JPH06116789A - 陽極酸化されたアルミニウム表面の電解着色方法 - Google Patents

陽極酸化されたアルミニウム表面の電解着色方法

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JPH06116789A
JPH06116789A JP12355492A JP12355492A JPH06116789A JP H06116789 A JPH06116789 A JP H06116789A JP 12355492 A JP12355492 A JP 12355492A JP 12355492 A JP12355492 A JP 12355492A JP H06116789 A JPH06116789 A JP H06116789A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 建築物および自転車用途に使用される、比較
的厚いアノードフイルムを備える干渉着色製品の提供。 【構成】 アルミニウムまたは陽極酸化可能なアルミニ
ウム合金からなる物体を多孔質アノード処理して少くと
も約3ミクロンのアノードフイルム12を形成し、次い
でそのフイルム12中の孔14内に貴金属または非金属
を含む材料を電着させ、非金属であるときは貴金属塩溶
液に接触させて非貴金属の一部を貴金属と入れ換え、次
いでその付着物20と物体10との分離を増大するため
にアノード処理を行う。上記金属付着物20を好ましく
は250mm以下と小さくすることにより、このアノード
処理は強酸を含む電解液中で均一に行われる。この構造
は光干渉により発色が起こり、物体全域に均一な着色が
行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陽極酸化されたアルミニ
ウム表面の電解着色方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,310,586号にはアル
ミニウムおよび陽極酸化可能なアルミニウム合金の上に
着色されたアノード酸化物フィルムを形成する方法が開
示されている。この方法においては、少なくとも3ミク
ロンの厚みの多孔質アノードフィルムが最初にアルミニ
ウムまたは陽極酸化可能なアルミニウム合金からなる物
体の表面に形成され、そのアノードフィルム中の孔内に
金属をその金属塩を含む電解液から電着させることによ
って付着させ、その後さらに付着物の内方端と金属物体
の下層表面との間のアノードフィルムの厚みを増加させ
るためにさらに陽極酸化を行う。このようにして形成さ
れるフィルムは光干渉効果により着色されたようにな
る。このフィルムの光入射は金属付着物の外方端により
形成される不連続表面によって部分的に反射され、かつ
部分的に上記フィルムを通して物体の下層表面に到達
し、そこで到達した光が反射を起こす。上記付着物から
反射される光と上記物体から反射される光とは光学的に
干渉し、光路長の差が光の波長のオーダーであるときは
発色することになる。この孔の金属の付着に続く陽極酸
化は光路長(付着物から反射する光と物体から反射する
光との間)を、孔内の付着物の長さを増加させることな
く、より大きい適当な量まで増加させるために行なわれ
る。それによって付着物による光の吸収が大きくなっ
て、可視光の比較的大きな曇り(muddiness)となる。米
国特許第4,310,586号においては金属付着物は再
度の陽極酸化工程中では溶解し易く、ある場合には色あ
せの原因となり、また色が完全に消失する場合もあると
認識されていた。例えば、スズ−ニッケルのような浸出
耐性のある合金化された付着物は非凝集性の再陽極酸化
用電解液と共に使用されることが提案されている。これ
らの溶液は充分に満足するものとはされていない。非凝
集性の酸、例えば、好ましくはスルホサリチル酸をベー
スとする電解液は比較的低い電気伝導度である。これら
の電解液中で付着物の再陽極酸化を延長することによっ
て着色は不均一となる。これは着色されつつあるアルミ
ニウム表面の全体に渡って異なった速度でアノード酸化
物の成長が起こるからである。合金化された付着物だけ
を使用すると、より商業的に許容される導電性電解液中
で再陽極酸化させるに充分な程度、上記浸出問題を解決
することはできない。さらに、これらを使用することに
よってプロセスコントロールに関連するかなり複雑な問
