JPH0611609B2

JPH0611609B2 - 環状楔形グリッパを有するコンベヤハンガ装置

Info

Publication number: JPH0611609B2
Application number: JP63126900A
Authority: JP
Inventors: ロバート・エム・ヴァイダ
Original assignee: Gerber Garment Technology Inc
Current assignee: Gerber Technology LLC
Priority date: 1987-05-29
Filing date: 1988-05-24
Publication date: 1994-02-16
Anticipated expiration: 2009-02-16
Also published as: FR2615839A1; DE3818135A1; FR2615839B1; US4760912A; GB2205301A; GB8812246D0; JPS648115A; DE3818135C2; GB2205301B

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、１片又は多数片の柔軟な材料、例えば繊維衣
料片の個々の片又は繊維衣料片のグループ若しくは積重
体を保持し、コンベヤが組み込まれた衣料製造プラント
等において加工ステーションから加工ステーションへ材
料片を移動するコンベヤトロリ（conveyer trolley；
高架輸送滑車）に取り付けられるハンガ（hanger；吊り
手）装置に関する。より詳しくはハンガ装置に加工片を
解放可能に保持する１以上のグリッパ（grippers；つか
み具）を有するハンガ装置の改良された構造に関する。

（従来の技術及び解決しようとする課題）本発明のハンガ装置の一般的な目的は、本出願人に譲渡
された米国特許第４，７２７，９７９号「複数の可動把
持要素を備えるコンベヤハンガ装置」の目的と類似す
る。本願のハンガ装置は幾つかの点において上記米国特
許のハンガ装置の改良である。

本発明の一般的な目的は、ハンガ装置の下方へ加工材料
のユニット（unit;単位体）を引張る傾向の比較的大き
な力に対抗して加工ユニットを所定の位置に開放可能に
保持し得る少なくとも１個のグリッパを有するコンベヤ
ハンガ装置を提供し、それによってハンガ装置を比較的
大きな重い加工ユニットに使用するように合わせ、加工
ユニットがそれにも拘わらずハンガ装置から横方向へ引
張ることによって容易に引き出され、グリッパの把持要
素が横方向に引き出す間に回転して横方向の引き出しを
容易にすることである。

本発明の別の目的は、単一又は多数のグリッパを有する
コンベヤハンガ装置に容易に使用され得るグリッパ構造
を提供することである。

本発明の他の目的及び利点は、次の好ましい実施例の説
明及び実施例の一部分を形成する添付の図面から明らか
にされるであろう。

（課題を解決するための手段）本発明は、柔らかいシート材料を加工ステーションから
加工ステーションへ輸送するコンベヤシステム用のハン
ガ装置にある。本発明のハンガ装置は、直線ピンを担持
するハンガ本体を含み、直線ピンは一端をハンガ本体に
固着され該ハンガ本体からから反対の自由端へ伸長す
る。環状楔要素が直線ピンに摺動運動及び回転運動可能
に取り付けられると共に円錐形把持面を有する。この円
錐形把持面と協働するのはハンガ本体上に形成される固
定把持面である。固定把持面は、一般的に平坦でありピ
ンの長手方向軸線に対して、環状楔要素の把持面が固定
把持面に平行な線に沿って固定把持面に係合又は面する
ように配置される。それ故、固定把持面と環状楔要素の
間へ挿入される加工材料のユニットが、固定把持面及び
環状楔要素の把持面の両者によって直線に沿って係合さ
れ、加工材料は強力な分散された把持を浮ける。固定把
持面は垂直方向に対して傾斜し、環状楔要素はその把持
面にさかとげ（barb）形状のリブを具備し、グリッパの
把持力が強められる。

