JPH06114017A - 血圧計の定速排気弁装置 - Google Patents

血圧計の定速排気弁装置

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JPH06114017A
JPH06114017A JP4265158A JP26515892A JPH06114017A JP H06114017 A JPH06114017 A JP H06114017A JP 4265158 A JP4265158 A JP 4265158A JP 26515892 A JP26515892 A JP 26515892A JP H06114017 A JPH06114017 A JP H06114017A
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exhaust
ring
pressing body
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Mitsuo Nakatani
光男 中谷
Yoshie Watari
義衛 渡里
Shigeki Sasaki
茂樹 佐々木
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Matsushita Electric Works Ltd
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  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリットを確実に開口させて排気速度の調整
を正確におこなうことができるようにする。 【構成】 排気弁体1をその端面から押圧することによ
り排気弁体1に設けたスリット2の開口量を調節して排
気速度を調節できるようにした血圧計の定速排気弁装置
を形成する。このものにおいて、排気弁体1を両端面が
開口する筒状に形成すると共に排気弁体1の一端面の外
周に全周に亘るリブ1aを設ける。排気弁体1の一端面
の外周には全周に亘ってリブ1aが存在する。部分的な
バリの影響で排気弁体1を圧縮する際の圧縮力が排気弁
体1の端面の全周に均一に作用しないということがなく
なり、排気弁体1を圧縮する際の圧縮力を排気弁体1の
端面の全周に均一に作用させてビア樽形状に排気弁体1
を確実に変形させ、スリット2を所望の大きさで開口さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血圧測定時に一定の速
度で減圧させるために血圧計に用いられる定速排気弁装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】血圧計は、上腕等に巻いたカフをエアポ
ンプで所定圧力に加圧し、動脈を圧迫して血流を一旦阻
血した後、カフ内の圧力を定速排気弁装置によって徐々
に降下させて最高血圧及び最低血圧を測定するように形
成されている。このような血圧計に用いられる定速排気
弁装置としては従来から各種のものが提供されている
が、例えば図3及び図4に示すものが本出願人によって
案出されている。
【0003】この定速排気弁装置にあって、ゴム等の柔
軟な弾性材よりなる排気弁体1を両端が開口する円筒形
に形成し、その側面に軸方向に沿って図4に示すように
スリット2が設けてある。このスリット2は、カッター
ナイフ等の先端が鋭利な刃物で排気弁体1に軸方向の切
り込みを入れ内外に貫通させることによって形成される
のが一般的である。
【0004】そして定速排気弁装置の組立は、まず排気
弁体1をケース3内に挿入すると共に、外周の溝部28
にOリング16を嵌合して取着した弁押圧体4をケース
3内に挿入してケース3の底面と弁押圧体4との間に排
気弁体1を配設し、次にバネ29を挿入した後に、外周
の雄ねじ部30をケース3の上部の開口縁の内周に設け
た雌ねじ31に螺合して調圧ねじ32をケース3に取り
付けることによっておこなうようにしてある。ケース3
の底部には血圧計のカフ及びエアポンプ(いずれも図示
省略)と連通する配管11を接続するための導入口12
が設けてあり、また排気弁体1の内周に形成される空間
は弁押圧体4の通気孔33と調圧ねじ32の排気孔34
を通じて大気に連通させてある。
【0005】このものにあって、調圧ねじ32を回して
バネ29を圧縮させることによって弁押圧体4で排気弁
体1の端面を押圧させると、排気弁体1はその両端面が
弁押圧体4とケース3の底面との間に挟圧されて軸方向
に圧縮され、この圧縮力によって排気弁体1はその軸方
向の中央部が膨らんだいわゆるビア樽型の形状になり、
この圧縮変形に伴って図4(a)に実線で図示するスリ
ット2が閉じた状態から、想像線で図示するようにスリ
