JPH06108026A - 偏光板用粘着剤 - Google Patents
偏光板用粘着剤Info
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- JPH06108026A JPH06108026A JP4283821A JP28382192A JPH06108026A JP H06108026 A JPH06108026 A JP H06108026A JP 4283821 A JP4283821 A JP 4283821A JP 28382192 A JP28382192 A JP 28382192A JP H06108026 A JPH06108026 A JP H06108026A
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- adhesive
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はセルロース系等の保護層で被覆され
た偏光フイルムと液晶セルのガラス基板とを粘着させる
粘着剤において、高温高湿環境下で使用しても発泡や剥
離等の外観欠点を生じない粘着剤を提供する。 【構成】 (a)炭素数1〜12のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸エステル50〜99重量部、(b)
不飽和カルボン酸1〜10重量部からなる共重合体を主
鎖とし、ガラス転移点が70〜150℃の重合体を側鎖
とするグラフトポリマーからなる偏光板用粘着剤。
た偏光フイルムと液晶セルのガラス基板とを粘着させる
粘着剤において、高温高湿環境下で使用しても発泡や剥
離等の外観欠点を生じない粘着剤を提供する。 【構成】 (a)炭素数1〜12のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸エステル50〜99重量部、(b)
不飽和カルボン酸1〜10重量部からなる共重合体を主
鎖とし、ガラス転移点が70〜150℃の重合体を側鎖
とするグラフトポリマーからなる偏光板用粘着剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セルロース系等の保護
層で被覆された偏光フイルムと液晶セルのガラス基板と
を接着させるために有用な粘着剤に関する。
層で被覆された偏光フイルムと液晶セルのガラス基板と
を接着させるために有用な粘着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、偏光性フイルム、例えば偏光
性が付与されたポリビニルアルコールフイルム等の両面
がセルロース系フイルム例えば三酢酸セルロースフイル
ムの保護層で被覆された偏光フイルムをガラス板よりな
る液晶セル面に適用して液晶表示板とすることが行われ
ており、この液晶セル面への適用は、偏光板表面に設け
た粘着剤層を該セル面に当接し、押し付けることにより
行われるのが通常である。
性が付与されたポリビニルアルコールフイルム等の両面
がセルロース系フイルム例えば三酢酸セルロースフイル
ムの保護層で被覆された偏光フイルムをガラス板よりな
る液晶セル面に適用して液晶表示板とすることが行われ
ており、この液晶セル面への適用は、偏光板表面に設け
た粘着剤層を該セル面に当接し、押し付けることにより
行われるのが通常である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記粘着剤としては、
その優れた接着性、透明性等のためにアクリル系樹脂か
らなるものが多用されているが、高湿高温環境下での使
用において粘着剤の発泡や剥離等の外観欠点が発生した
りする等の問題を生じる。
その優れた接着性、透明性等のためにアクリル系樹脂か
らなるものが多用されているが、高湿高温環境下での使
用において粘着剤の発泡や剥離等の外観欠点が発生した
りする等の問題を生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き粘着
剤の現況にかんがみ、高温・高湿の環境下での使用に耐
える耐熱、耐湿性に優れた粘着剤を提供することを目的
として研究せる結果、(a)炭素数1〜12のアルキル
基を有する(メタ)アクリル酸エステル50〜99重量
部、(b)不飽和カルボン酸1〜10重量部からなる共
重合体を主鎖とし、ガラス転移温度が70〜150℃の
重合体を側鎖とするグラフトポリマーをセルロース系等
の保護層で被覆された偏光フイルムと液晶セルのガラス
板とを粘着させるための粘着剤として用いる場合にその
目的が達成出来ることを見出した。以下、本発明につい