（実施例）第１図乃至第７図は、本発明の１実施例から成るハンガ
装置１０を示す。ハンガ装置１０は、加工材料の単一ユ
ニット１４を保持する単一グリッパ１２を有す。第１図
に示されるように、ハンガ装置１０は、レール１８に乗
せられたトロリ１６に連結される。ハンガ装置１０、レ
ール１８及びトロリ１６は、ユニット１４のような柔ら
かいシート材料を、衣料製造設備等の加工ステーション
から加工ステーションへ輸送するコンベヤシステムの一
部分を作る。トロリ１６とレール１８から成るトラック
は、種々の周知の形態の任意の１つを取ることができ
る。レール１８から成るトラックは、トロリ１６及び同
様のものをトラックに沿って移動させるための移動チェ
ーン又はその他の動力を与えられた要素と協働し、スイ
ッチが一般にこのシステムに含まれ、トロリ及びハンガ
装置を設備の所望の点へ向かわせる。トロリ及び協働す
るハンガ装置１０が加工ステーションへ達すると、トロ
リは一般に駆動チェーンから分離され又は分離可能であ
り、運転者が材料をハンガ装置に付加するか又はハンガ
装置によって運ばれた材料をハンガ装置から降ろす間、
トロリ及びハンガ装置は加工ステーションに対して静止
することができる。状況により、加工シート材料のユニ
ット１４は、単一のシート材料もしくは加工片又はその
ようなシート材料もしくは加工片のグループから成る積
重体であっても良い。

第２図乃至第７図を参照してハンガ装置１０の細部を説
明する。ハンガ装置１０は、ナイロン又はその他の成型
プラスチックのような剛性材料から作られる。ハンガ本
体２０は、トロリ１６から垂直に吊り下げられるロッド
２２によって担持される。第１図、第２図及び第３図
は、ハンガ装置の通常の作動時の方向を示す。作動時の
方向に見られるように、ハンガ本体２０は、垂直伸長部
分２４とトップ部分２６から成る。トップ部分２６は、
垂直伸長部分２４の一方の側面から水平方向外方へ延び
る。垂直伸長部分２４は、ロッド２２を摺動可能に浮け
入れる垂直孔２８を有する。垂直孔２８は、垂直伸長部
分２４の上端から下端へ貫通して延びる。垂直孔２８の
軸線は、本体２０の垂直方向軸線であり得る。ロッド２
２は、その長さに沿って間隔を置かれた多数の横断孔３
０を含む。第５図に示されるように、横断孔３０の任意
の１個に止めクリップ３２が挿入され、ハンガ本体２０
をロッド２２上に軸線方向及び角方向において固定位置
に保持する。クリップ３２は、１個の横断孔３０から容
易に取り外され他の横断孔へ置き変えられることがで
き、ハンガ本体２０の垂直高さをロッドに対して調整で
きる。ハンガ本体２０は、クリップ３２を収容する横断
スロット３４を有する。

ハンガ本体２０のトップ部分２６は円形断面の直線ピン
３６を担持する。ピン３６は上端３８を有する。上端３
８は、トップ部分２６の開口に受け入れられ固着されて
トップ部分２６に固定される。ピン３６は、その上端か
ら、ハンガ本体のトップ部分２６を越えて自由端４０ま
で下方へ延びる。自由端４０は、半径方向に拡張された
フランジ４２を有する。フランジ４２はスナップリング
又はロッドの外方へ張り出した部分を有する。

環状楔要素４４がピン３６によって担持される。第２図
に最も良く示されるように、環状楔要素４４は、中央孔
４８を具備する上部ステム部分４６を有する。中央孔４
８はピン３６の外形にきっちり一致し、環状楔要素４４
がピン３６の長手方向軸線６０に沿う摺動運動及び軸線
の回りの回転運動を行うように、環状楔要素４４をピン
３６上に支持する。環状楔要素４４は、中央孔４８の下
方にフランジ４２の直径を収容するに充分なより大きな
直径の孔５０を有する。中央孔４８と孔５０の間に、フ
ランジ４２に係合可能な半径方向肩部５２があり、ピン
３６上で環状楔要素４４が下方へ移動することを制限す
る。しかしながら、そのような係合は、グリッパの通常
の運転の間は起こらない。そのような係合は、主にハン
ガ装置の組立の間に用いられる。

