JPH061107U - チルトステアリング機構 - Google Patents

チルトステアリング機構

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JPH061107U
JPH061107U JP4038792U JP4038792U JPH061107U JP H061107 U JPH061107 U JP H061107U JP 4038792 U JP4038792 U JP 4038792U JP 4038792 U JP4038792 U JP 4038792U JP H061107 U JPH061107 U JP H061107U
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JP
Japan
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bracket
locking member
tilt
roller member
clamping
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JP4038792U
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Inventor
周三 平櫛
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication of JPH061107U publication Critical patent/JPH061107U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 クランプ時において、係止部材22の背面と
の間でローラ部材30をくさび状に締めつける締めつけ
部材40を設ける。 【効果】 ローラ部材30と係止部材22の背面との
間、及びローラ部材30と締めつけ部材40の上面との
間に摩擦抵抗を作用させ、この摩擦抵抗によって、当該
ローラ部材30を止定することができる。従って、ブラ
ケット11、12のクランプ時における回動規制状態及
び剛性を堅固に確保し、もって運転フィーリングを向上
させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はチルトステアリング機構に関し、より詳細には、ドライバーの体格や 運転姿勢に応じてステアリングホイールの取付け角度を調整可能なチルトステア リング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種のチルトステアリング機構は、車体側に固定される第1ブラケッ トと、ステアリングホイールのステアリングシャフトを支持するアッパコラムチ ューブに固定される第2ブラケットと、第2ブラケットを第1ブラケットに対し 、回動可能に軸支するチルト支点部と、両ブラケットの相対回動を、クランプ時 には選択された所望のチルト角度で規制でき、且つ、クランプ解除時には許容で きるクランプ機構とを備えている。
【0003】 上記クランプ機構としては、ラチェット機構を採用したものが一般的である。 例えば実開昭60−144569号に開示されている構成では、上記第1、第 2ブラケットの何れか一方に円弧状のラチェット歯を形成し、他方のブラケット には、係止部材を設けている。上記係止部材は、上記ラチェット歯に対応する歯 部を含んでおり、支軸によって、クランプ時において上記歯部がラチェット歯に 噛合し、且つ、クランプ解除時に離脱するように軸支されている。
【0004】 上記係止部材を駆動するために、上記先行例は、係止部材の背面に転がり接触 するローラ部材と、ローラ部材を軸支した状態でこれを駆動する駆動部材と、駆 動部材を回動自在に軸支するための回動支軸とを備えている。 従って、クランプ時において上記駆動部材を予め特定される一方向に回動させ ると、ローラ部材が係止部材の背面上の一方向に転がり接触することにより、ロ ーラ部材がラチェット歯から遠ざかる方向にガイドされることから、ローラ部材 と駆動部材の回動支軸との間で挟圧力が作用し、この挟圧力によって、係止部材 をラチェット歯側に押し付けることができる。他方、クランプ解除時においては 、駆動部材を他方向に回動させることにより、上記ローラ部材が係止部材の背面 上を逆方向に転がってラチェット歯に接近する方向にガイドされることから、ロ ーラ部材と駆動部材の回動支軸との間に作用している挟圧状態が解除され、係止 部材の歯部をラチェット歯から離脱させることができる。
