JPH06113217A - Dspを用いたテレビジョン受像機 - Google Patents

Dspを用いたテレビジョン受像機

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JPH06113217A
JPH06113217A JP4258122A JP25812292A JPH06113217A JP H06113217 A JPH06113217 A JP H06113217A JP 4258122 A JP4258122 A JP 4258122A JP 25812292 A JP25812292 A JP 25812292A JP H06113217 A JPH06113217 A JP H06113217A
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video signal
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Naoki Akamatsu
直樹 赤松
Masahiro Yamada
雅弘 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】DSP信号処理回路に外部からプログラムを転
送する動作の実行中に、画像が表示されなくなったり、
表示画面が乱れたりするなどの不都合を防止しする。 【構成】DSP信号処理部回路10に対して、外部のプ
ログラムROM15から映像信号処理のためのプログラ
ムが転送され書き換えが実行されている最中は、、表示
メモリ19に対するデータ書き込みが停止され、読み出
しのみが行われ、表示メモリ19に蓄積されている映像
信号が静止画としてCRT13に送られ、プログラム書
き換え中に画像の乱れや同期乱れが生じることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、DSP(デジタルシ
グナルプロセッサ)を用いたテレビジョン受像機に関す
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機の内部で行われる各
種の映像信号処理を、DSPを用いて実行させるように
するための開発が盛んに行われている。多機能にする方
法として、大容量のROMに複数のプログラムを記憶さ
せておき、必要時にDSPのプログラム記憶部(RA
M)に任意のプログラムを転送して動作させる方法があ
る。 この従来の技術について以下説明する。
【0003】図5は、従来考えられているDSPを用い
たテレビジョン受像機を示している。すなわち、アンテ
ナ1で受信されたテレビジョン電波は、テレビジョン受
像機2内の選局回路3に入力されて、所望のチャンネル
信号が選択され中間周波数に変換された後、周波数変換
回路4に出力される。この周波数変換回路4は、入力さ
れた中間周波信号を増幅および検波して、映像ベ−スバ
ンド信号と音声中間周波数とに分離する。このうち音声
中間周波信号は、音声検波回路5に入力されて増幅およ
び検波された後、音声処理回路6を介してスピ−カ7を
駆動する。
【0004】一方、上記周波数変換回路4で分離された
映像信号は、映像検波回路8に供給されて増幅および検
波され、A/D(アナログ/デジタル)変換回路9でデ
ジタル信号に変換された後、DSP信号処理回路10に
供給される。DSP信号処理回路10は、図示しない複
数のDSPを組み合わせて構成されるもので、各DSP
にそれぞれ所定のプログラムを与えることにより、入力
されたデジタル映像信号に対して、Y/C(輝度・色)
信号分離や同期分離処理などを施すものである。 そし
て、このDSP信号処理回路10で処理されたデジタル
映像信号成分は、D/A(デジタル/アナログ)変換回
路11でアナログ映像信号に戻された後、ドライブ回路
12を介してCRT(陰極線管)13に画像表示され
る。また、DSP信号処理回路10では、同期分離処理
により再生された水平および垂直同期信号に基づいて、
水平偏向信号fH、垂直偏向信号fVおよびラスタ歪補
正信号などが生成されて、CRT13を制御する。
【0005】ここで、上記DSP信号処理回路10は、
機能的に演算部10a、制御部10bおよびRAM10
cの3つに分割される。そして、演算部10aがRAM
10cに記憶されたプログラムに基づいて動作すること
により、上述したY/C信号分離処理や同期分離処理な
どが行われることになる。
【0006】また、テレビジョン受像機2内部には、D
SP信号処理回路10に例えばEDTVに対応する映像
信号処理を行わせるためのプログラムが記憶されたプロ
