JPH06116128A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH06116128A
JPH06116128A JP26590892A JP26590892A JPH06116128A JP H06116128 A JPH06116128 A JP H06116128A JP 26590892 A JP26590892 A JP 26590892A JP 26590892 A JP26590892 A JP 26590892A JP H06116128 A JPH06116128 A JP H06116128A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有効成分としてビニルピリジニウム系ポリマ
ーを安定に配合した口腔用組成物の提供。 【構成】 ビニルピリジニウム系ポリマーと、アルキル
硫酸エステルおよびその塩、セッケン、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルリン酸エステルおよびその塩、ア
ルキロールアマイド型界面活性剤から選ばれる少なくと
も一種の界面活性剤とを配合してなる口腔用組成物。さ
らに非イオン性およびカチオン性粘結剤から選ばれる少
なくとも一種の粘結剤を配合してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は口腔用組成物、さらに詳
しくは、口腔内の微生物を除去することにより、優れた
プラークコントロール効果を示す口腔用組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】分子内にビニルピリジニウムを繰り返し
単位として有する水不溶性高分子化合物(以下、ビニル
ピリジニウム系ポリマーという)が微生物吸着能を示す
ことは、公知であり、例えば、特開昭58−15450
2号や特開平3−174419号には、このようなピリ
ジニウム基を有する不溶性高分子化合物を有効成分とす
る微生物吸着剤が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、このビ
ニルピリジニウム系ポリマーを口腔用組成物に応用すべ
く研究を重ねた。ビニルピリジニウム系ポリマーは、通
常、口腔用組成物に使用される発泡剤や粘結剤などの成
分と反応して、その抗菌活性が著しく低下するという問
題が予想され、該ビニルピリジニウム系ポリマーを口腔
用組成物中に配合するには、安定化させる手段を講じる
必要があると考えられる。
【0004】そこで、本発明者らは、このビニルピリジ
ニウム系ポリマーを口腔用組成物中に安定に配合するこ
とを目的として鋭意検討を行った結果、意外にも、アル
キル硫酸エステルおよびその塩、セッケン、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルリン酸エステルおよびその塩
あるいはアルキロールアマイド型界面活性剤が該ビニル
ピリジニウム系ポリマーを特異的に安定化することを見
い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビニルピリジ
ニウム系ポリマーと、アルキル硫酸エステルおよびその
塩、セッケン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリ
ン酸エステルおよびその塩ならびにアルキロールアマイ
ド型界面活性剤から選ばれる少なくとも一種の界面活性
剤とを配合してなる口腔用組成物を提供するものであ
る。
【0006】本発明の口腔用組成物は、口腔内微生物を
効率より除去すると共に、その産生物の集積および石灰
を防止することにより、優れたプラークコントロール効
果を示す。
【0007】本発明の組成物において有効成分として用
いるビニルピリジニウム系ポリマーは、該ポリマー自
体、またはそれで水不溶性基体の表面を被膜した複合物
質または該ポリマーを水不溶性基体に担持した担持物質
のいずれであってもよく、該ビニルピリジニウム系ポリ
マーとしては分子量約1000〜100万、好ましくは
約5000〜80万のものが挙げられ、該ポリマーは架
橋ポリマー、非架橋ポリマーのいずれであってもよい。
【0008】該ビニルピリジニウムの繰り返し単位とし
ては、例えば、(1)一般式(I):
【化1】
【0009】[式中、Rはベンジル基、フェネチル基、
炭素数1〜12のアルキル基およびペンタフルオロフェ
ニルメチル基からなる群から選択される基、Xは塩素原
子および臭素原子からなる群から選択される基を示
