JP3274802B2 - 三次元像投写装置 - Google Patents

三次元像投写装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元像を拡大投
写する三次元像投写装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の三次元像投写装置においては、特
開平5−107504号公報、特公昭50−38032
号公報、SPIE Vol.120 Three-Dimensional Imaging(197
7)『PROGRESS ON THE HOLOGRAPHIC MOVIE PROCESS IN T
HE USSR』等に開示されている。
【0003】図9は、特開平5−107504号公報に
開示された三次元像表示装置の構成図である。図9に示
すように、この装置は、水平方向に並んだ複数のLCD
100、複数の投写レンズ101、及びフレネルレンズ
102から成るプロジェクターから発せられたそれぞれ
の視差像が、凸面鏡103を介して、レンチキュラーレ
ンズと拡散反射面とから成る再帰性反射スクリーン10
4に投写され、立体像が視認されるものである。そし
て、この装置によって得られる三次元像は、左右の眼で
異なる視差像を視認するいわゆるステレオグラムであ
る。また、特公昭50−38032号公報に開示された
三次元像表示装置は、特開平5−107504号公報に
開示された三次元像表示装置に用いられている再帰性反
射スクリーン104に、ホログラムから再生される三次
元の実像を投写レンズによって投写したものである。
【0004】図10及び図11は、SPIE Vol.120 Three
-Dimensional Imaging(1977)『PROGRESS ON THE HOLOGR
APHIC MOVIE PROCESS IN THE USSR』に開示された三次
元像投写装置の構成図である。図10に示すように、こ
の装置は、三次元物体(本文献では、光源200により
ホログラム201から再生される実像であるホログラム
再生像202)を、凹面鏡の多重ホログラムから成るス
クリーン203に、Aの位置から投写レンズ204を用
いて投写している。この装置によって形成される三次元
像は、物体の実像205であり、完全な三次元像であ
る。また、この装置は、1枚のホログラムに凹面鏡を多
重に記録しているので、多重に記録した分の人数による
観察が可能となっている。図10では、凹面鏡のホログ
ラムを2重に記録しているので、図10中のBとCの観
察窓から、観察者の目206、207の位置で、三次元
像を観察することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平5−107504号公報に開示された従来技術
は、原理的にステレオグラムによる立体視なので、視差
を利用したものであり、他の立体視機構である調節等の
機能を用いていないため、眼が疲労し長時間の視認が出
来ないという問題点があった。
【0006】また、上記の特公昭50−38032号公
報に開示された従来技術は、ホログラムの実像を投写レ
ンズで投写しているが、ホログラムの実像が遠近裏がえ
し(奥行き反転)となるので、再帰性反射スクリーンに
投写することによって正しい三次元像に変換している。
このような装置では、ホログラムの実像を投写する場合
には問題はないが、被投写物体が実在する物体であった
り、ホログラム以外の三次元像表示装置によって表示さ
れた奥行きが正しい(ホログラムの再生実像のように奥
行き反転が起こっていない)三次元像を投写すると、投
写像は奥行きが反転してしまうという問題があった。
【0007】そして、上記のSPIE Vol.120 Three-Dimen
sional Imaging(1977)『PROGRESS ON THE HOLOGRAPHIC
MOVIE PROCESS IN THE USSR』に開示された従来技術
は、物体の実像を見ているため全ての立体視機構を用い
ているので、眼の疲労は起こりにくいが、視域が狭く三
次元像の全視野を観察できる範囲が限られていた。その
装置で視域をひろげるためには、投写レンズの口径を大
きくすることが考えられるが、レンズの製作上困難であ
る。また、図11に示すように、凹面鏡(図11では凹
