JPH0611035B2 - 薄膜の加熱方法 - Google Patents

薄膜の加熱方法

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JPH0611035B2
JPH0611035B2 JP58066601A JP6660183A JPH0611035B2 JP H0611035 B2 JPH0611035 B2 JP H0611035B2 JP 58066601 A JP58066601 A JP 58066601A JP 6660183 A JP6660183 A JP 6660183A JP H0611035 B2 JPH0611035 B2 JP H0611035B2
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heating
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single thin
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、基板上に形成された単一または複数の薄膜の
うちの少くとも1つの単一薄膜中の加熱を必要とする部
分をレーザ光を用いて加熱してこの加熱必要部分に結晶
化、再結晶化、アニールなどの所定の処理を施すと共
に、上記単一薄膜中の加熱を必要としない部分を実質的
に加熱しないようにした薄膜の加熱方法に関するもので
ある。
背景技術とその問題点 例えば、基板上にポリシリコンの層を形成して熱処理を
行うことにより、結晶シリコン層を形成する場合などの
ように、基板上に堆積された薄膜を加熱して、その薄膜
の結晶化、再結晶化、アニールなどの処理を行う場合が
ある。このような場合に用いられる加熱方法として、従
来から、ヒータ加熱、ランプ照射加熱、電子線照射加
熱、レーザ光照射加熱などが知られている。
しかし、ヒータ加熱やランプ照射加熱では、薄膜だけで
なく、それを堆積させている基板までも含めて加熱され
るために、熱に弱い材料を基板に用いたり、あるいは、
このような材料を基板に付着させることができない。ま
た、電子線照射加熱やレーザ光照射加熱では、薄膜のみ
の加熱が可能であるが、薄膜の表面部分のみが加熱され
るために、膜厚方向に全体的に加熱することが困難であ
る。また、複数の薄膜が積層されている場合、電子線照
射加熱では、所望の中間層のみを加熱することは不可能
である。さらに、レーザ光照射加熱では、レーザ光の波
長を被加熱薄膜に対して大きな光学吸収に得られる値に
選ぶようにしているが、上記のように中間層のみを加熱
する場合は、その中間層よりも照射側(上方側)にある
各層の光吸収が小さいものでなくてはならない。
発明の目的 本発明は、基板上に単一の薄膜が形成されている場合
は、この単一薄膜中の加熱を必要とする部分のみをレー
ザ光を用いて選択的に加熱することができ、また、基板
上に複数の薄膜が形成されている場合も、所望の1つま
たは複数の薄膜中の加熱を必要とする部分のみをレーザ
光を用いて選択的に加熱することができる薄膜の加熱方
法を提供することを目的とするものである。
発明の概要 本発明の第1発明は、基板上に形成された単一または複
数の薄膜のうちの表面層(すなわち、最上層)を構成す
る単一薄膜中の加熱を必要とする第1の部分をレーザ光
を用いて加熱してこの第1の部分に結晶化、再結晶化、
アニールなどの所定の処理を施すと共に、上記単一薄膜
中の加熱を必要としない第2の部分を実質的に加熱しな
いようにした薄膜の加熱方法において、上記第1および
第2の部分を含む上記単一薄膜にレーザ光を照射したと
きに、レーザ光が干渉効果によって上記第1の部分に実
質的に最大に注入されると共に、上記第2の部分には実
質的に最小に注入されるように、上記第1の部分の膜厚
と上記第2の部分の膜厚とを互いに異なる所定の値にそ
れぞれ選定し、次いで、上記第1および第2の部分を含
む上記単一薄膜にレーザ光を照射することによって、上
