JPH06116473A - 耐衝撃性ビニル芳香族コポリマーを基剤とする難燃性の熱可塑性組成物 - Google Patents

耐衝撃性ビニル芳香族コポリマーを基剤とする難燃性の熱可塑性組成物

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JPH06116473A
JPH06116473A JP5142858A JP14285893A JPH06116473A JP H06116473 A JPH06116473 A JP H06116473A JP 5142858 A JP5142858 A JP 5142858A JP 14285893 A JP14285893 A JP 14285893A JP H06116473 A JPH06116473 A JP H06116473A
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vinyl aromatic
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フランチェスコ、モーリ
Gian C Fasulo
ジアン、クラウディオ、ファスロ
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Enichem SpA
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    • C08L51/04Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to rubbers
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】(A)ビニル芳香族モノマー、アクリルモノマ
ーおよびゴムから成る耐衝撃性でハロゲン不含のビニル
芳香族コポリマー70〜5重量部と、 (B)ハロゲン不含の芳香族ポリカーボネート30〜9
5重量部と、 (C)2種類の樹脂(A)および(B)の混合物を10
0重量部として、赤リン0.1〜10重量部と、 (D)2種類の樹脂(A)および(B)の混合物を10
0重量部として、含リン有機化合物0〜15重量部と、 (E)所望により、(A)+(B)100重量部に対し
て滴下防止剤0.05〜1重量部と、 (F)(A)+(B)100重量部に対してグラフト化
ポリマー0〜30重量部とを含む熱可塑性組成物。 【効果】流動性に優れ、操作条件で満足な安定性を有
し、有毒な燃焼生成物を生成することがない耐衝撃性を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は耐衝撃性ビニル芳香族コポリマー
を基剤とする難燃性の熱可塑性組成物に関する。更に具
体的には、本発明は流動性に優れ、操作条件で満足な安
定性を有し、有毒な燃焼生成物を生成することがない耐
衝撃性を有するビニル芳香族コポリマーを基剤とする難
燃性の熱可塑性組成物に関する。
【0002】ビニル芳香族モノマー、アクリルモノマー
およびゴムから成る耐衝撃性ビニル芳香族コポリマーと
エンジニアリングポリマーとを含んで成る成形用の熱可
塑性組成物は、市場で知られており、例えばイタリア国
特許第1,000,431号明細書および米国特許第
4,526,926号、4,624,986号および
4,906,689号明細書に記載されている。前記に
定義した種類の耐衝撃性ビニル芳香族コポリマー、エン
ジニアリングポリマーおよび二次ガラス転移温度(T
g)が10℃未満でありビニルモノマー鎖をグラフトさ
せたエラストマーコアから成るグラフト化ポリマーを含
んで成る成形組成物も知られている。これらの組成物
は、欧州特許出願第216,065号および379,0
39号明細書に開示されている。これらの組成物は、優
れた機械的、化学−物理的および熱的特性を合せ持って
いるので、多くの技術分野で用いられる。しかしなが
ら、これらの組成物の欠点は、極めて燃え易く、火が拡
がるので、通常の火災試験、例えば垂直UL94V火災
試験(Underwriters LaboratoryBulletin 94 )に合格
