JPH06114935A - 管内のインサーション方法及び樹脂管 - Google Patents
管内のインサーション方法及び樹脂管Info
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- JPH06114935A JPH06114935A JP24536092A JP24536092A JPH06114935A JP H06114935 A JPH06114935 A JP H06114935A JP 24536092 A JP24536092 A JP 24536092A JP 24536092 A JP24536092 A JP 24536092A JP H06114935 A JPH06114935 A JP H06114935A
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- Japan
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- pipe
- tube
- resin
- diameter
- polyethylene
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C63/00—Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor
- B29C63/38—Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor by liberation of internal stresses
- B29C63/46—Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor by liberation of internal stresses of internal surfaces
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 既設管内に樹脂管を挿入する際に、樹脂管を
縮径させたとしても容易に挿入することが出来、また樹
脂管を既設管に挿入した後の樹脂管の復元力、及び形状
記憶性がよい管内のインサーション方法を提供するこ
と。 【構成】 管内のインサーション方法に用いる樹脂管の
本体部1を、予め架橋度65%以上のポリエチレン管で
形成しておき、ポリエチレン管を、その融点以下で融点
近傍の第1温度において、周方向でほぼ均一に縮径した
のち、常温まで冷却し、縮径されたポリエチレン管を、
ポリエチレン管が縮径維持しながら軟化する第2温度ま
で加熱した軟化状態で、既設管内に挿入して、さらに、
軟化状態のポリエチレン管を第1温度まで加熱して縮径
前の大きさに復径する。
縮径させたとしても容易に挿入することが出来、また樹
脂管を既設管に挿入した後の樹脂管の復元力、及び形状
記憶性がよい管内のインサーション方法を提供するこ
と。 【構成】 管内のインサーション方法に用いる樹脂管の
本体部1を、予め架橋度65%以上のポリエチレン管で
形成しておき、ポリエチレン管を、その融点以下で融点
近傍の第1温度において、周方向でほぼ均一に縮径した
のち、常温まで冷却し、縮径されたポリエチレン管を、
ポリエチレン管が縮径維持しながら軟化する第2温度ま
で加熱した軟化状態で、既設管内に挿入して、さらに、
軟化状態のポリエチレン管を第1温度まで加熱して縮径
前の大きさに復径する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、既設の管内に樹脂管を
挿入して新設する管内のインサーション方法及び管内の
インサーション方法に用いる樹脂管に関する。
挿入して新設する管内のインサーション方法及び管内の
インサーション方法に用いる樹脂管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の管内のインサーション方
法では、架橋度5〜30%のポリエチレン系樹脂組成物
を折り畳んで既設管内に挿入して、その樹脂組成物を水
蒸気によって加熱加圧することにより元の形に復元して
既設管内に密着する長尺管の裏打ち方法があった(例え
ば特公昭59ー22654号公報)。
法では、架橋度5〜30%のポリエチレン系樹脂組成物
を折り畳んで既設管内に挿入して、その樹脂組成物を水
蒸気によって加熱加圧することにより元の形に復元して
既設管内に密着する長尺管の裏打ち方法があった(例え
ば特公昭59ー22654号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、管内のインサ
ーション方法として上述した従来の長尺管の裏打ち方法
