストン型圧縮機における冷媒ガス吸入機構

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JPH06117363A
JPH06117363A JP4262371A JP26237192A JPH06117363A JP H06117363 A JPH06117363 A JP H06117363A JP 4262371 A JP4262371 A JP 4262371A JP 26237192 A JP26237192 A JP 26237192A JP H06117363 A JPH06117363 A JP H06117363A
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rotary
rotary valve
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Kenji Takenaka
健二 竹中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸の回転数が変動した場合にそれに応じ
てロータリバルブの吸入口と導通路との閉路時期を適正
時期に調整して圧縮効率を向上する。 【構成】 シリンダブロック1の中心孔1bとリヤハウ
ジング4の隔壁4aに形成した内周面4bとにより形成
されたバルブ収容室25にロータリバルブ26を回転軸
10により回転可能に収容する。又、このロータリバル
ブ26に形成した吸入通路29及び吸入口30により吸
入室8内の冷媒ガスをシリンダブロック1の導通路1c
を介して吸入行程中のシリンダボア内作動室40に案内
可能に形成する。そして、回転軸10とロータリバルブ
26との間に遠心重り36を介在し、回転軸10の回転
数が増大すると、遠心重り36が外側に移動して、ロー
タリバルブ26が後方へ移動し、周方向に形成角の異な
る吸入口31〜33が導通路1cと対応して、吸入終了
時期を遅らせるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はピストン型圧縮機にお
ける冷媒ガス吸入機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、揺動斜板式のピストン型圧縮機
は、ピストンを収容する複数のシリンダボアを互いに平
行に形成したシリンダブロックと、該シリンダブロック
の前端面に接合されてクランク室を形成するフロントハ
ウジングと、シリンダブロックの後端面に接合されて吸
入室及び吐出室を区画形成するリヤハウジングとを備え
ている。又、この圧縮機は前記シリンダブロック及びフ
ロントハウジングの中心孔に支持された回転軸の回転に
よりクランク室内に設けた揺動斜板を有する駆動機構を
介して前記ピストンをシリンダボア内で往復動すること
により、吸入室から吸入した冷媒ガスを圧縮して吐出室
へ吐出するように構成されている。さらに、詳述する
と、前記シリンダブロックと前記リヤハウジングとの間
には、吸入孔及び吐出孔を貫通したバルブプレートが介
在されている。該プレートのシリンダボア側には前記吸
入孔を開閉する吸入弁を有する吸入プレートが、バルブ
プレートのリヤハウジング側には前記吐出孔を開閉する
吐出弁を有する吐出プレートが介在されている。そし
て、ピストンが吸入行程にあるときには吸入プレートの
吸入弁が開いて吸入室の冷媒ガスがバルブプレートの吸
入孔からシリンダボア内の吸入又は圧縮を行う作動室に
吸入される。前記ピストンが圧縮行程に入ると、前記吸
入弁が吸入孔を閉じるとともに、作動室内の圧力が所定
圧以上となると、吐出プレートの吐出弁が開いて作動室
内の圧縮冷媒ガスはバルブプレートの吐出孔から吐出室
に吐出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ピストン型圧縮機
においては、冷媒ガス中に潤滑オイルが混入されてお
り、このオイルが平板状の吸入弁とバルブプレートとの
接触部の隙間に付着する。このため、吸入行程初期に吸
入弁がそれ自身の弾性に抗して弾性変形して前記吸入孔
を開放する際、前記オイルの吸着力により吸入弁がバル
ブプレートの接触面から離間し難くなって吸入動作の応
答性が悪くなる。又、各シリンダボア内作動室の吸入圧
力にバラツキが生じ圧縮機の動力損失を招くという問題
がある。
【0004】上記問題を解決するため、本願出願人は従
来技術と異なる新規な圧縮機の冷媒ガス吸入機構を提案