て詳述する。
剤の現況にかんがみ、高温・高湿の環境下での使用に耐
える耐熱、耐湿性に優れた粘着剤を提供することを目的
として研究せる結果、(a)炭素数1〜12のアルキル
基を有する(メタ)アクリル酸エステル50〜99重量
部、(b)不飽和カルボン酸1〜10重量部からなる共
重合体を主鎖とし、ガラス転移温度が70〜150℃の
重合体を側鎖とするグラフトポリマーをセルロース系等
の保護層で被覆された偏光フイルムと液晶セルのガラス
板とを粘着させるための粘着剤として用いる場合にその
目的が達成出来ることを見出した。以下、本発明につい
て詳述する。
【0005】本発明において用いられるグラフトポリマ
ーとは炭素数が1〜12のアルキル基を有するアクリル
酸系エステルと不飽和カルボン酸の共重合体又はこれら
のほかに第3成分として共重合性モノマーを含む共重合
体を主鎖とし、ガラス転移点(以下、Tgと略記する)
が70〜150℃の重合体を側鎖とするものである。本
発明において主鎖となる共重合体としては(a)炭素数
1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸系エ
ステル50〜99重量部、好ましくは65〜90重量
部、(b)不飽和カルボン酸1〜10重量部、好ましく
は2〜6重量部を必須成分とし、更に必要に応じて共重
合性モノマー0〜30重量部の反応生成物からなるもの
が用いられる。アクリル酸系エステルの使用量が50重
量部未満であるとTgが高くなりすぎて接着力が低くな
りすぎ、耐久テストで剥離現象が生じる。一方、不飽和
カルボン酸の使用量が1重量部未満であると、ガラスと
の密着性が悪く同様に剥離現象が生じる。また、10重
量部を越えると親水性が高くなりすぎて高湿度条件にて
同様に剥離が生じる。
ーとは炭素数が1〜12のアルキル基を有するアクリル
酸系エステルと不飽和カルボン酸の共重合体又はこれら
のほかに第3成分として共重合性モノマーを含む共重合
体を主鎖とし、ガラス転移点(以下、Tgと略記する)
が70〜150℃の重合体を側鎖とするものである。本
発明において主鎖となる共重合体としては(a)炭素数
1〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸系エ
ステル50〜99重量部、好ましくは65〜90重量
部、(b)不飽和カルボン酸1〜10重量部、好ましく
は2〜6重量部を必須成分とし、更に必要に応じて共重
合性モノマー0〜30重量部の反応生成物からなるもの
が用いられる。アクリル酸系エステルの使用量が50重
量部未満であるとTgが高くなりすぎて接着力が低くな
りすぎ、耐久テストで剥離現象が生じる。一方、不飽和
カルボン酸の使用量が1重量部未満であると、ガラスと
の密着性が悪く同様に剥離現象が生じる。また、10重
量部を越えると親水性が高くなりすぎて高湿度条件にて
同様に剥離が生じる。
【0006】上記した共重合体を調製するための炭素数
が1〜12のアルキル基を有するアクリル酸系エステル
の好ましい例としては、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イ
ソオクチル、アクリル酸イソノニル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸イ
ソオクチル、メタクリル酸イソノニルなどのアクリル酸
ないしメタクリル酸のエステルを挙げることができる。
また、不飽和カルボン酸の好ましいものの例としては、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸などで代表され
るα・β−不飽和カルボン酸などをあげることができ
る。
が1〜12のアルキル基を有するアクリル酸系エステル
の好ましい例としては、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イ
ソオクチル、アクリル酸イソノニル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸イ
ソオクチル、メタクリル酸イソノニルなどのアクリル酸
ないしメタクリル酸のエステルを挙げることができる。
また、不飽和カルボン酸の好ましいものの例としては、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸などで代表され
るα・β−不飽和カルボン酸などをあげることができ
る。
【0007】一方、必要に応じ用いられる共重合性モノ
マーの好ましいもの例としては、2−ヒドロキシエチル
基、2−ヒドロキシプロピル基、2−メトキシエチル
