JPH06109138A - スクリーン印刷によるパッキング付き部材の製造法 - Google Patents

スクリーン印刷によるパッキング付き部材の製造法

Info

Publication number
JPH06109138A
JPH06109138A JP25871092A JP25871092A JPH06109138A JP H06109138 A JPH06109138 A JP H06109138A JP 25871092 A JP25871092 A JP 25871092A JP 25871092 A JP25871092 A JP 25871092A JP H06109138 A JPH06109138 A JP H06109138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packing
screen
thickness
rubber
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25871092A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2914042B2 (ja
Inventor
Akiyoshi Kawasaki
秋由 河崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd filed Critical Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority to JP4258710A priority Critical patent/JP2914042B2/ja
Publication of JPH06109138A publication Critical patent/JPH06109138A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2914042B2 publication Critical patent/JP2914042B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ゴムを部材表面にスクリーン印刷してパッキン
グ付き部材を製造するとき、パッキングの厚さを各部で
必要に応じて変えることを簡単な方法で実施する。 【構成】ステンレス線で構成したスクリーン6を、厚さ
の一様なパッキングを使用したときの面圧分布の凹凸と
は逆の凹凸形状の断面をもつプレス金型7,7’で加圧
して、部分的に薄くする。このようなスクリーンを使用
してゴムを部材に印刷し、形成したパッキングの厚さ
を、面圧の高かったところでは薄く、面圧の低かったと
ころでは厚くする。パッキングの厚さは、最も薄いとこ
ろで0.02mm、最も厚いところで0.07mmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部材表面にゴムをスク
リーン印刷することによって、パッキング付き部材を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パッキング付き部材としては、自動車の
キャブレターを構成する部材間に介在させて使用するパ
ッキング付き断熱部材がある。前記パッキング付き断熱
部材は、例えば、フェノール樹脂成形品の表面に石綿ジ
ョイントシートを貼り付けたものであるが、ゴムと基材
(石綿)を混合してカレンダロールでシート状に成形
し、所定の製品形状に打ち抜き加工したものを断熱部材
の表面に接着剤で貼り付けるという多くの工程を経て製
造している。このようなパッキング付き断熱部材は、自
動車のキャブレターを構成する部材間に介在させてボル
トで締め付け固定し、断熱と気密保持の機能を果たして
いる。尚、石綿は、安全衛生上の規制から使用しない方
向にあり、基材として石綿の替わりにガラス等の石綿以
外の無機繊維や芳香族ポリアミド繊維を使用したジョイ
ントシートに移行しつつある。ところで、自動車のエン
ジンは、軽量化(薄肉化、アルミニウムへの材質変更)
によって剛性の低下や膨張収縮の変動が大きくなってい
る。また、小型化(部品の小型化、削減)によって断熱
部材を取り付けて締め付けるボルトのサイズが小さくな
ったりボルトの本数が少なくなっている。さらに、高出
力化(ターボチャージャ)により高温にもなっている。
このような状況下で、パッキング付き断熱部材の気密性
向上の要求が一層強くなっている。
【0003】しかし、上記のジョイントシートを貼り付
けたパッキング付き断熱部材では、上記の要求に十分に
対応できない。すなわち、相手部材間に介在させたパッ
キング付き断熱部材をボルトで締め付けると、パッキン
グはその圧力によって厚さを減じ相手部材に密着するの
であるが、パッキングの厚さを減じるためには、締め付
けトルクを十分に大きなものしなければならない(通
常、8mm径のボルトで150〜200Kg・cmの締め付け
トルク)。ところが、上述したように、締め付けボルト
の本数が少なくボルト間のピッチが長かったり、断熱部
材を介在させる相手部材の剛性が小さかったりすると、
締め付けボルトから離れた位置では、パッキングの厚さ
が減じられずに当該相手部材の方が変形(湾曲)して、
パッキングとの密着性が悪くなる。図5は、この様子を
示したものであり、断熱部材1の両面に貼り付けたパッ
キング2,2’(ジョイントシート)は、締め付けボル
ト3の近辺では厚さを減じられているが、締め付けボル
ト3から離れたボルト間の中央では、相手部材4の方が
変形している。従って、パッキングへの面圧も締め付け
ボルト間の中央で小さくなっており、一様でなくなって
いる(面圧分布の矢印の長さが面圧の大小を示してい
る)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように厚さの一
様なパッキングを用いると、面圧が高いところと低いと
ころの分布ができ不都合である。面圧が高くなる部分の
パッキングの厚さを予め薄くしておけば、最終的に締め
付けたときの各部分の面圧を等しくできるが、ジョイン
トシートを貼り付けるような従来の方法ではパッキング
