JPH06109127A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

Info

Publication number
JPH06109127A
JPH06109127A JP4258219A JP25821992A JPH06109127A JP H06109127 A JPH06109127 A JP H06109127A JP 4258219 A JP4258219 A JP 4258219A JP 25821992 A JP25821992 A JP 25821992A JP H06109127 A JPH06109127 A JP H06109127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
pressure
valve
speed
automatic transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4258219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2882204B2 (ja
Inventor
Tatsuo Wakahara
龍雄 若原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP4258219A priority Critical patent/JP2882204B2/ja
Publication of JPH06109127A publication Critical patent/JPH06109127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2882204B2 publication Critical patent/JP2882204B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧制御式自動変速機を、シフト弁の構成を
何等変更することなく、電子制御式に切り換えて、複数
の変速パターンを設定可能な電子制御式自動変速機を安
価に構築する。 【構成】 変速信号圧発生手段18は、コントローラ4
0が決定した好適変速段に対応するレベルの変速信号圧
Psを、ソレノイド32,33のON,OFFによって
発生する。シフト弁19乃至21はこの変速信号圧Ps
のレベルに応答して位置が決まり、シフト弁21は更に
O/DのON,OFFによっても位置が決まり、夫々の
出力ポート19c,20c,21cから摩擦要素B/
B,H/Cへ作動圧を供給するか、しないかにより自動
変速機を第1速乃至第4速に投入することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機の動力伝達経
路、即ち変速段を決定するための変速制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は各種摩擦要素(摩擦クラッ
チや摩擦ブレーキ)の選択的油圧作動(締結)により対
応変速段を選択し、作動する摩擦要素の変更により他の
変速段への変速を行うよう構成するのが一般的である。
そして、この変速に当たっては、複数のシフト弁を2位
置間で切り換えて作動油路を決定し、これにより上記各
種摩擦要素の選択的油圧作動を実行する。
【0003】ところで、シフト弁の位置を決定するに当
たっては、例えば本願出願人が1982年に発行した
「L4N71B型オートマチックトランスミッション整
備要領書」(A261C04)に記載の自動変速機に見
られる如く、シフト弁の両方向に夫々、ばね及びエンジ
ンスロットル開度に対応したスロットル圧と、車速に対
応したガバナ圧とを対向して作用させ、これらによる力
のバランスによりシフト弁の位置を決定し、スロットル
開度および車速で表される車両の運転状態に応じた変速
段を選択し得るようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる油圧式
変速制御装置では、安価に構成できるものの、変速点、
つまり変速パターンがシフト弁の設計で決ってしまい、
該変速パターンが1種のみである。
【0005】ところで変速パターンは、市街地走行時の
ように経済的な運転を要求する時と、山岳路走行時のよ
うに大パワーが必要な時とで、異ならせるのが良く、さ
もなくば燃費が悪くなったり、パワー不足を感じる。
【0006】この目的のために従来、所謂電子制御式自
動変速機が提案された。この種自動変速機としては例え
ば、本願出願人が開発使用中で、「NISSANマキシ
マ新型車解説書J30型系車変更点の紹介」1991年
8月発行(FOO7671)に記載の自動変速機があ
る。
【0007】この自動変速機においては、予め設定した
複数の変速パターンのうち、走行条件に応じた変速パタ
ーンを選択し、これを基にエンジンスロットル開度及び
車速から好適変速段を決定し、この好適変速段が得られ
るよう対応するシフト弁を一定のパイロット圧により切
り換える。
【0008】しかるに、かかる電子制御式自動変速機を
構築するに当たっては、シフト弁が油圧制御式自動変速
機と全く異なるために、これらを別のものに変更する必
要があることを主たる原因として、全く別に設計し直さ
なければならない。従って従来は、自動変速機を高価な
電子制御式に設計し直すことによってしか、変速パター
ンを切り換え得る自動変速機を構築することができなか
った。
【0009】本発明は、油圧制御式自動変速機の油圧回
路をほとんどそのまま流用して安価に、変速パターンの
切り換えが可能な自動変速機を構築し得るようにした変
速制御装置を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明の
変速制御装置は、請求項1に記載の如く、複数のシフト
弁が2位置の切り換えを行って各種摩擦要素を選択的に
