JPH0611473Y2 - 直流電源の短絡検知装置 - Google Patents

直流電源の短絡検知装置

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JPH0611473Y2
JPH0611473Y2 JP7002587U JP7002587U JPH0611473Y2 JP H0611473 Y2 JPH0611473 Y2 JP H0611473Y2 JP 7002587 U JP7002587 U JP 7002587U JP 7002587 U JP7002587 U JP 7002587U JP H0611473 Y2 JPH0611473 Y2 JP H0611473Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は直流電源に係り、特に直流電源の出力におけ
る短絡状態を確実に検知できる直流電源の短絡検知装置
に関する。
「従来の技術」 従来、直流電源の出力端子が短絡状態になったり、過負
荷の状態が長時間続くと出力トランジスタが熱破壊され
ること等により、電源側が破損する。このため直流電源
を含め過負荷あるいは短絡保護回路が設けられているの
が一般的である。
また、直流電源のうちでも特に直流高圧電源において
は、過負荷あるいは短絡状態になった場合、該状態を検
出すると同時に、(a)電源側にインバータが用いられて
いる場合は該インバータを停止させ、あるいは(b)昇圧
トランス、サイリスタ等を用いた整流ブリッジが用いら
れている場合は該整流ブリッジを停止させる。上述した
(a)(b)の場合の具体的な回路側を第8図、第9図に示
す。これら第8図、第9図に示した回路は第7図に示す
直流高圧電源の具体例であり、これら直流高圧電源は、
たとえば第5図に示すようなイオンプレーティング装置
に用いられることがある。
ここで、このイオンプレーティング装置についての説明
を行う。
直流電界を場にあたえてイオンを移動加速させサブスト
レートにイオンプレーティングを行う装置が第5図に示
したイオンプレーティング装置である。
この図において1は真空槽でありアースされている。
この真空槽1の内部にはさサブストレート2、チタンタ
ーゲット板3が真空層1とは絶縁された状態で設置され
ている。4は上記サブストレート2のバイアス電源であ
り、サブストレート2を負極性にバイアスしている。5
はアーク放電電源であり、6はプレーティング材生成用
ガス、たとえば窒素ガスの収納部である。7は窒素ガス
の注入パイプを示している。
このように構成されたイオンプレーティング装置では、
真空槽1とチタンターゲット板3との間にアーク放電を
おこなって、チタンターゲット板3を蒸発、陽イオン化
させ、負極性にバイアスされたサブストレート2をプレ
ーティングするものである。
以上述べたイオンプレーティング装置に用いられる、上
記バイアス電源4が前記第7図に示す構成の直流高圧電
源であり、次ぎに、これら直流高圧電源の構成について
述べる。
すなわち、第7図に示すDC電源は制御回路を具備した
AC/DC変換器12、該変換器12の出力するリップ
ルを含む直流高圧を平滑するための、LF、CFにより
構成された平滑フイルタ14、該フイルタ14の出力端
子電圧(負荷電圧)を検出するための抵抗15a(抵抗値
1)、15b(抵抗値R2)よりなる分圧回路により構成さ
れた出力端子電圧検出回路15等とから構成されてい
る。上記、AC/DC変換器12の具備する制御回路は
上記出力端子電圧とあらかじめ設定された基準電圧との
差に応じた制御信号を出力し、AC/DC変換器12の
出力する直流高圧を制御するものである。
第7図に示す上記直流高圧電源の具体例は既に述べたよ
うに、第8図、第9図に示すような回路構成であり、た
とえば第8図に示すAC/DC変換器17は、交流入力
電圧Vinを整流するためのダイオードブリッジ16a
と、該ブリッジ16aにより整流された直流電圧をさら
に交流に変換するためのトランジスタブリッジ16b、
該ブリッジ16bの出力電圧を昇圧するための昇圧トラ
ンス16c、該トランス16cにより昇圧された出力を
再度整流する第2のダイオードブリッジ回路16dとか
ら構成されるDC/DCコンバータ、検出回路15の出
力信号の大きさと、基準電圧設定手段16fによりあら
かじめ設定された基準電圧Vrefとの差を演算し、この
演算結果をもとに上記ブリッジ16bを構成する各々の