題が加わる。また、最初に付着させた金属と腐食耐性を
有する貴金属(金およびパラジウムが開示される)を置き
換えることによって金属付着物を溶解に対してより耐性
を持たせる方法が知られている。しかしながら、この方
法はアノードフィルムが非常に薄い所においてだけ使用
されるものである。なぜならば、溶液中の上記貴金属に
よる付着物への新たな接近が可能であるからである。こ
れは重要であると考えられていた。なぜならば孔内で起
こるレドックス反応によって付着物に物理的に近い貴金
属イオンの実質的な消耗が起こるからである。膜厚を約
3ミクロンに制限することは必要なことであると考えら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って建築物および自
動車用途に使用されるような、比較的厚いアノードフィ
ルムを備える干渉着色製品の改良された方法を提供する
必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は少なくとも約3
ミクロンの厚みを有する多孔質アノードフィルムを備え
る干渉着色製品を製造する方法に関するものである。こ
の方法はアルミニウムまたは陽極酸化可能なアルミニウ
ム合金で製造または被覆された物体の表面を多孔質陽極
酸化して少なくとも約3ミクロンの厚みを有するアノー
ドフィルムを形成し、該アノードフィルムの孔内に金属
を電着させて金属付着物を形成する工程を含む。電着さ
れた金属は貴金属または非貴金属のいずれであってもよ
い。非貴金属である場合は、上記フィルムは少なくとも
部分的に上記非貴金属を貴金属に転換させるために貴金
属塩の溶液と接触させる。付着させた金属が貴金属であ
るならば、この余分の工程はもちろん必要でない。その
後、上記物体を強酸を含む電解液中でさらに陽極酸化し
て上記付着物と上記物体との分離を増大させる。上記付
着物は次の陽極酸化が表面全体に渡って均一に行うこと
ができる少量を上記孔内に電着される。本発明はまた、
本発明方法によって製造された均一着色を有する製品に
関するものである。本明細書で使用される「貴金属」の用
語は金、プラチナ、パラジウム、ルテニウム、ロジウ
ム、テリウム、イリジウム、レニウム、オスミウム、そ
れらの組合わせまたはそれらの合金を意味する。また、
本明細書で使用される「非貴金属」の用語はスズ、ニッケ
ル、コバルト、銅、銀、カドミウム、鉄、鉛、マンガ
ン、モリブデン、またはその組合わせあるいはそれらの
合金を意味する。さらに、強酸の用語は、通常の速度で
通常の方法により陽極酸化を行うことのできる標準量で
使用されるとき、高い電気伝導性の電解液を形成するこ
とのできる酸を意味する。これらの酸の具体例は硫酸お
よびリン酸である。
【0005】
【作用効果】本発明においては、貴金属を注意深く使用
することによって米国特許第4,310,586号に開示
の構造に付着物を形成することにより、約3ミクロンよ
り大きい厚みのアノードフィルムに高度の着色均一性を
有する干渉着色を形成することができることが見い出さ
れている。一般に、本発明の方法はいわゆるウエブプロ
セスとは異なった建築用バッチプロセスである。これ
は、ワークピースが複雑であってもよく(例えば、フラ
ットなホイルまたはプレートよりむしろ複雑な押し出し
品)、そしてワークピースと電極との間隔がバッチ毎に
変化するので、その結果フラットなウエブの着色を目的
とするプロセスよりも均一な着色を維持するのが困難と
なる程度が高くなる。
【0006】
【実施例】以下本発明を具体例に基づいて説明する。図
1(A)〜図1(E)には好ましい具体例が例示されてい
る。図1(A)はアルミニウムまたは陽極酸化可能なアル
ミニウム合金で製造またはその外表面11に隣接して被
覆された物体10を示す。この物体10は例えば薄いフ
レキシブルなホイル、ラミネート、プレート、シート、
押し出し品、鋳造品、成形された部材または保護あるい
は装飾のために陽極酸化に通常付される種類の製造品で
あってよい。
【0007】図1(B)に示すように、物品10はまず、
多孔質陽極酸化(porous ancdization)工程に付され
て、物体の表面11に多孔質アノードフィルム12を形
成する。このフィルム12はフィルムの外表面15から
内方に金属物体10に延びる孔14を有する。このフィ
ルム12は通常の方法、例えば上記表面を硫酸またはリ