記第2の部分を実質的に加熱することなく、上記第1の
部分を加熱してこの第1の部分に上記所定の処理を施す
ようにしている。
また、本発明の第2発明は、基板上に形成された複数の
薄膜のうちの表面層(すなわち、最上層)以外の層を構
成する単一薄膜中の加熱を必要とする第1の部分をレー
ザ光を用いて加熱してこの第1の部分に結晶化、再結晶
化、アニールなどの所定の処理を施すと共に、上記単一
薄膜中の加熱を必要としない第2の部分を実質的に加熱
しないようにした薄膜の加熱方法において、上記第1お
よび第2の部分を含む上記単一薄膜にレーザ光を照射し
たときに、レーザ光が干渉効果によって上記第1の部分
に実質的に最大に注入されると共に、上記複数の薄膜中
の上記単一薄膜以外の他の薄膜中において上記第1の部
分の上方に存在する第3の部分と、上記第2の部分とに
は実質的に最小に注入されるように、上記第1の部分の
膜厚と上記第2の部分の膜厚とを互いに異なる所定の値
にそれぞれ選定すると共に、上記第3の部分の膜厚を所
定の値に選定し、次いで、上記第1および第2の部分を
含む上記単一薄膜にレーザ光を照射することによって、
上記第2の部分を実質的に加熱することなく、上記第1
の部分を加熱してこの第1の部分に上記所定の処理を施
すようにしている。
また、上記第2発明の第1実施態様は、上記第1の単一
薄膜中の第1の部分に加えて、上記複数の薄膜のうちの
表面層を構成する第2の単一薄膜中の加熱を必要とする
第4の部分もレーザ光を用いて加熱してこの第4の部分
にも結晶化、再結晶化、アニールなどの所定の処理を施
すと共に、上記第2の単一薄膜中の加熱を必要としない
第5の部分を実質的に加熱しないようにした上記第2発
明の方法において、上記第4および第5の部分を含む上
記第2の単一薄膜にレーザ光を照射したときに、レーザ
光が干渉効果によって上記第4の部分に実質的に最大に
注入されると共に、上記第5の部分には実質的に最小に
注入されるように、上記第4の部分の膜厚と上記第5の
部分の膜厚とを互いに異なる所定の値にそれぞれ選定
し、次いで、上記第1および第2の部分を含む上記第1
の単一薄膜と上記第4および第5の部分を含む上記第2
の単一薄膜とにレーザ光を照射することによって、上記
第2および第5の部分を実質的に加熱することなく、上
記第1および第4の部分を加熱してこの第1および第4
の部分に上記所定の処理を施すようにしている。
さらに、上記第2発明の第2実施態様は、上記第1の単
一薄膜中の第1の部分に加えて、上記複数の薄膜のうち
の上記第1の単一薄膜よりも下方の層を構成する第2の
単一薄膜中の加熱を必要とする第4の部分もレーザ光を
用いて加熱してこの第4の部分にも結晶化、再結晶化、
アニールなどの所定の処理を施すと共に、上記第2の単
一薄膜中の加熱を必要としない第5の部分を実質的に加
熱しないようにした上記第2発明の方法において、上記
第4および第5の部分を含む上記第2の単一薄膜にレー
ザ光を照射したときに、レーザ光が干渉効果によって上
記第4の部分に実質的に最大に注入されると共に、上記
複数の薄膜中の上記第2の単一薄膜以外の他の薄膜中に
おいて上記第4の部分の上方に存在する第6の部分と、
上記第5の部分とには実質的に最小に注入されるよう
に、上記第4の部分の膜厚と上記第5の部分の膜厚とを
互いに異なる所定の値にそれぞれ選定すると共に、上記
第6の部分の膜厚を所定の値に選定し、次いで、上記第
1および第2の部分を含む上記第1の単一薄膜と上記第
4および第5の部分を含む上記第2の単一薄膜とにレー
ザ光を照射することによって、上記第2および第5の部
分を実質的に加熱することなく、上記第1および第4の
部分を加熱してこの第1および第4の部分に上記所定の
処理を施すようにしている。
実施例 第1図に示すように、屈折率n1およびn3をそれぞれ有
する層1および3の間に配された膜厚dおよび屈折率n
2を有する薄膜2に、波長λの単色光4を層1側から照