面鏡として凹面鏡のホログラム203を用いている)で
投写レンズ208を拡大結像すればよいが、観察者20
9の観察位置が凹面鏡(凹面鏡のホログラム203)か
ら離れてしまい、狭い場所では使えないものとなってし
まう。なお、図11において、三次元物体210は、光
源200に照射され、投写レンズ204により、凹面鏡
のホログラム(ホログラムスクリーン)203に投写さ
れるものである。
【0008】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであって、視野が広く、実像視認タイ
プなので眼の疲労が起きにくく、コンパクトな三次元像
投写装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、本発明では、三次元像を拡大投写する投写レンズ
と、その投写レンズの拡大虚像を形成する第1の凹面鏡
と、投写レンズの実像を形成する第2の凹面鏡とから三
次元像投写装置を構成している。
【0010】さらに、本発明では、上記の三次元像投写
装置において、第1の凹面鏡を第1のホログラムから構
成し、第2の凹面鏡を第2のホログラムから構成してい
る。
【0011】また、本発明では、上記の三次元像投写装
置において、投写レンズの虚像を第2の凹面鏡の曲率中
心の位置にしている。
【0012】さらに、本発明では、上記の三次元像投写
装置において、第1のホログラムと第2のホログラムと
を密着させて構成している。
【0013】本発明の三次元像投写装置では、投写レン
ズが物体の拡大虚像を投写レンズの物空間側に形成する
ように働き、第1の凹面鏡が投写レンズからの拡大虚像
と投写レンズによる物体の拡大虚像との両拡大虚像を第
1の凹面鏡の曲率中心逆側に形成するように働き、第2
の凹面鏡が第1の凹面鏡によって形成された物体の拡大
虚像と投写レンズの拡大虚像とに対して第2の凹面鏡の
曲率中心側にそれぞれの実像を形成するように働く。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本発明による第
1の実施形態の三次元像投写装置の概略を示す説明図で
ある。 図1に示すように、この三次元像投写装置1
は、投写レンズ2と第1の凹面鏡3と第2の凹面鏡4と
によって構成されており、被投写物体5からの光線が主
光線8の光路を通り第2の凹面鏡4の曲率中心方向に拡
大された被投写物体の実像6と投写レンズの実像7とを
結んでおり、投写レンズの実像7の領域を通して被投写
物体の実像6を観察することができるものである。
【0015】図2は、第1の実施形態の三次元像投写装
置の光学系による光線追跡シミュレーションの一例であ
る。図2から分かるように、図示しない光源によって照
明された被投写物体5から広がる光線が、投写レンズ2
を通り、第1の凹面鏡3と第2の凹面鏡4とによって反
射され、被投写物体の実像6と投写レンズの実像7とが
結ばれており、観察者は投写レンズの実像7の範囲から
観察すれば拡大された被投写物体の実像6の全視野を観
察することができる。
【0016】次に、図3を参照して、第1の実施形態の
三次元像投写装置の構成要素の位置関係と作られる像の
位置と像の倍率を説明する。投写レンズ2は焦点距離f
であり、被投写物体5と投写レンズ2の間隔L1はこの
焦点距離fより小さくする。被投写物体5はこの投写レ
ンズ2を通ることにより投写レンズ2の後方、下式
(1)に示すL4の位置に被投写物体の虚像9を結ぶ。
【0017】L4=L1×f/(f−L1) …(1) 第1の凹面鏡3は曲率半径R1であり、被投写物体の虚
像9からの距離L4+L2がR1よりも小さくなるよう
に、投写レンズ2からL2の距離を離して配置される。
この第1の凹面鏡3によって、投写レンズ2と被投写物
体の虚像9の虚像が第1の凹面鏡3の裏面にそれぞれ、
第1の凹面鏡3からL3、L5の距離の場所に結ばれ
る。L3とL5の値は下式(2)及び(3)に示す。
【0018】 L3=L2×R1/(R1−2×L2) …(2) L5=R1×(L2+L4)/[R1−2×(L2+L4)] …(3) 第2の凹面鏡4は曲率半径R2であり、投写レンズの虚
像10を等倍に第2の凹面鏡4の手前L8の位置に結像
する。したがって、投写レンズの虚像10と第2の凹面