環状楔要素４４は、概略円錐形の外方把持面５４を備え
る下方部分を有する。第７図図において最も良く見られ
るように、円錐形把持面５４は、実際上、見掛けの頂点
５６及び円錐角Ａを有する截頭円錐形である。この円錐
角Ａは、変化することができ、好ましくは１５度から４
５度の範囲内である。第７図に図示される事例において
は、円錐角Ａは３０度である。

環状楔要素４４の円錐形把持面５４は、ハンガ本体２０
の垂直伸長部分２４の下端に形成される固定把持面５８
と協働する。この固定把持面５８は、形状において一般
的に平らでありハンガ本体２０上に配置され、環状楔要
素４４の円錐形把持面５４の隣接部分に平行である。第
２図を参照してより詳しく述べると、図面に平行で且つ
ピン３６の長手方向の軸線６０を含む参照平面が指定さ
れる。そのような参照平面は、第６図において６２で示
される。固定把持面５８は、この参照平面６２に垂直の
平面内に位置され、そのような参照平面において測定す
ると環状楔要素４４の円錐角Ａに等しい角度Ｂによって
ピン３２の長手方向軸線６０に対して傾斜する。それ
故、固定把持面５８と環状楔要素４４の間に挿入される
加工ユニットの厚さに拘わらず、固定把持面５８と環状
楔要素４４の両者は、直線に沿って加工ユニットに係合
し、加工ユニットに分散された保持力又は締付力を及ぼ
す。

環状楔要素４４は、好ましくはウレタン（urethane）又
はポリエチレン（polyethylene）のような成型プラスチ
ックで作られる。環状楔要素４４の表面におけるへこみ
又はその他の変形が、もし環状楔要素４４が実質的に固
体成型部分として作られるならば、成型されたプラスチ
ックが冷え成型後固化するとき収縮により生じ得るが、
そのような環状楔要素４４の表面におけるへこみ又はそ
の他の変形を避けるために、好ましくは環状楔要素４４
は、全体が薄い壁構造から成るように設計される。それ
故、第６図及び第７図において最も良く見られるよう
に、環状楔要素４４は、図示されるように望ましい薄壁
の性質を与える４個の中空ポケット６４を有するように
設計される。

環状楔要素４４の加工ユニット上への把持効果を高める
ために、円錐形把持面５４は、好ましくは図示されるよ
うにピン３６の長手方向軸線６０に同心の多数の環状逆
とげ状の鋭利なリブ６６に作られる。より詳しくは第７
図に見られるように、頂点５６から進むに従って各環状
リブ６６は、長手方向軸線６０に垂直の平面内に位置さ
れる第１端６６及び第２端７０を有する。各環状リブ６
６の第１端６８は頂点５６のより近くに位置され、次に
第２端７０が位置される。更に各環状リブ６６におい
て、第２端７０の直径は第１端６８の直径よりも大き
く、また隣接する環状リブの第１端６８の直径よりも大
きい。各環状リブ６６は、その第１端６８及び第２端７
０の間に円錐角Ｃを有する円錐形の中間外面７２を含
む。円錐角Ｃは、円錐角Ａより大きい。第７図に示され
る事例においては、円錐角Ｃは６０度であり、円錐角Ａ
は３０度である。

