JPH06116941A - 鋼矢板壁 - Google Patents
鋼矢板壁Info
- Publication number
- JPH06116941A JPH06116941A JP20530291A JP20530291A JPH06116941A JP H06116941 A JPH06116941 A JP H06116941A JP 20530291 A JP20530291 A JP 20530291A JP 20530291 A JP20530291 A JP 20530291A JP H06116941 A JPH06116941 A JP H06116941A
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- Japan
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- steel sheet
- sheet pile
- pile wall
- piles
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- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Abstract
長さ方向に多数接続してなり、かつ腹起し3,3,…に
よって支持された鋼矢板壁1において、鋼矢板2を、隣
接する鋼矢板2に対して上下方向にずらし千鳥状に配列
させた。 【効果】 鋼矢板どうしの”添接効果”によって鋼矢板
壁の剛性を高めることができ、上下間の接続部の接続強
度を低下させること、すなわち接続に係る施工を簡略化
できる。
Description
なる鋼矢板壁に係わり、特に、鋼矢板を互いに千鳥状配
置となるように接続してなる鋼矢板壁に関する。
いに噛み合わせながら連続して打ち込み、永久的または
一時的な壁をつくり、横方向の外力に抵抗させて土留壁
または止水壁としたものである。矢板は一定の幅と長さ
に形成されており、幅方向に対しては矢板自身に形成さ
れたジョイント部を介して接続されている。また、長さ
方向に対してはボルト留めあるいは溶接により接続し、
一本物の材料と同程度の強度を保証して用いられる。
板壁においては下記の如き不具合が生じていた。すなわ
ち、矢板は地上部より順次打ち込んでいくので、地上部
の施工場所上方には少なくとも矢板の長さ寸法以上の空
間(空頭)が必要である。ところが、施工場所によって
は矢板を打ち込むのに充分な空頭がない場合がある。か
かる場合には、鋼矢板として長さ寸法の短い短尺鋼矢板
を用いている。しかしながら、このように短尺鋼矢板を
使用した場合には、その分接続箇所が多くなり、多大な
労力および材料費がかかるといった問題がある。
矢板壁を山留めとして機能させる場合には所定ピッチで
腹起しが設置されることに注目してなされたもので、空
頭制限があり短尺鋼矢板の使用を強いられる状況下にあ
って、工費削減を実現することのできる鋼矢板壁を提供
することを目的とする。
所定の幅および長さに形成された鋼矢板を多数幅方向お
よび長さ方向に接続して構成され、かつ一面側を略水平
方向に延在し上下方向に所定間隔で複数段に設けられた
腹起しにより支持された鋼矢板壁であって、前記鋼矢板
は隣接する鋼矢板に対して上下方向にずれた千鳥状に配
設されていることを特徴とするものである。
矢板壁において、前記鋼矢板の長さを前記腹起しの設置
間隔の2倍の長さより短くし、かつ前記全ての鋼矢板が
上下二段の腹起しによって支持されるよう構成したもの
である。
互いに対向配置された面板とこれら両面板をつないで面
板に対し垂直に設けられたリブ板とにより断面H状に形
成されたBOX形鋼矢板が多数、前記面板の幅方向に接
続されてなる鋼矢板壁であって、前記鋼矢板は一方の面
板とこれに対向する他方の面板とにおいて前記リブ板か
らの左右方向への突出長が所定寸法だけ異なっており、
かつ該鋼矢板は、それらリブ板からの突出長が異なった
一方の面板と他方の面板が交互に接続された配置となっ
ていることを特徴とするものである。
覆工におけるセグメントが千鳥状に配設されることで高
い耐力を発揮するのと同じ原理により、互いの鋼矢板ど
うしの”添接効果”により、鋼矢板壁の剛性を高めるこ
とができる。
板が腹起しに対して一種の単純梁を形成するため、上下
間の接続部の接続強度に頼ることなく鋼矢板壁全体の高
い剛性を確保できる。
鋼矢板の水平方向の接続部(継手部)が鋼矢板壁の一方
の面と他方の面とでずれた位置に配され、同じく鋼矢板