ット2が開口される。このスリット2の開口量は調圧ね
じ32を回して排気弁体1の押圧量を加減することによ
って調整することができるために、所定の排気速度を得
るための開口量の調節が可能になるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような定速排気
弁装置にあって、排気弁体1は射出成形等をおこなうこ
とによって多数個取りの金型で成形されるものであり、
成形後はシート状の弾性体の表面に多数の円筒を一体に
屹立させた状態で金型から脱型して取り出し、各円筒を
シート状弾性体から円筒の下端面を切り離すことによっ
て、個々の排気弁体1に分離するようにしてある。従っ
て排気弁体1の一方の端面の外周部にはこの切り離しの
際にバリが部分的に生じることが多い。しかしこのよう
に排気弁体1の端面の外周部に部分的にバリが発生する
と、部分的なバリの影響で排気弁体1を圧縮する際の圧
縮力が排気弁体1の端面の全周に均一に作用せず、この
結果、排気弁体1に座屈が発生したりしてビア樽形状に
排気弁体1が変形しなくなってスリット2が所望のよう
に開口しなくなり、スリット2の開口量の調整を正確に
おこなうことができなくなって所望する排気速度を得る
ことができなくなるという問題があった。
【0007】また、弁押圧体4には外周に設けた凹溝2
8にOリング16を嵌合して取着してあるが、このよう
な凹溝28にOリング16をはめ込むにはOリング16
を大きく引き伸ばして弁押圧体4の外周に外嵌させるよ
うにしておこなう必要があり、Oリング16の取り付け
が困難であるという問題もあった。本発明は上記の点に
鑑みてなされたものであり、スリットを確実に開口させ
て排気速度の調整を正確におこなうことができる血圧計
の定速排気弁装置を提供することを第一の目的とするも
のであり、また弁押圧体へのOリングの取り付けを容易
におこなうことができるようにすることを第二の目的と
するものであり、加えて弁押圧体の組み立て作業を容易
におこなることができるようにすることを第三の目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、排気弁体1を
その端面から押圧することにより排気弁体1に設けたス
リット2の開口量を調節して排気速度を調節できるよう
にした血圧計の定速排気弁装置において、排気弁体1を
両端面が開口する筒状に形成すると共に排気弁体1の一
端面の外周に全周に亘るリブ1aを設けて成ることを特
徴とするものである。
【0009】また本発明にあって、排気弁体1の端面を
押圧する弁押圧体4を具備し、弁押圧体4の外周にOリ
ング16を嵌合取着すると共にOリング16が排気弁体
1と反対側へ移動するのを阻止するOリング受け16a
を弁押圧体4に設けるようにしてある。さらに本発明に
あって、弁押圧体4に弁押圧体4を回転させる方向で非
対称形の治具差込み穴8を設けるようにしてある。
【0010】
【作用】本発明にあって、両端面が開口する筒状に形成
した排気弁体1の一端面の外周に全周に亘るリブ1aを
設けることによって、排気弁体1の一端面の外周には全
周に亘ってリブ1aが存在しており、部分的にバリが生
じている場合のように部分的なバリの影響で排気弁体1
を圧縮する際の圧縮力が排気弁体1の端面の全周に均一
に作用しないということがなくなり、排気弁体1を圧縮
する際の圧縮力を排気弁体1の端面の全周に均一に作用
させてビア樽形状に排気弁体1を確実に変形させ、スリ
ット2を所望の大きさで開口させることができる。
【0011】また本発明にあって、排気弁体1の端面を
押圧する弁押圧体4の外周にOリング16を嵌合取着す
ると共にOリング16が排気弁体1と反対側へ移動する
のを阻止するOリング受け16aを弁押圧体4に設ける
ようにしているために、弁押圧体4には溝部を設けるよ
うな必要なくOリング16を取り付けることができ、O
リング16を大きく引き伸ばすような必要なくOリング
16の取り付けをおこなうことができる。
【0012】さらに本発明にあって、弁押圧体4に弁押
圧体4を回転させる方向で非対称形の治具差込み穴8を
設けるようにしているために、治具差込み穴8に治具を
差し込んで回すことによって、弁押圧体4を所定の向き
に位置決めして組み立てをおこなうことがでできる。
【0013】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。図1
及び図2は本発明の一実施例を示すものである。ケース
3は有底円筒状に形成されるものであり、底部の側部寄
り位置には血圧計のカフからの空気をケース3内に導入
する配管11を接続するための導入口12が設けてあ
る。このケース3の底面の中央には貫通孔13が設けて
あり、貫通孔13は周囲に4個の放射の凹部13aを設
けて略十字型に形成してある。またケース3の上端部の
開口縁の内面には雌ねじ部14が形成してある。
【0014】弁押圧体4は略円柱状に形成されるもので
あって、円柱部15の外周にOリング受け16aが全長
に亘って鍔状に張り出して突設してあり、円柱部15の
外周にはOリング受け16aの下側においてOリング1
6が嵌合して取り付けるようにしてある。また円柱部1
5の下面の中央には円柱状の弁保持片17を突出すると
共に弁保持片17の下面にさらに弁保持片17より径の
小さい通気用片18が突出してある。弁保持片17の外
径は排気弁体1の上端部の内径とほぼ等しい寸法に形成
してあり、通気用片18の下端の外周には180°の角
度で背向するように一対の係合片19が突設してある。
弁押圧体4の外周には雄ねじ部20が設けてある。さら
に、円柱部15の上部には上面で開口する治具差込み穴
8が設けてある。この治具差込み穴8は丸穴8aとして
形成されるが、その内周の一か所に突片8aを設けるこ
とによって、弁押圧体4を回転させる方向で非対称形の
穴8となるように形成してあり、差込み穴8に治具を差
し込んで治具に突片8aを係止させることによって弁押
圧体4を回動操作することができるようにしてある。
【0015】排気弁体1はゴム等の弾性体によって両端
が開口した略円筒状に形成してあり、その壁面の中央部
には長手方向(両端開口方向)に沿って切り込んでスリ
ット2が形成してある。また排気弁体1の一方の端面の
外周部には全周に亘るリブ1aが鍔状に突設してある。
排気弁体1は射出成形等をおこなうことによって多数個
取りの金型で成形されるものであり、成形後はシート状
の弾性体の表面に多数の円筒を一体に屹立させた状態で
金型から脱型して取り出し、各円筒をシート状弾性体か
ら円筒の下端面を切り離すことによって、個々の排気弁
体1に分離するようにしてあるが、リブ1aはシート状
弾性体から切り離す端部において設けるようにしてあ
る。従って排気弁体1の一方の端面の外周部に切り離し
の際にバリ生じてもバリはリブ1aと一体化されること
になって、バリが排気弁体1の外周に部分的に生じるこ
とがなくなるものである。この排気弁体1は一端部を弁
押圧体4の弁保持片17に嵌合して弁押圧体4に取着す
るようにしてあり、弁押圧体4をケース3内に取着する
ことによってケース3内に取り付けられるようにしてあ
る。
【0016】調節ねじ体5は下面が開口する略カップ形
状に形成してあって、その外周には雄ねじとしてねじ部
6が、またその内周には雌ねじとしてねじ部7がそれぞ
れ設けてあり、調節ねじ体5の上面には調節ねじ体5を
回すための治具を差し込む六角孔形状の操作孔25が上
下に開口させて貫通形成してある。操作孔25は上記弁
押圧体4の差込み穴8よりも大きい寸法で形成してあ
る。この調節ねじ体5は、外周のねじ部6をケース3の
雌ねじ部14に螺合すると共に内周のねじ部7を弁押圧
体4の雄ねじ部20に螺合した状態で、ケース3に取り
付けるようにしてある。
【0017】ここで、調節ねじ体5に設けた二つのねじ
部6,7はそれぞれ同じ回転方向で且つ異なるねじピッ
チで形成してある。例えばねじ部6をピッチP1 の右ね
じで形成し、ねじ部7をピッチP2 の右ねじで形成する
ものであり、この場合、ケース3の雌ねじ部14はピッ
チP1 の右ねじで、弁押圧体4の雄ねじ部20はピッチ
2 の右ねじでそれぞれ形成されることになる。そして
調節ねじ体5を回すにあたって、調節ねじ体5を例えば
右に回すと、ねじ部6とケース3の雌ねじ部14との螺
合によって調節ねじ体5はピッチP1 で下方(排気弁体
1側)に螺進する。また弁押圧体4は貫通孔13の凹部
13aへの係合片19の係合によって回り止めがなされ
ているために、調節ねじ体5を回すことによって弁押圧
体4の雄ねじ部20はねじ部7に螺合されることにな
り、調節ねじ体5はピッチP2 で上方(排気弁体1と反
対側)に螺進することになる。従って調節ねじ体5を右
に回すと弁押圧体4は(P1 −P2 )のピッチ差で排気
弁体1側へ移動することになり、P1 >P2 とし且つP
1 とP2 の差を小さくすることによって、調節ねじ体5
を回す角度に対する弁押圧体4の移動量を小さくするこ
とができ、調節ねじ体5の広い回動角度でスリット2の
開口量が少しづつ変化するように弁押圧体4の移動量を
調節することができることになり、所定の排気速度への
調節が容易になるものである。
【0018】次に、排気弁装置の組み立てについて説明
する。まずOリング16を弁押圧体4の円柱部15の外
周にそのリング内径を拡張してはめ込んで取り付ける。
ここで、弁押圧体4の円柱部15にはOリング16が上
方へずれるのを防止するOリング受け16aが突設して
あるだけであるので、Oリング16を大きく引き伸ばす
ような必要なく、円柱部15の下端からOリング16を
差し入れるようにして容易に弁押圧体4にOリング16
を取り付けることができるものである。また排気弁体1
を弁押圧体4の弁保持片17に被挿・嵌合して取り付け
る。排気弁体1の内径と弁保持片17の外径とはほぼ等
しい寸法に形成してあるために、排気弁体1の内径を拡
張させる必要はない。尚、図1の実施例では排気弁体1
のリブ1aが弁押圧体4の弁保持片17側に位置する向
きで取り付けるようにしているが、必ずしもこの必要は
なく、リブ1aと反対側の端面が弁保持片17側に位置
するようにしてもよい。
【0019】このように弁押圧体4にOリング16と排
気弁体1を取り付けた状態で、弁押圧体4をケース3内
にその上端の開口から差し込むことによって取着する
が、このとき、弁押圧体4の通気用片18の下端に設け
た一対の係合片19が貫通孔13の4個の凹部13aの
うちの2個の凹部13aに係合されるように最大90°
の角度で弁押圧体4を水平に回して、通気用片18の下
端部を貫通孔13に差し込むようにしてある。このよう
に弁押圧体4を組み立てる際に回動させる操作は、弁押
圧体4の差込み穴8に突片8bに嵌合する治具を差し込
んでおこなうことができる。貫通孔13の4個の凹部1
3aのうち2個の凹部13aにはこのように係合片19
が係合されるが、凹部13aは排気口23として開口し
ている。
【0020】さらに操作孔25に治具を差し込んで調節
ねじ体5を保持しつつ、調節ねじ体5の外周のねじ部6
とケース3の雌ねじ部14とを螺合させて結合した後、
調節ねじ体5をピッチP1 で螺進させて調節ねじ体5の
内周のねじ部7を弁押圧体4の外周の雄ねじ部20に螺
合させると、弁押圧体4は既述のようにP1 −P2 のピ
ッチ差で排気弁体1側へ螺進して移動する。このように
弁押圧体4が排気弁体1側へ移動する際に弁押圧体4の
外周に取り付けたOリング16もOリング受け16aに
よって押し下げられて排気弁体1側へ移動する。またこ
のように弁押圧体4が排気弁体1側へ移動することによ
って、排気弁体1はその両端面が弁押圧体4とケース3
の底面との間で圧縮力を受け、図1(a)にみられるよ
うに排気弁体1は軸方向の中央部がビア樽のように膨ら
む変形を受け、この変形に伴ってスリット2を開口させ
ることができるものである。この開口量は弁押圧体4の
移動量に応じた排気弁体1の変形量で調節することがで
きるものであり、所望する排気速度に任意に調整するこ
とができるものである。
【0021】ここで、上記のように排気弁体1の一端面
の外周に全周に亘るリブ1aを設けることによって、バ
リが排気弁体1の外周に部分的に生じることがなくなる
ようにしてあり、従って部分的にバリが生じている場合
のように部分的なバリの影響で排気弁体1を圧縮する際
の圧縮力が排気弁体1の端面の全周に均一に作用しない
ということがなくなり、排気弁体1を圧縮する際の圧縮
力を排気弁体1の端面の全周に均一に作用させてビア樽
形状に排気弁体1を確実に変形させ、スリット2を所望
の大きさで開口させることができるものである。また、
このように排気弁体1の上端の外周にリブ1aを設ける
ことによって、弁押圧体4の下端面の押圧面の外径はリ
ブ1aを設けた排気弁体1の外径よりも小さくなり、排
気弁体1の上端面はその内周部のみが弁押圧体4の下端
面で押圧されることになり、排気弁体1の外周のバリに
よる影響を受けることがなくなると共に、排気弁体1に
はその内周部の方が外周部よりも強い押圧力が作用し、
排気弁体1の軸方向中心部の外周部が外方へ押し広げる
ように押圧力が働いて排気弁体1をビア樽形状に確実に
変形させることができるものである。
【0022】また、排気速度を調節する際に、調節ねじ
体5を螺進させ過ぎて弁押圧体4を排気弁体1側へ移動
させ過ぎた場合には、調節ねじ体5を逆回動させて弁押
圧体4を排気弁体1と反対側へ移動させるように再調節
をおこなうが、弁押圧体4を排気弁体1と反対側へ移動
させると、Oリング受け16aはOリング16の排気弁
体1と反対側に設けられており、またOリング16の内
周と弁押圧体4の外周との摩擦力よりもOリング16の
外周とケース3の内周との摩擦力が大きいために、Oリ
ング16は残されたまま弁押圧体4のみが排気弁体1と
反対側へ移動することになる。Oリング16の取り付け
を容易におこなうことができるように溝部を設けずOリ
ング受け16aのみを設けることによって、このように
弁押圧体4が排気弁体1側へ押し込まれる方向への動き
に対してはOリング16は弁押圧体4とともに排気弁体
1側へ移動すると共に、弁押圧体4が排気弁体1と反対
側へ引き上げられる方向の動きに対してはOリング16
は追随せず移動しないようになるが、Oリング16を外
嵌する排気弁体1の円柱部15の移動方向の長さを再調
整する際の排気弁体1の移動長さに対して十分長く取っ
ておくことによって、Oリング16が排気弁体1から脱
落することはなく、Oリング16によるシール性が損な
われることはない。
【0023】次に、本発明に係る定速排気弁装置の動作
について説明する。まずエアポンプ(図示省略)によっ
てカフを所定圧力まで加圧させた後にエアポンプを停止
させると、カフ内の高圧の空気は配管11を通ってケー
ス3の導入口12に導かれ、排気弁体4の外周とケース
3の内周との間に形成される空気室37内に流入する。
空気室37の上面は弁押圧体4に設けられたOリング1
6によって気密性が保持されており、排気弁体1の上下
両端と空気室37との気密性も排気弁体1が弁押圧体4
とケース3に押圧されていることによって保持されてい
る。従って、空気室37に至った高圧空気はスリット2
の開口のみを通って排気弁体1の内側に至り、排気口2
3から排気されるが、排気弁体1の内側は排気口23に
よって外部と連通しているために圧力は大気圧と等しく
なっている。このために高圧空気が流入する空気室37
と排気弁体1の内側との間には圧力差が生じるが、この
圧力差はスリット2の開口を閉じる方向の力として働
き、空気室37に至る空気の圧力が高いときにはスリッ
ト2の開口は小さくなって開口を通過できる空気流が減
少するというように定速排気特性を得ることができるも
のである。
【0024】
【発明の効果】上記のように本発明は、排気弁体をその
端面から押圧することにより排気弁体に設けたスリット
の開口量を調節して排気速度を調節できるようにした血
圧計の定速排気弁装置において、排気弁体を両端面が開
口する筒状に形成すると共に排気弁体の一端面の外周に
全周に亘るリブを設けるようにしたので、排気弁体の一
端面の外周には全周に亘ってリブが存在しており、部分
的にバリが生じている場合のように部分的なバリの影響
で排気弁体を圧縮する際の圧縮力が排気弁体の端面の全
周に均一に作用しないということがなくなるものであ
り、排気弁体を圧縮する際の圧縮力を排気弁体の端面の
全周に均一に作用させてビア樽形状に排気弁体を確実に
変形させ、スリットを確実に開口させて排気速度の調整
を正確におこなうことができるものである。
【0025】また本発明は、排気弁体の端面を押圧する
弁押圧体の外周にOリングを嵌合取着すると共にOリン
グが排気弁体と反対側へ移動するのを阻止するOリング
受けを弁押圧体に設けたので、弁押圧体には溝部を設け
るような必要なくOリングを取り付けることができるも
のであり、Oリングを大きく引き伸ばすような必要なく
弁押圧体へのOリングの取り付けを容易におこなうこと
ができるものである。
【0026】さらに本発明は、弁押圧体に弁押圧体を回
転させる方向で非対称形の治具差込み穴を設けたので、
治具差込み穴に治具を差し込んで回すことによって、弁
押圧体を所定の向きに位置決めして組み立てをおこなう
ことができるものであり、弁押圧体の組み立て作業を容
易におこなうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、(a)は
断面図、(b)は底面図である。
【図2】同上の実施例の分解斜視図である。
【図3】従来例を示すものであり、(a)は断面図、
(b)は底面図である。
【図4】従来例の排気弁体を示すものであり、(a)は
斜視図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 排気弁体 1a リブ 2 スリット 4 弁押圧体 16 Oリング 16a Oリング受け

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気弁体をその端面から押圧することに
    より排気弁体に設けたスリットの開口量を調節して排気
    速度を調節できるようにした血圧計の定速排気弁装置に
    おいて、排気弁体を両端面が開口する筒状に形成すると
    共に排気弁体の一端面の外周に全周に亘るリブを設けて
    成ることを特徴とする血圧計の定速排気弁装置。
  2. 【請求項2】 排気弁体の端面を押圧する弁押圧体を具
    備し、弁押圧体の外周にOリングを嵌合取着すると共に
    Oリングが排気弁体と反対側へ移動するのを阻止するO
    リング受けを弁押圧体に設けて成ることを特徴とする請
    求項1に記載の血圧計の定速排気弁装置。
  3. 【請求項3】 弁押圧体に弁押圧体を回転させる方向で
    非対称形の治具差込み穴を設けて成ることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の血圧計の定速排気弁装置。
JP26515892A 1992-03-26 1992-10-02 血圧計の定速排気弁装置 Expired - Lifetime JP3170363B2 (ja)

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