基、グリシジル基を有するアクリル酸ないしメタクリル
酸のエステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アク
リロニトリル、スチレン、ビニルトルエンなどで代表さ
れるエチレン性二重結合を一つ有する化合物を挙げるこ
とができる。本発明のグラフトポリマーにおける側鎖成
分としてはTgが70〜150℃の重合体である。Tg
が70℃未満では充分な硬質成分としての作用効果がな
く、粘着剤の凝集力が得られないため、耐久テストにお
いて発泡現象の欠陥が生じる。150℃を越える場合は
接着力が低くなりすぎて耐久テストにて剥離等の欠陥が
生じる。
マーの好ましいもの例としては、2−ヒドロキシエチル
基、2−ヒドロキシプロピル基、2−メトキシエチル
基、グリシジル基を有するアクリル酸ないしメタクリル
酸のエステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アク
リロニトリル、スチレン、ビニルトルエンなどで代表さ
れるエチレン性二重結合を一つ有する化合物を挙げるこ
とができる。本発明のグラフトポリマーにおける側鎖成
分としてはTgが70〜150℃の重合体である。Tg
が70℃未満では充分な硬質成分としての作用効果がな
く、粘着剤の凝集力が得られないため、耐久テストにお
いて発泡現象の欠陥が生じる。150℃を越える場合は
接着力が低くなりすぎて耐久テストにて剥離等の欠陥が
生じる。
【0008】好ましい例としては、メタクリル酸メチ
ル、スチレン、ビニルトルエン、アクリル酸、アクリロ
ニトリルの重合体及びスチレン/アクリロニトリルなど
の共重合体などを挙げることができ、実際に共重合反応
を行うにあたっては末端基にアクリロイル基、メタクリ
ロイル基等のラジカル重合反応性基を伴ったマクロモノ
マーとして使用される。かかる側鎖成分はグラフトポリ
マー全体に対して1〜40重量%、好ましくは10〜3
0重量%に用いられる。なお、いずれの構成成分も上記
のものに限定するものでなし、1種のみの使用あるいは
2種以上を併用してもよい。該グラフトポリマーの調製
は、例えば溶液重合方式、乳化重合方式、塊状重合方
式、懸濁重合方式などにより行うことができる。
ル、スチレン、ビニルトルエン、アクリル酸、アクリロ
ニトリルの重合体及びスチレン/アクリロニトリルなど
の共重合体などを挙げることができ、実際に共重合反応
を行うにあたっては末端基にアクリロイル基、メタクリ
ロイル基等のラジカル重合反応性基を伴ったマクロモノ
マーとして使用される。かかる側鎖成分はグラフトポリ
マー全体に対して1〜40重量%、好ましくは10〜3
0重量%に用いられる。なお、いずれの構成成分も上記
のものに限定するものでなし、1種のみの使用あるいは
2種以上を併用してもよい。該グラフトポリマーの調製
は、例えば溶液重合方式、乳化重合方式、塊状重合方
式、懸濁重合方式などにより行うことができる。
【0009】かくして得られたグラフトポリマーはTg
が−20℃以下、好ましくは−30〜−60℃であり、
又平均分子量が500,000以上、好ましくは700,
000〜900,000である。Tgが−20℃を越え
るものは粘着力に乏しく、耐久性が劣り、平均分子量が
500,000未満のポリマーも耐久性が低下する。か
かるグラフトポリマーは単独でも勿論使用可能であるが
必要に応じて更に硬化剤を併用しても良い。その添加量
はグラフトポリマー全体に対して0.5〜3重量%程度
である。硬化剤としての代表的なものはイソシアネート
系化合物、エポキシ系化合物、アルデヒド系化合物、ア
ミン化合物、金属塩、金属アルコキシド、金属キレート
化合物、アンモニウム塩及びヒドラジン化合物等が例示
される。
が−20℃以下、好ましくは−30〜−60℃であり、
又平均分子量が500,000以上、好ましくは700,
000〜900,000である。Tgが−20℃を越え
るものは粘着力に乏しく、耐久性が劣り、平均分子量が
500,000未満のポリマーも耐久性が低下する。か
かるグラフトポリマーは単独でも勿論使用可能であるが
必要に応じて更に硬化剤を併用しても良い。その添加量
はグラフトポリマー全体に対して0.5〜3重量%程度
である。硬化剤としての代表的なものはイソシアネート
系化合物、エポキシ系化合物、アルデヒド系化合物、ア
ミン化合物、金属塩、金属アルコキシド、金属キレート
化合物、アンモニウム塩及びヒドラジン化合物等が例示
される。
【0010】硬化剤のうちイソシアネート系化合物とし
ては、トリレンジイソシアネート、水素化トリレンジイ
ソシアネート、トリメチロールプロパンのトリレンジイ
