JPH0611513B2 - 補強ゴムホースの製造方法 - Google Patents

補強ゴムホースの製造方法

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JPH0611513B2
JPH0611513B2 JP61090766A JP9076686A JPH0611513B2 JP H0611513 B2 JPH0611513 B2 JP H0611513B2 JP 61090766 A JP61090766 A JP 61090766A JP 9076686 A JP9076686 A JP 9076686A JP H0611513 B2 JPH0611513 B2 JP H0611513B2
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rubber hose
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glycidyl
reinforced rubber
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正俊 杉本
智昭 沖田
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、内管層、中間補強層及び外管層が同一部位で
略同時的に形成されるゴムホースの製造方法に関する。
特に耐油性、耐熱性さらには耐侯性をも要求される、バ
キュームポンプホース、エンジンオイルクーラホース、
トルコンホース等の自動車用オイルホースとして好適な
ものである。
<従来の技術> この明細書で、配合部数を示す「部」「%」「phr」は
全て重量単位である。
昨今の自動車用オイルホースは、エンジンの高性能化、
排ガス規制等の影響で耐油性とともに厳しい耐熱性が要
求されてきている。この条件を満たすゴム材料として、
特開昭55−726号公報に記載されているポリマー、
即ちエチレン・酢酸ビニル・アクリル酸エステルの三成
分に、架橋用コモノマーとして三成分合計量100部に
対して、10部以下のグリシジルアクリレート類及びグ
リシジルエーテル類を加えて共重合させた酢酸ビニル系
共重合体に着目し、ゴムホースの製造を第1〜2図に示
すように、内管層1、中間補強層2及び外管層3を同一
部位で略同時的に形成する本願出願人が開発した方法で
行なおうとした(特公昭59−39300号・同60−
50132号公報等参照)。
即ち、内管ダイ11、中間ダイ12及び外管ダイ13が
近接して各押出口が同一部位に位置するように、内管押
出機14及び外管押出機15が軸心を直交して配設さ
れ、補強糸Fを内管ダイ11と中間ダイ12の隙間から
導入されて内管層1上に打ち込み可能にブレードマシン
16(又はスパイラルマシン)が内管押出機14と同軸
的に配設されている補強ゴムホース製造装置を用いる。
ここで、内管層1の内径を規制するトーピード17は内
管ダイ11の先端面より若干突出している。
尚、図例中Hは補強ゴムホースである。
<発明が解決しようとする問題点> 上記酢酸ビニル系共重合体をポリマーとするゴム配合物
を用いて、上記構成の装置で内管層を押し出した場合、
ダイスエルが大きく、補強層及び外管層の円滑な形成が
阻害されることがわかった。即ち、本発明の補強ゴムホ
ースの製造は、内管層のダイスエルの発生部位で発生と
同時的に、補強層及び外管層を形成する。このため、ダ
イスエルが大きいと、補強層の打ち込み、及び、外管層
の外管押出口からの押出が、それぞれダイスエルに伴う
内管材料の放射方向への膨出現象により大きな抵抗を受
け易い。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは、上記問題点を解決すべく、材料面におい
て、鋭意開発に努力をした結果、下記構成の補強ゴムホ
ースの製造方法に想到した。
内管層、中間補強層及び外管層を略同一部位で略同時的
に形成されて製造される補強ゴムホースにおいて、内管
層が、ポリマーを、エチレン・酢酸ビニル・アクリル
酸エステルの三成分に、架橋用コモノマーとしてグリシ
ジルアクリレート類及びグリシジルエーテル類を特定量
ずつ加えて共重合させたものとし、カーボンブラック
を、それぞれ特定の平均粒子径、DBP吸油量のものと
する、ゴム配合物の加硫物からなることを特徴とする。
<構成の詳細な説明> 以下、本発明について詳細に説明をする。
補強ゴムホースの製造方法は、内管層1、中間補強層2
及び外管層3とからなるものを製造する方法であって、
これらの各層は、前述の製造装置により同一部位(トー
ピード17の先端部周面)で略同時的に形成する。
ここで、本発明のゴムホースの製造方法は、内管層1の
形成材料として下記特定構成のゴム配合物を採用するこ
とを特徴とする。
(a)ポリマーを、エチレン・酢酸ビニル・アクリル酸エ
ステルの三成分に、架橋用コモノマーとしてグリシジル
アクリレー類及びグリシジルエーテル類がそれぞれ、前
記三成分合計量100部に対して0.5〜2.0部、
0.1〜0.5部添加された混合物の共重合体とする。
ここで、前記公開公報で記載の如く、酢酸ビニルに対す
るエチレンの共重合割合が重量比で当量以下であり、か
つアクリル酸エステルの三成分合計量中の共重合割合は
90%以下である。そして、アクリル酸エステルとして
は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプ
ロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブ
チルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−オ
クチルアクリレート、2−エチル−ヘキシルアクリレー
ト等を挙げることができるが、特にn−ブチルアクリレ
ートが望ましい。