ン酸のような強酸(通常無機酸)または強酸と比較的弱い
有機酸(修酸)の混合物を含む電解液中に浸漬し、該電解
液に電極を接触させ、電極と上記物体との間に電圧を印
加することにより形成される。印加電圧はAC、DC、
AC/DC、パルス高電圧、低電圧、傾斜(ramped)電圧
等であってよく、通常10〜110Vの範囲にある。し
かしながら陽極酸化の最終段階では孔14の内側端16
が穿孔されていないアノード酸化物の薄いバリアー層1
7によって上記物体10から分離され、該孔14内に金
属の次の電着を許すように実施される。これは、例えば
DC電圧2〜50V、好ましくは5〜20Vで陽極処理
を行うことにより達成することができる。この電解はア
ノードフィルム12の全体の厚みが少なくとも3ミクロ
ンでそのフィルムが物体10の風化等に対して保護とな
るまで、続けるのが好ましい。事実、フィルム12は3
0または40ミクロンまでの厚みを有するように製造す
ることができる。バリアー層17は通常、20〜500
Å、好ましくは50〜200Åの範囲の厚みを有する。
【0008】図1(B)に示すように上記孔14はその全
長に渡って均一な厚みであるのがよいが、狭い外方部分
で、広い内方部分(図示せず)を有する孔を製造するのが
より好ましい。いわゆるボトルネックの孔が、電解工程
を通して比較的腐食性のない酸(例えば硫酸)から比較的
腐食性のある酸(例えばリン酸)に電解液の酸を変更する
ことによって形成することができる。この方法の詳細は
Sheasby等の米国特許第4,066,816号に記載され
ている。
【0009】図1(B)に示すように、貴金属20から全
体的または部分的に構成される付着物が孔14内に形成
される。これは次のいずれかの一方の方法により達成す
ることができる。第1は付着物20を貴金属の可溶性塩
を含む電解液から電着させることによって直接形成する
ことができる。これは、例えば表面15を、少なくとも
部分的に適当な貴金属塩(例えばパラジウムニトロシル
スルフェイト)に浸漬し、直接または間接的に上記電解
液を電極(例えば、グラファイト製)に接触させ、上記物
体10と電極間に電気的プログラムを適用することによ
って実施することができる。この電気的プログラムは電
流または電圧制御であってよく、AC、DC、AC/D
C、パルス、ランプ等を含む。
【0010】もう1つは、図1(C)に示すように非貴金
属を孔14内に電着させ、非貴金属付着物19を形成す
る。これは、例えば上記表面を1またはそれ以上の非貴
金属塩(例えば硫酸ニッケル)を含む電解液に浸漬し、該
電解液を電極(例えばグラファイト製)と接触させ、上記
物体10と電極間に電気的プログラムを適用することに
よって達成することができる。この電気的プログラムは
電流または電圧制御であってよく、AC、DC、AC/
DC、パルス、ランプ等を含む。非貴金属付着物はその
後少なくとも部分的に貴金属付着物20に変換される。
それは上記表面15を貴金属希薄溶液と、浸漬またはス
プレイ等によって接触させることにより行なわれる。こ
の溶液は少なくとも1つの貴金属を5000ppm以下含
むのが好ましく、50ppmと少なくてもよい。例えば適
当な溶液は硫酸パラジウム300mg/lまたはそれ以上
を水に溶解させることによって調製することができる。
望むならば、貴金属および非貴金属の双方を含む電解液
から直接電着/置換によって上記方法を組み合わせて行
ってもよい。この組合わせプロセスは出発材料のコスト
を低減させる利点を有する。
【0011】貴金属溶液が非貴金属付着物19の置き換
えのために使用することができることは驚くべきことで
あることに留意すべきである。厚いアノードフィルム1
2(例えば25ミクロンまで)の場合、孔14は非常に長
くかつ狭い(例えば25ミクロン長で、典型的には平均
直径250Åである)ので、長さ対直径比率が通常約1
000:1である。一旦この孔が液体で満たされると、
この液体は孔内で極めて不活発になるものと思われる。
処理溶液中の貴金属の濃度が非常に低い(いわば平均3
50ppm)であることを考慮すると充分な貴金属が孔の下
方端(付着物が位置するところ)まで拡散して貴金属と置
換することは驚くべきことである。測定(ICP原子吸
光分光分析)によると、得られる貴金属付着物は25ミ
クロン長の孔に含まれる溶液の貴金属全体の消耗を35
回を越えて必要とする量を有する。即ち孔が35回当量