を利用したとすれば、用いられるポリエチレンの架橋度
が5〜30%であることから、加熱復元する際の復元力
が小さく、形状記憶性が劣るという欠点があった。つま
り、縮径可能な幅が小さく、大幅な縮径が行えないため
に前記ポリエチレン管に充分な可撓性を得ることが出来
ず、長尺で複雑な配管形状をした既設管に対して挿入す
ることは、前記既設管と前記ポリエチレン管の間で摩擦
力が大きいなどにより困難であると共に、前記ポリエチ
レン管が傷つき易い等の欠点があった。
ーション方法として上述した従来の長尺管の裏打ち方法
を利用したとすれば、用いられるポリエチレンの架橋度
が5〜30%であることから、加熱復元する際の復元力
が小さく、形状記憶性が劣るという欠点があった。つま
り、縮径可能な幅が小さく、大幅な縮径が行えないため
に前記ポリエチレン管に充分な可撓性を得ることが出来
ず、長尺で複雑な配管形状をした既設管に対して挿入す
ることは、前記既設管と前記ポリエチレン管の間で摩擦
力が大きいなどにより困難であると共に、前記ポリエチ
レン管が傷つき易い等の欠点があった。
【0004】また、形状記憶性をよくするためにポリエ
チレンの架橋度を高くすることが考えられるが、この場
合、管同士の融着性能が低下し、容易に接合することが
困難であった。そのため、特殊なメカニカル継手が必要
になるなどの欠点があった。
チレンの架橋度を高くすることが考えられるが、この場
合、管同士の融着性能が低下し、容易に接合することが
困難であった。そのため、特殊なメカニカル継手が必要
になるなどの欠点があった。
【0005】しかも、前記ポリエチレン管を折り畳むこ
とにより縮径し、既設管に導入する場合には、折り畳ん
だ方向でポリエチレン管の可撓方向が制約され、屈曲部
分が多く複雑な配管形状の既設管に挿入しようとする場
合においては、既設管内につかえてしまって既設管の全
長にわたって挿入することが困難になる場合があるとい
う欠点があった。
とにより縮径し、既設管に導入する場合には、折り畳ん
だ方向でポリエチレン管の可撓方向が制約され、屈曲部
分が多く複雑な配管形状の既設管に挿入しようとする場
合においては、既設管内につかえてしまって既設管の全
長にわたって挿入することが困難になる場合があるとい
う欠点があった。
【0006】従って、本発明の目的は、既設管内に樹脂
管を容易に挿入することが出来、また前記樹脂管を既設
管に挿入した後の前記樹脂管の復元力、及び形状記憶性
のよい、管内のインサーション方法及び樹脂管を提供す
ることにある。
管を容易に挿入することが出来、また前記樹脂管を既設
管に挿入した後の前記樹脂管の復元力、及び形状記憶性
のよい、管内のインサーション方法及び樹脂管を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の特徴構成は、管内のインサーション方法に用
いる樹脂管の本体部を、予め架橋度65%以上のポリエ
チレンで形成しておき、前記樹脂管を、その融点以下で
融点近傍の第1温度において、周方向でほぼ均一に縮径
したのち常温まで冷却し、前記縮径された樹脂管を、前
記樹脂管が縮径維持しながら軟化する第2温度まで加熱
した軟化状態で既設管内に挿入して、さらに、前記軟化
状態の樹脂管を前記第1温度まで加熱して縮径前の大き
さに復径することにあり、さらには、上述の管内のイン
サーション方法に用いる樹脂管を本体部の外側に非架橋
のポリエチレンよりなる被覆層を一体成形してあればよ
く、それから得られる作用効果は以下の通りである。
の本発明の特徴構成は、管内のインサーション方法に用
いる樹脂管の本体部を、予め架橋度65%以上のポリエ
チレンで形成しておき、前記樹脂管を、その融点以下で
融点近傍の第1温度において、周方向でほぼ均一に縮径
したのち常温まで冷却し、前記縮径された樹脂管を、前
記樹脂管が縮径維持しながら軟化する第2温度まで加熱
した軟化状態で既設管内に挿入して、さらに、前記軟化
状態の樹脂管を前記第1温度まで加熱して縮径前の大き
さに復径することにあり、さらには、上述の管内のイン
サーション方法に用いる樹脂管を本体部の外側に非架橋
のポリエチレンよりなる被覆層を一体成形してあればよ
く、それから得られる作用効果は以下の通りである。
【0008】
【作用】つまり、本発明の管内のインサーション方法に
用いる樹脂管を予め架橋度65%以上のポリエチレン管
で形成しておくことにより、架橋度が高いことによる、
形状記憶性のよさ(クリープ特性が低い)を利用して、
大きな復元性及び保型性を充分に利用できる。
用いる樹脂管を予め架橋度65%以上のポリエチレン管
で形成しておくことにより、架橋度が高いことによる、
形状記憶性のよさ(クリープ特性が低い)を利用して、
