JPH0610754A - 多気筒内燃機関の失火検出装置 - Google Patents
多気筒内燃機関の失火検出装置Info
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- JPH0610754A JPH0610754A JP18100091A JP18100091A JPH0610754A JP H0610754 A JPH0610754 A JP H0610754A JP 18100091 A JP18100091 A JP 18100091A JP 18100091 A JP18100091 A JP 18100091A JP H0610754 A JPH0610754 A JP H0610754A
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- crankshaft
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- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01M15/00—Testing of engines
- G01M15/04—Testing internal-combustion engines
- G01M15/11—Testing internal-combustion engines by detecting misfire
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
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- F02F7/006—Camshaft or pushrod housings
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Testing Of Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 いずれかの気筒が失火したことを確実に検出
する。 【構成】 各気筒の燃焼行程の経過時間T1 ,T2 ,T
3 ,T4 を求める。次いで隣接する燃焼行程の経過時間
T1 ,T2 ,T3 ,T4 の偏差ΔT1(=T1 −T 4 ),
ΔT2(=T2 −T1 ),ΔT3(=T3 −T2 )およびΔ
T4(=T4 −T3)を求める。次いで各偏差ΔT1 ,Δ
T2 ,ΔT3 ,ΔT4 間の偏差Δ(ΔT1)(=ΔT1 −
T4 ),Δ(ΔT2 )(=ΔT2 −T1 ),Δ(ΔT3 )
(=ΔT3 −ΔT2 )およびΔ(ΔT4 )(=ΔT4 −Δ
T3 ),を求める。これら偏差ΔTの偏差Δ(ΔT)の
うちで予め定められた値d・Kを越えるものがあったと
きはいずれかの気筒において失火が生じていると判断す
る。
する。 【構成】 各気筒の燃焼行程の経過時間T1 ,T2 ,T
3 ,T4 を求める。次いで隣接する燃焼行程の経過時間
T1 ,T2 ,T3 ,T4 の偏差ΔT1(=T1 −T 4 ),
ΔT2(=T2 −T1 ),ΔT3(=T3 −T2 )およびΔ
T4(=T4 −T3)を求める。次いで各偏差ΔT1 ,Δ
T2 ,ΔT3 ,ΔT4 間の偏差Δ(ΔT1)(=ΔT1 −
T4 ),Δ(ΔT2 )(=ΔT2 −T1 ),Δ(ΔT3 )
(=ΔT3 −ΔT2 )およびΔ(ΔT4 )(=ΔT4 −Δ
T3 ),を求める。これら偏差ΔTの偏差Δ(ΔT)の
うちで予め定められた値d・Kを越えるものがあったと
きはいずれかの気筒において失火が生じていると判断す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多気筒内燃機関の失火検
出装置に関する。
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多気筒内燃機関において或る一つの気筒
が失火すると失火を生じた気筒の爆発行程における機関
回転数が低下し、斯くして失火を生じた気筒の爆発行程
中においてクランクシャフトが一定クランク角度回転す
るのに要する時間が他の気筒におけるよりも長くなる。
が失火すると失火を生じた気筒の爆発行程における機関
回転数が低下し、斯くして失火を生じた気筒の爆発行程
中においてクランクシャフトが一定クランク角度回転す
るのに要する時間が他の気筒におけるよりも長くなる。
【0003】そこで例えば1番気筒の爆発行程中におい
てクランクシャフトが一定クランク角度回転するのに要
する時間が他の気筒におけるよりも長くなった場合には
