JPH0610981A - エネルギ吸収体 - Google Patents

エネルギ吸収体

Info

Publication number
JPH0610981A
JPH0610981A JP4170997A JP17099792A JPH0610981A JP H0610981 A JPH0610981 A JP H0610981A JP 4170997 A JP4170997 A JP 4170997A JP 17099792 A JP17099792 A JP 17099792A JP H0610981 A JPH0610981 A JP H0610981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impact
holes
energy absorber
stay
energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4170997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hozumi Noda
穂積 野田
Hideki Imai
秀樹 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
Nishikawa Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nishikawa Kasei Co Ltd filed Critical Nishikawa Kasei Co Ltd
Priority to JP4170997A priority Critical patent/JPH0610981A/ja
Publication of JPH0610981A publication Critical patent/JPH0610981A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Dampers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 孔周りの壁全体に繊維補強材を均一に流動分
布させ、適度の剛性を得るとともに衝撃エネルギを効率
良く吸収する。 【構成】 ガラス長繊維23が混入された合成樹脂にて
一体に成形する。衝撃が加わる方向Pに底壁25aを有
するとともに衝撃が加わる方向Pと直交する方向に側壁
26を有する複数の孔25を衝撃が加わるP方向に列設
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のニープロテク
タ等に適用されるエネルギ吸収体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の運転室内には、衝突
時に乗員が前のめりになってインストルメントパネルの
ロアパネルに膝が当たった際、膝を保護するためにその
ときの衝突エネルギを吸収するようにしたニープロテク
タが設けられている。このようなニープロテクタに適用
されるエネルギ吸収体として、例えば実開昭63―12
2156号公報に開示されているように、車幅方向つま
り衝撃が加わる方向と直交する方向に貫通する空洞を有
するハニカム構造のものが知られている。そして、この
エネルギ吸収体では、衝突時にハニカムコアを押し潰す
ことにより衝突エネルギを吸収するようになされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の公報
例のエネルギ吸収体では、複数の空洞が貫通して形成さ
れていることから、衝撃を受けるハニカムコアの占める
割合が空洞分だけ少なくなり、ともすると剛性が低下す
る嫌がある。そこで、エネルギ吸収体を構成する樹脂材
料にガラス繊維等の繊維補強材を混入することにより適
度の剛性を付与することが考えられる。しかし、このエ
ネルギ吸収体には複数の空洞が貫通して形成されている
ため、成形時に繊維補強材がハニカムコア全体に均一に
流動して分布し難く、思うようには剛性を高めることが
できない。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、衝撃エネルギを吸収す
る孔の構造を改良することにより、孔周りの壁全体に繊
維補強材を均一に流動分布させ、適度の剛性を得るとと
もに衝撃エネルギを効率良く吸収せんとすることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の解決手段は、補強繊維材が混入された合成
樹脂にて一体に成形する。この際、衝撃が加わる方向に
底壁を有するとともに衝撃が加わる方向と直交する方向
に側壁を有する複数の孔を衝撃が加わる方向に列設させ
たことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記の構成により、本発明では、衝撃によりエ
ネルギ吸収体が圧縮荷重を受け、これにより複数の孔が
押し潰されて衝撃エネルギが吸収される。
【0007】この場合、エネルギ吸収体は補強繊維材が
混入された合成樹脂にて一体に成形され、しかも上記各
孔は衝撃が加わる方向に底壁を有するとともに衝撃が加
わる方向と直交する方向に側壁を有し、かつ衝撃が加わ
る方向に列設されていることから、成形時に補強繊維材
が各孔の底壁を経て隅々にまで流動して行渡り、エネル
ギ吸収体全体に均一に分布して適度の剛性が確保される
とともに、上記各孔によって衝撃エネルギが効率良く吸
収される。また、エネルギ吸収体が合成樹脂製であるの
で、金属製のものに比べて重量が大幅に軽減される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】(第1実施例)図1は自動車のインストル
メントパネル1を示し、該インストルメントパネル1の
下半部分の右側にはニープロテクタ3がロアパネルの一
部で構成されて配置されている。
【0010】該ニープロテクタ3は、図2ないし図4に
示すように、衝突時に乗員Aの膝a1 を保護する横方向
に長い矩形のプロテクタ本体部5を備えてなり、該プロ
テクタ本体部5は基材5aの表面に表皮材5bが一体に
接合されて構成され、かつ上端両サイドに形成された一
対の取付孔7,7に図示しないねじを挿入することによ
り、乗員Aの膝a1 と対向するようにインストルメント
パネル1に取り付けられている。また、上記プロテクタ
本体部5の上半部中程にはU字形に切り欠かれた切欠部
9が形成され、該切欠部9には上端にステアリングホイ
ール11が取り付けられたステアリングシャフト13が
挿入されている。
【0011】上記プロテクタ本体部5の裏面には、本発
明の一実施例に係るエネルギ吸収体としての左右一対の
ステー部15,15が突設され、該両ステー部15,1
5の先端は、車体に固設されたインパネレインフォース
メント17に所定間隔をあけて対向せしめられ、かつ該
インパネレインフォースメント17に取り付けられた一
