JPH07121548B2 - 通気性複合シートの製造方法 - Google Patents

通気性複合シートの製造方法

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JPH07121548B2
JPH07121548B2 JP62217957A JP21795787A JPH07121548B2 JP H07121548 B2 JPH07121548 B2 JP H07121548B2 JP 62217957 A JP62217957 A JP 62217957A JP 21795787 A JP21795787 A JP 21795787A JP H07121548 B2 JPH07121548 B2 JP H07121548B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は不織布等の多孔性基材と熱可塑性樹脂フィルム
からなる通気性複合シートの製造方法に関するものであ
る。
本発明で得る通気性複合シートは使い捨て紙おむつ,生
理用品,使い捨てカイロ,乾燥剤,酸素吸収剤等の包
材、結露防止シート等の建材、フィルター等への利用が
挙げられる。
〔従来技術〕
不織布等に代表される多孔性基材は種々の分野で用いら
れている。代表的な分野として衛生材料,医学分野,食
品工業,衣料用,建材土木分野がある。
近年不織布と透水性,透湿性,通気性を調整する機能を
有する有孔性フィルムとを複合した通気性複合シートが
広く利用される様になって来ている。代表的な例として
使い捨ての紙おむつ,生理用品,使い捨てカイロ,乾燥
剤,酸素吸収剤等の包材、結露防止シート等の建材、フ
ィルター等が挙げられる。これらの通気性複合シートの
製造方法は、2種類の方法に大別される。すなわち (1)無機系,有機系フィラーをブレンドしたフィルム
を延伸、あるいはフィラーを除去する等の方法であらか
じめ有孔化された熱可塑性樹脂製有孔性フィルムと不織
布等の多孔性基材とを接合する方法、 (2)熱可塑性樹脂フィルムと不織布等の多孔性基材を
接合しその後コロナ放電あるいはニードルパンチ等の方
法で熱可塑性樹脂フィルムを有孔化する方法、 である。いずれも熱可塑性樹脂フィルムの有孔化工程と
それと不織布等の多孔性基材とを接合する接合工程の2
工程に分れている。
そのために品質管理上、工程管理上不利であるばかりで
なく、有孔化装置,接合装置の2種類の装置が必要であ
る為設備投資が大きく、また製品のコストダウンが難し
い欠点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は従来の方法では達成されなかった熱可塑性樹脂
フィルムの有孔化と不織布等の多孔性基材との接合を同
時に行う方法を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は特定の条件で複数の不織布等の多孔性基材の間
に熱可塑性樹脂を押出ラミネーションすることで接合と
同時に熱可塑性樹脂フィルムが有孔化されることを見出
したことに基づくものである。
即ち本発明は押出しラミネーション成形法による熱可塑
性樹脂層を中心層としその両面が多孔性基材から成る複
合シートの製造において、両多孔性基材としてその平均
粗さ(JIS B 0601に準じて測定したRa値)が1〜15μ
m、空隙率が96%以下のものを用い、熱可塑性樹脂層の
厚みを両多孔性基材の平均粗さの5倍以下とすることを
特徴とする通気性複合シートの製造法である。
不織布等の多孔性基材に熱可塑性樹脂を押出ラミネーシ
ョンすることはヒートシール性,透過性の調整,防水性
付与の目的で一般的に行なわれている方法である。
しかし従来の方法で得られるものは比較的厚手のシート
であり、有孔化は起っていない。その為にその用途は透
湿度が低くても良い用途に限定されている。
以下本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明に係わる通気性複合シートの製造装置の
代表的な態様を示す概略図である。
Tダイスから押出された溶融樹脂フィルムは多孔性