している。(例えば、特願平4−16776号)この吸
入機構は、前記シリンダブロック及びリヤハウジングの
中心部に、前記吸入室と連通するバルブ収容室を設け、
このバルブ収容室と前記各シリンダボア内の作動室とを
それぞれシリンダブロックに形成した導通路により連通
している。又、前記バルブ収容室には前記ピストンの往
復運動に同期して回転されるロータリーバルブを収容
し、該ロータリーバルブの中心部には前記吸入室と常時
連通する吸入通路を形成している。さらに、ロータリー
バルブの外周面には吸入行程時のみ前記導通路と連通
し、かつ前記吸入通路に連通する吸入口を周方向に設け
ている。
【0005】従って、回転軸の回転によりピストンが吸
入行程にあるとき、冷媒ガスは吸入室からロータリバル
ブのガス吸入通路、吸入口及びシリンダブロックに形成
した導通路を介してシリンダボア内の作動室に吸入され
る。このため、冷媒ガスの吸入動作が円滑に行われ、前
述した平板状の吸入弁の動作の応答性の低下及び動力損
失を解消することができる。
【0006】ところが、上記冷媒ガス吸入機構は、圧縮
機の回転軸の回転位相と、ロータリバルブの吸入口と導
通路との閉路時期が常に一定であるため、最適な冷媒ガ
スの吸入動作を行うことができないという新たな問題が
あった。すなわち、回転軸の低速状態で前記閉路時期を
最適に設定した場合には、回転軸の高速回転時に閉路時
期が早過ぎてしまい、吸入行程中のシリンダボア内作動
室への冷媒ガスの吸入量が減少して圧縮効率を低下する
という問題が生じた。
【0007】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたものであって、その目的は、回転軸の回転数が変
動した場合にそれに応じてロータリバルブの吸入口とシ
リンダブロック側に設けた導通路との閉路時期を適正時
期に調整して圧縮効率を向上することができるピストン
型圧縮機における冷媒ガス吸入機構を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、ピストン型圧縮機において、前記吸入室を
形成するハウジング及び/又はシリンダブロックに、前
記吸入室と連通するバルブ収容室を設け、前記バルブ収
容室と前記各シリンダボアの作動室とをそれぞれ導通路
により連通し、前記バルブ収容室には前記回転軸により
回転されるロータリーバルブを収容し、該ロータリーバ
ルブには前記吸入室と常時連通する吸入通路を形成する
とともに、該ロータリーバルブの外周面には前記吸入通
路と連通し、かつ吸入行程中のシリンダボア内作動室と
導通路を介して連通する吸入口をロータリーバルブの周
方向に形成し、さらに前記回転軸とロータリバルブとの
間には回転軸の回転数の変動により前記吸入口と導通路
との連通を終了する時期を調整するための吸入終了時期
調整機構を設けるという手段をとっている。
【0009】
【作用】この発明は回転軸の回転数が増大すると、ピス
トンのシリンダボア内での往復動作速度も増大する。ピ
ストンが上死点に移動して圧縮動作を終了した後、吸入
行程を開始してからシリンダボア内作動室の圧力は低下
する。そして、ピストンの往復動作が速ければ速いほど
ピストンが下死点へ移動した状態で作動室内の圧力は吸
入圧力以下に低下する。従って、この下死点でロータリ
ーバルブの吸入口からの吸入動作が終了すると、作動室
への冷媒ガスの吸入量が抑制される。しかし、この発明
では回転軸の回転数が増大した場合にそれに伴ってロー
タリバルブの吸入口と導通路との閉路時期が遅くなり、
このため吸入口から導通路を通して作動室へ吸入される
冷媒ガスの吸入量が増大される。従って、圧縮機の容積
効率を向上することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明を揺動斜板式可変容量圧縮機
に具体化した一実施例を図1〜図7に基づいて説明す
る。
【0011】図3に示すようにシリンダブロック1のフ
ロント側端面にはフロントハウジング2が接合固定さ
れ、その内部にはクランク室3が形成されている。又、
前記シリンダブロック1のリヤ側端面にはリヤハウジン
グ4がバルブプレート5、吐出プレート6及びリテーナ
プレート7を介して接合固定されている。前記リヤハウ
ジング4には、その内部に形成した隔壁4aによって中
心部に吸入室8、外周側に吐出室9が区画形成されてい
る。又、前記バルブプレート5には吐出孔5aが形成さ
れ、吐出プレート6には前記吐出孔5aと対応して吐出
弁6aが形成され、さらにリテーナプレート7には前記
