JPH06113855A - プラスミドpHKY334、EK−BGHのための発現ベクター及びそれにより形質転換された宿主細胞 - Google Patents

プラスミドpHKY334、EK−BGHのための発現ベクター及びそれにより形質転換された宿主細胞

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JPH06113855A
JPH06113855A JP4318634A JP31863492A JPH06113855A JP H06113855 A JPH06113855 A JP H06113855A JP 4318634 A JP4318634 A JP 4318634A JP 31863492 A JP31863492 A JP 31863492A JP H06113855 A JPH06113855 A JP H06113855A
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plasmid
dna
phky334
bgh
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JP4318634A
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English (en)
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Charles Lee Hershberger
チャールズ・リー・ハーシュバーガー
Jeffrey Lynn Larson
ジェフリー・リン・ラーソン
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Eli Lilly and Co
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Eli Lilly and Co
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/70Vectors or expression systems specially adapted for E. coli
    • C12N15/73Expression systems using phage (lambda) regulatory sequences
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/61Growth hormone [GH], i.e. somatotropin

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 Met−Phe−Pro−Leu−(As
p)4−Leu−BGH(EK−BGH)の発現ベクタ
ーであるプラスミドpHKY334、該プラスミドを保
持する宿主細胞、及び該宿主細胞を培養することを特徴
とするEK−BGHの生産方法を提供する。 【効果】 上記発現プラスミドはEK−BGH発現の誘
導時にその構造が安定であり、EK−BGHの高レベル
産生を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】多くの原核生物及び真核生物の遺伝子が、
大腸菌のような原核生物において高いレベルで発現され
てきた。一般的な試みは、クローニングされた遺伝子の
転写及び翻訳のための有効なリボゾーム結合サイト及び
強力なプロモーターを備えた多コピークローニングベク
ターを使用することであった[Y.マスイ、J.コール
マン、及びM.イノウエ(1983)、エクスペリメン
タル・マニピュレーション・オブ・ジーン・エクスプレ
ッション(Experimental Manipul
ation of Gene Expressio
n)、M.イノウエ編(アカデミック、ニューヨーク)
15−32頁;R.クロール、C.シーマンズ、P.ロ
メディコ及びS.マクアンドリュー(1985)、ジー
ン(Gene)第38巻31−38頁]。しかしながら
これらのベクターによる遺伝子の発現レベルは、異なっ
た真核生物遺伝子について広範に相違する。低レベルの
発現は、大腸菌プロテアーゼによる蛋白減成[A.W.
エメリック、B.L.ベルトラニ、A.ベンバサット、
T.J.ホワイト及びM.W.コンラッド(198
4)、バイオ/テクノロジー(Bio/Technol
ogy)第2巻165−168頁]またはヘテロローガ
スな遺伝子配列を含むmRNAの非効率的翻訳開始
[P.N.レイ及びM.L.ピアソン(1974)、ジ
ャーナル・オブ・モレキュラー・バイオロジー(J.M
ol.Biol.)第85巻163−175頁;P.
N.レイ及びM.L.ピアソン(1975)、ネイチャ
ー(Nature)(ロンドン)253、647−65
0;R.L.ケリー及びC.ヤノフスキー(198
2)、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・ア
カデミー・オブ・サイエンシズUSA(Proc.Na
tl.Acad.Sci.USA)第79巻3120−
3124頁;K.ナガイ及びH.C.トガーセン(19
84)、ネイチャー(Nature)(ロンドン)30
9、810−812頁;R.バラダラジャン、A.スザ
ーボ及びS.G.ボクサー(1985)、プロシーディ
ングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サ
イエンシズUSA(Proc.Natl.Acad.S
ci.USA)第82巻5681−5684頁]が原因
であるとされてきた。幾つかの研究は、翻訳開始の効率
は、シャイン−ダルガーノ(SD)配列及び16S r
RNA間の相補性の程度、SD配列及び開始コドン間の
距離、並びにこの「ウインドウ」領域のヌクレオチド配
列に依存するということを示唆した[J.シャイン及び
L.ダルガーノ(1975)、ネイチャー(Natur
e)(ロンドン)254、34−38頁;L.ゴール
ド、D.プリブノー、T.シュナイダー、S.シャイン
ディング、B.S.シンガー及びG.ストーモ(198
1)、アニュアル・レビュー・オブ・マイクロバイオロ
ジー(Annu.Rev.Microbiol.)第3
5巻365−403頁;G.D.ストローモ、T.D.
シュナイダー及びL.M.ゴールド(1982)、ヌク
レイック・アシズ・リサーチ(Nucleic Aci
ds Res.)第10巻2971−2996頁;M.
コザック(1983)、マイクロバイオロジカル・レビ
ューズ(Microbiol.Rev.)第47巻1−
45頁;A.ヒュイ、J.ヘイフリック、K.ディンケ
ルスピール及びH.A.デボア(1984)、EMBO
ジャーナル)(EMBO J.)第3巻623−629
頁;M.G.シェパード、E.イェルバートン及びD.