充満され、消耗される必要がある。
【0012】上記孔14内に貴金属付着物20を提供す
るに使用される上記方法はいずれであってもよいが、で
きるだけ付着物の量または体積を小さくするのが重要で
ある。さもなくば良好な着色均一性な達成し難くなる。
本発明方法の利点は、次段の浸出工程が貴金属の腐食耐
生が非常に著しいので最小ですむことから、非常に少量
の金属付着物を使用することができることにある。理論
的にはもし付着物20が非常に大きいならば、それらは
以下に言う次の陽極酸化工程に対する妨害物として機能
し、結果的に着色不均一性を伴う。付着物20は多孔質
であるけれども次の陽極酸化が防止されるに充分な量と
なるか、良くても制御できない量となって金属表面全体
に渡って均一にならない。
【0013】付着物20の良好な着色均一性のための最
大許容サイズまたは量は次の陽極酸化工程に使用される
電圧および電着工程に使用される条件に依存し、全ての
場合に適当な規定量は説明できない。しかしながら、付
着物20は一般に深さ(垂直厚み)250nmより大きいも
のでなく、好ましくは深さ20〜70nmである。適当な
付着物は通常0.05〜0.5A/dm2の範囲の電流密度
で5〜500秒間実施される電着(非貴金属付着物19
または貴金属付着物20のいずれかを形成する)により
形成される。
【0014】一旦適当な貴金属付着物が上述の技術の1
つにより形成されると図1(E)に示すように付着物20
の下方のアノードフィルム12を厚くするために次の陽
極酸化工程が実施される。この陽極酸化工程によって金
属表面11の酸化がさらに行なわれ、付着物20の下方
の孔14が延長される。これによって付着物20の外方
端によって形成された半反射表面20と物体10の反射
表面11との間の分離は大きくなる。この増大した分離
によってフィルムによって表示される着色の範囲を増加
させ、2色性着色[dischroic colours](即ち見る角度
に従って着色が変化する)に近付ける。完全な意味では
増大された分離は依然光学的干渉距離のリアルム[real
m]内(すなわち光波長のオーダー内)にあることに留意す
べきである。均一着色を達成するためには、多孔質酸化
物光学的干渉層12bが処理されつつある材料の全表面
にわたって均一な速度で形成されることが重要である。
本発明方法の特別な利点は、パラジウムのような貴金属
からなる付着物20を提供することによって強酸(例え
ば、硫酸またはリン酸)を含む電解液を付着物20の部
分的または完全な溶解なく、次の陽極酸化工程に使用す
ることができる。これは強酸の使用によって高い導電性
を有する電解液となり、それが均一着色表面の形成に必
要な付着物20の下方の均一な陽極酸化を行わせるので
有利である。また硫酸と修酸の混合物であるような、強
酸と弱酸の混合物を使用することもできる。スルホサリ
チル酸のような比較的弱い酸を使用すると、前以て非貴
金属付着物のかなりの溶解をさける必要があるので、比
較的導電性の劣る電解液が形成され結果として不均一な
陽極酸化となる。酸化物成長速度の変化が有する着色均
一性に対する効果は図2にグラフとして示されている。
着色均一性(良好から不良へ)はY軸に示されている。着
色の利用可能な範囲はX軸にプロットされている(X値
は事実酸化物の厚みに比例しており、各厚みは独立した
干渉色彩と結び付いている。例えば、40=バイオレッ
ト)。点線曲線は最終陽極酸化の速度が13%変化した
とき(典型的にはスルホサリチル酸の場合)の異なった着
色の感度を示している。実線曲線は最終陽極酸化速度が
2%変化したとき(硫酸の場合)の感度を示している。水
平な二重線は越えるべきでない工業的標準着色均一性
(または感度)限界を示している。この線の下方に降下す
る曲線部分は許容できる着色均一性を有する着色を示し
ている。実線曲線から分かるように、利用できる着色は
硫酸を使用する場合すべて許容できる。これは従来技術
によって得ることができるグレイ及びブルーグレイでは
ない。最終の陽極酸化用の電解液中に含まれる酸の選択
に加えてフィルム圧の均一性に対する改善が次の追加フ
ァクターによって達成することができる。一つは電解液
の化学性及び温度を最適化すること(導電性を最大にす
るため)、例えば塩類及び他の化合物の添加。もう一つ
は電気的プログラム、例えば減少された電流密度、電流
または電圧制御、DC、AC、AC/DC、波形変化、
