JPH06110372A - 立体表示方法及び装置 - Google Patents

立体表示方法及び装置

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JPH06110372A
JPH06110372A JP4260921A JP26092192A JPH06110372A JP H06110372 A JPH06110372 A JP H06110372A JP 4260921 A JP4260921 A JP 4260921A JP 26092192 A JP26092192 A JP 26092192A JP H06110372 A JPH06110372 A JP H06110372A
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image
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雅之 加藤
Manabu Ishimoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】視点位置の異なる2次元画像からホログラムの
位相分布を計算して再生光の光学的な波面変換により動
的に立体像を表示する立体表示方法および装置に関し、
時間的に立体像の位置が変化しても眼の疲労を最小限に
抑える。 【構成】時刻t1,t2のように、時間的に変化する立
体像の位置30−1,30−2を検知し、物体からの距
離L1 ,L2 が疲労が少なくなる許容限界に入るように
仮想スクリーン32−1,32−2の位置を設定する。
この仮想スクリーン32の位置で2次元画像の生成を行
い、ホログラム形成面34での位相分布を計算し、立体
表示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視点位置の異なる2次
元画像からホログラムの位相分布を計算して再生光の光
学的な波面変換により動的に立体像を表示する立体表示
方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より立体視のできる表示方法につい
て様々な研究開発が行われている。従来の立体表示方法
は、メガネ方式に代表される2眼式のものであり、左右
の眼に異なる映像を見せ、両眼輻輳や両眼視差により立
体感を得るシステムである。また、2眼式の延長として
多眼式のレンティキュラ方法があり、立体視の原理は2
眼式と同様である。
【0003】このような従来の立体表示方式では、観察
者が左右に頭を動かしても観察される立体像に差異(運
動視差)が生じないため、不自然な立体像しか見ること
ができなかった。このような問題を無くすものとしてホ
ログラフィック・ステレオグラムが挙げられる。ホログ
ラフィック・ステレオグラムでは、視差を含んだ2次元
の映像を垂直方向に細長いスリット状のセグメントホロ
グラムに記録し、水平方向に多数配置するため、観察者
が左右に頭を動かしても自然な立体感を得ることができ
る。また、垂直方向の視差を含んだホログラフィック・
ステレオグラムもある。
【0004】例えば水平視差をもつホログラフィック・
ステレオグラムを例にとると、まず図46に示すよう
に、カメラ位置を位置330−1〜330−nと変化さ
せながら物体332,334を撮像する。次に図47に
示すように、図46の撮影で得られたフィルム336に
レーザ光342を照射し、レンズ338で拡散板340
に投影して物体光344を出し、ホログラム乾板352
の前に、撮影位置に対応してスリット板348のスリッ
ト350を位置させ、参照光354との干渉により干渉
縞(位相分布)を露光記録する。
【0005】更に、図48に示すように、イメージ化さ
れたホログラムを作成する方法もある。即ち、図47で
作成されたホログラム352に虚像として示す再生光源
354で集光するようにレーザ光(再生光)を照射し、
ホログラム352により波面変換された物体光344に
よる像の表示位置に別のホログラム乾板を設けて参照光
362の照射で露光してイメージ化した所謂イメージ・
ホログラム360を作る。
【0006】このイメージ・ホログラム360は図49
に示すように、再生光364を照射することによる波面
変換で視覚領域366から見て立体像を表示することが
できる。このような従来のホログラフィック・ステレオ
グラムにより時間的に画像が変化する動画を立体表示す
る場合には、図47に示したホログラム乾板352の位
相分布を計算により求め、液晶デバイス等の表示装置を
駆動して位相分布を表現し、再生光を波面変換するよう
になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、計算に
より求めた位相分布を表示装置に表現して動画の立体像
表示を行う場合、観察者の疲労が大きいという問題があ
った。この理由は、動画表示の場合、表示しようとする
立体像の位置は時間的に変化しているが、ホログラフィ
ック・ステレオグラムでは、ホログラム形成面の位相分
布を計算するために2次元画像が生成される位置(以
下、「仮想スクリーン位置」という)は固定されてお
り、立体像の位置が時間的に変化しても2次元画像を生
成している仮想スクリーン位置が変化しないことによ
る。即ち、観察者の眼は、立体像の時間的な位置に追従
して輻輳角を変化させているが、実際に像は仮想スクリ
ーン位置に固定されており、仮想スクリーンに焦点を合
わせると輻輳角との間に矛盾を生じ、生態的なフィード
バックに乱れが起きることで疲労するようになる。
【0008】更に、スクリーンと立体像の位置関係の許
容範囲は、近い距離ほど狭くなる傾向にあることが知ら
れている(「3次元ディスプレイ」42〜44頁、増田
著、平成2年5月25日、産業図書株式会社発行)。こ
のため動画表示の際に、比較的近い位置の仮想スクリー
ンに対し表示する立体像の位置が遠く離れた位置になる
と、観察者が疲労する度合が更に大きくなるという問題
があった。本発明の目的は、計算された位相分布による
立体像の動的な表示で、時間的に立体像の位置が変化し
ても疲労を最小限に抑えた立体表示方法を提供する。
【0009】本発明の他の目的は、位相分布の計算時に
2次元画像を生成する仮想スクリーン位置と表示しよう
とする物体像との位置関係を、疲労の少ない許容範囲に
設定して位相分布を求めるようにした立体表示装置を提
供することを目的とする。本発明の他の目的は、水平及
び垂直方向に視差のある複数の2次元画像から位相分布
を計算する際に、時間的に立体像の位置が変化しても疲
労が少ないようにした立体表示方法を提供する。
【0010】本発明の他の目的は、水平方向にのみ差の
ある複数の2次元画像から位相分布を計算する際に、時
間的に立体像の位置が変化しても疲労が低減できるよう
にした立体表示方法を提供する。本発明の他の目的は、
仮想スクリーン面を物体の重心位置を通るようにした立
体表示方法を提供する。
【0011】本発明は、物体ごとに仮想スクリーン位置
を設定するようにした立体表示方法を提供する。本発明
の他の目的は、複数物体を1つの物体と見做して単一の
仮想スクリーン位置を設定するようにした立体表示方法
を提供する。本発明の目的は、計算された位相分布によ
る立体像の動的な表示で、時間的に立体像の位置が変化