適当なばね手段が環状楔要素４４をピン３６上で下方へ
固定把持面５８の方へ押圧する。好ましくはそして図示
されるように、このばね手段は、ピン３６上に受け止め
られ環状楔要素４４とハンガ本体のトップ部分の間で作
用する螺旋圧縮ばね７４から成る。第７図は、環状楔要
素４４がその最も下方の位置にある状態において示す。
最下方位置において環状楔要素４４の円錐形把持面５４
が固定把持面５８に係合する。環状楔要素４４は、最下
方位置からピン３６上をばね７４の弾性力に抗して手動
で上昇され、環状楔要素４４と固定把持面の間に、第１
図の参照数字１４で示されるような加工ユニットの挿入
を可能にする。その後、環状楔要素４４がばね７４の押
圧力を手動から開放されるとき、環状楔要素４４は、そ
れ自体と固定把持面５８の間に加工ユニットを把持し加
工ユニットをハンガ本体にしっかり保持する。ハンガ装
置から加工ユニットを取り外すことが望まれるとき、環
状楔要素４４は手動でピン３６上を上昇され、環状楔要
素４４が加工ユニットとの係合から開放され、加工ユニ
ットがハンガ装置から取り外され又はハンガ装置から落
下することを許す。替りに、加工ユニットがハンガ装置
から横向きに引き出されても良い。加工ユニットのハン
ガ装置から横向きの引き出しにおいて、環状楔要素４４
はピン３６上で回転し、加工ユニットの移動が加工ユニ
ットの最小の横方向引き出し力で生じることを許す。

加工ユニットをハンガ装置へ負荷する及びハンガ装置か
ら取り外すことに関して、ピン３６の下端４０が環状楔
要素４４の範囲内に位置され、環状楔要素４４の下端の
下方へ突出しないことに留意されねばならない。それ
故、ピン３６の下端４０は、加工ユニットのハンガ装置
への挿入及びハンガ装置からの取り外しに全く妨げとな
らない。

一時的に厚紙の札又は同様なものをハンガ装置に取り付
けることが、例えばハンガ装置自体又はハンガ装置に挿
入された加工ユニットを識別するために、時々望まれ
る。代わりに、縫い付けられる大きな布製のラベルに一
時的に取り付けられる、又はその他ハンガ装置によって
運ばれる加工ユニットから作られる製品に一時的に取り
付けられることが、望まれるかもしれない。このため、
ハンガ装置１０は、ばねクリップ７６を含む。ばねクリ
ップ７６は、屈曲ばね鋼線（bent sping wire）で作
られ、ハンガ本体の垂直伸長部分２４の背面８０の部分
に重なりばねに押圧されて背面８０に係合する舌部７８
を有する。それ故、第１図において参照数字８２で示さ
れるような札又はラベルが、それをばねクリップの舌部
７８とハンガ本体の背面８０の間へ滑り込ませることに
よってハンガに解放可能に保持され得る。

第１図乃至第７図に示されるハンガ装置１０は、単一の
グリッパ１２を含む。しかしながら、図示のグリッパ１
２が、他の設計のハンガ装置であって２個以上のグリッ
パを有するハンガ装置と共に用いられ得ることが理解さ
れるであろう。事例として、第８図は、４個のグリッパ
８２、８２を有するハンガ装置８０を示す。グリッパ８
２は、ハンガ装置１０のグリッパ１２にほぼ等しい。ハ
ンガ装置８０は、４個の別れて下方伸長部分８６、８
７、８８、８９を備える成型プラスチック等の単一のハ
ンガ本体８４を有する。伸長部分８６、８７、８８、８
９の各々は、それぞれ１個のグリッパ８２のための固定
把持面５８を用意する。ハンガ装置８０のその他の部分
は、第１図乃至第７図において同じ参照数字を付けられ
たハンガ装置１０の対応する部分と同様であり、更に説
明される必要はない。