大きな復元性及び保型性を充分に利用できる。
【0009】また、前記ポリエチレン管を、その融点以
下で融点近傍の第1温度において、周方向でほぼ均一に
縮径させるので、このポリエチレン管を既設管内に挿入
する際に前記ポリエチレン管の可撓方向が制約されるこ
となく、屈曲部分の多い複雑な形状をした既設管に対し
ても容易に挿入することが出来るようになった。さら
に、このポリエチレン管を既設管内に挿入する際には、
前記縮径されたポリエチレン管を、前記ポリエチレン管
が縮径維持しながら軟化する第2温度まで加熱した軟化
状態の、可撓性のよい状態で既設管内に挿入するから、
前記ポリエチレン管の可撓性により、たとえ前記既設管
が屈曲部分の多い複雑な配管形状をしていたとしても、
容易に前記ポリエチレン管を挿入することが出来る様に
なった。そして、この様にして縮径されたポリエチレン
管は縮径を行うときに延伸したり、体積が変化したりし
ないから、復径を行う際にも収縮や、体積変化せず、既
設管の屈曲部分に当たる部分に引っ張り応力が残った
り、歪が生じて流路が狭まったりすることがなく、新設
した後の管の信頼性が高くなった。
下で融点近傍の第1温度において、周方向でほぼ均一に
縮径させるので、このポリエチレン管を既設管内に挿入
する際に前記ポリエチレン管の可撓方向が制約されるこ
となく、屈曲部分の多い複雑な形状をした既設管に対し
ても容易に挿入することが出来るようになった。さら
に、このポリエチレン管を既設管内に挿入する際には、
前記縮径されたポリエチレン管を、前記ポリエチレン管
が縮径維持しながら軟化する第2温度まで加熱した軟化
状態の、可撓性のよい状態で既設管内に挿入するから、
前記ポリエチレン管の可撓性により、たとえ前記既設管
が屈曲部分の多い複雑な配管形状をしていたとしても、
容易に前記ポリエチレン管を挿入することが出来る様に
なった。そして、この様にして縮径されたポリエチレン
管は縮径を行うときに延伸したり、体積が変化したりし
ないから、復径を行う際にも収縮や、体積変化せず、既
設管の屈曲部分に当たる部分に引っ張り応力が残った
り、歪が生じて流路が狭まったりすることがなく、新設
した後の管の信頼性が高くなった。
【0010】さらに、このポリエチレン管は前記軟化状
態のポリエチレン管を前記第1温度まで加熱して縮径前
の大きさに復元するさいに、前記ポリエチレン管が、上
述のように高い形状記憶性を持つものとしてあることか
ら、容易に既設管の内部において復径させ、既設管内で
流体が滞りなく流れる流路を新設することが出来る。
態のポリエチレン管を前記第1温度まで加熱して縮径前
の大きさに復元するさいに、前記ポリエチレン管が、上
述のように高い形状記憶性を持つものとしてあることか
ら、容易に既設管の内部において復径させ、既設管内で
流体が滞りなく流れる流路を新設することが出来る。
【0011】尚、前記ポリエチレン管が本体部の外側に
非架橋のポリエチレンよりなる被覆層を一体成形してあ
る構成にしてあれば、ポリエチレン管同士を融着する際
にも、融着に用いられる部分は、ポリエチレンの被覆層
となり、このポリエチレンの被覆層は非架橋のポリエチ
レンよりなるから、融着性がよくなる。
非架橋のポリエチレンよりなる被覆層を一体成形してあ
る構成にしてあれば、ポリエチレン管同士を融着する際
にも、融着に用いられる部分は、ポリエチレンの被覆層
となり、このポリエチレンの被覆層は非架橋のポリエチ
レンよりなるから、融着性がよくなる。
【0012】
【発明の効果】従って、既設管内に樹脂管を挿入する際
に、たとえ屈曲部分の多い複雑な配管形状の既設管であ
ったとしても、容易に挿入することが出来、しかも前記
樹脂管を前記既設管に挿入した後の復径させる際の形状
記憶性が高い管内のインサーション方法を提供すること
が出来るとともに、樹脂管を既設管に導入した後の融着
性を向上する方法についても提供することが出来たの
で、既設管内に樹脂管を新設する場合の作業性をよく
し、容易に、新設することが出来るようになり、しか
も、既設管の流路を大幅に狭めず流体を滞りなく流すこ
との出来る信頼性の高い樹脂管を新設出来るようになっ
た。
に、たとえ屈曲部分の多い複雑な配管形状の既設管であ
ったとしても、容易に挿入することが出来、しかも前記
樹脂管を前記既設管に挿入した後の復径させる際の形状
記憶性が高い管内のインサーション方法を提供すること
が出来るとともに、樹脂管を既設管に導入した後の融着
性を向上する方法についても提供することが出来たの
で、既設管内に樹脂管を新設する場合の作業性をよく
し、容易に、新設することが出来るようになり、しか
も、既設管の流路を大幅に狭めず流体を滞りなく流すこ
との出来る信頼性の高い樹脂管を新設出来るようになっ