鏡4の距離L6と第2の凹面鏡4と投写レンズの実像7
の距離L8は第2の凹面鏡4の曲率半径R2に等しくす
る。すなわち、下式(4)のような関係になる。
【0019】L6=L8=R2 …(4) つまり、投写射レンズの虚像10が第2の凹面鏡4の曲
率中心の位置にくるように、第2の凹面鏡4を配置す
る。
【0020】また、第2の凹面鏡4による被投写物体の
虚像11の実像7は第2の凹面鏡4から、L7離れた所
につくられ、下式(5)のようになる。
【0021】 L7=[2×(L6+L5−L3)−R2]/[R2×(L6+L5−L3)] …(5) 次に、被投写物体の実像6と観察視域である投写レンズ
の実像7の倍率について説明する。投写レンズ2は第1
の凹面鏡3によってL5/L2倍に拡大され、第2の凹面
鏡4によっては等倍になるので、トータルとしてL5/
L2倍に拡大される。また、被投写物体5は投写レンズ
2によってL4/L1倍に、第1の凹面鏡3によって、L
5/(L2+L4)倍に、第2の凹面鏡4によってL7/
(L5−L3+L6)倍になり、トータルとして、L4×L
5×L7/[L1×(L2+L4)×(L5−L3+L6)]倍
となる。
【0022】以上説明した計算を具体的に、投写レンズ
2の焦点距離fを300mm、第1と第2の凹面鏡3、
4の曲率半径R1、R2を1100mmとし、L1を1
00mm、L2を275mmとして行うと、1.94倍
に拡大された被投写物体の実像6が第2の凹面鏡4から
711mm離れた所に形成され、2倍に拡大された観察
領域である投写レンズの実像6が第2の凹面鏡4から1
100mm離れた所に形成される。
【0023】以上説明したように、第1の実施形態の三
次元像投写装置によれば、物体と観察領域を拡大投写す
る場合に、投写レンズの虚像10が第2の凹面鏡4の曲
率中心になるように配置されているので、被投写物体の
実像とその観察領域が第2の凹面鏡4から著しく離れる
ということがない。また、反射鏡を用いているので色収
差がなく、色収差の少ない投写レンズを用いることでカ
ラー化にも対応できる。
【0024】次いで、第2の実施形態として、上記第1
の実施形態の凹面鏡に代えて、凹面鏡の機能を果たすホ
ログラムを用いたものについて説明する。なお、本実施
形態における構成物の配置は、上記第1の実施形態の配
置関係と同じである。
【0025】図4は、図1、図2、及び図3で説明した
第1の実施形態における第1の凹面鏡3の機能を果たす
ホログラムを作成するための光学系の概略を示す図であ
る。第1の実施形態の第1の凹面鏡3の作用は虚像形成
であるので、図4に示すように感光材料32の両側か
ら、発散光28、31をそれぞれ入射させることによっ
て作成される。すなわち、レーザ光源20から発せられ
た光束21がビームスプリッタ22により光束23及び
光束24に分割され、光束23はミラー25及びミラー
26を介し、対物レンズ27により拡げられて発散光2
8となり感光材料32の一方を照射し、光束24はミラ
ー29を介し、対物レンズ30により拡げられ発散光3
1となり感光材料32の他方を照射するとによって、感
光材料32がホログラムとして作成されものである。こ
こで、対物レンズ30の位置は図3の投写レンズ2と被
投写物体の虚像9の間であり、対物レンズ27の位置は
投写レンズの虚像10と被投写物体の虚像11の間であ
る。
【0026】このように記録されたホログラム33は、
リップマン反射型ホログラムとなり、図5に示すよう
に、第1の凹面鏡3と同様にホログラム33の手前にあ
る物体34を、ホログラム33の後方に虚像35として
結像する作用をもつものである。
【0027】図6は、図1、図2、及び図3で説明した
第1の実施形態における第2の凹面鏡4の機能を果たす
ホログラムを作成するための光学系の概略を示す図であ
る。第2の凹面鏡4の作用は実像形成であるので、図6
に示すように、感光材料38の両側から集束光37と発
散光39をそれぞれ入射させることによって作成され
る。すなわち、レーザ光源20から発せられた光束21
がビームスプリッタ22により光束23及び光束24に
分割され、光束23はミラー25及びミラー26を介
し、対物レンズ27により拡げられて発散光39となり
感光材料38の一方を照射し、光束24はミラー29を
介し、対物レンズ30により拡げられた後レンズ36に