第１図乃至第７図のハンガ装置１０及び第８図のハンガ
装置８０の両者において、各グリッパ１２又は８２の固
定把持面５８は、ほぼ平坦な面であるように示される。
しかしながら、必要に応じて、この面は、挿入された加
工ユニット上の把持効果を強めるため、同様にリブ、ぎ
ざぎざ又はその他の荒い形状に形成され得る。事例とし
て、第９図は、荒くされた固定把持面５８ａを有するハ
ンガ本体の下方部分２４ａを示す。荒くされた固定把持
面５８ａは、前述のハンガ装置１０及び８０の各平坦な
面と置換され得る。詳細には、固定把持面５８ａは、多
数の歯又はリブ９０を含む。多数の歯又はリブ９０は、
固定把持面５８ａを横切ってほぼ水平に延び、ほぼ上方
及びハンガ本体の垂直部分２４ａへ向けられた自由縁を
有する。この歯の方向に、歯をして挿入された加工ユニ
ットを挟み加工ユニットの下方への移動に抵抗させる。
同時に、歯の水平方向は、ハンガ装置から挿入された加
工ユニットを横方向へ引き出すときの歯の妨げを最小に
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例のハンガ装置を用いるコンベヤ
システムの一部分を示す透視図でありハンガ装置から離
れるコンベヤの部分は単に図解的に示される図、第２図
は第１図のハンガ装置の正面図、第３図は第２図の右か
ら見た第１図のハンガ装置の側面図、第４図は第２図の
左から見た第１図のハンガ装置の側面図であり第２図よ
り幾分大きな寸法である側面図、第５図は第２図の線５
−５に沿う部分的水平方向断面図、第６図は第２図の線
６−６に沿う部分的水平方向断面図、第７図は第１図の
ハンガ装置の環状楔要素の拡大された寸法の側面図、第
８図は本発明の他の実施例のハンガ装置であって第１図
のハンガ装置の単一のグリッパに類似する複数のグリッ
パを含むハンガ装置の正面図、第９図は本発明の他の実
施例から成るハンガ本体の下端の拡大された寸法の部分
的透視図である。１０、８０……ハンガ装置、１２、８２……グリッパ、１４……加工ユニット、１６……トロリ、１８……レール、２０、２４ａ、８４……ハンガ本体、２２……ロッド、２４……垂直伸長部分、２６……トップ部分、２８……垂直孔、３０……横断孔、３２……クリップ、３６……ピン、３８……上端、４０……自由端、４２……拡大フランジ、４４……環状楔要素、４６……上方ステム部分、４８……中央孔、５０……孔、５２……半径方向肩部、５４……円錐形把持面、５６……頂点、５８、５８ａ……固定把持面、６０……長手方向軸線、６２……参照平面、６４……中空ポケット（中空空間）、６６……環状リブ、６８……第１端、７０……第２端、７２……円錐形外面、７４……ばね、７６……ばねクリップ、７８……舌部、８０……背面、８３……札、８６、８７、８８、８９……下方伸長部分、９０……歯。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】柔らかい材料を加工ステーションから加工
ステーションへ輸送するコンベヤ設備に用いられるハン
ガ装置にして、該ハンガ装置がハンガ本体を有すると共に長手方向軸線
並びに第１端及び第２端を備えるほぼ真直なピンを有
し、該ピンが一端においてハンガ本体に固着されそして
ハンガ本体から離れて該第２端へ伸長し、環状楔要素(44)が該ピン(36)の長手方向軸線の回りに回
転すると共に該ピンの長手方向軸線に沿って摺動するよ
うに該ピン上に取り付けられ、該環状楔要素(44)がほぼ
円錐形把持面(54)を有し、該円錐形把持面(54)は該ピン
の長手方向軸線に同心状であり該ピンの長手方向軸線に
関して所定の円錐角(A)を有し、該ハンガ本体(20;80)上
のほぼ平坦な固定把持面(58)が環状楔要素の円錐形把持
面(54)と協働し環状楔要素と該固定把持面の間に加工ユ
ニット(14)を把持することが可能であり、該固定把持面
は、該長手方向軸線を含み該長手方向軸線から半径方向
に伸長する参照平面(62)を垂直に横切り、該参照平面に
おいて測定されるとき該長手方向軸線に対して該円錐角