1番気筒が失火したと判断するようにした多気筒内燃機
関が公知である(特開昭62−228929号公報参
照)。
てクランクシャフトが一定クランク角度回転するのに要
する時間が他の気筒におけるよりも長くなった場合には
1番気筒が失火したと判断するようにした多気筒内燃機
関が公知である(特開昭62−228929号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが例えば車両が
凸凹道を走行した場合、路面に対する車輪の接地圧が大
きく変動し、路面に対する駆動輪の接地圧が低下すると
駆動輪がスリップして機関回転数が上昇する。次いで路
面に対する駆動輪の接地圧が上昇すると駆動輪は路面に
グリップするために今度は機関回転数が低下せしめら
れ、斯くしてクランクシャフトが一定クランク角度回転
するのに要する時間が一時的に長くなる。このように車
両が凸凹道を走行した場合にもクランクシャフトが一定
クランク角度回転するのに要する時間が一時的に長くな
るのでクランクシャフトが一定クランク角度回転するの
に要する時間が他の気筒におけるよりも長くなったから
失火を生じていると判断すると誤判断を生ずることにな
る。
凸凹道を走行した場合、路面に対する車輪の接地圧が大
きく変動し、路面に対する駆動輪の接地圧が低下すると
駆動輪がスリップして機関回転数が上昇する。次いで路
面に対する駆動輪の接地圧が上昇すると駆動輪は路面に
グリップするために今度は機関回転数が低下せしめら
れ、斯くしてクランクシャフトが一定クランク角度回転
するのに要する時間が一時的に長くなる。このように車
両が凸凹道を走行した場合にもクランクシャフトが一定
クランク角度回転するのに要する時間が一時的に長くな
るのでクランクシャフトが一定クランク角度回転するの
に要する時間が他の気筒におけるよりも長くなったから
失火を生じていると判断すると誤判断を生ずることにな
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば図1の発明の構成図に示されるよう
にクランクシャフト10の角速度を検出する角速度検出
手段Aと、角速度検出手段Aの検出結果に基いてクラン
クシャフト10の角速度の変化率の変化率を検出する角
速度変化検出手段Bと、クランクシャフト10の角速度
の変化率の変化率が予め定められた値以上低下したとき
には失火が生じたと判断する判断手段Cとを具備してい
る。
めに本発明によれば図1の発明の構成図に示されるよう
にクランクシャフト10の角速度を検出する角速度検出
手段Aと、角速度検出手段Aの検出結果に基いてクラン
クシャフト10の角速度の変化率の変化率を検出する角
速度変化検出手段Bと、クランクシャフト10の角速度
の変化率の変化率が予め定められた値以上低下したとき
には失火が生じたと判断する判断手段Cとを具備してい
る。
【0006】
【作用】車両が凸凹道を走行して路面に対する駆動輪の
グリップ作用により機関回転数が低下したときでも、或
いは失火を生じたときでもクランクシャフトの角速度は
大巾に低下する。しかしながら失火を生じたときのクラ
ンクシャフトの角速度の変化率の変化率の低下量は凸凹
道走行時に機関回転数が低下したときのクランクシャフ
トの角速度の変化率の変化率の低下量に比べてかなり大
きくなる。そこでクランクシャフトの角速度の変化率の
変化率が予め定められた値以上低下したときには失火が
生じたと判断するようにしている。
グリップ作用により機関回転数が低下したときでも、或
いは失火を生じたときでもクランクシャフトの角速度は
大巾に低下する。しかしながら失火を生じたときのクラ
ンクシャフトの角速度の変化率の変化率の低下量は凸凹
道走行時に機関回転数が低下したときのクランクシャフ
トの角速度の変化率の変化率の低下量に比べてかなり大
きくなる。そこでクランクシャフトの角速度の変化率の
変化率が予め定められた値以上低下したときには失火が
生じたと判断するようにしている。
【0007】
【実施例】図2を参照すると、内燃機関1は1番気筒#
1,2番気筒#2,3番気筒#3,4番気筒#4からな
る4つの気筒を具備する。各気筒は一方では夫々対応す
る枝管2を介してサージタンク3に連結され、他方では
排気マニホルド4に連結される。各枝管2内には夫々燃
料噴射弁5が取付けられる。サージタンク3は吸気ダク
ト6およびエアフローメータ7を介してエアクリーナ8
に連結され、吸気ダクト6内にはスロットル弁9が配置
される。一方、内燃機関1のクランクシャフト10には
ディスク状のロータ11が取付けられ、このロータ11
の外周面にクランク角センサ12が対面配置される。ま