V.ゲッデル(1982)、DNA第1巻125−13
1頁;H.A.デボア、A.ヒュイ、L.J.コムスト
ック、E.ワング及びM.バッサー(1983)、DN
A第2巻231−235頁;E.A.ホワイトホーン、
K.J.リバック及びS.R.ペットウェイ、ジュニア
(1985)、ジーン(Gene)第36巻375−3
79頁]。翻訳の効率は、SD配列及び蛋白コード化領
域の5'末端の外側のmRNAの5'非翻訳領域[P.ス
タンセンズ、E.ルモート及びW.フィアス(198
5)、ジーン(Gene)第36巻211−223頁;
T.M.ロバーツ、R.カシッヒ及びM.プタシュヌ
(1979)、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショ
ナル・アカデミー・オブ・サイエンシズUSA(Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA)第76巻7
60−764頁;L.ゴールド、G.ストーモ及びR.
ソーンダーズ(1984)、プロシーディングズ・オブ
・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズU
SA(Proc.Natl.Acad.Sci.US
A)第81巻7061−7065頁]並びにmRNAの
3'非翻訳領域の配列にも依存しているという証拠があ
る。
【0002】これらの見解を調停するために、局所の二
次構造がSD配列及び/またはAUG開始コドンを含む
領域と共に形作られ、その結果リボゾームが翻訳を開始
できなくなる場合に翻訳が阻害されるという事が提唱さ
れた[D.ゲイセン、D.イセレンタント、C.デロー
ム及びW.フィアス(1982)、ジーン(Gene)
第17巻55−63頁;D.イセレンタント及びW.フ
ィアス(1980)、ジーン(Gene)第9巻1−1
2頁;M.シュワルツ、M.ロア及びM.ドゥバーブイ
ル(1981)、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナシ
ョナル・アカデミー・オブ・サイエンシズUSA(Pr
oc.Natl.Acad.Sci.USA)第78巻
2937−2941頁;M.N.ホール、J.ガーベ
イ、M.ドゥバーブイル及びM.シュワルツ(198
2)、ネイチャー(Nature)(ロンドン)29
5、616−618頁;A.ダス、J.アーバノフスキ
ー、H.ワイスバッハ、J.ネスター及びC.ヤノフス
キー(1983)、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナ
ショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズUSA(P
roc.Natl.Acad.Sci.USA)第80
巻2879−2883頁;B.バークホート及びJ.バ
ン・デュイン(1985)、ヌクレイック・アシズ・リ
サーチ(Nucleic Acids Res.)第1
3巻6995−6967頁]。このような二次構造の形
成は、メチオニル牛成長ホルモン(Met−bGH)が
その天然コドンにより高レベルで発現されないことを説
明し得る[H.J.ジョージ、J.J.ルイタリーエ
ン、W.P.ピラシンスキー、D.L.グラスマン及び
R.A.クリツィチェク(1985)、DNA第4巻2
73−281頁;P.H.シーバーグ、S.シアス、
J.アーデルマン、H.A.デボア、J.ヘイフリッ
ク、P.ジュラーニ、D.V.ゲッデル及びH.L.ヘ
イネッカー(1983)、DNA第2巻37−45
頁]。この潜在的な問題を克服するため、シーバーグ等
は、牛成長ホルモン(bGH)遺伝子の5'末端に幾つ
かの塩基の変化を導入し、高度に発現されるヒト成長ホ
ルモン(hGH)遺伝子の5'末端に類似の配列を作り
出した。同様にジョージ等は、bGH遺伝子の5'末端
において13のコドンを変化させた後に高レベルの発現
(総細胞蛋白の15%)が得られることを報告した。こ
れらの試みは、その蛋白のアミノ酸配列を保存する必要
性により制限を受ける。上記の制限を回避するためにポ
リシストロン発現系が組み立てられた。
【0003】ポリシストロン発現系の共有する特徴は、
ポリシストロン性mRNAの発現を駆動するプロモータ
ー、1またはそれ以上のリボゾーム結合サイト、各シス
トロンのための翻訳開始サイト、及び各シストロンのた
めの翻訳停止コドンを含む。先行文献は、目的とするポ
リペプチド産物の発現レベルは、プロモーターの強さ、
ポリシストロンの指令に関するリボゾーム結合サイトの
効率、及びリボゾーム結合サイトに相対的な翻訳開始サ
イトの適正な配置に関係することを教示している。
【0004】ポリシストロン発現系の組み立てをもって
しても牛成長ホルモン及びEK−BGH(Met−Ph
e−Pro−Leu−(Asp)4−Leu−BGH)
のようなその誘導体の両者の発現は依然として問題を含
んでいる。上記の問題を倍加させるのは、多くの発現ベ
クターの構造的不安定性である。組み替えDNA発現ベ
クターの構造的不安定性の結果、ベクターの構造を変え
るDNA欠失及び再配置が起こる。この事は、これらの
発現ベクターによりコードされるポリペプチドを産生す
るために増殖させる大規模培養においては重要な関心事
である。これらのベクターは、コードされているポリペ
プチドの発現を妨げるように変えられるかも知れない。
従って、培養がそのポリペプチドの発現をするよう誘導
される場合、ポリペプチド発現をしない方向への負の選
択圧の結果、しばしば変化した発現ベクターの蓄積が起
こる。
【0005】上記の事を考慮して、食品医薬品局のよう
な調節機関は、医学的または獣医学的用途のポリペプチ
ド産物を生成するために利用されるいかなる組み替えD
NA発現ベクターに対しても完全な特性決定を要求して
いる。その組み替えDNA発現ベクターが発酵終了時に
元の接種物由来の発現ベクターと同一であることを立証
する証拠を提出せねばならない。証明書のデータは、そ