た。
【0013】
【実施例】図1に示すように、本発明の管内のインサー
ション方法に用いる樹脂管は、架橋度65%以上のポリ
エチレンよりなる本体部1に、前記本体部1の外側に非
架橋のポリエチレンよりなる被覆層2を一体形成してあ
る。
ション方法に用いる樹脂管は、架橋度65%以上のポリ
エチレンよりなる本体部1に、前記本体部1の外側に非
架橋のポリエチレンよりなる被覆層2を一体形成してあ
る。
【0014】前記樹脂管は、予め前記ポリエチレンの融
点近傍の第1温度である110℃において管内を減圧
し、塑性変形しない復径可能な程度に縮径しておく。こ
の様にして縮径した前記樹脂管は、周方向でほぼ均一に
縮径されるため、曲げ方向において自由度は制限されな
いし、長手方向に延伸することも体積変化することもな
い。(図1a)
点近傍の第1温度である110℃において管内を減圧
し、塑性変形しない復径可能な程度に縮径しておく。こ
の様にして縮径した前記樹脂管は、周方向でほぼ均一に
縮径されるため、曲げ方向において自由度は制限されな
いし、長手方向に延伸することも体積変化することもな
い。(図1a)
【0015】上述の縮径した樹脂管は、常温まで冷却さ
れた後に用いられる。実施する場合には、既設管3のあ
る場所において、前記樹脂管が縮径を維持したまま軟化
状態になる第2温度である65℃まで前記樹脂管を温水
加熱し、前記樹脂管が可撓性の得られる条件において、
ウィンチで引き込み前記既設管3に挿入される。こうし
て挿入する場合には、たとえ架橋度の高いポリエチレン
であっても、屈曲部分の多い複雑な配管形状をした既設
管に対して容易に挿入することが出来、確実に既設管全
体にわたってインサーション出来るようになる。(図1
b)
れた後に用いられる。実施する場合には、既設管3のあ
る場所において、前記樹脂管が縮径を維持したまま軟化
状態になる第2温度である65℃まで前記樹脂管を温水
加熱し、前記樹脂管が可撓性の得られる条件において、
ウィンチで引き込み前記既設管3に挿入される。こうし
て挿入する場合には、たとえ架橋度の高いポリエチレン
であっても、屈曲部分の多い複雑な配管形状をした既設
管に対して容易に挿入することが出来、確実に既設管全
体にわたってインサーション出来るようになる。(図1
b)
【0016】前記既設管に挿入された前記樹脂管を、次
に、前記樹脂管内に1kg/cm2、110℃の加圧水
蒸気を供給することにより、縮径前の状態に復元する。
(図1c)この場合、水蒸気による熱の供給だけでな
く、同時に内方からの加圧も行え、より樹脂管の復径が
容易になる。こうして復径した樹脂管は、縮径する際に
延伸や体積変化を起こさないように縮径させたものであ
るから、収縮したり体積変化したりすることがないの
で、前記既設管3の曲がり部分に引っ張り応力が残った
り歪が残ったり、極端な場合には前記樹脂管が切断され
るなどの悪影響が無い。また、形状記憶性がよいので、
前記既設管3の内径に密着させ易く、前記既設管3の内
径とインサーション後の管の内径とに大きな差を生じる
ことなく、確実に前記既設管3内に樹脂管の流路を新設
することが出来る。
に、前記樹脂管内に1kg/cm2、110℃の加圧水
蒸気を供給することにより、縮径前の状態に復元する。
(図1c)この場合、水蒸気による熱の供給だけでな
く、同時に内方からの加圧も行え、より樹脂管の復径が
容易になる。こうして復径した樹脂管は、縮径する際に
延伸や体積変化を起こさないように縮径させたものであ
るから、収縮したり体積変化したりすることがないの
で、前記既設管3の曲がり部分に引っ張り応力が残った
り歪が残ったり、極端な場合には前記樹脂管が切断され
るなどの悪影響が無い。また、形状記憶性がよいので、
前記既設管3の内径に密着させ易く、前記既設管3の内
径とインサーション後の管の内径とに大きな差を生じる
ことなく、確実に前記既設管3内に樹脂管の流路を新設
することが出来る。
【0017】尚、図1aは本発明の管内のインサーショ
ン方法に用いる樹脂管の縮径状態を示す概念図であり、
本実施例において用いられる樹脂管の断面形状を含む一
部分を斜視図で示してある。また、図1bは前記縮径し
た樹脂管の管内をインサーションする方法を示す概念図
であり、既設管3と縮径した樹脂管の一部破断斜視図と
して示したものである。さらに図1cは、図1bにおい
て挿入された樹脂管を復径した状態の樹脂管と既設管の
一部破断斜視図である。
ン方法に用いる樹脂管の縮径状態を示す概念図であり、
本実施例において用いられる樹脂管の断面形状を含む一
部分を斜視図で示してある。また、図1bは前記縮径し
た樹脂管の管内をインサーションする方法を示す概念図
であり、既設管3と縮径した樹脂管の一部破断斜視図と
