JPH06114040A - 採血容器の減圧法とその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 採血前の常圧、非真空状態にある採血容器を
即時に減圧して真空状態にしてから採血を行う方法とそ
の装置を提供する。 【構成】 本発明は、プラスチックあるいはコストが安
い材料の試験管とゴム蓋から構成される常圧の採血容器
と滅圧装置から構成される。減圧装置の針が貫通するゴ
ム蓋の中央位置は薄く、常圧にて試験管の開口端を緊密
に塞ぐ。減圧装置は針と減圧器の組合せから成る。減圧
装置の針を採血容器のゴム蓋に刺して空気を吸い出し、
瞬時にして減圧し、真空状態にしてから採血に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は採血容器の減圧方法およ
び装置に関し、特に採血前の常圧、非真空状態にある採
血容器を即時に減圧して真空状態にしてから採血を行う
方法とその装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】血液検査、生化学実験に必要とされる血
液は、現在二つの方法により採血される。その一つは、
注射器にて採血し、真空のガラス製試験管とゴム蓋によ
り構成される採血容器（試験管）に注入する方法であ
る。もう一つは前述の方法を注射器から採血容器に移す
際の汚染を防ぐために改良した、針を真空の採血容器に
一体化した採血容器を用いる方法である。

【０００３】

【発明が解決しようとする問題】上記従来の技術には、
真空の採血容器の試験管がプラスチック製の場合はガラ
ス製に比べ気密性が劣り、またガラス製の試験管は破損
しやすかった。また、ゴム蓋は長期の保存により気密性
が劣化するという欠点があった。本発明は以上のような
欠点を解決するために発明されたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、プラスチック
あるいはコストが安い材料の試験管とゴム蓋から構成さ
れる常圧の採血容器と減圧装置から構成される。減圧装
置の針が貫通するゴム蓋の中央位置は薄く、常圧にて試
験管の開口端を緊密に塞ぐ。減圧装置は針と減圧器の組
合せから成る。減圧装置の針を採血容器のゴム蓋に刺し
て空気を吸い出し、瞬時にして減圧し、真空状態にして
から採血に用いる。

【０００５】

【作用】本発明は採血容器の即時減圧方法とその装置を
提供するが、本発明により長期的に採血容器を真空状態
に保存する必要がなく、減圧装置の針を採血容器のゴム
蓋に突き刺し、採血する時だけ即時減圧し真空状態を作
ることができる。そのため従来のように真空の採血容器
の長期保存でゴム蓋の気密性が劣化し採血に使用できな
くなるという問題を防ぐことができる。また、採血容器
は試験管がプラスチックや他のコストが安い材料を用い
ているため、破損の可能性が少なく、コストが安い。

【０００６】

【実施例】実施例に関しては、図を参照しながら説明す
る。まず図３〜図５に示されるように本発明においては
常圧の採血容器３０と減圧装置４０から構成される。図
４、図５に示されるように、そのうち採血容器３０は、
試験管３１と常圧にてその開口３１１に緊密に嵌め込ま
れ、試験管３１内部を外界と遮断するゴム蓋３２から成
る。試験管３１はプラスチック製である。ゴム蓋３２の
中央部は薄く、減圧装置４０の針４５を刺し入れる。

【０００７】図３、図４に示されるように、減圧装置４
０は圧力スイッチ４２、真空ポンプ４３を装着した真空
体４１、滑りスリーブ４４、針４５、第一スリーブ４
６、第二スリーブ４７、第三スリーブ４８、スリーブキ
ャップ４９から構成される。そのうち真空体４１内には
Ｔ型みぞ穴４１１と真空チャンバ４１２を設ける。真空
チャンバ４１２は圧力スイッチ４２および真空ポンプ４
３と接合し、圧力スイッチ４２が真空ポンプ４３をコン
トロールすることにより真空チャンバ４１２を低圧、す
なわち真空状態に保つ。Ｔ型みぞ穴４１１は横みぞ４１
１１と横みぞよりも径の大きい縦みぞ４１１２から成
り、横みぞ４１１１と真空チャンバ４１２の間には両者
を通じる通気孔４１２１を設ける。縦みぞ４１１２の外
側面には多数のネジ山４１３を設け、縦みぞ４１１２内
にはコイルバネ４１４を装着する。

