JPH06110323A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH06110323A
JPH06110323A JP4261085A JP26108592A JPH06110323A JP H06110323 A JPH06110323 A JP H06110323A JP 4261085 A JP4261085 A JP 4261085A JP 26108592 A JP26108592 A JP 26108592A JP H06110323 A JPH06110323 A JP H06110323A
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JP
Japan
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developing roller
photoconductor
developing
gear
image recording
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Application number
JP4261085A
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English (en)
Inventor
Kenji Okuna
健二 奥名
Hideo Shimizu
英保 清水
Tei Shiina
悌 椎名
Hiroyoshi Ishii
宏佳 石井
Taisuke Iwato
泰典 岩藤
Takaomi Nishigaito
貴臣 西垣戸
Hidefumi Otsuka
英史 大塚
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は非磁性一成分接触方式の電子写真によ
る画像記録装置において、感光体が一定速度で回転して
ジッタ量が少ない装置を提供することにある。 【構成】弾性体からなる現像ローラ23に現像ローラの
直径より小さなローラからなる規制部材26を、現像ロ
ーラに設ける。これにより感光体1が現像ユニットがギ
ヤ系によって押圧されても、規制部材によって現像ロー
ラが感光体を押圧する力が制限される。 【効果】規制部材によって現像ローラが感光体を押圧す
る力が制限されるので、現像ローラから感光体に作用す
る摩擦力が少なくなりジッタ量が少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真方式の画像記録
装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来よりいろいろな現像方式、例えば現
像ローラを感光体に対して接触させるか、または非接触
か、トナーが磁性か、非磁性か、磁性の現像剤いわゆる
キャリアを使用するか使用しないか等々、の電子写真画
像記録装置が提案されている。これらの中で磁性を帯び
ていない非磁性トナーを使用して現像ローラを感光体に
対して接触させ、しかも現像剤は使用しない非磁性一成
分接触方式の現像装置は簡単に構成できることから数多
くの発明が提案されている。例えば現像性能を向上させ
るために現像ローラの周速を感光体の周速に対して速く
する特開平1−252979号公報、現像ローラに表面
がゴムの弾性ローラを用いる特開平2−208671号
公報等が開示されている。
【0003】一方、感光体、帯電器、クリーニングブレ
ード、現像器等々のプロセス部材を一体化しトナーを収
容するプロセスキット方式が広く普及しており、例えば
特開昭59−61850号公報等に開示されている。一
般に感光体自体は数万枚の寿命を有しているがプロセス
キット本体に収容されているトナーが数千枚でなくなる
ことから、プロセスキットの寿命はトナーがなくなる数
千枚に設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】非磁性一成分接触方式
の現像装置は構成が簡単であるという利点を有するが、
現像ローラを感光体に押圧し、現像ローラの表面は摩擦
係数の高いゴム等の弾性体であり、しかも現像性能を向
上させるために現像ローラの周速を感光体の周速よりも
速くするのが一般的であるので、感光体には現像ローラ
との摩擦力によって大きな回転トルクが作用する。感光
体に接続しているギヤ列は、感光体を正確に回転させよ
うとするが、現像ローラとの摩擦力によって生じる前記
の回転トルクは、感光体の正確な回転を妨げる。このた
め感光体の回転が不規則になり、記録画像にジッタが発
生するなど画像が劣化しやすい。特に現像ローラを感光
体に押圧する押圧力が過大になると、この傾向は著しく
なるため過大な押圧力を作用させることは絶対に避ける
必要がある。
【0005】この一つの解決方法として感光体と現像器
を一つのプロセスキットにして現像ローラと感光体の位
置精度を正確に保つことで現像ローラを感光体に押圧す
る押圧力を適正にすることが可能である。しかし感光体
の寿命は数万枚を有しているのにプロセスキットの寿命
はトナーがなくなる数千枚にしなければならないので資
源の無駄使いをしているといえる。
【0006】本発明の目的は、省資源で現像ローラを感
光体に押圧する押圧力が過大とならない画像記録装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、走査光学系
と、この走査光学系から照射されるレ−ザ光により画像
信号に応じた静電潛像が形成される感光体と、この感光
体にトナ−現像を施すものであって感光体に当接する現
像ロ−ラを備える現像ユニットと、用紙を搬送する用紙
搬送手段とを有する画像記録装置において、現像ロ−ラ
が感光体に押圧する力を規制する手段を設けることによ
って達成される。
【0008】規制手段の実施態様としては、現像ローラ
の直径より小さな直径のローラを現像ローラと同軸に現
像ローラの非記録部に設けるか、感光体もしくは感光体
の支持体に当接して現像ローラの圧縮量を規制する部材
を現像ローラに設けるか、現像ローラまたは現像ローラ
支持体に当接して現像ローラの圧縮量を規制する部材を
感光体に設けるかもしくは、感光体もしくは感光体支持
体に当接して現像ローラの圧縮量を規制する規制部材を
