JPH06110691A - グレード演算装置及びそれに用いる入力値分類装置 - Google Patents

グレード演算装置及びそれに用いる入力値分類装置

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JPH06110691A
JPH06110691A JP4309494A JP30949492A JPH06110691A JP H06110691 A JPH06110691 A JP H06110691A JP 4309494 A JP4309494 A JP 4309494A JP 30949492 A JP30949492 A JP 30949492A JP H06110691 A JPH06110691 A JP H06110691A
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JP
Japan
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membership function
data
input
polygon
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Application number
JP4309494A
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English (en)
Inventor
Satoshi Otsuki
聡 大槻
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06110691A publication Critical patent/JPH06110691A/ja
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Priority to US08/807,658 priority patent/US5784535A/en
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N7/00Computing arrangements based on specific mathematical models
    • G06N7/02Computing arrangements based on specific mathematical models using fuzzy logic
    • G06N7/04Physical realisation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S706/00Data processing: artificial intelligence
    • Y10S706/90Fuzzy logic

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、メンバーシップ関数の分
類を適切にしかも簡便な構成により行なえるグレード演
算用入力値分類装置を提供することにある。 【構成】 グレード演算用入力値分類装置において、多
角形として定義されたメンバーシップ関数の各頂点位置
データが順次与えられるとともに事実データが与えられ
かつ上記各頂点データと確定値とを順次比較する比較手
段10と、上記比較手段10による比較結果と頂点の入
力順とに基づいて、事実データが属する上記多角形上の
辺または頂点を特定する手段20とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ファジィ推論におけ
るグレード演算装置及びそれに用いられる入力値分類装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】MAX−MIN法によるファジイ推論に
おいて、メンバーシップ関数と事実とが合致する度合
(グレード)を求める演算をする場合、従来は図10に
示すように、ミニマム回路1でルールの前件部メンバー
シップ関数と事実を表わす入力メンバーシップ関数とを
各離散化データごとに比較して小さい方の値をそれぞれ
取り出し、その後にマキシム回路2でそれらの中から最
大値を取り出して、これをグレードとして出力するよう
にしていた。
【0003】事実(入力)が確定値入力である場合であ
っても適合度(グレード)演算に図10の装置を用いて
処理している。すなわち、確定値入力をわざわざファジ