して示したものである。さらに図1cは、図1bにおい
て挿入された樹脂管を復径した状態の樹脂管と既設管の
一部破断斜視図である。
【0018】また、図2及び図3に本発明の管内のイン
サーション方法に用いる樹脂管のクリープ特性を示す図
を示す。図2は、架橋度を変化させたときの1時間、1
0時間、100時間でのクリープ変形量(変位量)を示
す図で、図3は、様々な架橋度のポリエチレン管につい
て引っ張り力をかける時間と、クリープ変形量との関係
を示す図であり、架橋度が65%程度以上のポリエチレ
ン管においてはクリープ変形が少ないことが示され、高
い復元性及び保型性が得られることが分かる。尚、クリ
ープ特性は、90℃において、1mmtのポリエチレン
シートに、50kgf/cm2の引っ張り力をかけて試
験を行った結果として表したものである。
サーション方法に用いる樹脂管のクリープ特性を示す図
を示す。図2は、架橋度を変化させたときの1時間、1
0時間、100時間でのクリープ変形量(変位量)を示
す図で、図3は、様々な架橋度のポリエチレン管につい
て引っ張り力をかける時間と、クリープ変形量との関係
を示す図であり、架橋度が65%程度以上のポリエチレ
ン管においてはクリープ変形が少ないことが示され、高
い復元性及び保型性が得られることが分かる。尚、クリ
ープ特性は、90℃において、1mmtのポリエチレン
シートに、50kgf/cm2の引っ張り力をかけて試
験を行った結果として表したものである。
【0019】また、新設した樹脂管同士は、非架橋材で
構成されるエレクトロフュージョン継手4によって融着
接合する。(図5参照)この場合、樹脂管には非架橋の
ポリエチレンよりなる被覆層が備わっているので、図4
に示すように樹脂管の本体部のみの場合よりも高い融着
性を持つ。尚、図4中強制剥離強度率とは架橋ポリエチ
レンの融着部の延性破壊長の、非架橋ポリエチレンの融
着部の延性破壊長に対する割合をパーセントで、示した
ものであって、一般に、この強制剥離強度率が高いほど
融着性能が高くなる。
構成されるエレクトロフュージョン継手4によって融着
接合する。(図5参照)この場合、樹脂管には非架橋の
ポリエチレンよりなる被覆層が備わっているので、図4
に示すように樹脂管の本体部のみの場合よりも高い融着
性を持つ。尚、図4中強制剥離強度率とは架橋ポリエチ
レンの融着部の延性破壊長の、非架橋ポリエチレンの融
着部の延性破壊長に対する割合をパーセントで、示した
ものであって、一般に、この強制剥離強度率が高いほど
融着性能が高くなる。
【0020】〔別実施例〕以下に別実施例を説明する。
本実施例においては樹脂管の縮径を行うときに前記樹脂
管内を減圧する方法を用いたが、前記樹脂管を周方向に
ほぼ均一に縮径出来る方法であれば、適用することが出
来、例えば、前記樹脂管の外部から水圧により加圧する
ことによっても樹脂管を縮径することが出来る。
本実施例においては樹脂管の縮径を行うときに前記樹脂
管内を減圧する方法を用いたが、前記樹脂管を周方向に
ほぼ均一に縮径出来る方法であれば、適用することが出
来、例えば、前記樹脂管の外部から水圧により加圧する
ことによっても樹脂管を縮径することが出来る。
【0021】また、第1温度、第2温度についてもこれ
らの温度に限られるものではなく、第1温度としては、
縮径する際に形状記憶性を失わない温度、第2温度とし
ては、前記樹脂管が、復径することなく縮径を維持した
まま軟化する温度であればよい。例えば、第1温度とし
ては、80℃から110℃程度の範囲において、第2温
度としては、50℃から80℃程度の範囲において、実
施することが出来る。
らの温度に限られるものではなく、第1温度としては、
縮径する際に形状記憶性を失わない温度、第2温度とし
ては、前記樹脂管が、復径することなく縮径を維持した
まま軟化する温度であればよい。例えば、第1温度とし
ては、80℃から110℃程度の範囲において、第2温
度としては、50℃から80℃程度の範囲において、実
施することが出来る。
【0022】また、第1温度、第2温度に前記樹脂管を
加熱する場合においても加熱方法は特定されるものでは
なく、樹脂管が使用不可能な状態に変性しない方法であ
ればよく、水蒸気加熱等を用いることも考えられる。
加熱する場合においても加熱方法は特定されるものでは
なく、樹脂管が使用不可能な状態に変性しない方法であ
ればよく、水蒸気加熱等を用いることも考えられる。
【0023】さらに、挿入方法についても、ウィンチに
よる引き込みに限られるものではない。
よる引き込みに限られるものではない。
【0024】また、樹脂管の復元方法についても加圧加
熱水蒸気を用いたが、この方法に限られるものではな
く、加熱空気を供給しても良いし、加圧の度合もこれに