吐出弁6aの開放位置を規制するリテーナ7aが形成さ
れている。
【0012】前記シリンダブロック1及びフロントハウ
ジング2には回転軸10がラジアルベアリング11,1
2を介して外部動力により回転可能に支持されている。
この回転軸10上にはクランク室3内に位置するように
回転支持体13が嵌合固定されている。前記回転支持体
13とフロントハウジング2との間にはスラストベアリ
ング14が介在されている。さらに、前記回転支持体1
3の外周に突設したアーム部13aには長孔13bが形
成され、該長孔13bに連結ピン15を介して回転斜板
16が前後方向の傾動可能に連結されている。又、回転
斜板16のボス部16aには揺動斜板17が相対回転可
能に支持され、前記回転軸10上に往復動可能に嵌合し
たスライダー18に対しピン19により前記回転斜板1
6のボス部16aが回動可能に連結されている。又、前
記揺動斜板17はシリンダブロック1及びフロントハウ
ジング2に貫通固定した案内ロッド20によって回転が
防止され前後方向の傾動が許容されるようになってい
る。
【0013】前記シリンダブロック1に対し前記回転軸
10と平行に複数箇所(この実施例では5箇所)に形成
したシリンダボア1a内にはそれぞれピストン21が収
容され、各ピストン21はピストンロッド22を介して
前記揺動斜板17にそれぞれ連結されている。前記回転
軸10上にはバネ受23が取付けられ、該バネ受23と
前記スライダー18との間にはコイル状のバネ24が介
在され、常には揺動斜板17の傾斜角が増大し、圧縮容
量が増大する方向に付勢されている。
【0014】前記シリンダブロック1の中心孔1b、バ
ルブプレート5の中心孔5b、吐出プレート6の中心孔
6b及びリテーナプレート7の中心孔7b、さらにリヤ
ハウジング4の隔壁4aの内周面4b等によって、前記
吸入室8に連なる円筒状のバルブ収容室25が形成され
ている。又、このバルブ収容室25と前記各シリンダボ
ア1a内の作動室40とは、シリンダブロック1に形成
した複数の導通路1cによりそれぞれ連通されている。
前記バルブ収容室25には円柱状をなす冷媒ガス吸入用
のロータリバルブ26が回転可能に収容されている。そ
して、ロータリバルブ26の前端面に形成した六角状の
係合孔27には回転軸10の後端面に形成した六角柱状
の係合凸部28が前後方向の相対移動可能に、かつ同期
回転可能に嵌入されている。
【0015】前記ロータリバルブ26の軸心部には前記
吸入室8と連通する吸入通路29が形成されるととも
に、外周面には該吸入通路29の内端部と常時連通し、
吸入行程にある複数の導通路1cと連通可能な吸入口3
0が形成されている。そして、前記回転軸10が回転さ
れると、回転支持体13、連結ピン15及び回転斜板1
6を介して揺動斜板17が前後に揺動され、ピストンロ
ッド22を介して複数のピストン21が異なるタイミン
グで順次往復動される。さらに、前記ロータリバルブ2
6が回転軸10により回転されて、ピストン21が吸入
行程に移行した場合に、図4においてバルブ回転方向に
関して吸入口30がシリンダブロック1に設けた導通路
1cを開放する方向に通過する。この結果、吸入室8か
らロータリバルブ26の吸入通路29、吸入口30及び
導通路1cを通してシリンダボア1a内の作動室40内
に冷媒ガスが吸入される。又、吸入行程の終了時には、
バルブ回転方向に関して吸入口30が前記導通路1cを
閉鎖する方向に通過して前記作動室40内への冷媒ガス
の吸入が停止される。さらに、回転軸10及びロータリ
バルブ26が回転されてピストン21が吐出行程に移行
されると、ロータリバルブ26の外周面によって前記導
通路1cが閉鎖状態に保持されたままとなる。従って、
作動室40内で圧縮された冷媒ガスはバルブプレート5
に形成した吐出孔5aから吐出弁6aを開放して吐出室
9へ吐出される。
【0016】次に、この発明の要部である吸入開始・終
了時期調整機構Kについて説明する。前記ロータリバル
ブ26の吸入口30は第1〜第3の吸入口31〜33に
分割形成されている。各吸入口31〜33は図6に示す
ように周方向への形成角がロータリーバルブ26の軸線
前方(係合凸部28)に行くに従い段階的に大きくなる
ように形成されている。
【0017】又、前記回転軸10とロータリーバルブ2
6との間には、回転軸10の回転数の増加に伴って、ロ
ータリーバルブ26を後方へ移動して導通路1cと対応
する前記第1〜第3の吸入口31〜33を段階的に切り
換える吸入開始・終了時期調整機構Kが設けられてい
