JPH06112705A - 磁気装置 - Google Patents

磁気装置

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JPH06112705A
JPH06112705A JP25927992A JP25927992A JPH06112705A JP H06112705 A JPH06112705 A JP H06112705A JP 25927992 A JP25927992 A JP 25927992A JP 25927992 A JP25927992 A JP 25927992A JP H06112705 A JPH06112705 A JP H06112705A
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JP
Japan
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magnetic
gauss
temperature
saturation magnetization
resonance element
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JP25927992A
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Inventor
Mikio Watanabe
幹男 渡辺
Masashi Okabe
正志 岡部
Shunji Omura
俊次 大村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度に対して安定した共振周波数をうること
ができる磁気装置を提供する。 【構成】 永久磁石を組み込んだ磁気回路と磁気共鳴素
子を用いる磁気装置において、前記磁気共鳴素子の飽和
磁化4πMs(gauss)と飽和磁化の温度係数α
(gauss/℃)が、式(1) 【数1】 (ただし、fo;磁気装置の基準温度における共振周波
数(Hz)、δ ;永久磁石の残留磁束密度の温度係数
(%/℃)、γ ;磁気共鳴素子の磁気回転比(Hz/
gauss)、N ;磁気共鳴素子の反磁界係数、4π
Mso;磁気共鳴素子の基準温度における飽和磁化(ga
uss)である)の関係を満たし、かつ温度係数δが−
0.01≧δ>−0.03の永久磁石を用いてなる磁気
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静磁波を用いた磁気装
置に関する。さらに詳しくは、温度に対して安定した共
振周波数をうることができる磁気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、整磁板を使用した、たとえば特
開昭62−200709号公報に示された磁気装置、お
よびコイルを使用して共振周波数を変える、たとえば特
開平1−191502号公報や特開平1−191504
号公報に示された磁気装置をあわせた従来の磁気装置を
示す断面図である。同図において1は磁気回路のヨー
ク、2は永久磁石、4は磁気回路の磁気ギャップ、5は
静磁波素子すなわち磁気共鳴素子、7は整磁板である。
磁気共鳴素子5としては、YIG(イットリウム・鉄・
ガーネット)単結晶球やYIG薄膜などが用いられてい
る。
【0003】磁気共鳴素子5に磁場を与える手段として
は、起磁力の保持に電流などの外部からのエネルギー源
を必要としない永久磁石2が使われ、ヨーク1の両端に
対向して設置されている。そして、共振周波数を変える
ため、この永久磁石2の作る磁場に重畳する磁場を発生
するコイル6をヨーク1に巻き回して用い、このコイル
6に流す電流を変えることにより磁気共鳴素子の共振周
波数を調整している。
【0004】さらに、永久磁石2は、磁気共鳴素子5の
置かれる磁気ギャップに直接、または温度補償などの目
的で挿入された整磁板7を介して対向し、その形状は永
久磁石材料の特性、目的とする周波数に応じた磁場の強
さ、および磁気共鳴素子の形状や寸法などを考慮し、永
久磁石2が最適な動作点になるように設計されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気装置は以上
のように構成されているのであるが、温度補償用の整磁
板7を用いても、磁気共鳴素子の共振周波数fの温度t
に対する依存性がそれ以上に大きいことから温度特性に
劣るという実用上大きな問題がある。以下、この問題に
ついて説明する。
【0006】磁気共鳴素子の共振周波数f(Hz)は、
異方性磁界の寄与が小さいとしてこれを無視すると、キ
ッテルの式を用いて、次式(2)のように表わすことが
できる。
【0007】 f(t)=γ×(Bg(t)−N×4πMs(t)) (2) ただし、γは磁気共鳴素子の磁気回転比でこのばあいは
γ=2.8×106Hz/gauss、Bg(gaus
s)は磁気共鳴素子がおかれている磁気ギャップの磁束
密度、Nは磁気共鳴素子の反磁界係数で静磁モード理論
を用いて計算される値、4πMs(gauss)は磁気