基材Aと多孔性基材Bに狭持され冷却ロールとゴ
ムロールで圧着,接合されると同時に多孔性基材Aお
よびBの表面粗さの影響で溶融樹脂フィルムが有孔化
したサンドイッチ構造の通気性複合シートとして巻き
取られる。
複数の押出機,Tダイスを備え持つタンデムラミネート装
置を用いれば複数の有孔化された熱可塑性樹脂フィルム
層を持つ通気性複合シートの製造も可能である。その場
合最外層は多孔性基材であることは言うまでもない。
押出ラミネートされた熱可塑性樹脂フィルムは通気性基
材の繊維の影響で繊維の形状を型取る様に局部的に薄肉
化している。さらに狭持する2枚の多孔性基材の繊維が
交叉し接触しているポイントが有孔化している。
その孔は円形、又は長円形である。またその円形の直
径,長円形の短径は繊維の太さとほぼ一致している。従
って通気性基材の素材である繊維の太さを選ぶことでそ
の孔の大きさは調整することが可能である。孔数は多孔
性基材Aと多孔性基材Bの溶融樹脂フィルムと接触
する側の表面粗さと溶融樹脂フィルムの厚みの関係で大
きく異なる。
従って溶融樹脂フィルムの厚みは多孔性基材A,Bの表面
粗さを測定し定められる。表面粗さはJIS B 0601に規定
されている特性標示Ra,Rz,Rmaxのうち中心線平均粗さ、
Ra値を用いるのが好適である。多孔性基材A,Bは同一で
も異なるものでも良いが、溶融樹脂フィルムの厚さは、
多孔性基材A,Bの平均Raの値の5倍好ましくは3倍以下
とすることが重要である。
平均Ra値の5倍を超えると狭持する多孔性基材A,Bの繊
維が交叉し接触するポイントが極端に少なくなり従って
複合シートの孔数も極端に少なくなるために有孔性複合
シートとしての機能が発現されない。多孔性基材A,Bの
平均Ra値の5倍以下で薄肉化するに従って狭持する多孔
性基材A,Bの繊維が交叉し接触するポイントが多くなり
従って孔数が多くなり透湿度〔JIS Z 0208〕も高くな
る。しかし溶融樹脂フィルムの厚みの下限はドローダウ
ン性接着性等の加工上の点から5μm以上が好ましい。
ここで用いられる多孔性基材はポリプロピレン,高密度
ポリエチレン,プロピレン−エチレン共重合体,レーヨ
ン,ポリエステル,ナイロン等の合成繊維および天然繊
維からなる、不織布,織布,混抄不織布,薄葉紙等の表
面状態の粗な紙、さらにガラス繊維,ロックウール等か
らなる無機系の不織布状基材である。
前述のようにこれらの多孔性基材の性状としては、溶融
樹脂フィルムと接触する側の表面粗さ,繊維の太さ,空
隙率が重要である。
表面粗さは前述の様にRaの値で求められるが1〜15μm
好ましくは4〜8μmが望ましい。
15μmを超えると穴のあき方が不安定であり繊維が交叉
するポイント以外の所にも有孔化が起りやすくなり孔径
も大きく著しく防水性が悪くなる。また1μm未満では
有孔化しにくくなる。
繊維の太さは1μmφ〜20μmφ好ましくは5μmφ〜
10μmφが望ましい。
1μmφ未満では有孔化しにくくなり、20μmφを超え
ると有孔化される孔径も大きくなり防水性が悪くなる。
繊維密度の指標である空隙率は96%以下好ましくは80%
以下が望ましい。96%を超えると繊維が交叉するポイン
トが少なくなり孔数が少なくなる。
使用される熱可塑性樹脂は低密度ポリエチレン,高密度
ポリエチレン,ポリプロピレン,エチレン酢酸ビニル共
重合体,変性エチレン酢酸ビニル共重合体等のポリオレ
フィン系樹脂およびそのブレンド体である。限定される
ものではないが、ドローダウン性,接着性等の加工性の
点から通常押出ラミネート用として用いられているメル
トインデックス(MI)2〜15のグレードが好適である。
押出ラミネーション加工条件の要因のうちロール線圧が
重要である。狭持する多孔性基材の繊維がお互い交叉し
接触させるに充分な線圧が必要である。特に空隙率の大
きい多孔性基材は線圧を高くする必要がある。しかしそ
のレベルは一般的に押出ラミネーションで行なわれてい
る10kg/cmから25kg/cmで充分である。
2kg/cm未満ではお互い交叉した狭持する多孔性基材の繊
維が接触するに至らず有孔化しなくなる。また30kg/cm
を超えるとプレッシャーロールの変形,破損等の装置上