現像ローラ支持体に設けるものであるまた、走査光学系
と、この走査光学系から照射されるレ−ザ光により画像
信号に応じた静電潛像が形成される感光体と、この感光
体にトナ−現像を施すものであって感光体に当接する現
像ロ−ラを備える現像ユニットと、用紙を搬送する用紙
搬送手段とを有する画像記録装置において、現像ローラ
を現像ローラの長さ方向にアンバランスに感光体側に押
圧する押圧部材を備えてもよい。
【0009】さらに、上記の構成に加え、現像ユニット
には現像ブレ−ド及びトナ−を収納するホッパを備え、
現像ロ−ラ、現像ブレ−ド及びホッパを一体的に形成
し、画像記録装置に対し着脱可能としてもよい。
【0010】さらに、上記の構成に加え、画像記録装置
本体ギヤ列から現像ユニットギヤ列を回転駆動するとき
に、画像記録装置本体ギヤ列から現像ユニットギヤ列に
伝達する力は現像ユニットに対して垂直方向の力成分の
みか、または水平方向の力成分が感光体の反対側に向い
ているようにしてもよい。
【0011】
【作用】上記のような押圧力を規制する各手段を用いる
ことにより、感光体に押圧される現像ローラの圧縮量を
規制することができる。
【0012】すなわち、現像ローラの直径より小さな直
径のローラを現像ローラと同軸に現像ローラの非記録部
に設けることにより、感光体に現像ローラを過大な力で
押圧したときにも小さな直径のローラが感光体に当接す
る状態で感光体と現像ローラとの間一定の加重が加わ
る。
【0013】現像ローラの圧縮量を規制することにより
感光体を回転させようとするトルクは過大にならずに画
像に生じるジッタの量も小さく抑えることが可能にな
る。
【0014】
【実施例】図1は本発明の画像記録装置の断面図であ
る。
【0015】はじめに図1により全体構成を説明する。
用紙収納部を構成する用紙カセット351は、画像記録
装置本体900中に収納されている。用紙収納部を構成
する用紙カセット351には用紙311が収納されてい
る。さらに給紙ロ−ラ321は用紙カセット351内の
用紙の搬送方向先端側に、用紙斜行補正部材を構成する
レジストロ−ラ371及び372は感光体1の手前に配
置した。レジストロ−ラ371および372は用紙の斜
行を補正し、給紙動作を行う。記録された用紙は用紙ト
レイ388に堆積し保管する。
【0016】走査光学系381は、レ−ザダイオ−ド、
ポリゴンミラ−、F−θレンズにより構成されクラムシ
ェル800に固定されている。走査光学系381から照
射されるレ−ザ光により感光体ユニット10を構成する
感光体1の表面に画像信号に応じた静電潜像を形成す
る。現像ユニット2には図2に示すように、内部にトナ
−21を収納するホッパ201および現像ロ−ラ23等
を有しており、感光体1上にトナ−現像を施す。転写コ
ロトロン383には図示しない高電圧回路により+数k
Vの高電圧が印加されており、静電気力の作用により感
光体1上のトナ−を用紙上に転写する。熱定着器387
は、表面にトナ−画像を有する用紙に熱を加えて定着
し、永久画像とする。
【0017】以下、本発明の画像記録装置の記録動作に
ついて説明する。まずコントロ−ラ(図示せず)によ
り、定着器387のウオ−ムアップを開始するとともに
走査光学系381のポリゴンミラ−を回転させる。定着
器387および走査光学系381が動作可能状態になる
と、給紙動作が開始される。
【0018】例えば用紙カセット351中の用紙311
を給紙する場合、コントロ−ラの指令によりモ−タ(図
示せず)が回転する。この回転駆動力は歯車を介して給
紙ロ−ラ321に伝えられ、給紙ロ−ラ321は用紙3
11を分離搬送する。用紙カセット351より分離され
た用紙311は、給紙ロ−ラ321の回転により用紙ガ
イド361,362,363及び現像ユニット2の下面
により形成される搬送路中を搬送され、用紙斜行補正部
材であるレジストロ−ラ371、372へと向かう。こ
の時用紙は停止しているレジストロ−ラ371及び37
2の接触部に突き当たった後もさらに搬送され、斜行が
補正される。その後レジストロ−ラは回転を開始し、用
紙ガイド364に沿って用紙を搬送する。
【0019】一方、感光体ユニット10に備えた帯電器
には数kVの高電圧が付加され、帯電器より発生するイ
オンによって感光体1表面は一様に帯電される。画像信
号を受けた走査光学系381は画像信号に応じて回転す
る感光体1上にレ−ザ光による潛象を書き込む。感光体
1上の潛象は現像ユニット2によりトナ−現像が施さ
れ、トナ−による可視像となり所定のタイミングで搬送
されてきた用紙に転写される。表面にトナ−による画像
が転写された用紙は用紙ガイド365に導かれ定着器3
87へ搬送される。用紙311は定着器387の熱によ
り定着されて機内の用紙トレイ388に排紙され、記録
動作を完了する。
【0020】以下、本発明の画像記録装置の現像部の実
施例を図面を参照しながら説明する。まず図2から図4
を用いて説明する。図2は本発明の一実施例の画像記録
装置の主要部分の部分断面側面図、図3は図2の一部分
の斜視図、図4は本発明の一実施例の画像記録装置の主
要部分の上面図である。
【0021】クラムシェル800は、厚さ1.6mmの
亜鉛めっき鋼板からなり概略的には大きなL字状に成形
されている。その下端部にはクラムシェル800を開閉
するためのクラムシェル支点802、図示されてない露
光手段からのレーザ光を照射するために上側中央部に設
けられたクラムシェル開口部803、および現像ユニッ
ト2を支持するためのクラムシェルレール801を備え
ている。またクラムシェル800には現像ユニット2を
支持するためのガイド部材82、現像ユニット2を押圧
するギヤ側板バネ83及び反ギヤ側板バネ84、そして
感光体ユニット10が固着されている。
【0022】円筒状の形状をした感光体1が、軸受16
により感光体ユニット10に回転可能に支持されてい
る。感光体1は、基体を導電性の材料、例えばアルミ合
金などの上に感光材料が塗布されたもので、導電性の基
体は電気的に0Vの電位に保持されている。感光体1
は、図示されていない駆動源によって矢印A方向に一定
速度で回転する。ここで図2に示す矢印A方向は感光体
1に画像が形成される方向であるから、以下これを感光
体1の記録方向と呼ぶことにする。