【０００８】滑りスリーブ４４の前端には針止め４４１
を設け、針止め４４１の後部に多数のネジ山４４２を、
さらにその後ろに突出リング部４４３を設ける。突出リ
ング部４４３の径は縦みぞ４１１２の径よりも小さく、
その形状は、縦みぞ４１１２の内側面に対応する。突出
リング部４４３の後部が延びて管体４４４を形成し、滑
りスリーブ４４内部にはＬ型通気孔４４５を設ける。Ｌ
型通気孔４４５の一方の開口４４５１は針止め４４１の
端まで通じ、もう一方の開口４４５２は管体４４４の外
側面に通じる。管体４４４の開口４４５２の前後の側面
には真空体４１の横みぞ４１１１内側面の形状に対応し
たパッキン４４６１、４４６２、４４６３、４４６４を
設ける。滑りスリーブ４４のＬ型通気孔４４５は、管体
４４４外側面に設けたその開口４４５２から突出リング
部４４３の底面までの距離が、真空体４１の横みぞ４１
１１の通気孔４１２１から縦みぞ４１１２の下までの距
離よりも大きくなるように設ける。

【０００９】真空体４１の通気孔４１２１と横みぞ４１
１１の底面４１１１ａの距離は、滑りスリーブ４４のＬ
型通気孔４４５の開口４４５２と管体４４４の底面４４
４１の間の距離に等しくなるように設ける。これにより
滑りスリーブ４４の管体４４４の底面４４４１を真空体
４１の横みぞ４１１１に挿入し、横みぞ４１１１の底面
４１１１ａに接触した時、滑りスリーブ４４のＬ型通気
孔４４５の開口４４５２は真空体４１の横みぞ４１１１
側面の通気孔４１２１と対応し通じる位置となる。

【００１０】針４５は、先端の尖った中空の針チューブ
４５１とニードルヘッド４５２から成る。従来の注射器
と同様にニードルヘッド４５２は滑りスリーブ４４の針
止め４４１上に簡単に装着できる。また第一スリーブ４
６の内面には針収納みぞ４６１を設け、針収納みぞ４６
１の後ろに針４５のニードルヘッド４５２がちょうど嵌
め込める内径を持つヘットソケット４６２を設ける。ヘ
ットソケット４６２の側面には多くのネジ山４６３を設
け、一方第一スリーブ４６前部の外側面には凸リング状
の頸部４６４を設ける。さらに、第二スリーブ４７の末
端には第一スリーブ４６の頸部４６４を嵌め込める内径
を有したみぞ穴４７１を設け、頸部４６４と凹部４７１
の間にコイルバネ４６５を装着する。みぞ穴４７１の底
面中央には貫通する針収納みぞ４７２を設ける。

【００１１】第三スリーブ４８の内部に貫通するＴ型み
ぞ４８１を設け、Ｔ型みぞ４８１の横みぞ４８１１の内
径は滑りスリーブ４４の突出リング部４４３の外径より
小さく、横みぞ４８１１の内径は、第二スリーブ４７の
外径と等しいかそれより大きい。また、突出リング部４
４３の外径はＴ型みぞ４８１の縦みぞ４８１２の内径よ
り小さく、縦みぞ４８１２の内側面には多くのネジ山４
８１３を設け、真空体４１の突出部に外側面に設けたネ
ジ山４１３をねじ込むことができる。スリーブキャップ
４９にはみぞ穴４９１を設け、みぞ穴４９１の内径は第
二スリーブ４７の外径に等しいか、あるいは大きく、み
ぞ穴４９１の中央にはさらに第二スリーブ４７の外径よ
り小さい内径の貫通穴４９２を設ける。このみぞ穴４９
２の内径は採血容器３０の試験管３１の内径に等しいか
あるいは大きく設けられる。スリーブキャップ４９のみ
ぞ穴４９１の内側面に設けたネジ山４９３は、第三スリ
ーブ４８の頸部４８２の外側面に設けたネジ山４８３と
対応し、ねじ込みにより嵌め合わせることができる。

【００１２】組み立てる時は、針４５のニードルヘッド
４５２を滑りスリーブ４４の針止め４４１に被せ、滑り
スリーブ４４の管体４４４と突出リング部４４３は真空
体４１のＴ型みぞ４８１内に装着する。滑りスリーブ４
４の突出リング部４４３の内側にコイルバネ４１４を装
着し、針止め４４１の針チューブ４５１は第一スリーブ
４６の針収納みぞ４６１から突き出すように嵌め込む。
第一スリーブ４６のヘットソケット４６２は滑りスリー
ブ４４のネジ山４４２とねじ込みにより固定し、第一ス
リーブ４６の頸部４６４およびコイルバネ４６５は第二
スリーブ４７のみぞ穴４７１内に嵌め、針４５の針チュ
ーブ４５１は第一スリーブ４６の針収納みぞ４６１から
突き出させ、同時に第二スリーブ４７の針収納みぞ４７
２を貫通する。

【００１３】外力により第二スリーブ４７を圧するとき
第二スリーブ４７のみぞ穴４７１と第一スリーブ４６の
頸部４６４の間のコイルバネ４６５が縮み、第二スリー
ブ４７は第一スリーブ４６の方向に移動し、針４５の針
チューブ４５１は第二スリーブ４７の針収納みぞから外
れ、この外力による圧力が消失するとコイルバネ４６５
は伸びて第二スリーブ４７をスリーブキャップ４９の方
向へ移動させる。そして針４５の針チューブ４５１は第
二スリーブ４７の針収納みぞ４７２に入る。第三スリー
ブ４８の縦みぞ４８１２のネジ山４８１３は真空体４１
の縦みぞ４１１２の外側面のネジ山４１３とねじ込みに
より固定され、滑りスリーブ４４を真空体４１のＴ型み
ぞ穴４１１内に固定する。スリーブキャップ４９のみぞ
穴４９１内側面のネジ山４９３に第三スリーブ４８の頸
部４８２のネジ山４８３をねじ込みにより固定し、外部
からの圧力によりコイルバネ４６５の弾性を利用し、第
一スリーブ４６と第二スリーブ４７の相対的な運動を行
う。

【００１４】採血前には、図５に示されるように、まず
試験管３１内が常圧である採血容器３０を減圧し真空に
するが、方法は以下の通りである。一、まず採血容器３
０の試験管３１をゴム蓋３２を有する開口３１１に嵌め
込みさらに減圧装置４０のスリーブキャップ４９の貫通
孔４９２に嵌め込む。それから前方向に軽く押して第二
スリーブ４７を連動しコイルバネ４６５を圧縮し、第二
スリーブ４７を第一スリーブ４６の方向に移動させる。
このとき第二スリーブ４７の針収納みぞ４７２内の針チ
ューブ４５１の先端は、採血容器３０のゴム蓋３２の中
央を貫通し試験管３１内に入る。二、採血容器３０の第
二スリーブ４７に対する圧力は、コイルバネ４６５を経
て第一スリーブ４６から滑りスリーブ４４に伝わり、滑
りスリーブ４４の突出リング部４４３と真空体４１の縦
みぞ４１１２間のコイルバネ４１４を圧縮し、滑りスリ
ーブ４４の管体４４４を真空体４１の横みぞ４１１１内
ヘと移動させる。これにより滑りスリーブ４４の管体４
４４の末端部４４４１は真空体４１の横みぞ４１１１の
底面４１１１ａに接触し、滑りスリーブ４４のＬ型通気
孔４４５の開口４４５２と真空体４１の通気孔４１２１
が相通じる。三、真空体４１の真空チャンバ４１２の真
空を利用し、相互に通じる通気孔４１２１と滑りスリー
ブ４４のＬ型通気孔４４５、針４５を通して採血容器３
０の試験管３１内の空気を吸い出し、試験管３１内を瞬
時にして減圧し、真空状態を生じさせる。それから採血
容器を減圧装置のスリーブキャップ４９のみぞ穴４９２
から取り外し、採血を行うことができる。

【００１５】次に第二実施例を説明する。図６〜８に示
されるように、本発明のもう一つの形式の減圧装置６０
は、その主な構造と機能は本発明の第一実施例とほとん
ど同じである。すなわち、真空体６１、ピストン６２、
偏心輪６３、滑りスリーブ６４、針６５、スリーブ６
６、スリーブ６７、スリーブ６８およびスリーブキャッ
プ６９等から構成される。そのうち滑りスリーブ６４、
針６５、スリーブ６６、スリーブ６７、第三スリーブ４
８およびスリーブキャップ６９は第一実施例のものと完
全に同じである。また採血容器８０の構造も第一実施例
の採血容器３０と同一のものである。

【００１６】第二実施例においては、減圧装置６０の真
空体６１内には、Ｔ型みぞ穴６１１とシリンダーチャン
バ６１２を設け、シリンダーチャンバ６１２内にはコイ
ルバネ６１２１とピストン６２を設ける。ピストン６２
の上には逆止め弁６２１を設け、シリンダーチャンバ６
１２内の空気を押し出し、ピストン６２の外部の空気の
流入を防ぐ。ピストン６２はピストン棒６２２に連接
し、ピストン棒６２２の末端６２２１の片側には突出部
６２２２を設ける。シリンダーチャンバ６１２の近くに
偏心輪６３を設け、偏心輪６３の軸穴６３３はモーター
７０の駆動軸７０１上に連接し、モーター７０のオープ
ンスイッチ７１をピストン棒６２２の突出部６２２２の
移動線上に設ける。またモーター７０のオフスイッチ７
２を偏心輪６３のサイドフランジ６３１に接するように
設ける。

【００１７】シリンダーチャンバ６１２に吸い込む空気
量が多く、真空が不足する時には、コイルバネ６１２１
は伸びてピストン６２を圧し、ピストン棒６２２はシリ
ンダーチャンバ６１２を離れピストン棒６２２の末端６
２２１は、偏心輪６３のサイドフランジ６３２に接し、
ピストン棒６２２の突出部６２２２は先にモーター７０
のオープンスイッチ７１に接し、モーター７０を駆動し
て偏心輪６３を回転させ、偏心輪６３はサイドフランジ
６３１の回転がピストン棒６２２の末端６２２１まで回
転し、圧することによりピストン６２はシリンダーチャ
ンバ６１２内に進入する。ならびにシリンダーチャンバ
６１２内部の空気をピストン６２の逆止め弁６２１から
押し出し、偏心輪６３のサイドフランジ６３１は回転を
続け、モーター７０のオフスイッチ７２を切り、こうし
てモーター７０と偏心輪６３は回転を停止する。図８に
示されるように、このとき偏心輪６３の軸穴６３３に近
いサイドフランジ６３２はピストン棒６２２の移動方向
に位置し、ピストン棒６２２は圧力を解除されコイルバ
ネの反発力によりピストン６２とピストン棒６２２を押
し出し、シリンダーチャンバ６２１は真空状態になり、
採血に使用することができる。以上、第二実施例の減圧
装置６０の真空体６１と第一実施例の減圧装置４０の真
空体４１の構造の違いについて述べたが、いずれも真空
チャンバ４１２またはシリンダーチャンバ６１２を自動
的に真空状態に維持しするものであり、構造は異なるが
その機能は全く同じである。

【００１８】次に図９〜１０に示される第三実施例の減
圧装置９０について説明する。減圧装置９０は、おもに
真空体９１、滑りスリーブ９４、針９５、スリーブ９
６、スリーブ９７、スリーブ９８およびスリーブキャッ
プ９９から構成される。そのうち滑りスリーブ９４、針
９５、スリーブ９６、スリーブ９７、スリーブ９８およ
びスリーブキャップ９９の構造および機能は第一、第二
実施例と全く同じである。また採血容器１００は採血容
器３０あるいは採血容器９０と同一の物である。

【００１９】減圧装置９０の真空体９１内にはＴ型みぞ
穴９１１、シリンダーチャンバ９１２、真空チャンバ９
１３およびピストンシリンダー９１４を設ける。またシ
リンダーチャンバ９１２とＴ型みぞ穴９１１を結ぶ通気
孔９１２１を設け、さらにシリンダーチャンバ９１２と
真空チャンバ９１３を結ぶ通気孔９１２２を設ける。シ
リンダーチャンバ９１２内にはピストン９１２３を設
け、ピストン９１２３の側面にコイルバネ９１２４を、
もう一つの側面にピストン棒９１２３ａを設ける。ピス
トン棒９１２３ａの末端は、滑りスリーブ９４の突出リ
ング部９４１に接し、ピストン棒９１２３ａが滑りスリ
ーブ９４の突出リング部９４１の圧迫を受けないときに
は図９のようにピストン９１２３はコイルバネ９１２４
の伸びの作用によりシリンダーチャンバ９１２の通気孔
９１２１と通気孔９１２２の間にある。ピストン棒９１
２３ａが滑りスリーブ９４の突出リング部９４１の圧迫
を受けるとき、図１０に示されるようにピストン９１２
３はコイルバネ９１２４を圧し、コイルバネ９１２４の
方向に移動し通気孔９１２１と通気孔９１２２は通じ
る。採血容器１００内の空気は針９５、滑りスリーブ９
４の通気孔９４５、通気孔９１２１、シリンダーチャン
バ９１２、通気孔９１２２を経て真空チャンバ９１３に
吸い込まれ、採血容器１００は瞬時にして減圧して真空
状態を呈し、採血に使用することができる。

【００２０】真空チャンバ９１３の側面には、ピストン
シリンダー９１４を設け、真空チャンバ９１３とピスト
ンシリンダー９１４を結ぶ通気孔９１３１を設ける。通
気孔９１３１の上には逆止め弁９１３２を設け、逆止め
弁９１３２は、真空チャンバ９１３内の空気をピストン
シリンダー９１４に単方向に送る。真空チャンバ９１３
のもう一つの側面にはピストン圧力スイッチ９１５を設
け、ピストン圧力スイッチ９１５はシリンダー９１５
１、ピストン９１５２、コイルバネ９１５３、オフスイ
ッチイ９１５４、オープンスイッチ９１５２から構成さ
れる。シリンダー９１５１は、真空チャンバ９１３の側
面に設けられ、ピストン９１５２はシリンダー９１５１
内に設ける。コイルバネ９１５３はシリンダー９１５１
の内側に設け、ピストン６２の外側にピストン棒９１５
２ａを設ける。またオフスイッチ９１５４とオープンス
イッチ９１５５は、別々にシリンダー９１５１の外側の
ピストン棒９１５２ａの移動線上に設けるが、オフスイ
ッチ９１５４は、オープンスイッチ９１５５よりもシリ
ンダー９１５１に近い位置に設ける。

【００２１】真空チャンバ９１３内が真空状態であると
き、ピストン９１５２はシリンダー９１５１の外側の大
気圧を受け、コイルバネ９１５３を圧縮し、シリンダー
９１５１の内側に向かって位置を移動する。この真空チ
ャンバ９１３内が徐々に真空状態を解除し圧力を上げる
とき、ピストン９１５２の内外の圧力は平衡状態に近づ
き、コイルバネ９１５３は伸びてピストン９１５２をシ
リンダー９１５１の外側へと押し出す。これによりピス
トン棒９１５２ａ末端がオープンスイッチ９１５５に接
触し、ピストンシリンダー９１４のモーター９１４３を
駆動する。ピストンシリンダー９１４はシリンダー９１
４１、ピストン９１４２、モーター９１４３および駆動
輪９１４４から構成される。シリンダー９１４１の側面
には逆止め弁９１４１ａを設け、逆止め弁９１４１ａは
シリンダー９１４１内の空気を単方向で排出する。ピス
トン９１４２はシリンダー９１４１内に設け、ピストン
９１４２の外側はピストン棒９１５２ａを連接させ、シ
リンダ９１４１外側付近には駆動輪９１４４を、さらに
駆動輪９１４４の下にモーター９１４３を設ける。ピス
トン棒９１４２ａの末端と駆動輪９１４４の間には連結
棒９１４５を設ける。モーター９１４３が発動すると
き、モーター９１４３の駆動軸９１４３ａは連動して駆
動輪９１４４を連続して回転させ、駆動輪９１４４は連
結棒９１４５を連動してピストン棒９１５２ａを反復し
て進退させる。シリンダー９１４１が空気を排出し、高
度の真空状態に達すると、通気孔９１３１は真空チャン
バ９１３内の空気を吸引して真空チャンバ９１３もまた
高度の真空状態を呈する。ピストン圧力スイッチ９１５
のピストン９１５２は、シリンダー９１５１の外側の圧
力によりコイルバネ９１５３を圧縮し、シリンダー９１
５１内に移動し、ピストン９１５２外側のピストン棒９
１５２ａの末端はシリンダー９１５１の内部へと移動す
る。このときオフスイッチ９１５４を圧し、ピストンシ
リンダー９１４のモーター９１４３は回転を停止する。

【００２２】また、第三実施例において、Ｔ型みぞ９１
１と真空チャンバ９１３を結ぶ通気孔９１２１と通気孔
９１２２を直接結ぶとシリンダーチャンバ９１２の設備
を簡易化することができる。

【００２３】

【発明の効果】本発明の減圧装置を使用することによ
り、採血容器を採血前に瞬間的に減圧して真空状態にす
ることができる。これにより医療関係者が採血容器を長
期にわたり保存することで真空状態が保持されているか
どうかという不安を解消することができる。また、本発
明の採血容器の試験管はプラスチックやその他の廉価な
材質を用いることによりコストを低く押さえることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来の真空の採血容器の断面図である。

【図２】 従来の注射針を一体化した真空の採血容器の
断面図である。

【図３】 本発明の第一実施例の減圧装置の断面図であ
る。

【図４】 本発明の採血容器と減圧装置の分解図であ
る。

【図５】 本発明の第一実施例の採血容器が減圧装置に
よる減圧を行っている状態を示した断面図である。

【図６】 本発明の第二実施例の減圧装置の断面図であ
るがモーターおよび偏心軸は平面図である。

【図７】 本発明の第二実施例のもう一つの断面図であ
るがモーターおよび偏心軸は平面図である。

【図８】 本発明の第二実施例の別の断面図であるがモ
ーターおよび偏心軸は平面図である。

【図９】 本発明の第三実施例の断面図であるがモータ
ーおよび駆動輪は平面図である。

【図１０】 本発明の第三実施例において減圧装置によ
る採血容器の減圧を行っている状態を示す断面図である
がモーターおよび駆動輪は平面図である。

【図１１】 本発明の第二、第三実施例の減圧装置のモ
ーターおよびスイッチの回路図である。

【符号の説明】

３０ 採血容器 ３１ 試験管 ３１１
開口 ３２ ゴム蓋 ４０ 減圧装置 ４１ 真
空体 ４２ 圧力スイッチ ４３ 真空ポンプ ４４ 滑
りスリーブ ４４１ 針止め ４４２ ネジ山 ４４３
突出リング部 ４４４ 管体 ４４４１ 末端 ４４５
通気孔 ４４５１ 開口 ４４５２ 開口 ４４６１
〜４４６４ パッキン ４５ 針 ４５１ 針チューブ ４５２
ニードルヘッド ４６ 第一スリーブ ４６１ 針収納みぞ ４６２
ヘッドソケット ４６３ ネジ山 ４６４ 頸部 ４６５
コイルバネ ４７ 第二スリーブ ４７１ みぞ穴 ４７２
針収納みぞ ４８ 第三スリーブ ４８１ Ｔ型みぞ ４８１１
横みぞ ４８１２ 縦みぞ ４８１３ ネジ山 ４８２
頸部 ４９ スリーブキャップ ４９１ みぞ穴 ４９２
貫通穴 ４９３ ネジ山 ４１１ Ｔ型みぞ ４１１１ 横みぞ ４１１２
縦みぞ ４１１１ａ 底面 ４１２ 真空チャンバ ４１２１ 通気孔 ４１３ ネジ山 ４１４ コイルバネ ６１ 真空体 ６１１ Ｔ型みぞ ６１２
シリンダーチャンバ ６１２１ コイルバネ ６２ ピストン ６２１ 逆止め弁 ６
２２ ピストン棒 ６２２１ 末端 ６２２２ 突出部 ６３ 偏心輪 ６３３ 軸穴 ６３１
サイドフランジ ６３２ サイドフランジ ６４ 滑りスリーブ ６５ 針 ６６ 第一スリーブ ６７ 第
二スリーブ ６８ 第三スリーブ ６９ スリーブキャップ ８０
採血容器 ７０ モーター ７０１ 駆動軸 ７１ オープンスイッチ ７２ オフスイッチ ９０ 減圧装置 ９１ 真空体 ９１１ Ｔ型
みぞ ９１２ ビストンシバレル ９１３ 真空チャンバ ９１４ ピストンシリンダー ９１５ ピストン圧力ス
イッチ ９１２１ 通気孔 ９１２２ 通気孔 ９１２
３ ピストン ９１２３ａ ピストン棒 ９１３１ 通気孔 ９１３２ 逆止め弁 ９１５１ シリンダー
９１５２ ピストン ９１５２ａ ピストン棒 ９１５３ コイルバネ
９１５４ オフスイッチ ９１５５ オープンスイッチ ９１４１ シリンダー
９１４２ ピストン ９１４２ａ ピストン棒 ９１４１ａ 逆止め弁
９１４４ 駆動輪 ９１４５ 連結棒 ９１４３ モーター ９１
４３ａ 駆動軸 ９１５２ ピストン ９１５１ シリンダー ９４ 滑りスリーブ ９５ 針 ９６ 第一スリ
ーブ ９７ 第二スリーブ ９８ 第三スリーブ ９９ スリーブキャップ １００ 採血容器

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】常圧の採血容器と減圧装置から構成され、
   採血容器のゴム蓋を減圧装置の針を刺して採血容器内の
   空気を吸い出し、採血容器の試験管内を瞬間的に真空状
   態にすることを特徴とする採血容器の減圧法とその装
   置。
2. 【請求項２】採血容器はゴム蓋およびプラスチックある
   いはその他のコストが安い材料を用いた試験管から成
   り、ゴム蓋は中央が薄く、常圧にて試験管の開口に緊密
   に嵌め込まれることを特徴とする採血容器の減圧法とそ
   の装置。
3. 【請求項３】減圧装置は少なくとも一本の注射用の針と
   減圧器を有し、針は減圧器に装着されることを特徴とす
   る採血容器の減圧法とその装置。