対のブラケット19,19の両張出部21,21間にそ
れぞれ位置せしめられている。そして、図5に示すよう
に、各ステー部15は、衝突時にその先端をブラケット
19の底部22に当接させるとともに両張出部21,2
1により横方向に移動しないようになされている。
【0012】また、本発明の特徴として、上記各ステー
部15の一方の縦面15a先端側のほぼ半分の領域に
は、衝撃が加わる方向(矢印P方向)方向に底壁25a
を有するとともに衝撃が加わる方向と直交する方向(車
幅方向)に側壁26を有する複数の孔25,25,…が
衝撃が加わる方向(矢印P方向)に列設され、該各孔2
5は一方の縦面(図4では右側の縦面)に開口せしめら
れている。
【0013】さらに、上記プロテクタ本体部5の基材5
aおよびステー部15,15は、補強繊維材としてのガ
ラス長繊維23,23,…が混入されたポリプロピレン
等の合成樹脂にて一体にプレス成形されている。上記ガ
ラス長繊維23としては、例えば繊維長5〜50mm、繊
維径10〜20μのものが用いられ、その混入量は合成
樹脂に対し重量比で30〜50%に設定するのが好まし
い。したがって、プロテクタ本体部5の基材5aおよび
ステー部15,15つまりニープロテクタ3の剛性を上
記混入されたガラス長繊維23によって適度に確保する
ことができる。特に、ガラス長繊維23はプレス成形に
よって各ステー部15では突出方向(押し力が加わる矢
印P方向)に配向するので、剛性を効果的に得ることが
できる。
【0014】したがって、上記実施例では、衝突時、プ
ロテクタ本体部5が乗員Aの膝a1で矢印P方向に押さ
れてステー部15,15先端がインパネレインフォース
メント17の各ブラケット19の底部22に当たり、ス
テー部15,15に加わる圧縮荷重によって各孔25が
図5に示すように押し潰されて衝突エネルギを効率良く
吸収でき、これにより乗員Aの膝a1 へのショックを低
減できて膝a1 を保護することができる。
【0015】さらに、上記実施例では、各孔25の底壁
25aを衝撃が加わる方向(矢印P方向)に向けるとと
もに、各孔25を衝撃が加わる方向(矢印P方向)に列
設していることから、図6に示すように、成形時にガラ
ス長繊維23を各孔25の底壁25a部分を経てステー
部15の隅々にまで流動させて行渡らせることができ、
ステー部15全体に均一に分布するガラス長繊維23に
よって適度の剛性を確保することができる。
【0016】また、上記実施例では、プロテクタ本体部
5の基材5aおよびステー部15,15をガラス長繊維
23,23が混入された合成樹脂にて一体に成形してい
ることから、金属製のものに比べて重量を大幅に軽減で
きる。
【0017】(第2実施例)図7および図8は第2実施
例を示し、本実施例では、各ステー15´をプロテクタ
本体5´から分離させ、かつステー15´の両縦面15
´a,15´aに複数の孔25,25,…を衝撃が加わ
る方向(矢印P方向)に底壁25aが向くとともに衝撃
が加わる方向と直交する方向(車幅方向)に側壁26が
向くように、しかも各孔25を衝撃が加わる方向(矢印
P方向)に列設したものである。そして、本実施例で
は、各ステー15´先端をブラケット19の両張出部2
1,21間に挿入し、ブラケット19の一方の張出部2
1に形成されたねじ孔27,27とステー15´の一方
の縦面15´aに形成されたねじ孔29,29とを対応
させた状態で、タッピングスクリュ31,31を各ねじ
孔27,29に螺合させることによって各ステー15´
をブラケット19に取り付け、各ステー15´の基端と
プロテクタ本体5´の裏面との間に僅かな隙間を形成す
るようになされている。そのほかは第1実施例の場合と
同様に構成されているので、同一の構成部分については
同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0018】したがって、本実施例では、第1実施例と
同様の作用効果を奏することができるものである。加え
て、本実施例では、各孔25をステー15´の両方の縦
面15a,15aに形成したので、衝撃エネルギをさら
に効率良く吸収することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
補強繊維材が混入された合成樹脂にて一体に成形し、衝
撃が加わる方向に底壁を有するとともに衝撃が加わる方
向と直交する方向に側壁を有する複数の孔を衝撃が加わ
る方向に列設したので、成形時に補強繊維材を各孔の底
壁を経て隅々にまで行渡らせることができ、均一に分布
した補強繊維材によって適度の剛性を確保することがで
きるとともに、上記各孔によって衝撃エネルギを効率良
く吸収することができ、かつ重量を大幅に軽減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インストルメントパネルの斜視図である。
【図2】第1実施例に係るニープロテクタの斜視図であ
る。
【図3】第1実施例に係るニープロテクタのステー部の
縦断面図である。
【図4】第1実施例に係るニープロテクタの横断面図で
ある。
【図5】第1実施例に係るニープロテクタのステー部が
変形した状態を示す横断面図である。
【図6】第1実施例においてステー部のガラス長繊維配
向状態を示す横断面図である。
【図7】第2実施例にニープロテクタのプロテクタ本体
とステーとの分解斜視図である。
【図8】第2実施例に係るニープロテクタの図4相当図
である。
【符号の説明】
15 ステー部(エネルギ吸収体) 15´ ステー(エネルギ吸収体) 23 ガラス長繊維(補強繊維材) 25 孔 25a 底壁 26 側壁 P 衝撃が加わる方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強繊維材が混入された合成樹脂にて一
    体に成形され、衝撃が加わる方向に底壁を有するととも
    に衝撃が加わる方向と直交する方向に側壁を有する複数
    の孔が衝撃が加わる方向に列設されていることを特徴と
    するエネルギ吸収体。
JP4170997A 1992-06-29 1992-06-29 エネルギ吸収体 Withdrawn JPH0610981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4170997A JPH0610981A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 エネルギ吸収体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4170997A JPH0610981A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 エネルギ吸収体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0610981A true JPH0610981A (ja) 1994-01-21