の発現ベクターの構造及び大きさの分析、並びに所望生
成物をコードしているヌクレオチド配列及びこのコード
化配列と並列する領域、特にプロモーターのような重要
な機能を実行する並列配列の立証を包含する。
【0006】操作可能に連結した遺伝子の転写を可能に
する大腸菌バクテリオファージラムダpLプロモーター
−オペレーター領域を利用する組み替えDNAベクター
は、しばしば構造の不安定性にみまわれる。このような
ベクターを発酵工程終了時に調べると、このベクターの
構造はしばしば変化している。本発明の重要な側面は、
EK−BGH転写物の調節可能な転写を提供しつつ安定
な発現ベクターを提供することである。
【0007】本発明は、安定な厳重に調節されたEK−
BGHの産生のための発現ベクターを提供し、高レベル
のEK−BGH産生を達成する。したがって本発明は、
EK−BGH及び構造上関連するポリペプチドの産生の
領域における多大な且つ驚くべき進歩を提供するもので
ある。
【0008】本明細書に付随し下に説明する図面は一定
の拡大率で描かれてはいない。図1はプラスミドpCZ
R125の制限サイト及び機能地図を示す図である。図
2はプラスミドpHPR91の制限サイト及び機能地図
を示す図である。図3はプラスミドpHPR97の制限
サイト及び機能地図を示す図である。図4はプラスミド
pHKY334の制限サイト及び機能地図を示す図であ
る。
【0009】本発明の組み替えDNA発現ベクターをプ
ラスミドpHKY334と称する。プラスミドpHKY
334の制限サイト及び機能地図は図4に示す。プラス
ミドpHKY334は、ラムダpLプロモーターにより
駆動される二シストロン発現系、選択マーカーとして機
能するテトラサイクリン耐性遺伝子、プラスミドpBR
322から誘導された複製起点、及びpBR322由来
の複製起点を含むベクターにおいてプラスミドのコピー
数を制御するrop遺伝子、からなる。
【0010】プラスミドpHKY334と1989年1
0月17日登録の米国特許第4874703号に開示さ
れ特許請求されているプラスミドpL110との比較は
幾つかの共通する構造上の特徴を明らかにする。プラス
ミドpL110は、EK−BGHと呼ばれる牛成長ホル
モン類似体のための発現ベクターである。プラスミドp
CZR125もまたEK−BGH発現ベクターである。
プラスミドpCZR125の制限サイト及び機能地図は
図1に供する。プラスミドpCZR125及びプラスミ
ドpHKY334の間に共通する構造上の特徴にも拘ら
ず、構造的欠失を有し、故にEK−BGHの発現を停止
させるプラスミドの蓄積を防ぐために、プラスミドpC
ZR125により形質転換された宿主細胞は、EK−B
GHの発現を誘導する際、静菌的または殺菌的濃度の抗
生物質の存在下で培養する必要があった。EK−BGH
産生の誘導される時点における静菌的または殺菌的濃度
の抗生物質の添加はプラスミドpCZR125の構造上
の不安定性の故に必要であった。これとは対照的に、プ
ラスミドpHKY334はEK−BGH発現の誘導時に
安定であり、したがってもはやEK−BGHを産生しな
い欠失または異常型プラスミドの出現を排除するための
抗生物質の添加を必要としない。
【0011】プラスミドpHKY334の安定性の増加
は、部分的には、EK−BGHの転写を駆動するために
使用されるファージラムダpLプロモーターに対してな
される修飾に帰することができる。EK−BGHの発現
を駆動するために使用されるラムダpLプロモーターは
実施例3のB部に教示されるように合成した。ラムダp
Lプロモーターの合成は、5'からラムダpLプロモー
ターに至る付随するDNA配列を除くために必要であっ
た。5'からラムダpLプロモーターに至る付随DNA
配列の存在は、部分的にはプラスミドpL110及びプ
ラスミドpCZR125のようなプラスミドの不安定性
の一因となっていた。プラスミドpL110及びpCZ
R125には存在するがプラスミドpHKY334から
は除去されている付随DNAは、元々プラスミドpBR
322からクローニングされた制限フラグメント上に存
在するテトラサイクリン耐性遺伝子の逆方向反復配列の
一部であった。このプロモーターは添付の図面中、p9
7と表示する。
【0012】プラスミドpHKY334は、選択マーカ
ーとしてプラスミドpBR322から誘導されたテトラ
サイクリン耐性遺伝子を利用する。このテトラサイクリ
ン耐性遺伝子は添付の図面中tetRまたはtetと表
わす。プラスミドpHKY334において利用する複製
起点もまたプラスミドpBR322から調製した。複製
起点は添付の図面中oriまたはoriginのいずれ
かで表示する。プラスミドpHKY334は、プラスミ
ドpPR12から調整され、1984年3月13日登録
の米国特許第4436815号に開示されているrop
遺伝子を含む。このrop遺伝子は、pBR322より
誘導された複製起点を含むプラスミドにおけるプラスミ
ドのコピー数を制御する。プラスミドpHKY334
は、細胞当りおよそ15ないし30のコピー数で存在す
る。rop遺伝子は添付の図面中ropと表示する。温
度感受性λpLリプレッサーcI857は本明細書中に
開示される全てのベクターに使用され、これは図面中c
I857と表示する。
【0013】幾つかの宿主細胞がプラスミドpHKY3
34と共に使用するのに適している。大腸菌K12RV
308細胞はpHKY334に対して好ましい宿主細胞
である。大腸菌K12 RV308細胞は、ノーザン・
リージョナル・リサーチ・ラボラトリー(ピオリア、イ
リノイ)から受理番号NRRL B−15624の下で
入手することができる。大腸菌MM294(ATCC3
1446)、C600(ATCC33525)としても
知られる大腸菌C600 RM、及び大腸菌JM109
(ATCC53323)もまた好適な宿主細胞である。
【0014】以下の実施例に記載されるDNAフラグメ
ントの操作に使用される制限エンドヌクレアーゼ及びT
4DNAリガーゼは、ベーリンガー・マンハイム・バイ