油圧作動させることで所定の変速段を選択し得るように
した自動変速機において、前記シフト弁を夫々、異なる
変速信号圧でばねに抗して一方の位置から他方の位置に
切り換わるよう構成し、車両の運転状態から好適変速段
を決定する変速段決定手段を設け、該手段で決定した好
適変速段に対応する圧力を前記各シフト弁に前記変速信
号圧として供給する変速信号圧発生手段を設けた構成に
特徴づけられる。
【0011】なお、本発明の好適例では、上記において
請求項2に記載の如く、変速信号圧発生手段がステップ
状に異なる複数の圧力を発生するようなものとすること
ができる。
【0012】また、本発明変速制御装置は、請求項3に
記載の如く、1−2シフト弁、2−3シフト弁、3−4
シフト弁がダウンシフト位置及びアップシフト位置間で
切り換えを行って各種摩擦要素を選択的に油圧作動させ
ることで、第1速、第2速、第3速およびオーバードラ
イブ変速段を選択することができ、O/Dソレノイドに
より前記オーバードライブ変速段が選択されないよう3
−4シフト弁をダウンシフト位置にロック可能な自動変
速機において、前記1−2シフト弁と、2−3シフト弁
および3−4シフト弁とを、異なる変速信号圧でばねに
抗してダウンシフト位置からアップシフト位置に切り換
わるよう構成し、車両の運転状態から好適変速段を決定
する変速段決定手段を設け、該手段で決定した好適変速
段に対応する圧力を前記各シフト弁に前記変速信号圧と
して供給する変速信号圧発生手段を設け、第3速および
オーバードライブ変速段間の変速を、前記O/Dソレノ
イドにより3−4シフト弁を介して行うよう構成するこ
とができる。
【0013】この場合において変速信号圧発生手段は請
求項4に記載の如く、調圧値が一定の調圧弁と、該調圧
弁の入出力圧の一方をドレン可能なソレノイドと、該調
圧弁を調圧不能状態にロックするソレノイドとの組合せ
により、零と、調圧弁の調圧値と、入力圧と同じ最高値
との3種の圧力を発生するよう構成するのが有利であ
る。
【0014】
【作用】請求項1の装置において、自動変速機は以下の
如くにして変速される。即ち、変速段決定手段は車両の
運転状態から好適変速段を決定し、変速信号圧発生手段
はこの好適変速段に対応した圧力を各シフト弁に変速信
号圧として供給する。この圧力は複数のシフト弁をし
て、対応するものの位置を切り換え、これにより、選択
された摩擦要素を油圧作動させることで、自動変速機を
上記の好適変速段が選択された状態にする。
【0015】かかる変速制御装置によれば、油圧制御式
自動変速機のシフト弁をほとんどそのまま用いて、即ち
該シフト弁に、ガバナ圧に代えて上記変速信号圧発生手
段の圧力を印加し、スロットル圧を印加させていた室を
大気解放にするだけで、シフト弁自体の構成に何等変更
を加えることなしに、油圧制御式自動変速機を電子制御
式に切り換えて、複数の変速パターンを選択し得る自動
変速機を安価に構築することができる。
【0016】なおこの場合、請求項2の如く変速信号圧
発生手段が、ステップ状に異なる複数の圧力を発生する
ものである場合、シフト弁の切り換えが明確になされ、
その誤作動をなくすことができる。
【0017】請求項3の構成において、自動変速機の変
速は以下の如くに実行される。即ち、変速段決定手段は
車両の運転状態から好適変速段を決定し、変速信号圧発
生手段はこの好適変速段に対応した圧力を各シフト弁に
変速信号圧として供給する。この圧力は1−2シフト
弁、2−3シフト弁、3−4シフト弁をして、夫々ダウ
ンシフト位置またはアップシフト位置となし、併せてO
/Dソレノイドにより3−4シフト弁の位置を決定する
ことにより、選択された摩擦要素を油圧作動させること
で、自動変速機を上記の好適変速段が選択された状態に
する。
【0018】かかる変速制御装置によれば、油圧制御式
自動変速機の1−2シフト弁、2−3シフト弁、3−4
シフト弁をほとんどそのまま用いて、即ちこれらシフト
弁に、ガバナ圧に代えて上記変速信号圧発生手段の圧力
を印加し、スロットル圧を印加させていた室を大気解放
にするだけで、シフト弁自体の構成に何等変更を加える
ことなしに、油圧制御式4速自動変速機を電子制御式に
切り換えて、複数の変速パターンを選択し得る4速自動
変速機を安価に構築することができる。しかも、既存の
O/Dソレノイドにより3−4シフト弁を介してオーバ
ードライブ変速段を選択する構成故に、4速自動変速機
でありながら、変速信号圧発生手段は3種の変速信号圧
を発生するだけでよく、該手段の低廉価を図り得ると共
に制御の簡易化を実現することができる。
【0019】なおこの場合、請求項4の如く変速信号圧
発生手段が、調圧値が一定の調圧弁と、該調圧弁の入出
力圧の一方をドレン可能なソレノイドと、該調圧弁を調
圧不能状態にロックするソレノイドとの組合せにより、
零と、調圧弁の調圧値と、入力圧と同じ最高値との3種
の圧力を発生するものである場合、該変速信号圧発生手
段を最も安価に構成し得る他、各シフト弁の切り換えが
明確になされ、その誤作動をなくすことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明装置により変速制御すべき自動
変速機の動力伝達列を例示し、併せて該伝動列内におけ
る各種摩擦要素の締結論理表を示す。この伝動列は前記
文献「L4N71B型オートマチックトランスミッショ
ン整備要領書」(A261C04)に記載されたと同じ
もので、トルクコンバータ1を介しエンジンクランクシ
ャフトからの回転動力を伝達される入力軸2及びこれに
同軸に出力軸3を具え、これら入出力軸上に同軸に配し
た第1遊星歯車組4及び第2遊星歯車組5と、後述の各
種摩擦要素とで構成する。
【0021】第1遊星歯車組4はサンギヤ4S、リング
ギヤ4R、これらに噛合するピニオン4P、及びピニオ
ン4Pを回転自在に支持するキャリア4Cよりなる通常