る。
【0018】この調整機構Kは前記回転軸10の後端面
に当接するように前記係合凸部28に同期回転可能に嵌
合した支持板34と、前記係合凸部28に対し前後方向
の移動可能に、かつ六角孔35aにより同期回転可能に
嵌合された押動カム板35と、両板34,35の間に介
在された一対の遠心重り36とから構成されている。図
5に示すように前記支持板34には拘束ばね37の中間
部がピン38により支持され、一端部は前記係合凸部2
8に係止され、他端部は前記遠心重り36に係止されて
いる。そして、回転軸10が停止している状態では拘束
ばね37により遠心重り36が係合凸部28に近接した
状態に保持され、回転軸10の回転数の増加に伴って、
遠心重り36が遠心力により外側方へ移動して、押動カ
ム板35の傾斜面35bを摺動する。そして、回転して
いる押動カム板35を係合凸部28に沿って後方へ移動
し、前記導通路1cと対応する第1〜第3の吸入口31
〜33の位置を変更するようにしている。
【0019】前記ロータリーバルブ26の後端面と吸入
室8の底面との間には、該ロータリーバルブ26を前
方、つまり第1吸入口31が導通路1cと対応する原位
置に復帰する方向へ付勢するコイル状のばね39が介在
されている。
【0020】次に、ロータリバルブ26による吸入動作
を説明する。図1及び図3に示すように前記第1吸入口
31が導通路1cと対応した状態で、前記回転軸10が
低速回転されると、ピストン21が上死点から下死点へ
移行する速度も遅い。この場合にはシリンダボア1a内
作動室40の圧力Pは、図7の曲線L1で示すようにピ
ストン21が上死点に移動したとき、吸入圧力Psと同
じになり、ピストン21が下死点までは同圧力Psに保
持され、下死点を通過すると、作動室圧力Pが上昇す
る。従って、この圧力曲線L1から明らかなように、回
転軸10の低速回転ではピストン21が吸入行程に移行
する上死点に移動した時期に第1吸入口31の先行端面
31aが導通路1cを通過して連通を開始する。又、ピ
ストン21が下死点に移動した時期に第1吸入口31の
後行端面31bが導通路1cを通過して連通を遮断す
る。このようにして低速回転では第1吸入口31により
吸入動作が適正時期に行われ、圧縮効率が適正に保持さ
れる。
【0021】同様にして、回転軸10が高速回転される
と、さらに押動カム板35によりロータリーバルブ26
が後方へ移動されて、第3吸入口33が導通路1cと対
応する。ピストン21の往復動作が高速で行われる場合
には、図7の曲線L2に示すように、ピストン21が上
死点を通過した直後に作動室40内の圧力Pが吸入圧P
sよりも低下する。又、ピストン21が下死点を超えて
も前記圧力Pは吸入圧Psより低い状態となる。
【0022】この高速回転状態において、ピストン21
が上死点に移動する前に第3吸入口33の先行端面33
aが導通路1cと連通状態で対応し、作動室40内のガ
スが導通路1cを通して第3吸入口33内に逆流する。
このためピストン21が上死点を通過してから吸入行程
を開始した直後の作動室40の圧力が曲線L3で示すよ
うに吸入圧Psよりも大幅に低下することはない。従っ
て、ピストン21が下死点に移動した時点での作動室4
0内の圧力Pが吸入圧力Psに近くなる。この状態でも
導通路1cはまだ閉鎖されていないので、第3吸入口3
3から冷媒ガスが作動室40に吸入される。そして、作
動室40の圧力Pが吸入圧Psと同じになる時期に、第
3吸入口33の後行端面33bが導通路1cとの連通を
遮断する。このように回転軸10の高速回転時には導通
路1cが閉路される時期がピストン21の下死点通過時
期よりも遅いので、冷媒ガスの作動室40への吸入ガス
量が適正に保持され、圧縮効率が適正に保持される。
【0023】なお、前記回転軸10が中速で回転される
と、前記吸入開始・終了時期調整機構Kによりロータリ
ーバルブ26が移動されてその第2吸入口32が導通路
1cと対応する。そして、第2吸入口32の先行端面3
2aにより吸入開始時期が適正に設定され、後行端面3
2bにより吸入終了時期が適正に設定される。このため
作動室40への冷媒ガスの吸入動作が適正に行われる。
【0024】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、次のように具体化することもできる。 (1)図8に示すように、吸入口30の先行端面30a
と後行端面30bをロータリーバルブ26の軸線方向に
沿ってテーパ状に形成すること。この実施例では回転軸