す。]、または(2)一般式(II):
【0010】
【化2】
【0011】[式中、R1、R2およびR3はそれぞれ独立
して水素原子、炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐鎖の
飽和もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基、アルキル基、
ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、アリー
ルオキシアルキル基およびトリアルコキシシリルアルキ
ル基からなる群から選択される基、XおよびYはそれぞ
れ独立して塩素原子および臭素原子からなる群から選択
される基、nは1〜20の整数を意味する]で表される
化合物の一種以上を好適に使用することができる。
【0012】本発明に用いるビニルピリジニウム系ポリ
マーは、これらビニルピリジンと多官能性ビニルモノマ
ーと共重合可能なその他のビニルモノマー、またはビニ
ルピリジンと多官能性ビニルモノマーもしくは共重合可
能なその他のビニルモノマーを自体公知の溶液重合、懸
濁重合等の方法により共重合させて、アルキル基を導
入、その後必要に応じて三級アミンを反応させて製造す
ることができる。例えば、一般式(I)で表されるビニ
ルピリジニウム系架橋ポリマーは、以下のように製造す
ることができる。
【0013】まず、ビニルピリジンと多官能性ビニルモ
ノマーとを、それらと共重合可能なその他のビニルモノ
マーの存在下あるいは非存在下に共重合させて、高分子
化合物とし、ついで、公知のアルキル化剤を反応させて
窒素原子上に置換基を導入する。また、非架橋ポリマー
はビニルピリジンと多官能性ビニルモノマーを除く共重
合可能なビニルモノマーとから同様に製造することがで
きる。
【0014】該アルキル化剤としては、ベンジルクロリ
ド、ベンジルブロリド、ベンジルヨージドのようなハロ
ゲン化ベンジルおよびその芳香環置換体、フェニルエチ
ルクロリド、フェニルエチルブロミド、フェニルエチル
ヨージドのようなハロゲン化フェニルエチルおよびその
芳香環置換体、ペンタフルオロフェニルメチルクロリ
ド、ぺンタフルオロフェニルメチルブロミド、ペンタフ
ルオロフェニルメチルヨージドのようなハロゲン化ペン
タフルオロフェニルメチル、炭素数1〜12のハロゲン
化アルキル、炭素数1〜12のアルコールのジ硫酸エス
テル、p−トルエンスルホン酸エステル、トリフルオロ
メタンスルホン酸エステル等が挙げられる。
【0015】該共重合可能なビニルモノマーとしては、
エチレン、プロピレン、ブテンなどのモノオレフィン、
スチレン、酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、脂肪族ビニ
ルエステル、アクリロニトリル、およびこれらの誘導体
のモノマーなどがあるが、これらに限らず、種々のもの
が単独もしくは組み合わせて使用できる。
【0016】また、一般式(II)で表されるビニルピリ
ジニウム系架橋ポリマーは、例えば、以下のように製造
することができる。まず、ビニルピリジンと多官能性ビ
ニルモノマーとを、それらと共重合可能なその他のビニ
ルモノマーの存在下、あるいは非存在下に共重合させて
ポリマーとする。ついで、炭素数1〜20のジクロルア
ルキル、ジブロムアルキルまたはジヨードアルキルのよ
うなジハロゲン化アルキルを作用させてビニルピリジン
環の窒素原子にハロゲン化アルキル基を導入する。さら
に、これに三級アミンを反応させて四級アンモニウムと
する。
【0017】また、非架橋ポリマーは、ビニルピリジン
と多官能性ビニルモノマーを除く共重合可能なビニルモ
ノマーとから同様に製造することができる。該共重合可
能なビニルモノマーとしては、エチレン、プロピレン、
ブテンなどのモノオレフィン、スチレン、酢酸ビニル、
アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタ
クリル酸エステル、脂肪族ビニルエステル、アクリロニ
トリル、およびこれらの誘導体のモノマーなどがある
が、これらに限らず、種々のものが単独もしくは組み合
わせて使用できる。
【0018】該多官能性ビニルモノマーとしては、例え
ば、ジビニルベンゼン;エチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレー
ト類;メチレンビス(メタ)アクリルアミド、プロピレン
ビス(メタ)アクリルアミド、N,N'−(1,2−ジヒドロ
キシエチレン)ビス(メタ)アクリルアミド、N,N'−(カ
ルボキシメチレン)ビス(メタ)アクリルアミド等の多官