の単純遊星歯車組とし、第2遊星歯車組5もサンギヤ5
S、リングギヤ5R、ピニオン5P、及びキャリア5C
よりなる単純遊星歯車組とする。
【0022】次に変速制御を司る各種摩擦要素を説明す
る。キャリア4CはハイクラッチH/Cを介して入力軸
2に適宜結合可能とし、サンギヤ4Sはバンドブレーキ
B/Bにより適宜固定可能とする他、リバースクラッチ
R/Cにより入力軸2に適宜結合可能とする。キャリア
4Cは更に多板式のローリバースブレーキLR/Bによ
り適宜固定可能にすると共に、ローワンウェイクラッチ
LO/Cを介して逆転(エンジンと逆方向の回転)を阻
止する。リングギヤ4Rはキャリア5Cに一体結合して
出力軸3に駆動結合し、サンギヤ5Sを入力軸2に結着
する。リングギヤ5RはオーバーランクラッチOR/C
を介して適宜キャリア4Cに結合可能とする他、フォワ
ードワンウェイクラッチFO/C及びフォワードクラッ
チF/Cを介してキャリア4Cに相関させる。フォワー
ドワンウェイクラッチFO/CはフォワードクラッチF
/Cの結合状態でリングギヤ5Rを逆転方向(エンジン
回転と逆の方向)においてキャリア4Cに結合させるも
のとする。
【0023】ハイクラッチH/C、リバースクラッチR
/C、ローリバースブレーキLR/B、オーバーランク
ラッチOR/C及びフォワードクラッチF/Cは夫々、
油圧の供給により作動されて前記の適宜結合及び固定を
行うものであるが、バンドブレーキB/Bは特に図1の
論理表に示す如く2速サーボアプライ室2A、3速サー
ボレリーズ室3R及び4速サーボアプライ室4Aを有
し、常態で開放され、室2Aのみへの圧力供給により締
結され、室2Aに加え室3Rにも圧力を供給する時開放
され、室2A,3Rに加え室4Aにも圧力を供給する時
締結されるものとする。
【0024】図1の動力伝達列は、摩擦要素B/B,H
/C,F/C,OR/C,LR/B,R/Cを同図の論
理表に示す如く種々の組合せで作動(○印で示す)させ
ることにより、摩擦要素FO/C,LO/Cの適宜作動
(係合)と相俟って、遊星歯車組4,5を構成する要素
の回転状態を変え、これにより入力軸2の回転速度に対
する出力軸3の回転速度比を変えて前進4速、後退1速
の変速段を得ることができる。なお、図1の表中△印も
作動(油圧流入)を示すが、この△印はエンジンブレー
キが必要な時に作動させるべき摩擦要素を示す。そし
て、△印の如くオーバーランクラッチOR/Cが作動さ
れている間、これに並置したフォワードワンウェイクラ
ッチFO/Cは解放不能に保たれてエンジンブレーキを
可能にし、ローリバースブレーキLR/Bが作動してい
る間これに並置したローワンウェイクラッチLO/Cが
解放不能に保たれエンジンブレーキを可能にすること勿
論である。
【0025】更に、図1の表中フォワードクラッチF/
Cの点線丸印は、このクラッチが第4速で動力伝達に関
与しないにもかかわらず、変速制御油圧回路の都合上締
結のままにすることを示す。
【0026】図1の動力伝達列に対する変速制御油圧回
路を、本例においては特に図2の如くに構成する。但
し、図2では本発明に係る部分が明瞭となるよう、簡略
化して示した。
【0027】11はプレッシャレギュレータ弁で、オイ
ルポンプ12からの作動油を周知の作用により所定のラ
イン圧PL に調圧し、これを自動変速機の総ての元圧と
して使用するよう回路13に出力する。このライン圧は
回路13からマニュアル弁14に供給する。
【0028】マニュアル弁14は運転者が希望する走行
形態に応じ手動操作するもので、駐(停)車を希望して
P(N)レンジにする時回路13のライン圧をどの出力
回路にも供給せず、全ての出力回路をドレンする。この
レンジから自動変速走行を希望してマニュアル弁14を
Dレンジにする時、回路13のライン圧を回路15に出
力し、他の出力回路を全てドレンする。第1速エンジン
ブレーキ走行を希望して1レンジにする時回路13のラ
イン圧を回路15に加え、回路16にも出力し、他の出
力回路をドレンする。更にマニュアル弁14は、後退走
行を希望してRレンジにする時回路13のライン圧を回
路17に出力し、他の出力回路を全てドレンするものと
する。
【0029】回路15はフォワードクラッチF/C、及
び後述の如くに電子制御される変速信号圧発生手段18
に接続する。回路15は更に、1−2シフト弁19、2
−3シフト弁20、3−4シフト弁21のうち、1−2
シフト弁19の入力ポート19a、及び3−4シフト弁
21の入力ポート21aに接続すると共に、オーバーラ
ンクラッチコントロール弁22の入力ポート22aに接
続する。
【0030】1−2シフト弁19、2−3シフト弁2
0、3−4シフト弁21は夫々、油圧制御式自動変速機
で用いられていると同じ構成とし、常態でばね19b,
20b,21bによりダウンシフト方向に弾支されて出
力ポート19c,20c,21cをドレンポート19
d,20d,21dに通じさせ、手段18から回路23
に出力された変速信号圧Psのレベルに応じアップシフ
ト位置に切り換えられて出力ポート19c,20c,2
1cを入力ポート19a,20a,21aに通じさせる
ものとする。
【0031】1−2シフト弁の出力ポート19cは回路
24によりバンドブレーキB/Bの2速サーボアプライ
室2A及び2−3シフト弁20の入力ポート20aに接
続する。2−3シフト弁の出力ポート20cは回路25
によりバンドブレーキB/Bの3速サーボレリーズ室3
R及びハイクラッチH/Cに接続し、3−4シフト弁の
出力ポート21cは回路26によりバンドブレーキB/
Bの4速サーボアプライ室4Aに接続する。
【0032】オーバーランクラッチコントロール弁22
は常態でばね22bにより、オーバーランクラッチOR
/Cへの出力ポート22cをドレンポート22dに通じ
た位置に弾支し、この位置を、回路26内に圧力が存在
する時これによりロックし得るよう、回路27を設け
る。オーバーランクラッチコントロール弁22の切り換