共鳴素子の飽和磁化である。f、Bg、4πMsはすべ
て温度tの関数である。
【0008】具体例としては、前述した特開昭62−2
00709号公報に示されているように、アスペクト比
(厚さ/直径)が0.01のYIG円板の垂直共鳴では
N=0.9774であり、仮にBgが温度によらず一定
としたばあい、4πMsは−20℃で1916gaus
s、+60℃で1622gaussとなるから、共振周
波数fはこの温度範囲で、823×106Hzもの変化
をする。
【0009】このような静磁波を用いた磁気装置におい
て、周囲温度による共振周波数の変動を回避する方法と
しては、磁気装置を恒温槽内に配置して磁気共鳴素子
を一定の温度に保持する、温度に応じて電磁石による
磁界を変化させて素子の共振周波数を一定に保持する、
整磁板を適用して磁気回路の温度特性を素子の温度特
性に合わせるなどの方法が考えられている。しかし、こ
れらの方法は、電流制御などの外部からのエネルギー供
給が必要となったり、また、磁気回路の温度特性を磁気
共鳴素子に合わせるばあいにも、工業的にえられる整磁
板や永久磁石の種類は限られるため、両者の温度特性を
広い範囲にわたって精密に合わせることは困難である。
【0010】本発明は、前述した問題を解消するために
なされたものであり、温度特性を補償するための外部回
路や整磁板を必要とせず、さらにこれに伴って温度特性
を補償するための電力消費がなく、しかも固定周波数、
可変周波数の両方の磁気装置に適用でき、広範囲の使用
周波数の磁気装置において、温度に対して安定した共振
周波数をうることができる磁気装置を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の静磁波を用いた
磁気装置は、永久磁石を組み込んだ磁気回路と磁気共鳴
素子によって形成されており、前記磁気共鳴素子の飽和
磁化4πMs(gauss)と飽和磁化の温度係数α
(gauss/℃)が、式(1):
【0012】
【数2】 (ただし、fo;磁気装置の基準温度における共振周波
数(Hz)、δ ;永久磁石の残留磁束密度の温度係数
(%/℃)、γ ;磁気共鳴素子の磁気回転比(Hz/
gauss)、N ;磁気共鳴素子の反磁界係数、4π
Mso;磁気共鳴素子の基準温度における飽和磁化(ga
uss)である)の関係を満たし、かつ温度係数δが−
0.01≧δ>−0.03の永久磁石を用いることを特
徴としており、磁気共鳴素子の温度特性を磁気回路の温
度特性に整合させ、温度に対して安定した共振周波数f
をうるようにしたものである。
【0013】
【作用】磁気共鳴素子5の飽和磁化4πMs(t)を対
象としている温度範囲t1(℃)〜t2(℃)のあいだで
の平均温度係数α(gauss/℃)を用い直線近似す
ると次式(3)で示される。
【0014】 4πMs(t)=4πMs(t0)+α×(t−t0) (3) ここでt0はt1≦t0≦t2の範囲の基準温度であり、4
πMs(t0)はt=t0(℃)での磁気共鳴素子の飽和
磁化である。
【0015】磁気共鳴素子5がおかれている磁気ギャッ
プの磁束密度Bg(t)についても温度範囲t1(℃)
〜t2(℃)のあいだでの平均温度係数β(gauss
/℃)を用い直線近似すると次式(4)で示される。
【0016】 Bg(t)=Bg(t0)+β×(t−t0) (4) Bg(t0)はt=t0(℃)における磁気ギャップの磁
束密度である。
【0017】そして、(3)、(4)式を(2)式に代
入すると次式(5)がえられる。
【0018】 f(t)=γ×(Bg(t0)−N×4πMs(t0)) +γ×(β−N×α)×(t−t0) (5) 上式のγ×(Bg(t0)−N×4πMs(t0))はあ
る定数であるから、 γ×(β−N×α)×(t−t0)=0 (6) にすることができれば、f(t)を一定値に保つことが
可能となる。温度が変化しても(6)式を成立させるに
は、 γ≠0 であるから β=Ν×α (7) とすればよい。
【0019】永久磁石2の動作点を温度範囲t1(℃)
〜t2(℃)において減磁曲線の屈曲点よりも高い磁束
密度に設定すると、磁気回路を構成する材料が磁気飽和
しない限り、磁気ギャップの磁束密度Bgと永久磁石2
の残留磁束密度Brの関係は次式(8)で示される。
【0020】 Bg(t)=k×Br(t) (8) ここでkは磁気回路の構造によって決まる定数である。
【0021】さらに永久磁石2のBr(t)は温度範囲
1(℃)〜t2(℃)のあいだでの平均温度係数δ(%
/℃)を用いると次式(9)で示される。
【0022】
【数3】 ここでBr(t0)はt=t0(℃)における永久磁石2
の残留磁束密度である。
【0023】(4)式と(9)式を(8)式に代入する
と(10)式がえられる。
【0024】
【数4】 (10)式はt=t0のときも成り立つから、t=t0
(10)式に代入すると(11)式がえられる。
【0025】 k×Br(t0)=Bg(t0) (11) (11)式を(10)式に代入し、変形すると(12)
式がえられる。
【0026】
【数5】 ここでt=t0を(2)式に代入すると次式(13)と