ソシアネートアダクト、トリメチロールプロパンのキシ
リレンジイソシアネートアダクト、トリフェニルメタン
トリイソシアネート、メチレンビス(4−フェニルメタ
ン)トリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
などが挙げられる。
ては、トリレンジイソシアネート、水素化トリレンジイ
ソシアネート、トリメチロールプロパンのトリレンジイ
ソシアネートアダクト、トリメチロールプロパンのキシ
リレンジイソシアネートアダクト、トリフェニルメタン
トリイソシアネート、メチレンビス(4−フェニルメタ
ン)トリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
などが挙げられる。
【0011】エポキシ系化合物としては、ビスフェノー
ルA・エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、グリセリンジまたはトリグ
リシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシ
ジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジル
エーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルアミ
ン、N,N,N',N'−テトラグリシジルm−キシレン
ジアミン、1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミ
ノメチル)シクロヘキサンなどが挙げられる。
ルA・エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂、エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、グリセリンジまたはトリグ
リシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシ
ジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジル
エーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルアミ
ン、N,N,N',N'−テトラグリシジルm−キシレン
ジアミン、1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミ
ノメチル)シクロヘキサンなどが挙げられる。
【0012】アルデヒド系化合物としては、グリオキザ
ール、マロンジアルデヒド、スクシンジアルデヒド、マ
レインジアルデヒド、グルタルジアルデヒド、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドなどが
挙げられる。アミン化合物としては、ヘキサメチレンジ
アミン、トリエチルジアミン、ポリエチレンイミン、ヘ
キサメチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチルテトラミン、イソフォロンジアミン、アミノ樹
脂、メラミン樹脂などが挙げられる。
ール、マロンジアルデヒド、スクシンジアルデヒド、マ
レインジアルデヒド、グルタルジアルデヒド、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドなどが
挙げられる。アミン化合物としては、ヘキサメチレンジ
アミン、トリエチルジアミン、ポリエチレンイミン、ヘ
キサメチレンテトラミン、ジエチレントリアミン、トリ
エチルテトラミン、イソフォロンジアミン、アミノ樹
脂、メラミン樹脂などが挙げられる。
【0013】金属塩としては、アルミニウム、鉄、銅、
亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシ
ウム、バナジウム、クロム、ジルコニウムなどの多価金
属の塩化物、臭化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩などの
塩、たとえば、塩化第二銅、塩化アルミニウム、塩化第
二鉄、塩化第二スズ、塩化亜鉛、塩化ニッケル、塩化マ
グネシウム、硫酸アルミニウム、酢酸銅、酢酸クロムな
どが挙げられる。金属アルコキシドとしては、テトラエ
チルチタネート、テトラエチルジルコネート、アルミニ
ウムイソプロピオネートなどが挙げられる。
亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシ
ウム、バナジウム、クロム、ジルコニウムなどの多価金