能(メタ)アクリルアミド類が使用できる。
【0019】三級アミンとしては、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、N−ドデシ
ルジメチルアミン、N−ドデセニルジメチルアミン、N
−オクチルジメチルアミン等の飽和もしくは不飽和の脂
肪族三級アミン類;N−ベンジルジメチルアミン、N−
フェネチルメチルアミン等の芳香族三級アミン類;トリ
(ヒドロキシルエチル)アミン、ビス(ヒドロキシルエチ
ル)メチルアミン等のオキシアルキルアミン類;N,N−
ジメチル−3−トリメトキシシリルプロピルアミン、N
−メチル−N−エチル−3−トリメトキシシリルプロピ
ルアミン等のシリルアルキルアミン類が使用される。
【0020】該ビニルピリジニウム系ポリマーで被覆さ
れる水不溶性基体は、水不溶性であれば特に限定されな
いが、例えば、シリカゲル、天然ゼオライト、リン酸水
素カルシウム、ナイロン、PMMA、ポリエチレン、ポ
リスチレン等を使用することができる。また、ビニルピ
リジニウム系ポリマーを担持する水不溶性基体も、特に
限定されないが、粒状、粉末状、塊状、繊維状、織布、
不織布、フィルム、スポンジ状等の形態のものを利用す
ることができる。例えば、架橋クロロメチルスチレン/
スチレン共重合体ポリマービーズ等を使用することがで
きる。
【0021】ビニルピリジニウム系ポリマーを水不溶性
基体に担持させるのは、以下のようにして行うことがで
きる。例えば、式:
【0022】
【化3】XCH2
【0023】[式中、Xは塩素原子、臭素原子またはヨ
ウ素原子を意味する]で表わされるハロメチル基を有す
るか、またはハロメチル基を形成させた水不溶性高分子
成形物(以下、ハロメチル高分子成形物という)である水
不溶性基体に、ビニルピリジンホモポリマーまたはビニ
ルピリジンと他のモノマーとのコポリマーを、ハロメチ
ル高分子成形物のハロメチル基と、ビニルピリジン系ポ
リマーのピリジン環部分との四級化反応によって担持さ
せ、更に未反応のピリジン部分をアルキル化剤で四級化
することにより調製される。
【0024】また、ビニルピリジニウム系架橋ポリマー
で水不溶性基体表面を被覆するのは、以下のようにして
行うことができる。まず、水不溶性基体表面上でビニル
ピリジンと多官能性ビニルモノマーとを、それらと共重
合可能なその他のビニルモノマーの存在下あるいは非存
在下に共重合させる。ついで、ビニルピリジニウム系ポ
リマーで被覆された該複合体の表面を前記と同様の方法
で四級化する。また、非架橋ポリマーで水不溶性基体表
面を被覆するには、ビニルピリジンと多官能性ビニルモ
ノマーを除く共重合可能なビニルモノマーとから同様に
製造することができる。さらに、ビニルピリジニウム系
ポリマーで水不溶性基体表面を被覆するには、前記以外
に合成した該ポリマーを、例えば、アルコール類、エス
テル類、エーテル類などの有機溶剤に溶解し、含浸、ス
プレー、コーティング等の方法を用いることができる。
【0025】本発明の口腔用組成物は、このようにして
得られたビニルピリジニウム系ポリマーを、組成物全量
に対して0.001〜50重量%、好ましくは0.1〜
20重量%の割合で配合する。配合量が0.001重量
%より少ないと、十分な微生物除去効果が発揮されず、
一方、50重量%より多いと、組成物の性状が不安定と
なる。
【0026】アルキル硫酸エステル型界面活性剤は、
式:
【化4】R1−OSO31
【0027】[式中R1は、炭素数8〜18のアルキル基
を意味し、M1はアルカリ金属、アンモニア、アルカノ
ールアミンから誘導されるカチオン又は水素を意味す
る。]で示される公知のアニオン性界面活性剤であり、
ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、
ラウリル硫酸アンモニウムなどを挙げることができ、例
えば、東邦化学工業(株)より「アルスコープ」の商品名で
発売されているものが使用できる。
【0028】セッケン型界面活性剤は、式:
【化5】R2−COOM2
【0029】[式中R2は、炭素数8〜18のアルキル基
を意味し、M2はアルカリ金属、アンモニア、アルカノ
ールアミンから誘導されるカチオンを意味する。]で示
される公知のアニオン性界面活性剤であり、ラウリン酸
ナトリウム、オレイン酸ナトリウムなどを挙げることが
できる。
【0030】ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン
酸エステル型界面活性剤は、式:
【化6】 または、
【0031】
【化7】
【0032】[式中R3、R4、R5は、炭素数8〜18の