しても疲労が生じないようにした立体表示装置を提供す
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。まず本発明の立体表示方法は、 像位置が時間的に変化する3次元情報を生成する3次
元情報生成過程、 3次元情報生成過程で生成した3次元情報から得られ
た時間的に変化する像位置に追従して、2次元画像を生
成する仮想スクリーン32を設定する仮想スクリーン設
定過程、 仮想スクリーン設定過程で設定されたスクリーン32
の面上に3次元情報から視方向の異なる複数の2次元画
像を生成する2次元画像生成過程、 2次元画像生成過程で生成された複数の2次元画像か
らホログラム形成面における位相分布を計算する位相分
布計算過程、 位相分布計算過程で求めた位相分布をホログラム形成
面に表現するホログラム表現過程、 ホログラム表現過程で表現された位相分布に対し参照
光を照射して光学的波面に変換することにより立体像を
表示する波面変換過程、 とを備えたことを特徴とする。
【0013】ここで仮想スクリーン面の設定は、少なく
とも物体の重心を通る位置に設定する。また表示対象物
が複数存在する場合、各物体毎に時間的に変化する仮想
スクリーン位置を設定する。この場合、複数の物体を1
つと見做して時間的に変化する仮想スクリーン位置を設
定してもよい。
【0014】
【作用】このような構成を備えた本発明の立体表示方法
によれば、図1(b)(c)の時刻t1,t2のよう
に、時間的に変化する立体像の位置30−1,30−2
を検知し、仮想スクリーン32の物体からの距離L1
2 が疲労が少なくなる許容限界に入るように仮想スク
リーン32の位置を設定する。
【0015】この仮想スクリーン32の位置で2次元画
像の生成を行い、ホログラム形成面34での位相分布を
計算し、立体表示を行う。このため表示する対象物が時
間的に変化しても、仮想スクリーンと物体位置との距離
が疲労を生じさせない距離内にあり、観察者の疲労を低
減させる表示を行うことができる。
【0016】
【実施例】
< 目 次 > 1.立体表示装置及び方法の基本構成 2.仮想スクリーンと物体位置 3.仮想スクリーンの設定 4.位相分布の計算 5.水平及び垂直方向に視差をもつホログラムの位相計
算 6.イメージ・ホログラムの位相計算 7.水平方向に視差をもつホログラムの位相計算 8.分割した2次元画像による位相計算 9.位相計算量の低減 10:立体表示 11.カラー立体表示装置 1.立体表示装置及び方法の基本構成 図2は本発明の立体表示装置の構成を示した実施例構成
図である。
【0017】図2において、本発明の立体表示装置はC
ADシステム等を用いた3次元情報生成部10、仮想ス
クリーン位置を設定する仮想スクリーン設定部12、最
適仮想スクリーン位置の設定情報を格納したテーブル1
4、設定したスクリーン上に2次元画像を生成する2次
元画像生成部16、2次元画像からホログラムの位相分
布を計算するホログラム位相計算部18、ホログラム位
相計算部18の計算位相を表現して波面変換することに
より立体像を表示するホログラム表示部20を備える。
更に、ホログラム位相計算部18は、イメージ化された
ホログラムの位相分布も計算する。
【0018】図3は本発明の立体表示方法の基本的な処
理過程を示したフローチャートである。図3において、
まずステップS1で所定の処理時刻に達したか否か判定
しており、処理時刻に達するとステップS2に進み、表
示しようとする物体構造等を含む3次元情報を生成す
る。続いてステップS3において、3次元情報から2次
元画像を生成する。この2次元画像の生成の詳細は図4
にサブルーチンのフローチャートとして示している。
【0019】図4の2次元画像の生成処理にあっては、
まずステップS1で3次元情報を物体毎、あるいは複数
物体毎の領域に分割し、ステップS2で分割した領域毎
の3次元データを生成する。続いてステップS3で各領
域の3次元データについて、仮想スクリーンを生成し、
最終的にステップS4で仮想スクリーン上に3次元画像
を投影して2次元画像を生成する。この2次元画像生成
処理における仮想スクリーンの設定の詳細は後の説明で
明らかにする。
【0020】再び図3を説明するに、ステップS3で2
次元画像の生成が済むと、ステップS4で位相分布の計
算を行う。この位相分布の計算は水平および垂直方向に
視差をもつ複数の2次元画像に基づいて位相分布を計算
する方法、水平方向にのみ視差をもつ複数の2次元画像
に基づいて位相分布を計算する方法、更に、2次元画像
を分割して分割領域ごとに位相分布を計算する方法の3
つがあり、これら3つの位相計算方法については後の説
明で詳細に明らかにする。
【0021】更に、位相分布の計算にあっては、イメー
ジ化したホログラムを作成するための位相分布の計算を
行うことも含む。ステップS4で位相分布の計算が済む
と、ステップS5で液晶デバイス等を駆動して計算され
た位相分布を表示し、ステップS6で位相分布を表示し
た液晶デバイスに参照光を照射して光学的な波面変換を
行うことで立体像を表示させる。
【0022】続いてステップS7で時刻tをある時間単
位だけインクリメントし、ステップS8で処理停止の有
無をチェックした後、再びステップS1に戻って処理時
刻をチェックし、次の処理時刻の位相分布の計算と立体
像の表示処理に進む。この図3における時間的な処理
を、例えば動画の立体表示であれば、1/30秒の周期
で行うことで滑らかな動画の動きを表示できる。また、
一定時間毎の動画表示に限定されず、本発明は時間的に
立体像の表示位置が異なる場合にそのまま適用できる。 2.仮想スクリーンと物体位置 次に本発明における仮想スクリーン面の設定方法を説明
する。
【0023】図5は従来のホログラフィック・ステレオ
グラムにおける物体位置と仮想スクリーンの関係を示し
た説明図である。図5において、ホログラフィック・ス
テレオグラム26の右側に観察者28の視点があり、従
来は仮想スクリーン32の位置は固定的に決まってい
る。この状態で、いま時刻t=t1 の遠い物体の物体位
置30−1から次の時刻t=t2 の近い物体位置30−
2に移動したとする。このような物体位置30−1,3
0−2の移動において、遠い物体30−1では観察者2
8の輻輳角は小さく、近くの物体位置30−2では観察
者28の輻輳角は大きくなる。
【0024】しかしながら、観察者28が焦点を合わせ
ようとする仮想スクリーン32の位置は固定であり、特
に仮想スクリーン32から遠くなる物体位置30−2と
なった場合には、物体位置30−2に輻輳角を合わせる
と同時に仮想スクリーン32に焦点を合わせる生態的な
フィードバックが行われるため、観察者の疲労は大きく
なる。
【0025】即ち、固定的な仮想スクリーン32に対す
る物体位置30−1までの距離L1が仮想スクリーン3
2からの距離L2 となる物体位置30−2に変化した場
合、物体位置がL1 からL2 に大きく変化する動画表示
では観察者の眼の疲れはかなり大きい。そこで本発明に
あっては、図6に示すように、時間的な物体位置30−
1,30−2の変化に追従して仮想スクリーン32−
1,32−2の位置も変化させるようにしたことを特徴
とする。
【0026】即ち、時刻t=t1 の物体位置30−1に
対し、仮想スクリーン32−1はそのときの輻輳角に対