オケミカルズ(P.O.Box50414、インディア
ナポリス、インディアナ46250またはニュー・イン
グランド・バイオラブズ、32トーザー・ロード、ビバ
リー、マサチューセッツ01915−5510)のいず
れかより入手した。材料の供給先は簡便性の問題であ
る。別途記載の無い限り、ベーリンガー・マンハイムま
たはニュー・イングランド・バイオラブズから入手した
試薬は同等であり、本発明の実施の目的のために交換可
能である。
【0015】以下の実施例は本発明をさらに例示するこ
とを意図しており、その妥当な範囲を限定する意図はな
い。
【実施例】
実施例1 pCZR125の組み立て A.pL110の5.8kb XbaI−BamHI制
限フラグメントの調製 プラスミドpL110は1989年10月17日登録の
米国特許第4874703号に開示されている。米国特
許第4874703号の教示は引用して本明細書の一部
とする。
【0016】プラスミドpL110 25μgを、60
mMトリスHCl(pH7.5)、10mM MgCl
2、100mM NaCl及び1mM β−メルカプト
エタノールを含む反応容量500μl中で、15μl
(150単位)のXbaIにより完全に消化した。トリ
スはトリス[ヒドロキシメチル]アミノメタンである。
混合物を37℃で1時間インキュベートした。消化した
DNAをフェノール及びクロロホルムの混合物(50:
50)で2回抽出し、水層を回収した。無水エタノール
2.5容及び3.0M酢酸ナトリウム0.1容の添加に
よりDNAを水層から回収した。このDNAを遠心によ
り集め、水50μlに再懸濁した。
【0017】上のDNAを以下のようにBamHIで部
分的に消化した。XbaI消化DNA50μlを、10
mMトリスHCl(pH7.8)、7mM MgC
2、150mM NaCl、及び6mM β−メルカ
プトエタノールからなる反応液150μl容に入れたB
amHI0.2μl(2単位)と混合した。この混合物
を37℃で5分間インキュベートした。試料を上記のよ
うに精製し回収して、TE(TEは10mMトリスHC
l(pH7.4)及び1mMエチレンジアミン四酢酸
(EDTA)である)50μlに再懸濁した。ローディ
ング緩衝液(25%v/vグリセロール、0.05%w
/vプロモフェノールブルー、及び0.5%w/vキシ
レンシアノール)5μlを試料に加え、消化されたDN
Aを、マニアティス等、150−172頁[マニアティ
ス等、1982、モレキュラー・クローニング:ア・ラ
ボラトリー・マニュアル(Molecular Clo
ning:a Laboratory Manua
l)、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリ
ー、コールド・スプリング・ハーバー、N.Y.]に記
載のようにゲル電気泳動により1%アガロースゲル上で
分画した。このアガロースゲルをエチジウムブロミドの
希釈溶液で染色し、〜5.8kb XbaI−BamH
I制限フラグメントを300nmのUV光の下で視覚化
した。この制限フラグメントを含むゲル部分を回収し
た。DNAを、ゲル切片を切り刻み、前記のようにこれ
をフェノール:クロロホルム(50:50)で2回抽出
し、DNAをエタノール沈澱させることにより精製し
た。
【0018】 B.XbaI−NdeIリンカーの調製 以下の相補的DNAセグメントを自動DNA合成機(ア
プライド・バイオシステムズ380B)によりβ−シア
ノエチルホスホアミダイト化学を用いて合成した:
【化1】
【化2】
【0019】これらの一本鎖DNAセグメントを常法に
より精製し水に再懸濁した。各々の一本鎖DNAセグメ
ント5μgを混合し70℃で5分間加熱した。この混合
物を30分間室温に冷却してDNAセグメントをアニー
リングさせた。アニーリングしたDNAフラグメント
を、0.2mMアデニン5'−トリホスファートを含有
する70mMトリスHCl(pH7.6)、0.1M
KCl、10mM MgCl2、5mM DTTに入れ
た1μl(10単位)のT4ポリヌクレオチドキナーゼ
(総容量20μl)で処理した。この混合物を37℃で
30分間インキュベートした。次いで混合物を70℃で
5分間インキュベートし、次に室温に冷却した。
【0020】C.合成EK−BGH遺伝子の調製 EK−BGH遺伝子をコードしているDNAフラグメン
トを、実施例1Bの方法と実質的に同様にして合成し
た。EK−BGHをコードしている遺伝子は、長さが7
1ないし83ヌクレオチドの範囲の16個の化学的に合
成された一本鎖DNAの断片から組み立てられ、これは
アニーリング時にNdeI及びBamHI粘着末端を有
するEK−BGHの両相補鎖を含む。合成EK−BGH
遺伝子の配列は以下の通りである:
【化3】 合成EK−BGH遺伝子のコード化鎖と対応するアミノ
酸配列を以下の「化4」に、アミノ酸配列のみを以下の
「化5」に示す。
【0021】
【化4】
【化5】 D.DNAライゲーション 実施例1Aで製造されたpL110制限フラグメント2
μl(0.2μg)、実施例1Bで製造されたDNAフ
ラグメント2μl(8.75pmol)、及び実施例1
Cで製造されたDNAフラグメント2μl(0.1μ
g)を、T4DNAリガーゼ1μl(10単位)、50
mMトリスHCl(pH7.6)、10mM MgCl
2、1mMジチオトレイトール、1mMアデノシン5'−
トリホスファート及び5%(w/v)ポリエチレングリ
コール−8000(総容量10μl)を含有する反応液
中でライゲーションしてプラスミドpCZR125を組
み立てた。プラスミドpCZR125の制限サイト及び
機能地図は図1に示す。この混合物を16℃で16時間
インキュベートした。この混合物の一部を使用して下記
のように大腸菌を形質転換した。
【0022】E.形質転換の手順 大腸菌K12 RV308細胞は、ノーザン・リージョ
ナル・リサーチ・ラボラトリー(ピオリア、イリノイ)
から受理番号NRRL B−15624の下に入手でき
る。大腸菌K12RV308の培養50mlを、O.
