JPH06116240A - 光学活性2−プロパノール誘導体の製造法 - Google Patents

光学活性2−プロパノール誘導体の製造法

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JPH06116240A
JPH06116240A JP4265901A JP26590192A JPH06116240A JP H06116240 A JPH06116240 A JP H06116240A JP 4265901 A JP4265901 A JP 4265901A JP 26590192 A JP26590192 A JP 26590192A JP H06116240 A JPH06116240 A JP H06116240A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】光学活性2−プロパノール誘導体の製造法の提
供。 【構成】光学活性3−クロロ−2−プロパノール誘導体
(I)を塩基で処理し、塩基存在下芳香族ヒドロキシ化
合物または複素環式ヒドロキシ化合物と反応させ光学活
性な2−プロパノール誘導体(II)を得る。 〔式中、Rは2,2−ジフェニルアセチル基、ジフェ
ニルメチル基、5−ジベンゾスベラニル基を、Rは非
置換または低級アルキル基、低級アルコキシ基等で置換
されているフェニル基、ナフチル基または複素芳香環
(特に5−キノリニル基)を、*は不斉炭素であること
を示す。〕 【効果】1−アミノ−3−アルコキシ−2−プロパノー
ル誘導体を光学純度の低下なしに得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に純粋な医薬
品、特に光学活性2−プロパノール構造を持つ薬剤を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】不斉炭素を有する化学物質は一
般にそれぞれの鏡像体が等量混合されたラセミ体として
存在する。これまでの医薬品は光学活性体の分離技術、
選択的合成法が十分確立されていなかったためラセミ体
として使用されることが多かった。しかし、生体物質は
光学活性体で構成されており、それらに作用する薬物も
多くの場合、異性体それぞれが異なる薬理活性を示すこ
とが考えられる。希にそれぞれの異性体及びラセミ体が
同様な活性を示すことがあるが、一般に目的とする薬物
活性と望まない薬物活性、すなわち副作用とで何らかの
相違が認められ、実際そのことに起因する不幸な事故も
過去に知られている。異性体間にほとんど作用の差がな
い場合、光学的に純粋な薬物を製造する必要性はないと
考えられるが、明らかに差がある場合、特に毒性に差が
あるとき必要性が生じる。本発明の目的とする2−プロ
パノール構造、特に1−アミノ−3−アルコキシ−2−
プロパノール構造は多くの医薬品に共通の部分構造であ
るが、不斉炭素を有する。このため、光学的な異性体間
で活性と毒性の間で差を持つ可能性が有ることから、そ
の光学的純粋な化合物を簡便に得る方法が望まれてい
た。これまで、これらの光学活性誘導体を得る方法とし
ては、まず光学分割法があげられる。しかし、適当な分
割剤を見いだし、数回の結晶化を行って光学純度を上げ
たのち目的物を回収しなくてはならず、しかも、目的の
立体を持つ化合物は50%以下、通常30−40%程度
しか得ることはできない。このため製造コスト上に問題
があった。また、近年、酸化反応、還元反応や加水分解
反応などでの不斉合成法の進歩が目ざましいが、応用範
囲が限られ、必ずしも目的化合物に適応できるとは限ら
ず、しかも十分満足のゆく高い光学純度が得られないこ
とが多い。そこで、光学活性化合物を得るために有力な
手段として、容易に変換可能な官能基を備えた光学活性
な原料を用いる方法がある。これらの原料として古くか
ら糖やアミノ酸などの天然物が用いられてきたが、近
年、グリシドール誘導体すなわちグリシジルトシレー
ト、エピクロルヒドリン、グリシジル m−ニトロベン
ゼンスルホネート等の光学純度の高い化合物が容易に入
手できるようになり、これらを用いた光学活性化合物の
合成法が報告されている。特に、これらの誘導体は1−
アミノ−3−アルコキシ−2−プロパノール誘導体の合
成に有用であるが、グリシジルトシレート、エピクロル
ヒドリンは容易に1位と3位に置換基を導入できる反
面、反応位置を完全に制御出来ないとラセミ化し光学純
度の低下を引き起こすという問題点があった。グリシジ
ルトシレートを用いて1−アミノ−3−アルコキシ−2
−プロパノール構造の光学活性体を合成している例は、
特開平1−121282、特開平1−279890、特
開平1−279887、EP454385に報告されて
いるが、何れもフェノール性水酸基の金属塩やアミンの
金属塩と反応させ選択的に1位スルフォネート基と反応
させ光学活性エポキシ化合物を得ている。これらの報告
のうち、高い光学純度を持った反応が詳細に示されてい
るのはピペラジン誘導体のナトリウム塩、カリウム塩、
リチウム塩と反応させているEP454385であり有
効な手段を提示している。しかしながら、J.A.C.