の問題が生じるので好ましくない。
最適樹脂温度は樹脂の種類,MI等で変って来る。本発明
に係わる通気性複合シートは、積層構造である。従って
多孔性基材と有孔化された熱可塑性樹脂フィルムとが充
分接着する樹脂温度を選ぶことが重要である。接着性を
上げる為には樹脂温度は高い方が望ましいが樹脂の分解
温度,ネックインの大きさ、溶融樹脂フィルムのネック
ダウン等の加工性は低い方が望ましい。また樹脂温度の
有孔化に対する影響は樹脂温度が低い方が有孔化しやす
く、高くなるに従って有孔化しにくくなる傾向にある。
従って樹脂温度は以上の事を考慮し樹脂の種類,MIに応
じて適宜定められる。
押出ラミネーションは高速製造が特徴となっている。本
発明に係わる通気性複合シートも30〜250m/minのライン
スピードで製造可能である。しかし前述したMIの範囲を
はづれるMIの極端に低い樹脂で樹脂温度が低い場合はラ
インスピードが早くなると繊維の交叉するポイント以外
の所も有孔化しやすくなる為安定した通気性複合シート
は得られにくくなる。
エアーギャップは通気性複合シートの接着性の点から長
い方は好ましくない。限定されるものではないが50mm〜
250mmが好ましい。コロナ放電処理は行なわなくても製
造は可能であるが接着性を上げる為に行った方が好まし
い。
本発明により透湿度で800g/m2、24H程度以上の通気性シ
ートを得ることができる。
〔実施例〕
以下実施例で本発明を説明するがこれら実施例によって
本発明は限定されるものではない。
実施例1 材質がポリエステルで坪量75g/m2,繊維太さ10μmφ,
表面粗さRa値5.9μm,空隙率65%の不織布(日本バイリ
ニーン株式会社製 H8007)を低密度ポリエチレン樹脂
(東洋曹達工業株式会社製 ペトロセン212 MI13,密
度0.919)を25mmφ押出機を備え持つラミネーターを用
いて多孔性基材層2層,溶融樹脂フィルム層1層のサン
ドイッチラミネーション加工した条件を下に記す。
加工温度:290℃ ロール線圧10kg/cm 引取速度:30m/min ラミネーション厚み:20μm,15μm, 10μm かくして得られたシートの透湿度(JIS Z 0280 温度40
℃,湿度90%),耐水度(JIS L 1096 A法)の結果を表
1に記す。
比較例1 実施例1と同じ条件でラミネート厚みが35μm,50μmの
シートの結果を表1に示す。
比較例2 実施例1と同じ不織布及び低密度ポリエチレン樹脂を用
いて多孔性基材一層のラミネーション加工を15μm,10μ
mについて行い、得られたシートの結果を表1に示す。
〔発明の効果〕 本発明によれば多孔性基材と熱可塑性樹脂フィルムとの
接合と有孔化を同様に行うことが可能である。
従来の様に接合装置,有孔化装置を必要としない。その
為に設備投資低減が可能である。また品質管理,工程管
理上有利であるばかりでなく、製造速度の高速化が可能
である。
またその有孔性複合シートは有孔化された熱可塑性フィ
ルムが不織布等の通気性基材で狭持されているので摩
擦,摩耗等で有孔化された熱可塑性フィルムが傷つくこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係わるシートの製造装置の代表的な態
様を示す概略図である。 図中1.はTダイス,2.は溶融樹脂フィルム,3.は多孔性基
材A,4.は多孔性基材B,5.は冷却ロール,6.はゴムロール,
7.は通気性複合シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出しラミネーション成形法による熱可塑
    性樹脂層を中心層としその両面が多孔性基材から成る複
    合シートの製造において、両多孔性基材としてその平均
    粗さ(JIS B 0601に準じて測定したRa値)が1〜15μ
    m、空隙率が96%以下のものを用い、熱可塑性樹脂層の
    厚みを両多孔性基材の平均粗さの5倍以下とすることを
    特徴とする通気性複合シートの製造法。
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