た、内燃機関1の本体にはディストリビュータ13が取
付けられ、このディストリビュータ13はクランクシャ
フト10の1/2の速度で回転するシャフト14を具備
する。このシャフト14にはディスク状をなすロータ1
5が固定され、このロータ15の外周面に上死点センサ
16が対面配置される。クランク角センサ12および上
死点センサ16は電子制御ユニット20に接続される。
1,2番気筒#2,3番気筒#3,4番気筒#4からな
る4つの気筒を具備する。各気筒は一方では夫々対応す
る枝管2を介してサージタンク3に連結され、他方では
排気マニホルド4に連結される。各枝管2内には夫々燃
料噴射弁5が取付けられる。サージタンク3は吸気ダク
ト6およびエアフローメータ7を介してエアクリーナ8
に連結され、吸気ダクト6内にはスロットル弁9が配置
される。一方、内燃機関1のクランクシャフト10には
ディスク状のロータ11が取付けられ、このロータ11
の外周面にクランク角センサ12が対面配置される。ま
た、内燃機関1の本体にはディストリビュータ13が取
付けられ、このディストリビュータ13はクランクシャ
フト10の1/2の速度で回転するシャフト14を具備
する。このシャフト14にはディスク状をなすロータ1
5が固定され、このロータ15の外周面に上死点センサ
16が対面配置される。クランク角センサ12および上
死点センサ16は電子制御ユニット20に接続される。
【0008】電子制御ユニット20はディジタルコンピ
ュータからなり、双方向性バス21を介して相互に接続
されたROM(リードオンリメモリ)22,RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)23,CPU(マイクロプロセ
ッサ)24,タイマ25,入力ポート26および出力ポ
ート27を具備する。タイマ25は電子制御ユニット2
0に電力が供給されるとカウントアップ作用を続行する
フリーラニングカウンタからなり、従ってこのフリーラ
ニングカウンタのカウント値は時刻を表わしていること
になる。エアフローメータ7は吸入空気量に比例した出
力電圧を発生し、この出力電圧はAD変換器28を介し
て入力ポート26に入力される。また、クランク角セン
サ12および上死点センサ16の出力信号が入力ポート
26に入力される。一方、出力ポート27は対応する駆
動回路29,30,31,32を介して1番気筒#1が
失火したことを示す警告灯33,2番気筒#2が失火し
たことを示す警告灯34,3番気筒#3が失火したこと
を示す警告灯35,4番気筒#4が失火したことを示す
警告灯36に接続される。
ュータからなり、双方向性バス21を介して相互に接続
されたROM(リードオンリメモリ)22,RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)23,CPU(マイクロプロセ
ッサ)24,タイマ25,入力ポート26および出力ポ
ート27を具備する。タイマ25は電子制御ユニット2
0に電力が供給されるとカウントアップ作用を続行する
フリーラニングカウンタからなり、従ってこのフリーラ
ニングカウンタのカウント値は時刻を表わしていること
になる。エアフローメータ7は吸入空気量に比例した出
力電圧を発生し、この出力電圧はAD変換器28を介し
て入力ポート26に入力される。また、クランク角セン
サ12および上死点センサ16の出力信号が入力ポート
26に入力される。一方、出力ポート27は対応する駆
動回路29,30,31,32を介して1番気筒#1が
失火したことを示す警告灯33,2番気筒#2が失火し
たことを示す警告灯34,3番気筒#3が失火したこと
を示す警告灯35,4番気筒#4が失火したことを示す
警告灯36に接続される。
【0009】図3はロータ11とクランク角センサ12
を示している。図3に示す実施例ではロータ11は30
度おきに等角度間隔で形成された12個の外歯17を有
し、クランク角センサ11は外歯17と対面したときに
出力パルスを発生する電磁ピックアップからなる。従っ
て図3に示す実施例ではクランクシャフト10(図2)
が回転すると、即ちロータ11が回転するとクランク角
センサ12はクランクシャフト10が30度回転する毎
に出力パルスを発生し、この出力パルスが入力ポート2
6(図2)に入力される。
を示している。図3に示す実施例ではロータ11は30
度おきに等角度間隔で形成された12個の外歯17を有
し、クランク角センサ11は外歯17と対面したときに
出力パルスを発生する電磁ピックアップからなる。従っ
て図3に示す実施例ではクランクシャフト10(図2)