【0023】感光体に接しながら回転または移動する記
録プロセス部材で感光体との接触点の速度ベクトルの向
きが感光体1と同じものは感光体1の記録方向と同じと
以下考えることにする。本実施例では感光体の回転速度
は周速35mm/s、感光体の直径は30mmである。
【0024】感光体ユニット10は、画像記録装置のク
ラムシェル800にねじにより固定されている。感光体
ユニット10の内部には板部材12に固定された厚さ2
mmのウレタンゴムよりなるクリーニングブレード1
1、クリーニングブレード11が清掃したトナーを搬送
するスクリュー13、スクリュー13が搬送するトナー
を落下させないための厚さ0.2mmのウレタンゴムよ
りなるシール板15、感光体1の表面電位を−300か
ら−900V程度の一定電圧に保つための帯電器14
と、前記の軸受16とを備えている。
【0025】現像ユニット2は、画像記録装置のクラム
シェル800のレール801およびクラムシェル800
に固着されているガイド部材82により矢印E方向に抜
き差し可能に支えられている。現像ユニット2は、前記
のクラムシェルレール801およびガイド部材82によ
り、矢印eで示す感光体方向および反感光体方向にも移
動可能となっている。現像ユニット2は、クラムシェル
800の反感光体側の壁に千鳥状に固着された2つの板
バネ、すなわちギヤ側板バネ83と反ギヤ側板バネ84
とそれぞれ対面する位置に中央に凹みを有するギヤ側被
押圧部材283と、反ギヤ側被押圧部材284を備えて
いる。ギヤ側板バネ83と反ギヤ側板バネ84が、これ
らのギヤ側被押圧部材283と反ギヤ側被押圧部材28
4中央の凹みを押圧することによって現像ユニット2の
交換時のクリック感を出す作用がある。前記のギヤ側板
バネ83と反ギヤ側板バネ84による押圧手段により現
像ユニット2は矢印eで示した感光体ユニット10の方
向に押圧される。現像ユニット2の感光体側の端部の両
側板には、ポリアセタール樹脂よりなる軸受260が現
像ユニット2に固定され、現像ローラ23と搬送ローラ
24を回転可能に支持している。撹拌ブレード25も、
現像ユニットに回転可能に支持されており、これら現像
ローラ23、搬送ローラ24と撹拌ブレード25は、ギ
ヤによってそれぞれ図に示した矢印B、C、D方向に駆
動される。現像ローラ23は、直径16mmであり直径
10mmの芯金にゴム硬度Hs35±5°の導電性のウ
レタンゴムを被覆したもので、反ギヤ側板バネ84とギ
ヤ側板バネ83の押圧力によって感光体1に当接しなが
ら回転し、その回転方向は、感光体1と同じ記録方向に
設定されている。現像ローラ23の回転速度は、トナー
の供給量を多くして現像性能を高めるために感光体の回
転速度に対して高くする必要があり、本実施例では感光
体の回転速度に対して約1.8倍の周速の63mm/s
に設定されている。現像ローラ23の寸法公差は、直径
に対して±0.05mm、振れは0.05mmまで許容
されて使用される。現像ローラ23は、その芯金に−1
50から−200V程度の電圧が図示されていない接点
を経由して画像記録装置の本体より印加される。規制ロ
ーラ26は、図3に示すように現像ローラ23の直径よ
りわずかに小さい直径15.85±0.05mm、幅4
mmのポリアセタール樹脂より構成され、現像ローラ2
3の端部に現像ローラ23と同心状に、現像ローラ23
に対して自由に回動するように、感光体1の記録領域を
外れたところで感光体1と対面して設けられている。規
制ローラ26は、現像ユニットに過大な押圧力が作用し
たときにも、現像ローラ23の感光体1に対する押圧力
を制限する役割を有している。搬送ローラ24は、スポ
ンジ状の表面を有したローラである。アルミ合金または
真鍮等の金属で作られた現像ブレード27は現像ユニッ
ト2にスライド可能に支持されており、複数のバネ22
によって線圧86g/cm(84.2N/m)、記録幅
が256mmのときの総圧で2.2kg(21.6N)
という条件で、現像ローラ23に押圧されている。現像
ユニット2の中にあるホッパ201には非磁性のトナー
21が収容されており、弾性体の羽根よりなる撹拌ブレ
ード25の回転によりトナー21を搬送ローラ24に送
る。搬送ローラ24は現像ローラ23にトナー21を搬
送し、現像ローラ23上のトナー21は、現像ブレード
27によって擦られて所望の極性に、本実施例ではマイ
ナスの極性に摩擦帯電する。現像ユニットは、ホッパ2
01に現像剤がなくなった時点で、ユーザはクラムシェ
ル800を開き、現像ユニット2を画像記録装置のクラ
ムシェル800のレール801およびガイド部材82を
スライドさせることによって取り出すことができ、容易
に新品のものと交換することができる。
【0026】図示されていない露光手段は、クラムシェ
ル800の上部に固定されており画像信号に応じて、ク
ラムシェル開口部803から感光体ユニット10と現像
ユニット2の間隙を通過してレーザ光66を照射して感
光体1上に静電潜像を形成する。
【0027】以上の構成においてその動作を簡単に説明
する。A方向に回転する感光体1に露光手段でレーザ光
66を照射して、感光体1の表面に静電潜像を形成す
る。この静電潜像の電位は、0から−150V程度であ
るので、−150〜−200vの電圧が印加された現像
ローラ23上でマイナスの帯電をした現像剤は、上記の
静電潜像に付着して、感光体1上に現像画像が形成され
る。この現像画像は、図示されていない転写手段によっ
てほとんどのトナーが記録用紙に転写され、図示されて
いない熱定着器で定着される。わずかな転写されなかっ
たトナーは、クリーニングブレード11でかき落され
て、スクリュー13により搬送され、図示されていない
廃トナー容器に収容される。さらに感光体1のA方向の
回転によって、帯電器14で感光体1を再び帯電させ
る。
【0028】次に図5、図6及び図7を用いて、図2乃
至図4に示した第1の実施例の動力伝達の具体的構成に
ついて説明する。図5は、ギヤによる動力伝達の全体構
成を示す側面図で、図6は図5の一部を拡大した斜視
図、図7は図5の一部の歯車列の力関係を説明した図で
ある。図において1点鎖線で示した円は、ギヤのピッチ
円を示している。
【0029】駆動モ−タ90は、画像記録装置の本体9
00に固定されている。駆動モ−タは、最大トルク1.