えは、O/Dソレノイド28によって回路29内に発生
したり消失する圧力によってこれを行い、回路29内の
圧力で上記の位置から切り換わる時、オーバーランクラ
ッチコントロール弁22は出力ポート22cを入力ポー
ト22aに切り換え接続するものとする。
【0033】なお、回路29の圧力は3−4シフト弁2
1にも作用させ、その作用方向をばね21bに同じとす
る。
【0034】回路29はオリフィス30を経て回路15
に接続すると共に、O/Dソレノイド28のドレンポー
ト28aに接続する。O/Dソレノイド28は常態でド
レンポート28aを開いて回路29内の圧力を消失さ
せ、ON時ドレンポート28aを閉じて回路29内に回
路15と同じライン圧を生じさせるものとする。
【0035】変速信号圧発生手段18は調圧弁31と、
Aソレノイド32と、Bソレノイド33とを主たる構成
要素とし、これらを図示の如くに接続して構成する。調
圧弁31は入力ポート31aに回路15からのライン圧
L を供給され、常態でばね31bにより弾支された位
置にあって出力ポート31cを入力ポート31aに通じ
させ、これによりポート31cより圧力Pmを生じさせ
る。この圧力Pmはオリフィス34を経てばね31bと
対抗するよう調圧弁31にフィードバックさせる。圧力
Pmが上昇してばね31bのばね力に対応した値以上に
なると、調圧弁31は出力ポート31cをドレンポート
31dに通じて、圧力Pmをそれ以上上昇させることが
なく、結局調圧弁31は出力圧Pmをばね31bのばね
力で決まる一定値に調圧する。
【0036】調圧弁31の出力ポート31はオリフィス
35を介して前記回路23に接続し、この回路23にA
ソレノイド32のドレンポート32aを接続する。Aソ
レノイド32は常態でドレンポート32aを開いて回路
23内の変速信号圧Psを消失させ、ON時ドレンポー
ト32aを閉じて回路23内の変速信号圧Psを調圧弁
31の出力圧Pmと同じ値にするものとする
【0037】圧力Pmは更に、オリフィス36を経て、
ばね31bと共働するよう調圧弁31に供給し、この供
給を所要に応じBソレノイド33により中止し得るよう
にする。この目的のため、オリフィス36の下流にBソ
レノイド33のドレンポート33aを接続する。Bソレ
ノイド33もAソレノイド32と同様のものとし、常態
でドレンポート33aを開いてオリフィス36の下流圧
を消失させ、ON時ドレンポート33aを閉じてオリフ
ィス36を経由した圧力Pmを調圧弁31に供給するも
のとする。従って、Bソレノイド33のOFF時、調圧
弁出力圧Pmは前記の調圧によりばね31bのばね力に
対応した一定の調圧値にされ、Bソレノイド33のON
時、調圧弁31が調圧不能になって出力圧Pmは入力圧
であるライン圧と同じ最高値になる。
【0038】以上の構成になる変速信号圧発生手段18
は、Aソレノイド32及びBソレノイド33のON,O
FFの組合せにより、図3に示す如く3種の変速信号圧
Psを作り出すことができる。即ち、Aソレノイド32
をOFFすると、回路23がドレンポート32aに通じ
て、調圧弁出力圧Pmの存否に関係なく、つまりBソレ
ノイド33に関係なく、無圧状態にされるため、変速信
号圧Psは0kg・fの低レベルになる。Aソレノイド
32をONし、Bソレノイド33をOFFすると、調圧
弁31が調圧作用を実行して出力圧Pmをばね31bの
ばね力に対応した一定値にし、これがそのまま回路23
に出力されることから、変速信号圧Psは例えば図3に
示す如く2.25kg・fの中レベルになる。Aソレノ
イド32及びBソレノイド33を共にONすると、調圧
弁31が調圧作用を行い得ず、出力圧Pmを入力圧であ
るライン圧PL と同じにすると共に、回路23に出力圧
Pmがそのまま変速信号圧Psとして出力されるため、
変速信号圧Psは図3に示す如くライン圧PL と同じ高
レベルになる。
【0039】変速信号圧Psは各シフト弁19乃至21
の位置制御のためこれらシフト弁に印加するが、変速信
号圧Psが低レベルの時、全てのシフト弁19乃至21
がダウンシフト位置となり、中レベルの時、1−2シフ
ト弁19がアップシフト位置に切り換わり、高レベルの
時、2−3シフト弁20及び3−4シフト弁21もアッ
プシフト位置に切り換わるように、夫々のばね19b,
20b,21bのばね力を決定する。
【0040】なお、マニュアル弁14からの回路16は
シャトル弁38を介してローリバースブレーキLR/B
に接続し、回路17はリバースクラッチR/Cに接続す
ると共にシャトル弁37を介してローリバースブレーキ
LR/Bに接続する。
【0041】ソレノイド28,32,33のON,OF
Fは変速段決定手段として作用する変速制御コントロー
ラ40によってこれを決定し、該コントローラには、エ
ンジンスロットル開度Tを検出するスロットル開度セン
サ41からの信号、車速Vを検出する車速センサ42か
らの信号、および運転者が操作するモード選択スイッチ
43からの信号Mを入力する。モード選択スイッチ43
は、予め設定してある例えば図7(a)に示す燃費重視
のエコノミーパターンおよび走行性能を重視した同図
(b)に示すパワーパターンの2種の変速パターンの何
れを望むかに応じて、或はこれらが運転状態の判定結果
から自動的に決定されるオートモードを好むかに応じ
て、運転者が手動操作するものとする。
【0042】上記実施例の作用を次に説明する。運転者
が前進自動変速走行を希望してマニュアル弁14を、駐
停車レンジからDレンジにすると、回路15にライン圧
を出力するようになる。回路15の圧力はフォワードク
ラッチF/Cを作動させて自動変速機を動力伝達可能状
態となす。他方、回路15に係わる他の摩擦要素B/
B,H/C,OR/Cは1−2シフト弁19、2−3シ
フト弁20、3−4シフト弁21の位置によって適宜作
動され、その制御はコントローラ40によりソレノイド
28,32,33のON,OFFを介して以下の如くに