しない。この欠点のため、これらの組成物の応用分野は
極めて限られたものとなっている。
【0003】これらの組成物の易燃性を減少させまたは
抑制するために、一般に難燃剤として知られるある種の
添加剤を組成物に配合することが普通に行われている。
ハロゲン化化合物、特にペンタブロモジフェニル、ペン
タブロモジフェニル−エーテル、デカブロモ−ジフェニ
ルオキシド、エチレン−ビス−テトラブロモフタルイミ
ド、オクチルブロモジフェニルなどの臭素化合物がこの
目的に広く用いられている。ドイツ国特許第2,25
9,656号明細書、ドイツ国特許出願公開第3,32
9,548号明細書およびドイツ国特許出願公開第2,
329,546号明細書によれば、ハロゲン含有ポリカ
ーボネートをABSと混合して、易燃性を減少させるこ
ともできる。しかしながら、これらの配合物は三酸化ア
ンチモンとハロゲン化合物を添加するか、極めて多量の
ハロゲン化合物を用いることによってUL94試験で少
なくともV2の得点しか得られない。
【0004】用いるハロゲンの量は、金属部品の腐蝕、
有毒な煙道ガスの発生といった欠点を減少させるため、
出来るだけ少なくするのが好ましい。また、多量のハロ
ゲンは組成物の特性に悪影響を与える。実際に、難燃性
のハロゲン含有薬剤を添加した組成物では、耐衝撃強
さ、伸びおよび耐老化性あるいは加工性および作業安定
性がかなり減少する。また、これらの難燃剤のあるもの
は、CHEMOSPHERE 、15巻、5号、649〜652頁、
1989年および18巻、1〜6号、1235〜124
2頁、1989年に記載されているように、加工および
/または燃焼中に有毒物質を発生する。
【0005】芳香族ポリカーボネート、ABSのような
耐衝撃性ビニル芳香族ポリマー、および難燃剤を含んで
成るポリマー組成物は、例えばEP−A−0,174,
493号明細書から知られている。この特許明細書によ
れば、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフ
ェート、ジフェニルクレジルホスフェートなどのような
有機モノホスフェートが難燃剤として用いられている。
既知のポリマー組成物は、更にハロゲン化合物および極
めて特殊なやり方で適用しなければならないテトラフル
オロエチレンポリマーを含むものでなければならない。
この有機モノホスフェートは、転移の過程で表面に移行
して、いわゆるブルーミングを起こしやすい。また、U
L−94試験によりV−0の得点を得るためには、モノ
ホスフェートを他の難燃剤と併用するかまたは比較的高
濃度で使用する必要があり、組成物の耐熱性が著しく減
少する。
【0006】本発明の目的は、前記のような欠点を持た
ない耐衝撃性ビニル芳香族コポリマーと芳香族ポリカー
ボネートを基剤とする難燃性組成物を提供することであ
る。更に詳細には、本発明の目的は、耐衝撃性ビニル芳
香族コポリマーとポリカーボネートとから成り、UL9
4試験によればVOの等級に分類することができ、高濃
度の難燃剤を使用する必要がなく、ブルーミングの現象
を呈さない難燃性のハロゲン不含組成物を提供すること
である。
【0007】本発明によれば、上記および他の目的は、
防炎剤として赤リンを用いることによって達成される。
したがって、本発明の主題は、(A) ビニル芳香族モ
ノマー、アクリルモノマーおよびゴムから成る耐衝撃性
でハロゲン不含のビニル芳香族コポリマー70〜5重量
部と、(B) ハロゲン不含の芳香族ポリカーボネート
30〜95重量部と、(C) 2種類の樹脂(A)およ
び(B)の混合物を100重量部として、赤リン0.1
〜10重量部と、(D) 2種類の樹脂(A)および
(B)の混合物を100重量部として、式 (式中、R、RおよびRは、互いに独立に、1〜
8個の炭素原子を有するアルキル基または6〜20個の
炭素原子を有するアリール基若しくは所望によりアルキ
ル置換したアリール基であり、nは0または1である)
を有する含リン有機化合物0〜15重量部と、(E)
所望により、滴下防止剤とを含んでなる、難燃組成物で
ある。
【0008】本発明の組成物は、特定の機械特性、具体