グラムROM15が内蔵されている。そして、リモ−ト
コントロ−ル(以下リモコンと略称する)送信機18か
ら例えば「EDTVに対応する映像信号処理をせよ」と
いう指令がきたら、プログラムROM15に記憶された
プログラムがRAM10cに転送され、そのプログラム
に基づいてDSP信号処理回路10が映像信号処理を実
行するようになる。
【0007】このようなプログラム転送処理は、ロ−ダ
・マイコン14が制御部10b、RAM10cおよびプ
ログラムROM15をそれぞれ制御することによって実
行される。このロ−ダ・マイコン14は、図6に示すよ
うに、マイクロコンピュ−タ14aを主体として構成さ
れており、このマイクロコンピュ−タ14aがROM1
4dに記憶されたプログラムに基づき、RAM14cの
データを用いながら演算処理を行うことによって、制御
部10b、RAM10cおよびプログラムROM15に
対する各制御用信号がそれぞれ生成される。そして、こ
れらの制御用信号は、出力ポ−ト14g、14h、14
i、14j、14fおよび出力端子14l、14m、1
4n、14o、14rを介して、制御部10b、RAM
10cおよびプログラムROM15にそれぞれ供給され
る。プログラムROM15は、供給された制御信号にし
たがってプログラムを入力端子14sを介して入力ポ−
ト14eに与える。
【0008】また、上記マイクロコンピュ−タ14aに
は、テレビジョン受像機2内に設けられるリモコン入力
用受光部21で得られた指令信号が入力端子14qおよ
び入力ポ−ト14kを介して入力されるとともに、リセ
ット回路14bからのリセットパルスが供給される。
【0009】ここで、上記プログラムROM15には、
図7(A)に示すようにアドレス”0000”(16
進)〜”0FFF”(16進)までの記憶領域にはNT
SCに対応する映像信号処理を、”1000”(16
進)〜”2FFF”(16進)までの記憶領域にはED
TVに対応する映像信号処理をDSP信号処理回路10
に行わせるためのプログラムがそれぞれ記憶されてい
る。また、ロ−ダ・マイコン14内のROM14dに
は、プログラムROM15に記憶されているプログラム
の開始アドレス、プログラムの長さを示す図7(B)に
示されるテ−ブルが記憶されている。また、各映像信号
処理には処理に1対1で対応する処理番号をつけてあ
り、NTSCに対応する映像信号処理は処理番号0、E
DTVに対応する映像信号処理は処理番号1である。
【0010】図8は、上記のような従来のテレビジョン
受像機の動作を説明するためのフロ−チャ−トである。
まず、テレビジョン受像機本体2に設けられた図示しな
い電源スイッチが投入されると、リセット回路14bに
より、マイクロコンピュ−タ14aが初期化され、動作
を開始する(ステップS0)。後に示す転送の手順で処
理番号0のNTSCの映像信号処理のプログラムをRA
M10cに転送し、DSP映像信号処理回路を動作させ
る(ステップ群Si)。その後、受光部21で受け、入
力ポ−ト14kを介して入力されるリモコン指令を待
ち、指令がくるとリモコン指令を解析し、対応する処理
番号を変数nに代入する(ステップS1)。指令の解析
結果からDSPプログラムの転送を必要とする指令かど
うか判断する(ステップS2)。続いて、対象のDSP
信号処理回路10に対し、ロ−ダ・マイコン14が出力
ポ−ト14gを通して14lにRESET要求の信号を
出力すると、DSP信号処理回路10内のRAM10c
のアドレスバス10dは演算部10aから解放される
(ステップS3)。RAM10cのアドレスバス10d
を解放させるとロ−ダ・マイコン14がアドレスバス1
0dを制御できるようになる。ロ−ダ・マイコン14は
プログラムROM15からRAM10cへ必要なDSP
プログラムを転送する(ステップS4)。
【0011】このステップS4は、図7(C)で示され
るフロ−チャ−トにある通り、処理番号nに対応したプ
ログラムがプログラムROM15内で記憶されている開
始アドレスsadrとプログラムの長さlenを図7
(B)のテ−ブルから求め、RAM10cの転送開始ア
ドレスdadrから1バイトごとにRAM10cに転送
する。転送終了後、対象のDSP信号処理回路10に対
しロ−ダ・マイコン14は出力ポ−ト14gを通して1
4lにRESET解除を要求する信号を出力すると、D
SP信号処理回路10は転送されたプログラムに基づく
新しい映像信号処理を開始する(ステップS5)。そし
て、DSP信号処理回路10は正しい映像信号を出力し
始める。ロ−ダ・マイコンは、以上説明してきた動作を
繰り返す。しかし、上記した従来のDSPを用いたテレ