アルキル基を意味し、M3、M4、M5はアルカリ金属、
アンモニア、アルカノールアミンから誘導されるカチオ
ンまたは水素を意味する。また、n,(m+l)はそれぞれ1
〜20を示す。但し、m、l≧1。]で示される公知の
アニオン性界面活性剤であり、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテルリン酸ナトリウムなどを挙げることがで
き、例えば、東邦化学工業(株)より「フォスファノール」
の商品名で発売されているものが使用できる。
【0033】アルキロールアマイド型界面活性剤は、
式:
【化8】 または、
【0034】
【化9】
【0035】[式中R6、R7は、炭素数8〜18のアル
キル基を意味する。]で示される公知の非イオン性界面
活性剤であり、ラウリン酸モノエタノールアマイド、ラ
ウリン酸ジエタノールアマイド、ヤシ油脂肪酸モノエタ
ノールアマイド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイドな
どを挙げることができ、例えば、東邦化学工業(株)より
「トーホール」の商品名で発売されているものが使用でき
る。
【0036】本発明の口腔用組成物において、アルキル
硫酸エステルおよびその塩、セッケン、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルリン酸エステルおよびその塩、ア
ルキロールアマイド型界面活性剤は、優れた起泡性を与
える発泡剤として作用するだけでなく、ビニルピリジニ
ウム系ポリマーの微生物除去効果を飛躍的に向上させる
作用を有する。
【0037】本発明において、アルキル硫酸エステルお
よびその塩、セッケン、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸エステルおよびその塩、アルキロールアマ
イド型界面活性剤は、単独でも二種以上を併用してもよ
く、組成物全量に対し0.001〜20重量%、好まし
くは、0.5〜5重量%の割合で配合する。配合量が
0.001重量%より少ないと十分な効果は得られず、
また20重量%より多いと液分離など性状安定性に問題
が生じる。
【0038】また、粘結剤としては、ビニルピリジニウ
ム系ポリマーの微生物除去効果を減じない非イオン性ま
たはカチオン性の粘結剤が好ましく、非イオン性の粘結
剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースなどが挙げられ、カチオン性の粘
結剤としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロースを
カチオン化させた物質などが挙げられ、これらを単独ま
たは二種以上組み合わせて配合することができる。配合
量は、通常組成物全量に対して、0.01〜20重量%
である。
【0039】本発明の口腔用組成物は自体公知の方法に
より、粉歯磨、練り歯磨、軟膏剤、パスタ剤、リニメン
ト剤、クリームなどの剤形とすることができ、例えば、
歯磨類や歯肉マッサージ用製剤などの所望の用途に応じ
て、研磨剤、粘稠剤、香味剤、甘味剤および他の薬効成
分などを、本発明の効果を損なわない範囲で配合するこ
とができる。
【0040】例えば、歯磨類の場合には、第二リン酸カ
ルシウム・二水和物および無水物、第一リン酸カルシウ
ム、第三リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン
酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、無水ケ
イ酸、シリカゲル、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリ
ン酸ナトリウム、第三リン酸マグネシウム、炭酸マグネ
シウム、硫酸カルシウム、ポリメタクリル酸メチル、ベ
ントナイト、ケイ酸ジルコニウム、合成樹脂などを、単
独または2種以上を組み合わせて配合することができ
る。配合量は、通常、組成物全量に対して5.0〜90
重量%であり、特に練り歯磨の場合には、5〜60重量
%である。
【0041】また、粘稠剤として、ソルビット、グリセ
リン、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、キシリット、マルチッ
ト、ラクチットなどを、単独または2種以上を組み合わ
せて配合することができる。配合量は、通常、組成物全
量に対して5〜70重量%である。
【0042】さらに、香味剤として、メントール、カル
ボン酸、アネトール、オイゲノール、サリチル酸メチ