パルスDC、ランプ、周波数などを最適化すること。次
の陽極酸化が完了すると、望むなら通常の仕上げ工程を
実施することが出来る。しかしながら、次の処理工程中
または製品の使用中の付着物の移行または浸出を防止す
るために通常使用される従来のクロメート処理は必要で
ない。これは、付着物20が少なくとも部分的に貴金属
からなるときはこのような浸出または移行に対し態勢を
有するからである。典型的な最終処理には過染色(overd
yeing)、熱水封孔処理、電気泳動有機塗装、ラッカー塗
布とを含む。本発明をさらに次の非制限的実施例によっ
て説明する。 実施例1 アルミニウム合金AA5657の化学的光沢処理シート
を3500ml中において15ボルトで10分間、濃度
156g/lの硫酸を用いて21℃で陽極酸化して厚み
3.4mmのアノードフィルムを形成する。このシートを
水洗して、あったかい100g/lリン酸溶液中で5分
間、8VのDCを用い再度陽極酸化する(この時間中孔
及びバリアー層の修正が行なわれる)。水洗に続き、こ
のシートを単一グラファイト電極と接触する標準ニッケ
ルANOLOK(商標)溶液中に浸漬する。この溶液から
ニッケルを印加電圧7VピークのACを使用して60秒
間電着させる。水洗に続き、400ppmPd(硫酸パラジ
ウム)溶液中に5分間浸漬し、洗浄後もとの硫酸溶液中
で印加電圧10VのDCをもって再度陽極酸化する。テ
ーブル1は種々の陽極酸化時間後に得られる着色を示し
ている。
【表1】 得られる着色は背面から前面に、端部から中心に均一性
を有する非常に望ましいものであった。 実施例2 アルミニウム合金AA6063の8インチ長の押し出し
品を使用して全体として実施例1と同様の方法を実施し
た。断面は約10インチの外周を有する複雑な形状であ
った。実施例1の方法と異なるところはフィルムが15
ミクロン厚まで成長し、かつANOLOK(商標)ビーカ
ー中のグラファイト対極の寸法を増大した点にある。同
様の結果が達成され、製品の全面にわたって着色均一性
は優れていた。 実施例3 クリーンなAA6063T4アルミニウム合金に標準の
エッチング前処理を施し、165g/l H2SO4、10
g/l (COOH)2中17℃DCで60分間撹拌しなが
ら陽極酸化した。このパネルを酸洗い(pH〜2)に付
し、100g/lH3PO4中15℃で最初は10VrmsA
C(60Hz)を4.5分間適用し、ついで10VのDC
を1分間撹拌しながら適用した。このパネルを酸洗い(p
H−2)と中性洗浄に付した。21g/lのニッケルを硫
酸ニッケルとして、150g/l硫酸マグネシウム5水
和物および35g/lのホウ酸を含む溶液からニッケル
を孔中に付着させた。pHを酸化マグネシウムおよび硫
酸を用いて5.5に調整した。電流制御された10Hz
のAC矩形波の電源を電着用に使用した。電流密度を撹
拌せずに25秒間0.12A/dm2に維持した。このパ
ネルを中性洗浄し、パラジウムを含む溶液中に約2分間
わずかに撹拌しながら浸漬した。この溶液は約0.7g
のPd(II)SO4を18Mの硫酸5ml中に溶解し、脱イ
オン水で1lにして調製した。このパネルを中性洗浄し
通常のプリシーリング及びシーリング処理に付した。得
られるパネルは奇麗な均一着色を有していた。表2は種
々の陽極酸化時間後に得られる着色を示している。
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい方法におけるアルミニウム
含有物体およびアノードフイルムの経過(A)〜(E)を示
す断面拡大図である。
【図2】 本発明方法と従来方法により形成された利用
できる着色の着色均一性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 物体 11 表面 12 フイルム 14 孔 17 バリアー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク・エイドリアン・ジョセフォヴィッ ツ カナダ、ケイ7エル・4エム4、オンタリ オ、キングストン、カレッジ・ストリート 294番 (72)発明者 マイクル・パトリック・トーマス カナダ、ケイ7エル・4エイチ5、オンタ リオ、キングストン、エラーベック・スト リート29番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも約3ミクロンの厚みを有する