(A)にほぼ等しい角度(B)だけ傾斜し、ばね手段(74)が環
状楔要素を該ピンの長手方向軸線に沿ってハンガ本体の
固定把持面の方へ押圧して環状楔要素を環状楔要素と固
定把持面の間へ挿入される加工ユニット(14)に対して弾
性的に押圧することを特徴とするハンガ装置。
【請求項２】請求項１に記載のハンガ装置にして、該環
状楔要素の円錐形把持面は、該ピンの長手方向軸線に同
心状の多数の環状リブ(66)を含むことを特徴とするハン
ガ装置。
【請求項３】請求項２に記載のハンガ装置にして、該環
状リブの各々は、さかとげ形状であることを特徴とする
ハンガ装置。
【請求項４】請求項２に記載のハンガ装置にして、該環
状楔要素(44)の円錐形把持面(54)は見掛け上の頂点(56)
を有し、円錐形把持面の環状リブ(66)が相互に隣接して
該ピンの長手方向軸線に沿って該頂点から順に配置さ
れ、該環状リブの各々は該ピンの長手方向軸線に垂直な
平面に位置される第１端(68)及び第２端(70)を有し、各
環状リブの第１端(68)は第２端(70)より該頂点の近くに
配置されると共により小さな直径を有し、各環状リブの
第１端はまた該頂点のより近くに位置する隣接する環状
リブの第２端より小さな直径を有し、環状リブの各々は
その第１端(68)と第２端(70)の間に伸長する中間円錐面
(72)を含み、該中間円錐面は該ピンの長手方向軸線に関
して円錐角(C)を有し、円錐角(C)は環状楔要素の把持面
の円錐角より大きいことを特徴とするハンガ装置。
【請求項５】請求項１に記載のハンガ装置にして、環状
楔要素(44)は、プラスチックから作られ、環状楔要素に
ほぼ全ての位置において薄い壁構造を与える中空空間(6
4)を含むことを特徴とするハンガ装置。
【請求項６】請求項１に記載のハンガ装置にして、該ば
ね手段は、該ピン上に受けられハンガ本体と環状楔要素
の間で作動する螺旋状圧縮ばね(74)であり、環状楔要素
を該ピンの第１端から離すように押圧することを特徴と
するハンガ装置。
【請求項７】請求項１に記載のハンガ装置にして、ハン
ガ本体を取り付けられるばねクリップ(76)がハンガ本体
の方へ弾性的に押圧される舌部を有し該舌部とハンガ本
体の間へ挿入される札(82)をハンガ本体へ弾性的に保持
することを特徴とするハンガ装置。
【請求項８】請求項１に記載のハンガ装置にして、環状
楔要素は、該ピンに関して摺動運動する正常区域を有
し、該ピンの第２端が環状楔要素の該摺動運動の正常区
域内の運動全体において環状楔要素の内部に位置される
ことを特徴とするハンガ装置。
【請求項９】請求項１に記載のハンガ装置にして、ハン
ガ本体は、ハンガ装置が正常な使用状態にあるとき垂直
方向を向く垂直軸線を有し、該固定把持面は、該垂直軸
線に対して傾斜されハンガ装置が正常な使用状態にある
とき部分的に上向きであることを特徴とするハンガ装
置。
【請求項１０】請求項９に記載のハンガ装置にして、該
ピンの長手方向軸線(60)は、ハンガ本体の垂直方向軸線
にほぼ平行であることを特徴とするハンガ装置。
【請求項１１】請求項１に記載のハンガ装置にして、前
記のようにハンガ本体(84)に固着される複数の直線ピン
(36)があり、該ピンの別々の１個に受け止められる前記
の環状楔要素に類似する複数の環状楔要素(44)があり、
それぞれ別々の環状楔要素の１個に協働する前記のよう
なハンガ本体上の複数の固定把持面(58)があり、前記の
ような複数のばね手段があり、該ばね手段の各々が環状
楔要素の別々の１個と協働し環状楔要素を協働する固定
把持面の方へ押圧することを特徴とするハンガ装置。
【請求項１２】請求項１に記載のハンガ装置にして、固
定把持面は、荒い形状(90)を含むことを特徴とするハン
ガ装置。
【請求項１３】請求項１２に記載のハンガ装置にして、
該荒い形状(90)は、固定把持面を横切って伸長する水平
方向歯であることを特徴とするハンガ装置。
【請求項１４】請求項１３に記載のハンガ装置にして、
該歯は、ほぼ上向きで該ピンの長手方向軸線から離れる
方向を向く自由縁を有することを特徴とするハンガ装
置。