が回転すると、即ちロータ11が回転するとクランク角
センサ12はクランクシャフト10が30度回転する毎
に出力パルスを発生し、この出力パルスが入力ポート2
6(図2)に入力される。
【0010】一方、図4はロータ15と上死点センサ1
6を示している。図4に示す実施例ではロータ15は1
個の突起18を有し、上死点センサ16は突起18と対
面したときに出力パルスを発生する電磁ピックアップか
らなる。前述したようにロータ15はクランクシャフト
10(図2)の1/2の回転速度で回転せしめられる。
従ってクランクシャフト10が回転すると上死点センサ
16はクランクシャフト10が720度回転する毎に出
力パルスを発生し、この出力パルスが入力ポート26
(図2)に入力される。突起18の位置は例えば1番気
筒#1が爆発上死点に達したときに上死点センサ16に
対面するように配置されており、従って1番気筒#1が
爆発上死点に達したときに上死点センサ16は出力パル
スを発生する。CPU24では上死点センサ16の出力
パルスおよびクランク角センサ12の出力パルスに基い
て現在のクランク角が計算され、更にクランク角センサ
12の出力パルスに基いて機関回転数が計算される。
6を示している。図4に示す実施例ではロータ15は1
個の突起18を有し、上死点センサ16は突起18と対
面したときに出力パルスを発生する電磁ピックアップか
らなる。前述したようにロータ15はクランクシャフト
10(図2)の1/2の回転速度で回転せしめられる。
従ってクランクシャフト10が回転すると上死点センサ
16はクランクシャフト10が720度回転する毎に出
力パルスを発生し、この出力パルスが入力ポート26
(図2)に入力される。突起18の位置は例えば1番気
筒#1が爆発上死点に達したときに上死点センサ16に
対面するように配置されており、従って1番気筒#1が
爆発上死点に達したときに上死点センサ16は出力パル
スを発生する。CPU24では上死点センサ16の出力
パルスおよびクランク角センサ12の出力パルスに基い
て現在のクランク角が計算され、更にクランク角センサ
12の出力パルスに基いて機関回転数が計算される。
【0011】次に図5を参照しつつ本発明による失火検
出方法の基本的な考え方について説明する。なお、図5
は点火順序が1−3−4−2である4気筒内燃機関を例
にとって示してあり、図5において#1,#2,#3,
#4は夫々1番気筒#1,2番気筒#2,3番気筒#
3,4番気筒#4が燃焼せしめられているときを示して
いる。
出方法の基本的な考え方について説明する。なお、図5
は点火順序が1−3−4−2である4気筒内燃機関を例
にとって示してあり、図5において#1,#2,#3,
#4は夫々1番気筒#1,2番気筒#2,3番気筒#
3,4番気筒#4が燃焼せしめられているときを示して
いる。
【0012】図5を参照すると、実線はM2 で示される
3番気筒#3において失火が生じたときの機関回転数
N、機関回転数Nの微分値、即ち機関回転数Nの変化率
ΔN、および機関回転数Nの2回微分値、即ち機関回転
数Nの変化率ΔNの変化率Δ(ΔN)を示している。ま
た破線は車両が凸凹道を走行しており、M1 で示す1番
気筒#1が燃焼しているときに駆動輪がスリップして機
関回転数Nが上昇し、次いでM2 で示す3番気筒#3が
燃焼しているときに駆動輪のグリップ作用により機関回
転数が低下したときの機関回転数N、機関回転数Nの変
化率ΔN、および機関回転数Nの変化率ΔNの変化率Δ
(ΔN)を示している。
3番気筒#3において失火が生じたときの機関回転数
N、機関回転数Nの微分値、即ち機関回転数Nの変化率
ΔN、および機関回転数Nの2回微分値、即ち機関回転
数Nの変化率ΔNの変化率Δ(ΔN)を示している。ま
た破線は車両が凸凹道を走行しており、M1 で示す1番
気筒#1が燃焼しているときに駆動輪がスリップして機
関回転数Nが上昇し、次いでM2 で示す3番気筒#3が
燃焼しているときに駆動輪のグリップ作用により機関回
転数が低下したときの機関回転数N、機関回転数Nの変
化率ΔN、および機関回転数Nの変化率ΔNの変化率Δ
(ΔN)を示している。
【0013】3番気筒#3において失火が生じると3番
気筒#3ではピストンを押し下げる力が発生しないため
に図5に示されるように機関回転数Nが急速に低下す
る。次いで3番気筒#3に続く4番気筒#4以後で失火
が生じなければ機関回転数Nは徐々に上昇してもとの機
関回転数Nに戻る。一方、車両が凸凹道を走行している
ときに駆動輪がスリップすると駆動輪の回転数が上昇
し、次いで駆動輪が路面にグリップすると駆動輪に対し
て制動力が作用するために今度は駆動輪の回転数が低下