ル、リモネン、オシメン、n−デシルアルコール、シト
ロネール、α−テルビネオール、メチルアセタート、シ
トロネニルアセタート、メチルオイゲノール、シネオー
ル、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモー
ル、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレ
ンジ油、セージ油、ローズマリー油、珪皮油、シソ油、
冬緑油、丁子油、ユーカリ油などを、単独または2種以
上を組み合わせて組成物全量に対して0.1〜10重量
%、好ましくは0.5〜5重量%程度の割合で配合する
ことができる。また、甘味剤として、サッカリンナトリ
ウム、アセスルファームカリウム、ステビオサイド、ネ
オヘスペリジルジヒドロカルコン、グリチルリチン、ペ
リラルチン、タウマチン、アスパラチルフェニルアラニ
ルメチルエステル、p−メトキシシンナミックアルデヒ
ドなどを、組成物全量に対して0.01〜1重量%、好
ましくは0.05〜0.5重量%の割合で配合すること
ができる。
【0043】さらに、本発明の口腔用組成物には、薬効
成分として、塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジ
ン塩類などのカチオン性殺菌剤、トリクロサンなどの非
イオン性殺菌剤、ドデシルジアミノエチルグリシンなど
の両性殺菌剤、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテ
アーゼ、ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵素(リテック
エンザイム)などの酵素、モノフルオロリン酸ナトリウ
ム、モノフルオロリン酸カリウムなどのアルカリ金属モ
ノフルオロフォスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化
第一錫などのフッ化物、トラネキサム酸やイプシロンア
ミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシルアラ
ントイン、ジヒドロコレステロール、グリチルリチン塩
類、グリチルレチン酸、グリセロフォスフェート、クロ
ロフィル、塩化ナトリウム、カロペプタイド、水溶性無
機リン酸化合物などを、単独または2種以上を組み合わ
せて配合することができる。
【0044】
【実施例】以下に、実験例、実施例および比較例を示
し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。なお、特に断らない限
り、「%」は重量%を表す。
【0045】実験例1 表1および表2に示す種々の担体のビニルピリジニウム
系ポリマーによる殺菌、除去効果を、以下に示す実験に
より評価した。結果を表1および表2に示す。
【0046】微生物除去効果評価法 (1)試験菌液の調製 ストレプトコッカス・ソプリナス(Streptococcus sob
rinus)OMZ176を、ブレインハートインフージョン
液体培地中で37℃の嫌気条件下、20時間培養した
後、遠心分離(7000rpm、10分間)して集菌し、得
られた菌体を、滅菌生理食塩水で洗浄し、菌濃度が約1
7セル/ml(OD560=0.02)になるように、滅菌生
理食塩水に懸濁したものを試験菌液とした。
【0047】(2)微生物除去効果の評価(シェークフラ
スコ法) 所定量の試料を100mlの三角フラスコに入れ、滅菌
水36mlを加えて十分に分散させた。この三角フラスコ
を37℃の恒温槽に設置し、前記(1)の試験菌液4mlを
加えて、120ストローク/分で3分間振盪した。その
後、該三角フラスコを恒温槽から取り出し、しばらく静
置した後、上清1mlを取り、滅菌生理食塩水で希釈し
た。ついで、この希釈物0.1mlをブレインハートイン
フージョン寒天平板上に塗沫し、37℃の嫌気条件下で
48時間培養した後、形成したコロニー数を計測した。
これにより、3分間にわたる試料との接触後の生菌数を
算定することができる。試料の微生物除去率(%)は次式
によって評価し、90%以上を、優れた微生物除去効果
があると判定した。
【0048】
【数1】
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】表1および表2の結果より明らかなよう
に、1.0%の濃度ではサンプル1〜8の架橋型ビニル
ピリジニウムポリマーおよびサンプル12〜17の非架
橋型ビニルピリジニウムポリマーのいずれのビニルピリ
ジニウム系ポリマーも高い微生物除去率を示している。