ビジョン受像機では、プログラムを転送する動作を実行
している途中では、画像が表示されなくなったり、表示
画面が乱れるなどの問題が生じる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
DSPを用いたテレビジョン受像機では、プログラムを
転送する動作を実行中には画像が表示されなくなった
り、表示画面が乱れるなどの問題がある。
【0013】そこで、この発明は上記欠点を除去し、プ
ログラムを転送する動作を実行中には転送直前の画像を
静止画として表示し、画像が表示されなくなったり、表
示画面が乱れるなどの不都合を防止することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するために、こ
の発明では、複数のDSPを組み合わせて構成されるD
SP信号処理回路の出力を途中で蓄積することができる
表示メモリと、前記DSP信号処理回路内部のプログラ
ム記憶部に外部記憶部からプログラムを転送する動作の
実行中には前記表示メモリの書き込みを禁止する手段と
を具備している。
【0015】
【作用】上記のような構成によれば、プログラム記憶部
に外部からプログラムを転送する動作の実行中には、実
行直前の映像が表示メモリから静止画として出力され表
示されるので、DSP信号処理回路に外部からプログラ
ムを転送する動作の実行中に画像が表示されなくなった
り、表示画面が乱れるなどの不具合を防止することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0017】図1はこの発明の一実施例であり、先に説
明した図5の回路と同一部分には同一符号を付して示し
ている。図5の回路と異なる部分は、DSP信号処理回
路10の出力が表示メモリ19を介してD/A変換回路
11に入力される構成である。また表示メモリ19は、
ローダ・マイコン14によって制御されるアドレス生成
回路20から出力されるアドレスによって制御が行われ
る点である。
【0018】DSP信号処理回路10は、RAM10c
に格納されたDSPプログラムにしたがって処理を進め
る。DSP信号処理後の映像信号は表示メモリ19に書
き込むデ−タとなる。アドレス生成回路20は、入力映
像信号から分離した水平同期信号fH、垂直同期信号f
Vに同期して表示メモリ19に対する読み書きのアドレ
スを生成する。図2に示すロ−ダ・マイコン14の出力
ポ−ト14pおよび出力端子14tを介して書き込み禁
止フラグ(FLAG)を1にするとアドレス生成回路2
0は表示メモリ19にDSP信号処理回路10からの映
像信号出力を書き込めないように設定する。
【0019】ロ−ダ・マイコン14の内部構成は図2の
通りであり、図2において図6と同一部分には同一符号
をつけて示している。図6と異なる部分は、出力ポート
14pと出力端子14tが追加されている点である。
【0020】ロ−ダ・マイコン14がDSP信号処理回
路10のRAM10cにプログラムを転送する手順を図
3を使って説明する。図3において図8と同一処理の部
分には同一符号をつけて示している。まず、テレビジョ
ン受像機本体2に設けられた図示しない電源スイッチが
投入されると、リセット回路14bにより、マイクロコ
ンピュ−タ14aが初期化され、動作を開始する(ステ
ップS0)。図8で述べた転送の手順で処理番号0のN
TSCの映像信号処理のプログラムをRAM10cに転
送し、DSP映像信号処理回路を動作させる(ステップ
群Si)。続いて、受光部21で受けたリモコン18か
らの指令を解析し(ステップSl)、DSPプログラム
の転送を必要とする指令かどうか判断する(ステップS
2)。転送の必要な指令であれば、アドレス生成回路2
0に対し、出力ポ−ト14pおよび出力端子14tを介
して書き込み禁止フラグ(FLAG)を1にする(ステ
ップSd)。この操作で、アドレス生成回路20は、D
SP信号処理回路10からの処理後の映像信号出力を表
示メモリ19に書き込めないようにするので、出力画面
は静止画となる。対象のDSP信号処理回路10に対
し、ロ−ダ・マイコン14が出力ポ−ト14gを通して
14lにRESETを要求する信号を出力すると、DS
P信号処理回路10内のRAM10cのアドレスバス1
0dは演算部10aから解放される(ステップS3)。
RAM10cのアドレスバス10dを解放させるとロ−
ダ・マイコン14がアドレスバス10dを制御できるよ
うになる。ロ−ダ・マイコン14はプログラムROM1
5からRAM10cへ必要なDSPプログラムを転送す
る(ステップS4)。転送終了後、対象のDSP信号処