    多孔質アノード表面フィルムを有する干渉着色された製
    品を製造するにあたり、 アルミニウム及び陽極酸化可能なアルミニウム合金から
    なる群から選ばれる材料で製造または被覆された物体の
    表面を多孔質陽極酸化して多孔質アノードフィルムを形
    成し、 該アノードフィルム中の孔内に貴金属又は非貴金属を含
    有する材料を電着して上記孔内に金属含有付着物を形成
    し、 上記材料が非貴金属を含有する時は貴金属塩溶液と上記
    フィルムを接触させ、 ついで上記付着物と上記物体との間の分離を増加させる
    ために、強酸を含む電解液中で上記物体の陽極酸化を行
    い、 上記次段の陽極酸化を上記表面にわたって均一に行うこ
    とができる少量の上記付着物を上記孔内に電着させると
    ともに、 上記多孔質陽極酸化及び次段の陽極酸化を上記アノード
    フィルムが少なくとも約3ミクロンの厚みを有するよう
    に行うことを特徴とする陽極酸化されたアルミニウムの
    電解着色方法。
  2. 【請求項2】 上記付着物を250nmまたはそれ以下の
    厚みまで上記孔内に電着させる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記付着物を20〜70nmの厚みまで上
    記孔内に電着させる請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記孔内に付着させた材料が非貴金属を
    含む請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記非貴金属がニッケル、コバルト、
    銀、スズ、銅、鉄、カドミウム、鉛、マンガン、モリブ
    デン、それらの組合わせ及びそれらの合金からなる群か
    らなる選ばれる請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記貴金属塩がパラジウム、プラチナ、
    金、ルテニウム、ロジウム、テリウム、イリジウム、レ
    ニウム、オスミウム、それらの合金及びそれらの組合わ
    せからなる群から選ばれる請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記非貴金属がニッケル、コバルト、
    銅、およびスズからなる群から選ばれ、上記貴金属塩が
    パラジウムの塩である請求項4記載の方法。
  8. 【請求項8】 上記孔内に付着させる材料が貴金属であ
    る請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 表面を有する反射性物体と、該物体の表
    面を覆う少なくとも3ミクロンの厚みを有する多孔質ア
    ノードフィルムと、上記多孔質フィルムの孔内に位置す
    る貴金属を含む付着物とからなる、上記付着物が上記表
    面全体にわたって上記物体から等しい間隔を有している
    均一着色構造。
  10. 【請求項10】 アルミニウム及び陽極酸化可能なアル
    ミニウム合金からなる群から選ばれる材料で製造または
    被覆された物体の表面を多孔質陽極酸化して多孔質アノ
    ードフィルムを形成し、 該アノードフィルム中の孔内に貴金属又は非貴金属を含
    有する材料を電着して上記孔内に金属含有付着物を形成
    し、 上記材料が非貴金属を含有する時は貴金属塩溶液と上記
    フィルムを接触させ、 ついで上記付着物と上記物体との間の分離を増加させる
    ために、強酸を含む電解液中で上記物体の陽極酸化を行
    い、 上記次段の陽極酸化を上記表面にわたって均一に行うこ
    とができる少量の上記付着物を上記孔内に電着させると
    ともに、 上記多孔質陽極酸化及び次段の陽極酸化を上記アノード
    フィルムが少なくとも約3ミクロンの厚みを有するよう
    に行う方法によって形成された請求項9記載の構造。
JP04123554A 1991-05-15 1992-05-15 陽極酸化されたアルミニウム表面の電解着色方法 Expired - Fee Related JP3140165B2 (ja)

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