また、0.0005%の濃度のサンプル9〜11および
18〜20では十分な微生物除去効果は発揮されていな
い。
【0052】実施例1〜8および比較例1〜6 表1および表2で示されるビニルピリジニウム系ポリマ
ーを表3に記載する他の成分と常法に従って混合かつ撹
拌することにより実施例1〜8、比較例1〜6の歯磨組
成物を調製した。得られた組成物10gを秤量し微生物
除去効果を前記の評価法にて評価した。結果を表3に示
す。
【0053】
【表3】
【0054】表3より明らかなように、実施例1〜8の
歯磨組成物にはラウリル硫酸ナトリウム、ラウリン酸ナ
トリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸
ナトリウム、あるいはヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイ
ドと非イオン性またはカチオン性の粘結剤が配合されて
いるため、ビニルピリジニウム系ポリマーが安定に配合
されており、微生物除去率は90%以上と極めて高く、
また固液分離もなく組成物の性状も安定していた。
【0055】実施例9 本実施例では、以下の処方により、常法に従って歯磨剤
を調製した。 成分 配合量(重量%) サンプル16(表2) 5.0 塩化セチルピリジニウム 0.1 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 ラウリル硫酸ナトリウム 2.0 ヒドロキシエチルセルロース 2.0 リン酸水素カルシウム 20.0 グリセリン 20.0 香料 1.0 サッカリンナトリウム 0.2 精製水 残 100.0 得られた歯磨剤の微生物除去率を前記の方法で評価した
ところ、良好な微生物除去効果と優れた使用感が得られ
た。
【0056】実施例10 本実施例では、以下の処方により、常法に従って歯肉マ
ッサージ用パスタを調製した。 成分 配合量(重量%) サンプル12(表2) 5.0 ニコチン酸トコフェロール 0.5 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 2.0 ヒドロキシエチルセルロース 3.0 グリセリン 20.0 香料 0.6 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 精製水 残 100.0 得られた歯磨剤の微生物除去率を前記の方法で評価した
ところ、良好な微生物除去効果と優れた使用感が得られ
た。
【0057】実施例11 本実施例では、以下の処方により、常法に従って粉歯磨
を調製した。 成分 配合量(重量%) サンプル15(表2) 2.0 リン酸水素カルシウム 50.0 重質炭酸カルシウム 20.0 ポリオキシエチレンラウリル 1.0 エーテルリン酸ナトリウム カチオン化ヒドロキシエチルセルロース 1.0 グリセリン 20.0 香料 1.0 サッカリンナトリウム 0.1 精製水 残 100.0 得られた歯磨剤の微生物除去率を前記の方法で評価した
ところ、良好な微生物除去効果と優れた使用感が得られ
た。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、ビニルピリジニウム系
ポリマーを安定に配合した、優れた微生物除去作用を有
する新規な口腔用組成物が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内にビニルピリジニウムを繰り返し
    単位として有する水不溶性高分子化合物と、アルキル硫
    酸エステルおよびその塩、セッケン、ポリオキシエチレ
    ンアルキルエーテルリン酸エステルおよびその塩ならび
    にアルキロールアマイド型界面活性剤から選ばれる少な
    くとも一種の界面活性剤とを配合してなることを特徴と
    する口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 さらに、非イオン性およびカチオン性粘
    結剤から選ばれる少なくとも一種の粘結剤を配合してな
    る請求項1記載の口腔用組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011522871A (ja) * 2008-06-17 2011-08-04 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 全般的な歯の健康及び外観を改善するための組成物及び方法

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