より集束され集束光37となり感光材料38の他方を照
射するとによって、感光材料38がホログラムとして作
成されものである。ここで、対物レンズ27の位置は図
3の投写レンズの虚像10と被投写物体の虚像11の間
であり、対物レンズ30とレンズ36は集束光37の集
光点が被投写物体の実像6と投写レンズの実像7の間に
なるように配置する。
【0028】このように記録されたホログラム40は、
リップマン反射型ホログラムとなり、図7に示すように
第2の凹面鏡4と同様にホログラム40の手前にある物
体41をホログラム手前に実像42として結像する作用
をもつものである。
【0029】このようにして作成したそれぞれのホログ
ラムは、記録した干渉縞の間隔に分散をもつので、上述
した第1の実施形態の凹面鏡と同様の結像作用をもって
いる。 なお、被投写物体の大きさが大きい場合には、
広い範囲で結像作用が必要になる。この場合には、図4
と図6に示したホログラムの作成光学系に対して、図中
に示す矢印のように感光材料を面に対して水平に僅かに
ずらして多重露光することによって、広い範囲での結像
作用を実現することができる。
【0030】なお、ホログラムの作成方法は、上述した
他に、感光材料と凹面鏡を重ねて、レーザ光を照射する
ことによっても作成することが出来る。
【0031】また、カラー表示を行うには、凹面鏡をホ
ログラムにした場合、ホログラムの波長選択性によりホ
ログラム露光時のレーザの波長でしか用いることができ
ないので、ホログラムをカラー像の投写に対応させるた
めに、ホログラム露光時に赤、青、緑の3色のレーザで
多重に露光すればよい。
【0032】以上説明したホログラム33と40を、上
記第1の実施形態で説明した三次元像投写装置1の第1
の凹面鏡3と第2の凹面鏡4の代わりに用いることが可
能である。
【0033】次いで、第3の実施形態として、上記第2
の実施形態で説明したホログラム33と40を密着させ
て、装置をコンパクトにすることができるものについて
説明する。2枚のホログラムを密着させるには、第1の
実施形態で説明した第1の凹面鏡3と被投写物体の虚像
11の距離L5と投写レンズの虚像10と第2の凹面鏡
4の距離L6を等しいとした下記関係式(6)を満足す
るR1とR2を曲率半径とする2枚の凹面鏡を用いれば
よい。
【0034】 R2=L2×R1/(R1−2×L2) …(6) 図8に、2枚のホログラム33と40を密着させたホロ
グラム43を用いた場合の光線追跡シミュレーションの
結果を示す。図8から分かるように、ホログラム43に
よって拡大された被投写物体の実像6と投写レンズの実
像7とがホログラム43の後方に形成されている。な
お、図8において、ホログラム43が2つの光学素子か
ら成り、そのそれぞれにより光線の進む向きが変わって
いるように表示されているが、これは計算機の表示のた
めのものであり、実際にはホログラム43は2つのホロ
グラムを密着させて構成できるものである。
【0035】なお、カラー表示を行うには、凹面鏡をホ
ログラムにした場合、ホログラムの波長選択性によりホ
ログラム露光時のレーザの波長にしか用いることができ
ないので、ホログラムをカラー像の投写に対応させるた
めに、ホログラム露光時に赤、青、緑の3色のレーザで
多重に露光すればよい。
【0036】以上説明したように、第3の実施形態の三
次元像投写装置によれば、拡大された完全な立体像を広
い観察領域から観察でき、装置も小型化され非常にコン
パクトである。
【0037】また、上記実施形態では、被投写物体5を
投写レンズ2で投写していたが、投写する物体は現実に
存在するものでなくともよく、例えば、立体像が記録さ
れているホログラムからの再生像や、体積走査型の三次
元像表示装置による像を投写レンズ2によって投写する
ことも可能となる。
【0038】また、上記実施形態では、第2の凹面鏡4
によって投写レンズの虚像10を等倍に結像しているの
で投写レンズの実像7は第2の凹面鏡4の曲率中心に位
置している。投写レンズの実像7を第2の凹面鏡4の曲
率中心位置以外に結像すると、拡大された被投写物体の
実像6の全視野を観察出来る領域である拡大された投写
レンズの実像の位置は、第2の凹面鏡4によって、投写
レンズの実像の拡大率を大きくすればするほど第2の凹