イ化したり、あるいは確定値入力をクリスプ集合に拡大
して用いている。
【0004】このため、グレード演算用ハードウエアが
大形化し、また、演算精度の向上(入力の精度、グレー
ドの精度)にはおのずと限界があった。さらに、このグ
レード演算器には前件部メンバーシップ関数の各離散化
位置におけるグレードを与える必要から、これら膨大な
データを保持する記憶装置および高速に読み出す機構が
必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】他の従来例として、メ
モリーを用いミニマム、マキシム演算を排したものがあ
る(特許公開平成2年第159627号公報参照)。こ
の従来例においては、メンバーシップ関数名(ルール番
号)をアドレスの上位に、当該メンバーシップ関数の離
散化位置をアドレスの下位にそれぞれ割り当て、入力値
およびメンバーシップ関数を指定することにより当該ア
ドレスのデータによってグレードが得られる。そのメモ
リーの使用例を図11に示す。この従来例は高速にグレ
ードを求めることが可能であるがメモリーが大容量化
し、処理精度の向上(入力の精度、グレードの精度)が
望めない。また、メンバーシップ関数の種類や入力数も
制限されるという問題がある。
【0006】この発明の目的は、メンバーシップ関数の
パラメータに基づいた入力値の分類を適切にしかも簡便
な構成により行なえるグレード演算装置を提供すること
にある。
【0007】この発明の他の目的は、多角形として定義
されたメンバーシップ関数の各頂点データと確定値入力
からグレードを高速に求めることができしかも安価なグ
レード演算装置を提供することにある。
【0008】この発明の他の目的は、メンバーシップ関
数のパラメータ化を容易にし、メンバーシップ関数の格
納手段の小型化、読み出し速度の高速化できるグレード
演算装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によるファジィ
推論におけるグレード演算用入力値分類装置は、多角形
として定義されたメンバーシップ関数の各頂点位置デー
タが順次与えられるとともに事実データが与えられかつ
上記各頂点データと確定値とを順次比較する比較手段
と、上記比較手段による比較結果と頂点の入力順とに基
づいて、事実データが属する上記多角形上の辺または頂
点を特定する手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】この発明によるファジィ推論におけるグレ
ード演算装置は、メンバーシップ関数および事実データ
に基づいて演算によってグレードを求めるグレード演算
装置において、多角形として定義されたメンバーシップ
関数の各頂点位置データおよび事実データに基づいて、
上記事実データに対するグレードを算出することを特徴
とする。メンバーシップ関数として定義された多角形
は、その各頂点位置におけるグレードが最大グレード又
は零であることが好ましい。また、多角形で定義された
メンバーシップ関数の右上り斜辺上の位置と右下り斜辺
上の位置とのうちのいずれに事実データがあるかに応じ
て、グレード演算結果をビット反転する反転手段を設け
ることが好ましい。さらに、上記反転手段のビット反転
選択信号としては、上記グレード演算用入力値分類装置
の出力を用いることができる。
【0011】
【作用】この発明によるグレード演算装置では、多角形
として定義されたメンバーシップ関数の各頂点位置デー
タが順次与えられるとともに事実データが比較手段に与
えられる。比較手段によって、各頂点データと確定値と
が順次比較される。そして、比較手段による比較結果と
頂点の入力順とに基づいて、事実データが属する多角形
上の辺または頂点が特定される。
【0012】この発明によるグレード演算装置では、多
角形として定義されたメンバーシップ関数の各頂点位置
データおよび事実データに基づいて、事実データに対す
るグレードが算出される。
【0013】
【実施例】図1〜図3を参照して、この発明の第1実施
例について説明する。
【0014】図1は、ファジィ推論装置におけるグレー
ド演算用入力値分類装置を示している。
【0015】グレード演算用入力値分類装置は、2入力
コンパレータ10およびデコーダ20で構成される。コ
ンパレータ10は、入力端子Aに入力する確定値入力I
npと入力端子Bに入力するメンバーシップ関数の頂点
位置データMF(t)の比較を行いその比較結果とし
て、A>B、A=BおよびA<Bのうちの1つ以上を対