どうしの”添接効果”が発揮される。
する。図1は本発明に係る鋼矢板壁の一実施例を示して
いる。この鋼矢板壁1は、所定の幅で所定の長さを有し
た多数の鋼矢板2,2,…が幅方向および長さ方向に多
数接続されて構成されている。この鋼矢板壁1は山留め
として機能するもので、空間S側の壁面1aには、略水
平に延在し上下方向に所定間隔で腹起し3,3,…が複
数段設けられている。これら腹起し3間には、図示は省
略するが切りばりが架設されている。つまり、前記鋼矢
板壁1は、実質的に前記腹起し3,3,…によって空間
S側より支持されている。
図である。本実施例においては、これら腹起し3は上下
方向に3m間隔(ピッチP=3m)で設置されたものと
なっている。一方、各鋼矢板3の寸法は、幅Wが0.4
m,長さLが5mのもので短尺のものである。
は、互いに隣接するものどうしにおいてその配置位置が
上下方向にずれており、いわゆる千鳥状に配列されてい
る。これにより、長さ方向における接続部4,4,…が
隣り合う鋼矢板3とは連続しない構成となっている。な
お、図示例のものでは、前記接続部4の位置が、隣接す
る鋼矢板2を長さ方向に[1:4]に分割する位置とな
る(4mまたは1mラップする)ような配置となってい
る。
わち前記接続部4の施工は溶接によりなされている。た
だし、この接続部4における溶接は、この鋼矢板壁1を
撤去する際の吊上げ時の応力および止水性を確保できる
程度のものであり、材料の耐力保証にまで至るレベルの
ものではない。
示すように、その全てが長さ方向において必ず上下二段
の腹起し3,3によって支持される構成となっている。
順により行なわれる。図3および図4は上記鋼矢板壁1
の施工状況を示したもので、符号1′は鋼矢板壁1の既
に形成された部分つまり既設置部、また符号30は鋼矢
板2を懸吊する揚重機である。なお、この鋼矢板壁の施
工場所上方には空頭制限31が存在している。
していくには、図3に示すように短尺な鋼矢板2Aを揚
重機30により吊り上げ、該鋼矢板2Aの継手5を既設
置部1′の端部に位置している鋼矢板2の継手5に係合
させた状態で地山G内に打ち込む。鋼矢板2Aの打ち込
みは周知の打ち込み機(図示略)により行なう。
まれたら、その上端部に次の鋼矢板2Bの下端部を地上
部にて溶接して接続する。ただし、この接続部4を形成
する溶接は、上記述べたように接続される両鋼矢板2
A,2Bの一体性を保証するほど高品質のものではな
い。
く、上部に接続した鋼矢板2Bを打ち込むことにより両
方の鋼矢板2A,2Bを地山G内に埋設する。
図示しない鋼矢板2C,2D,…を順次接続していくこ
とにより、先行の前記鋼矢板2Aを所定の深度まで埋め
込み、これにより前記既設置部1′が幅方向に増設され
る。
述した如くその位置を隣接する鋼矢板2どうしでずらす
必要があるから、その調整は、前記最先の鋼矢板2Aま
たは最後に打ち込まれる鋼矢板2Xの長さを適宜設定す
ることに行なう。
2が接続・埋設され、地山G内に鋼矢板壁1が埋設形成
されたら、この鋼矢板壁1の一面側の地山Gを順次下方
に掘削していく。
aが露出してくるから、掘削を進めるにしたがってその
壁面1aに所定ピッチ(本実施例において3m)で前記
腹起し3を取り付け、かつそれら腹起し間に図示しない
切りばりを架設する。これにより鋼矢板壁1は腹起し
3,3,…によって支持され土留壁が完成する。ただし
このとき、腹起し3は、図2に示すように何れかの接続
部4と重なる位置に設けるようにする。このようにする
ことにより、鋼矢板2の長さL(=5m)が腹起し3の
二段分の間隔(=6m)より短いにも拘わらず、全ての
鋼矢板2を必ず2本の腹起し3,3によって支持させる
構成とできるからである。
2,…が隣接するものどうしで上下方向にずれた千鳥状
に配置したので、各鋼矢板2によるいわゆる”添接効
果”が発揮され、前記接続部4による接続強度に頼るこ
となく鋼矢板壁1全体として高い剛性を確保できるもの
となる。しかも、全ての鋼矢板2は長さ方向において上
下の腹起し3,3によって2箇所を支持されるから、各
鋼矢板2が支持形態においていわゆる単純梁を形成し、
接続部4の横方向(土圧方向)の剛性をほとんど考慮し
なくてよいものとできる。したがって、接続部4の溶接
施工を、上記の如く、鋼矢板壁1を撤去する際の吊上げ
時の応力および止水性を確保できる程度までレベルダウ
ンさせることが可能となる。これにより、接続部4に係
る施工を簡略化して、工数の減少、材料費の低減、工期
の短縮を実現する。
したものである。この鋼矢板壁10は、先に図2に示し