する。このとき駆動輪に対する制動力は動力伝達系を介
して機関に伝達され、斯くして機関回転数Nが低下す
る。しかしながらこの制動力の伝達作用は動力伝達系に
おいて時間的になまされるために駆動輪に対して急激に
制動力が作用したとしても図5において破線で示される
ように機関回転数Nは比較的ゆっくりと低下してもとの
回転数に戻る。
気筒#3ではピストンを押し下げる力が発生しないため
に図5に示されるように機関回転数Nが急速に低下す
る。次いで3番気筒#3に続く4番気筒#4以後で失火
が生じなければ機関回転数Nは徐々に上昇してもとの機
関回転数Nに戻る。一方、車両が凸凹道を走行している
ときに駆動輪がスリップすると駆動輪の回転数が上昇
し、次いで駆動輪が路面にグリップすると駆動輪に対し
て制動力が作用するために今度は駆動輪の回転数が低下
する。このとき駆動輪に対する制動力は動力伝達系を介
して機関に伝達され、斯くして機関回転数Nが低下す
る。しかしながらこの制動力の伝達作用は動力伝達系に
おいて時間的になまされるために駆動輪に対して急激に
制動力が作用したとしても図5において破線で示される
ように機関回転数Nは比較的ゆっくりと低下してもとの
回転数に戻る。
【0014】この場合、図5に示されるように失火が生
じて機関回転数Nが低下するときを示す実線の傾むき
と、駆動輪がグリップして機関回転数Nが低下するとき
を示す破線の傾むきとがほぼ同程度となることがあり、
従っていずれの原因により機関回転数Nが低下したとし
ても機関回転数Nの変化率ΔNはα以上となる。従って
機関回転数Nの変化率ΔNがα以上低下したからといっ
て失火が生じたと判断することはできないことになる。
じて機関回転数Nが低下するときを示す実線の傾むき
と、駆動輪がグリップして機関回転数Nが低下するとき
を示す破線の傾むきとがほぼ同程度となることがあり、
従っていずれの原因により機関回転数Nが低下したとし
ても機関回転数Nの変化率ΔNはα以上となる。従って
機関回転数Nの変化率ΔNがα以上低下したからといっ
て失火が生じたと判断することはできないことになる。
【0015】これに対し、失火が生じて機関回転数Nの
変化率ΔNが負の方向に増大するときを示す実線の傾む
きは、駆動輪がグリップして機関回転数Nの変化率ΔN
が負の方向に増大するときを示す破線の傾むきよりも急
になっており、従って失火が生じたときの機関回転数N
の変化率ΔNの変化率Δ(ΔN)は駆動輪がグリップし
たときの機関回転数Nの変化率ΔNの変化率Δ(ΔN)
よりも大きな負の値となる。従って機関回転数Nの変化
率ΔNの変化率Δ(ΔN)がβ以上低下すれば失火が生
じたと判断することができることになる。
変化率ΔNが負の方向に増大するときを示す実線の傾む
きは、駆動輪がグリップして機関回転数Nの変化率ΔN
が負の方向に増大するときを示す破線の傾むきよりも急
になっており、従って失火が生じたときの機関回転数N
の変化率ΔNの変化率Δ(ΔN)は駆動輪がグリップし
たときの機関回転数Nの変化率ΔNの変化率Δ(ΔN)
よりも大きな負の値となる。従って機関回転数Nの変化
率ΔNの変化率Δ(ΔN)がβ以上低下すれば失火が生
じたと判断することができることになる。
【0016】ところで機関回転数Nが高くなるほどクラ
ンクシャフト10の角速度は大きくなるのでクランクシ
ャフト10の角速度は機関回転数Nに比例しており、従
ってクランクシャフト10の角速度の変化率の変化率は
機関回転数Nの変化率ΔNの変化率Δ(ΔN)に比例す
ることになる。従ってクランクシャフト10の角速度の
変化率の変化率が図5のβに相当する値以上低下したと
きには失火が生じていると判断できることになる。これ
が本発明による失火検出方法の基本的な考え方である。
ンクシャフト10の角速度は大きくなるのでクランクシ
ャフト10の角速度は機関回転数Nに比例しており、従
ってクランクシャフト10の角速度の変化率の変化率は
機関回転数Nの変化率ΔNの変化率Δ(ΔN)に比例す
ることになる。従ってクランクシャフト10の角速度の
変化率の変化率が図5のβに相当する値以上低下したと
きには失火が生じていると判断できることになる。これ
が本発明による失火検出方法の基本的な考え方である。
【0017】ところでこの基本的な失火検出方法を用い
て失火を検出するためには機関回転数Nを検出すればよ
いのであるが本発明による実施例では各気筒における燃
焼行程の開始から完了までの経過時間を検出し、この経
過時間に基いて失火が生じているか否かを判別するよう
にしている。失火が生じて機関回転数Nが低下すればこ
の経過時間は長くなり、一方クランクシャフト10の角