9kgcm、回転角1.8度、駆動周波数1900パルス/
秒のステッピングモ−タである。駆動モ−タ90の軸に
固定されているギヤ101は反時計回りに回転する。ギ
ヤ102、103、104、107及び108は画像記
録装置の本体900に回転可能に固定されている。ギヤ
104及び109は夫々103及び108の中心を回転
支点とし、しかもギヤのピッチを保つレバ−体120及
び121によって支持されており、ギヤ105及び10
6は感光体ユニットに備えられている。レバ−体120
及び121をギヤ105及び110の方向に付勢するた
めのバネ122及び123が夫々備えられている。図5
に示すようにギヤ109とギヤ110には、夫々同軸上
に自由に回転する圧接リング209及び210が備えら
れている。この圧接リング209及び210の直径は夫
々109及び110のピッチ円の直径と同一に設定され
ており、ギヤ109とギヤ110の距離を正確に保つ役
割をする。ギヤ104及び105にも、ギヤ109及び
ギヤ110に設けた圧接リングと同様のものが備えられ
ている。また、ギヤ110、111、112、113及
び114は、現像ユニットに備えられている。 駆動モ
−タ90の軸に固定されているギヤ101は、段付きギ
ヤ102、段付きギヤ103及びギヤ104をそれぞれ
矢印で示した方向に回転させて、感光体1に固定されて
いるギヤ105を回転し感光体1を回転させる。更に感
光体1に固定されているギヤ105は、スクリュー13
に固定されているギヤ106を回転させる。
【0030】また、駆動モータ90の軸に固定されてい
るギヤ101が、ギヤ102、107、108、109
をそれぞれ矢印で示した方向に回転させ、搬送ローラ2
4に固定されているギヤ110を回転させて、現像ユニ
ット2に動力伝達を行う。現像ユニット2の中ではギヤ
110より、ギヤ111を矢印で示した方向に回転させ
て現像ローラ23に固定されているギヤ112を回転さ
せ、ギヤ111、113を経由して撹拌羽根25が固定
されているギヤ114を回転させる。
【0031】現像ユニット2は、感光体1に対して水平
方向に移動するため、レバー体121によってギヤ10
9の位置が現像ユニットの位置に追従するようにしてあ
る。
【0032】現像ローラ23は前に述べたように現像ブ
レード27により強く押圧されており、しかも回転数が
高いために、現像ローラを回転させるためには大きトル
クを必要とする。このため、ギヤ109の回転作用によ
って、ギヤ110を経由して現像ユニット2に大きな力
が作用するようになる。
【0033】この力の関係を図7により説明する。図7
は、ギヤ108、109、110に作用する力について
考察したものである。本実施例ではレバー体121の先
端に付いたギヤ109を中心として水平線に対して現像
ユニットの初段ギヤ110となす角度をα、ギヤ108
とのなす角度をβとすると、αは、βより小さい構成に
なっている。駆動モータ90が回転して、図7のギヤ1
08、109及び110が回転する。このときギヤ11
0は、矢印Hで示す現像ユニットの負荷トルクに比例す
る接線力Hをギヤ109から受ける。この接線力Hは上
向きで反感光体方向である。この接線力Hは、衆知のよ
うにギヤ109と110のピッチ円の接線に対してギヤ
の圧力角θであり本実施例では20度だけ傾く。同時に
ギヤ109は、接線力Hの反作用として接線力hをギヤ
110から受ける。ギヤ109は、接線力Hまたは接線
力hと絶対値が同じ現像ユニットの負荷トルクに比例す
る接線力jをギヤ108から受ける。接線力jもギヤ1
09と108のピッチ円の接線に対してギヤの圧力角だ
け傾いている。ギヤ109に作用する接線力hとjをギ
ヤ109の中心に平行移動した力h´、j´のベクトル
和となる合力は図に示す力kである。この合力kをギヤ
108および110の方向に分解した力が図に示す力n
とmである。力mは、ギヤ109がレバー体123をギ
ヤ108の方向に圧縮する力として働く。力nは、ギヤ
109と同軸の圧接リング209がギヤ110と同軸の
圧接リング210を介して現像ユニット2を上方向と感
光体方向に押圧する力として働く。したがって現像ユニ
ットはギヤ110と圧接リング210を介して、接線力
Hと力nを受ける。力nを平行移動した力n´により接
線力Hと力nのベクトル和を求めると接線力Hと力nの
合力は図に示す力pである。この力pの向きは、上方向
で感光体の方向に向いている。すなわち現像ユニット2
は、ギヤの動力伝達によってをクラムシェルの天板と感
光体の方向に押圧される。この力pは負荷トルクに比例
する力H、h、jの合力なので、力pもまた現像ユニッ
トの負荷トルクに比例する。したがって負荷トルクが大
きくなれば、現像ユニット2は、ますます強く押圧され
ることになる。前述したように現像ローラ23は、感光
体1より速く回転しているので、前記の押圧力による摩
擦力によって現像ローラ23は感光体1を規定の速度よ
りも高速に回転させようとする。感光体1はギヤ10
1、102、103、104、105によって一定速で
回転しようとしているが現像ローラ23から摩擦による
不規則な駆動トルクが作用するので感光体の回転速度は
一定にならず、画像にはジッタが発生しやすくなる。こ
の力pが大きくなれば、現像ローラはより強く感光体に
当接し、そのためより強く感光体を回す力が発生し、現
像ローラの負荷トルクは、さらに、大きくなりやすい。
換言すると現像ローラの負荷トルクが大きいと現像ロー
ラの負荷トルクは大きくなり、現像ローラはより強く感
光体に当接し、画像にはさらにジッタが増加することに
なりやすい。
【0034】図5、図6及び図7に示すギヤ列を使用し
て従来例の規制ローラが無い場合は、現像ローラが感光