D.590が0.5吸収単位となるまでL−ブロス(水1
lにつきトリプトン10g、NaCl10g及び酵母抽
出物5g)中で増殖させた。培養を氷上で10分間冷却
し、次いで遠心により細胞を集めた。細胞ペレットを冷
50mM CaCl2:10mMトリスHCl(pH
8.0)25mlに再懸濁し、氷上で15分間インキュ
ベートした。細胞を遠心により集め、細胞ペレットを冷
50mM CaCl2:10mMトリスHCl(pH
8.0)2.5mlに再懸濁し、この試料を4℃で16
時間維持した。
【0023】この細胞懸濁液200μlを上で調製した
ライゲーションされたDNA50μlと混合し、次に氷
上で60分間インキュベートした。混合物を32℃で4
5秒間インキュベートし、次いで2分間氷上に置いた。
TY培地(1%トリプトン、0.5%酵母抽出物及び1
%塩化ナトリウム、pH7.4)5mlをこの混合物に
加え、インキュベーションを32℃で2時間継続した。
この培養100μlを、テトラサイクリン5μg/ml
を含有するTY寒天平板(1%トリプトン、0.5%酵
母抽出物、1%塩化ナトリウム及び1.5%寒天、pH
7.4)上に塗布した。これらの平板を32℃で16時
間インキュベートした。テトラサイクリン耐性コロニー
を一つずつ取ってTY培地2mlへの接種に使用した。
この培養は通気しながら37℃で16時間インキュベー
トした。
【0024】F.DNA単離の手順 プラスミドDNAを以下のように形質転換体の培養から
単離した。以下の操作は全て別途指示の無い限り周囲温
度で行なった。各培養1.5mlをミクロ遠心管に移し
た。細胞を遠心により集めた。上清を先の尖ったアスピ
レーターで除去し、細胞ペレットを、50mMグルコー
ス、10mM EDTA及び25mMトリスHCl(p
H8.0)を含有する溶液100μlに懸濁した。室温
で5分間インキュベートした後、アルカリ性ドデシル硫
酸ナトリウム(SDS)溶液200μl(0.2N N
aOH、1%SDS)を加えた。管を穏やかに反転させ
て混合し、次いで氷上に5分間維持した。次に酢酸カリ
ウム溶液150μl(氷酢酸11.5ml及び水28.
5mlを5M酢酸カリウム60mlに加えることにより
調製。得られた溶液はカリウムについて3M、酢酸につ
いて5Mである。)を加え、穏やかに攪拌することによ
り管の内容物を混合した。この試料を氷上に5分間維持
し次いで10分間遠心した。上清を第二の遠心管に移し
た。等容量のフェノール(0.1Mトリス(pH8.