し焦点調整を行っても疲労を感じない距離L1 に設定さ
れ、また時刻t=t2 の物体位置30−2についても、
物体位置30−2に対する輻輳角で焦点調整を行っても
疲労を感じない距離L2 に仮想スクリーン32−2を設
定している。
【0027】ここで、物体位置30−1,30−2に対
する仮想スクリーン32−1,32−2の間隔L1 ,L
2 は、観察者28の視点からの距離Z1 ,Z2 に依存し
た関係にある。一般的には、観察者28の視点から物体
位置までの距離Zが近いほど物体位置に対する仮想スク
リーンの許容距離Lは小さく、物体位置が観察者28か
ら遠くなるほど物体位置に対する仮想スクリーンの間隔
は大きくできる。
【0028】図7は本発明の仮想スクリーンの設定のた
めに図2のテーブル14に格納される特性データを示し
た説明図である。図7において、横軸は観察者の視点か
ら物体位置までの距離Zをとり、縦軸に物体位置から仮
想スクリーンまでの許容限界L0 を示している。この図
7の特性にあっては、視点から物体までの距離Zが短い
ときには仮想スクリーンの許容限界L0 は小さく、物体
位置に近づけて仮想スクリーンを設定しなければならな
い。
【0029】一方、視点から物体までの距離Zが遠くな
ると物体から仮想スクリーンまでの許容限界L0 は大き
く設定でき、物体位置に対し仮想スクリーンの設定範囲
が広がる。従って本発明の仮想スクリーンの位置設定に
ついては、図7の特性に従った許容限界L0 以外となる
ように物体位置に対し仮想スクリーンを設定すればよ
い。 3.仮想スクリーンの設定 図8は本発明における3次元情報に対する仮想スクリー
ンの設定方法の第1実施例を示す。
【0030】図8の実施例にあっては、ホログラム形成
面34の前方に表示しようとする対象物300,302
及び304が距離を隔てて存在している。このように奥
行き方向に複数の対象物が存在する場合には、この実施
例にあっては対象物300,302及び304を1つの
物体と見做し、例えばその重心を通る位置に仮想スクリ
ーン32を設定する。尚、仮想スクリーン32はホログ
ラム形成面34に平行な2次元平面とする。
【0031】図9は本発明における仮想スクリーン面の
他の設定方法を示したもので、図8と同様に、ホログラ
ム形成面34の奥行き方向に複数の対象物300,30
2及び304が存在する場合、各対象物300,30
2,304毎に仮想スクリーン32−1,32−2,3
2−3を設定する。この場合、仮想スクリーン32−1
〜32−3のそれぞれは対象物300,302,304
の少なくとも重心を通るように設定している。更に具体
的には、仮想スクリーン32−1〜32−3は重心を通
ると同時にホログラム形成面34と平行に設定される。
【0032】図10は本発明における仮想スクリーン面
の他の設定方法を示したもので、この実施例にあっては
表示対象空間を複数ゾーンに分割した後に各ゾーン毎に
仮想スクリーン面を設定したことを特徴とする。図10
において、ホログラム形成面34に対する表示空間には
対象物36,38,40が奥行き方向に並んで存在して
おり、例えば対象物36,38,40を1つずつ含むよ
うにゾーン42,44,46を設定する。ここで、対象
空間はXYZの座標設定が行われ、またホログラム形成
面34には2次元座標Xh ,Yhが設定される。
【0033】このような対象空間のゾーン分割につい
て、図11に示すように各ゾーン42,44,46毎に
仮想スクリーン32−1,32−2,32−3を設定す
る。ここで、仮想スクリーン32−1,32−2,32
−3の位置はホログラム形成面34からの奥行き方向の
距離Z1 ,Z2 ,Z3 で決まり、この奥行き方向の距離
1 〜Z3 がホログラム形成面34における位相分布の
計算の際の2次元画像の奥行き距離のパラメータとして
使用できる。
【0034】図12は図11に示した分割ゾーン毎に示
した仮想スクリーン32−1〜32−3に対する投影2
次元データの生成を示した説明図である。いまホログラ
ム形成面34をマトリクス状に分割して微小な要素ホロ
グラム108を形成する。この要素ホログラム108は
計算された位相分布を表示する表示デバイス例えば液晶
デバイスにより定まる。今、中央の要素ホログラム10
8の位相分布を計算するために使用する2次元データの
生成を例にとると、要素ホログラム108を中心として
放射状に投影した対象物36,38,40の各2次元画
像を仮想スクリーン32−1,32−2及び32−3上
に形成する3次元データから2次元データへの変換処理
を行えばよい。
【0035】図13は本発明におけるゾーン分割により
仮想スクリーンを設定する場合につき、単一物体をゾー
ン分割した場合を示す。図13にあっては、ホログラム
形成面34の表示空間に表示しようとする対象物として
円筒体70が存在しており、この円筒体70に対し奥行
き方向にゾーン42,44,46の3つが設定される。
【0036】このようなゾーン分割に対し図14に示す
ように各ゾーン42,44,46毎に仮想スクリーン面
32−1,32−2,32−3を設定する。この場合、
各ゾーンに属する円筒片70−1,70−2,70−3
の重心を通るように仮想スクリーン32−1,32−
2,32−3を設定している。図15は図14の奥行き
方向の単一対象物を複数の仮想スクリーンに分けた場合
の投影2次元データの生成を示しており、ホログラム形
成面34の中央の要素ホログラム108での位相計算に
使用する2次元データの生成を例にとると、要素ホログ
ラム108から放射状に仮想スクリーン32−1,32
−2,32−3を見て円筒片70−1,70−2,70
−3の投影2次元データを生成する。
【0037】図16は本発明における仮想スクリーンの
他の設定方法を示している。図16にあっては、球の対
象物36及び円錐体の対象物38に加え、奥行き方向の
構造をもつ円筒体70が存在している。この場合、対象
物36,38については、重心を通り且つホログラム形
成面34に平行な仮想スクリーン32−1,32−2を
設定しているが、奥行き構造をもつ円筒70については
軸心線に沿って奥行き方向に斜めとなった仮想スクリー
ン32−3を設定している。このように本発明の仮想ス
クリーンについては、対象物の構造に応じて任意の方向
に仮想スクリーン面を設定することができる。
【0038】図17は図16の仮想スクリーンの設定に
対する2次元データの生成を示したもので、奥行き構造
をもつ円筒70についても、例えばホログラム形成面3
4の中央の要素ホログラムの位相計算については、要素
ホログラム108から放射状に見た2次元投影データを
生成する。 4.位相分布の計算 まずホログラムの原理を説明すると、ホログラムは1つ
のレーザ光を2つに分割し、一方のレーザ光を物体に照
射して物体より散乱されるレーザ光(物体光)ともう一
方のレーザ光(参照光)の2光束干渉により得られる。
ここで、参照光の波面をR・exp(jφr )とし、物
体光の波面をO・exp(jφo )とすると、ホログラ
ムの露光強度IH
【0039】
【数1】
【0040】となる。ホログラムを現像する場合には、
(1)式の露光強度IH に比例した振幅及び位相の変化
がホログラムに起きる。電気的にホログラムを作成する
ためには、光の振幅や位相を変化することのできる液晶