なされる。
【0043】コントローラ40は、図5及び図6の制御
プログラムを実行してソレノイド28,32,33のO
N,OFFを決定する。
【0044】図5は、例えば100msec毎の定時割
り込みによって実行されるメインルーチンで、ステップ
51において入力情報、つまりスロットル開度T、車速
V、および選択モードMを読み込む。ステップ52で
は、図6のサブルーチンにより図7(a),(b)のう
ち何れの変速パターンを選択すべきかを判定する。
【0045】図6においては、先ずステップ61でモー
ド選択スイッチ43の操作位置をチェックする。オート
位置なら、ステップ62,63でスロットル開度Tの変
化速度△Tを演算し、これが設定値△Ts以上か否かを
判定する。△T≧△Tsなら、高出力を要求している運
転状態と見做し、ステップ64で図7(b)のパワーパ
ターンを選択し、△T<△Tsなら高出力を要求してい
ない運転状態と見做し、ステップ65で図7(a)のエ
コノミーパターンを選択する。しかして、ステップ61
でモード選択スイッチ43の操作位置がエコノミーまた
はパワーであると判定する場合、制御をステップ65ま
たは64に進めて、運転者が要求するパターンを強制的
に選択させる。
【0046】このようにして選択した変速パターンに基
づき、図5の次のステップ53では、車速Vおよびスロ
ットル開度Tから現在の運転状態に好適な変速段を決定
する。次いでステップ54において、この好適変速段を
得るためのソレノイド28,32,33のON,OFF
を決定して夫々のソレノイドに出力する。
【0047】好適変速段が第1速である場合、図3から
明らかなようにAソレノイド32をOFFする。なお、
Bソレノイド33およびO/Dソレノイド28はON,
OFF何れでもよい。Aソレノイド弁32のOFFは前
記したように変速信号圧Psを低レベルにし、全てのシ
フト弁19乃至21をダウウンシフト位置となす。これ
によりバンドブレーキB/B、ハイクラッチH/C、オ
ーバーランクラッチOR/Cの全ての室がドレンされ、
これら摩擦要素が非作動状態に保たれる。よって、フォ
ワードクラッチF/Cのみが作動されることとなり、自
動変速機は図1の論理表から明かなようにフォワードワ
ンウエイクラッチFO/C及びローワンウエイクラッチ
LO/Cの係合と相俟って、要求通りに第1速を選択す
ることができる。
【0048】好適変速段が第2速である場合、図3から
明らかなようにAソレノイド32をONし、Bソレノイ
ド33をOFFする。なお、O/Dソレノイド28はO
N,OFF何れでもよい。Aソレノイド32のONと、
Bソレノイド33のOFFとは、前記したように変速信
号圧Psを中レベルとし、1−2シフト弁19をアップ
シフト位置に切り換える。これによりバンドブレーキB
/Bの2速サーボアプライ室2Aに回路15のライン圧
が供給され、バンドブレーキB/Bが作動される。よっ
て、自動変速機はフォワードクラッチF/Cの作動保持
およびフォワードワンウエイクラッチFO/Cの係合と
相俟って、図1の論理表から明らかなように要求通り第
2速を選択することができる。
【0049】なお、この第2速でエンジンブレーキが必
要であるとコントローラ40が判定する時は、O/Dソ
レノイド28をONする。これにより回路29に回路1
5のライン圧と同じ圧力が発生し、オーバーランクラッ
チコントロール弁22をばね22bに抗してストローク
させる。よって、オーバーランクラッチOR/Cに回路
15のライン圧が供給され、このクラッチを作動するこ
ととなり、図1の論理表から明らかなように当該第2速
でのエンジンブレーキを可能にする。
【0050】好適変速段が第3速である場合、図3から
明らかなようにAソレノイド32をONし、Bソレノイ
ド33もONし、O/Dソレノイド28もONする。A
ソレノイド32のONと、Bソレノイド33のONと
は、前記したように変速信号圧Psを高レベルとし、1
−2シフト弁19をアップシフト位置に保つと共に、2
−3シフト弁20及び3−4シフト弁21もアップシフ
ト位置に切り換えようとする。一方、O/Dソレノイド
28のONは、回路29にライン圧と同じ圧力を発生さ
せ、これが3−4シフト弁21のアップシフト位置への
切り換えを、ばね21bとの共働により阻止するため、
2−3シフト弁20がアップシフト位置に切り換えられ
るのみである。これにより、バンドブレーキB/Bの3
速サーボレリーズ室3Rに回路24のライン圧が供給さ
れ、バンドブレーキB/Bが非作動にされると共に、ハ
イクラッチH/Cに回路24のライン圧が供給されて、
このクラッチが作動される。よって、自動変速機はフォ
ワードクラッチF/Cの作動保持と相俟って、図1の論
理表から明らかなように要求通り第3速を選択すること
ができる。
【0051】なお、この第3速ではO/Dソレノイド2
8のONにより回路29に発生した圧力が、オーバーラ
ンクラッチコントロール弁22をばね22bに抗してス
トロークさせる。よって、オーバーランクラッチOR/
Cに回路15のライン圧が供給され、このクラッチを作
動することとなり、図1の論理表から明らかなように当
該第3速では必ずエンジンブレーキが効く状態となる。
【0052】好適変速段が第4速(オーバードライブ変
速段)である場合、図3から明らかなようにAソレノイ
ド32をONし、Bソレノイド33もONし、O/Dソ
レノイド28をOFFする。Aソレノイド32のON
と、Bソレノイド33のONとは、第3速と同じように
変速信号圧Psを高レベルとし、これが1−2シフト弁
19、2−3シフト弁20及び3−4シフト弁21に対
して第3速時と同じように作用する。しかして、O/D
ソレノイド28のOFFは、回路29の圧力を消失さ
せ、これが3−4シフト弁21のアップシフト位置への
切り換えを許容するため、3−4シフト弁21もアップ
シフト位置へ切り換えられることとなる。これにより、