面鏡4から離れて行くことになるので、第2の凹面鏡4
によって投写レンズの実像7を拡大することは控えた方
が望ましい。すなわち、投写レンズの虚像10を第2の
凹面鏡4の曲率中心の位置にすることで、拡大された観
察領域が第2の凹面鏡4から離れてしまうことがない。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下の効
果を奏するものである。まず、本発明の三次元像投写装
置によれば、再帰性反射スクリーンに多眼像をプロジェ
クターで投写する場合のようなステレオグラム立体像で
なく、三次元像の実像を観察できるので自然な三次元像
を観察することができ、眼の疲労が少ない。また、再帰
性反射スクリーンにホログラムから再生される実像を投
写する場合のように、像の奥行きが反転したものでない
と正しい奥行き像が得られないということもなく、本発
明の三次元像投写装置では、他の三次元像表示装置によ
って得えられる三次元像も正しく投写することが可能と
なる。
【0040】また、本発明は、投写レンズの虚像が第2
の曲率中心の位置とすることにより、1枚の凹面鏡に投
写レンズを用いて物体を投写する方式に比べ、観察領域
である投写レンズの実像を拡大した場合でも、凹面鏡か
ら遠く離れることなく拡大された三次元像を観察するこ
とが出来る。また、反射鏡を用いているので色収差がな
く、投写レンズだけの色収差を減らすことでカラーの三
次元像の拡大投写も用意である。さらに、2枚のホログ
ラムを密着させる構成にすれば、コンパクトで扱いやす
い装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施形態の三次元像投写装
置の概略を示す説明図である。
【図2】第1の実施形態の三次元像投写装置における光
学系の光線追跡の結果を示す図である。
【図3】第1の実施形態の三次元像投写装置における構
成要素の位置関係を説明するための図である。
【図4】第2の実施形態の三次元像投写装置における第
1の凹面鏡のホログラムの作成光学系を示す図である。
【図5】第2の実施形態の三次元像投写装置における第
1の凹面鏡のホログラムの作用を示す図である。
【図6】第2の実施形態の三次元像投写装置における第
2の凹面鏡のホログラムの作成光学系を示す図である。
【図7】第2の実施形態の三次元像投写装置における第
2の凹面鏡のホログラムの作用を示す図である。
【図8】第3の実施形態の三次元像投写装置における光
学系の光線追跡の結果を示す図である。
【図9】従来の再帰性反射スクリーンを用いた三次元像
投写装置の構成の概略を示す図である。
【図10】従来の凹面鏡のホログラムを用いた三次元像
投写装置の構成の概略を示す図である。
【図11】図10に示す従来の三次元像投写装置におい
てレンズの実像を拡大する場合を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 三次元像投写装置 2 投写レンズ 3 第1の凹面鏡 4 第2の凹面鏡 33,40,43 ホログラム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元像を拡大投写する投写レンズと、
    該投写レンズの拡大虚像を形成する第1の凹面鏡と、前
    記投写レンズの実像を形成する第2の凹面鏡とから構成
    される三次元像投写装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の凹面鏡が第1のホログラムか
    ら成り、前記第2の凹面鏡が第2のホログラムから成る
    ことを特徴とする請求項1に記載の三次元像投写装置。
  3. 【請求項3】 前記投写レンズの虚像が前記第2の凹面
    鏡の曲率中心の位置にあることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の三次元像投写装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のホログラムと前記第2のホロ
    グラムとが密着されたことを特徴とする請求項2又は3
    に記載の三次元像投写装置。
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