JPH0610837Y2 - 譜面台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は譜面台に係るものであり、詳しくは角度調整並
びに高低調節を可能にする譜面台に関するものである。

［従来の技術］ 従来、三曲などの座奏用譜面台としては、譜面を載置す
る譜面載置板が所定傾斜角度をなすように形成されたも
のが知られている。

しかし、この種の譜面台においては、座奏者の座高に応
じて譜面を載せる譜面載置板の角度を自由に変換させた
りあるいは譜面載置板の高低を自由に変換させるような
構造が考慮されていない。

従って、座奏者の座高に合わせて譜面を載せる譜面載置
板の角度を自由に代えることができたりあるいは譜面載
置板の高低を自由に調節できるような機能を有する譜面
台の開発が要求される。

本考案は、従来の譜面台の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、組
立て及び解体が極めて簡単に能率よく行なえると共に使
用時において、譜面を載せる譜面載置板の傾斜角度と該
譜面載置板の高低とを自由に変えることができ、支脚と
譜面を載置する譜面載置板受部の結合が強固に行なえる
と共に不使用時における携行、輸送、保管にも至便であ
り、外観的にも優れた譜面台を提供しようとするもので
ある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本考案における譜面台は、
高低調節用穴２，３，４をそれぞれ上部に有する対向す
る一対の支脚１，１と該支脚１，１の上部において、ボ
ルトナット９，９で連結され、譜面を載せる譜面載置板
１０の角度と該譜面載置板１０の高低を自由に変換し得
ると共に譜面載置板１０を係止する凸部６，６を設けた
対向する一対の譜面載置板受部５，５と、該譜面載置板
受部５，５に横架載置される譜面係止部１１を設けた譜
面載置板１０とを含み、支脚１，１の上部にそれぞれ設
けた高低調節用穴２，３，４は、少なくとも上位透穴
２、中位透穴３、下位透穴４で形成され、譜面載置板受
部５，５には譜面載置板１０を係止する凸部６，６と支
脚１，１の上部を内嵌する下向遊嵌凹部７，７と支脚
１，１の各上位透穴２、各中位透穴３、各下位透穴４の
内、いずれかの透穴と合致するボルトナット９，９の挿
通穴８，８を有してなる譜面台である。

［作用］ 譜面台として使用する場合は、先ず、対向する一対の支
脚の上部を対向する一対の譜面載置板受部の下向遊嵌凹
部に内嵌する。そして、例えば支脚に設けた上位透穴と
譜面載置板受部に設けたボルトナット挿通穴との開穴位
置を合致させて合致連通状穴を形成し、該合致連通状穴
にボルトナットを挿通し、該ボルトナットの締着により
支脚、譜面載置板受部相互を結合すると、上記、譜面載
置板を上位の高さに設定できるとともにボルトナットを
支軸として譜面載置板受部を回動させることにより、該
譜面載置板受部を所望傾斜角度に調節保持することがで
きる。

また支脚に設けた中位透穴と譜面載置板受部に設けたボ
ルトナット挿通穴との開穴位置を合致させて合致連通状
穴を形成し、該合致連通状穴にボルトナット挿通し、該
ボルトナットの締着により支脚、譜面載置板受部相互を
結合すると、上記、譜面載置板受部を中位の高さに設定
できるし、上記と同様に譜面載置板受部を所望傾斜角度
に調節保持できる。

さらに支脚に設けた下位透穴と譜面載置板受部に設けた
ボルトナット挿通穴との開穴位置を合致させて合致連通
状穴を形成し、該合致連通状穴にボルトナットを挿通
し、該ボルトナットの締着により、支脚、譜面載置板受
部相互を結合すると、上記譜面載置板受部を下位の高さ
に設定できるし、上記と同様に譜面載置板受部を所望傾
斜角度に調節保持できる。

不使用時は、ボルトナットを弛緩し、抜き取り、支脚を
譜面載置板受部の下向遊嵌凹部より取り外せば、譜面台
全体は解体できる。

［実施例］ 実施例について図面を参照して説明する。

図中１は略Ｌ字形に形成した対向する一対の支脚であ
り、該支脚１は上部に高さの異なる少なくとも三個の上
位透穴２、中位透穴３、下位透穴４を有する。図中５は
対向する一対の譜面載置板受部であり、該譜面載置板受
部５は、上面に譜面係止用凸部６を有し、下面に下向遊
嵌凹部７を形設してあり、両側面にボルトナット挿通穴
８を有する。９はボルトナット、１０は対向する一対の
譜面載置板受部５に横架載置される譜面載置板を示す。

上記支脚１の上部を譜面載置板受部５に設けた下向遊嵌
凹部７に内嵌し、支脚１に設けた上位透穴２、中位透穴
３、下位透穴４のいずれかと譜面載置板受部５に設けた
ボルトナット挿通穴８との開穴位置を合致させて合致連
通状穴を形成し、該合致連通状穴にボルトナット９を挿
通し、該ボルトナット９の締着により支脚、譜面載置板
受部相互を結合する。これにより譜面載置板受部５を座
奏者の所望する高さに加減設定することができる。

また、前記ボルトナット９を支軸として譜面載置板受部
５を回動すると、該譜面載置板受部５を座奏者の所望す
る傾斜角度に設定調節することできるとともに該譜面載
置板受部５上の譜面載置板１０に載せられる譜面（図示
しない。）を所望の傾斜角度に形成することができる。

［考案の効果］ 本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載
する効果を奏する。

(1)譜面載置板受部を所望する高さに変換できる。

(2)譜面載置板受部を所望する傾斜角度に変換できる。

(3)座奏者の座高に合わせて高さ、角度の調節を容易に
できるとともに座奏者が楽な姿勢で譜面を書見できる。

(4)譜面台と支脚とを譜面台載置板の凸部と、譜面台載
置板の下向遊嵌凹部とボルトナット挿通穴とに抜き差し
できるボルトナットとにより簡単迅速に組立、解体でき
て保管等に至便である。

【図面の簡単な説明】

第１図は譜面台の斜視図、第２図は譜面台構成部材の分
離斜視図、第３図は支脚と譜面載置板受部との組付け状
態を示す断面図である。 １〜支脚 ２〜上位透穴 ３〜中位透穴 ４〜下位透穴 ５〜譜面載置板受部 ７〜下向遊嵌凹部 ８〜ボルトナット挿通穴 ９〜ボルトナット １０〜譜面載置板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】高低調節用穴２，３，４をそれぞれ上部に
   有する対向する一対の支脚１，１と該支脚１，１の上部
   において、ボルトナット９，９で連結され、譜面を載せ
   る譜面載置板１０の角度と該譜面載置板１０の高低を自
   由に変換し得ると共に譜面載置板１０を係止する凸部
   ６，６を設けた対向する一対の譜面載置板受部５，５
   と、該譜面載置板受部５，５に横架載置される譜面係止
   部１１を設けた譜面載置板１０とを含み、支脚１，１の
   上部にそれぞれ設けた高低調節用穴２，３，４は、少な
   くとも上位透穴２、中位透穴３、下位透穴４で形成さ
   れ、譜面載置板受部５，５には譜面載置板１０を係止す
   る凸部６，６と支脚１，１の上部を内嵌する下向遊嵌凹
   部７，７と支脚１，１の各上位透穴２、各中位透穴３、
   各下位透穴４の内、いずれかの透穴と合致するボルトナ
   ット９，９の挿通穴８，８を有してなる譜面台。