また、グリシジルアクリレート類としては、グリシジル
アクリレート、グリシジルメタクリレート(以下「GM
A」と略す)等を、グリシジルエーテル類としては、ア
リルグリシジルエーテル(以下「AGE」と略す)、ビ
ニルグリシジルエーテル、メタアリルグリシジルエーテ
ル等を、それぞれ挙げることができる。グリシジルアク
リレート類とグリシジルエーテル類を併用するのは、前
者のみではダイスエル低減効果を得られず、後者のみで
は混練性に問題を生じる。両者の各混合割合は、ダイス
エル及び混練性の双方のかねあいで設定される許容範囲
である。
(b)カーボンブラックを、平均粒子径30〜55mμ、
DBP吸油量120ml/100g以上のものとする。平均粒
子径が30mμ未満ではダイスエルの低減効果が得られ
ず、55mμを超えると加硫ゴムに十分な強度を得がた
い。DBP吸油量が120ml/100g未満ではやはりダイ
スエルの低減効果を得られない。これらの条件を満たす
カーボンブラックとしては、FEF(Fast Extruding F
urnance)、MAF(Medium Abration Furnance)等が
ある。このカーボンブラックの配合量は、通常配合量
(50〜100phr)でよい。
(c)本発明に係るゴム配合物は、上記ポリマー及びカー
ボンブラックに加えて、加硫剤、加硫促進剤、滑剤、加
工助剤さらには老化防止剤、増量剤、可塑剤等を適宜配
合される。上記滑剤としてはステアリン酸及びその金属
塩等を挙げることができる。
中間補強層2の補強糸Fとしては、ポリアミド系、レー
ヨン系、ポリエステル系、ビニロン系等の合成繊維を用
いる。
外管層3のゴム材料は、内管層1のゴム材料と同一でも
よいが、外管層3はダイスエルが生じてもゴムホースの
製造に際して余り問題がないので、同系のポリマーから
なるゴム材料、又はNBR、CR、EPDM等のゴム材
料を用いてもよい。
<発明の作用・効果> 本発明の補強ゴムホースの製造方法は、上記の如く、内
管層のゴム材料として、ポリマーを、エチレン、酢酸
ビニル、アクリル酸エステルの三成分に、架橋用コモノ
マーとしてグリシジルアクリレート類及びグリシジルエ
ーテル類を特定量ずつ加えて共重合させたものとし、
カーボンブラックを、それぞれ特定の平均粒子径、DB
P吸油量のものとする特定ゴム配合物を採用することに
より、内管層、中間補強層及び外管層の同一部位での同
時形成に際して、理由は不明であるが、後述の実施例で
示すように、内管層のダイスエルが小さい。従つて、中
間補強層及び外管層の円滑な形成が阻害されることな
く、補強ゴムホースを生産性良好に製造可能となる。
<実施例> 以下、本発明の効果を確認するために行なつた実施例に
ついて説明をする。
各実施例、比較例のゴム配合物は、別記配合処方におい
て、ポリマーを、エチレン7%、酢酸ビニル14%、n
−ブチルアクリレート79%の三成分をベースとし、架
橋コモノマーであるGMA及びAGEの混合割合を第1
表に示す如く変量させて共重合させて得たものとした。
各ゴム配合物を用いて、第1表に示す条件で、外径12
mm、内径10mmのチューブを押出し、その時のダイスエ
ルを式 で求めた。また、混練性については、ロール作業性によ
り判定した。さらに、常態物性は、JISK−6301
に準じて測定した。
第1表に示す結果から、本発明に用いるゴム材料はダイ
スエルが小さくかつ混練性も良好であることがわかる。
比較例4・6に示す如くGMAのみではダイスエルが、
カーボンブラックとしてMAF、FEFを使用しても低
減せず、比較例2に示す如く、GMA、AGEが本発明
の要件を満たしていても、カーボンブラックがHAFで
は十分なダイスエルの低減効果を得ることができない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の補強ゴムホースの製造方法に使用する
装置の概略平面図、第2図は第1図のII部要部拡大半断
面図である。 1……内管層、 2……中間補強層、 3……外管層、 H……補強ゴムホース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−120013(JP,A) 特開 昭54−161111(JP,A) 特開 昭61−36586(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内管層、中間補強層及び外管層を略同一部
    位で同時的に形成して補強ホースを製造する方法におい
    て、 前記内管層の形成材料として、 (a)ポリマーを、エチレン・酢酸ビニル・アクリル酸エ
    ステルの三成分に、架橋用コモノマーとしてグリシジル
    アクリレート類及びグリシジルエーテル類がそれぞれ、
    前記三成分合計量100重量部に対して0.5〜2.0
    重量部、0.1〜0.5重量部添加された混合物の共重
    合体、 (b)カーボンブラックを平均粒子径30〜55mμ、D
    BP吸油量120ml/100g以上のものとする、 ゴム配合物を採用すること、を特徴とする補強ゴムホー
    スの製造方法。
JP61090766A 1986-04-18 1986-04-18 補強ゴムホースの製造方法 Expired - Fee Related JPH0611513B2 (ja)

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JPS54161111A (en) * 1978-06-10 1979-12-20 Sumitomo Electric Ind Ltd Machine member covered with thermo-shrinking tube
JPH0697075B2 (ja) * 1984-07-26 1994-11-30 横浜ゴム株式会社 ホース

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