属の塩化物、臭化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩などの
塩、たとえば、塩化第二銅、塩化アルミニウム、塩化第
二鉄、塩化第二スズ、塩化亜鉛、塩化ニッケル、塩化マ
グネシウム、硫酸アルミニウム、酢酸銅、酢酸クロムな
どが挙げられる。金属アルコキシドとしては、テトラエ
チルチタネート、テトラエチルジルコネート、アルミニ
ウムイソプロピオネートなどが挙げられる。
【0014】金属キレート化合物としては、アルミニウ
ム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモ
ン、マグネシウム、バナジウム、クロム、ジルコニウム
等の多価金属のアセチルアセトンやアセト酢酸エステル
配位化合物などが挙げられる。アンモニウム塩として
は、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモ
ニウム、プロピオン酸アンモニウムなどが挙げられる。
ヒドラジン化合物としては、ヒドラジン、ヒドラジンヒ
ドラート、およびそれらの塩基塩、硫酸塩、リン酸塩等
の無機塩類、ギ酸、シュウ酸等の有機酸塩類が挙げられ
る。
ム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモ
ン、マグネシウム、バナジウム、クロム、ジルコニウム
等の多価金属のアセチルアセトンやアセト酢酸エステル
配位化合物などが挙げられる。アンモニウム塩として
は、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、酢酸アンモ
ニウム、プロピオン酸アンモニウムなどが挙げられる。
ヒドラジン化合物としては、ヒドラジン、ヒドラジンヒ
ドラート、およびそれらの塩基塩、硫酸塩、リン酸塩等
の無機塩類、ギ酸、シュウ酸等の有機酸塩類が挙げられ
る。
【0015】上記の如き粘着剤は偏光フイルムのセルロ
ース系の保護膜面に塗布されるが、塗布方法としては、
例えば該組成物を有機溶剤、例えばトルエン、酢酸エチ
ル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ等の単独又は
混合液に樹脂固形分として20〜40重量%程度溶解し
た溶液をアプリケーター等で塗工し乾燥する。乾燥後の
膜厚は10〜40μm、好ましくは20〜30μmが適
する。その他、一旦離型紙等の基材に粘着剤を塗工して
塗膜を形成させ、ついで偏光フイルムに転写塗工する方
法等もある。
ース系の保護膜面に塗布されるが、塗布方法としては、
例えば該組成物を有機溶剤、例えばトルエン、酢酸エチ
ル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ等の単独又は
混合液に樹脂固形分として20〜40重量%程度溶解し
た溶液をアプリケーター等で塗工し乾燥する。乾燥後の
膜厚は10〜40μm、好ましくは20〜30μmが適
する。その他、一旦離型紙等の基材に粘着剤を塗工して
塗膜を形成させ、ついで偏光フイルムに転写塗工する方
法等もある。
【0016】
【作 用】本発明の粘着剤はセルロース系等の保護層
で被覆された偏光フイルムと液晶セルのガラス基板とを
接着させるのに用いられる。かかる粘着剤は高温、高湿
状態で長時間放置しても発泡や剥離等の外観異常を生じ
ない。
で被覆された偏光フイルムと液晶セルのガラス基板とを
接着させるのに用いられる。かかる粘着剤は高温、高湿
状態で長時間放置しても発泡や剥離等の外観異常を生じ
ない。
【0017】
【実施例】以下、本発明について実例を挙げ更に詳述す
る。尚、「%」及び「部」とあるのは特にことわりのな
い限り重量基準である。 実施例1 樹脂組成(%)がアクリル酸n−ブチルモノマー95
部、アクリル酸モノマー5部(主鎖のTg=−49℃)
及びAA−6(末端基にメタクリロイル基を有するメタ
クリル酸メチルマクロモノマー、Tg=105℃、東亜
合成化学工業(株)社製)15部を酢酸エチルを溶媒とし
て通常の溶液重合を行い、Tg=−37℃、平均分子量
=800000、粘度=4000cps/25℃のグラ
フトポリマーを得た。かかるグラフトポリマー100部
にコロネートL(トリメチロールプロパンのトリレンジ
イソシアネートアダクト、日本ポリウレタン(株)社
製)1.5部を配合した粘着剤組成物を離型紙上に乾燥
後の膜厚20〜30μmになるように製膜し、乾燥後三
酢酸セルロースを保護層とするポリビニルアルコール系
偏光フイルム(平均重合度1700、平均ケン化度9
9.7モル%、偏光度99.9)のセルロースフイルム
側に積層し、ローラーで押圧して偏光板を製造した。か