0)で飽和)を加えた。試料を混合し次いで5分間遠心
した。上清を集めフェノール抽出を繰り返した。氷冷無
水エタノール1mlを上清に加えた。この試料を混合
し、極めて粘稠ではあるが完全に凍ってはいない状態と
なるまでドライアイス上に維持した。次いでDNAを5
分間の遠心により集めた。上清を吸引により除去し、D
NAペレットに70%エタノール500μlを加えた。
試料を穏やかに攪拌してペレットを洗浄し、2分間遠心
した。上清を除去しDNAペレットを減圧乾燥した。こ
のDNAをTE(10mMトリスHCl(pH8.0)
及び1mM EDTA)50μlに溶解し、4℃で保存
した。
【0025】G.大規模なDNAの単離 大量のpCZR125プラスミドDNAを以下のように
単離した。テトラサイクリン5μg/mlを含有するL
ブロス1lに大腸菌RV308/pCZR125のコロ
ニーを接種した。培養を32℃で16時間増殖させた。
この培養をGSAローター(ソーバル)中6000rp
mで5分間4℃で遠心した。得られた上清を捨て、細胞
ペレットをTES緩衝液(10mMトリスHCl(pH
7.5)、10mMNaCl、及び1mM EDTA)
40ml中で洗浄し、次いで遠心により集めた。上清を
捨て、細胞ペレットをドライアイス/エタノール浴中で
凍結し、次いで融解した。融解した細胞ペレットを25
%シュクロース及び50mM EDTAの溶液10ml
に再懸濁した。5mg/mlリゾチーム溶液1ml、
0.25M EDTA(pH8.0)3ml、及び10
mg/mlの煮沸させたRNアーゼA(シグマ・ケミカ
ル・Co.、P.O.Box14508、セントルイ
ス、Mo.より入手できる)100μlを溶液に加え、
次いでこれを氷上で15分間インキュベートした。溶菌
溶液(10%トリトンX−100 3ml、0.25M
EDTA(pH8.0)75ml、1MトリスHCl
(pH8.0)15ml、及びH2O 7mlの混合に
より調製)3mlをリゾチーム処理細胞に加え、この溶
液を混合し、この後、得られた溶液を氷上でさらに15
分間インキュベートした。溶菌した細胞をドライアイス
/エタノール浴中で凍結し、次いで融解した。
【0026】SW28.1ローター(ベックマン、サイ
エンティフィック・インストルメント・ディビジョン、
キャンパス・ドライブ、ジャンボリー・ブールバード、
アービン、CA92713)中25000rpmで40
分間遠心し、そして緩衝化フェノールで抽出することに
より、細胞残片を溶液から除去した。CsCl約30.
44g及び5mg/mlエチジウムブロミド溶液〜1m
lをこの細胞抽出物に加え、次に溶液の容量をTES緩
衝液(10mMトリスHCl(pH7.5)、10mM
NaCl及び1mM EDTA)で40mlに調節し
た。溶液をVTi50超遠心管(ベックマン)中に傾瀉
し、次いでこれを密封してVTi50ローターで約16
時間42000rpmで遠心した。紫外光で視覚化した
得られたプラスミドのバンドを単離し、次いでTi75
管及びローター(ベックマン)に入れ、50000rp
mで16時間遠心した。必要な容量の調節は全てCsC
l0.761g/mlを含有するTESを用いて行なっ
た。プラスミドのバンドを再度単離し、塩で飽和させた
2−プロパノールで抽出してエチジウムブロミドを除
き、TES緩衝液で1:3に希釈した。次にこの溶液に
3M酢酸ナトリウム1容量及び無水エタノール2容量を
加え、次いで−20℃で16時間インキュベートした。
溶液をSS34ローター(ソーバル)中10000rp
mで15分間遠心することによりプラスミドDNAをペ
レット化した。この方法によって得られたプラスミドD
NAをTE緩衝液に懸濁し、−20℃で保存した。
【0027】実施例2 pHPR91の組み立て A.pCZR125の1876塩基対EcoRI−Sc
aI制限フラグメントの調製 プラスミドpCZR125 10μgを、100μg/
mlBSA(牛血清アルブミン)、50mMトリスHC
l(pH8.0)、10mM MgCl2、及び100
mM NaClを含有する反応液100μl中のEco
RI30単位により37℃で1時間完全に消化した。次
いでこの試料を70℃で10分間インキュベートしてE
coRIを不活性化した。
【0028】EcoRI消化プラスミドpCZR125
を以下のようにDNAポリメラーゼI(クレノウフラグ
メント)を用いた処理により平滑末端とした。上記反応
物25μlを、dATP(デオキシアデノシン5'−ト
リホスファート)250μM、dCTP(デオキシシト
シン5'−トリホスファート)250μM、dGTP
(デオキシグアナジン5'−トリホスファート)250
μM、TTP(チミジン5'−トリホスファート)25
0μM、トリスHCl(pH7.8)50mM、MgC
210mM、β−メルカプトエタノール10mM、及
びDNAポリメラーゼI(クレノウフラグメント)5単
位を含有する反応容量50μlに調節した。試料を37
℃で30分間インキュベートして、一本鎖制限フラグメ
ントの突出の相補的合成を完結させた。次いで反応混合
物を70℃で15分間インキュベートしてクレノウフラ
グメントを失活させた。
【0029】次に、EcoRIで消化しクレノウ処理し
たpCZR125プラスミドDNAを、トリスHCl
(pH8.0)50mM、MgCl210mM、NaC
l100mM、BSA100μg/ml、及びScaI
18単位を含有する反応容量150μl中、37℃で1
時間インキュベートすることにより、ScaIで完全に
消化した。次いで試料を70℃で10分間インキュベー
トすることによりScaIを失活させた。
【0030】B.pPR12の5051塩基対AvaI
制限フラグメントの調製 プラスミドpPR12の組み立ては、1984年3月1
3日登録の米国特許第4436815号に教示されてお
り、この教示を引用して本明細書の一部とする。
【0031】10μgのpPR12を、BSA100μ
g/ml、トリスHCl(pH8.0)50mM、Mg