10の回転数の増加に従って、吸入開始時期及び吸入終
了時期を理想的に変化することができる。又、この実施
例において吸入口30の先行端面30aを鎖線で示すよ
うにロータリーバルブ26の軸線方向と平行に形成し
て、吸入開始時期の変更を行わないようにすることもで
きる。
【0025】(2)図9に示すように支持板34に対し
案内溝41を半径方向に二箇所に形成し、両案内溝41
に遠心重り36を収容するとともに、係合凸部28と前
記重り36との間にコイル状の復帰ばね42を接続し
て、吸入開始・終了時期調整機構Kを構成すること。
【0026】(3)図10に示すようにロータリーバル
ブ26と回転軸10との間に板ばねよりなる吸入開始・
終了時期調整機構Kを構成する弾性連結板43を介在
し、回転軸10の回転速度が増加すると、弾性連結板4
3が弾性変形してロータリーバルブ26の位相が遅れて
吸入口30による冷媒ガスの吸入開始時期及び終了時期
が共に遅れるようにすること。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は回転軸
の回転数が変動した場合にそれに応じてロータリバルブ
の吸入口と導通路との閉路時期を適正時期に調整して圧
縮効率を向上することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を揺動斜板式可変容量圧縮機に具体化
した一実施例を示す要部の縦断面図である。
【図2】回転軸が高速回転状態でのロータリバルブの縦
断面図である。
【図3】揺動斜板式可変容量圧縮機の全体を示す縦断面
図である。
【図4】ロータリバルブの収容状態を示す横断面図であ
る。
【図5】吸入終了時期調整機構を示す正面図である。
【図6】ロータリバルブの斜視図である。
【図7】ピストンの位置とシリンダボア内作動室圧力と
の関係を示すグラフである。
【図8】この発明の別の実施例を示すロータリバルブの
斜視図である。
【図9】吸入終了時期調整機構の別例を示す正面図であ
る。
【図10】吸入終了時期調整機構の別例を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 シリンダブロック、1a シリンダボア、1c 導
通路、2 フロントハウジング、3 クランク室、4
リヤハウジング、4a 隔壁、5 バルブプレート、8
吸入室、9 吐出室、10 回転軸、13 回転支持
体、16 回転斜板、17 揺動斜板、21 ピスト
ン、25 バルブ収容室、26 ロータリバルブ、27
係合孔、28 係合凸部、29 吸入通路、30 吸
入口、31〜33 第1〜第3吸入口、34 支持板、
35 押動カム板、35b 傾斜面、36 遠心重り、
37 拘束ばね、40 作動室、K 吸入開始・終了時
期調整機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンを収容する複数のシリンダボア
    を互いに平行に形成したシリンダブロックと、該シリン
    ダブロックに接合されて吸入室及び吐出室を形成するハ
    ウジングと、前記シリンダブロックに支持された回転軸
    の回転により駆動機構を介して前記ピストンをシリンダ
    ボア内で往復動することにより、吸入室から吸入したガ
    スを圧縮して吐出室へ吐出するように構成したピストン
    型圧縮機において、 前記吸入室を形成するハウジング及び/又はシリンダブ
    ロックに、前記吸入室と連通するバルブ収容室を設け、
    前記バルブ収容室と前記各シリンダボアの作動室とをそ
    れぞれ導通路により連通し、前記バルブ収容室には前記
    回転軸により回転されるロータリーバルブを収容し、該
    ロータリーバルブには前記吸入室と常時連通する吸入通
    路を形成するとともに、該ロータリーバルブの外周面に
    は前記吸入通路と連通し、かつ吸入行程中のシリンダボ
    ア内作動室と導通路を介して連通する吸入口をロータリ
    ーバルブの周方向に形成し、さらに前記回転軸とロータ
    リバルブとの間には回転軸の回転数の変動により前記吸
    入口と導通路との連通を終了する時期を調整するための
    吸入終了時期調整機構を設けたピストン型圧縮機におけ
    る冷媒ガス吸入機構。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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