デバイス等の空間光変調素子を使用すればよい。このよ
うにして作成されたホログラムに参照光と同じ波面を入
射することでホログラムを再生することができる。
(1)式の露光強度IH の内、物体光の再生に寄与する
のは右辺第3項のみであるので、この右辺第3項につい
て考えると、ホログラムからの透過光Tは
【0041】
【数2】
【0042】となる。ここで、(2)式の右辺第1項は
物体からの波面が再生されたことを示し、右辺第2項は
物体光の共役波を示している。以上の原理説明から、ホ
ログラムの位相分布の計算は(1)式の右辺第3項のみ
を計算すればよいことになる。図18はフレネルタイプ
のホログラムの作成原理を示したもので、今、参照光を
平面波と考えると、平面波は場所による強度変化がない
ので光強度Rを無視することができ、また位相φr =0
として扱える。
【0043】物体110の座標(Xi,Yi,Zi)を
もつあるサンプリングポイント111の輝度(散乱度)
をIiとしたとき、ホログラム形成面34上の最小単位
である要素ホログラム108の露光強度IH
【0044】
【数3】
【0045】となる。図18に示したフレネルタイプの
ホログラムの場合、物体110から到達した光はホログ
ラム全体に到達するので、(3)(4)式の計算をホロ
グラム形成面34の領域全体に亘って行う必要がある。
これに対し図19に示すイメージタイプのホログラムに
あっては、物体110を結像レンズ112によりホログ
ラム形成面34の位置に実像114として結像している
ため、図20に示すように像114の例えばサンプリン
グ点118を見ると、仮想開口116により決まるホロ
グラム形成面34の領域120の間しか光が到達せず、
(3)(4)式の計算を行う領域が限定されることにな
る。 5.水平及び垂直方向に視差をもつホログラムの位相計
算 図21は仮想スクリーン位置に生成された2次元画像に
基づいて水平及び垂直方向に視差をもつホログラムの位
相計算状態を示した説明図である。
【0046】図21において、ホログラム形成面34は
例えば水平方向にn個、垂直方向にm個のn×mのマト
リクスを構成された要素ホログラム108に分割されて
いる。今、ホログラム形成面34における要素ホログラ
ム108を右上隅の領域をS 00、左下隅の最後の領域を
Smnで表わすものとする。今、右上隅の要素ホログラ
ム領域S00に着目すると、この領域を視点とした2次元
画像308を図示のように仮想スクリーン位置に設定す
る。この仮想ホログラム領域S00に対応する2次元画像
308をG00で表わす。従って、ホログラム形成面34
の位相計算に先立って要素ホログラム領域S00〜Smn
に対応した2次元画像G00〜Gmnが準備されているこ
とになる。
【0047】要素ホログラム領域S00の位相計算は、対
応する2次元画像G00の全画素の輝度データについて
(3)(4)式の位相計算を行えばよい。以下、残りの
要素ホログラム領域S01〜Smnについても同様に、そ
れぞれを視点位置として生成された対応する2次元画像
01〜Gmnについて同様な位相計算を行えばよい。 6.イメージ・ホログラムの位相計算 図22は設定した仮想スクリーンに形成した2次元画像
に基づくイメージ・ホログラムの位相計算状態を示した
説明図である。
【0048】図22において、仮想ホログラフィック・
ステレオグラム318は図21に示したホログラム形成
面34に相当するもので、この要素ホログラム108に
対応する仮想開口320を備えている。このため、仮想
ホログラフィック・ステレオグラム318は左上隅の仮
想開口領域S00から右下隅の最後の仮想開口領域Smn
までのマトリクス領域で構成される。仮想ホログラフィ
ック・ステレオグラム318に対する仮想スクリーンの
設定位置には2次元画像308が設定される。2次元画
像308は図21のホログラム形成面34と同様、仮想
開口領域S00〜Smnに対応して2次元画像G00〜Gm
nが予め準備されている。
【0049】2次元画像308の近傍には位相計算の対
象となるイメージ・ホログラム形成面314が配置され
る。イメージ・ホログラム形成面314に対する位相分
布の計算は図23に示すように、仮想ホログラフィック
・ステレオグラム318の仮想開口320に対応する2
次元画像308を設定したとすると、2次元画像308
からイメージ・ホログラム形成面214に到達する光線
は仮想開口320を通る光線となる。従って、2次元画
像308の画素322について仮想開口320による光
束の広がりで決まるイメージ・ホログラム形成面314
の光束到達領域323を求め、この光束到達領域323
について位相分布を計算する。以下同様に、2次元画像
308の各画素毎に同様にして仮想開口による光束到達
領域を求め、光束到達領域に対し位相分布を計算する。
【0050】このようにして1つの仮想開口に対応する
2次元画像308のイメージ・ホログラム形成面314
に対する位相計算が済んだならば、他の残りの全ての仮
想開口に対応した2次元画像308について同様な位相
計算を行って、全ての位相計算により位相分布の総和と
してイメージ・ホログラム形成面314の位相分布が求
まる。 7.水平方向に視差をもつホログラムの位相計算 図24は水平方向にのみ視差をもつホログラムの位相分
布の計算の説明図である。
【0051】図24において、ホログラム形成面34は
水平方向に分割して垂直方向に長いストライプ領域A0
〜Anを形成している。2次元画像308としては、ス
トライプ領域A0 〜Anのそれぞれの水平方向の異なる
位置を視点として見た2次元画像G0 〜Gnが予め準備
されている。ホログラム形成面34の左端のストライプ
領域A0 の位相分布を計算しようとする場合には、スト
ライプ領域A0 を水平方向での視点位置として予め仮想
スクリーンに形成された2次元画像G0 を設定する。
【0052】ストライプ領域A0 は図21に示したホロ
グラム形成面34と同様、縦方向にm個の要素ホログラ
ム108に分けられていることから、ストライプ領域A
0 に属する要素ホログラム領域S00〜Sm0 の全てにつ
いて同じ2次元画像G0 を対象に、前記(3)(4)式
により位相分布を計算する。ストライプ領域A0 につい
ての位相分布の計算が済んだならば、残りのストライプ
領域A1 〜Anを設定し、同様に位相分布を計算する。
【0053】ここで、ストライプ領域A0 〜Anに対す
る位相分布の計算は、仮想スクリーン面に対する3次元
画像から2次元画像を投影する際に、ストライプ領域A
0 〜Anの水平方向の異なる位置で3次元画像に対する
視線を水平状態に保ったまま水平方向の視点位置を変え
るか、常に表示しようとする物体の1点を指向するよう
に視点位置を変えるかで、2次元画像308の表示面は
異なった位置に設定される。
【0054】図25は水平方向での視点位置の変化に対
し、対象物を見る視線方向を水平に移動した場合の位相
分布の計算の様子を示している。即ち、図25は中央付
近にあるストライプ領域Aiに対応した画像内容Giを
もつ2次元画像308の表示状態を示しており、1つ左
側のストライプ領域Ai- 1 については2次元画像308
の大きさを同じにすると、左側に1つずらした破線の2
次元画像Gi-1 のようになる。また、ストライプ領域A
iから1つ右側にずらしたストライプ領域Ai+1 につい