応する出力端子ALM、AEB、AGBから出力し、そ
の結果をデコーダ20へ与える。
【0016】入力されるメンバーシップ関数の例が図2
に示されている。この例では、メンバーシップ関数は4
つの頂点k1 、k2 、k3 、k4 を持ち、左に位置する
頂点から順に頂点位置データが入力される。tはその入
力順およびタイミングを表わす信号(t1〜t4)であ
るが、入力順が固定である場合はタイミングのみをあら
わす信号(クロック信号等)であってもよいのは当然で
ある。また、l1 、l2 、l3 、l4 は、メンバーシッ
プ関数の辺を示している。
【0017】デコーダ20はAND、OR、D−FF等
の組合せにより構成することもできるし、PLDやマイ
コンを用いても構成可能であるので、そのデコーダ方式
の一例を図3にif〜then〜形式で示す。分類結果
Outは頂点(k1 〜k4 )を辺(l0 〜l4 )に含め
てもよいし、グレード演算用の前処理であることから、
0 とl4 を区別しないことも考えられる。
【0018】図4〜図6を参照して、この発明の第2実
施例について説明する。
【0019】図4は、頂点位置におけるグレードに最大
グレード及び0以外の中間の値も可能とした多角形のメ
ンバーシップ関数の例を示している。
【0020】当該メンバーシップ関数の斜辺上(MF1
〜MF2 )上に確定値入力Inpが与えられたとき、当
該入力に対応するグレード値の演算式は、次の数式1で
表される。
【0021】
【数1】 f(Inp)={(Inp−MF1 )/(MF2 −MF1 )}×f(MF2
【0022】ここで、f(MFi )は、頂点位置MFi
におけるグレードである。同様にして、斜辺(MF3
MF4 )上のグレード値の演算式は、次の数式2で表さ
れる。
【0023】
【数2】 f(Inp)={(MF4 −Inp)/(MF4 −MF3 )}×f(MF3
【0024】一方、本発明に用いられるメンバーシップ
関数、つまり、頂点位置におけるグレードを最大グレー
ド又は0のみとした多角形のメンバーシップ関数の例を
図5に示す。当該メンバーシップ関数の斜辺(MF1
MF2 )上のグレード値の演算式は、次の数式3で充分
である。
【0025】
【数3】 f(Inp)=(Inp−MF1 )/(MF2 −MF1
【0026】なぜならば、上記数式1におけるf(MF
2 )に対応して積項Gmax(最大グレード)が本来必
要であるが、Gmaxは定数でありファジイ推論におけ
るデファジイファイ操作において消滅し、デファジイフ
ァイ結果になんらかの影響しないからである。
【0027】同様にして、斜辺(MF3 〜MF4 )上の
グレードの演算式は、次の数式4で充分である。
【0028】
【数4】 f(Inp)=(MF4 −Inp)/(MF4 −MF3
【0029】図6はグレード演算装置を示している。
【0030】図5に示すメンバーシップ関数の斜辺(M
1 〜MF2 )上の入力位置Inpにおけるグレード値
f(Inp)を求める。記憶装置31は、確定値入力I
npの値を保持する。記憶装置32は、頂点位置データ
MF2 を保持する。また、記憶装置33は、頂点位置デ
ータMF1 を保持する。
【0031】減算器34は、上記数式3における分子の
値を求める。減算器35は、上記数式3における分母の
値を求める。そして、除算器36は、減算器34および
35の減算結果にもとづいて、上記数式3の演算を行
い、グレード(grade)が得られる。
【0032】図7および図8を参照して、この発明の第
3実施例について説明する。
【0033】頂点位置におけるグレードを最大グレード
又は0のみとした多角形のメンバーシップ関数の例を図
7に示す。図7において、Inp1、Inp2はいずれ
も確定値入力であり、Inp1は右上り斜辺(MF1
MF2 )、Inp2は右下り斜辺(MF3 〜MF4 )上
の入力値であるとするとき、Inp1に対応するグレー
ドは上記数式3によって求められる。
【0034】一方、Inp2に対応するグレードは、上
記数式4によって求められるが、(MF4 −Inp)/
(MF4 −MF3 )の値の全ビットを反転させて、近似
的に用いることができる。なぜなら、全ビットの反転は
負の数を絶対値の等しい正の数より1小さい数に変換す
るが、この誤差がファジイ推論結果に与える影響は現実
的には皆無であり、無視できるからである。
【0035】すなわち、右上り斜辺及び右下り斜辺上の
グレード演算を同一の演算器を用いて同一の演算方法に
より実行でき、ビット反転の有無のみで、この2通りを
使いわけることができる。