Family

ID=15915204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4170997A Withdrawn JPH0610981A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 エネルギ吸収体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0610981A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100427246B1 (ko) * 2001-05-23 2004-04-17 현대자동차주식회사 자동차용 무릎보호 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100427246B1 (ko) * 2001-05-23 2004-04-17 현대자동차주식회사 자동차용 무릎보호 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5056840A (en) Motor vehicle bumper
DE112009000206B4 (de) Energieabsorbierende Fahrzeughaubenanordnungen mit asymmetrischer Sandwichinnenstruktur sowie damit ausgerüstetes Fahrzeug
JPH11255049A (ja) バンパー構造
JPH0610981A (ja) エネルギ吸収体
KR100644942B1 (ko) 차량 플로워의 하부 충돌 분산 구조
JPS60222345A (ja) インストルメントパネル
JP2000103307A (ja) 衝突時の膝荷重低減装置
JPH10129359A (ja) 車両用ルーフラック
JPH05305850A (ja) 自動車のニープロテクタ
JPH1044777A (ja) 車両用ドア構造
KR102671232B1 (ko) 이륜차용 윈드스크린 확장 및 진동흡수장치
EP1759961A1 (de) Fahrzeug-Frontend mit oberem und unterem Querträger
KR0115380Y1 (ko) 차량용 도어의 측면 임팩트바아구조
KR200143699Y1 (ko) 자동차 범퍼의 보강용 리브 구조
KR0167747B1 (ko) 자동차용 글로브박스 제조방법
KR100364270B1 (ko) 자동차용 프런트플로워의 결합구조
JP4080637B2 (ja) 車両用フロントエンド枠体構造
JP3814829B2 (ja) 自動車のインストルメントパネル構造
KR200171192Y1 (ko) 진동감소용 볼트가 체결된 타이바 브라켓
KR100371234B1 (ko) 자동차의 범퍼
JPH0524614Y2 (ja)
JPS6320618Y2 (ja)
JPH0513652Y2 (ja)
JPH082351A (ja) 自動車のバンパ構造
JPH0514947Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990831