射した場合、n1およびn3<n2であるとすると、 を満足するとき、薄膜2に注入される光量が干渉効果に
より最大になる。また、 を満足するとき、薄膜2を透過する光量が干渉効果によ
り最大になる。
上記および式から、吸光係数が比較的小さくて干渉
効果が得られる場合、薄膜2の膜厚dを制御することに
よって、レーザ光の等しい入射光量に対して加熱のON
−OFF制御が可能なことが判る。すなわち、加熱を必
要とする場合は上記式を満足するようにdを選び、加
熱を必要としない場合は上記式を満足するようにdを
選べばよい。また、膜厚の選択が自由に行えない場合
は、波長λを選択することで、上記式または式を満
足させるようにすることができる。
以下において、上記方法を適用した種々の薄膜加熱方法
について述べる。
参考例1 第2図に示すように、基板5に単一の薄膜6が堆積され
ている単層構造において、波長λのレーザ光7を薄膜6
に均一に照射する場合、前記式を満足するように膜厚
dを選ぶことによって、薄膜6の全体を加熱することが
できる。
この方法は、従来の電子ビーム照射加熱やレーザ光照射
加熱と大差がないが、それらが表面部分のみの加熱しか
行わないのに対して、この参考例1の場合は、膜厚方向
に全体的に加熱することができる点で有利である。
実施例1 第3図に示すように、基板5に単一の薄膜8が堆積され
ている単層構造において、この薄膜8中の斜線を示す部
分8aのみを選択的に加熱する場合は、上記斜線部分8
aの膜厚d1を前記式を満足するように選ぶと共に、
他の部分8bの膜厚d2を前記式を満足するように選
べばよい。また、d2は、前記式の条件の他に、 (n:屈折率)を満足する値であってもよい。d2がこ
の値のときには干渉が生じないので、前記式と同様に
最大透過光量が得られる。なお、薄膜8に対するd1
よびd2の選定は、エッチングなどにより行うことがで
きる。
このように単層構造の薄膜8を選択的に加熱すること
は、従来の方法でも、光や電子ビームをON−OFF制
御することにより可能であるが、加熱を必要とする部分
8aが細かいパターンの場合は、加熱装置が大がかりな
ものとなる。これに対し、本発明の方法によれば、従来
公知のフォトリソグラフ技術などを併用することによっ
て、細かいパターンの加熱も容易に行うことができる。
参考例2 第4図に示すように、3つの薄膜が(上層9、中間層1
0および下層11)からなる多層構造において、中間層
10のみを加熱する方法である。この場合、中間層10
よりもレーザ光7の照射側にある層(すなわち、上層
9)での吸光係数が比較的小さくて干渉効果が得られる
ときには、上層9の膜厚d1を前記式を満足するか、
あるいは、 を満足するように選ぶと共に、中間層10の膜厚d2
前記式を満足するように選べばよい。なお、第4図は
3層構造の場合であるが、2層または4層以上の場合も
同様の考え方に基いて任意の中間層のみを加熱すること
ができる。また、第4図において、上層9のみを加熱す
る場合は、参考例1で述べた方法に従えばよい。さら
に、下層11のみを加熱する場合は、d1およびd2が前
記式を満足するか、あるいは、 および を満足するようにすると共に、d3が前記式を満足す
るようにすればよい。
上記方法によれば、従来技術では困難であった多層構造
のうちの中間層の加熱が可能になる。
次に、上述の参考例2のような多層構造において、最上
層を除く任意の層中の加熱を必要とする部分(すなわ
ち、加熱必要部分)のみを選択的に加熱する場合は、以
下に述べる実施例2〜5に記載の4つの方法の何れかを
用いることができる。
実施例2および3 これらの方法は、前述の第3図に示す実施例1と基本的
には共通するものであって、実施例2を示す第5図およ
び実施例3を示す第6図において、加熱必要部分11a
および10aが存在する層11および10の膜厚を上記
加熱必要部分11aおよび10aにおいては部分的に変
えると共に、この層11および10よりも上方に存在す
る層(第5図に示す実施例2では中間層10および上層
9、第6図に示す実施例3では上層9)の膜厚を所定の