Cl210mM及びNaCl50mMを含有する反応容
量100μl中で、AvaI30単位により37℃で1
時間完全に消化した。次いでAvaIを70℃15分間
のインキュベーションにより熱不活性化した。
【0032】AvaI消化プラスミドpPR12の試料
を以下のように平滑末端とした。上記反応物25μl
を、dATP250μM、dCTP250μM、dGT
P250μM、TTP250μM、トリスHCl(pH
7.8)50mM、MgCl210mM、β−メルカプ
トエタノール10mM、及びDNAポリメラーゼI(ク
レノウフラグメント)5単位を含有する反応容量50μ
lに調節した。試料を37℃で30分間インキュベート
して、制限フラグメントの突出の一本鎖の相補的合成を
完結させ、次いで70℃で15分間インキュベートして
クレノウフラグメントを失活させた。
【0033】C.pHPR91の最終的組み立て 実施例2A及び2Bで調製されたDNA試料を実施例1
に記載のように精製しエタノール共沈させた。このDN
Aを遠心により回収し、乾燥し、水10μlに再懸濁し
た。次にトリスHCl(pH7.8)50mM、MgC
210mM、DTT(ジチオトレイトール)5mM、
5%グリセロール、アデノシン5'−トリホスファート
0.2mM及びDNAリガーゼ40単位を含有する反応
容量40μl中、4℃で一夜インキュベートすることに
より、このDNAフラグメントをライゲーションした。
【0034】ライゲーション混合物の一部を使用して、
実施例1Eの方法に従って大腸菌K12 MM294細
胞を形質転換した。大腸菌K12 MM294細胞は、
アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ロッ
クビル、メリーランド20852)から受理番号ATC
C31446の下に入手することができる。形質転換体
をテトラサイクリン10μg/mlを含有するL寒天上
で選択した。個々のコロニーを取り、テトラサイクリン
10μg/mlを含有するLブロス中で増殖させた。所
望のプラスミドpHPR91を含むテトラサイクリン耐
性形質転換体を、制限酵素分析によるプラスミド精製に
従って同定した。プラスミドpHPR91のPvuIに
よる消化は1450塩基対フラグメントを与えた。プラ
スミドpHPR91の制限サイト及び機能地図を図2に
示す。
【0035】実施例3 PHPR97の組み立て A.EcoRI−BglII消化pCZR125の調製 pCZR125DNA 10μgを、トリスHCl(p
H7.5)10mM、NaCl100mM、MgCl2
10mM、及びβ−メルカプトエタノール10mMを含
有する反応容量60μl中のEcoRI 5μl(55
単位)及びBglII 5μl(55単位)で完全に消
化した。反応物を37℃で2時間インキュベートした。
消化されたDNAを精製し、6.0kbフラグメントを
実施例1Aに記載のように調製用アガロースゲル電気泳
動によって単離した。 B.転写活性化配列DNAの調製 転写活性化配列を以下の一本鎖DNA配列を合成するこ
とにより調製した:
【化6】
【化7】 これらの一本鎖DNAセグメントを自動DNA合成機
(アプライド・バイオシステムズ380B)によりβ−
シアノエチルホスホアミダイト化学を用いて合成した。
合成DNAセグメントを精製し次いでTE緩衝液中で0
℃で保存した。各一本鎖DNAセグメント10μl(5
μg)を混合し70℃で5分間加熱した。この混合物を
室温で30分間冷却してDNAセグメントをアニーリン
グさせた。アニーリングしたDNAフラグメントを、
0.2mMアデニン5'−トリホスファートを含有する
70mMトリスHCl(pH7.6)、0.1M KC
l、10mM MgCl2、5mM DTTに入れたT
4ポリヌクレオチドキナーゼ1μl(10単位)(総容
量20μl)で処理した。この混合物を37℃で30分
間インキュベートした。次に混合物を70℃で5分間イ
ンキュベートし、次いで室温に冷却した。
【0036】C.pHPR97の最終的組み立て 混合物を室温で1時間インキュベートし、70℃で5分
間加熱し次いで室温に冷却する外は実施例1Dの方法と
実質的に同様にして、実施例3Aで調製された制限フラ
グメント2μg及び実施例3Bで調製されたキナーゼ処
理されたDNAフラグメント1μgをライゲーションし
た。このライゲーションされたDNAの一部を用いて実
施例1Eの方法に従って大腸菌K12 MM294細胞
を形質転換した。大腸菌K12 MM294細胞は、ア
メリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ロック
ビル、メリーランド20852)から受理番号ATCC
31446の下に入手することができる。テトラサイク
リン耐性形質転換体を選択し、それらのプラスミドDN
Aを実施例1Fに記載のアルカリ溶菌法に従って単離し
た。制限分析を実施してpHPR97の構造を確認し
た。pHPR97の制限サイト及び機能地図を図3に示
す。
【0037】実施例4 プラスミドpHKY334の組
み立て A.概観 プラスミドpHKY334を、プラスミドpHPR91
の転写活性化配列をプラスミドpHPR97の転写活性
化配列に置き換えることによって組み立てた。図2(p
HPR91)及び図3(pHPR97)を参照すること
により、プラスミドpKHY334の組み立ては、pH
PR97及びPHPR91の両者を制限エンドヌクレア
ーゼSalI及びXbaIで二重消化し、次いでゲルを
単離し、プラスミドpHPR91の大きなフラグメント
及びプラスミドpHPR97の小さなフラグメントをラ
イゲーションすることを要するのみであることが説明さ
れる。
【0038】B.プラスミドpHPR91の〜5.71
8kb SalI/XbaIフラグメントの調製 およそ10μgのpHPR91を50μl容のベーリン
ガー・マンハイムの緩衝液H(50mMトリスHCl、
10mM MgCl2、100mM NaCl、1mM