【0036】図8はグレード演算装置を示している。図
8において図6と同じものには同じ符号を付してその説
明を省略する。反転器40は、求めようとするグレード
が右上り斜辺上か右下がり斜辺上かによって決まる反転
・非反転(スルー)の選択信号Rによって制御され、右
上り斜辺上なら全ビットの情報をそのまま(非反転)出力
し、右下り斜辺上なら全ビットの反転を行なって出力を
する。
【0037】図9は、この発明の第4実施例を示してい
る。
【0038】図9において、図8と同じものには同じ符
号を付してその説明を省略する。図1に示した分類装置
の出力のうち、斜辺の右上り、右下り情報を図8に示し
たビット反転器40の選択入力Rとして用いることによ
り、右上り斜辺上、右下り斜辺上のグレードを得る。
【0039】
【発明の効果】この発明によるグレード演算装置によれ
ば、多角形として定義されたメンバーシップ関数につい
て、事実データ(確定値入力)に対応するメンバーシッ
プ値(グレード)を求めるグレード演算装置において、
予め入力値の分類を適切にしかも簡便な構成によって行
うことができる。このため、グレード演算装置の小型
化、高速化が図れ、グレード演算装置全体として、低コ
スト、高速、高精度化が図れる。
【0040】この発明によるグレード演算装置によれ
ば、多角形の頂点データのみでメンバーシップ関数を表
現することが可能になるので、メンバーシップ関数の格
納メモリ等が大幅に節約でき読み出し、データ数の減少
により処理速度も向上する。
【0041】また、メンバーシップ関数の頂点位置にお
けるグレードを最大グレード又は0に限定することによ
って、乗算器が不要となり、演算装置の小型化、演算の
高速化が図れるとともにメンバーシップ関数を搭納する
メモリ等にグレード値を保持する領域が必要なくなりよ
り小型化が図れる。また、読出速度も向上する。
【0042】さらに、ビット反転手段を設けることによ
り、右上り、右下り斜辺の演算を同一のグレード演算装
置を用いて同一の演算方法によって行うことができ、回
路規模の小型化が図れる。
【0043】さらに、この発明によるグレード分類装置
の出力を反転手段のビット反転選択信号として用いるこ
とにより、規模の縮小、高速化等がより効果的に図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、グレード演算用入力値分類装置の構成
を示す電気ブロック図である。
【図2】図2は、グレード演算用入力値分類装置に入力
されるメンバーシップ関数の一例を示すグラフである。
【図3】図3は、グレード演算用入力値分類装置におけ
るデコーダによる処理ルールを示す図である。
【図4】図4は、頂点位置におけるグレードに最大グレ
ード及び0以外の中間の値も可能とした多角形のメンバ
ーシップ関数を示すグラフである。
【図5】図4は、頂点位置におけるグレードを最大グレ
ード又は0のみとした多角形のメンバーシップ関数を示
すグラフである。
【図6】図6は、グレード演算装置の構成を示す電気ブ
ロック図である。
【図7】図7は、頂点位置におけるグレードを最大グレ
ード又は0のみとした多角形のメンバーシップ関数を示
すグラフである。
【図8】図8は、他のグレード演算装置の構成を示す電
気ブロック図である。
【図9】図9は、さらに他のグレード演算装置の構成を
示す電気ブロック図である。
【図10】図10は、従来におけるファジイ推論回路を
示す電気ブロック図である。
【図11】図11は、他の従来例において用いられてい
るメンバーシップ関数記憶用メモリの内容を示す模式図
である。
【符号の説明】
10 コンパレータ 20 デコーダ 31 記憶手段 32 記憶手段 33 記憶手段 34 減算器 35 減算器 36 除算器 40 ビット反転器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 グレード演算装置及びそれに用いる入
力値分類装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ファジィ推論におけ
るグレード演算装置及びそれに用いられる入力値分類装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】MAX−MIN法によるファジイ推論に
おいて、メンバーシップ関数と事実とが合致する度合
(グレード)を求める演算をする場合、従来は図10に
示すように、ミニマム回路1でルールの前件部メンバー
シップ関数と事実を表わす入力メンバーシップ関数とを