速度は機関回転数Nに比例するのでクランクシャフト1
0の角速度はこの経過時間に反比例することになる。
て失火を検出するためには機関回転数Nを検出すればよ
いのであるが本発明による実施例では各気筒における燃
焼行程の開始から完了までの経過時間を検出し、この経
過時間に基いて失火が生じているか否かを判別するよう
にしている。失火が生じて機関回転数Nが低下すればこ
の経過時間は長くなり、一方クランクシャフト10の角
速度は機関回転数Nに比例するのでクランクシャフト1
0の角速度はこの経過時間に反比例することになる。
【0018】次に図6を参照しつつこの経過時間を用い
て失火を検出する方法について説明する。なお、図6は
図5の区間Hのみを取り出して示しており、また図6に
おいて実線は図5と同様に失火を生じた場合、破線は凸
凹道走行時に駆動輪がグリップした場合を夫々示してい
る。また、図6においてT1 は1番気筒#1の燃焼行程
の経過時間を示しており、T2 は2番気筒#2の燃焼行
程の経過時間を示しており、T3 は3番気筒#3の燃焼
行程の経過時間を示しており、T4 は4番気筒の燃焼行
程の経過時間を示している。
て失火を検出する方法について説明する。なお、図6は
図5の区間Hのみを取り出して示しており、また図6に
おいて実線は図5と同様に失火を生じた場合、破線は凸
凹道走行時に駆動輪がグリップした場合を夫々示してい
る。また、図6においてT1 は1番気筒#1の燃焼行程
の経過時間を示しており、T2 は2番気筒#2の燃焼行
程の経過時間を示しており、T3 は3番気筒#3の燃焼
行程の経過時間を示しており、T4 は4番気筒の燃焼行
程の経過時間を示している。
【0019】図6において図5と同様に3番気筒#3に
おいて失火が生じたとすると実線で示すように3番気筒
#3の燃焼行程の経過時間T3 が増大する。またこれに
続く4番気筒#4の燃焼行程の経過時間T4 はT3 と同
じような長さとなるがその後は経過時間が徐々に短かく
なる。一方、図5と同様に凸凹道走行時において3番気
筒#3の燃焼行程時に駆動輪がグリップしたとすると破
線で示されるように3番気筒#3の燃焼行程の経過時間
T3 が若干上昇し、その後経過時間が更に増大する。
おいて失火が生じたとすると実線で示すように3番気筒
#3の燃焼行程の経過時間T3 が増大する。またこれに
続く4番気筒#4の燃焼行程の経過時間T4 はT3 と同
じような長さとなるがその後は経過時間が徐々に短かく
なる。一方、図5と同様に凸凹道走行時において3番気
筒#3の燃焼行程時に駆動輪がグリップしたとすると破
線で示されるように3番気筒#3の燃焼行程の経過時間
T3 が若干上昇し、その後経過時間が更に増大する。
【0020】図6においてΔTは隣接する燃焼行程の経
過時間の偏差を示している。例えば3番気筒#3につい
てみるとΔT3 は(T3 −T1 )を示している。この偏
差ΔTは隣接する燃焼行程のクランクシャフト10の角
速度の偏差を示しており、失火を生じると失火を生じた
気筒に対応する偏差ΔT(図6ではΔT3 )が大きくな
る。一方、破線で示すように駆動輪がグリップしたとき
にも偏差ΔTは失火時とほぼ同じレベルまで上昇する。
従って偏差ΔTがKよりも大きくなったからといって失
火が生じたと判断することはできないことになる。
過時間の偏差を示している。例えば3番気筒#3につい
てみるとΔT3 は(T3 −T1 )を示している。この偏
差ΔTは隣接する燃焼行程のクランクシャフト10の角
速度の偏差を示しており、失火を生じると失火を生じた
気筒に対応する偏差ΔT(図6ではΔT3 )が大きくな
る。一方、破線で示すように駆動輪がグリップしたとき
にも偏差ΔTは失火時とほぼ同じレベルまで上昇する。
従って偏差ΔTがKよりも大きくなったからといって失
火が生じたと判断することはできないことになる。
【0021】図6においてΔ(ΔT)は隣接する燃焼行
程の経過時間の偏差ΔTの偏差を示しており、例えば3
番気筒#3についてみるとΔ(ΔT3 )は(ΔT3 −Δ
T1)を示している。このΔ(ΔT)は燃焼行程から次
の燃焼行程に移る際のクランクシャフト10の角速度の
変化率の変化率を表わしている。実線で示すように失火
を生じると失火を生じた気筒に対応するΔ(ΔT)の値
(図6ではΔ(ΔT3))はd・Kよりも大きくなり、こ
れに対して破線で示すように駆動輪がグリップしたとき
にはΔ(ΔT)の値はd・Kを越えることがない。従っ
てΔ(ΔT)がd・Kを越えたということで失火が生じ
たか否かを判別することができることになる。
程の経過時間の偏差ΔTの偏差を示しており、例えば3