限られるものではない。
熱水蒸気を用いたが、この方法に限られるものではな
く、加熱空気を供給しても良いし、加圧の度合もこれに
限られるものではない。
【0025】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】本発明の管内のインサーション方法の手順を示
す説明図
す説明図
【図2】本発明の管内のインサーション方法に用いる樹
脂管のクリープ特性と架橋度との関係を示す図
脂管のクリープ特性と架橋度との関係を示す図
【図3】本発明の管内のインサーション方法に用いる樹
脂管のクリープ特性と時間との関係を示す図
脂管のクリープ特性と時間との関係を示す図
【図4】本発明の管内のインサーション方法に用いる樹
脂管の架橋度と強制剥離強度率との関係を示す図
脂管の架橋度と強制剥離強度率との関係を示す図
【図5】本発明の管内のインサーション方法に用いられ
るポリエチレン管の継ぎ方を示す樹脂管の継手部分の縦
断側面図
るポリエチレン管の継ぎ方を示す樹脂管の継手部分の縦
断側面図
1 本体部 2 被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 23:00 B29L 23:22 4F (72)発明者 森 洋司 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 中尾 朋由 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 既設の管内に樹脂管を挿入して新設する
管内のインサーション方法であって、予め前記樹脂管の
本体部(1)を架橋度65%以上のポリエチレンで形成
しておき、 前記樹脂管を、その融点以下で融点近傍の第1温度にお
いて、周方向でほぼ均一に縮径したのち常温まで冷却
し、 前記縮径された樹脂管を、前記樹脂管が縮径維持しなが
ら軟化する第2温度まで加熱した軟化状態で既設管内に
挿入して、 さらに、前記軟化状態の樹脂管を前記第1温度まで加熱
して縮径前の大きさに復径する管内のインサーション方
法。 - 【請求項2】 請求項1記載の管内のインサーション方
法に用いる樹脂管であって、本体部(1)の外側に非架
橋のポリエチレンよりなる被覆層(2)を一体成形して
ある樹脂管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24536092A JPH06114935A (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 管内のインサーション方法及び樹脂管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24536092A JPH06114935A (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 管内のインサーション方法及び樹脂管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06114935A true JPH06114935A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17132514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24536092A Pending JPH06114935A (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 管内のインサーション方法及び樹脂管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06114935A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006097835A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Kubota Ci Kk | 金属管路およびその施工方法 |
-
1992
- 1992-09-16 JP JP24536092A patent/JPH06114935A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006097835A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Kubota Ci Kk | 金属管路およびその施工方法 |
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