バンドブレーキB/Bの4速サーボアプライ室4Aに回
路15のライン圧が供給され、バンドブレーキB/Bが
作動される。よって、自動変速機はハイクラッチH/C
の作動保持と相俟って、図1の論理表から明らかなよう
に要求通り第4速を選択することができる。
【0053】ところで、このように3種の変速信号圧P
sを設定し、これらを変速段に割り当ててシフト弁19
乃至21に印加し、併せて変速信号圧の種類の不足分を
O/Dソレノイド28の利用により補うことにより、全
シフト弁のストロークを制御可能として、変速を行い得
るようにした構成によれば、4速自動変速機と雖も、各
シフト弁19乃至21は油圧制御式自動変速機における
と同じ構成のものをそのまま用いて、安価に変速パター
ンの切り換えが可能な電子制御式自動変速機を構築する
ことができる。加えて、既存のO/Dソレノイド28を
変速制御に用いることから、4速自動変速機にもかかわ
らず、変速信号圧発生手段18は3種の変速信号圧Ps
を発生すればよく、該手段18を調圧弁31と、ソレノ
イド32,33との組合せにより安価に構成し得ると共
に、制御もソレノイド32,33のON,OFFのみで
簡易に遂行し得る。
【0054】1速エンジンブレーキ走行を希望して、運
転者がマニュアル弁14を1レンジにすると、回路15
に加えて回路16にも回路13のライン圧PL を出力す
るようになる。この時コントローラ40は、図示しなか
ったが当該1レンジを検出するセンサからの信号を受け
て、第2速以上の高速段への変速を禁止するよう変速制
御すると共に、O/Dソレノイド28をONする。O/
Dソレノイド28のONは、回路29にライン圧と同じ
圧力を発生させ、オーバーランクラッチコントロール弁
22をばね22bに抗してストロークさせる。よって、
オーバーランクラッチOR/Cに回路15のライン圧が
供給され、このクラッチを作動する。他方、回路16に
出力されたライン圧は、シャトル弁37を経てローリバ
ースブレーキLR/Bに達し、これを作動させる。これ
がため、第1速が選択されると共に、オーバーランクラ
ッチOR/CおよびローリバースブレーキLR/Bが作
動されることとなり、図1の論理表から明らかなように
要求通り第1速でのエンジンブレーキ走行を可能ならし
める。
【0055】後退走行を希望して、運転者がマニュアル
弁14をRレンジにすると、回路17のみに回路13の
ライン圧PL が出力される。回路17の圧力はリバース
クラッチR/Cに至ってこれを作動させると共に、シャ
トル弁37を経てローリバースブレーキLR/Bにも達
してこれを作動させる。よって、自動変速機はこれらリ
バースクラッチR/CおよびローリバースブレーキLR
/Bの作動で、図1の論理表から明かなように要求通り
後退の変速段を選択することができる。
【0056】なお、変速信号圧発生手段18において、
Aソレノイド32およびBソレノイド33は図4に示す
位置に配置しても同様に機能する。即ち、Aソレノイド
32は変速信号圧Psを0kg・fにするためのもので
あり、調圧弁31のポート31aへ供給される入力圧を
消失させるような配置でも目的は達成し得る。図4の例
では、この考え方に基づきAソレノイド32を調圧弁入
力ポート31aへのライン圧供給回路に接続し、その接
続点よりも上流側にオリフィス38を挿入したものであ
る。また、Bソレノイド33は、弁31が調圧作用を行
い得る状態にしたり、調圧不能な状態にロックするため
のものであり、図4の如く、オリフィス34を経て調圧
弁出力圧Pmがフィードバックされる室に接続しても目
的を達成し得る。勿論、Aソレノイド32及びBソレノ
イド33は、図2の配置と、図4の配置との任意の組合
せが可能であることは言うまでもない。
【0057】図4の変速信号圧発生手段18は、同図に
示す論理表の通りにON,OFF制御することで、以下
の作用により3種の変速信号圧を作り出すことができ
る。即ち、Aソレノイド32をOFFすると、ドレンポ
ート32aが開かれて、調圧弁入力ポート31aがドレ
ンポート32aに通じ、オリフィス38の下流圧、つま
り調圧弁31への入力圧が0になり、調圧弁31の状態
に関係なく、つまりBソレノイド33に関係なく、調圧
弁出力圧Pm、従って変速信号圧Psは0kg・fの低
レベルになる。Aソレノイド32をONし、Bソレノイ
ド33もONすると、Aソレノイド32のONでドレン
ポート32aが閉じて、調圧弁31へ入力圧が供給され
るようになり、またBソレノイド33のONでドレンポ
ート33aが閉じて、調圧弁出力圧Pmがオリフィス3
4を経てフィードバックされるようになる結果、調圧弁
31が調圧作用を実行して出力圧Pmをばね31bのば
ね力に対応した一定値にし、変速信号圧Psは例えば
2.25kg・fの中レベルになる。Aソレノイド32
をONし、Bソレノイド33をOFFすると、調圧弁3
1がAソレノイド32のONで入力圧を供給され得る
も、Bソレノイド33のOFFでオリフィス34を経た
出力圧Pmのフィードバックを不能にされるため、ばね
31bのばね力で、調圧作用を行い得ない位置にロック
される。よって、出力圧Pm、従って変速信号圧Psは
入力圧であるライン圧PL と同じ高レベルにされる。
【0058】
【発明の効果】かくして本発明の変速制御装置は請求項
1に記載の如く、シフト弁を夫々、異なる変速信号圧で
ばねに抗して一方の位置から他方の位置に切り換わるよ
う構成し、車両の運転状態から好適変速段を決定する変
速段決定手段を設け、該手段で決定した好適変速段に対
応する圧力を各シフト弁に上記変速信号圧として供給す
る変速信号圧発生手段を設けた構成になるから、油圧制
御式自動変速機のシフト弁をほとんどそのまま用いて、
即ち該シフト弁に、ガバナ圧に代えて上記変速信号圧発
生手段の圧力を印加し、またスロットル圧を印加させて
いた室を大気解放にするだけで、シフト弁自体の構成に
何等変更を加えることなしに、油圧制御式自動変速機を