の厚さを必要に応じて各部で変えるようなことは難し
い。本発明が解決しようとする課題は、パッキング付き
部材を製造するとき、パッキングの厚さを各部で必要に
応じて変えることを簡単に行なえるようにすることであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る製造法は、
部材の表面にゴムをスクリーン印刷することにより、当
該部材の表面にゴム製のパッキングを一体に形成する。
パッキングの厚さを薄くしたい箇所では印刷に使用する
スクリーンの厚さを薄くして、スクリーンの厚さを場所
によって変えることを特徴とするものである。スクリー
ンの厚さを薄くする部分は、例えば、厚さの一様なパッ
キングを使用して締め付けたときに面圧の高くなる箇所
に対応させる。また、パッキングが当接する相手部材の
凸部の箇所に対応させる。上記必要に応じて部分的に厚
さを薄くしたスクリーンとしては、塑性変形する材料よ
りなるスクリーンをプレス成形して、部分的に厚さを薄
くしたものを使用するのがよい。
【0006】
【作用】本発明に係る製造法では、ジョイントシートの
貼り付けでは達成できないような薄いパッキングをスク
リーン印刷により部材表面に一体に形成できるが、スク
リーンの厚さの薄い部分では印刷厚さが薄くなり、パッ
キングの厚さを他の部分より薄くすることができる。ス
クリーンの厚さ調整をプレス成形で行なう場合、プレス
された部分ではスクリーンを構成する線条の断面形状が
扁平になり、厚さが薄くなると共にスクリーンの開口面
積も小さくなるので、パッキング厚さを薄くする上で都
合がよい。
【0007】
【実施例】本発明に係る製造法を実施するに当たり、ス
クリーン印刷をするゴムとしては、シリコーンゴム、N
BR、フロロシリコーンゴム等を適宜選択することがで
きる。ゴムの印刷厚さは、0.05〜0.3mm程度が適当
である。印刷後熱処理を行なうことにより、スクリーン
印刷したゴムを部材表面に焼き付けるが、その条件は、
150℃で5〜10分間が適当である。温度を高くする
と、時間の短縮を図れるが、印刷が厚目であると表面が
ふくれることがあので、適宜調整する。スクリーンは、
鋼線、ナイロン糸等で構成したものを適宜選定する。
【0008】以下、本発明に係る実施例を詳細に説明す
る。図4は、両表面に厚さの一様なパッキングを形成し
たフェノール樹脂製の断熱部材1を、自動車のキャブレ
ターを構成する部材間に介在させてボルトで締め付け固
定したときの面圧分布を示している(矢印の長さが面圧
の大小を示している)。締め付けボルト用の穴5の周辺
では面圧が高く、穴5から離れるに従って面圧が低くな
っていることが分かる。そこで、ステンレス線で構成さ
れた図1(a)に示すような断面形状のスクリーン6
(ステンレス線の断面が円形)を、図4の面圧分布の凹
凸とは逆の凹凸形状の断面をもつプレス金型7,7’で
加圧した。図1(b)に示すように、プレス金型の凸部
で加圧された部分は、その凸部の高さに応じてステンレ
ス線の断面形状が扁平になり、スクリーンの厚さが薄く
なる。ステンレス線の断面形状が扁平になることにより
スクリーンの開口面積も小さくなり、このようなスクリ
ーンを使用して印刷したパッキング2の厚さは、締め付
けボルト用の穴5の周辺で最も薄く、穴5から離れるに
従って厚くなる。図2に、形成したパッキング2の断面
形状を示した。穴5の周辺の最も薄いところが0.02m
mで、穴から離れた部分の最も厚いところが0.07mmで
ある。図3は、上記図2に示したパッキング付き断熱部
材を締め付け固定したときの面圧分布を示したものであ
り、各部分の面圧が等しくなっている。スクリーンの厚
さ調整をプレスで行なえば、スクリーンを構成する線条
の断面形状が扁平になることと、それに伴ってスクリー
ンの開口面積が小さくなることで、パッキングの厚さを
部分的に薄くする上で極めて好都合である。また、線条
の断面形状が扁平になったとき、線条同士が交叉点で噛
み合うのでスクリーンの目くずれを防止することがで
き、スクリーンの長期にわたっての使用が可能である。
【0009】スクリーンを構成する材料として、ナイロ
ン糸等の熱可塑性樹脂製のものを使用するときは、プレ
スにより厚さ調整をするときに熱もかければよい。スク
リーンの厚さ調整は、プレス手段によるほか部分的にス
クリーンを研磨する手段を用いてもよい。研磨は、印刷
する部材に当接する面がよく、スキージ側を研磨するの
はスキージの寿命を短くするので好ましくない上記の実
施例では、厚さの一様なパッキングを使用したときの面
圧分布に対応して、部材に形成するパッキングの厚さ調
整を容易に行なうものであったが、相手部材にOリング
を嵌め込む溝が形成されているような場合にも本発明に
係る方法を適用できる。すなわち、印刷用のスクリーン
の厚さを、前記溝に対応する部分では元のままにしてお
き、他の部分はプレスして薄くすれば、Oリングを一体
化した平なパッキングを部材表面に簡単に形成すること
ができる。
【0010】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る製造法で
は、スクリーンの厚さを部分的に薄くするという簡単な
方法で、部材に一体に形成するパッキングの厚さを部分
的に変えることができる。スクリーンの厚さを部分的に
薄くする手段としてプレス手段を用いれば、パッキング
を部分的に薄くする効果が大きく、スクリーン自体の使
用寿命も長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る方法で使用する印刷用のスクリー
ンを示す断面図である。
【図2】本発明に係る方法で製造したパッキング付き部
材の断面図である。
【図3】図2におけるパッキング付き部材のパッキング
の面圧分布の説明図である。
【図4】図2においてパッキングの厚さを一様としたと
きの面圧分布の説明図である。
【図5】従来のパッキング付き部材の使用状態における
側面図とパッキングの面圧分布の説明図である。
【符号の説明】
1は部材 2,2’はパッキング 3は締め付けボルト 4は相手部材 5は締め付けボルト用の穴 6はスクリーン 7,7’はプレス金型

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部材の表面にゴムをスクリーン印刷するこ
    とにより当該部材にゴムのパッキングを一体に形成する
    方法であって、印刷に使用するスクリーンは、パッキン
    グの厚さを薄くしたい箇所ではその厚さを薄くして、場
    所によって厚さを変えたスクリーンを使用することを特
    徴とするスクリーン印刷によるパッキング付き部材の製
    造法。
  2. 【請求項2】厚さの一様なパッキングを使用して締め付
    けたときに面圧の高くなる箇所に対応してスクリーンの
    厚さを薄くすることを特徴とする請求項1に記載のスク
    リーン印刷によるパッキング付き部材の製造法。
  3. 【請求項3】形成したパッキングが当接する相手部材の
    凸部の箇所に対応してスクリーンの厚さを薄くすること
    を特徴とする請求項1に記載のスクリーン印刷によるパ
    ッキング付き部材の製造法。
  4. 【請求項4】スクリーンの各場所の厚さ調整を、塑性変
    形する材料よりなるスクリーンをプレス成形することに
    より行なう請求項1ないし3のいずれかに記載のスクリ
    ーン印刷によるパッキング付き部材の製造法。
JP4258710A 1992-09-29 1992-09-29 スクリーン印刷によるパッキング付き部材の製造法 Expired - Lifetime JP2914042B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4258710A JP2914042B2 (ja) 1992-09-29 1992-09-29 スクリーン印刷によるパッキング付き部材の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4258710A JP2914042B2 (ja) 1992-09-29 1992-09-29 スクリーン印刷によるパッキング付き部材の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06109138A true JPH06109138A (ja) 1994-04-19
JP2914042B2 JP2914042B2 (ja) 1999-06-28

Family

ID=17324023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4258710A Expired - Lifetime JP2914042B2 (ja) 1992-09-29 1992-09-29 スクリーン印刷によるパッキング付き部材の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2914042B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016500148A (ja) * 2012-11-30 2016-01-07 レインツ デッチタングス ゲー エム ベー ハー 制御板
JP2019049640A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 アルパイン株式会社 表示装置用のカバー板の製造方法、および前記カバー板を使用した表示装置の製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63835U (ja) * 1986-06-20 1988-01-06
JPH01141354U (ja) * 1988-03-23 1989-09-28

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63835U (ja) * 1986-06-20 1988-01-06
JPH01141354U (ja) * 1988-03-23 1989-09-28

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016500148A (ja) * 2012-11-30 2016-01-07 レインツ デッチタングス ゲー エム ベー ハー 制御板
US9835246B2 (en) 2012-11-30 2017-12-05 Reinz-Dichtungs-Gmbh Control plate
JP2019049640A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 アルパイン株式会社 表示装置用のカバー板の製造方法、および前記カバー板を使用した表示装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2914042B2 (ja) 1999-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4842912A (en) Adhesive attachment and mounting fixture
US4748837A (en) Method of forming spherical shells
US20050123378A1 (en) Decorative capped wheel nut or bolt assembly and method
CA2185358A1 (en) Holographic Document and Method for Forming
EP1350994A3 (en) Metallic gasket
EP1236561A4 (en) METHOD AND DEVICE FOR PRODUCING OPEN-TYPE POLYIMIDE MOLDINGS AND BASE MATERIAL FOR LIGHTING EQUIPMENT REFLECTIVE ELEMENTS
US5839796A (en) Wheel cover for use in automobile
JPH06109138A (ja) スクリーン印刷によるパッキング付き部材の製造法
US5709912A (en) Automobile decoration molding
EP1179695A3 (en) Cylinder head gasket with partial resin coatings
JPH07229519A (ja) ベアリングシールとその製造方法
JP3190264B2 (ja) Tナットの製造方法
JPH10141380A (ja) ベアリングシール
CN220526084U (zh) 镜头压片和镜头组装结构
CA2333651A1 (en) Hybrid stamping die
JPH0231657Y2 (ja)
JP2946258B2 (ja) ベアリングシール
JP2001050347A (ja) マウント装置およびマウント装置形成方法
CN212219347U (zh) 硅胶压合模具
JP2024057905A (ja) 筐体の防水構造、パッキンの製造方法
JPH0318048B2 (ja)
JP2617871B2 (ja) 車両用灯具
JP2004197762A (ja) スペーサ部品
JPS63190902A (ja) アキユムレ−タ用ブラダおよびその製造方法
JP2002086142A (ja) スピニング加工法を適用した浄水器