体に押圧されて、現像ローラから感光体に摩擦による不
規則な駆動トルクが作用する。この作用によって感光体
の回転は不規則になりジッタを生じることになる。更
に、このことによって現像ユニットのトルクが増加す
る。前述したようにギヤが現像ユニットを感光体の方向
に押圧する力は現像ユニットの負荷トルクに比例する。
すなわち現像ユニットの負荷トルクが増加するとますま
す現像ローラは感光体を押圧し、このために現像ユニッ
トの負荷トルクが増加するといった悪循環になる。
【0035】本実施例では、図5、図6及び図7に示す
ギヤ列を使用しても、現像ローラと同心状に規制ローラ
が設置されているので、現像ローラの感光体に対する押
圧力を制限することができ、現像ローラから感光体に摩
擦による不規則な駆動トルクを軽減して、上記の悪循環
を立ちきることができる。
【0036】図5、図6及び図7に示したような、現像
ユニットを駆動するときにギヤ列から感光体の方向に押
圧力が作用する場合は、図4に示すように、ギヤ列のあ
る方の押圧手段、ギヤ側板バネ83の押圧力を低くする
ことが、モータ90の駆動トルクを低減するのに効果的
である。また、感光体に対する押圧力を低くすることが
可能になるのでジッタ低減にも効果的である。
【0037】図8及び図9に、従来例と本発明のジッタ
の量を測定した実験結果を示す。図8及び図9ともに記
録画に横線を508μmごとに記録してその線間ピッチ
を記録長100mmにわたって計測した結果を示したも
のである。
【0038】図8は、従来例で現像ローラに規制部材が
無く、現像ユニットに1.5kgのバネ力、現像ユニッ
トを駆動するギヤより約1kgの押圧力が作用して、総
圧力は2.5kg程度になる。横線の線間ピッチは設定
値508μmに対して最小値が448μm、最大値が5
47μm、標準偏差が20.0μmと大きな位置ずれが
発生している。これは、現像ユニットの感光体に対する
押圧力が大きく、現像ローラから感光体に伝達される不
安定な摩擦による回転トルクが大きくなり、ジッタが大
となるためである。
【0039】図9は、図1に示した実施例の実験結果で
現像ローラの両端に同心状に規制ローラを設けた場合を
示している。現像ユニットに1.5kgのバネ力、現像
ユニットを駆動するギヤより約1kgの押圧力が作用し
て、総圧力は2.5kg程度と図2の条件と同じであ
る。横線の線間ピッチは設定値508μmに対して最小
値が458μm、最大値が537μm、標準偏差が1
2.5μmとジッタは大幅に改善されている。これは、
現像ユニットの感光体に対する押圧力が大きくても、現
像ローラから感光体に伝達される不安定な摩擦による回
転トルクが規制ローラで制限されるために、ジッタが小
となるためである。
【0040】以上説明したように、本発明の一実施例の
規制ローラを現像ローラに同心状に設置した場合は感光
体に押圧される量が制限され、規制ローラと感光体の摩
擦係数は低くできるので、現像ローラの押圧力はあると
ころで制限されてジッタの発生は少なくなる。
【0041】図10は、現像ユニットが着脱できること
を示す画像記録装置の主要部分の一部断面の上面図であ
る。図2及び図4と同一の符号は、同一部分を示す。現
像ユニット2が、図1に示したクラムシェルレール80
1とガイド部材82によって支持されて、矢印E方向に
抜き差し可能であることを示している。現像ユニット2
は、前記のレール801およびガイド部材82により、
矢印eで示す感光体方向および反感光体方向にも移動可
能となっている。現像ユニット2を挿着する際には、ギ
ヤ側板バネ83と反ギヤ側板バネ84が、ギヤ側被押圧
部材283と反ギヤ側被押圧部材284中央の凹みを押
圧することによってクリック感を出している。前記のギ
ヤ側板バネ83と反ギヤ側板バネ84による押圧手段に
より現像ユニット2は矢印eで示した感光体ユニット1
0の方向に押圧される。
【0042】図11は、本発明の第2の実施例を記載し
た画像記録装置の主要部分を示す一部断面の上面図であ
る。図2及び図4と同一符号は、同一部分を示す。図1
1に示す第2の実施例では、規制ローラ26がギヤ側の
みに設置されており、他の点は図2から図10に示す第
一の実施例と同じである。本実施例においてもギヤの駆
動により現像ユニットのギヤ側が感光体側に押圧され
る。規制ローラ26がギヤ側に設置されているので、現
像ローラが感光体に過度に押圧されることがなく、従来
例に比べて大幅にジッタが低減した。
【0043】図12は、本発明の第3の実施例を記載し
た画像記録装置の主要部分を示す一部断面の側面図であ
る。本実施例では、トナーのみを供給する現像ユニット
から着脱可能なトナーカセット211を設けており、他
の点は図2から図10に示す第一の実施例と同じであ
る。本実施例によれば、トナー切れの場合には、トナー
カセットによるトナーのみの供給により画像記録が再び
行えるためにさらに経済的である。
【0044】図13から図15は、規制ローラに代わる
現像ローラの加圧規制手段を示すものである。
【0045】図13は、本発明の第4の実施例を記載し
た画像記録装置の一部を示す一部断面の上面図である。
本実施例では第1の実施例に示した規制ローラは使用さ
れていない。現像ユニットに強い押圧力が作用したとき
に現像ローラ23の軸受260が感光体1の軸受16に
当接するようになっている。より具体的には、現像ユニ
ットに押圧力が強く作用せず、感光体と現像ローラが軽
く当接しているときに対面する軸受260と軸受16の
間隙は、0.05mm程度の値に設定する。本実施例で
もジッタは、大幅に改善された。
【0046】本実施例では、部品転数が少なく組立て性
が良好であるととともに、規制部材剤として軸受16が
静止している軸受260と接触するので摩耗がなく、長
期な渡って信頼性保てる利点を有する。
【0047】図14は、本発明の第5の実施例を記載し
た画像記録装置の一部を示す一部断面の上面図である。
本実施例では第1の実施例に示した規制ローラ26を現
像ローラ23には使用せず、感光体1と同軸状に設置し
た。現像ユニットに強い押圧力が作用したときに現像ロ
ーラ23の軸と規制ローラ26が当接するようになって
いる。より具体的には、現像ユニットに押圧力が強く作
用せず、感光体と現像ローラが軽く当接しているときに
対面する現像ローラ23の軸と規制ローラ26の間隙
は、0.05mm程度の値に設定する。本実施例でもジ
ッタは、大幅に改善された。
【0048】本実施例では、感光体1の表面を傷つける
ことがない利点を有する。
【0049】図15は、本発明の第6の実施例を記載し
た画像記録装置の一部を示す上面図である。本実施例で
は第1の実施例に示した規制ローラは使用されていな
い。現像ユニットに強い押圧力が作用したときに現像ロ
ーラ23の軸受260が感光体1の記録領域を外れた表
面に当接するようになっている。より具体的には、現像
ユニットに押圧力が強く作用せず、感光体と現像ローラ
が軽く当接しているときに対面する軸受260と感光体
1の記録領域を外れた表面の間隙は、0.05mm程度
の値に設定する。本実施例でもジッタは、大幅に改善さ
れた。また、本実施例では、部品点数が少なく、組立て
性が良好であるとともに規制部材を感光体に直接当てる
ので、寸法精度を良好に保てる利点を有する。
【0050】図16及び図17は、図5、図6及び図7
の歯車列を改良した第7の実施例を示す。図16はギヤ
による動力伝達の全体を示した側面図で、図17は図1
6の一部のギヤ列の力関係を説明する図である。図16
及び17において一点鎖線で示した円はギヤのピッチ円
を示している。ギヤ109、110、105、104に
は、図5乃至図7で説明した実施例と同様に、ギヤのピ
ッチ円に等しい圧接リングが備えられている。ギヤ系全
体の構成は図5乃至図7に示したものと同じであるが本
実施例ではレバー体121の先端に付いたギヤ109を
中心として水平線に対して現像ユニットの初段ギヤ11
0となす角度をα、同軸のギヤ108とのなす角度をβ
は同じ値になっている点が異なっている。
【0051】ギヤ109の回転作用によって、現像ユニ
ット2に大きな力が作用する。この力の関係を図17に
より説明する。図17は、ギヤ108、109及び11
0に作用する力に付いて考察したものである。駆動モー
タ90が回転して、図16に示すギヤ108、109及
び110が回転する。このときギヤ110に、矢印Hで
示す現像ユニットの負荷トルクに比例する接線力Hをギ
ヤ109から受ける。この接線力Hは上向きで反感光体
方向である。この接線力Hは、衆知のようにギヤ109
と110のピッチ円の接線に対してギヤの圧力角θであ
り本実施例では20度だけ傾く。同時にギヤ109に
は、接線力Hの反作用として接線力hをギヤ110から
受ける。ギヤ109は、接線力Hまたは接線力hと絶対
値が同じ現像ユニットの負荷トルクに比例する接線力j
をギヤ108から受ける。接線力jもギヤ109と10
8のピッチ円の接線に対してギヤの圧力角だけ傾いてい
る。角度αとβは等しいので、接線力hとjは、水平線
に対して線対称になる。ギヤ109に作用する接線力h
とjをギヤ109の中心に平行移動した力h´、j´の
ベクトル和となる合力は図に示す力kである。この合力
kは、水平方向に向かう。この合力kをギヤ108およ
び110の方向に分解した力が図に示す力nとmであ
る。力mは、ギヤ109がレバー体123をギヤ108
の方向に圧縮する力として働く。力nは、圧接リング2
09が圧接リング210を介しての現像ユニット2を上
に、しかも感光体方向に押圧する力として働く。したが
って現像ユニット2はギヤ110と圧接リング210を
介して、接線力Hと力nを受ける。力nを平行移動した
力n´により接線力Hと力nのベクトル和を求めると接
線力Hと力nの合力は図に示す力pである。この力pの
向きは、上方向の成分のみとなる。すなわち現像ユニッ
ト2は、ギヤの動力伝達によってをクラムシェルの天板
の方向にのみ押圧される。この力pは、現像ユニットの
負荷トルクに比例するが、もし負荷トルクが大きくなっ
たとしても、現像ユニット2は、クラムシェルの天板の
方向にのみ強く押圧されるので、現像ローラ23が、感
光体1を規定の速度よりも高速に回転させようとする押
圧力による摩擦力が増加することは無い。したがって現
像ローラ23から感光体に作用する駆動トルクが増加す
ることは無いので感光体の回転速度は一定になり、画像
にはジッタが発生しにくい。
【0052】本実施例の場合は、押圧手段による押圧力
は歯車列側のギヤ側板バネ83と反歯車列側の反ギヤ側
板バネ84ともに同一にすることが、ジッタ低減に効果
的である。
【0053】本実施例においても本実施例では、現像ユ
ニットのトルクが上昇しても、水平方向の力成分はゼロ
なので現像ローラが感光体に押圧される量がバネ力だけ
の一定値になり、ジッタの発生は標準偏差で13.8μ
mとジッタは大幅に改善された。
【0054】なお図16及び図17に示すギヤ列を使用
して実施例1乃至6の現像ローラに規制手段を用いる
と、画像にはさらにジッタが発生しにくくなる。
【0055】図18、図19および図20は、図5、図
6および図7の歯車列を改良した第8の実施例を示す。
図18はギヤによる動力伝達の全体を示した側面図で、
図19は図18の一部の歯車列の力関係を説明する図
で、図20は画像記録装置の主要部の上面図である。図
18及び19は、図で一点鎖線で示した円はギヤのピッ
チ円を示している。ギヤ109、110、105及び1
04には、図5乃至図7で説明した実施例と同様に、ギ
ヤのピッチ円に等しい圧接リングが備えられている。ギ
ヤ系全体の構成は図5乃至図7に示したものと同じであ
るが本実施例ではレバー体121の先端に付いたギヤ1
09を中心として水平線に対して現像ユニットの初段ギ
ヤ110となす角度をαが、同軸のギヤ108とのなす
角度をβより大きな値になっている点が異なっている。
【0056】ギヤ109の回転作用によって、現像ユニ
ット2に大きな力が作用するようになる。この力の関係
を図19で考察する。図19は、ギヤ108、109及
び110に作用する力に付いて考察したものである。本
実施例ではレバー体121の先端に付いたギヤ109を
中心として水平線に対して現像ユニットの初段ギヤ11
0となす角度をα、同軸のギヤ108とのなす角度をβ
とすると、αはβより大きな値になっている。駆動モー
タ90が回転して、図18に示すギヤ108、109及
び110が回転する。このときギヤ110に、矢印Hで
示す現像ユニットの負荷トルクに比例する接線力Hをギ
ヤ109から受ける。この接線力Hは上向きで反感光体
方向である。この接線力Hは、ギヤ109と110のピ
ッチ円の接線に対してギヤの圧力角θ、本実施例では2
0度だけ傾く。同時にギヤ109には、接線力Hの反作
用として接線力hをギヤ110から受ける。ギヤ109
は、接線力Hまたは接線力hと絶対値が同じ現像ユニッ
トの負荷トルクに比例する接線力jをギヤ108から受
ける。接線力jもギヤ109と108のピッチ円の接線
に対してギヤの圧力角だけ傾いている。ギヤ109に作
用する接線力hとjをギヤ109の中心に平行移動した
力h´、j´のベクトル和となる合力は図に示す力kで
ある。この合力kは、水平方向に対して上に向かう。こ
の合力kをギヤ108および110の方向に分解した力
が図に示す力nとmである。力mは、ギヤ109がレバ
ー体123をギヤ108の方向に圧縮する力として働
く。力nは、圧接リング209が圧接リング210を介
して現像ユニットをの上方に、かつ感光体方向に押圧す
る力として働く。したがって現像ユニットには、ギヤ1
10と圧接リング210を介して接線力Hと力nを受け
る。力nを平行移動した力n´により接線力Hと力nの
ベクトル和を求めると接線力Hと力nの合力は図に示す
力pである。この力pの向きは、上に向く垂直方向の成
分と反感光体側に向く水平方向の成分からなる。すなわ
ち現像ユニット2は、ギヤの動力伝達によってクラムシ
ェルの天板の方向に押圧されるのと同じに感光体から離
れる方向に引っ張られる。この力pは、現像ユニットの
負荷トルクに比例する。したがって負荷トルクが大きく
なれば、現像ユニット2は、クラムシェルの天板の方向
に押圧されるのと同時に、現像ローラ23を感光体1よ
り離す方向の力が作用する。現像ユニットの負荷トルク
を大きくする要因は、摩擦力によって現像ローラ23か
ら感光体に駆動トルクが流入することによるものであ
る。本実施例では現像ローラ23から感光体に作用する
駆動トルクが増加すると現像ローラ23が、感光体1よ
り離れる方向に移動して、現像ローラ23から感光体に
流入する駆動トルクが減少し、これにより現像ユニット
の負荷トルクも減少する。したがって現像ローラ23か
ら感光体に作用する駆動トルクが増加するが増加するこ
とは無く、常に一定の値に保たれる。したがって現像ロ
ーラ23から感光体に作用する駆動トルクが増加するこ
とは無いので感光体の回転速度は一定になり、画像には
ジッタが発生しにくい。
【0057】図18及び図19に示すギヤ列を使用して
実施例1から4の現像ローラに規制手段を用いても良
い。
【0058】負荷トルクが作用したときに現像ユニット
2に感光体1より離す方向の力が作用する例として、図
18及び図19で角度αが角度βより大きな場合を例に
とり説明したが、このギヤ配置のみとは限らない。例え
ば、角度αを角度βより小さくしても、画像記録装置本
体と現像ユニットを連結するギヤの回転方向をそれぞれ
反対にすることで、本実施例と同様な効果を得ることが
できる。
【0059】図20は、図18、図19の歯車列におけ
る押圧手段の具体的実施例を画像記録装置の上面図で示
したものである。本実施例の場合は、押圧手段による押
圧力は歯車列側のギヤ側板バネ83を反歯車列側の反ギ
ヤ側板バネ84よりも大きくすることが、ジッタ低減に
効果的である。
【0060】本実施例においても、現像ユニットのトル
クが上昇しても、水平方向の力成分はゼロなので現像ロ
ーラが感光体に押圧される量がバネ力だけの一定値にな
り、ジッタの発生は標準偏差で12.2μmとジッタは
大幅に改善された。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、感光体と現像ローラが
過度の押圧力で当接することがないので、感光体が一定
の速度で回転しジッタが大幅に低減し、高画質な記録が
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録装置の全体の側面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す画像記録装置の主要部
分の一部断面の側面図である。
【図3】図2の一部分の斜視図である。
【図4】図2に示す本発明の一実施例の主要部分の一部
断面の上面図である。
【図5】図2に示す本発明の一実施例の動力伝達の全体
を示す側面図である。
【図6】図5の一部分の斜視図である。
【図7】歯車列の力関係を説明する図である。
【図8】従来例のジッタの測定結果図である。