電子制御式に切り換えて、複数の変速パターンを選択し
得る自動変速機を安価に構築することができる。
【0059】なおこの場合、請求項2の如く変速信号圧
発生手段が、ステップ状に異なる複数の圧力を発生する
ものである場合、シフト弁の切り換えが明確になされ、
その誤作動をなくすことができる。
【0060】更に本発明の変速制御装置は請求項3に記
載の如く、1−2シフト弁、2−3シフト弁、3−4シ
フト弁がダウンシフト位置及びアップシフト位置間で切
り換えを行って各種摩擦要素を選択的に油圧作動させる
ことで、第1速、第2速、第3速およびオーバードライ
ブ変速段を選択することができ、O/Dソレノイドによ
り前記オーバードライブ変速段が選択されないよう3−
4シフト弁をダウンシフト位置にロック可能な自動変速
機を前提とし、前記1−2シフト弁と、2−3シフト弁
および3−4シフト弁とを、異なる変速信号圧でばねに
抗してダウンシフト位置からアップシフト位置に切り換
わるよう構成し、車両の運転状態から好適変速段を決定
する変速段決定手段を設け、該手段で決定した好適変速
段に対応する圧力を前記各シフト弁に前記変速信号圧と
して供給する変速信号圧発生手段を設け、第3速および
オーバードライブ変速段間の変速を、前記O/Dソレノ
イドにより3−4シフト弁を介して行うよう構成したか
ら、油圧制御式自動変速機の1−2シフト弁、2−3シ
フト弁、3−4シフト弁をほとんどそのまま用いて、即
ちこれらシフト弁に、ガバナ圧に代えて上記変速信号圧
発生手段の圧力を印加し、スロットル圧を印加させてい
た室を大気解放にするだけで、シフト弁自体の構成に何
等変更を加えることなしに、油圧制御式4速自動変速機
を電子制御式に切り換えて、複数の変速パターンを選択
し得る4速自動変速機を安価に構築することができる。
しかも、既存のO/Dソレノイドにより3−4シフト弁
を介してオーバードライブ変速段を選択する構成故に、
4速自動変速機でありながら、変速信号圧発生手段は3
種の変速信号圧を発生するだけでよく、該手段の低廉価
を図り得ると共に制御の簡易化を実現することができ
る。
【0061】なおこの場合、請求項4の如く変速信号圧
発生手段が、調圧値が一定の調圧弁と、該調圧弁の入出
力圧の一方をドレン可能なソレノイドと、該調圧弁を調
圧不能状態にロックするソレノイドとの組合せにより、
零と、調圧弁の調圧値と、入力圧と同じ最高値との3種
の圧力を発生するものである場合、該変速信号圧発生手
段を最も安価に構成し得る他、各シフト弁の切り換えが
明確になされ、その誤作動をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施の態様になる変速制御装置を適用
した自動変速機の動力伝達列を各種摩擦要素の締結論理
表と共に示す説明図である。
【図2】同伝動列の変速制御油圧回路を本発明に係る部
分のみについて示した模式的回路図である。
【図3】同変速制御油圧回路中における変速信号圧発生
手段の出力圧特性と、各出力圧を得るためのソレノイド
のON,OFF論理を示す図表である。
【図4】変速信号圧発生手段の他の例を、ソレノイドの
ON,OFF論理と共に示す図表である。
【図5】図2におけるコントローラが実行する変速制御
プログラムを示すフローチャートである。
【図6】同プログラムにおける変速パターン決定プログ
ラムを示すフローチャートである。
【図7】エコノミーパターンとパワーパターンの2種の
変速パターンを例示する線図である。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 2 入力軸 3 出力軸 4 第1遊星歯車組 5 第2遊星歯車組 F/C フォワードクラッチ B/B バンドブレーキ H/C ハイクラッチ OR/C オーバーランクラッチ R/C リバースクラッチ LR/B ローリバースブレーキ 11 プレッシャレギュレータ弁 12 オイルポンプ 14 マニュアル弁 18 変速信号圧発生手段 19 1−2シフト弁 20 2−3シフト弁 21 3−4シフト弁 22 オーバーランクラッチコントロール弁 28 O/Dソレノイド 31 調圧弁 32 Aソレノイド 33 Bソレノイド 37 シャトル弁 40 コントローラ(変速段決定手段) 41 スロットル開度センサ 42 車速センサ 43 モード選択スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシフト弁が2位置の切り換えを行
    って各種摩擦要素を選択的に油圧作動させることで所定
    の変速段を選択し得るようにした自動変速機において、 前記シフト弁を夫々、異なる変速信号圧でばねに抗して
    一方の位置から他方の位置に切り換わるよう構成し、 車両の運転状態から好適変速段を決定する変速段決定手
    段を設け、 該手段で決定した好適変速段に対応する圧力を前記各シ
    フト弁に前記変速信号圧として供給する変速信号圧発生
    手段を設けたことを特徴とする自動変速機の変速制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記変速信号圧発生
    手段はステップ状に異なる複数の圧力を発生するよう構
    成したことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 1−2シフト弁、2−3シフト弁、3−
    4シフト弁がダウンシフト位置及びアップシフト位置間
    で切り換えを行って各種摩擦要素を選択的に油圧作動さ
    せることで、第1速、第2速、第3速およびオーバード
    ライブ変速段を選択することができ、O/Dソレノイド
    により前記オーバードライブ変速段が選択されないよう
    3−4シフト弁をダウンシフト位置にロック可能な自動
    変速機において、 前記1−2シフト弁と、2−3シフト弁および3−4シ