ては、同じく右側に1つずれた破線で示す2次元画像G
i+1 のようになる。
【0055】これに対し、図26は水平方向のストライ
プ領域A0 〜Anに対応する異なった位置で常に対象物
の1点を向くように視線方向を設定した場合であり、中
央付近にあるストライプ領域Aiに対応した2次元画像
308をGiとすると、左側に1つずらしたストライプ
領域Ai-1 については右回りに1つずれた2次元画像G
i-1 となり、またストライプ領域Aiに対し右側に1つ
ずれたストライプ領域Ai+1 については左周りに1つず
れた2次元画像Gi+1 となる。
【0056】即ち、水平方向の視点位置の変化に対し2
次元画像308の面が回転した位置となり、この2次元
画像の面の動きに応じた2次元画像の画素データの位置
設定が行われ、順次回転する2次元画像に対応するスト
ライプ領域の位相分布の計算を行うことになる。図24
に示した水平方向にのみ視差をもつホログラムの位相分
布の計算について、イメージ・ホログラムの位相分布を
計算する場合には、図22,図23に示した仮想ホログ
ラフィック・ステレオグラム318の仮想開口320が
図24のホログラム形成面34に示すように水平方向に
分割した垂直方向に長い仮想ストライプ開口となる点が
相違するだけであり、各仮想ストライプ開口に対応した
2次元画像の各画素についてイメージ・ホログラム形成
面における光束到達領域を求めて、この光束到達領域に
ついて対応画素から位相分布を計算すればよい。 8.2次元画像の分割によるホログラムの位相計算 図27は分割した2次元画像から計算される水平方向に
のみ視差をもつホログラムの位相分布の計算を示した説
明図である。
【0057】図27において、ホログラム形成面34は
水平方向に分割された垂直方向に長いストライプ領域A
0 〜Anで構成されている。これに対し2次元画像10
8は垂直方向に分割された水平方向に長い分割領域DG
0 〜DGmとしている。2次元画像108としてはホロ
グラム形成面34の左隅のストライプ領域A0を水平方
向の視点位置として求めた2次元画像G0 を設定してお
り、2次元画像G0 は分割領域DG0 〜DGnmに分け
られており、これがホログラム形成面34の垂直方向に
おける要素ホログラム領域S00〜S0 mに対応していた
とする。
【0058】この場合、要素ホログラム領域S00につい
ては対応する分割領域DG0 の画素のみから位相分布を
計算し、残りの要素ホログラム領域S01〜S0 mについ
ても対応する2次元画像G0 の分割領域DG1 〜DGm
毎に位相分布を計算する。このような2次元画像を水平
方向に長い領域に分割することで、ホログラム形成面3
4における1つの要素ホログラム領域Sij(但し、i
=0〜n、j=0〜m)における位相分布の計算量を低
減できる。
【0059】図27に示した分割した2次元画像につい
てのイメージ・ホログラムの位相計算については、2次
元画像108の分割領域DG0 〜DGmの領域毎に仮想
開口に対応した光束到達範囲での位相分布が計算される
ようになる。例えば、ストライプ領域A0 の一番上の要
素セグメント領域S00を仮想開口とした場合、対応する
2次元画像108の分割領域DG0 を構成する各画素に
ついてS00に対応する仮想開口を通ってイメージ・ホロ
グラム形成面に到達する光束到達領域を求め、この領域
について対応する画素の位相分布を計算すればよい。
【0060】また、図27の分割した2次元画像から生
成されるイメージ・ホログラムの位相分布については、
イメージ・ホログラムの位相分布の計算における参照光
の設定をホログラムに垂直に入射させる計算条件を設定
した場合、イメージ・ホログラムにおける位相分布は水
平方向のみの成分となるため、立体像の再生時には垂直
方向への光学的な拡大が必要となる。
【0061】そこで図28に示すように、水平方向のみ
の位相分布成分を液晶デバイス130で表現して立体表
示する場合、液晶デバイス130の先に縦方向の視域拡
大機能をもつ光学素子として、例えばレンティキュラレ
ンズ322を垂直方向に並べたレンテュキュラシート3
20を設け、液晶デバイス130に表現した水平方向の
みのホログラム位相分布による再生光の波面変換に対し
レンティキュラシート320で垂直方向に拡散し、垂直
方向にも十分な幅をもった視域324を作り出すように
する。 9.位相計算量の低減 図29は本発明のホログラム及びイメージ・ホログラム
における位相分布の計算量を低減するための方法を示し
た説明図である。図29にあっては、2次元画像308
の中の画像がある領域326のみを位相計算に用いる画
素データとし、画像の存在しない領域の画素を位相計算
の対象から除外することで計算量を低減することができ
る。
【0062】図30は図21に示した水平及び垂直方向
に視差をもつ位相計算における計算量の低減方法を示し
たもので、ホログラム306に対し視域324が決まっ
ている場合には、図示の中央の要素ホログラム108を
例にとると、視域324により定まる2次元画像308
の表示領域の画素のみを用いて要素ホログラム108の
位相分布を計算する。このように、位相分布の計算に用
いる2次元画像の領域を視域により制限することで計算
量を大幅に低減できる。 10.立体像の表示 図31は計算により求めた位相分布を表現して参照光の
照射により立体像を表示するホログラム表示装置の外観
を示した説明図である。
【0063】図31において、装置本体128の前面に
は電気的にホログラムを生成する空間光変調装置130
が設けられており、空間光変調装置130を透過する0
次光を遮光するためのフード132を設けている。図3
2は図31の内部構造を示したもので、点光源として機
能するレーザ光源134、コリメートミラー136、更
にコントローラ138を内蔵している。コントローラ1
38は計算により求めた位相分布を空間光変調装置13
0に付与しており、この状態でレーザ光源134から点
光源として照射された球面波を反射型のコリメートミラ
ー136で平行光に変換して空間光変調装置130に照
射し、立体像135を再生する。
【0064】この場合、一部の平行光が0次光としてそ
のまま空間光変調装置130を透過することから、フー
ド132により遮光している。ここで、レーザ光源13
4としては、任意のレーザ光源を使用することができる
が、小型の半導体レーザを用いることが望ましい。半導
体レーザにあっては、波長幅が数nm以下の発光スペク
トルを有し、鮮明な立体像を再生することができる。
【0065】使用波長は可視光域であれば任意の波長を
利用できるが、ホログラムの位相分布を計算する段階で
再生に用いる光源の波長を考慮する必要がある。具体的
には、波長が600nm台の赤色、500nm台の緑
色、あるいは400mn台の青色の光を発する半導体レ
ーザを使用することができる。また、図18に示したよ
うな物体110がホログラム形成面34から離れている
フレネル型のホログラムにあっては、距離が大きくなる
程、再生光の波長幅による色分散の影響を受け易いこと
から、波長帯域が狭い半導体レーザを使用することが望
ましい。
【0066】一方、図19に示したような物体114が
ホログラム形成面34の近くに生じるイメージ型ホログ
ラムでは、再生光の波長幅による色分散の影響は受けに
くいことから、多少、波長幅が広くても鮮明な再生像を