トランジスタをPWM信号によりオン/オフ制御する制
御回路16eとから成る。
また、第9図に示す直流電源は、交流入力電圧を昇圧す
るための昇圧トランス19、該昇圧トランス19の出力
を整流するためのサイリスタブリッジ20、該ブリッジ
20を構成する各々のサイリスタを検出回路15の出力
をもとに位相制御する位相制御回路(図示略)等からな
る。
ところで、上述した従来のイオンプレーティング装置に
はつぎに述べるような問題点が存在した。
上記したバイアス電源4により、上記チタンターゲット
板3とサブストレート2との間に与えられる電界はサブ
ストレート2の表面の凹凸、電源の変動等により不平等
電界となりやすく、この不平等電界中では第6図(ロ)に
示すように一部分にエネルギが集中し、その結果アーク
が発生し、このアークによりサブストレートの表面に傷
を付けることになる。このため、発生してしまったアー
クをできるだけ速やかに遮断するような方法がこうじら
れており、第8図、第9図に示すように、検出回路15
によりアーク発生に伴う負荷電圧、すなわち出力端子電
圧の低下、あるいは負荷に直列に介装された負荷電流検
出回路により負荷電流の急増を検出して、AC/DC変
換器17、18を制御あるいは停止させ、出力直流電圧
を制御することにより不平等電界を取り除き、発生した
アークを消去する。
しかし、上述した手段によっても、平滑フイルタ14に
蓄えられているエネルギはアーク発生部分に集中注入さ
れサブストレートに傷が生ずる。たとえば、第8図に示
すDC/DCコンバータを含むAC/DC変換器17に
おいて変換周波数を100KHzとしても、1000V2
0Aの負荷時にフイルタ14に蓄積されているエネルギ
は数百ミリ〜数ジュールであり、このエネルギが注入さ
れることによってサブストレート表面に傷が生ずる。し
かし、この注入されるエネルギが数十ミリから数百ミリ
ジュール程度であればサブストレートの傷は非常に軽微
なもの、あるいは傷が発生することはなくなる。第8図
に示したDC/DCコンバータを含むAC/DC変換器
17においては変換周波数をあげればフイルタ14に蓄
積されるエネルギは小さくなるが、数十ミリジュール程
度に低減させるには数M〜数十MHZのDC/DCコン
バータが必要となり、このようなコンバータを製作する
のは困難であり現実的でない。
このため出願人は次に述べるような直流電源装置を提案
している。この直流電源装置は第3図に示すような構成
である。この図において第8図と同一な部分については
同一の番号を付し説明を省略する。まず、100はコン
パレータである。このコンパレータ100の反転入力端
子100aには上述した出力端子電圧検出回路15によ
り検出された負荷電圧V0に比例したV0・R2/(R1
2)なる電圧信号v0が加えられている。101は基準
電圧発生回路であり、抵抗101a(抵抗値r1)、抵抗1
01b(抵抗値r2)がシリーズに接続され、コレクタ供給
電圧+Vcを分圧し、抵抗101aと抵抗101bとの
接続点より+Vc・r2/(r1+r2)なる判定電圧Vdetを
取り出している。そしてこの判定電圧Vdetはコンパレ
ータ100の非反転入力端子100bに加えられてい
る。この結果、コンパレータ100はv0<Vdetの場合
にHアクティブのパルス信号S1を出力する。また、v0
>Vdetの場合にはコンパレータ100の出力はLレベ
ルである。
102は上記コンパレータ100の反転入力端子100
bをアースに落とすためのスイッチである。このスイッ
チ102は後述するパルス信号S2によりオン/オフす
るように構成されているソリッドステートリレー接点、
あるいはアナログスイッチである。
103はモノステーブルマルチバイブレータ、いわゆる
ワンショット回路であり、上記パルス信号S1の立ち上
がりエッジによりトリガーされて一定パルス幅Tのパル
ス信号S2を出力する。
104は上記同様のモノステーブルマルチバイブレータ
であり、パルス信号S3を出力するのであるが、上記モ
ノステーブルマルチバイブレータ103と異なる点は、
出力されるパルス信号S3のパルス信号幅がt3であり、
該パルス幅t3は上記パルス信号S2のパルス幅Tよりも
小さいことである。
105は後述する接点106のドライバーである。この
ドライバー105は、上記信号S3に一致したパルス信
号S4を出力し、該信号S4に接点106がオンされる。
106は負荷Lに並列に接続されたソリッドステートリ
レー接点である。
107は電流制限用のリアクトルであり、アークが発生
することにより、負荷に流れ込む負荷電流の上昇をおさ
える目的で上記フイルタと負荷との間に挿入される。1
08は接点106の保護回路である。
109はAC/DC変換器である。この変換器109の
構成は第8図で述べた変換器17と類似の構成であり、
ダイオードブリッジ16a、16d、トランジスタブリ
ッジ16b、昇圧トランス16cを具備している点は同
一であるが、トランジスタブリッジ16bを制御するた
めの制御回路(図示略)の構成が異なる。すなわち、こ
の変換器109が具備する制御回路は第8図に示す変換
器が具備する機能に加えて、モノステーブルマルチバイ
ブレータ104の出力するHアクティブの信号S3を受
けると、該信号S3を受けている間、ブリッジ16bを
構成する各々のトランジスタを強制的にオフにしてAC
/DC変換器としての動作を停止させる機能が追加され
ている。
次に、この直流電源の動作についてさらに、第4図を参
照して説明する。
第7図に示した直流電源装置をバイアス電源とする、第
5図に示したイオンプレーティング装置により、サブス
トレート2に対しイオンプレーティングが行なわれてい
る。
いま、何等かの理由、たとえばサブストレートの表面の
凹凸、電源の変動等により電界に第6図(ロ)に示すよう
な歪が発生して、サブストレートの表面の一部にエネル
ギが集中してアークが発生する。この結果、負荷電圧
(出力端子電圧)V0は約1/5程度に降下し負荷電流は上
昇する〔第4図(イ)(ロ)(ハ)参照〕。しかし、リアクトル
107により負荷電流の急激な変化は緩和されることに
なる。この降下する負荷電圧は検出回路15により検出
されて、コンパレータ100の反転入力端子100aに
電圧信号v0としてくわえられる。一方、非反転入力端子
100bには判定電圧Vdetが加えられているので、ア
ークが発生しv0<Vdetの条件を満足した時点で、コン
パレータ100はHアクティブの信号S1を出力する。
モノステーブルマルチバイブレータ104および103
は信号S1の立ち上がりエッジにタイミングを合わせて
各々パルス幅Tおよびt3のパルス信号S2、S3を出力す
る。
パルス信号S3はドライバー105およびAC/DC変
換器109に加えられる。
ドライバー105は信号S3を受けると信号S4を出力し
て、これにより接点106をオンとする。一方AC/D
C変換器109は動作を停止する。このアークが発生し
てから接点106がオンとなるまでに要する時間(アー
ク発生検出時間)はt1である〔第4図(ロ)参照〕。接点
106が完全にオンとなるまでの時間はt2であり、この
時負荷電流i0は零となりアークが消失する。接点106
がオンとなっている時間およびAC/DC変換器109
が停止している時間はt3である。時間t3が経過した時点
でAC/DC変換器109は再起動されるとともに、接
点106はオフの状態となる。したがって負荷電圧V0
は上昇する。一方、パルス信号S2はスイッチ102を
時間Tにわたってオンとしており、判定電圧Vdetはこ
のためグランドレベルとなっている。このため、コンパ
レータ100の出力は一度Hレベルに立ち上がった後、
再度Lレベルに落ちる。モノステーブルマルチバイブレ
ータ103の出力するパルス信号S2のパルス幅Tは、
モノステーブルマルチバイブレータ104が出力するパ
ルス信号S3のパルス幅t3に比べて大であるので、モノ
ステーブルマルチバイブレータ103は、この時間t3
過の時点でも信号S2を出力しており、スイッチ102
はオンの状態を維持している。時間Tが経過する時点で
負荷電圧V0は上昇して少なくとも判定電圧Vdetより
大、あるいは定常状態になっているため(v0>Vde
t)、時間T経過の時点でスイッチ102がオフとなっ
ても、コンパレータ100はHアクティブの信号S1
出力することはない。
上述した、直流電源装置によれば、負荷の状態を検出し
て負荷に注入されるエネルギを速やかにバイパスするこ
とにより、負荷に注入されるエネルギを抑制することが
できるので、負荷変動により生ずる障害、たとえば過負
荷、出力端の短絡等による電源側の破損、あるいは装置
上のトラブルを速やかに回避することができるととも
に、イオンプレーティング装置に用いられた場合はアー
ク発生によりサブストレートに生じる傷を防止できる。
「考案が解決しようとする問題点」 しかし、上述した直流電源装置においても、さらに次に
述べるような問題点が存在する。
すなわち、上述したように接点106のターンオン時間
内に負荷に注入されるエネルギは抑制され、たとえばア
ーク発生においては発生したアークが遮断されるのであ
るが、コンパレータ100の非反転入力端子100bは
時間幅Tにわたりグランドレベルとなっているため、接
点106のターンオン時間t3経過の時点でこの直流電源
が再起動された場合、時間t3経過後さらにT−t3経過し
なければアーク検出可能状態とはならない。このため、
上記期間(T−t3)にアークが再発生しても検出できな
い。
本考案は上述した問題点に鑑みて為されたものであり、
本考案の目的は過負荷あるいは出力端の短絡状態を迅速
かつ確実に検出して回避することができるとともに、出
力が定格値に復帰する際における短絡状態検出不能期間
を零とすることのできる直流電源の短絡検知装置を提供
することにある。
「問題を解決するための手段」 本考案は、上記問題点を解決するために、出力電圧を設
定するための基準情報をもとに、上記基準情報に対応す
る出力電圧を発生する直流電源において、過渡状態にお
ける出力電圧に対応した出力情報をあらかじめ設定され
た一定値である第1の判定情報と比較する第1の比較手
段と、上記あらかじめ設定された第1の判定情報に対応
して、該第1の判定情報に0〜1までの係数を乗じた第
2の判定情報を求める手段と、該第2の判定情報と上記
出力電圧に対応した出力情報とを比較する第2の比較手
段と、上記第1の判定情報に対し上記出力情報が大とな
った後、一定の期間内に上記出力電圧に対応した出力情
報が上記第2の判定情報より減少した場合に出力端子が
短絡されたとみなす判定手段とを具備することを特徴と
している。
「作用」 本考案によれば、過渡状態における出力に対応した出力
情報を検出して、該出力情報をあらかじめ設定された一
定値である第1の判定情報と比較する。一方上記第一の
判定情報に対応した、該判定情報に0から1までの係数
を乗じた第2の判定情報を求める。そして、上記第一の
判定情報に対し上記出力情報が大となった後、一定の期
間内に、該出力情報が上記第2の判定情報より減少した
場合に出力端子が短絡されたと見なす。この結果、出力
端子短絡あるいは過負荷の状態を迅速確実に検出できる
とともに、直流電源の再起動の際の過負荷あるいは出力
短絡状態も検出不能期間を零とすることができる。
「実施例」 本考案の一実施例を図面を参照して説明する。第1図は
この考案の一実施例である直流電源の短絡検知装置を実
現するための回路である。
この図において1はモニタ開始レベル設定器ユニットで
ある。この設定器ユニットは摺動抵抗である設定器1a
(設定電圧V5)、1b(設定電圧V3)、1c(設定電圧V1)
により構成されており、モニタ開始レベル電圧V5
3、V1を設定する。このモニタ開始レベル電圧の大き
さは互いにV5<V3<V1の関係に設定されており、電
圧V5はアークが発生することがある電圧の最小値であ
り、これ以下の電圧ではアークは発生しない。そして、
設定器1a、1b、1cの一方の各端子1a1、1b1、1
c1は設定電圧電源+Vに接続されている。また、他方の
各端子1a2、1b2、1c2はグランドに接続されている。
さらに、設定器1aの各摺動接点1a3はコンパレータ3
bの非反転入力端子に接続されるともに、設定器2aの
一方の端子2a1に接続されている。同様に設定器1bの
摺動端子1b3はコンパレータ3dの非反転入力端子に接
続されると共に設定器2bの一方の端子2b1に接続さ
れ、設定器1cの摺動端子1c3はコンパレータ3fの非
反転入力端子に接続されるとともに、設定器2cの一方
の端子2c1に接続されている。上記した設定器1a、1
b、1cは摺動接点1a4、1b4、1c4の位置により決定
される分圧比K1により、上記一定電圧+Vを分圧し
て、摺動端子1a3、1b3、1c3に各々出力する。設定器
2a、2b、2cにおける、端子2a2、2b2、2c2は各
々グランドに接続されている。さらに、設定器2aの摺
動端子2a3はコンパレータ3aの非反転入力端子に、設
定器2bの摺動端子2b3はコンパレータ3cの非反転入
力端子に、設定器2cの摺動端子2c3はコンパレータ3
eの非反転入力端子に各々接続されている。そして、上
述した、これら設定器2a、2b、2cは端子2a1、2
b1、2c1にそれぞれ印加される設定電圧V5、V3、V1
を、摺動接点2a4、2b4、2c4の各位置により決定され
る分圧比K2により分圧しており、この分圧比K2は本実
施例では0.2<K2<1の範囲に設定され、短絡検知