    フト弁とを、異なる変速信号圧でばねに抗してダウンシ
    フト位置からアップシフト位置に切り換わるよう構成
    し、 車両の運転状態から好適変速段を決定する変速段決定手
    段を設け、 該手段で決定した好適変速段に対応する圧力を前記各シ
    フト弁に前記変速信号圧として供給する変速信号圧発生
    手段を設け、 第3速およびオーバードライブ変速段間の変速を、前記
    O/Dソレノイドにより3−4シフト弁を介して行うよ
    う構成したことを特徴とする自動変速機の変速制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、変速信号圧発生手段
    を、調圧値が一定の調圧弁と、該調圧弁の入出力圧の一
    方をドレン可能なソレノイドと、該調圧弁を調圧不能状
    態にロックするソレノイドとの組合せにより、零と、調
    圧弁の調圧値と、入力圧と同じ最高値との3種の圧力を
    発生するよう構成したことを特徴とする自動変速機の変
    速制御装置。
JP4258219A 1992-09-28 1992-09-28 自動変速機の変速制御装置 Expired - Fee Related JP2882204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4258219A JP2882204B2 (ja) 1992-09-28 1992-09-28 自動変速機の変速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4258219A JP2882204B2 (ja) 1992-09-28 1992-09-28 自動変速機の変速制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06109127A true JPH06109127A (ja) 1994-04-19
JP2882204B2 JP2882204B2 (ja) 1999-04-12

Family

ID=17317175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4258219A Expired - Fee Related JP2882204B2 (ja) 1992-09-28 1992-09-28 自動変速機の変速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2882204B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2882204B2 (ja) 1999-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4742732A (en) Automatic transmission system for a vehicle
KR950006010B1 (ko) 자동변속기의 변속제어장치
US6309324B1 (en) Automatic transmission control system
JPH0474575B2 (ja)
WO1992021898A1 (en) Transmission control device of automatic speed changer for vehicle
JPS6363783B2 (ja)
JPS621141B2 (ja)
JP3478438B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
US6059681A (en) Neutral control device of automatic transmission
JP3095371B2 (ja) 車両用自動変速機の液圧制御システムとその変速制御方法
JP2882204B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3516525B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
KR100245729B1 (ko) 차량용 자동 변속기의 스킵 변속 제어 방법
JP2847742B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2918175B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
US5980427A (en) Hydraulic control system for automatic transmissions
JP3568051B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2884989B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH1089468A (ja) 車両用自動変速制御システムのクリープ制御装置
US5980425A (en) Hydraulic control system for an automatic transmission
JP2003090427A (ja) 自動変速機のロックアップ制御装置
JP3568050B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3424517B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2970306B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH09264405A (ja) 自動変速機の油圧制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees