JPH06116856A - 網状不織布の製造方法 - Google Patents

網状不織布の製造方法

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JPH06116856A
JPH06116856A JP4263592A JP26359292A JPH06116856A JP H06116856 A JPH06116856 A JP H06116856A JP 4263592 A JP4263592 A JP 4263592A JP 26359292 A JP26359292 A JP 26359292A JP H06116856 A JPH06116856 A JP H06116856A
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JP
Japan
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film
nonwoven fabric
web
density polyethylene
warp
Prior art date
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Pending
Application number
JP4263592A
Other languages
English (en)
Inventor
Akimoto Shirai
章元 白井
Kozaburo Toshima
耕三郎 戸島
Tsutomu Hagisako
勉 萩迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 高密度ポリエチレン製のコア層と、低密度ポ
リエチレンおよび/または直鎖状低密度ポリエチレン製
の両サイド層とからなる少なくとも三層構造をなする共
押出し物を一軸延伸し、得られた延伸フィルムに所要パ
ターンで切れ目を入れ、切れ目入りフィルムを拡幅し、
得られた網状ウエブを不織布の縦糸および横糸の少なく
とも一方として使用する網状不織布の製造法である。 【効果】 フィルムの伸びを効果的に抑え、フィルム破
断強度を3000kg/cm2 以上に向上させることが
できる。したがって、この延伸フィルムに所要パターン
で切れ目を入れ、得られた切れ目入りフィルムを拡幅
し、得られた網状ウエブを不織布の縦糸および横糸の少
なくとも一方として使用することによって、ピッチ寸法
精度高く、破断強度が大きく、強度バラツキがない網状
不織布を作成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピッチ寸法精度に優
れ、しかも強靭なフィルム強度を持ち、熱ラミネート性
に優れたフィルムを用いる網状不織布の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の網状不織布は、幅1.5〜5mm
の原糸を縦方向および横方向から繰出し、これらを接着
剤で貼り合わせるかもしくは熱で融着させることにより
製造されていた。
【0003】また、他の製法としては、図3および図4
に示すように、購入した合成樹脂製の原糸(11)を用い、
原糸セット、遠心紡糸(糊布)、巻取の各工程を経た
後、経緯直交積層工程で糸を縦方向および横方向から繰
出し、これらを接着・熱処理工程で接着剤で貼り合わせ
るかもしくは熱で融着させ、さらに冷却、巻取の各工程
を経て、網状不織布(12)を得る方法(特公昭54−12
5272号公報参照)などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
で得られた網状不織布はいずれも、糸ピッチの寸法精度
が悪く、強度にバラツキができるという難点を有してい
た。
【0005】本発明の目的は、従来使用されている糸の
破断強度より強靭な破断強度を持たせた網状不織布用フ
ィルムを使用して、ピッチ寸法精度を向上させ強度のバ
ラツキを低減させた網状不織布を製造する方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成すべく工夫されたものであって、特定のオレフィンか
ら成るサンドウィッチ構造の高強度フィルムを作製し、
これから得られたウエブを使用することにより、得られ
た網状不織布のピッチ寸法精度を向上させ、強度のバラ
ツキを低減させることができるという知見に基づいて完
成されたものである。
【0007】すなわち、本発明による網状不織布の製造
方法は、高密度ポリエチレン製のコア層と、低密度ポリ
エチレンおよび/または直鎖状低密度ポリエチレン製の
両サイド層とからなる少なくとも三層構造をなす共押出
し物を、延伸倍率7〜10倍に一軸延伸し、得られた延
伸フィルムに所要パターンで切れ目を入れ、切れ目入り
フィルムを拡幅し、得られたウエブを不織布用の縦糸お
よび横糸の少なくとも一方として使用することを特徴と
するものである。
【0008】共押出し物の形態は通常はフィルムである
が、チューブ状のものであってもよい。
【0009】両サイド層は、低密度ポリエチレンまたは
直鎖状低密度ポリエチレン、もしくはこれら樹脂のブレ
ンドで構成され、フィルムに熱シール性を付与する。
【0010】不織布用フィルムにおいて、三層構造の層
厚比は、好ましくは2/6/2から1/8/1の範囲に
ある。また、延伸倍率は7〜10倍に限定される。その
理由は、この範囲以外では、得られたフィルム不織布の
ピッチ寸法精度が良くなくしかもフィルム強度が劣るか
らである。
【0011】フィルムに所要パターンで切れ目を入れる
手段としては、カミソリ、丸刃などが用いられる。フィ
ルムの流れ方向に断続的に切れ目を入れて千鳥状のパタ
ーンを形成するのが一般的である。
【0012】フィルムの拡幅倍率は好ましくは1.5〜
3倍である。この範囲以外では、得られたフィルム不織
布のピッチ寸法精度が良くなくしかもフィルム強度が劣
ることもある。
【0013】つぎに、本発明のプロセスを図1に従って
説明する。
【0014】原料の合成樹脂フィルムを共押出して、共
押出し物を一軸延伸し、延伸フィルムを巻き取る。得ら
れた原反セットに切れ目を入れてを割膜し、切れ目入り
フィルムを拡幅・熱処理した後、得られたウエブを不織
布の縦糸および横糸の少なくとも一方として、経緯直交
積層工程で糸を縦方向および横方向から繰出し、これら
を接着・熱処理工程で接着剤で貼り合わせるかもしくは
熱で融着させ、さらに冷却、巻取の各工程を経て、網状
不織布を得る。
【0015】
【作用】本発明では、網状不織布用フィルムとして、高
密度ポリエチレン製のコア層と、低密度ポリエチレンお
よび/または直鎖状低密度ポリエチレン製の両サイド層
とからなる少なくとも三層構造をなす共押出し物の一軸
延伸フィルムを用いるので、フィルムの伸びが効果的に
抑えられ、フィルム破断強度が3000kg/cm2
上に向上される。
【0016】したがって、この延伸フィルムに所要パタ
ーンで切れ目を入れ、得られた切れ目入りフィルムを拡
幅し、得られた網状ウエブを不織布の縦糸および横糸の
少なくとも一方として使用することによって、ピッチ寸
法精度高く、破断強度が大きく、強度バラツキがない網
状不織布が得られる。
【0017】
【実施例】
実施例1(不織布用フィルム) コア層用の樹脂として高密度ポリエチレン(三菱化成
製、HY330A:密度0.953g/cm3 、メルト
インデックス=0.9)を用い、両サイド層用の樹脂と
して低密度ポリエチレン(三菱油化製、LK−50:密
度0.924g/cm3 、メルトインデックス=4.