レベル設定器ユニット2を構成している。
コンパレータ3a、3b、3c、3d、3e、3fの各
反転入力端子入力には共通してフイードバック電圧Vf
が加えられる。このため、コンパレータ3aではこのフ
イードバック電圧Vfと設定電圧V6とが比較され、V
f<V6の条件を満足することによりLアクティブの出
力信号Saを出力する。コンパレータ3b、3c、3
d、3e、3fにおいても同様であり、それぞれVf>
5、Vf>fV4、Vf>fV3、Vf>fV2、Vf>
fV1の条件を満足することよりLアクティブの信号S
b、Sc、Sd、Se、Sfを出力する。
Ta、Tb、Tcはタイマー回路であり、各々入力端子
t1a、t1b、t1c、出力端子t2a、t2b、t2cを具備してい
る。そして、これらタイマーは上記コンパレータ3b、
3d、3fの出力回路に直列に挿入される、並列接続さ
れたダイオードDと抵抗Rと、グランドとの間に並列に
挿入されたコンデンサCとにより構成されている。そし
て、これらタイマは入力側に接続された各々のコンパレ
ータの出力信号における立ち上がりエッジにより起動さ
れ、この立ち上がりエッジのタイミングよりセット時間
tの後、Hアクティブのパルス信号を出力するように構
成されている。
Ia、Ib、Icはインバータ回路であり、該各々のイ
ンバータ回路の入力には上記タイマーTa、Tb、Tc
の出力端子t2a、t2b、t2cがそれぞれ接続されている。
4aは2入力のナンド回路であり、上記コンパレータ3
aの出力が一方の入力端子4a2に接続され、他方の入力
端子4a1にはインバータIaの出力端が接続されてい
る。
4b、4cも同様に2入力のナンド回路であり、ナンド
回路4bの入力端子4b2、4b1には各々コンパレータ3
cの出力端、インバータIbの出力端が接続され、ナン
ド回路4cの入力端子4c2、4c1には上記同様、各々コ
ンパレータ3eの出力端、インバータIcの出力端が接
続されている。
5は3入力のノア回路であり、該ノア回路の入力端には
上記2入力ナンド回路4a、4b、4cの出力端がそれ
ぞれ接続されている。
本実施例は以上述べたような構成である。
次に動作について第1図、第2図を参照して述べる。
モニタ開始レベル設定器ユニット1を構成する設定器1
a、1b、1cの各摺動片は第1図に示す位置にあり、
この結果設定電圧はそれぞれV5、V3、V1〔第2図(ロ)
参照〕に設定されている。また、短絡検知レベル設定器
ユニット2を構成する設定器2a、2b、2cは、1〜
0,2の範囲内の分圧比K2を、各々対応した設定器1
a、1b、1cにより設定された設定電圧V5、V3、V
1に乗じることにより得た短絡検知レベル電圧V6=K2
5、V4=K23、V2=K21〔第2図(ロ)参照〕を発
生している。このため、いま第2図(イ)に示す電圧設定
に対し、出力電圧は回路におけるL、C、Rにより決定
される時定数τにより定まる遅れを有して立ち上がる。
フイードバック電圧は出力電圧がフイードバックされた
ものであるから、第2図(ロ)に示すような過渡特性を有
した電圧波形Vfである。
いま、直流電源における図示していないスタートスイッ
チが押される。出力電圧が立ち上がるため、これと同時
にフイードバック電圧Vfも立ち上がる。フイードバッ
ク電圧Vf<V5の範囲ではアークは発生せず、この範
囲内ではコンパレータ3b、3c、3d、3e、3fの
出力は「H」レベルとなっており、コンパレータ3aの
出力のみVf<V6の範囲内で「H」レベルに立ち上が
り、V5>Vf>fV6の範囲で「L」レベルに落ちる。
一方、タイマTa、Tb、Tcはいずれも起動されるこ
となく、各タイマの出力はすべて「H」レベルに維持さ
れているため、インバータIa、Ib、Icの出力はい
ずれも「L」レベルであり、したがって、ノア回路5の
出力は「L」レベルを維持している。フイードバック電
圧VfがV5を越えると、このタイミングでコンパレー
タ3bの出力は「L」レベルにおちる。このため、タイ
マTaは瞬時に起動準備される。コンパレータ3aの出
力は「L」レベルに維持されているため、ナンド回路4
aの出力は「H」、ノア回路5の出力は「L」を維持し
ている。他のコンパレータ3c〜3fの出力は「H」レ
ベルを維持している。
このように、フイードバック電圧Vfが定常値に到達す
る過程でレベルV4、V3、V2、V1を次々に越えて行く
が、ノア回路5の出力は不変であり「L」レベルを維持
している。
いま、出力電圧が上昇し設定電圧V5を越えると、コン