番気筒#3についてみるとΔ(ΔT3 )は(ΔT3 −Δ
T1)を示している。このΔ(ΔT)は燃焼行程から次
の燃焼行程に移る際のクランクシャフト10の角速度の
変化率の変化率を表わしている。実線で示すように失火
を生じると失火を生じた気筒に対応するΔ(ΔT)の値
(図6ではΔ(ΔT3))はd・Kよりも大きくなり、こ
れに対して破線で示すように駆動輪がグリップしたとき
にはΔ(ΔT)の値はd・Kを越えることがない。従っ
てΔ(ΔT)がd・Kを越えたということで失火が生じ
たか否かを判別することができることになる。
【0022】図7は図6に示す失火検出方法を用いた具
体例のタイムチャートを示している。なお、図7ではク
ランク角は1番気筒#1の爆発上死点を基準として示さ
れている。1番気筒#1が爆発上死点に達すると上死点
センサ16が図7に示されるように上死点パルスを発生
する。この上死点パルスが発生すると図8に示す割込み
ルーチンが実行され、カウンタのカウント値nが零とさ
れる。一方、図7のt1 ,t2 ,t3 ,t4 で示される
ように各気筒の爆発行程の後半において180クランク
角度毎に割込みルーチンが実行される。この割込みルー
チンが実行されるとカウンタのカウント値nが1だけイ
ンクリメントされ、同時に前回の割込時から今回の割込
時までの経過時間T1 ,T2 ,T3 ,T4 が計算され
る。即ち、t1で示す割込時には1番気筒#1における
経過時間T1 が計算され、t2 で示す割込時には3番気
筒#3における経過時間T2 が計算され、t3 で示す割
込時には4番気筒#4における経過時間T3 が計算さ
れ、t4 で示す割込時には2番気筒#2における経過時
間T4 が計算される。
体例のタイムチャートを示している。なお、図7ではク
ランク角は1番気筒#1の爆発上死点を基準として示さ
れている。1番気筒#1が爆発上死点に達すると上死点
センサ16が図7に示されるように上死点パルスを発生
する。この上死点パルスが発生すると図8に示す割込み
ルーチンが実行され、カウンタのカウント値nが零とさ
れる。一方、図7のt1 ,t2 ,t3 ,t4 で示される
ように各気筒の爆発行程の後半において180クランク
角度毎に割込みルーチンが実行される。この割込みルー
チンが実行されるとカウンタのカウント値nが1だけイ
ンクリメントされ、同時に前回の割込時から今回の割込
時までの経過時間T1 ,T2 ,T3 ,T4 が計算され
る。即ち、t1で示す割込時には1番気筒#1における
経過時間T1 が計算され、t2 で示す割込時には3番気
筒#3における経過時間T2 が計算され、t3 で示す割
込時には4番気筒#4における経過時間T3 が計算さ
れ、t4 で示す割込時には2番気筒#2における経過時
間T4 が計算される。
【0023】更に各割込み時にΔTおよびΔ(ΔT)が
計算される。即ち、t1 で示す割込み時にはΔT1(=T
1 −T4 )およびΔ(ΔT1 )(=ΔT1 −ΔT4 )が計
算され、t2 で示す割込み時にはΔT2(=T2 −T1 )
およびΔ(ΔT2 )(=ΔT2−ΔT1 )が計算され、t
3 で示す割込み時にはΔT3(=T3 −T2 )およびΔ
(ΔT3 )(=ΔT3 −ΔT2 )が計算され、t4 で示す
割込み時にはΔT4(=T 4 −T3 )およびΔ(ΔT4 )
(=ΔT4 −ΔT3 )が計算される。なお、図7では
T、ΔTおよびΔ(ΔT)の各添字は気筒番号に一致し
ていないことに注意されたい。
計算される。即ち、t1 で示す割込み時にはΔT1(=T
1 −T4 )およびΔ(ΔT1 )(=ΔT1 −ΔT4 )が計
算され、t2 で示す割込み時にはΔT2(=T2 −T1 )
およびΔ(ΔT2 )(=ΔT2−ΔT1 )が計算され、t
3 で示す割込み時にはΔT3(=T3 −T2 )およびΔ
(ΔT3 )(=ΔT3 −ΔT2 )が計算され、t4 で示す
割込み時にはΔT4(=T 4 −T3 )およびΔ(ΔT4 )
(=ΔT4 −ΔT3 )が計算される。なお、図7では
T、ΔTおよびΔ(ΔT)の各添字は気筒番号に一致し
ていないことに注意されたい。
【0024】更に各割込み時にΔTが予め定められた値
Kよりも大きいか否かが判別され、更にΔ(ΔT)が予
め定められた値d・Kよりも大きいか否かが判別され
る。ここでKは機関回転数Nと機関負荷Q/N(吸入空
気量Q/機関回転数N)との関数であり、このKの値は
図9に示すようなマップの形で予めROM22内に記憶
されている。このKの値は概略的に云うと機関回転数N
が高くなるにつれて小さくなり、機関負荷Q/Nが高く
なるにつれて大きくなる。またdの値は0.5から0.