かる偏光板をガラス板と40℃で接着させ、偏光板とし
ての物性を評価するために耐熱性試験(80℃、100
0時間放置)、耐湿性試験(60%、90%RH、10
00時間放置)について評価を行った。結果はまとめて
表3に示す。
る。尚、「%」及び「部」とあるのは特にことわりのな
い限り重量基準である。 実施例1 樹脂組成(%)がアクリル酸n−ブチルモノマー95
部、アクリル酸モノマー5部(主鎖のTg=−49℃)
及びAA−6(末端基にメタクリロイル基を有するメタ
クリル酸メチルマクロモノマー、Tg=105℃、東亜
合成化学工業(株)社製)15部を酢酸エチルを溶媒とし
て通常の溶液重合を行い、Tg=−37℃、平均分子量
=800000、粘度=4000cps/25℃のグラ
フトポリマーを得た。かかるグラフトポリマー100部
にコロネートL(トリメチロールプロパンのトリレンジ
イソシアネートアダクト、日本ポリウレタン(株)社
製)1.5部を配合した粘着剤組成物を離型紙上に乾燥
後の膜厚20〜30μmになるように製膜し、乾燥後三
酢酸セルロースを保護層とするポリビニルアルコール系
偏光フイルム(平均重合度1700、平均ケン化度9
9.7モル%、偏光度99.9)のセルロースフイルム
側に積層し、ローラーで押圧して偏光板を製造した。か
かる偏光板をガラス板と40℃で接着させ、偏光板とし
ての物性を評価するために耐熱性試験(80℃、100
0時間放置)、耐湿性試験(60%、90%RH、10
00時間放置)について評価を行った。結果はまとめて
表3に示す。
【0018】実施例2〜4、比較例1〜4 表1及び表2で示すグラフトポリマーを用いた以外は実
施例1に準じて実験を行った。結果はまとめて表3及び
表4に示す。
施例1に準じて実験を行った。結果はまとめて表3及び
表4に示す。
【表1】 実施例2 実施例3 実施例4 主鎖の種類 BA/AAc 2-EHA/EA/MAAc 2-EHA/AAc 共重合割合 90/10 82/15/3 95/5 主鎖のTg −44℃ −60℃ −65℃ 側鎖の種類 AA−6 AS−6 AN−6 側鎖のTg 105℃ 100℃ 102℃ 主鎖/側鎖(部) 100/10 100/15 100/30ク゛ラフトホ゜リマーのTg −36℃ −48℃ −41℃
【0019】
【表2】 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 主鎖の種類 BA BA/AAc 2-EHA/VAc/AAc BA/AAc 共重合割合 100 80/20 40/50/10 97/3 主鎖のTg −55℃ −34℃ −16℃ −51℃ 側鎖の種類 AA−6 AA−6 AA−6 AB−6 側鎖のTg 105℃ 105℃ 105℃ −55℃ 主鎖/側鎖(部) 100/20 100/5 100/10 100/20ク゛ラフトホ゜リマーのTg −38℃ −30℃ −8℃ −52℃ BA:アクリル酸n−ブチル、AAc:アクリル酸 EA:アクリル酸エチル、2−EHA:アクリル酸2−
エチルヘキシル VAc:酢酸ビニル、MAAc:メタクリル酸 AA−6:末端基にメタクリロイル基を有するメタクリ
ル酸メチルのマクロモノマー AS−6:末端基にメタクリロイル基を有するスチレン
のマクロモノマー AN−6:末端基にアクリロイル基を有するスチレン/
アクリロニトリル共重合体のマクロモノマー AB−6:末端基にアクリロイル基を有するブチルアク
リレートのマクロモノマー
エチルヘキシル VAc:酢酸ビニル、MAAc:メタクリル酸 AA−6:末端基にメタクリロイル基を有するメタクリ
ル酸メチルのマクロモノマー AS−6:末端基にメタクリロイル基を有するスチレン
のマクロモノマー AN−6:末端基にアクリロイル基を有するスチレン/
アクリロニトリル共重合体のマクロモノマー AB−6:末端基にアクリロイル基を有するブチルアク
リレートのマクロモノマー
【0020】
【表3】 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 常態試験 単体透過率(%) 40.8 40.0 40.7 40.7 (製造直後) 偏光度(%) 99.9 99.9 99.9 99.9 耐熱性 単体透過率(%) 41.0 40.6 41.3 41.2 試験 偏光度(%) 99.9 99.9 99.8 99.8 発 泡 発生なし 発生なし 発生なし 発生なし 剥 離 発生なし 発生なし 発生なし 発生なし 耐湿性 単体透過率(%) 42.6 42.4 42.7 42.8 試験 偏光度(%) 99.8 99.9 99.8 99.8
【0021】