値に選定している。すなわち、図中、d2およびd3は前
記式を満足するように選定され、d1 、d2 および
3 は前記式または を満足するように選定されている。
実施例4および5 本実施例4および5では、第7図および第8図に示すよ
うに、加熱必要部分11aおよび10aが存在する層1
1および10の膜厚と、それより上方に存在する層の膜
厚とをそれぞれ部分的に変えている。すなわち、図中、
2およびd3は前記式を満足するように選定され、d
1 、d2 およびd3 は前記式または を満足するように選定されている。
実施例6 この方法は、前述の実施例1〜5を組み合わせたもので
あって、第9図に示すように、各層9、10および11
の膜厚をそれぞれ所定の値に選定することによって、加
熱必要部分9a、10aおよび11aを選択的に加熱す
るようにしている。なお、図中、d1およびd3 は前記
式を満足するように選定され、d1 およびd2 は前
記式または を満足するように選定されている。
この方法によれば、多層構造における複数の層を1回の
照射で同時にかつ部分的に加熱することができる。
実験例 ガラス基板に堆積させた非晶質シリコン(a−Si)を
YAGレーザを用いて加熱(活性化、多結晶化)を行っ
た。加熱に要する装置や器具などは後述する2つの実験
例(すなわち、単層構造の場合および積層構造の場合)
において同じものを用いた。基板は、光学研摩を施した
無ソーダガラス基板(2inchφ×0.5mmt)を
用いた。薄膜a−SiおよびSiO2はGDおよびCV
D法により堆積させた。それぞれの作製条件は下表の通
りであった。
レーザ発振器としてはYAGレーザを用い、波長1.0
6μ、ビーム径100μm、パルス12KHz、照射エネ
ルギー1J/cm2以下であった。基板ホルダーは真空チ
ャックにより基板を固定でき、パルスモーターによりX
−Y方向に運動可能なものであった。レーザ光は基板に
対して垂直に入射するように固定し、基板を運動させる
ことで、全面に照射した。また、a−Si層は堆積させ
ただけのものだけでなく、光学吸収を助けるようにPイ
オンをイオン注入法により注入したものも用いた。ここ
で、イオン注入の条件は、加速電圧100〜250Ke
V、ドーズ量2×1015/cm2であった。このような装
置や器具を用いて次に示す単層構造および積層構造の2
例について実験を行った。
(1)、単層構造の場合 第10図に示すように、ガラス基板15にa−Si層1
6だけを堆積させたものを用いた。このとき、膜厚dに
一様な勾配を与え、d=400nm〜800nmに分布
させた。この試料に一定のエネルギー(0.6J/c
m2)でレーザ光を全面に照射すると、d≒450nmお
よびd≒600nmの膜厚付近の斜線部分だけが加熱さ
れているのが確認された。この加熱された部分は多結晶
化しているようであり、他の部分と斜線部分とでは、可
視光での透過率が変化しており、また、比抵抗も小さく
なっていた。ここで、基板全面に一様に照射したにもか
かわらず一部だけが加熱され、また、その部分が450
nmおよび600nm程度の膜厚であり、しかも、その
他の部分は全く変化しておらず、さらに、前記式でN
=3および4にそれぞれ対応する膜厚であることから、
これは明らかに干渉効果によるものである。
(2)、積層構造の場合 第11図に示すように、基板15にa−Si層16を堆
積させ、その上にSiO2層17を積層したものを用い
た。ここで、SiO2層17もa−Si層16と同様に
膜厚に勾配を与えて、100〜200nmに分布させ
た。この状態で一様な照射を行うと、やはり単層構造の
場合と同様にd≒450nmおよびd≒600nmの膜
厚のa−Si層16の部分が加熱されていることが確認
された。これまでは薄膜側からの照射であったが、ガラ
ス基板15側からの照射に対しても同様な結果が得られ
た。ここで、積層したSiO2層17は膜厚が100〜
200nmであり、SiO2の屈折率が1.45である