た鋼矢板壁1とほぼ同様であるが、腹起し3の配設ピッ
チPが3mであるのに対し、鋼矢板2の長さLが4mと
なっている。そして、鋼矢板2を長さ方向につなぐ接続
部4は、隣接する鋼矢板2を長さ方向に[1:3]に分
割する位置となるような配置となっている。その他の構
成は上記実施例のものと同じである。
し3との位置関係を見てみる。この図5に示した鋼矢板
壁10において、斜線で示した鋼矢板2は、長手方向に
ついて腹起し3によって1箇所のみ支持された鋼矢板で
ある。本実施例による鋼矢板壁10では、腹起し3の二
段分の長さ(=6m)に対し、鋼矢板2の長さLを4m
としたので、このように腹起し3が1箇所しか支持しな
い鋼矢板2が存在することとなる。この斜線で示した鋼
矢板2の鋼矢板壁1全体に占める割合は面積にして33
%となっている。
点支持となる鋼矢板2が存在するため、先に図2に示し
た鋼矢板壁1よりは剛性が低下することは否めない。し
かしながら、この一点支持となる鋼矢板2が長さ方向に
連続することはないので、この場合、この一点支持とな
る鋼矢板2が存在することによる鋼矢板壁10の剛性の
低下は、(それが存在しない場合に対して)数%であ
る。よって、この鋼矢板壁10にあっても、上記実施例
による前記鋼矢板壁1とほぼ同様の効果を得ることがで
きる。
板2が腹起し3によって必ず二点支持となる条件を見て
みると以下の如くである。すなわち、腹起し3の配設ピ
ッチP(m)と鋼矢板2の長さL(m)との関係を、[L≧2
P−1]となるように設定すればよい。つまり、腹起し
3を3mピッチで設置する場合には、鋼矢板を最低5m
とすればよい。ただしこれは、前記ピッチPおよびLを
1m単位で設定し、かつ隣接する鋼矢板2どうしの重な
り長さについても1m単位とし、かつ、腹起し3を必ず
何れかの接続部4を通るように設けるようにした場合で
ある。
例を示したものである。この発明は、上記説明した鋼矢
板の千鳥状配設をBOX形鋼矢板により構成された鋼矢
板壁に応用したものである。
BOX形鋼矢板21,21,…が接続されてなる鋼矢板
壁である。前記BOX形鋼矢板21は、幅方向に離間し
て互いに対向配置された面板22A,22Bとこれら両
面板22A,22Bをつないで面板に対し垂直に設けら
れたリブ板23とにより断面H状に形成されている。
向する面板22A,22Bの長さが互いに異なってお
り、それにより、面板22Aと面板22Bとではリブ板
23からの左右方向の突出長が異なっている。そして、
これら各BOX形鋼矢板21は、接続された隣り合うも
のどうしにおいては幅広の面板22Aと幅狭の面板22
Bとが接続された構成となっている。これにより、鋼矢
板壁20において継手24の位置が、一方の面20aと
他方の面20bとで互いにずれた位置に配されたものと
なっている。ちなみに、図7はBOX形鋼矢板21′に
よる従来の鋼矢板壁20′を示したもので、このように
従来の鋼矢板壁20′では前記継手24の位置が一方の
面20′aと他方の面20′bとで重なった位置に配さ
れている。
のように一方の面20aと他方の面20bとにおける継
手24の位置が水平方向にずれるため、やはり、各鋼矢
板21による”添接効果”が発揮され、鋼矢板壁20全
体の剛性、特にこの場合には該鋼矢板壁20の延在方向
(水平接続方向)の剛性を高めることができる。
矢板壁によれば、各鋼矢板が隣接するものどうしで上下
方向にずれた千鳥状に配置したので、各鋼矢板によるい
わゆる”添接効果”が発揮される。このため、鋼矢板壁
の全体の剛性を確保する上で、鋼矢板の接続部の接続強
度を低下させることができ、これにより接続部の溶接施
工に係る品質をレベルダウンさせることが可能となる。
したがって、特に、空頭制限があり短尺鋼矢板を用いな
ければならない状況において、大幅な工数の減少、材料
費の低減、工期の短縮を実現する。
に、各鋼矢板が支持形態においていわゆる単純梁を形成
し、接続部の接続強度に頼ることなく鋼矢板壁全体とし
て高い剛性を確保できるものとなる。したがって、接続
部の溶接施工を、鋼矢板壁を撤去する際の吊上げ時の応
力および止水性を確保できる程度までレベルダウンさせ
ることが可能となり、接続部に係る施工を簡略化して、
一層の工数の減少、材料費の低減、工期の短縮を実現す
ることができる。
BOX形鋼矢板よりなる鋼矢板壁において各鋼矢板によ
る”添接効果”が発揮され、それにより鋼矢板壁全体の
剛性、特に鋼矢板壁の延在方向(水平接続方向)の剛性
を高めることができる。
視図である。
る。
図である。
いて示す立面図である。