得ることができる。このため、イメージ型のホログラム
にあっては、波長幅が10nm程度と広いハロゲンラン
プ等を使用することもできる。
【0067】また、図32にあっては、レーザ光源13
4から直接、球面波を発射しているが、レーザビームを
対物レンズとピンホールで発生させる構成や、光ファイ
バにレーザ光を通して出射時に発散させる構成としても
よい。図33は本発明で用いる空間光変調装置130の
一実施例を示した説明図である。
【0068】図33において、空間光変調装置130は
この実施例にあっては液晶ディスプレイを使用してい
る。即ち、入射面側のガラス基板140に続いて一様な
透明電極144を設け、出射側のガラス基板142に続
いては1つの表示セグメントを構成する分岐された透明
電極146−1〜146−nを形成している。透明電極
144,146−1〜146−nに続いては絶縁層14
8,150を介して配向膜152,154が設けられ、
配向膜152,154の間に液晶160を設けている。
【0069】この図33の液晶ディスプレイは、計算さ
れた位相情報に対応した電圧が各分割電極146−1〜
146−nで決まる液晶セル毎に加わるように駆動され
る。液晶セルは印加された電圧に応じて再生光162が
透過する方向に対する屈折率を変化させる。図34は液
晶ディスプレイの3画素分を例にとって位相変調の様子
を示す。異なる位相状態、即ち屈折率に駆動された画素
116−1,116−2,116−3に左側より位相の
揃った例えば平面波でなる再生光162−1〜162−
3が入射すると、液晶内部の光学的距離が画素166−
1〜166−3によって異なるため、出射時の光164
−1〜164−3に位相ずれを生ずる。
【0070】理想的には、0から2π、即ち光学的距離
で波長分の長さの範囲の間の任意の位相を表現できるこ
とが望まれる。しかしながら、離散的に多値レベルで位
相を表現しても、実用的な範囲に近似的に位相分布は表
現できる。ここで、液晶の厚さdは印加電圧によって変
えることのできる最大屈折率の変化Δnとの積Δn×d
が、再生光の波長λに等しくなる条件を満足するように
決定されている。勿論、位相分布を正確に表現し、鮮明
な再生立体像を得るためには、液晶セルを波長のオーダ
ーまで小さくして解像度の高い液晶ディスプレイを使用
することが必要である。
【0071】図35は本発明の立体像表示装置の他の実
施例を示した説明図であり、この実施例にあっては反射
型の空間光変調装置を用いたことを特徴とする。図35
において、装置本体128内には反射型の空間光変調装
置130が設けられており、コントローラ138により
計算された位相分布のホログラムを電子的に表現してい
る。レーザ光源134からの再生光はミラー140で反
射され、更にハーフミラー142で反射されて反射型の
空間光変調装置130に入射する。反射型の空間光変調
装置130からの変調光はハーフミラー142を透過
し、立体像を表示する。
【0072】反射型の光変調素子130は図36に示す
ように透過型液晶ディスプレイ144の一方から再生光
を入射し、反対側の反射面146により反射し、再度透
過型液晶ディスプレイ144内を伝わって出射する。こ
のように、二度、透過型液晶ディスプレイ144内を通
過することから、図33に示した透過型液晶ディスプレ
イに比べ、位相変化を得るための液晶の厚さを半分とす
ることができる。但し、偏光が保存されるホモジニアス
配向の液晶を用いる。
【0073】図37は本発明の立体像表示装置の他の実
施例を示した説明図であり、この実施例にあっては計算
された位相分布の情報を光学的に書き込んで再生するよ
うにしたことを特徴とする。図37において、装置本体
128内には光走査部145からレーザ光によって光学
的に位相分布情報を書込み可能な空間光変調装置148
が設けられている。空間光変調装置148に対し、光走
査部145からレーザ光により位相分布情報を書き込む
と、コントローラ138は空間光変調装置148を図3
6に示した反射型の液晶ディスプレイと同じ状態に制御
し、レーザ光源134からのレーザ光をミラー140及
びハーフミラー142で反射して再生光として入射し、
ハーフミラー142を介して立体画像を表示している。
【0074】図38は図37で用いる光学的に書込可能
な空間光変調装置の構造説明図である。図38におい
て、書込み光170の入射側のガラス基板150に続い
て透明電極154,光導電部156及び遮光層158が
設けられる。遮光層158に続いては誘電体ミラー16
0が設けられる。再生光172が入射する左側にはガラ
ス基板152が設けられ、続いて透明電極155が設け
られる。透明電極155と誘電体ミラー160の間には
絶縁層164,162を介して液晶165が配置されて
いる。
【0075】図38の空間光変調装置148の動作は、
まず書込み光170を光導電部156で受けると、光の
強度が大きいほど光導電部の抵抗値が低下する。光導電
部156の抵抗値が変化すると、駆動電圧は一定である
が光導電部156の抵抗値が変化することで、誘電体ミ
ラー160を介して液晶165の両端に加わる電圧が抵
抗値分だけ変化する。
【0076】このように液晶165に加わる電圧が変化
すると屈折率が変化し、入射した再生光172は誘電体
ミラー160で反射されて戻ってくる際に、位相変調を
受けた変調光174となる。図39は本発明の立体表示
装置の他の実施例を示す。図39の実施例にあっては、
再生光180を計算された位相分布を表現した透過型液
晶ディスプレイ等を用いた空間光変調装置130に入射
して変調した後、投射光学系176により拡大されてホ
ログラムスクリーン178に投射され、視野角θの視野
範囲182において立体像を見られるようにしている。
【0077】図40は本発明の立体表示装置の他の実施
例を示したもので、0次光を防ぐフードを不要にしたこ
とを特徴とする。即ち、図40の実施例にあっては、本
体128に0次光の出射を抑制する屈折体185を一体
化した空間光変調装置184を設けており、図41に示
すようにレーザ光源134からの球面波を屈折体185
に導き、コリメートミラー128で反射させ、屈折体1
85と一体化した空間光変調装置184に臨界角以上の
入射角で照射し、これによって0次光を全反射し、外部
に出射しないようにしている。このため、0次光を防ぐ
ためのフードは不要である。 11.カラー立体表示 本発明でカラー立体像を表示する場合には、図3に示し
たステップS2の3次元情報の生成、ステップS3の2
次元画像の生成、及びステップS4の位相分布の計算
を、例えばRGBの各成分毎に行えばよい。
【0078】図42は2系統の立体表示装置を用いてマ
ルチカラー表示を行うカラー立体表示装置の実施例構成
図である。図42において、空間光変調装置200には
コントローラ226で例えばR成分について計算された
位相分布に従った駆動が行われ、また空間光変調装置2
02はG成分について計算した位相分布に従った駆動が
行われる。空間光変調装置200,202に対してはレ
ーザ光源206,208、シャッター212,214、
及びコリメートレンズ216,218により再生光が照
射され、R成分立体像228とG成分立体像230を表
示する。
【0079】G成分立体像230にハーフミラー220