ことから、この膜厚は を満足するもので、殆んど吸収のないものとなってい
る。
発明の効果 (1)、従来のレーザ光照射加熱では、光吸収の弱い波長
を用いることができなかったが、本発明では、薄膜の膜
厚を制御することで、干渉効果により強い吸収が得られ
るから、光吸収の弱い波長のレーザ光による加熱が可能
となった。
(2)、ヒーター加熱やランプ照射加熱のように基板全面
を加熱するのではなく、薄膜中の加熱を必要とする部分
だけを優先的に加熱することができる。
(3)、従来のレーザ光照射加熱や電子線照射加熱では、
表面層のみの加熱であったが、本発明では、表面層より
も下方に存在する中間層や最下層の加熱も可能である。
(4)、薄膜中に2次元的に分布する加熱を必要とする部
分と加熱を必要としない部分とをこれらの部分の少くと
も一方をエッチングすることなどにより互いに異なる所
定の膜厚とするだけで、薄膜の全面にレーザ光を照射す
れば、加熱必要部分を選択的に加熱することができるか
ら、従来のレーザ光照射加熱や電子線照射加熱のように
ビーム遮蔽膜を設ける必要がなく、また、ビームをON
−OFF制御する必要もない。
(5)、互いに積層された複数の薄膜中に加熱を必要とす
る部分が3次元的に分布している場合でも、全面に一様
に照射するだけで、3次元的に分布する加熱必要部分を
選択的に加熱することができ、これのような加熱は他の
加熱方法では不可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理を説明するための薄膜の側面図、
第2図〜第9図は本発明の参考例および実施例における
基板に堆積された薄膜の構造を示す側面図であって、第
2図は参考例1を、第3図は実施例1を、第4図は参考
例2を、第5図〜第9図は実施例2〜6をそれぞれ示し
ている。第10図および第11図は実験に用いた薄膜の
構造をそれぞれ示す側面図である。 なお、図面に用いられた符号において、 7……レーザ光 8……薄膜 8a……加熱必要部分 9……上層 9a……加熱必要部分 10……中間層 10a……加熱必要部分 11……下層 11a……加熱必要部分 である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 碓井 節夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ −株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−53823(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された単一または複数の薄膜
    のうちの表面層を構成する単一薄膜中の加熱を必要とす
    る第1の部分をレーザ光を用いて加熱してこの第1の部
    分に結晶化、再結晶化、アニールなどの所定の処理を施
    すと共に、上記単一薄膜中の加熱を必要としない第2の
    部分を実質的に加熱しないようにした薄膜の加熱方法に
    おいて、 上記第1および第2の部分を含む上記単一薄膜にレーザ
    光を照射したときに、レーザ光が干渉効果によって上記
    第1の部分に実質的に最大に注入されると共に、上記第
    2の部分には実質的に最小に注入されるように、上記第
    1の部分の膜厚と上記第2の部分の膜厚とを互いに異な
    る所定の値にそれぞれ選定し、 次いで、上記第1および第2の部分を含む上記単一薄膜
    にレーザ光を照射することによって、上記第2の部分を
    実質的に加熱することなく、上記第1の部分を加熱して
    この第1の部分に上記所定の処理を施すようにしたこと
    を特徴とする薄膜の加熱方法。
  2. 【請求項2】基板上に形成された複数の薄膜のうちの表
    面層以外の層を構成する単一薄膜中の加熱を必要とする
    第1の部分をレーザ光を用いて加熱してこの第1の部分
    に結晶化、再結晶化、アニールなどの所定の処理を施す