0)を使用し、これらをサンドウィッチ状三層構造で共
押出した。ただし、三層構造の層厚比は3/4/3〜
0.5/9/0.5の範囲で変化させた。こうして厚み
200μmの共押出しフィルムを得た。
【0018】このフィルムを一軸延伸機で、延伸ロール
温度95℃の条件で、延伸倍率6〜10倍に一軸方向に
延伸した。こうして得られた延伸フィルムについて、フ
ィルム破断強度を測定した。測定結果を表1に示す。
【0019】実施例2(網状不織布用フィルム) コア層用の樹脂として高密度ポリエチレン(東ソ−製、
ニポロンハード5400:密度=0.958g/c
3 、メルトインデックス=0.85)を用い、両サイ
ド層用の樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン(三菱化
成製、SF230A:密度0.920g/cm3 、メル
トインデックス=1.0)を使用し、これらをサンドウ
ィッチ状三層構造で共押出した。ただし、三層構造の層
厚比は1/8/1とした。こうして厚み100μmのチ
ューブ状物を得た。
【0020】これを一軸延伸機で、延伸ロール温度95
℃の条件で、延伸倍率8倍に一軸方向に延伸した。こう
して得られた網状不織布用の延伸フィルムについて、フ
ィルム破断強度を測定した。測定結果を表2に示す。
【0021】
【表1】
【表2】 これらの表から明らかなように、三層構造の層厚比が2
/6/2から1/8/1の範囲であり、かつ延伸倍率が
7〜10倍の範囲である延伸フィルムは、大きなフィル
ム破断強度を有することが認められる。
【0022】実施例3(網状不織布) 図2に示すように、実施例1および実施例2で得られた
網状不織布用の延伸フィルム(1) に、特殊加工した丸刃
でフィルムの流れ方向に断続的に切れ目(2) を入れて千
鳥状のパターンを形成した。得られた切れ目入りフィル
ムを2倍に拡幅しながら巻取った。得られたウエブ(3)
を、図2(イ)に示すように、網状不織布の縦糸と横糸
の熱ラミネートの際に、横糸の代わりに使用し、縦糸と
ウエブの貼合せ品(4) を作製した。また、上記ウエブ2
枚を、図2(ロ)に示すように、網状不織布の縦糸と横
糸の熱ラミネートの際に、横糸および縦糸として使用
し、縦ウエブと横ウエブの貼合せ品(5) を作製した。
【0023】
【発明の効果】本発明では、網状不織布用フィルムとし
て、高密度ポリエチレン製のコア層と、低密度ポリエチ
レンおよび/または直鎖状低密度ポリエチレン製の両サ
イド層とからなる少なくとも三層構造をなす共押出し物
の一軸延伸フィルムを用いるので、フィルムの伸びを効
果的に抑え、フィルム破断強度を3000kg/cm2
以上に向上させることができる。
【0024】したがって、この延伸フィルムに所要パタ
ーンで切れ目を入れ、得られた切れ目入りフィルムを拡
幅し、得られた網状ウエブを不織布の縦糸および横糸の
少なくとも一方として使用することによって、ピッチ寸
法精度高く、破断強度が大きく、強度バラツキがない網
状不織布を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による網状不織布の製造工程を示すフロ
ーシートである。
【図2】本発明による網状不織布用フィルムを示す平面
図である。
【図3】従来の網状不織布の製造工程を示すフローシー
トである。
【図4】従来の網状不織布の製造工程を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 : 網状不織布用の延伸フィルム 2 : 切れ目 3 : ウエブ 4 : 縦糸とウエブの貼合せ品 5 : 縦ウエブと横ウエブの貼合せ品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高密度ポリエチレン製のコア層と、低密
    度ポリエチレンおよび/または直鎖状低密度ポリエチレ
    ン製の両サイド層とからなる少なくとも三層構造をなす
    共押出し物を、延伸倍率7〜10倍に一軸延伸し、得ら
    れた延伸フィルムに所要パターンで切れ目を入れ、切れ
    目入りフィルムを拡幅し、得られたウエブを不織布用の
    縦糸および横糸の少なくとも一方として使用することを
    特徴とする網状不織布の製造方法。
JP4263592A 1992-10-01 1992-10-01 網状不織布の製造方法 Pending JPH06116856A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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