JPH06109032A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH06109032A
JPH06109032A JP4259612A JP25961292A JPH06109032A JP H06109032 A JPH06109032 A JP H06109032A JP 4259612 A JP4259612 A JP 4259612A JP 25961292 A JP25961292 A JP 25961292A JP H06109032 A JPH06109032 A JP H06109032A
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JP
Japan
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armature
clutch
electromagnet
torque transmission
cam
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JP4259612A
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Masao Teraoka
正夫 寺岡
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GKN Driveline Japan Ltd
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型軽量安価でトルク容量が大きく、アーマ
チャの振動を防止した電磁クラッチの提供を目的とす
る。 【構成】 この発明の電磁クラッチ(1)は、一対のト
ルク伝達部材(9,21)と、これらを連結する多板ク
ラッチ(43)と、一方のトルク伝達部材(9)に相対
移動可能に連結されると共に多板クラッチ(43)の押
圧部(45)を有するアーマチャ(35)と、アーマチ
ャ(35)を吸引し押圧部(45)を介して多板クラッ
チ(43)を、締結する固定側の電磁石(59)と、ア
ーマチャ(35)と一方のトルク伝達部材(9)との間
に設けられアーマチャ(35)が電磁石(59)に吸引
されるとこのトルク伝達部材(9)のトルクを受けてカ
ム力を発生し押圧部(45)による多板クラッチ(4
3)の締結力を強化するカム(63)とを備えたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁クラッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】U.S.Patent 4828091号登録証に図2のよ
うな「ELECTROMAGNETICALLY ACTUATEDFRICTION DISC CL
UTCH 」が記載されている。これは、一対のトルク伝達
部材201,203の間に配置された多板クラッチ20
5と、アーマチャ207と、アーマチャ207を吸引す
る電磁石209と、ボルト211とブッシュ213とに
よりアーマチャ207に固定された押圧板215とを備
えた電磁クラッチ217であり、アーマチャ207が電
磁石209に吸引されると押圧板215により多板クラ
ッチ205が押圧されて締結する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電磁クラッ
チ217は例えば車両の補機とエンジンとの断続などに
用いられるから、クラッチ容量を大きくすると共に小型
軽量にしたい。
【0004】クラッチ容量を大きくするには多板クラッ
チ205のクラッチ板枚数を増し、電磁石209を大き
くする必要がある。又、クラッチ容量はアーマチャ20
7と電磁石209とのエアギャップ219に反比例して
減少するからエアギャップ219は狭くすることが必要
である。
【0005】しかし、クラッチ板枚数を増し電磁石20
9を大きくすると全体が大型で重くなると共に電磁石2
09を大きくすると装置が高価になり電力消費が増え
る。又、クラッチ板には撓みがあるから枚数を増しただ
けエアギャップ219のばらつきが大きくなり、回転側
のアーマチャ207と固定側の電磁石209との接触を
避けるためにはエアギャップ219を狭く設定すること
が困難になる。更に、電磁石209の吸引力だけではア
ーマチャ207の保持が不充分で、高速回転時にアーマ
チャ209が振動し易い。
【0006】そこで、この発明は、小型軽量安価でトル
ク容量が大きく、アーマチャの振動を防止した電磁クラ
ッチの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の電磁クラッチ
は、一対のトルク伝達部材と、これらを連結する多板ク
ラッチと、一方のトルク伝達部材に相対移動可能に連結
されると共に多板クラッチの押圧部を有するアーマチャ
と、アーマチャを吸引し押圧部を介して多板クラッチを
締結する固定側の電磁石と、アーマチャと前記一方のト
ルク伝達部材との間に設けられアーマチャが電磁石に吸
引されるとこのトルク伝達部材のトルクを受けてカム力
を発生し押圧部による多板クラッチの締結力を強化する
カムとを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】アーマチャが電磁石に吸引されると押圧部を介
して多板クラッチが押圧されて締結し、トルク伝達部材
が連結される。このとき、アーマチャの回転が多板クラ
ッチの伝達トルクにより一方のトルク伝達部材に対して
回転方向に相対移動するから、カムにトルクが作用して
カム力が発生しアーマチャ(押圧部)が多板クラッチの
締結側に押圧され、多板クラッチの締結力が強化され
る。
【0009】このように、カムの締結力と増幅機能によ
り大きなトルク容量が得られるから多板クラッチのクラ
ッチ板枚数を減らし、電磁石を小型にすることにより全
体に小型軽量にできる。又、クラッチ板枚数を減らせば
クラッチ板の撓み量の総和が低減し、それだけアーマチ
ャと電磁石間のエアギャップを狭く設定でき、トルク容
量が増大する。電磁石を小型にすることにより安価にな
り、エアギャップを狭くできることと相俟って、電力消
費を低減できる。更に、多板クラッチが締結されている
間、アーマチャは電磁石の吸引力に加えてカム力により
強く保持されるから、高速回転時でも振動が生じない。
【0010】
【実施例】図1により一実施例の説明をする。図1はこ
の実施例の電磁クラッチ1を示す。以下、左右の方向は
図1での左右の方向であり、符号を附していない部材等
は図示されていない。
【0011】電磁クラッチ1は車両の補機とエンジンと
の断続に用いられている。図1のように、この補機のケ
ーシング3の左ハブ部5外周にはベアリング7を介して
プーリ9(トルク伝達部材)が支承されている。ケーシ
ング3とプーリ9にはベアリング7の止め輪11,13
が装着されると共に、ベアリング7のストッパ15,1
7が形成されプーリ9に掛る右向きのスラスト力をベア
リング7を介してケーシング3で受けると共に、プーリ
9のケーシング3に対する位置決めをしている。プーリ
9はエンジンのクランクシャフトに固定された他のプー
リとベルトで連結され、エンジンの駆動力により回転駆
動される。
【0012】ハブ部5の内周にはベアリング19を介し
て補機の入力軸21(トルク伝達部材)が支承され、ベ
アリング19の左側にはシール23が配置されている。
入力軸21の左端部にはハブ25がキー27により連結
され、ワッシャ29とスプリングワッシャ31とボルト
33とにより脱落を防止されている。
【0013】プーリ9の右側にはリング状のアーマチャ
35が配置されている。アーマチャ35には周方向等間
隔に複数本の腕37が形成され、これらの腕37はプー
リ9を貫通している。腕37とプーリ9との間には周方
向の隙間が設けられており、アーマチャ35はプーリ9
に対して軸方向と周方向とに移動可能である。腕37に
は外側のクラッチ板39が3枚係合し、ハブ25にはク
ラッチ板39と交互に配置された内側のクラッチ板41
が3枚係合して多板クラッチ43を構成している。腕3
7には多板クラッチ43の押圧リング45(押圧部)が
回転方向に連結され、止め輪47で脱落防止されてい
る。又、押圧リング45とプーリ9との間には押圧リン
グ45を左方へ付勢するリターンスプリング49が装着
されている。ハブ25には多板クラッチ43のカバー5
1がねじ53で固定されている。
【0014】ケーシング3には支持部材55と止め輪5
7とによりリング状の電磁石59が固定されている。電
磁石59とアーマチャ35との間にはエアギャップ61
が形成されている。又、アーマチャ35とプーリ9との
間にはボールカム63(カム)が設けられている。ボー
ルカム63はプーリ9がエンジンに駆動されているとき
にアーマチャ35が電磁石59に吸引されるとプーリ9
のトルクを受けてアーマチャ35を右方へ押圧するカム
スラスト力を発生する。
【0015】こうして、電磁クラッチ1が構成されてい
る。
【0016】電磁石59がアーマチャ35を吸引する
と、この吸引力により押圧リング45を介して多板クラ
ッチ43が押圧されて締結し、補機はエンジンにより回
転駆動される。このとき、多板クラッチ43の締結力は
上記のようにボールカム63のカムスラスト力によって
強化され、大きなクラッチ容量が得られる。なお、多板
クラッチ43のクラッチ板枚数が6枚であるからボール
カム63のサーボ倍率を3倍とすると、電磁クラッチ1
のトルク容量は単板式の電磁クラッチの18倍となる。
アーマチャ35の吸引を停止するとアーマチャ35と押
圧リング45はリターンスプリング49により左方へ戻
って多板クラッチ43が開放され、補機はエンジンから
切離される。
【0017】このように、ボールカム63によって多板
クラッチ43の締結力が強化されるから、それだけクラ
ッチ板39,41の枚数を減らし電磁石59を小型にし
て電磁クラッチ1を小型軽量安価にできる。又、クラッ
チ板枚数を減らすことによりエアギャップ61を狭く設
定することが可能になり、それだけ更にトルク容量が増
すと共に、電磁石59の小型化と相俟って電力消費が低
減する。又、多板クラッチ43の締結中はアーマチャ3
5と押圧リング45は電磁石59の吸引力に加えてカム
スラスト力によってプーリ9に強固に支持されるから、
高速回転時でも振動が防止される。
【0018】
【発明の効果】この発明の電磁クラッチはアーマチャと
一側のトルク伝達部材との間にカムを設け電磁石による
多板クラッチの締結力を増幅するように構成した。従っ
て、大きなクラッチ容量が得られるから、クラッチ板枚
数を低減し電磁石を小型にすることにより小型軽量安価
にできる。又、クラッチ板枚数の低減により電磁石とア
ーマチャ間のエアギャップを狭く設定できるから、更に
トルク容量が増すと共に、電力消費を低減できる。又、
アーマチャは電磁石の吸引力に加えてカムの力によって
強固に保持されるから、高速回転時でも振動が防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の断面図である。
【図2】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 電磁クラッチ 9 プーリ(トルク伝達部材) 21 入力軸(トルク伝達部材) 35 アーマチャ 43 多板クラッチ 45 押圧リング(押圧部) 59 電磁石 63 ボールカム(カム)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のトルク伝達部材と、これらを連結
    する多板クラッチと、一方のトルク伝達部材に相対移動
    可能に連結されると共に多板クラッチの押圧部を有する
    アーマチャと、アーマチャを吸引し押圧部を介して多板
    クラッチを締結する固定側の電磁石と、アーマチャと前
    記一方のトルク伝達部材との間に設けられアーマチャが
    電磁石に吸引されるとこのトルク伝達部材のトルクを受
    けてカム力を発生し押圧部による多板クラッチの締結力
    を強化するカムとを備えたことを特徴とする電磁クラッ
    チ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003019027A1 (fr) * 2001-08-27 2003-03-06 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Dispositif de transmission de puissance
JP2005263208A (ja) * 2005-03-14 2005-09-29 Toyoda Mach Works Ltd 車両駆動装置
JP2007506044A (ja) * 2003-09-17 2007-03-15 プラステック エンジニアリング ゲーエムベーハー クラッチ連結とその解除が可能なプーリを備えた、車両エンジン用の補助ユニット伝動装置、ならびに補助ユニット
KR101104843B1 (ko) * 2003-08-11 2012-01-17 보그워너 인코포레이티드 솔레노이드형 오퍼레이터를 구비한 전자기 클러치 어셈블리
JP2015206395A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 株式会社ジェイテクト プーリ装置及びクラッチ装置

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