    と共に、上記単一薄膜中の加熱を必要としない第2の部
    分を実質的に加熱しないようにした薄膜の加熱方法にお
    いて、 上記第1および第2の部分を含む上記単一薄膜にレーザ
    光を照射したときに、レーザ光が干渉効果によって上記
    第1の部分に実質的に最大に注入されると共に、上記複
    数の薄膜中の上記単一薄膜以外の他の薄膜中において上
    記第1の部分の上方に存在する第3の部分と、上記第2
    の部分とには実質的に最小に注入されるように、上記第
    1の部分の膜厚と上記第2の部分の膜厚とを互いに異な
    る所定の値にそれぞれ選定すると共に、上記第3の部分
    の膜厚を所定の値に選定し、 次いで、上記第1および第2の部分を含む上記単一薄膜
    にレーザ光を照射することによって、上記第2の部分を
    実質的に加熱することなく、上記第1の部分を加熱して
    この第1の部分に上記所定の処理を施すようにしたこと
    を特徴とする薄膜の加熱方法。
  3. 【請求項3】上記第1の単一薄膜中の第1の部分に加え
    て、上記複数の薄膜のうちの表面層を構成する第2の単
    一薄膜中の加熱を必要とする第4の部分もレーザ光を用
    いて加熱してこの第4の部分にも結晶化、再結晶化、ア
    ニールなどの所定の処理を施すと共に、上記第2の単一
    薄膜中の加熱を必要としない第5の部分を実質的に加熱
    しないようにした特許請求の範囲第2項に記載の方法に
    おいて、 上記第4および第5の部分を含む上記第2の単一薄膜に
    レーザ光を照射したときに、レーザ光が干渉効果によっ
    て上記第4の部分に実質的に最大に注入されると共に、
    上記第5の部分には実質的に最小に注入されるように、
    上記第4の部分の膜厚と上記第5の部分の膜厚とを互い
    に異なる所定の値にそれぞれ選定し、 次いで、上記第1および第2の部分を含む上記第1の単
    一薄膜と上記第4および第5の部分を含む上記第2の単
    一薄膜とにレーザ光を照射することによって、上記第2
    および第5の部分を実質的に加熱することなく、上記第
    1および第4の部分を加熱してこの第1および第4の部
    分に上記所定の処理を施すようにしたことを特徴とする
    方法。
  4. 【請求項4】上記第1の単一薄膜中の第1の部分に加え
    て、上記複数の薄膜のうちの上記第1の単一薄膜よりも
    下方の層を構成する第2の単一薄膜中の加熱を必要とす
    る第4の部分もレーザ光を用いて加熱してこの第4の部
    分にも結晶化、再結晶化、アニールなどの所定の処理を
    施すと共に、上記第2の単一薄膜中の加熱を必要としな
    い第5の部分を実質的に加熱しないようにした特許請求
    の範囲第2項に記載の方法において、 上記第4および第5の部分を含む上記第2の単一薄膜に
    レーザ光を照射したときに、レーザ光が干渉効果によっ
    て上記第4の部分に実質的に最大に注入されると共に、
    上記複数の薄膜中の上記第2の単一薄膜以外の他の薄膜
    中において上記第4の部分の上方に存在する第6の部分
    と、上記第5の部分とには実質的に最小に注入されるよ
    うに、上記第4の部分の膜厚と上記第5の部分の膜厚と
    を互いに異なる所定の値にそれぞれ選定すると共に、上
    記第6の部分の膜厚を所定の値に選定し、 次いで、上記第1および第2の部分を含む上記第1の単
    一薄膜と上記第4および第5の部分を含む上記第2の単
    一薄膜とにレーザ光を照射することによって、上記第2
    および第5の部分を実質的に加熱することなく、上記第
    1および第4の部分を加熱してこの第1および第4の部
    分に上記所定の処理を施すようにしたことを特徴とする
    方法。
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