なる。
【0027】 f(t0)=γ×(Bg(t0)−N×4πMs(t0)) (13) ここでf(t0)はt=t0での共振周波数である。
【0028】(13)式を変形すると(14)式がえら
れる。
【0029】
【数6】 (12)、(14)式より(15)式がえられる。
【0030】
【数7】 したがって、(7)、(15)式より(16)式が成り
立つ。
【0031】
【数8】 ただし、f0=f(t0)および4πMso=4πMs(t
0) したがって、永久磁石を組み込んだ磁気回路と磁気共鳴
素子を用いる静磁波を用いた磁気装置において、磁気共
鳴素子の飽和磁化4πMs(gauss)と飽和磁化の
温度係数α(gauss/℃)が(16)式の関係を満
たす磁気共鳴素子を用いることによって、温度に対して
安定した共振周波数をうることが可能である。
【0032】ここで、γは定数であり、f0、N、δは
静磁波を用いた磁気装置の仕様や条件および適用する永
久磁石の材質によって決まるため、(16)式は(1
7)式のようにも示される。
【0033】 α=a+b×4πMso (17) ただし、
【0034】
【数9】 であり、また
【0035】
【数10】 である。ここでa、bは静磁波を用いた磁気装置の仕様
や条件および適用する永久磁石の材質によって決まる定
数である。
【0036】したがって、(17)式すなわち(16)
式を満たす飽和磁化4πMso(gauss)と飽和磁
化の温度係数α(gauss/℃)を保持する磁気共鳴
素子を選択する必要がある。
【0037】一方、磁気共鳴素子の材料により磁気共鳴
素子の4πMsoとαのあいだにはある関係式が成り立
つ。たとえばYIGについては、「ハンドブック オブ
マイクロウェーブ フェライト マテリアルズ
(HANDBOOK OF MICROWAVE FE
RRITE MATERIALS)」(アカデミックプ
レス ニューヨーク アンド ロンドン(ACADEM
IC PRESS New York and Lon
don)、1965)に報告されているFigure2
−30(106ページ)やFigure2−42(11
4ページ)などからわかるように、鉄元素を他の元素で
置換することによって4πMsoとαは変化するが、そ
の4πMsoとαは次の(18)式の関係を満たす。
【0038】 α=c+d×4πMso (18) ここでc、dは、置換元素によって決まる定数であり、
たとえばAl系YIGではc=−1.2、=−0.00
17、Ga系YIGではc=−0.6、d=−0.00
20である。このばあいの基準温度は20℃である。
【0039】また、浅尾、堀らが電子情報通信学会秋季
大会(1991)のSC−2−2に報告しているよう
に、鉄元素とイットリウム元素をランタン元素とガリウ
ム元素で置換したLaGa系YIGも4πMsoとαは
近似的に(18)式を満たしている。そのときのcとd
は、c=1.0、d=−0.004である。
【0040】これより、この(18)式と(17)式の
連立方程式を解くことによって、(17)式すなわち
(16)式を満たす飽和磁化4πMso(gauss)
と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)を保持する
磁気共鳴素子を選択することが可能となる。このことを
図を用いて説明する。図2は磁気共鳴素子の飽和磁化4
πMso(gauss)と飽和磁化の温度係数α(ga
uss/℃)の関係である。16は(16)式を示して
おり、温度に対して安定した共振周波数をうるために必
要な磁気共鳴素子の飽和磁化4πMso(gauss)
と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係であ
る。18は(18)式を示しており、磁気共鳴素子、た
とえばYIGの飽和磁化4πMso(gauss)と飽
和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係である。
図2に示すように16と18は傾きの異なる直線である
ため、16を満足し、かつ18をも満足する磁気共鳴素
子を選択すること、言い換えれば16と18の交点19
の関係を保持する磁気共鳴素子を選択することが可能と
なる。
【0041】したがって、(16)式を満たす飽和磁化
4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係数α(g
auss/℃)を保持する磁気共鳴素子を選択すること
が可能であり、本発明における静磁波を用いた磁気装置
は温度に対して安定した共振周波数をうることができ
る。
【0042】なお、ここでは磁気共鳴素子の4πMso
とαの関係として直線関係にあるものを取り上げて説明
したが、必ずしも直線関係である必要はなく、曲線関係
であってもよい。
【0043】また永久磁石としては、とくに温度係数δ
(%/℃)が−0.01≧δ>−0.03、さらに好ま
しくは−0.015≧δ≧−0.025であるものを用
いる。温度係数δがこの範囲の磁石を用いると、(1
6)式を満たす磁気共鳴素子の4πMsとαの範囲が広
いため、適当な磁気共鳴素子を選択することにより、磁
気装置の使用周波数帯域が広範囲に設定できる。
【0044】
【実施例】つぎに、添付図面に基づき本発明の磁気装置
を説明する。
【0045】[実施例1]図1は本発明の静磁波を用い
た磁気装置を示す断面図であり、同図において1は磁気
回路を構成する鉄やパーマロイなどからなるヨークを示
し、このヨーク1の相対向する面にそれぞれ永久磁石2
が取り付けられ、この永久磁石2に磁極3が取り付けら
れる。永久磁石としてはフェライト系磁石やサマリウム
−コバルト系磁石、ネオジウム系磁石などを用いること
ができるが、とくに温度係数δが−0.015≧δ≧−
0.025であるものが好ましい。4は磁極間の磁気ギ
ャップであり、5は磁気ギャップ4内に配置された磁気
共鳴素子、たとえばYIG球やYIG膜などである。磁
極3の材質はヨーク1と同じであってもよいし、また、
異なっていてもよい。6は永久磁石2が作る磁場に重畳
する磁場を発生するためのコイルである。
【0046】本実施例では、永久磁石2として温度係数
δ=−0.02%/℃、残留磁束密度Br=9150g
aussの2−17系サマリウム−コバルト磁石を用
い、ヨーク1および磁極3としてパーマロイを用い、磁
気共鳴素子5としてLaGa系YIGを用い、共振周波
数fo=1.28×1010Hzの磁気装置とする。
【0047】ここで、温度に対して安定した共振周波数
をもつ磁気装置をうるために必要となる磁気共鳴素子の
飽和磁化4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係
数α(gauss)/℃)の関係は、(16)式よりγ
=2.8×106Hz/gauss、N=1としたばあ
い、(20)式になる。
【0048】 α=−0.9−0.0002×4πMso (20) LaGa系YIGの飽和磁化4πMso(gauss)
と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係につ
いては、さきに言及した文献「電子情報通信学会秋季大
会(1991)SO−2−2」に示されているように、
(18)式においてc=1.0、d=−0.0040と
したばあい、すなわち、(21)式になる。
【0049】 α=1.0−0.0040×4πMso (21) (20)式と(21)式の連立方程式を解くと、4πM
so=500gauss、α=−1.0gauss/℃
となる。すなわち、飽和磁化4πMso=500gau
ss、飽和磁化の温度係数α=−1.0gauss/℃
(基準温度t0=20℃)になるように、LaとGaの
組成を選定して磁気共鳴素子5を作製し、磁気装置を構
成した。図3はこのばあいの磁気共鳴素子の飽和磁化4
πMso(gauss)と飽和磁化の温度係数α(ga
uss/℃)の関係である。同図において20は(2
0)式を示しており、21は((21)式を示してい
る。20と21の交点が(20)式と(21)式の連立
方程式の解である。
【0050】したがって、この磁気装置におけるα、4
πMso、f、δは、γ=2.8×106Hz/gau
ss、N=1としたばあいに(16)式を満足してい
る。
【0051】[実施例2]図1の構成において、永久磁
石2として温度係数δ=−0.02%/℃、残留磁束密
度Br=9150gaussの2−17系サマリウム−
コバルト磁石を用い、ヨーク1および磁極3としてパー
マロイを用い、磁気共鳴素子5としてLaGa系YIG
を用い、共振周波数fo=8.0×109Hzの磁気装
置とする。
【0052】ここで、温度に対して安定した共振周波数
をもつ磁気装置をうるために必要となる磁気共鳴素子の
飽和磁化4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係
数α(gauss/℃)の関係は、(16)式よりγ=
2.8×106Hz/gauss、N=1としたばあ
い、(22)式になる。
【0053】 α=−0.6−0.0002×4πMso (22) LaGa系YIGの飽和磁化4πMso(gauss)
と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係につ
いては、実施例1に示したように、(21)式になる。
【0054】(21)式と(22)式の連立方程式を解
くと、4πMso=420gauss、α=−0.7g
auss/℃となる。すなわち、飽和磁化4πMso=
420gauss、飽和磁化の温度係数α=−0.7g
auss/℃(基準温度t0=20℃)になるように、
LaとGaの組成を選定して磁気共鳴素子5を作製し、
磁気装置を構成した。
【0055】したがって、この磁気装置におけるα、4
πMso、f、δは、γ=2.8×106Hz/gau
ss、N=1としたばあいに(16)式を満足してい
る。
【0056】この実施例2は、実施例1と同じ構成で基
準温度における共振周波数を変えたばあいであるが、温
度係数が−0.02%/℃の永久磁石を用い磁気共鳴素
子を適切に選定すれば、基準温度における共振周波数を
変えても温度に対して安定した共振周波数をうることが
できる。
【0057】[実施例3]図1の構成において、永久磁
石2として温度係数δ=−0.02%/℃、残留磁束密
度Br=9150gaussの2−17系サマリウム−
コバルト磁石を用い、ヨーク1および磁極3としてパー
マロイを用い、磁気共鳴素子5としてLaGa系YIG
を用い、共振周波数fo=1.5×1010Hzの磁気装
置とする。
【0058】ここで、温度に対して安定した共振周波数
をもつ磁気装置をうるために必要となる磁気共鳴素子の
飽和磁化4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係
数α(gauss/℃)の関係は、(16)式よりγ=
2.8×106Hz/gauss、N=1としたばあ
い、(23)式になる。
【0059】 α=−1.1−0.0002×4πMso (23) LaGa系YIGの飽和磁化4πMso(gauss)
と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係につ
いては、実施例1に示したように、(21)式になる。
【0060】(21)式と(23)式の連立方程式を解
くと、4πMso=550gauss、α=−1.2g
auss/℃となる。すなわち、飽和磁化4πMso=
550gauss、飽和磁化の温度係数α=−1.2g
auss/℃(基準温度t0=20℃)になるように、
LaとGaの組成を選定して磁気共鳴素子5を作製し、
磁気装置を構成した。
【0061】したがって、この磁気装置におけるα、4
πMso、f、δは、γ=2.8×106Hz/gau
ss、N=1としたばあいに(16)式を満足してい
る。
【0062】この実施例3も、実施例1および実施例2
と同じ構成で基準温度における共振周波数を変えたばあ
いであるが、温度係数が−0.02%/℃の永久磁石を
用い磁気共鳴素子を適切に選定すれば、基準温度におけ
る共振周波数を変えても温度に対して安定した共振周波
数をうることができる。
【0063】[実施例4]図1の構成において、永久磁
石2として温度係数δ=−0.025%/℃、残留磁束
密度Br=9300gaussの1−5系サマリウム−
コバルト磁石を用い、ヨーク1および磁極3としてパー
マロイを用い、磁気共鳴素子5としてLaGa系YIG
を用い、共振周波数fo=1.34×1010Hzの磁気
装置とする。
【0064】ここで、温度に対して安定した共振周波数
をもつ磁気装置をうるために必要となる磁気共鳴素子の
飽和磁化4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係
数α(gauss/℃)の関係は、(16)式よりγ=
2.8×106Hz/gauss、N=1としたばあ
い、(24)式になる。
【0065】 α=−1.0−0.00025×4πMso (24) LaGa系YIGの飽和磁化4πMso(gauss)
と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係につ
いては、実施例1に示したように、(21)式になる。
【0066】(21)式と(24)式の連立方程式を解
くと、4πMso=590gauss、α=−1.4g
auss/℃となる。すなわち、飽和磁化4πMso=
590gauss、飽和磁化の温度係数α=−1.4g
auss/℃(基準温度t0=20℃)になるように、
LaとGaの組成を選定して磁気共鳴素子5を作製し、
磁気装置を構成した。
【0067】したがって、この磁気装置におけるα、4
πMso、f、δは、γ=2.8×106Hz/gau
ss、N=1としたばあい(16)式を満足している。
【0068】この実施例4は、実施例1と同じ構成で、
温度係数が−0.025%/℃で残留磁束密度と組成系
が異なる永久磁石を用い、さらに基準温度における共振
周波数を変えたばあいであるが、温度係数が−0.02
5%/℃の永久磁石を用いかつ磁気共鳴素子を適切に選
定すれば、永久磁石の組成系と基準温度における共振周
波数を変えても温度に対して安定した共振周波数をうる
ことができる。
【0069】[実施例5]図1の構成において、永久磁
石2として温度係数δ=−0.025%/℃、残留磁束
密度Br=8100gaussの1−5系サマリウム−
コバルト磁石を用い、ヨーク1および磁極3としてパー
マロイを用い、磁気共鳴素子5としてLaGa系YIG
を用い、共振周波数fo=4.7×109Hz/gau
ssの磁気装置とする。
【0070】ここで、温度に対して安定した共振周波数
をもつ磁気装置をうるために必要となる磁気共鳴素子の
飽和磁化4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係
数α(gauss/℃)の関係は、(16)式よりγ=
2.8×106Hz/gauss、N=1としたばあ
い、(25)式になる。
【0071】 α=−0.4−0.00025×4πMso (25) LaGa系YIGの飽和磁化4πMso(gauss)
と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係につ
いては、実施例1に示したように、(21)式になる。
(21)式と(25)式の連立方程式を解くと、4πM
so=370gauss、α=−0.5gauss/℃
となる。すなわち、飽和磁化4πMso=370gau
ss、飽和磁化の温度係数α=−0.5gauss/℃
(基準温度t0=20℃)になるように、LaとGaの
組成を選定して磁気共鳴素子5を作製し、磁気装置を構
成した。
【0072】したがって、この磁気装置におけるα、4
πMso、f、δは、γ=2.8×106Hz/gau
ss、N=1としたばあいに(16)式を満足してい
る。
【0073】この実施例5は、実施例4と同じ構成で、
温度係数が同じで残留磁束密度が異なる永久磁石を用
い、さらに基準温度における共振周波数を変えたばあい
であるが、温度係数が−0.025%/℃の永久磁石を
用いかつ磁気共鳴素子を適切に選定すれば、永久磁石の
組成系と基準温度における共振周波数を変えても温度に
対して安定した共振周波数をうることができる。
【0074】[実施例6]図1の構成において、永久磁
石2として温度係数δ=−0.02%/℃、残留磁束密
度Br=9150gaussの2−17系サマリウム−
コバルト磁石を用い、ヨーク1および磁極3としてパー
マロイを用い、磁気共鳴素子5としてGa系YIGを用
い、共振周波数fo=1.28×1010Hzの磁気装置
とする。
【0075】ここで、温度に対して安定した共振周波数
をもつ磁気装置をうるために必要となる磁気共鳴素子の
飽和磁化4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係
数α(gauss/℃)の関係は、(16)式よりγ=
2.8×106Hz/gauss、N=1としたばあ
い、(26)式になる。
【0076】 α=−0.9−0.0002×4πMso (26) Ga系YIGの飽和磁化4πMso(gauss)と飽
和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係について
は、先に言及した「ハンドブック オブ マイクロウェ
ーブ フェライト マテリアルズ(HANDBOOK
OF MICROWAVE FERRITE MATE
RIALS)」のFigure2−42から算出する
と、(18)式において、c=−0.6、d=−0.0
020としたばあい、すなわち、(27)式になる。
【0077】 α=−0.6−0.0020×4πMso (27) (26)式と(27)式の連立方程式を解くと、4πM
so=170gauss、α=−0.9gauss/℃
となる。すなわち、飽和磁化4πMso=170gau
ss、飽和磁化の温度係数α=−0.9gauss/℃
(基準温度t0=20℃)になるように、Gaの組成を
選定して磁気共鳴素子5を作製し、磁気装置を構成し
た。図4はこのばあいの磁気共鳴素子の飽和磁化4πM
so(gauss)と飽和磁化の温度係数α(gaus
s/℃)の関係である。同図において26は(26)式
を示しており、27は(27)式を示している。26と
27の交点が(26)式と(27)式の連立方程式の解
である。
【0078】したがって、この磁気装置におけるα、4
πMso、f、δは、γ=2.8×106Hz/gau
ss、N=1としたばあいに(16)式を満足してい
る。
【0079】この実施例6は、実施例1と同じ構成で基
準温度の共振周波数を変えずに磁気共鳴素子の組成系を
変えたばあいであるが、温度係数が−0.02%/℃の
永久磁石を用い磁気共鳴素子を適切に選定すれば、磁気
共鳴素子の組成系を変えても温度に対して安定した共振
周波数をうることができる。
【0080】[実施例7]図1の構成において、永久磁
石2として温度係数δ=−0.02%/℃、残留磁束密
度Br=9150gaussの2−17系サマリウム−
コバルト磁石を用い、ヨーク1および磁極3としてパー
マロイを用い、磁気共鳴素子5としてAl系YIGを用
い、共振周波数fo=2.5×1010Hzの磁気装置と
する。
【0081】ここで、温度に対して安定した共振周波数
をもつ磁気装置をうるために必要となる磁気共鳴素子の
飽和磁化4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係
数α(gauss/℃)の関係は、(16)式よりγ=
2.8×106Hz/gauss、N=1としたばあ
い、(28)式になる。
【0082】 α=−1.8−0.0002×4πMso (28) Al系YIGの飽和磁化4πMso(gauss)と飽
和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係について
は、先に言及した「ハンドブック オブ マイクロウェ
ーブ フェライト マテリアルズ(HANDBOOK
OF MICROWAVE FERRITE MATE
RIALS)」のFigure2−30から算出する
と、(18)式において、c=−1.2、d=−0.0
017としたばあい、すなわち、(29)式になる。
【0083】 α=−1.2−0.0017×4πMso (29) (28)式と(29)式の連立方程式を解くと、4πM
so=400gauss、α=−1.9gauss/℃
となる。すなわち、飽和磁化4πMso=400gau
ss、飽和磁化の温度係数α=−1.9gauss/℃
(基準温度t0=20℃)になるように、Alの組成を
選定して磁気共鳴素子5を作製し、磁気装置を構成し
た。
【0084】したがって、この磁気装置におけるα、4
πMso、f、δは、γ=2.8×106Hz/gau
ss、N=1としたばあいに(16)式を満足してい
る。
【0085】この実施例7は、実施例1と同じ構成で磁
気共鳴素子の組成系と基準温度における共振周波数を変
えたばあいであるが、温度係数が−0.02%/℃の永
久磁石を用い磁気共鳴素子を適切に選定すれば、磁気共
鳴素子の組成系と基準温度における共振周波数を変えて
も温度に対して安定した共振周波数をうることができ
る。
【0086】[実施例8]図1の構成において、永久磁
石2として温度係数δ=−0.015%/℃、残留磁束
密度Br=8800gaussの2−17系サマリウム
−コバルト磁石を用い、ヨーク1および磁極3としてパ
ーマロイを用い、磁気共鳴素子5としてLaGa系YI
Gを用い、共振周波数fo=2.6×109Hzの磁気
装置とする。
【0087】ここで、温度に対して安定した共振周波数
をもつ磁気装置をうるために必要となる磁気共鳴素子の
飽和磁化4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係
数α(gauss/℃)の関係は、(16)式よりγ=
2.8×106Hz/gauss、N=1としたばあ
い、(30)式になる。
【0088】 α=−0.1−0.00015×4πMso (30) LaGa系YIGの飽和磁化4πMso(gauss)
と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係につ
いては、実施例1に示したように、(21)式になる。
【0089】(21)式と(30)式の連立方程式を解
くと、4πMso=290gauss、α=−0.2g
auss/℃となる。すなわち、飽和磁化4πMso=
290gauss、飽和磁化の温度係数α=−0.2g
auss/℃(基準温度to=20℃)になるように、
LaとGaの組成を選定して磁気共鳴素子5を作製し、
磁気装置を構成した。
【0090】したがって、この磁気装置におけるα、4
πMso、f、δは、γ=2.8×106Hz/gau
ss、N=1としたばあいに(16)式を満足してい
る。
【0091】この実施例8は、実施例1と同じ構成で、
温度係数が−0.015%/℃で残留磁束密度が異なる
永久磁石を用い、さらに基準温度における共振周波数を
変えたばあいであるが、温度係数が−0.015%/℃
の永久磁石を用い磁気共鳴素子を適切に選定すれば、永
久磁石の残留磁束密度と基準温度における共振周波数を
変えても温度に対して安定した共振周波数をうることが
できる。
【0092】[実施例9]図1の構成において、永久磁
石2として温度係数δ=−0.015%/℃、残留磁束
密度Br=8800gaussの2−17系サマリウム
−コバルト磁石を用い、ヨーク1および磁極3としてパ
ーマロイを用い、磁気共鳴素子5としてLaGa系YI
Gを用い、共振周波数fo=5.3×109Hzの磁気
装置とする。
【0093】ここで、温度に対して安定した共振周波数
をもつ磁気装置をうるために必要となる磁気共鳴素子の
飽和磁化4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係
数α(gauss/℃)の関係は、(16)式よりγ=
2.8×106Hz/gauss、N=1としたばあ
い、(31)式になる。
【0094】 α=−0.3−0.00015×4πMso (31) LaGa系YIGの飽和磁化4πMso(gauss)
と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係につ
いては、実施例1に示したように、(21)式になる。
【0095】(21)式と(31)式の連立方程式を解
くと、4πMso=350gauss、α=−0.4g
auss/℃となる。すなわち、飽和磁化4πMso=
350gauss、飽和磁化の温度係数α=−0.4g
auss/℃(基準温度to=20℃)になるように、
LaとGaの組成を選定して磁気共鳴素子5を作製し、
磁気装置を構成した。
【0096】したがって、この磁気装置におけるα、4
πMso、f、δは、γ=2.8×106Hz/gau
ss、N=1としたばあいに(16)式を満足してい
る。
【0097】この実施例9は、実施例1と同じ構成で、
温度係数が−0.015%/℃で残留磁束密度が異なる
永久磁石を用い、さらに基準温度における共振周波数を
実施例1および実施例8と変えたばあいであるが、温度
係数が−0.015%/℃の永久磁石を用い磁気共鳴素
子を適切に選定すれば、永久磁石の残留磁束密度と基準
温度における共振周波数を変えても温度に対して安定し
た共振周波数をうることができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の磁気装置
においては、永久磁石を組み込んだ磁気回路と磁気共鳴
素子を用いる磁気装置において、磁気共鳴素子の飽和磁
化4πMso(gauss)を飽和磁化の温度係数α
(gauss/℃)が数式(1)の関係を満たす磁気共
鳴素子と温度係数δが−0.01≧δ>−0.03%/
℃、さらに好ましくは−0.015≧δ≧−0.025
%/℃の永久磁石を用いており、温度に対して安定した
共振周波数をうることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例における磁気共鳴素子の飽和
磁化4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係数α
(gauss/℃)の関係を示す図である。
【図3】本発明の実施例1における磁気共鳴素子の飽和
磁化4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係数α
(gauss/℃)の関係を示す図である。
【図4】本発明の実施例6における磁気共鳴素子の飽和
磁化4πMso(gauss)と飽和磁化の温度係数α
(gauss/℃)の関係を示す図である。
【図5】従来の磁気装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 磁気回路のヨーク 2 永久磁石 3 磁極 4 磁気回路の磁気ギャップ 5 磁気共鳴素子 6 コイル 7 整磁板 16 温度に対して安定した共振周波数をうるために必
要な磁気共鳴素子の飽和磁化4πMso(gauss)
と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係
【数11】 ただし、fo;磁気装置の基準温度における共振周波数
(Hz)、δ ;永久磁石の残留磁束密度の温度係数
(%/℃)、γ ;磁気共鳴素子の磁気回転比(Hz/
gauss)、N ;磁気共鳴素子の反磁界係数、4π
Mso;磁気共鳴素子の基準温度における飽和磁化(g
auss) 18 磁気共鳴素子、たとえばYIGにおいて、鉄元素
を他の元素で置換したばあいの飽和磁化4πMso(g
auss)と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)
の関係 α=c+d×4πMso ただし、c、dは置換元素によって決まる定数 19 16と18の交点 20 温度に対して安定した共振周波数をうるために必
要な磁気共鳴素子の飽和磁化4πMso(gauss)
と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係 α=−0.9−0.0002×4πMso 21 LaGa系YIGの磁気共鳴素子の飽和磁化4π
Mso(gauss)と飽和磁化の温度係数α(gau
ss/℃)の関係 α=1−0.0040×4πMso 26 温度に対して安定した共振周波数をうるために必
要な磁気共鳴素子の飽和磁化の4πMso(gaus
s)と飽和磁化の温度係数α (gauss/
℃)の関係 α=−0.9−0.0002×4πMso 29 Ga系YIGの磁気共鳴素子の飽和磁化4πMs
o(gauss)と飽和磁化の温度係数α(gauss
/℃)の関係 α=−0.6−0.0020×4πMso
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】 α=−0.9−0.0002×4πMso (20) LaGa系YIGの飽和磁化4πMso(gauss)
と飽和磁化の温度係数α(gauss/℃)の関係につ
いては、さきに言及した文献「電子情報通信学会秋季大
会(1991)S−2−2」に示されているように、
(18)式においてc=1.0、d=−0.0040と
したばあい、すなわち、(21)式になる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を組み込んだ磁気回路と磁気共
    鳴素子を用いる磁気装置において、前記磁気共鳴素子の
    飽和磁化4πMs(gauss)と飽和磁化の温度係数
    α(gauss/℃)が、式(1) 【数1】 (ただし、 fo;磁気装置の基準温度における共振周波数(H
    z)、 δ ;永久磁石の残留磁束密度の温度係数(%/℃)、 γ ;磁気共鳴素子の磁気回転比(Hz/gaus
    s)、 N ;磁気共鳴素子の反磁界係数、 4πMso;磁気共鳴素子の基準温度における飽和磁化
    (gauss)である)の関係を満たし、かつ温度係数
    δが−0.01≧δ>−0.03の永久磁石を用いてな
    ることを特徴とする磁気装置。
  2. 【請求項2】 残留磁束密度の温度係数δが−0.01
    5≧δ≧−0.025%/℃の永久磁石を用いてなる請
    求項1記載の磁気装置。
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