【図9】本発明の一実施例のジッタの測定結果図であ
る。
【図10】本発明のその他の実施例を示す画像記録装置
の主要部分の一部断面の上面図である。
【図11】本発明の第2の実施例を示す画像記録装置の
主要部分の一部断面の上面図である。
【図12】本発明の第3の実施例を示す画像記録装置の
主要部分の一部断面の側面図である。
【図13】本発明の第4の実施例を示す画像記録装置の
一部分の一部断面の上面図である。
【図14】本発明の第5の実施例を示す画像記録装置の
一部分の一部断面の上面図である。
【図15】本発明の第6の実施例を示す画像記録装置の
一部分の一部断面の上面図である。
【図16】本発明の第7の実施例を示す画像記録装置の
動力伝達の全体を示した側面図である。
【図17】図16の一部の歯車列の力関係を説明する図
である。
【図18】本発明の第8の実施例を示す画像記録装置の
動力伝達系の全体をす側面図である。
【図19】図18の一部の歯車列の力関係を説明する図
である。
【図20】本発明の第8の実施例を示す画像記録装置の
主要部分の一部断面の上面図である。
【符号の説明】
1……感光体、2……現像ユニット、10……感光体ユ
ニット、16……軸受、23……現像ローラ、24……
搬送ローラ、27……現像ブレード、66……レーザ
光、101、102、103、104、105、10
6、107、108、109、110、111、11
2、113、114……ギヤ、121……レバー体、1
23……バネ、260……軸受、283……ギヤ側被押
圧部材、284……反ギヤ側被押圧部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 椎名 悌 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信システム事業部 内 (72)発明者 石井 宏佳 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信システム事業部 内 (72)発明者 岩藤 泰典 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信システム事業部 内 (72)発明者 西垣戸 貴臣 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 大塚 英史 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走査光学系と、この走査光学系から照射さ
    れるレ−ザ光により画像信号に応じた静電潛像が形成さ
    れる感光体と、この感光体にトナ−現像を施すものであ
    って前記感光体に当接する現像ロ−ラを備える現像ユニ
    ットと、用紙を搬送する用紙搬送手段とを有する画像記
    録装置において、前記現像ロ−ラが前記感光体に押圧す
    る力を規制する手段を設けたことを特徴とする画像記録
    装置。
  2. 【請求項2】前記規制手段は、前記現像ローラの直径よ
    り小さな直径のローラを現像ローラと同軸に現像ローラ
    の非記録部に設けたものであることを特徴とする請求項
    1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】前記規制手段は、前記感光体もしくは感光
    体の支持体に当接して前記現像ローラの圧縮量を規制す
    る部材を現像ローラに設けたものであることを特徴とす
    る請求項1記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】前記規制手段は、前記現像ローラまたは現
    像ローラ支持体に当接して現像ローラの圧縮量を規制す
    る部材を前記感光体に設けたものであることを特徴とす
    る請求項1記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】前記規制手段は、前記感光体もしくは感光
    体支持体に当接して前記現像ローラの圧縮量を規制する
    規制部材を現像ローラ支持体に設けたものであることを
    特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】走査光学系と、この走査光学系から照射さ
    れるレ−ザ光により画像信号に応じた静電潛像が形成さ
    れる感光体と、この感光体にトナ−現像を施すものであ
    って前記感光体に当接する現像ロ−ラを備える現像ユニ
    ットと、用紙を搬送する用紙搬送手段とを有する画像記
    録装置において、前記現像ローラを現像ローラの長さ方
    向にアンバランスに感光体側に押圧する押圧部材を備え
    たことを特徴とする画像記録装置。
  7. 【請求項7】前記現像ユニットは現像ブレ−ド及びトナ
    −を収納するホッパを備えるものであって、前記現像ロ
    −ラ、現像ブレ−ド及びホッパを一体的に形成し、前記
    画像記録装置に対し着脱可能としたことを特徴とする請
    求項1乃至6のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 【請求項8】画像記録装置本体ギヤ列から現像ユニット
    ギヤ列を回転駆動するときに、画像記録装置本体ギヤ列
    から現像ユニットギヤ列に伝達する力は現像ユニットに
    対して垂直方向の力成分のみか、または水平方向の力成
    分が感光体の反対側に向いていることを特徴とする請求
    項1記載の画像記録装置。
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