JPH06109137A - ガスケット用基材 - Google Patents
ガスケット用基材Info
- Publication number
- JPH06109137A JPH06109137A JP29549292A JP29549292A JPH06109137A JP H06109137 A JPH06109137 A JP H06109137A JP 29549292 A JP29549292 A JP 29549292A JP 29549292 A JP29549292 A JP 29549292A JP H06109137 A JPH06109137 A JP H06109137A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- rubber
- primer layer
- gasket
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内燃機関その他の機器に使用するゴム発泡層
を有するメタルガスケット用基材の構造・組成を改良
し,層間剥離や流体の吹抜けの生じない,シール性のす
ぐれたガスケット基材を提供する。 【構成】 金属板の表面にゴム充実層の役割を兼ね備え
たプライマー層を形成した構造のガスケット基材におい
て,金属板の表面に形成するプライマー層には,その上
に形成するゴム発泡層を構成するポリマーと同種のポリ
マーを主剤とするゴム系接着剤を使用し,かつそのプラ
イマー層の厚さをゴム発泡層の厚さの10〜100%の
範囲内で選定したことを特徴としている。
を有するメタルガスケット用基材の構造・組成を改良
し,層間剥離や流体の吹抜けの生じない,シール性のす
ぐれたガスケット基材を提供する。 【構成】 金属板の表面にゴム充実層の役割を兼ね備え
たプライマー層を形成した構造のガスケット基材におい
て,金属板の表面に形成するプライマー層には,その上
に形成するゴム発泡層を構成するポリマーと同種のポリ
マーを主剤とするゴム系接着剤を使用し,かつそのプラ
イマー層の厚さをゴム発泡層の厚さの10〜100%の
範囲内で選定したことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関その他の機器に
使用するメタルガスケット用基材に関し,特に所望の形
状に打ち抜いたままで使用し得るシール性の良好なガス
ケット用基材を提供するものである。
使用するメタルガスケット用基材に関し,特に所望の形
状に打ち抜いたままで使用し得るシール性の良好なガス
ケット用基材を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のガスケット用基材として
は,金属板の片面又は両面にプライマー層を形成し,そ
の上にゴム発泡層を形成したものが用いられている。さ
らにガスケットの圧縮硬さを適性化してシール性を向上
させるため,プライマー層とゴム発泡層との間にゴム充
実層を設けた構造のガスケット用基材も提案されてい
る。
は,金属板の片面又は両面にプライマー層を形成し,そ
の上にゴム発泡層を形成したものが用いられている。さ
らにガスケットの圧縮硬さを適性化してシール性を向上
させるため,プライマー層とゴム発泡層との間にゴム充
実層を設けた構造のガスケット用基材も提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したようにプライ
マー層とゴム発泡層の間にゴム充実層を設けた構造のガ
スケット用基材はゴム充実層の厚さならびにゴム発泡層
の厚さを適性な値に選ぶことにより,ガスケットに加わ
る面圧に対して,その圧縮硬さを適性化することができ
るので,ガスケットのシール性を向上させる上で大きな
効果がある。
マー層とゴム発泡層の間にゴム充実層を設けた構造のガ
スケット用基材はゴム充実層の厚さならびにゴム発泡層
の厚さを適性な値に選ぶことにより,ガスケットに加わ
る面圧に対して,その圧縮硬さを適性化することができ
るので,ガスケットのシール性を向上させる上で大きな
効果がある。
【0004】しかしながらこのような構造のガスケット
用基材を製造するに当たっては,先ず金属板の表面にプ
ライマー溶液を塗布・焼成してプライマー層を形成し,
次ぎにその上に非発泡溶液を塗布・加硫してゴム充実層
を形成し,さらにその上に発泡ゴム溶液を塗布・加硫し
てゴム発泡層を形成する。このため製品を得るためには
3コート,3ベークの工程が必要である。
用基材を製造するに当たっては,先ず金属板の表面にプ
ライマー溶液を塗布・焼成してプライマー層を形成し,
次ぎにその上に非発泡溶液を塗布・加硫してゴム充実層
を形成し,さらにその上に発泡ゴム溶液を塗布・加硫し
てゴム発泡層を形成する。このため製品を得るためには
3コート,3ベークの工程が必要である。
【0005】またゴム充実層とゴム発泡層とは互いに自
己接着作用により接合されるが,両者の組成が異なる場
合には接着作用が低減し,使用中に層間剥離を起こすこ
とがある。
己接着作用により接合されるが,両者の組成が異なる場
合には接着作用が低減し,使用中に層間剥離を起こすこ
とがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては前述し
た問題点を解決するため,金属板の表面にゴム充実層の
役割を兼ね備えたプライマー層を形成し,その上にゴム
発泡層を形成した構造のガスケット基材を提供する。
た問題点を解決するため,金属板の表面にゴム充実層の
役割を兼ね備えたプライマー層を形成し,その上にゴム
発泡層を形成した構造のガスケット基材を提供する。
【0007】すなわち本発明のガスケット用基材では金
属板の表面に形成するプライマー層には,その上に形成
するゴム発泡層を構成するポリマーと同種のポリマーを
主剤とするゴム系接着剤を使用し,しかもそのプライマ
ー層の厚さをゴム発泡層の厚さの10〜100%の範囲
内で選定していることが大きな特徴である。
属板の表面に形成するプライマー層には,その上に形成
するゴム発泡層を構成するポリマーと同種のポリマーを
主剤とするゴム系接着剤を使用し,しかもそのプライマ
ー層の厚さをゴム発泡層の厚さの10〜100%の範囲
内で選定していることが大きな特徴である。
【0008】
【作用】本発明のガスケット用基材ではプライマー層の
役割とゴム充実層の役割を兼ね備えたプライマー層を形
成し,その上にゴム発泡層を形成した2層構造となって
いるため,2コート,2ベークの工程で製品を得ること
ができる。この点製品コストの低減に役立つところが大
きい。
役割とゴム充実層の役割を兼ね備えたプライマー層を形
成し,その上にゴム発泡層を形成した2層構造となって
いるため,2コート,2ベークの工程で製品を得ること
ができる。この点製品コストの低減に役立つところが大
きい。
【0009】次ぎに本発明ではプライマー層とゴム発泡
層とに同種のポリマーを使用することにより,両者の層
間接合力を向上させることができ,使用時の熱伸縮によ
る横ずり層間剥離や流体の吹抜けの防止に効果がある。
層とに同種のポリマーを使用することにより,両者の層
間接合力を向上させることができ,使用時の熱伸縮によ
る横ずり層間剥離や流体の吹抜けの防止に効果がある。
【0010】さらに本発明ではプライマー層の厚さをゴ
ム発泡層の厚さの10〜100%の範囲内で適性な値に
選ぶことにより,ガスケットの圧縮硬さを適性化し,そ
のシール性を向上させることができる。
ム発泡層の厚さの10〜100%の範囲内で適性な値に
選ぶことにより,ガスケットの圧縮硬さを適性化し,そ
のシール性を向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下本発明を実施例に基ずいて詳細に説明す
る。図1は本発明の一実施例を示すガスケット用基材の
部分拡大断面図である。
る。図1は本発明の一実施例を示すガスケット用基材の
部分拡大断面図である。
【0012】図1において1はガスケット用基材となる
ステンレス鋼,鉄,アルミニウムなどの金属板である。
先ず前処埋を行なった金属板1の表面にプライマー溶液
を所定の仕上がり厚さになるように塗布・焼成してプラ
イマー層2を形成する。次ぎにプライマー層2の上に発
泡ゴム溶液を所定の仕上がり厚さになるように塗布・加
硫してゴム発泡層3を形成する。
ステンレス鋼,鉄,アルミニウムなどの金属板である。
先ず前処埋を行なった金属板1の表面にプライマー溶液
を所定の仕上がり厚さになるように塗布・焼成してプラ
イマー層2を形成する。次ぎにプライマー層2の上に発
泡ゴム溶液を所定の仕上がり厚さになるように塗布・加
硫してゴム発泡層3を形成する。
【0013】プライマー層2の仕上がり厚さとしては片
面で0.02〜0.6mmの範囲内で,またゴム発泡層
3の仕上がり厚さとしては片面で0.2〜0.6mmの
範囲内で選定するのが普通である。
面で0.02〜0.6mmの範囲内で,またゴム発泡層
3の仕上がり厚さとしては片面で0.2〜0.6mmの
範囲内で選定するのが普通である。
【0014】金属板1の表面に塗布するプライマー溶液
の組成の一実施例を示せば次ぎの通りである。
の組成の一実施例を示せば次ぎの通りである。
【0015】プライマー層2の上に塗布する発泡ゴム溶
液の組成の一実施例を示せば次ぎの通りである。
液の組成の一実施例を示せば次ぎの通りである。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガスケット
用基材は所望の形状に打ち抜いたままで使用しても良好
なシール性が得られ,かつ製造コストも低いので,実用
性のすぐれた基材である。
用基材は所望の形状に打ち抜いたままで使用しても良好
なシール性が得られ,かつ製造コストも低いので,実用
性のすぐれた基材である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すガスケット基材の部分拡
大断面図である。
大断面図である。
1 金属板 2 プライマー層 3 ゴム発泡層
Claims (1)
- 【請求項1】 金属板の少なくとも片面にプライマー層
を形成し,その上にゴム発泡層を形成してなるガスケッ
ト用基材において,該プライマー層にはゴム発泡層を構
成するポリマーと同種のポリマーを主剤としたゴム系接
着剤を使用し,かつ該プライマー層の厚さをゴム発泡層
の厚さの10〜100%にしたことを特徴とするガスケ
ット用基材
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29549292A JPH06109137A (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | ガスケット用基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29549292A JPH06109137A (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | ガスケット用基材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06109137A true JPH06109137A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17821312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29549292A Pending JPH06109137A (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | ガスケット用基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06109137A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5992857A (en) * | 1993-08-31 | 1999-11-30 | Nippon Pillar Packing Co., Ltd. | Composite gasket |
JP2021014908A (ja) * | 2019-07-16 | 2021-02-12 | Nok株式会社 | 多層積層ガスケットとその製造方法 |
-
1992
- 1992-09-24 JP JP29549292A patent/JPH06109137A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5992857A (en) * | 1993-08-31 | 1999-11-30 | Nippon Pillar Packing Co., Ltd. | Composite gasket |
JP2021014908A (ja) * | 2019-07-16 | 2021-02-12 | Nok株式会社 | 多層積層ガスケットとその製造方法 |
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