【0005】 上記駆動部材の回動支軸は、その回転中心がステアリングチューブに直交する 姿勢に配設されており、上記駆動部材の、当該回動支軸方向一端側は、ばね部材 によって、所定の方向に付勢されている。 そして上記先行例では、上記ばね部材の付勢力を駆動部材からローラ部材に伝 達し、ローラ部材をばね部材の付勢力によって背面上に止定することにより、係 止部材の歯部とラチェット歯との噛合状態を確保している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このように上記先行例では、ローラ部材が係止部材の背面を転がりながら駆動 していたので、ローラ部材と係止部材の背面との間には転がり抵抗しか作用しな いことから、クランプ解除状態からクランプ状態に移行する際には、強い押し付 け力が得られる位置まで上記ローラ部材を容易に移動させることができる反面、 ローラ部材が転がりやすく、押圧力が緩む方向にも容易に転がり移動する傾向が ある。
【0007】 しかも、上記先行例では、ラチェット歯と係止部材の歯部との噛合状態を確保 するために、ばね部材の付勢力によりローラ部材を止定しているだけであったの で、ローラ部材の保持状態が不十分となり、ひいては、両ブラケットのクランプ 時における回動規制状態及び剛性が不十分になって運転者に不快感を与えるとい う不具合があった。
【0008】 本考案は上記不具合に鑑みてなされたものであり、両ブラケットのクランプ時 における回動規制状態及び剛性を堅固に確保することができるチルトステアリン グ機構を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案のチルトステアリング機構は、 車体側に固定される第1ブラケットと、 ステアリングホイールのステアリングシャフトを支持するアッパコラムチュー ブに固定される第2ブラケットと、 第2ブラケットを第1ブラケットに対し、回動可能に軸支するチルト支点部と 、 両ブラケットの相対回動を、クランプ時には選択された所望のチルト角度で規 制でき、且つ、クランプ解除時には許容できるクランプ機構と を備えたチルトステアリング機構において、 上記クランプ機構は、 上記第1、第2ブラケットの何れか一方に形成されたラチェット歯と、 ラチェット歯に対応する歯部を含み、クランプ時において上記歯部がラチェッ ト歯に噛合し、且つ、クランプ解除時に離脱するように他方のブラケットに軸支 される係止部材と、 係止部材の背面に転がり接触することによりクランプ時に上記係止部材をラチ ェット歯側へ押し付けるローラ部材と、 クランプ時において上記係止部材の背面との間でローラ部材をくさび状に締め つける締めつけ部材と を備えていることを特徴としている。
【0010】
【作用】
上記構成からなるチルトステアリング機構によれば、クランプ時において、ロ ーラ部材を、締めつけ部材と係止部材の背面との間でくさび状に締めつけるので 、ローラ部材と係止部材の背面との間、及びローラ部材と締めつけ部材との間に 摩擦抵抗を作用させ、この摩擦抵抗によって、当該ローラ部材を止定することが できる。
【0011】
【実施例】
以下、添付図面を参照しつつ、本考案の好ましい実施例について詳述する。 〔第1実施例〕 図1〜図3は、本考案の一実施例に係るものであり、図1は、本考案の一実施 例におけるチルトステアリング機構の一部破断要部側面図であり、図2は、上記 チルトステアリング機構を採用したチルトステアリング装置の概略側面図であり 、図3は、上記実施例におけるチルトステアリング機構の分解斜視図である。
【0012】 (チルトステアリング装置) 先ず図2を参照して、本実施例のチルトステアリング機構Mを採用したチルト ステアリング装置は、ステアリングホイール1のハブ2に一端部が固定されたス テアリングシャフト3をステアリングコラム4によって軸支している。ステアリ ングシャフト3の他端部は、自在継手5を介してステアリングギヤ6に連結され ている。
【0013】 (ステアリングコラム) 上記ステアリングコラム4は、ロアコラムチューブ4aとアッパコラムチュー ブ4bとに分割されており、各コラムチューブ4a、4bは、車体側のインスト ルメントバネル7に支持されているチルトステアリング機構Mによって所定のチ ルト角度内でチルト自在に連結されている。
【0014】 (チルトステアリング機構) 図1及び図3を参照して、上記チルトステアリング機構Mは、上記ロアコラム チューブ4aが固定されている第1ブラケット11と、上記アッパコラムチュー ブ4bが固定されている第2ブラケット12とを備えており、両者はチルト支点 部を構成する一対のボルト13(図1、図3にそれぞれ一個のみ図示)によって 相対回動自在に連結されている。図1、図3中、13aは、ボルト13に螺合す るナットである。なお本実施例においては、第1ブラケット11の側部に、ボル ト13と平行に配置され内側に突出する一対の突起14を設けていると共に、第 2ブラケット12の側部に、上記突起14と係合可能な凹部15を設けており、 これら突起14及び凹部15によって、両ブラケット11、12間の相対回動量 、即ちチルト角度を画定している。さらに両ブラケット11、12の上部は、引 張コイルばねSP1が張設されており、第2のブラケット12を、図1において 反時計周り方向に付勢している。
【0015】 (第1ブラケット) 図3を参照して、第1ブラケット11は、略箱型に折り曲げられた板金成形品 であり、上記ロアコラムチューブ4aの端部が溶接される前板部11aと、前板 部11aの両側部に延設された一対の側板部11bと、上記前板部11aの上端 部に延設された上板部11cとを一体に備えている。
【0016】 各側板部11bには、上記ボルト13を貫通させるための貫通孔18a(図3 にのみ図示)及び上記突起14が設けられている。さらに各側板部11bの下端 には、下方に突出する円弧状のラチェット歯19がブローチ加工等により一体形 成されている。 上板部11cは、車体側のインストルメントバネル7に固定されている(図2 参照)。
【0017】 (第2ブラケット) 第2ブラケット12は、平面視略コの字形に曲成された板金部材であり、上記 アッパコラムチューブ4bの端部が溶接される背板部12aと、背板部12aの 両側部に延設された一対の側板部12bとを一体に備えている。 側板部12bは、上記ボルト13を貫通させるための貫通孔18b(図3にの み図示)と、上記凹部15が形成されている。
【0018】 背板部12aの下端部には、一対の軸受20が一体的に固定されており、この 軸受20には、平面でみてコラムチューブ4bに直交する方向に延びる支軸21 が軸支されている。支軸21は、クランプ機構mの一部を構成する係止部材22 を軸支するためのものである。 (クランプ機構) クランプ機構mは、両ブラケット11、12の相対回動を、クランプ時には選 択された所望のチルト角度で規制し、且つ、クランプ解除時には許容するための ものであり、上記ラチェット歯19の他、係止部材22、ローラ部材30、及び 締めつけ部材40を備えている。
【0019】 (係止部材) 係止部材22は、左右一対の腕部23と、腕部23の先端側下面を繋ぐ補強連 結板部24とを一体に備えた板金成形品である。各腕部23の基端側には、上記 支軸21に嵌合する嵌合孔23aが穿設されている。他方、各腕部23の先端側 には、上記第1ブラケット11のラチェット歯19に噛合可能な歯部23bがブ ローチ加工などにより一体形成されている。そして、各腕部23の嵌合孔23a に支軸21を嵌入させることにより、クランプ時において上記歯部23bがラチ ェット歯19に噛合し、且つ、クランプ解除時に離脱するように第2ブラケット 12に軸支される。
【0020】 補強連結板部24の下面には、図1において上方へ隆起する縦溝部24aが形 成されている。縦溝部24aは、平面でみてステアリングコラム4の長手方向に 沿っていると共に、図1に示すように、側面でみてロアコラムチューブ4a側が アッパコラムチューブ4b側よりも上側に傾斜している。そして、この縦溝部2 4aの底部に、ローラ部材30を転がり接触させることにより、係止部材22を ラチェット歯19側へ押し付けるようにしている。
【0021】 (ローラ部材) 上記ローラ部材30は、支軸31を介して軸支されている金属製部材である。 本実施例ではローラ部材30と支軸31とを別部材で構成しているが、両者を一 体に形成してもよい。 (駆動部材) 上記ローラ部材30を駆動するために、チルト支点部を構成する上記ボルト1 3は、駆動部材33を軸支しており、駆動部材33の回動支軸を兼ねている。
【0022】 駆動部材33は、略U字形の板金折り曲げ部材であり、その一端部には、アッ パコラムチューブ4b側へ延びる操作レバー34を一体に備えている。 駆動部材33の両端には、上記ボルト13を貫通するための貫通孔35が穿設 されている。さら駆動部材33の中間部には、下方へ窪む窪み部36が形成され ており、窪み部36の側部には、上記ローラ部材30の支軸31両端を支持する ための一対の長孔37が穿設されている。
【0023】 (締めつけ部材) 長孔37の下端は、上記ローラ部材30が窪み部36の底部40に摺接できる 位置まで延びている。従って、図1に示すように、ローラ部材30が、強い押し 付け力が得られる位置まで縦溝部24aの底部に転がり接触すると、窪み部36 の底部40にローラ部材30が摺接するようになっている。そして、この窪み部 36の底部40が、クランプ時において係止部材22の背面との間でローラ部材 30をくさび状に締めつける締めつけ部材を構成している。
【0024】 (第1実施例の作用効果) 上記構成によれば、図1に示すクランプ状態から操作レバー34を把持し、図 において時計周り方向に駆動部材33を回動させることにより、ローラ部材30 は、縦溝部24aに転がり接触しながら、係止部材22の歯部23bをラチェッ ト歯19から離脱する方向に移動する。この結果、第1ブラケット11と第2ブ ラケット12とは、突起14と凹部15によって画定されたチルト角度範囲内で 相対移動可能なクランプ解除状態になる。但しこの状態では、第2ブラケット1 2が引張コイルばねSP1によって図1において反時計周り方向に付勢されてい るので、ステアリングホイール1は、自由状態において上方へ移動する。
【0025】 そして、その状態からステアリングホイール1を押し下げることにより運転者 の体格や運転姿勢に応じてステアリングホイール1の取付け角度を調整し、選択 された所望のチルト角度で操作レバー34を図1において反時計周りに回動する と、駆動部材33も反時計周り方向に移動する。この結果、ローラ部材30は、 縦溝部24aに転がり接触しながら、係止部材22の歯部23bをラチェット歯 19に噛合する方向に移動し、さらに縦溝部24aと窪み部36の底部40とに くさび状に挟持された状態で、係止部材22の歯部23bをラチェット歯19に 強く押し付けられる位置で止定される。これにより、第1ブラケット11と第2 ブラケット12とは、選択された所定のチルト角度で相対回動を規制されたクラ ンプ状態に戻る。
【0026】 ここで本実施例のチルトステアリング機構Mによれば、図1に示すクランプ時 において、ローラ部材30を、底部40と縦溝部24aとの間でくさび状に締め つけるので、ローラ部材30と係止部材22の背面との間、及びローラ部材30 と底部40との間に摩擦抵抗を作用させ、この摩擦抵抗によって、当該ローラ部 材30を止定することができる。従って本実施例によれば、両ブラケット11、 12のクランプ時における回動規制状態及び剛性を堅固に確保し、もって運転フ ィーリングを向上させることができるという顕著な効果を奏する。
【0027】 〔第2実施例〕 次に、図4以下に示す第2実施例について説明する。 図4は、上記第2実施例におけるチルトステアリング機構の一部破断要部側面 図であり、図5は、図4のチルトステアリング機構を採用したチルトステアリン グ装置の概略側面図であり、図6は、図4の実施例におけるチルトステアリング 機構の分解斜視図である。なお以下の説明において、第1実施例に対応する部材 には、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0028】 (ラチェット歯) 先ず図4及び図6に示すように、第2実施例におけるラチェット歯119は、 第2ブラケット12の各側板部12bにブローチ加工等により一体形成されてい る。 (係止部材) 他方、上記ラチェット歯119に噛合・離脱する歯部23bを含む係止部材2 2は、第1ブラケット11側に軸支されている。
【0029】 より詳細に説明すると、第1ブラケット11の前板部11aの下端は、一部が 屈曲されて、下方に垂下する一対の軸受部120を形成しており、この軸受部1 20に軸支される支軸121によって、係止部材22が軸支されている。 (ローラ部材) 次に、第1ブラケット11の各側板部11bの下端には、下方に垂下する一対 の軸受部11dが延設されており、この軸受部11dには、ローラ部材30の支 軸31を軸支するための長孔137が穿設されている。長孔137は、ローラ部 材30が所定量だけ移動できるように、軸受部11dの前後(図4でみて左右方 向)に長く延びている。
【0030】 (駆動部材・締めつけ部材) 上記ローラ部材30を駆動するための駆動部材33は、軸受部120に軸支さ れる支軸121によって軸支されており、第2実施例においては、この支軸12 1が駆動部材33の回動支軸を兼ねている。 駆動部材33は、平面視略L字形にプレス成形された一対の板金部材の先端側 部分に、補強天板140を溶接して一体化したものであり、第2実施例において は、この補強天板140が、クランプ時において係止部材22の背面との間でロ ーラ部材30をくさび状に締めつける締めつけ部材を構成している。なお上記板 金部材の一方には、操作レバー34が一体成形されている。
【0031】 (ばね部材) また第2実施例においては、クランプ時における係止部材22の歯部23bと ラチェット歯119との噛合状態を確保するために、ばね部材SP2を張設して いる。 より詳細に説明すると、上記駆動部材33の先端部側には、平面でみてステア リングコラム4の長手方向に直交する方向に延びるピン50が嵌合固定されてい ると共に、第2ブラケットにも、平面でみてステアリングコラム4の長手方向に 直交する方向に延びるピン51が嵌合固定されている。そして、両ピン50、5 1間に上記引張コイルばねSP2を張設することにより、クランプ時における係 止部材22の歯部23bとラチェット歯119との噛合状態を確保している。
【0032】 (リンク部材) さらに第2実施例においては、リンク部材60を介してローラ部材30と駆動 部材33とをリンクしている。 図6を参照してより詳細に説明すると、このリンク部材60は、チルトステア リング機構Mの両側に配設された一対の板金製品であり、駆動部材33の上記ピ ン50の端部を嵌入させる第1嵌入孔61と、ローラ部材30の支軸31の端部 を嵌入させる第2嵌入孔62とを備えていると共に、図4に示すように、ローラ 部材30側がロアコラムチューブ4a側に傾斜した姿勢に配設されている。従っ て第2実施例によれば、回動支軸としての支軸121を中心に駆動部材33を図 4において時計周り方向に回動させると、ローラ部材30の支軸31は、リンク 部材60によってアッパコラムチューブ4b側に駆動されるので、係止部材22 をラチェット歯119から離脱させることができる。また、駆動部材33を図4 において反時計周り方向に回動させると、ローラ部材30の支軸31は、リンク 部材60によってロアコラムチューブ4a側に駆動されるので、係止部材22を ラチェット歯119に噛合させることができる。
【0033】 (第2実施例の作用効果) 上記構成によれば、図4に示すクランプ状態から操作レバー34を把持し、図 において時計周り方向に駆動部材33を回動させることにより、チルトステアリ ング機構Mをクランプ解除状態にすることができる。 さらにステアリングホイール1の取付け角度を選択された所望のチルト角度に 調整した後、操作レバー34を離すと、ばね部材SP2の付勢力によって操作レ バー34が自動的に反時計周りに回動する。この結果、駆動部材33も反時計周 り方向に移動するため、ローラ部材30は、縦溝部24aを上記と逆方向(図4 では左方向)に転がり接触しながら、係止部材22の歯部23bをラチェット歯 119に噛合する方向に移動する。そして、縦溝部24aと補強天板140の上 面との間にくさび状に挟圧された状態で、係止部材22の歯部23bをラチェッ ト歯119に強く押し付けられる位置で止定される。
【0034】 このように第2実施例のチルトステアリング機構Mにおいても、ローラ部材3 0と係止部材22の背面との間、及びローラ部材30と補強天板140の上面と の間に摩擦抵抗を作用させ、この摩擦抵抗によって、当該ローラ部材30を止定 することができるので、両ブラケット11、12のクランプ時における回動規制 状態及び剛性を堅固に確保し、もって運転フィーリングを向上させることができ る。
【0035】 しかも第2実施例においては、駆動部材33の回動支軸を、第1ブラケット1 1側の支軸121によって構成しているので、ステアリングホイール1のチルト 角度に拘らず、操作レバー34の操作位置を一定に保つことができるという利点 がある。 なお上述した実施例は、何れも本考案の好ましい具体例を例示したものに過ぎ ず、本考案の要旨を変更しない範囲内で種々の設計変更が可能であることは、云 うまでもない。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のチルトステアリング機構によれば、締めつけ部材 を設けることにより、クランプ時において、ローラ部材と係止部材の背面との間 、及びローラ部材と締めつけ部材との間に摩擦抵抗を作用させ、この摩擦抵抗に よって、当該ローラ部材を止定することができるので、両ブラケットのクランプ 時における回動規制状態及び剛性を堅固に確保し、もって運転フィーリングを向 上させることができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例におけるチルトステアリング
機構の一部破断要部側面図である。
【図2】上記チルトステアリング機構を採用したチルト
ステアリング装置の概略側面図である。
【図3】上記実施例におけるチルトステアリング機構の
分解斜視図である。
【図4】本考案の別の実施例におけるチルトステアリン
グ機構の一部破断要部側面図である。
【図5】図4のチルトステアリング機構を採用したチル
トステアリング装置の概略側面図である。
【図6】図4の実施例におけるチルトステアリング機構
の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 3 ステアリングシャフト 4 ステアリングコラム 11 第1ブラケット 12 第2ブラケット 13 ボルト(チルト支点部) 19 ラチェット歯 23b 歯部 22 係止部材 30 ローラ部材 40 底部(締めつけ部材) M チルトステアリング機構 m クランプ機構 119 ラチェット歯 121 支軸 140 補強天板(締めつけ部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側に固定される第1ブラケットと、 ステアリングホイールのステアリングシャフトを支持す
    るアッパコラムチューブに固定される第2ブラケット
    と、 第2ブラケットを第1ブラケットに対し、回動可能に軸
    支するチルト支点部と、 両ブラケットの相対回動を、クランプ時には選択された
    所望のチルト角度で規制でき、且つ、クランプ解除時に
    は許容できるクランプ機構とを備えたチルトステアリン
    グ機構において、 上記クランプ機構は、 上記第1、第2ブラケットの何れか一方に形成されたラ
    チェット歯と、 ラチェット歯に対応する歯部を含み、クランプ時におい
    て上記歯部がラチェット歯に噛合し、且つ、クランプ解
    除時に離脱するように他方のブラケットに軸支される係
    止部材と、 係止部材の背面に転がり接触することによりクランプ時
    に上記係止部材をラチェット歯側へ押し付けるローラ部
    材と、 クランプ時において上記係止部材の背面との間でローラ
    部材をくさび状に締めつける締めつけ部材とを備えてい
    ることを特徴とするチルトステアリング機構。
JP4038792U 1992-06-12 1992-06-12 チルトステアリング機構 Pending JPH061107U (ja)

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