で反射されて観察者の眼224に見え、一方、R成分立
体像228はハーフミラー220を透過して眼224に
入る。従って、観察者はR成分立体像228にG成分立
体像230が重なった合成カラー立体像を見ることがで
きる。図43は本発明のカラー立体表示装置の他の実施
例を示したもので、RGB成分毎に位相分布を計算して
合成カラー表示するようにしたことを特徴とする。即
ち、図43の実施例は図42の実施例に加えてB成分の
表示系統としてレーザ光源210、シャッター215,
コリメートレンズ219を設け、B成分について計算さ
れた位相分布に従って駆動される空間光変調装置204
を設けている。更に、空間光変調装置204に対応して
ハーフミラー222が追加されている。
【0080】この図43の実施例にあっても、矢印で示
すR,G,Bの各成分のカラー合成の立体像を観察者の
眼224で見ることができる。図44は図43のコント
ローラ226によるシャッター212,214,215
の開閉駆動によるRGB成分の時分割表示のための駆動
信号ER ,EG ,EBを示しており、周期T=1/30
秒で繰り返すと共に、各信号は(T/3)のタイミング
遅れをもつように駆動する。
【0081】尚、図42のRGの2成分の場合には、2
つの信号ER ,EG のタイミングずれを(T/2)とす
ればよい。図45は図42及び図43における他の駆動
方法を示したタイミングチャートであり、この実施例に
あっては周期T=1/30秒で一斉にシャッターを開い
て、2つまたは3つのカラー成分の立体像を異なる位置
に同時表示してカラー合成するようにしたことを特徴と
する。
【0082】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、時間的に物体位置が変化する動画表示において、物
体位置と仮想スクリーンとの間隔を常に眼に疲労を与え
ることのない許容された範囲内に設定した条件での位相
分布を計算して立体像を動的に表示するため、動画表示
で立体像の位置が変化しても観察者に与える疲労を最小
限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の実施例構成図
【図3】本発明による立体表示方法の基本的な処理過程
を示したフローチャート
【図4】図3の2次元画像生成過程の詳細を示したフロ
ーチャート
【図5】従来の仮想スクリーンと時間的に変化する物体
位置との関係を示した説明図
【図6】本発明により設定される仮想スクリーンと時間
的に変化する物体位置との関係を示した説明図
【図7】本発明における視点から物体位置までの距離に
対する仮想スクリーン設定位置の許容限界を示した特性
【図8】本発明における複数物体を1つにまとめて仮想
スクリーンを設定する説明図
【図9】本発明における複数物体ごとに仮想スクリーン
を設定する説明図
【図10】本発明における複数物体のゾーン分割の説明
【図11】図10の分割ゾーンごとの仮想スクリーンの
設定を示した説明図
【図12】図11のゾーン分割における投影2次元デー
タの生成を示した説明図
【図13】本発明における奥行きのある単一物体のゾー
ン分割の説明図
【図14】図13の分割ゾーンごとの仮想スクリーンの
設定を示した説明図
【図15】図14のゾーン分割における投影2次元デー
タの生成を示した説明図
【図16】本発明における奥行き構造をもつ物体に対す
る仮想スクリーンの設定を示した説明図
【図17】図16に示した奥行き構造をもつ物体の投影
2次元データの生成を示した説明図
【図18】フレネルタイプのホログラムを生成する位相
分布計算の原理を示した説明図
【図19】イメージタイプのホログラムの生成原理を示
した説明図
【図20】イメージタイプのホログラム生成における位
相分布の計算範囲を示した説明図
【図21】本発明による水平及び垂直方向に視差をもつ
ホログラム位相分布計算を示した説明図
【図22】本発明によるイメージ・ホログラムの位相分
布計算を示した説明図
【図23】図22のイメージ・ホログラムにおける計算
領域の説明図
【図24】本発明による水平方向に視差をもつホログラ
ム位相分布計算を示した説明図
【図25】図24において視点の位置変化に対し光軸が
平行の場合のホログラム位相分布計算の説明図
【図26】図24において視点の位置変化に対し光軸が
物体の一点を指向する場合のホログラム位相分布計算の
説明図
【図27】分割した2次元画像によるホログラム位相分
布計算の説明図
【図28】分割した2次元画像から計算されたイメージ
・ホログラムの位相分布による立体表示の説明図
【図29】画像の領域のみで位相分布計算を行って計算
量を低減する説明図
【図30】視域に対応する画像領域のみで位相分布計算
を行って計算量を低減する説明図
【図31】本発明の立体表示装置の実施例を示した説明
【図32】図31の内部構造を示した説明図
【図33】本発明で空間光変調装置として用いる液晶デ
ィスプレイの構造説明図
【図34】図33の3つの液晶セルを取出して再生光に
対する位相変調を示した説明図
【図35】反射型空間光変調装置を用いた本発明の他の
立体表示装置の説明図
【図36】図35で用いる反射型空間光変調装置の説明
【図37】光書込型の空間光変調装置を用いた本発明の
立体表示装置の説明図
【図38】図37で用いる光書込型の空間光変調装置の
構造説明図
【図39】拡大スクリーンを用いた本発明の立体表示装
置の説明図
【図40】0次光の透過を防ぐ屈折ホログラムを一体化
した空間光変調装置を用いた本発明の立体表示装置の説
明図
【図41】図40の装置の内部構造の説明図
【図42】R,Gの2成分を用いてカラー立体表示を行
う本発明の立体表示装置の説明図
【図43】R,G,Bの3成分を用いてカラー立体表示
を行う本発明の立体表示装置の説明図
【図44】図43でカラー成分を時分割で合成表示する
ためのタイミングチャート
【図45】図43でカラー成分を同一時刻に位置分割し
て合成表示するためのタイミングチャート
【図46】ホログラフィックス・ステレオグラムの作成
で対象物を撮影する位置を示した説明図
【図47】図46で撮影したフィルムを用いたホログラ
フィック・ステレオグラムの露光により作成するための
説明図
【図48】図47で作成したホログラムを用いてイメー
ジ・ホログラムを作成する説明図
【図49】図48で作成したイメージ・ホログラムによ
る立体表示の説明図
【符号の説明】
10:3次元情報生成部 12:仮想スクリーン設定部 14:テーブル 16:2次元画像生成部 18:ホログラム位相計算部 20,24:ホログラム表示装置 22:イメージ・ホログラム位相計算部 26:ホログラフィック・ステレオグラム 28:観察者(視点) 30−1,30−2:像位置 32−1〜32−3:仮想スクリーン(2次元平面) 34:ホログラム形成面 36,38,40,68,70,90,92,94,96,98 :対象物 42,44,46,80,82,84 :ゾーン 70:円筒体 70−1〜70−3:円筒片 108:要素ホログラム 110:物体 111:サンプリング点 112:結像レンズ 114:実像 118,118−1,118−2:奥行き画像表示面 120:像 128:装置本体 130:空間光変調装置 132:フード 134,206,208,210:レーザ光源 135:ホログラム像 136:コリメートミラー 138,226:コントローラ 140,142,150,152:ガラス基板 144,146−1〜146−n,154,155:透