的には射出流動のウェルドゾーンにおける機械特性が必
要なときには、二次ガラス転移温度が10℃未満であ
り、ビニル芳香族モノマーの鎖をグラフトしたエラスト
マー性コアから成るグラフト化ポリマーをも含むことが
できる。本発明の組成物において、耐衝撃性ビニル芳香
族コポリマーは10〜50重量%であり、これに対応し
て芳香族ポリカーボネートは90〜50重量%である。
赤リンおよび式(I)の含リン有機化合物の量は、一般
にポリカーボネート(B)の量と相関しており、これら
の量はポリカーボネートの量と反比例する。一般に、遊
離の状態および結合した形態の両方のリンの和で表わさ
れる総リン量は、2種類の樹脂(A)および(B)の混
合物100重量部に対して10重量部以下であるのが好
ましい。滴下防止剤が含まれるときには、この量は通常
は他の成分の量と比較して極めて少量である。(A)+
(B)100部に対して0.05〜1部の量の滴下防止
剤を用いることができる。
【0009】本発明によれば、良好な流動特性と、高温
でも満足な操作安定性を有し、有毒な燃焼生成物を生成
しない好ましい難燃性でハロゲン不含の熱可塑性組成物
(UL94試験によればV0)は、(A) ハロゲン不
含の耐衝撃性ビニル芳香族コポリマー10〜50重量%
と、(B) ハロゲン不含ポリカーボネート90〜50
重量%と、(C) (A)+(B)100重量部に対し
て赤リン0.1〜7重量部と、(D) 所望により、
(A)+(B)100重量部に対して一般式(I)を有
する含リン有機化合物5〜15重量部と、(E) 所望
により、(A)+(B)100重量部に対して滴下防止
剤0.05〜1重量部を含む。本発明の熱可塑性組成物
に用いられる耐衝撃性ビニル芳香族コポリマー(A)
は、(A.1) アクリルモノマー2〜35重量%と、
ジエンゴム20重量%以下の量と、ビニル芳香族モノマ
ーとを含む耐衝撃性ビニル芳香族コポリマー、または
(A.2) アクリルモノマー2〜35重量%と、オレ
フィン性エラストマー5〜50重量%と、ビニル芳香族
モノマー93〜15重量%を含み、これらのモノマーの
和が100重量%である耐衝撃性ビニル芳香族コポリマ
ーであることができる。ビニル芳香族ポリマー(A.
2)は、アクリルモノマー2〜35重量%とオレフィン
性エラストマー15〜30重量%とビニル芳香族モノマ
ー35〜83重量%とを含むのが好ましい。
【0010】ビニル芳香族モノマーという用語は、本明
細書で用いる場合には、一般式
【化1】 (式中、Xは水素または1〜4個の炭素原子を有するア
ルキル基であり、pは0であるかまたは1〜5の整数で
あり、Yは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であ
る)を有するエチレン性不飽和化合物を包含する。前記
の一般式を有するビニル芳香族モノマーの例は、スチレ
ン、メチル−スチレン、核をアルキル置換したスチレン
および対応するα−メチル−スチレン、例えばオルトお
よびパラ−メチル−スチレン、オルトおよびパラ−エチ
ル−スチレン、オルトおよびパラ−メチル−α−メチル
−スチレンなどである。これらのモノマーは、個別に、
それらの混合物で、または無水マレイン酸のような他の
共重合性のエチレン性不飽和コモノマーと共に用いるこ
とができる。スチレンが特に好ましい。
【0011】アクリルモノマーとは、先ず第一に、好ま
しくはアクリロニトリルを意味するが、メタクリロニト
リル、アクリル酸、メタクリル酸およびアルキル基に1
〜6個の炭素原子を有するそれらのアルキルエステルの
ような他のアクリルモノマーも用いることができる。コ
ポリマー(A.1)を耐衝撃性にするのに用いられるジ
エンゴムは、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブタジ
エンおよび/またはイソプレンとスチレンまたは他のモ
ノマーとのコポリマーであり、ポリブタジエンが好まし
い。耐衝撃性ビニル芳香族コポリマー中のこれらのジエ
ンゴムの含量は、20重量%以下であり、2〜15重量
%が好ましい。
【0012】耐衝撃性ビニル芳香族コポリマー(A.
2)において、アクリルおよびビニル芳香族モノマーが
その上に部分的にグラフトし、部分的にビニル芳香族モ
ノマー−アクリルモノマーの形態で機械的に接着してい
る基幹であるオレフィン性エラストマーは、少なくとも
2種類の直鎖状α−モノ−オレフィン、例えばエチレ
ン、プロピレン、ブテン−1、オクテン−1などと、少
なくとももう1種類の共重合性モノマーであって、通常
はポリエン、典型的には非共役ジエンとのゴム性コポリ
マーであって、ムーニー粘度が10〜150ML1+4
(100℃)(ASTMD1646−80に準じて測
定)のものである。α−モノオレフィンの一方はエチレ
ンであって、もう一方のこれより長い鎖を有するα−モ
ノ−オレフィンと一緒になっているのが好ましい。ゴム
状コポリマーのエチレン対他のα−モノ−オレフィンと
の重量比は通常は20/80〜80/20である。特に
好ましいコポリマーはエチレン−プロピレン−非共役ジ
エンターポリマーであって、非共役ジエンが環状または
非環状であるものであり、例えば5−メチレン−2−ノ
ルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−
イソプロピリデン−2−ノルボルネン、1,4−ペンタ
ジエン、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエ
ン、1,4−ヘプタジエン、1,7,9−ドデカトリエ
ン、メチル−1,5−ヘプタジエン、2,5−ノルボル
ナジエン、シクロ−1,5−オクタジエン、ジシクロペ
ンタジエン、テトラヒドロインデン、5−メチル−テト
ラヒドロインデンなどである。ジエン含量は、ゴム状タ
ーポリマーにおけるジエンモノマー単位の約5〜20重
量%、好ましくは8〜18重量%である。特に、ムーニ
ー粘度が30〜90ML1+4(100℃)であり、ヨ
ウ素価が5を上回り、好ましくは10〜40であるゴム
状のエチレン−プロピレン−非共役ジエン(EPDM)
ターポリマーが好ましい。
【0013】耐衝撃性ビニル芳香族コポリマー(A.
1)および(A.2)は、前記の化合物を出発コモノマ
ーとして用いる場合には、任意の既知の懸濁重合、塊状
−懸濁重合または連続塊状重合法によって製造すること
ができる。耐衝撃性ビニル芳香族コポリマー(A.1)
を乳化重合法によって製造するときには、ジエン性ゴム
の含量を20重量%より高く且つ65重量%以下にし、
アクリルモノマーの含量を2〜35重量%にすることも
できる。
【0014】本発明により成分(B)として好適なハロ
ゲン不含芳香族ポリカーボネートは一般式(III )
【化2】 (式中、R、R、RおよびRは同一であるかま
たは異なるものであり、それぞれ水素、または1〜4個
の炭素原子を有するアルキル基であり、Aは単結合、−
O−、−CO−、−SO−、1〜6個の炭素原子を有
するアルキレン基、2〜6個の炭素原子を有するアルキ
リデン基、5〜10個の炭素原子を有するシクロアルキ
レン基、5〜10個の炭素原子を有するシクロアルキリ
デン基、または基
【化3】 である)を有するビスフェノールを基剤とするものであ
る。好適なビスフェノールの例は、例えばヒドロキノ
ン、レゾルシノール、4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル
フェニル)−プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジクロロフェニル)−プロパン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)−プ
ロパンおよび1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサンである。
【0015】特に好ましいビスフェノールは、2,2−
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(ビスフ
ェノールA)、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−
ヒドロキシフェニル)−プロパンおよび1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンである。式
(III )のビスフェノールは米国特許第3,028,3
65号、2,999,835号、3,148,172
号、3,275,601号、2,991,273号、
3,271,367号、3,062,781号および
2,999,846号明細書に記載されており、文献か
ら知られている方法よって製造することができる。
【0016】テレフタル酸および/またはイソフタル酸
に由来する鎖単位を含むポリカーボネートを用いること
ができる。芳香族ポリカーボネートは、既知の方法、例
えばビスフェノールとジフェニルカーボネートから溶融
物のエステル交換により、またはH. Schnell著「ポリカ
ーボネートの化学と物理」、インターサイエンス・パブ
リッシャーズ、ニューヨーク、1964年に記載のビス
フェノールとホスゲンとを用いる2相界面法によって製
造することができる。芳香族ポリカーボネートは、用い
るジフェノールに対して3以上の官能価を有する化合
物、特に3個以上のフェノール性ヒドロキシ基を有する
化合物を少量、好ましくは0.05〜2モル%を配合す
ることによって分岐させることもできる。
【0017】本発明の組成物において成分(B)として
用いられる好適な芳香族ポリカーボネートの平均分子量
は、0.5重量%の濃度を用いて25℃でCHCl
中で相対粘度を測定することによって決定する場合に
は、少なくとも10,000、更に具体的には10,0
00〜200,000、好ましくは20,000〜8
0,000である。式(III )の反復単位を有する芳香
族ポリカーボネートは当該技術分野で公知であり、様々
な供給元、例えばゼネラル・エレクトリック・カンパニ
ー、マサチューセッツ、米国からLEXANの商品名
で、イーピーシー・エニケム・ポリメリ、ミラノからS
INVETの商品名で、プロキジェル、ブラジルからD
UROLONの商品名などで販売されている。
【0018】市販されている赤リンは任意の種類のもの
を本発明の組成物の成分(C)として用いることができ
る。熱硬化性樹脂または無機材料でマイクロカプセル化
した赤リンは、使用上の安全性の理由から好ましい。熱
硬化性樹脂の代表例は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂
およびジビニルベンゼン−スチレンコポリマーである。
無機材料の代表例は、二酸化チタンおよびケイ酸化合物
である。
【0019】前記の特性を有する赤リンの一つの種類
は、アルブライト・アンド・ウィルソン・リミテド、西
ミッドランド、英国によって製造、販売されており、A
MGARD CRPの商品名で市場で知られており、平
均寸法は20〜30μmである。前記の一般式(I)を
有する含リン有機化合物は、文献公知の生成物であり、
例えばUllmann 著、エンツュークロペディー・デル・テ
ヒニッシェン・ヒェミー、18巻、301頁以後、19
79年;フォーベン−ヴェイル著、メトーデ・デル・オ
ルガニシェ・ヒェミー、12/1巻、43頁、136
頁;バイルシュタイン、6巻、177頁に記載されてい
る。
【0020】本発明の組成物の成分(D)として好適な
式(I)を有する含リン有機化合物の例は、トリフェニ
ルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ジフェニ
ル2−エチルクレジルホスフェート、トリ(イソプロピ
ルフェニル)ホスフェート、ジフェニルメタンホスホネ
ート、ジエチルフェニルホスホネート、トリフェニルホ
スフィンオキシドまたはトリクレジルホスフィンオキシ
ドであり、トリフェニルホスフェートが好ましい。この
後者の生成物は、チバ・ガイギーによって製造、販売さ
れている商品名REOMOL TPPによって市場に知
られている。
【0021】任意の既知の滴下防止剤を、本発明の難燃
性熱可塑性組成物の成分(E)として用いることができ
る。好ましい滴下防止剤はポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)であり、特に粒度が20μm未満、好まし
くは5〜0.1μmの極めて微細な粉末状のものであ
る。このポリマー(PTFE)は、有機および無機過酸
化物触媒の存在下にて10〜200気圧の圧および0〜
200℃の温度でテトラフルオロエチレンの分散重合法
によって製造することができる。市場で知られているP
TFEの例には、イー・アイ・デュポン・ドゥ・ネムー
ル・アンド・カンパニー製でTEFLONの商品名で販
売されているもの、モンテフルオス製でALGOFLO
Nの商品名で販売されているもの、アイ・シー・アイ製
でFLUONの商品名で販売されているものなどがあ
る。これらのPTFEは、PTFEのホモポリマーまた
はPTFEと他の共重合性モノマーとのコポリマーであ
り、PTFEがコポリマーの主成分として好ましくは少
なくとも80重量%の濃度で含まれる。
【0022】前記のように、本発明の組成物には、成分
(A)、(B)、(C)、(D)および(E)の外に二
次転移温度が10℃未満であり、ビニルモノマー鎖をグ
ラフトさせたエラストマー性コアから成るグラフト化コ
ポリマーを含むこともできる。このグラフト化ポリマー
の量は、混合物(A)および(B)100重量部に対し
て0〜30、好ましくは1〜10重量部であることがで
きる。前記のグラフト化ポリマーは、通常はビニルモノ
マーの鎖をグラフトさせて含むエラストマー性コアから
なるコア−シェル型のポリマーである。このコア−シェ
ルポリマーは、エラストマー性コア約25〜約95重量
%と、これに対応して、このコアにグラフトしたビニル
モノマー鎖約75〜約5重量%から成る。エラストマー
性コアは二次ガラス転移温度が10℃未満であり、ポリ
ブタジエン、またはブタジエンとスチレン、イソプレン
および/またはアクリロニトリルとのコポリマーであっ
て、ブタジエン含量が40モル%を上回るもの、または
アクリルゴムであることができる。
【0023】エラストマー性コアにグラフトするビニル
モノマーはアクリル酸誘導体またはメタクリル酸誘導
体、ビニル芳香族化合物、ビニルシアニド化合物および
多官能価誘導体であることができ、単独でもまたは互い
の混合物でもよい。前記のグラフト化ビニルモノマーの
具体例は、メタクリル酸アルキルエステルであって、ア
ルキル基が1〜16個の炭素原子を有するもの、好まし
くはメチルメタクリレート;メタクリル酸と多官能価ア
ルコールとのエステル、例えば1,3−ブチレングリコ
ールジメタクリレートおよびトリメチロールプロパント
リメタクリレート、アリルメタクリレートおよび/また
はジアリルメタクリレート;ビニル芳香族化合物、例え
ばスチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、ハ
ロゲン化スチレン、ビニルナフテン、またはジ−ビニル
ベンゼン、特に好ましくはスチレン;ビニルシアニト化
合物、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、
α−ハロゲン化アクリロニトリル、特に好ましくはアク
リロニトリル;マレイン酸および無水物、である。これ
らのビニルモノマーは、単独でまたはそれらを混合して
用いることができる。
【0024】本発明の組成物に用いられるグラフト化コ
ポリマーのエラストマー性コアは、好ましくは二次転移
温度が−10℃より低く、−50℃より低いことがあ
り、架橋度は、抽出により測定したところ、50重量%
を上回り且つ99重量%以下(ゲル含量)である。本発
明の組成物に用いられるグラフト化コポリマーは、エラ
ストマー含量が35重量%を上回り且つ95重量%以下
であるのが好ましい。前記のグラフト化コポリマーは、
塊状重合、懸濁重合、塊状−懸濁重合、溶液重合または
乳化重合のような任意の既知の方法によって作製するこ
とができる。
【0025】本発明の組成物に用いられるグラフト化コ
ポリマーの典型例は、ブタジエンを基剤としたゴム様コ
アと、重合したスチレンの第二段と、重合したメチルメ
タクリレートおよび1,3−ブチレン−グリコールジメ
タクリレートの最終段即ちシェルとを有する三段ポリマ
ーであることができる。前記のグラフト化ポリマーは市
場で公知であり、多数の製造業者から販売されており、
ローム・アンド・ハース・カンパニー、フィラデルフィ
ア、米国からPARALOID EXL2600、EX
L2300、EXL3600およびEXL3300の商
品名で、またはカネカ、ベルギーからKANEACE
M511の商品名などで販売されている。
【0026】本発明の混合物は、任意の通常の混合法に
よって作製することができる。予め室温で予備混合を行
った後、混合は通常は溶融状態で一軸および二軸押出
機、バンバリーミキサー、ミキシングロールなどの既知
の混合装置で、220〜300℃の温度で行う。組成物
には、安定剤、耐酸剤、可塑剤、滑剤、流動剤、帯電防
止剤、染料、顔料、ガラス繊維または他の無機充填剤な
どの他の添加剤を緊密に配合して、材料に特殊な特性を
付与することもできる。
【0027】本発明の組成物は加工が容易であり、高い
耐熱性と共に高い靭性を付与された製品の作製に用いる
のに適した特性の組合せを示す。したがって、これらの
組成物は、家庭用電気製品、エレクトロニクス、および
通常フィルム、シート、ストリップ、バンド、ロッド、
ボックス、パン、コンテナーなどの形態の工業製品の分
野に適用される。これらの組成物は、通常の手法によっ
て発泡製品を製造するのに用いることもできる。
【0028】本発明を一層よく理解し、実施するため、
幾つかの実施例を以下に示すが、これらは本発明を限定
するものではない。実施例において、総ての部およびパ
ーセントは、特に断らないかぎり重量によるものであ
る。実施例において、本発明の組成物の特性を決定する
ため、下記の方法を用いた。耐燃性 燃焼性は、「装置および機器の部品用のプラスチック材
料の燃焼性試験の規格」3版、1980年1月28日、
に記載のUL−94Vと呼ばれる「アンダーライターズ
・ラボラトリー」法に従い寸法が127×12.7×
1.59mm(5″×0.5″×0.0625″)の試
験試料について測定した。機械特性 ノッチ付きアイゾッド・レジリエンスを、厚みが3.2
mmの試験試料について23℃でASTMD256に準
じて測定した。熱特性 ビカーB軟化温度(5kg、油中)をISO306に準
じて、120℃/時で昇温して測定した。レオロジー特性 メルトインデックス(M.F.I.)をASTMD12
38に準じて240℃、5kgで測定した。
【0029】実施例1〜10 下記の成分を、室温にて、回転式ドラムミキサーで配合
した。スチレン67.5重量%、ポリブタジエンゴム1
0.5重量%およびアクリロニトリル22重量%から成
る耐衝撃性ビニル芳香族コポリマー(ABS)、表Iに
示す量。イーシーピー・エニケム・ポリメリの製造、販
売によるSINVET(PC)ポリカーボネート、表I
に示す量。ポリブタジエンゴムのコア60重量%の上に
スチレン−メチルメタクリレートコポリマー(比1:
1)の鎖が40%の量でグラフトしているものから成る
PARALOID EXL2600、表Iに示す量。ア
ルブライト・アンド・ウィルソン、リミテドが製造、販
売しており、商品名がAMGARD CRPの赤リン、
表Iに示す量。チバ・ガイギーが製造、販売し、表品名
がREOMOL TPPのトリフェニルホスフェート、
表Iに示す量。このようにして得られた混合物を100
℃で4時間乾燥し、260℃の温度で脱気しながらベー
カー・アンド・パーキンス製二軸押出機により押出し
た。押出機の出口でストリップを切断して、ペレットを
得、これを100℃で4時間乾燥した。それらの特性を
測定するため、ペレットを250〜270℃の温度でバ
ッテンフェルド350CD PLUSプレスで射出成形
して、規格に合う寸法の試験試料を得た。このようにし
て得られた試験試料の特性を、下記の表Iに示す。
【0030】
【表1】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 69/00 LPQ 9363−4J

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】UL94V試験によるV0等級に分類する
    ことができる難燃性で、ハロゲンを含まない熱可塑性組
    成物であって、ビニル芳香族モノマー、アクリルモノマ
    ーおよびゴムから成るハロゲン不含の耐衝撃性ビニル芳
    香族コポリマーと、ハロゲン不含の芳香族ポリカーボネ
    ートと、赤リンとを含んで成る熱可塑性組成物。
  2. 【請求項2】(A) ビニル芳香族モノマー、アクリル
    モノマーおよびゴムから成る耐衝撃性でハロゲン不含の
    ビニル芳香族コポリマー70〜5重量部と、 (B) ハロゲン不含の芳香族ポリカーボネート30〜
    95重量部と、 (C) 2種類の樹脂(A)および(B)の混合物を1
    00重量部として、赤リン0.1〜10重量部と、 (D) 2種類の樹脂(A)および(B)の混合物を1
    00重量部として、式 (式中、R、RおよびRは、互いに独立に、1〜
    8個の炭素原子を有するアルキル基または6〜20個の
    炭素原子を有するアリール基若しくは所望によりアルキ
    ル置換したアリール基であり、nは0または1である)
    を有する含リン有機化合物0〜15重量部と、 (E) 所望により、滴下防止剤とを含んで成る、請求
    項1に記載の熱可塑性組成物。
  3. 【請求項3】更に、二次ガラス転移温度が10℃未満で
    あり、ビニル芳香族モノマーの鎖をグラフトしたエラス
    トマー性コアから成るグラフト化ポリマーをも含む、請
    求項1または2に記載の熱可塑性組成物。
  4. 【請求項4】2種類の樹脂(A)および(B)の和に対
    して耐衝撃性ビニル芳香族コポリマー(A)の量が10
    〜50重量%であり、芳香族ポリカーボネート(B)の
    量が90〜50重量%である、請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の熱可塑性組成物。
  5. 【請求項5】遊離の状態および結合した形態の両方のリ
    ンの和で表わした総リン量が、2種類の樹脂(A)およ
    び(B)の混合物100重量部に対して10重量部以下
    である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性
    組成物。
  6. 【請求項6】滴下防止剤の量が、2種類の樹脂(A)お
    よび(B)100重量部に対して0.05〜1重量部で
    ある、請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱可塑性組
    成物。
  7. 【請求項7】(A) ハロゲン不含の耐衝撃性ビニル芳
    香族コポリマー10〜50重量%と、 (B) ハロゲン不含ポリカーボネート90〜50重量
    %と、 (C) (A)+(B)100重量部に対して赤リン
    0.1〜7重量部と、 (D) 所望により、(A)+(B)100重量部に対
    して一般式(I)を有する含リン有機化合物5〜15重
    量部と、 (E) 所望により、(A)+(B)100重量部に対
    して滴下防止剤0.05〜1重量部と、 (F) (A)+(B)100重量部に対してグラフト
    化ポリマー0〜30重量部とを含んでなる、請求項1〜
    6のいずれか1項に記載の熱可塑性組成物。
  8. 【請求項8】耐衝撃性ビニル芳香族コポリマー(A)が
    アクリルモノマー2〜35重量%と、ジエンゴムを20
    重量%以下、好ましくは2〜15重量%の量と、ビニル
    芳香族モノマーを含む、請求項1〜7のいずれか1項に
    記載の熱可塑性組成物。
  9. 【請求項9】耐衝撃性ビニル芳香族コポリマーがアクリ
    ルモノマー2〜35重量%と、ジエンゴムを20重量%
    を上回り65重量%以下の量と、ビニル芳香族モノマー
    を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱可塑性
    組成物。
  10. 【請求項10】耐衝撃性ビニル芳香族コポリマーがアク
    リルモノマー2〜35重量%と、オレフィン性エラスト
    マー5〜50重量%、好ましくは15〜30重量%と、
    ビニル芳香族モノマー93〜15重量%、好ましくは8
    3〜35重量%とを含んでなり、これらのモノマーの和
    が100重量%である、請求項1〜7のいずれか1項に
    記載の熱可塑性組成物。
  11. 【請求項11】アクリルモノマーがアクリロニトリルで
    ある、請求項1〜10のいずれか1項に記載の熱可塑性
    組成物。
  12. 【請求項12】ビニル芳香族モノマーがスチレンであ
    る、請求項1〜11のいずれか1項に記載の熱可塑性組
    成物。
  13. 【請求項13】ジエンゴムがポリブタジエンである、請
    求項8、9、11および12のいずれか1項に記載の熱
    可塑性組成物。
  14. 【請求項14】オレフィン性エラストマーが、ムーニー
    粘度が30〜90ML1+4(100℃)であり、ヨウ
    素価が5を上回り、好ましくは10〜40であるゴム状
    のエチレン−プロピレン−非共役ジエンターポリマーで
    ある、請求項10〜12のいずれか1項に記載の熱可塑
    性組成物。
  15. 【請求項15】赤リンが熱硬化性樹脂または無機材料で
    マイクロカプセル化されている、請求項1〜14のいず
    れか1項に記載の熱可塑性組成物。
  16. 【請求項16】請求項2に記載の式(I)を有する含リ
    ン有機化合物がトリフェニルホスフェートである、請求
    項2〜15のいずれか1項に記載の熱可塑性組成物。
  17. 【請求項17】グラフト化ポリマーの量が、混合物
    (A)+(B)100重量部に対して1〜10重量部で
    ある、請求項3〜16のいずれか1項に記載の熱可塑性
    組成物。
  18. 【請求項18】グラフト化ポリマーがエラストマー性コ
    ア25〜95重量%と、その上にグラフトしたビニルモ
    ノマー鎖約75〜約5重量%とを含むコア−シェルであ
    る、請求項1〜17のいずれか1項に記載の熱可塑性組
    成物。
  19. 【請求項19】エラストマー性コアがポリブタジエン、
    ブタジエンとスチレン、イソプレンおよび/またはアク
    リロニトリルとのコポリマーであって、ブタジエン含量
    が40モル%を上回るもの、およびアクリルゴムから成
    る群から選択され、ビニルモノマーがアクリル酸誘導
    体、メタクリル酸誘導体、ビニル芳香族化合物、ビニル
    シアニド化合物、多官能価誘導体およびそれらの混合物
    から成る群から選択される、請求項18に記載の熱可塑
    性組成物。
  20. 【請求項20】安定剤、耐酸剤、可塑剤、滑剤、流動
    剤、帯電防止剤、染料、顔料、ガラス繊維および/また
    は他の無機充填剤をも含む、請求項1〜19のいずれか
    1項に記載の熱可塑性組成物。
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