理回路10に対しロ−ダ・マイコン14は出力ポ−ト1
4gを通して14lにRESET解除を要求する信号を
出力すると、DSP信号処理回路10は転送されたプロ
グラムに基づく新しい映像信号処理を開始する(ステッ
プS5)。そして、DSP信号処理回路10は正しい映
像信号を出力し始める。続いて、出力ポ−ト14pおよ
び出力端子14tを介して、書き込み禁止フラグ(FL
AG)を0にし、表示メモリ19にDSP映像信号出力
を書き込めるように設定する(ステップSe)。このス
テップで出力画面は新しい映像信号処理に基づいた動画
となる。
【0021】ここで例として、NTSCに対応する処理
が実行されていて、EDTVに対応する処理に変更する
リモコン18からの指令が出されたときの実際の画面の
表示とロ−ダ・マイコン14の時間的な対応を図4に示
す。図4内で図8内の同一処理に対応する処理には同一
符号をつけて示している。
【0022】このため、プログラムROM15の目的の
プログラムをDSP信号処理回路10内のRAM10c
に転送する動作の実行中であるステップS3〜S5の期
間には表示メモリ19に書き込めなくしてあるのでCR
T13の表示画面は、プログラムを転送する直前の映像
を静止画として繰り返し表示して、画像が表示されなく
なったり表示画面が乱れるなどの不都合を防止できる。
【0023】また、プログラムROM15のプログラム
をRAM10cに転送していない間は、表示メモリ19
の内容は、DSP信号処理回路10内の演算部10aの
出力信号で順次書き換えられるのでCRT13には通常
の画像表示が行われる。
【0024】上記の実施例では、表示メモリ19に書き
込まれている映像信号が、静止画として表示されるとし
たが、さらに、プログラム書き替え中であることを示す
キャラクタデータを表示メモリ19に書き込み、ユーザ
にとって分かりやすくしても良い。またこの場合、これ
から処理するテレビジョン方式の種類をも表示するよう
にしても良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
DSP信号処理回路に外部からプログラムを転送する動
作の実行中に、画像が表示されなくなったり、表示画面
が乱れたりするなどの不都合を防止しうるという効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック構成図。
【図2】同実施例のロ−ダ・マイコンの詳細を示すブロ
ック構成図。
【図3】同実施例の動作を説明するためのフロ−チャ−
ト。
【図4】同実施例の動作時の画面上の時間的変化とロ−
ダ・マイコンの動作との対応を示す図。
【図5】従来のDSPを用いたテレビジョン受像機を示
すブロック構成図。
【図6】従来のロ−ダ・マイコンの詳細を示すブロック
構成図。
【図7】図5の回路のプログラムROMの処理メモリ・
マップ、及びロ−ダ・マイコン内ROMのテ−ブルのメ
モリ・マップ及びプログラム転送サブル−チン部分の説
明するために示した図。。
【図8】図5の回路の動作を説明するためのフロ−チャ
−ト。 1…アンテナ、2…テレビジョン受像機、3…選局回
路、4…周波数変換回路、5…音声検波回路、6…音声
処理回路、7…スピ−カ、8…映像検波回路、9…A/
D変換回路、10…DSP信号処理回路、11…D/A
変換回路、12…ドライブ回路、13…CRT、14…
ロ−ダ・マイコン、15…プログラムROM、18…リ
モコン、19…表示メモリ、20…アドレス生成回路、
21…受光部、FLAG…書き込み禁止フラグ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のDSP(デジタルシグナルプロセ
    ッサ)を組み合わせて構成されるDSP信号処理回路を
    有し、そのDSP信号処理回路のプログラム記憶部に外
    部記憶部からプログラムを転送して記憶させることによ
    り、前記DSP信号処理回路に所望の映像信号処理を実
    行させて画面表示を行わせるDSPを用いたテレビジョ
    ン受像機において、 前記DSP信号処理回路から表示部に送るデ−タを途中
    で蓄積するための表示メモリと、 前記プログラム記憶部に対して前記外部記憶部からプロ
    グラムを転送する動作の実行中であることを示す信号を
    発生する発生手段と、 前記発生手段の出力に基づいて前記表示メモリの書き込
    みを禁止する手段とからなることを特徴とするDSPを
    用いたテレビジョン受像機。
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