各離散化データごとに比較して小さい方の値をそれぞれ
取り出し、その後にマキシム回路2でそれらの中から最
大値を取り出して、これをグレードとして出力するよう
にしていた。
【0003】事実(入力)が確定値入力である場合であ
っても適合度(グレード)演算に図10の装置を用いて
処理している。すなわち、確定値入力をわざわざファジ
イ化したり、あるいは確定値入力をクリスプ集合に拡大
して用いている。
【0004】このため、グレード演算用ハードウエアが
大形化し、また、演算精度の向上(入力の精度、グレー
ドの精度)にはおのずと限界があった。さらに、このグ
レード演算器には前件部メンバーシップ関数の各離散化
位置におけるグレードを与える必要から、これら膨大な
データを保持する記憶装置および高速に読み出す機構が
必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】他の従来例として、メ
モリーを用いミニマム、マキシム演算を排したものがあ
る(特許公開平成2年第159627号公報参照)。こ
の従来例においては、メンバーシップ関数名(ルール番
号)をアドレスの上位に、当該メンバーシップ関数の離
散化位置をアドレスの下位にそれぞれ割り当て、入力値
およびメンバーシップ関数を指定することにより当該ア
ドレスのデータによってグレードが得られる。そのメモ
リーの使用例を図11に示す。この従来例は高速にグレ
ードを求めることが可能であるがメモリーが大容量化
し、処理精度の向上(入力の精度、グレードの精度)が
望めない。また、メンバーシップ関数の種類や入力数も
制限されるという問題がある。
【0006】この発明の目的は、メンバーシップ関数の
パラメータに基づいた入力値の分類を適切にしかも簡便
な構成により行なえるグレード演算装置を提供すること
にある。
【0007】この発明の他の目的は、多角形として定義
されたメンバーシップ関数の各頂点データと確定値入力
からグレードを高速に求めることができしかも安価なグ
レード演算装置を提供することにある。
【0008】この発明の他の目的は、メンバーシップ関
数のパラメータ化を容易にし、メンバーシップ関数の格
納手段の小型化、読み出し速度の高速化できるグレード
演算装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によるファジィ
推論におけるグレード演算用入力値分類装置は、多角形
として定義されたメンバーシップ関数の各頂点位置デー
タが順次与えられるとともに事実データが与えられかつ
上記各頂点データと確定値とを順次比較する比較手段
と、上記比較手段による比較結果と頂点の入力順とに基
づいて、事実データが属する上記多角形上の辺または頂
点を特定する手段とを備えていることを特徴とする。
【0010】この発明によるファジィ推論におけるグレ
ード演算装置は、メンバーシップ関数および事実データ
に基づいて演算によってグレードを求めるグレード演算
装置において、多角形として定義されたメンバーシップ
関数の各頂点位置データおよび事実データに基づいて、
上記事実データに対するグレードを算出することを特徴
とする。メンバーシップ関数として定義された多角形
は、その各頂点位置におけるグレードが最大グレード又
は零であることが好ましい。また、多角形で定義された
メンバーシップ関数の右上り斜辺上の位置と右下り斜辺
上の位置とのうちのいずれに事実データがあるかに応じ
て、グレード演算結果をビット反転する反転手段を設け
ることが好ましい。さらに、上記反転手段のビット反転
選択信号としては、上記グレード演算用入力値分類装置
の出力を用いることができる。
【0011】
【作用】この発明によるグレード演算装置では、多角形
として定義されたメンバーシップ関数の各頂点位置デー
タが順次与えられるとともに事実データが比較手段に与
えられる。比較手段によって、各頂点データと確定値と
が順次比較される。そして、比較手段による比較結果と
頂点の入力順とに基づいて、事実データが属する多角形
上の辺または頂点が特定される。
【0012】この発明によるグレード演算装置では、多
角形として定義されたメンバーシップ関数の各頂点位置
データおよび事実データに基づいて、事実データに対す
るグレードが算出される。
【0013】
【実施例】図1〜図3を参照して、この発明の第1実施
例について説明する。
【0014】図1は、ファジィ推論装置におけるグレー
ド演算用入力値分類装置を示している。
【0015】グレード演算用入力値分類装置は、2入力