【表4】 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 常態試験 単体透過率(%) 40.0 40.6 40.0 40.2 (製造直後) 偏光度(%) 99.9 99.9 99.9 99.9 耐熱性 単体透過率(%) 40.5 41.0 40.7 40.9 試験 偏光度(%) 99.9 99.8 99.9 99.8 発 泡 発泡多い 発泡なし 発泡なし 発泡多い 剥 離 剥離少しあり 剥離大 剥離大 剥離少しあり 耐湿性 単体透過率(%) 42.8 42.7 42.9 43.0 試験 偏光度(%) 99.7 99.8 99.7 99.7
【0022】
【発明の効果】本発明の粘着剤は耐久性に優れており、
工業的にみて非常に有利である。
工業的にみて非常に有利である。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)炭素数1〜12のアルキル基を有
する(メタ)アクリル酸エステル50〜99重量部、
(b)不飽和カルボン酸1〜10重量部からなる共重合
体を主鎖とし、ガラス転移点が70〜150℃の重合体
を側鎖とするグラフトポリマーからなる偏光板用粘着
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4283821A JPH06108026A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 偏光板用粘着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4283821A JPH06108026A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 偏光板用粘着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06108026A true JPH06108026A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=17670588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4283821A Pending JPH06108026A (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 偏光板用粘着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06108026A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0953059A (ja) * | 1995-06-07 | 1997-02-25 | Nippon Shokubai Co Ltd | 粘着剤組成物 |
JP2000303049A (ja) * | 1995-06-07 | 2000-10-31 | Nippon Shokubai Co Ltd | 溶剤型の粘着剤組成物 |
JP2005521774A (ja) * | 2002-03-25 | 2005-07-21 | ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレイション | ゴム‐アクリル接着剤配合物 |
WO2008126849A1 (ja) * | 2007-04-09 | 2008-10-23 | Sony Chemical & Information Device Corporation | 粘着剤組成物、粘着シート、光学用粘着シート、及び電磁波シールド用粘着シート |
WO2008143250A1 (ja) * | 2007-05-23 | 2008-11-27 | Soken Chemical & Engineering Co., Ltd. | 大型表示装置の光漏れを低減する方法および表示装置 |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP4283821A patent/JPH06108026A/ja active Pending
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JP2008292674A (ja) * | 2007-05-23 | 2008-12-04 | Soken Chem & Eng Co Ltd | 大型表示装置の光漏れを低減する方法および表示装置 |
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