パレータ3bの出力は「L」レベルに落ちるためタイマ
Taが起動準備される。タイマTaより「L」アクティ
ブの信号が出力されている期間内における、時点A
1(第2図参照)においてアークが発生したとすると、
アークが発生した時点で出力電圧は破線に示すように降
下する。アークが発生する直前のフイードバック電圧V
fは設定電圧V3とV5との間にあり、上記タイマセット
時間t(sec)内にアーク発生によりVfがV5より低下し、
さらにV6より低下すると、コンパレータ3aの出力は
「H」レベルとなるため、タイマTaの反転出力とコン
パレータ3aの出力とのナンドが取られ、この結果ナン
ド回路4aは上記コンパレータ3aの出力信号の立ち上
がりエッジに一致した「L」アクティブの信号を出力
し、ノア回路5は「H」アクティブのアーク発生検出信
号を出力する。
このアーク発生検出信号をもとに直流電圧出力を零に落
として、発生したアークを消弧する。
また、アークが発生した時点がA(第2図参照)であ
る場合は、フイードバック電圧Vfは一点鎖線に示すよ
うなカーブで降下する。アークが発生する直前のフイー
ドバック電圧がVfb(Vfb>V1)であると、V1を越え
た時点でタイマTcは起動準備され、「L」アクティブ
の信号を出力する。この信号が出力されている期間にア
ーク発生によりVfが低下してV2(=K21)を下回
ると、このタイミングでコンパレータ3eの出力は
「H」レベルに立ち上がるためノア回路5からは「H」
アクティブのアーク発生検出信号が出力される。
本実施例では以上のように構成したので、アーク発生等
により短絡が発生した場合該状態を迅速かつ確実に検出
することができるとともに、イオンプレーティング装置
が再起動される場合に、直流電源の出力する電圧が、定
格値にいたる過渡期に発生するアークの検出不能期間
を、零とすることができる。
「考案の効果」 本考案は以上のように構成したので、直流電源の出力端
が短絡状態となった場合該状態を迅速かつ確実に検出す
ることができるとともに、直流電源が再起動される場合
に、出力電圧の定格値にいたる過渡期に発生することの
あるアークの検出不能期間を、零とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるアーク検出方法を実現するため
の回路構成を示す図、第2図(イ)、(ロ)はフイードバック
電圧Vfと設定電圧V1、V3、V5および短絡検知レベ
ル電圧V2、V4、V6との関係を示す図、第3図は従来
の短絡検知方法を実現するための回路図、第4図(イ)は
アーク発生による負荷電圧の変動を示す波形図、(ロ)は
リアクトル107とスイッチ106を各々流れる電流を
示す図、(ハ)は負荷電流の変動を示す図、第5図はイオ
ンプレーティング装置の概略構造を示す図、第6図は平
等電界と不平等電界とを説明するための図、第7図、第
8図、第9図は従来の直流電源の回路構成を示す図であ
る。 1……モニタ開始レベル設定器ユニット、2……短絡検
知レベル設定器ユニット、3a〜3f……コンパレー
タ、Ta、Tb、Tc……タイマ、Ia、Ib、Ic…
…インバータ、4a、4b、4c……ナンド回路、5…
…ノア回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力電圧を設定するための基準情報をもと
    に、上記基準情報に対応する出力電圧を発生する直流電
    源において、 過渡状態における出力電圧に対応した出力情報をあらか
    じめ設定された一定値である第1の判定情報と比較する
    第1の比較手段と、 上記あらかじめ設定された第1の判定情報に対応して、
    該第1の判定情報に0〜1までの係数を乗じた第2の判
    定情報を求める手段と、 該第2の判定情報と上記出力電圧に対応した出力情報と
    を比較する第2の比較手段と、 上記第1の判定情報に対し上記出力情報が大となった
    後、一定の期間内に上記出力電圧に対応した出力情報が
    上記第2の判定情報より減少した場合に出力端子が短絡
    されたとみなす判定手段と を具備することを特徴とする直流電源の短絡検知装置。
JP7002587U 1987-05-11 1987-05-11 直流電源の短絡検知装置 Expired - Lifetime JPH0611473Y2 (ja)

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