コンパレータ10およびデコーダ20で構成される。コ
ンパレータ10は、入力端子Aに入力する確定値入力I
npと入力端子Bに入力するメンバーシップ関数の頂点
位置データMF(t)の比較を行いその比較結果とし
て、A>B、A=BおよびA<Bのうちの1つ以上を対
応する出力端子ALM、AEB、AGBから出力し、そ
の結果をデコーダ20へ与える。
【0016】入力されるメンバーシップ関数の例が図2
に示されている。この例では、メンバーシップ関数は4
つの頂点k1 、k2 、k3 、k4 を持ち、左に位置する
頂点から順に頂点位置データが入力される。tはその入
力順およびタイミングを表わす信号(t1〜t4)であ
るが、入力順が固定である場合はタイミングのみをあら
わす信号(クロック信号等)であってもよいのは当然で
ある。また、l1 、l2 、l3 、l4 は、メンバーシッ
プ関数の辺を示している。
【0017】デコーダ20はAND、OR、D−FF等
の組合せにより構成することもできるし、PLDやマイ
コンを用いても構成可能であるので、そのデコーダ方式
の一例を図3にif〜then〜形式で示す。分類結果
Outは頂点(k1 〜k4 )を辺(l0 〜l4 )に含め
てもよいし、グレード演算用の前処理であることから、
0 とl4 を区別しないことも考えられる。
【0018】図4〜図6を参照して、この発明の第2実
施例について説明する。
【0019】図4は、頂点位置におけるグレードに最大
グレード及び0以外の中間の値も可能とした多角形のメ
ンバーシップ関数の例を示している。
【0020】当該メンバーシップ関数の斜辺上(MF1
〜MF2 )上に確定値入力Inpが与えられたとき、当
該入力に対応するグレード値の演算式は、次の数式1で
表される。
【0021】
【数1】 f(Inp)={(Inp−MF1 )/(MF2 −MF1 )}×f(MF2
【0022】ここで、f(MFi )は、頂点位置MFi
におけるグレードである。同様にして、斜辺(MF3
MF4 )上のグレード値の演算式は、次の数式2で表さ
れる。
【0023】
【数2】 f(Inp)={(MF4 −Inp)/(MF4 −MF3 )}×f(MF3
【0024】一方、本発明に用いられるメンバーシップ
関数、つまり、頂点位置におけるグレードを最大グレー
ド又は0のみとした多角形のメンバーシップ関数の例を
図5に示す。当該メンバーシップ関数の斜辺(MF1
MF2 )上のグレード値の演算式は、次の数式3で充分
である。
【0025】
【数3】 f(Inp)=(Inp−MF1 )/(MF2 −MF1
【0026】なぜならば、上記数式1におけるf(MF
2 )に対応して積項Gmax(最大グレード)が本来必
要であるが、Gmaxは定数でありファジイ推論におけ
るデファジイファイ操作において消滅し、デファジイフ
ァイ結果になんらかの影響しないからである。
【0027】同様にして、斜辺(MF3 〜MF4 )上の
グレードの演算式は、次の数式4で充分である。
【0028】
【数4】 f(Inp)=(MF4 −Inp)/(MF4 −MF3
【0029】図6はグレード演算装置を示している。
【0030】図5に示すメンバーシップ関数の斜辺(M
1 〜MF2 )上の入力位置Inpにおけるグレード値
f(Inp)を求める。記憶装置31は、確定値入力I
npの値を保持する。記憶装置32は、頂点位置データ
MF2 を保持する。また、記憶装置33は、頂点位置デ
ータMF1 を保持する。
【0031】減算器34は、上記数式3における分子の
値を求める。減算器35は、上記数式3における分母の
値を求める。そして、除算器36は、減算器34および
35の減算結果にもとづいて、上記数式3の演算を行
い、グレード(grade)が得られる。
【0032】図7および図8を参照して、この発明の第
3実施例について説明する。
【0033】頂点位置におけるグレードを最大グレード
又は0のみとした多角形のメンバーシップ関数の例を図
7に示す。図7において、Inp1、Inp2はいずれ
も確定値入力であり、Inp1は右上り斜辺(MF1
MF2 )、Inp2は右下り斜辺(MF3 〜MF4 )上
の入力値であるとするとき、Inp1に対応するグレー
ドは上記数式3によって求められる。
【0034】一方、Inp2に対応するグレードは、上
記数式4によって求められるが、(MF4 −Inp)/
(MF4 −MF3 )の値の全ビットを反転させて、近似
的に用いることができる。なぜなら、全ビットの反転は
負の数を絶対値の等しい正の数より1小さい数に変換す