ジチオトレイトール(DTT)、37℃でpH7.5、
及び100μg牛血清アルブミン)中、XbaI〜20
U及びSalI〜20U(ベーリンガー・マンハイム)
で完全に消化した。消化物を37℃で〜2時間インキュ
ベートした。プラスミドpHPR91の〜5.718k
b XbaI/SalIフラグメントをアガロースゲル
電気泳動により消化混合物から単離した。このゲルを希
エチジウムブロミド溶液で染色し、バンドを260nm
のUV光の下で視覚化した。所望のバンドの「上」及び
「下」にスリットを設け、一片のDEAE紙を切ってこ
のスリットにぴったり合うように入れた。ゲルを電気泳
動の容器に戻し、DNAをこの紙の中に電気泳動した。
この紙を新たな管に移し、5mlの1.0MNaCl、
10mMトリスHCl、pH8の添加により溶出した。
この懸濁液を0.45ミクロンの滅菌用フィルターを付
けた10mlの注射筒(アクロディスク−ゲルマン・サ
イエンシズ、インコーポレイテッド、600サウス・ワ
グナー・ロード、アン・アーバー、ミシガン4810
6)に詰めたシリコン処理グラスウールで濾過した。こ
の溶液に100%エタノール10mlを加え、管を完全
に混合した。これを−20℃で一夜保持した。DNAの
沈澱をHB4ローター(デュポン・ソーバル)中100
00rpm(4℃)で20分間遠心することにより回収
した。DNAペレットを風乾し次いでTE緩衝液100
μlに再懸濁した。
【0039】C.プラスミドpHPR97の0.938
kb SalI/XbaIフラグメントの調製 プラスミドpHPR97およそ10μgを実施例4Bの
方法と実質的に同様にしてSalI及びXbaIで消化
した。次にプラスミドpHPR97の0.938kb
SalI/XbaIフラグメントを実施例4Bに記載の
ようにゲル精製し、抽出しそして沈澱化した。
【0040】D.所望のプラスミドpHKR334を生
成するための、プラスミドpHPR91の〜5.817
kb SalI/XbaIフラグメント(実施例4B)
とプラスミドpHPR97の〜0.938kb Sal
I/XbaIフラグメント(実施例4E)とのライゲー
ション プラスミドpHPR91由来フラグメントおよそ〜0.
6μgをプラスミドpHPR97由来フラグメント〜
0.3μgにライゲーションした。このDNAを共沈さ
せ、風乾し、10μlの30mMトリスHCl(pH
7.5)、0.5mM ATP、10mM DTT、6
mM MgCl2、及びT4リガーゼ1U(ベーリンガ
ー・マンハイム)中に再懸濁した。pHKY334が上
記のpHPR91及びpHPR97フラグメントのライ
ゲーション時に生成した。
【0041】E.プラスミドpHKY334による大腸
菌RV308の形質転換 形質転換の工程は実施例1Eの教示と実質的に同様にし
て進めた。形質転換体の個々のコロニーを取り、テトラ
サイクリン10μg/mlを含有するLブロス中で増殖
させた。制限エンドヌクレアーゼ地図作成及びDNA配
列決定を使用してプラスミドpKHY334の存在を確
認した。プラスミドpHKY334の制限サイト及び機
能地図を図4に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プラスミドpCZR125の制限サイト及び
機能地図を示す図である。
【図2】 プラスミドpHPR91の制限サイト及び機
能地図を示す図である。
【図3】 プラスミドpHPR97の制限サイト及び機
能地図を示す図である。
【図4】 プラスミドpHKY334の制限サイト及び
機能地図を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 ジェフリー・リン・ラーソン アメリカ合衆国46260インディアナ州イン ディアナポリス、フーバー・レイン8210番

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスミドpHKY334。
  2. 【請求項2】 請求項1のプラスミドにより形質転換さ
    れた宿主細胞。
  3. 【請求項3】 E.coli RV308/pHKY3
    34である請求項2の形質転換された宿主細胞。
  4. 【請求項4】 E.coli MM294/pHKY3
    34である請求項2の形質転換された宿主細胞。
  5. 【請求項5】 E.coli C600/pHKY33
    4である請求項2の形質転換された宿主細胞。
  6. 【請求項6】 E.coli JM109/pHKY3
    34である請求項2の形質転換された宿主細胞。
  7. 【請求項7】 (a)増殖及びEK−BGHの産生に適
    当な条件下で請求項2−7の形質転換された宿主細胞の
    いずれかを培養し、そして(b)形質転換された宿主細
    胞からEK−BGHを回収することからなる、EK−B
    GHを産生する方法。
  8. 【請求項8】 形質転換された該宿主細胞がE.col
    i RV308/pHKY334である請求項7の方
    法。
JP4318634A 1991-11-27 1992-11-27 プラスミドpHKY334、EK−BGHのための発現ベクター及びそれにより形質転換された宿主細胞 Withdrawn JPH06113855A (ja)

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US07/801,164 US5395761A (en) 1991-11-27 1991-11-27 Plasmid pHKY334, an expression vector for EK-BGH and host cells transformed therewith
US801164 1991-11-27

Publications (1)

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