正面図である。
鋼矢板壁の一実施例を示す部分平面図である。
壁の一例を示す部分平面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 所定の幅および長さに形成された鋼矢板
を多数幅方向および長さ方向に接続して構成され、かつ
一面側を略水平方向に延在し上下方向に所定間隔で複数
段に設けられた腹起しにより支持された鋼矢板壁であっ
て、 前記鋼矢板は隣接する鋼矢板に対して上下方向にずれた
千鳥状に配設されていることを特徴とする鋼矢板壁。 - 【請求項2】 請求鋼1記載の鋼矢板壁において、前記
鋼矢板の長さは前記腹起しの設置間隔の2倍の長さより
短く、かつ前記全ての鋼矢板が上下二段の腹起しによっ
て支持された構成である鋼矢板壁。 - 【請求項3】 幅方向に離間して互いに対向配置された
面板とこれら両面板をつないで面板に対し垂直に設けら
れたリブ板とにより断面H状に形成されたBOX形鋼矢
板が多数、前記面板の幅方向に接続されてなる鋼矢板壁
であって、 前記鋼矢板は一方の面板とこれに対向する他方の面板と
において前記リブ板からの左右方向への突出長が所定寸
法だけ異なっており、かつ該鋼矢板は、それらリブ板か
らの突出長が異なった一方の面板と他方の面板が交互に
接続された配置となっていることを特徴とする鋼矢板
壁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3205302A JP3010536B2 (ja) | 1991-08-15 | 1991-08-15 | 鋼矢板壁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3205302A JP3010536B2 (ja) | 1991-08-15 | 1991-08-15 | 鋼矢板壁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06116941A true JPH06116941A (ja) | 1994-04-26 |
JP3010536B2 JP3010536B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=16504708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3205302A Expired - Lifetime JP3010536B2 (ja) | 1991-08-15 | 1991-08-15 | 鋼矢板壁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3010536B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011038288A (ja) * | 2009-08-10 | 2011-02-24 | Nippon Steel Corp | 鋼矢板の継手構造および鋼矢板壁構造 |
JP2011208356A (ja) * | 2010-03-27 | 2011-10-20 | Ohbayashi Corp | ひび割れ誘発用断面欠損部材及びその設置構造 |
JP2017155425A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼矢板壁 |
-
1991
- 1991-08-15 JP JP3205302A patent/JP3010536B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011038288A (ja) * | 2009-08-10 | 2011-02-24 | Nippon Steel Corp | 鋼矢板の継手構造および鋼矢板壁構造 |
JP2011208356A (ja) * | 2010-03-27 | 2011-10-20 | Ohbayashi Corp | ひび割れ誘発用断面欠損部材及びその設置構造 |
JP2017155425A (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-07 | 新日鐵住金株式会社 | 鋼矢板壁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3010536B2 (ja) | 2000-02-21 |
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