るが、この誤差がファジイ推論結果に与える影響は現実
的には皆無であり、無視できるからである。
【0035】すなわち、右上り斜辺及び右下り斜辺上の
グレード演算を同一の演算器を用いて同一の演算方法に
より実行でき、ビット反転の有無のみで、この2通りを
使いわけることができる。
【0036】図8はグレード演算装置を示している。図
8において図6と同じものには同じ符号を付してその説
明を省略する。反転器40は、求めようとするグレード
が右上り斜辺上か右下がり斜辺上かによって決まる反転
・非反転(スルー)の選択信号Rによって制御され、右
上り斜辺上なら全ビットの情報をそのまま(非反転)出力
し、右下り斜辺上なら全ビットの反転を行なって出力を
する。
【0037】図9は、この発明の第4実施例を示してい
る。
【0038】図9において、図8と同じものには同じ符
号を付してその説明を省略する。図1に示した分類装置
の出力のうち、斜辺の右上り、右下り情報を図8に示し
たビット反転器40の選択入力Rとして用いることによ
り、右上り斜辺上、右下り斜辺上のグレードを得る。
【0039】
【発明の効果】この発明によるグレード演算装置によれ
ば、多角形として定義されたメンバーシップ関数につい
て、事実データ(確定値入力)に対応するメンバーシッ
プ値(グレード)を求めるグレード演算装置において、
予め入力値の分類を適切にしかも簡便な構成によって行
うことができる。このため、グレード演算装置の小型
化、高速化が図れ、グレード演算装置全体として、低コ
スト、高速、高精度化が図れる。
【0040】この発明によるグレード演算装置によれ
ば、多角形の頂点データのみでメンバーシップ関数を表
現することが可能になるので、メンバーシップ関数の格
納メモリ等が大幅に節約でき読み出し、データ数の減少
により処理速度も向上する。
【0041】また、メンバーシップ関数の頂点位置にお
けるグレードを最大グレード又は0に限定することによ
って、乗算器が不要となり、演算装置の小型化、演算の
高速化が図れるとともにメンバーシップ関数を搭納する
メモリ等にグレード値を保持する領域が必要なくなりよ
り小型化が図れる。また、読出速度も向上する。
【0042】さらに、ビット反転手段を設けることによ
り、右上り、右下り斜辺の演算を同一のグレード演算装
置を用いて同一の演算方法によって行うことができ、回
路規模の小型化が図れる。
【0043】さらに、この発明によるグレード分類装置
の出力を反転手段のビット反転選択信号として用いるこ
とにより、規模の縮小、高速化等がより効果的に図れ
る。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形として定義されたメンバーシップ
    関数の各頂点位置データが順次与えられるとともに事実
    データが与えられかつ上記各頂点データと事実データと
    を順次比較する比較手段と、上記比較手段による比較結
    果と頂点の入力順とに基づいて、事実データが属する上
    記多角形上の辺または頂点を特定する手段とを備えてい
    ることを特徴とするファジィ推論装置におけるグレード
    演算用入力値分数装置。
  2. 【請求項2】 メンバーシップ関数および事実データに
    基づいて演算によってグレードを求めるファジィ推論装
    置におけるグレード演算装置において、多角形として定
    義されたメンバーシップ関数の各頂点位置データおよび
    事実データに基づいて、上記事実データに対するグレー
    ドを算出することを特徴とするファジィ推論装置におけ
    るグレード演算装置。
  3. 【請求項3】 上記多角形の各頂点位置におけるグレー
    ドが最大グレード又は零であることを特徴とする請求項
    2記載のグレード演算装置。
  4. 【請求項4】 多角形で定義されたメンバーシップ関数
    の右上り斜辺上の位置と右下り斜辺上の位置とのうちの
    いずれに事実データがあるかに応じて、グレード演算結
    果をビット反転する反転手段を備えていることを特徴と
    する請求項3記載のグレード演算装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に係るグレード演算用入力値分
    類装置の出力を反転手段のビット反転選択信号として用
    いることを特徴とする請求項4記載のグレード演算装
    置。
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