明電極 148,150,156:絶縁層 152,154,164,166:配向膜 160,165:液晶 162,162−1〜162−3,172,180:再
生光 164,164−1〜164−3,174:変調光(変
調された光) 140:ミラー 142,220,222:ハーフミラー 145:光走査部 146:反射体 148:光書込型空間光変調装置 156:光導電部 158:遮光層 160:誘電体ミラー 166:スペーサー 176:投射光学系 178:ホログラムスクリーン 182:視認範囲 184:屈折ホログラム一体型空間光変調装置 185:屈折体 186:ホログラム像 200,202,204:空間光変調装置(カラー成分
用) 212,214,215:シャッター 216,218,219:コリメートレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 宣子 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像位置が時間的に変化する3次元情報を生
    成する3次元情報生成過程と、 該3次元情報生成過程で生成した3次元情報から得られ
    た時間的に変化する像位置に追従して、2次元画像を生
    成する仮想スクリーン面を設定する仮想スクリーン面設
    定過程と、 該仮想スクリーン面設定過程で設定されたスクリーン面
    上に前記3次元情報から視方向の異なる複数の2次元画
    像を生成する2次元画像生成過程と、 該2次元画像生成過程で生成された複数の2次元画像か
    らホログラム形成面における位相分布を計算する位相分
    布計算過程と、 該位相分布計算過程で求めた位相分布をホログラム形成
    面に表現するホログラム表現過程と、 該ホログラム表現過程で表現された位相分布に対し参照
    光を照射して光学的波面に変換することにより立体像を
    表示する波面変換過程と、を備えたことを特徴とするホ
    ログラムの立体表示方法。
  2. 【請求項2】像位置が時間的に変化する3次元情報を生
    成する3次元情報生成過程と、 該3次元情報生成過程で生成した3次元情報から得られ
    た時間的に変化する像位置に追従して、2次元画像を生
    成する仮想スクリーン面を設定する仮想スクリーン面設
    定過程と、 該仮想スクリーン面設定過程で設定されたスクリーン面
    上に、ホログラム形成面を水平方向に分割した垂直方向
    に長い領域のそれぞれから見た前記3次元情報の投影像
    として水平方向に視差のある複数の2次元画像を生成す
    る2次元画像生成過程と、 該2次元画像生成過程で生成された複数の2次元画像か
    らホログラム形成面における位相分布を計算する位相分
    布計算過程と、 該位相分布計算過程で求めた立体像の位相分布をホログ
    ラム形成面に表現するホログラム表現過程と、 該ホログラム表現過程で表現された位相分布に対し参照
    光を照射して光学的波面に変換することにより立体像を
    表示する波面変換過程と、を備えたことを特徴とするホ
    ログラムの立体表示方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の立体表示方法に於い
    て、前記位相分布計算過程は、ホログラム形成面を微小
    な要素ホログラム領域に分け、各要素ホログラムから見
    た2次元画像から位相分布を計算することを特徴とする
    立体表示方法。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の立体表示方法に於い
    て、前記位相分布計算過程は、2次元画像を垂直方向に
    分割した水平方向に長い画像領域に分割し、該画像分割
    領域毎にホログラム形成面を分けて位相分布を計算する
    ことを特徴とする立体表示方法。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載の立体表示方法に於い
    て、前記仮想スクリーン設定過程は、少なくとも物体の
    重心を通る位置に仮想スクリーンを設定することを特徴
    とする立体表示方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の立体表示方法に於いて、前
    記仮想スクリーン設定過程は、表示対象者が複数存在す
    る場合、各物体毎に時間的に変化する仮想スクリーン位
    置を設定することを特徴とする立体表示方法。
  7. 【請求項7】請求項5記載の立体表示方法に於いて、前
    記仮想スクリーン設定過程は、表示対象者が複数存在す
    る場合、複数の物体を1つと見做して時間的に変化する
    仮想スクリーン位置を設定することを特徴とする立体表
    示方法。
  8. 【請求項8】像位置が時間的に変化する3次元情報を生
    成する3次元情報生成手段と、 該3次元情報生成手段で生成した3次元情報から得られ
    た時間的に変化する像位置に追従して、2次元画像を生
    成する仮想スクリーン面を設定する仮想スクリーン面設
    定手段と、 該仮想スクリーン面設定手段で設定されたスクリーン面
    上に前記3次元情報から視覚方向の異なる複数の2次元
    画像を生成する2次元画像生成手段と、 該2次元画像生成手段で生成された複数の2次元画像か
    らホログラム形成面における位相分布を計算する位相分
    布計算手段と、 該位相分布計算手段で求めた位相分布をホログラム形成
    面に表現するホログラム表現手段と、 該ホログラム表現手段で表現された位相分布に対し参照
    光を照射して光学的波面に変換することにより立体像を
    表示する波面変換手段と、を備えたことを特徴とするホ
    ログラムの立体表示装置。
  9. 【請求項9】像位置が時間的に変化する3次元情報を生
    成する3次元情報生成手段と、 該3次元情報生成手段で生成した3次元情報から得られ
    た時間的に変化する像位置に追従して、2次元画像を生
    成する仮想スクリーン面を設定する仮想スクリーン面設
    定手段と、 該仮想スクリーン面設定手段で設定されたスクリーン面
    上に、ホログラム形成面を水平方向に分割した垂直方向
    に長い領域のそれぞれから見た前記3次元情報の投影像
    として水平方向に視差のある複数の2次元画像を生成す
    る2次元画像生成手段と、 該2次元画像生成手段で生成された複数の2次元画像か
    らホログラム形成面における位相分布を計算する位相分
    布計算手段と、 該位相分布計算手段で求めた立体像の位相分布をホログ
    ラム形成面に表現するホログラム表現手段と、 該ホログラム表現手段で表現された位相分布に対し参照
    光を照射して光学的波面に変換することにより立体像を
    表示する波面変換手段と、を備えたことを特徴とするホ
    ログラムの立体表示装置。
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