S.101,3666−3668,(1979)に明ら
かなようにグリシジルスルフォネートに比べエピクロル
ヒドリンは反応の位置選択性が得られにくい上、塩素イ
オン存在下での1,3−ジクロロ−2−プロパノ−ルの
生成などにより光学純度の低下を起こし易い。そのた
め、光学活性エピクロルヒドリンを用いた光学活性な1
−アミノ−3−アルコキシ−2−プロパノール誘導体の
合成報告は少なく、例えばChem.Pharm.Bu
ll.35,3691(1987)や同38(8)20
92−2096(1990)に見られるが貴重な光学活
性エピクロルヒドリンを過剰に用いなければならず、高
い光学純度も得られにくい。そこで、商業的に比較的容
易に得られる光学活性エピクロルヒドリンを用いた、よ
り簡便で、収率が高く光学純度も高い化合物を得られる
方法が望まれていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、光学活性なエピク
ロルヒドリンとピペラジン誘導体から容易に得られる光
学的に純粋な一般式(I)で表される3−クロロ−1−
アミノ−2−プロパノール誘導体を、水酸基を有するさ
まざまの芳香環、複素芳香環と反応させ、光学的に純粋
な2−プロパノール誘導体を得る方法を見いだし本発明
を完成させた。すなわち、本発明は一般式(I)[化
4]
【0004】
【化4】 (式中、R1は2,2−ジフェニルアセチル基、ジフェ
ニルメチル基、5−ジベンゾスベラニル基を、*は不斉
炭素であることを示す。)で表される光学活性3−クロ
ロ−2−プロパノール誘導体を塩基で処理し、しかる
後、塩基存在下芳香族ヒドロキシ化合物または複素環式
ヒドロキシ化合物と反応させることを特徴とする一般式
(II)[化5]
【0005】
【化5】 (式中、R1は前記と同じ、R2は非置換または低級アル
キル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、
ニトロ基で置換されているフェニル基、ナフチル基また
は複素芳香環を示す。)で表される光学活性2−プロパ
ノール誘導体の製造法に関するものである。
【0006】ここで、芳香族ヒドロキシ化合物とは非置
換、または低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲ
ン原子、シアノ基、ニトロ基で置換されているフェノー
ル、ナフトール等を意味し、複素環式ヒドロキシ化合物
とは非置換、または低級アルキル基、低級アルコキシ
基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基で置換されてい
るキノリノール、イソキノリノール、キノキサリノー
ル、キナゾリノール等を意味する。低級アルキル基とは
炭素数1から4のメチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基等を意味し、低級アルコキシ基とはメトキシ基、
エトキシ基、プロピルオキシ基、ブチルオキシ基等を意
味し、ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子等を意味する。複素芳香環とはキノリ
ン、イソキノリン、キノキサリン、キナゾリン環等を意
味する。ここで用いられる塩基とは、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸カリウム、
水素化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、カリウムt
−ブトキシド等の無機塩基、トリエチルアミン、DB
U、ピリジン等の有機塩基を意味する。この反応での光
学純度の低下を避けるために適当な溶媒中、クロロヒド
リン体を塩基での前処理を行うことが必要である。適当
な溶媒とは、非プロトン性で一般の有機合成反応に用い
られる溶媒を意味するが、DMF、THF、ジオキサ
ン、DMI等が好ましい。この時の前処理は氷冷下また
は室温で、特に制限はないが通常30分から数時間行う
のが良く、そののち相当するフェノール、ナフトール等
と室温から110℃の範囲で、特に制限はないが通常数
時間から1日加熱下反応させることでクロルプロパノー
ル体のラセミ化を最小限に抑えることができ目的の光学
活性体を得ることができる。
【0007】一般式(I)で表される光学活性クロロプ
ロパノール誘導体は、光学活性エピクロルヒドリンとピ
ペラジン誘導体を付加反応させ容易に安定な結晶として
得ることができる。この反応は、氷冷下または室温で、
特に制限はないが通常数時間から1日、無溶媒条件下ま
たは溶媒存在下の非常に穏和な条件で反応できるが、適
当な溶媒、好ましくはエタノール、2−プロパノール等
を用い室温で行うのがよい。
【0008】
【実施例】以下に実施例において本発明を詳しく説明す
るが、これらに限定されるものではない。 比較例1 ラセミ−1−{4−(ジベンゾスベラン−5−イル)ピ
ペラジン−1−イル}−1−3−(キノリン−5−イ
ル)オキシ−2−プロパノール t−ブトキシカリウム0.18gをDMF5mlに懸濁
し、5−ヒドロキシキノリン0.21gを加え室温で3
0分攪拌した。ついで、(2R)−3−クロロ−1−
{4−(ジベンゾスベラン−5−イル)ピペラジン−1
−イル}−2−プロパノール0.5gを加え1夜攪拌
し、さらに2時間80度に加熱した。酢酸エチルを加え
4%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。乾燥後濃縮し
シリカゲルカラムで精製し目的物を得た。収率60%
1:1のラセミ混合物であった。 (ダイセル キラルセルOD ヘキサン:エタノール=
3:1,0.8ml/min.で分離、確認),(R)
体9.1分,(S)体19分
【0009】比較例2 ラセミ−1−{4−(ジベンゾスベラン−5−イル)ピ
ペラジン−1−イル}−1−3−(キノリン−5−イ
ル)オキシ−2−プロパノール 5−ヒドロキシキノリン141mgをアセトニトリル3
0mlに加えさらにDBU141mgを加えた。つい
で、(2R)−3−クロロ−1−{4−(ジベンゾスベ
ラン−5−イル)ピペラジン−1−イル}−2−プロパ
ノール313mgを加え1夜攪拌し、さらに2時間加熱
還流した。酢酸エチルを加え4%水酸化ナトリウム水溶
液で洗浄した。乾燥後濃縮しシリカゲルカラムで精製し
目的物を得た。収率49% 1:1のラセミ混合物であ
った。
【0010】参考例1 (2R)−3−クロロ−1−{4−(ジベンゾスベラン
−5−イル)ピペラジン−1−イル}−2−プロパノー
ル N−(ジベンゾスベラン−5−イル)ピペラジン1.0
8gをイソプロピルアルコール10mlに懸濁し(R)
−(−)−エピクロルヒドリン1.08gを加え溶解し
た。室温で5時間攪拌し析出晶をろ取、乾燥した。 収量1.05g [α]D(25℃,c=1.0,CHCl3) +19.5
゜,光学純度 >98%e.e.(ダイセル キラルセ
ルOD ヘキサン/エタノール/メタノール=100/
2/2,1.2ml/min),(R)体9.5分,
(S)体8.4分 NMR(δppm;CDCl3)2.2〜2.9(m,
8H),3.5〜4.1(m,9H),3.96(s,
1H),7.0〜7.2(m,8H) なお、(2S)−エピクロルヒドリンを用い上記と同様
に反応することで(2S)−3−クロロ−1−{4−
(ジベンゾスベラン−5−イル)ピペラジン−1−イ
ル}−2−プロパノールを得ることが出来る。
【0011】参考例2 (2R)−3−クロロ−1−{4−(2,2−ジフェニ
ルアセチル)ピペラジン−1−イル}−2−プロパノー
ル N−(2,2−ジフェニルアセチル)ピペラジン0.5
gを2−プロパノール7ml中に懸濁し、(2R)−エ
ピクロルヒドリン0.42gを加えた。室温で1夜攪拌
の後、ヘキサン2mlを加え析出晶をろ取、乾燥した。 収量0.52g [α]D +21.7゜(25℃,c=1.0,CHC
3)光学純度 >99%(ダイセル キラルセルO
D,ヘキサン:エタノール=5:1,1.2ml/mi
n.で分離) (R)体6.58分,(S)体5.83
分 NMR(δppm;CDCl3)2.1〜2.7(m,
6H),3.4〜4.95(m,7H),5.19
(s,1H),7.2〜7.4(m,10H) なお、(2S)−エピクロルヒドリンを用い上記と同様
に反応することで(2S)−3−クロロ−1−{4−
(2,2−ジフェニルアセチル)ピペラジン−1−イ
ル}−2−プロパノールを得ることが出来る。
【0012】実施例1 (2R)−1−{4−(2,2−ジフェニルアセチル)
ピペラジン−1−イル}−1−3−(キノリン−5−イ
ル)オキシ−2−プロパノール 参考例2で得られた(2R)−3−クロロ−1−{4−
(2,2−ジフェニルアセチル)ピペラジン−1−イ
ル}−2−プロパノール0.5gと水酸化リチウム1水
塩70mgをDMF5mlに溶解し室温で5時間攪拌し
た。ついで5−ヒドロキシキノリン220mgと28%
ナトリウムメトキシド0.3mlを加えた。110℃で
5時間加熱したのち酢酸エチルを加え水で洗浄した。乾
燥後濃縮し、シリカゲルカラムで精製し目的物を得た。 [α]D +14.2゜(23℃,C=1.0,CHC
3)光学純度 96.9%e.e.(ダイセル キラ
ルパックAD メタノール:エタノール=1:1,0.
5ml/min.で分離)(R)体10.9分,(S)
体13.6分 NMR(δppm;CDCl3)3.3〜3.6(m,
3H),3.6〜3.8(m,2H),4.05〜4.
25(m,3H),5.18(s,1H),6.83
(d,1H),7.1〜7.45(m,11H),7.
57(t,1H),7.69(d,1H),8.4〜
8.55(m,1H)
【0013】実施例2 (2S)−1−{4−(2,2−ジフェニルアセチル)
ピペラジン−1−イル}−1−3−(キノリン−5−イ
ル)オキシ−2−プロパノール (2S)−3−クロロ−1−{4−(2,2−ジフェニ
ルアセチル)ピペラジン−1−イル}−2−プロパノー
ルを原料とし、実施例1と同様の反応を行い上記化合物
を得た。 [α]D −14.2゜(23℃,C=1.0,CHC
3)光学純度 96.5%e.e.
【0014】実施例3 (2R)−1−{4−(ジベンゾスベラン−5−イル)
ピペラジン−1−イル}−1−3−(キノリン−5−イ
ル)オキシ−2−プロパノール 参考例1で得られた(2R)−3−クロロ−1−{4−
(ジベンゾスベラン−5−イル)ピペラジン−1−イ
ル}−2−プロパノール0.5gとt−ブトキシカリウ
ム0.18gを氷冷下THF5mlに加え30分攪拌し
た。ついで、5−ヒドロキシキノリン0.21gとt−
ブトキシカリウム0.16gとDMF1.5mlを加え
20時間加熱還流した。酢酸エチルを加え4%水酸化ナ
トリウム水溶液で洗浄した。乾燥後濃縮しシリカゲルカ
ラムで精製し目的物を得た。(この時点での光学純度9
7.4%e.e.,収率61.3%) [α]D +20.8゜(23℃,C=1.0,CHC
3)光学純度 98.9%e.e.(ダイセル キラ
ルセルOD ヘキサン:エタノール=3:1,0.8m
l/min.で分離,確認),(R)体9.1分,
(S)体19分 NMR(δppm;CDCl3)2.1〜3.0(m,
12H),3.1〜3.6(br.s,1H),3.7
〜4.4(m,3H),6.8(s,1H),6.9〜
7.9(m,11H),8.5(d,1H),8.8
(d,1H) IR νcm-1(KBr):2900,2800,16
20,1590,1570,1450,1260,11
40,1100
【0015】実施例4 (2S)−1−{4−(ジベンゾスベラン−5−イル)
ピペラジン−1−イル}−1−3−(キノリン−5−イ
ル)オキシ−2−プロパノール (2S)−3−クロロ−1−{4−(ジベンゾスベラン
−5−イル)ピペラジン−1−イル}−2−プロパノー
ルを原料とし、実施例3と同様の反応を行い上記化合物
を得た。 [α]D −21.4゜(23℃,C=1.0,CHC
3) 光学純度 98.4%e.e.
【0016】
【発明の効果】一般式(I)で表される光学活性クロロ
プロパノール誘導体は、比較的反応性の高い化合物であ
り、容易に他の誘導体へ導くことができる。その結果得
られる2−プロパノール誘導体は多くの医薬品にみられ
る部分構造であり非常に重要な合成中間体として利用で
きるが、ラセミ化する可能性がある。実際、比較例1、
比較例2に示すように通常行われる金属アルコキシドと
光学活性クロロプロパノール誘導体との反応では1:1
のラセミ混合物として得られる。しかしながら、光学活
性クロロプロパノール誘導体を適当な塩基で処理した後
フェノール、キノリノール等と反応させる本発明の方法
を用いることで光学純度の低下を引き起こすことなしに
容易に目的の光学活性化合物を得ることができるように
なった。2−プロパノール誘導体はこれまでも述べてき
たように医薬品に多くみられる部分構造でありその光学
活性体の簡便な合成法は強く望まれるものであったが、
特に特開平3−101662に含有される制癌効果増強
作用を有する複素環化合物の光学活性体の合成にも非常
に有用な方法となる。すなわち、本発明は光学活性クロ
ロプロパノール誘導体とキノリノール誘導体、イソキノ
リノール誘導体を反応させ簡便に、収率良く、光学純度
の高い制癌効果増強剤を得ることが出来る非常に有益な
方法を提供するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I)[化1] 【化1】 (式中、R1は2,2−ジフェニルアセチル基、ジフェ
    ニルメチル基、5−ジベンゾスベラニル基を、*は不斉
    炭素であることを示す。)で表される光学活性3−クロ
    ロ−2−プロパノール誘導体を塩基で処理し、しかる
    後、塩基存在下芳香族ヒドロキシ化合物または複素環式
    ヒドロキシ化合物と反応させることを特徴とする一般式
    (II)[化2] 【化2】 (式中、R1は前記と同じ、R2は非置換または低級アル
    キル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、
    ニトロ基で置換されているフェニル基、ナフチル基また
    は複素芳香環を示す。)で表される光学活性2−プロパ
    ノール誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】一般式(II)において、R2がキノリン
    環である下記一般式(III)[化3]で表される光学
    活性2−プロパノール誘導体の請求項1記載の製造法。 【化3】 (式中、R1、*は前記と同様である。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002042284A1 (fr) * 2000-11-22 2002-05-30 Pola Chemical Industries, Inc. Derives de piperazine dibenzosuberanyle et agents surmontant la resistance aux medicaments contenant ces derives

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US6881841B2 (en) 2000-11-22 2005-04-19 Tsutomu Takeuchi Dibenzosuberanyl piperazine derivatives and drug-resistance overcoming agents containing the derivatives
AU2002214331B2 (en) * 2000-11-22 2006-06-01 Pola Chemical Industries, Inc Dibenzosberanyl piperazine derivatives and drug-resistance overcoming agents containing the derivatives

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