95程度の一定値である。ΔTがKよりも大きくかつΔ
(ΔT)がd・Kよりも大きいときはΔTおよびΔ(Δ
T)に対応した気筒が失火していると判断される。例え
ば図7に示すようにΔT2 >KでありかつΔ(ΔT2 )
>d・Kであるときには3番気筒#3が失火していると
判断される。
Kよりも大きいか否かが判別され、更にΔ(ΔT)が予
め定められた値d・Kよりも大きいか否かが判別され
る。ここでKは機関回転数Nと機関負荷Q/N(吸入空
気量Q/機関回転数N)との関数であり、このKの値は
図9に示すようなマップの形で予めROM22内に記憶
されている。このKの値は概略的に云うと機関回転数N
が高くなるにつれて小さくなり、機関負荷Q/Nが高く
なるにつれて大きくなる。またdの値は0.5から0.
95程度の一定値である。ΔTがKよりも大きくかつΔ
(ΔT)がd・Kよりも大きいときはΔTおよびΔ(Δ
T)に対応した気筒が失火していると判断される。例え
ば図7に示すようにΔT2 >KでありかつΔ(ΔT2 )
>d・Kであるときには3番気筒#3が失火していると
判断される。
【0025】なお、前述したようにΔ(ΔT)>d・K
であれば失火を生じているのでΔT>Kであるか否かは
特に判別しなくてもよい。しかしながら失火以外の何ら
かの理由によりΔT<KではあるがΔ(ΔT)>d・K
となって失火が生じたと誤判断されるのを防止するため
にΔT>KでありかつΔ(ΔT)>d・Kのときに失火
が生じていると判断することが好ましい。
であれば失火を生じているのでΔT>Kであるか否かは
特に判別しなくてもよい。しかしながら失火以外の何ら
かの理由によりΔT<KではあるがΔ(ΔT)>d・K
となって失火が生じたと誤判断されるのを防止するため
にΔT>KでありかつΔ(ΔT)>d・Kのときに失火
が生じていると判断することが好ましい。
【0026】図10および図11は図7に示した失火検
出方法を実行するためのルーチンを示しており、このル
ーチンは180クランク角度毎の割込みによって実行さ
れる。図10および図11を参照すると、、まず初めに
ステップ40においてカウント値nが1だけインクリメ
ントされる。次いでステップ41では時刻TimeがT
imeoとされる。次いでステップ42ではタイマ25
により計時されている現在の時刻Timeが読込まれ
る。従ってステップ41におけるTimeoは前回の割
込み時における時刻を表わしていることになる。次いで
ステップ43では現在の時刻Timeから前回の割込み
時における時刻Timeoを減算することによって経過
時間Tn が計算される。次いでステップ44では機関始
動時であるか否かが判別され、機関始動時であるときに
は処理ルーチンを完了する。これに対して機関始動時で
ないときにはステップ45に進む。なお、ステップ44
では例えば機関回転数Nが400r.p.m 以下のときに機
関始動時であると判別される。
出方法を実行するためのルーチンを示しており、このル
ーチンは180クランク角度毎の割込みによって実行さ
れる。図10および図11を参照すると、、まず初めに
ステップ40においてカウント値nが1だけインクリメ
ントされる。次いでステップ41では時刻TimeがT
imeoとされる。次いでステップ42ではタイマ25
により計時されている現在の時刻Timeが読込まれ
る。従ってステップ41におけるTimeoは前回の割
込み時における時刻を表わしていることになる。次いで
ステップ43では現在の時刻Timeから前回の割込み
時における時刻Timeoを減算することによって経過
時間Tn が計算される。次いでステップ44では機関始
動時であるか否かが判別され、機関始動時であるときに
は処理ルーチンを完了する。これに対して機関始動時で
ないときにはステップ45に進む。なお、ステップ44
では例えば機関回転数Nが400r.p.m 以下のときに機
関始動時であると判別される。
【0027】ステップ45ではステップ43において計
算された経過時間Tn から前回の割込み時に計算された
経過時間Tn-1 を減算することによって経過時間の偏差
ΔT n が計算される。次いでステップ46ではステップ
45において計算された経過時間の偏差ΔTn から前回
の割込み時に計算された経過時間の偏差ΔTn-1 を減算
することによって経過時間の偏差ΔTn の偏差Δ(ΔT
n )が計算される。次いでステップ47では経過時間の
偏差ΔTn が図9に示すようにROM22内に記憶され
た値Kよりも大きいか否かが判別される。ΔTn >Kの
ときにはステップ48に進み、ΔTn ≦Kのときには処
理ルーチンを完了する。ステップ48では経過時間の偏
差ΔTn の偏差Δ(ΔTn )が値d・Kよりも大きいか
否かが判別される。Δ(ΔTn )>d・Kのときにはス
テップ49に進み、Δ(ΔTn )≦d・Kのときには処
理ルーチンを完了する。
算された経過時間Tn から前回の割込み時に計算された
経過時間Tn-1 を減算することによって経過時間の偏差
ΔT n が計算される。次いでステップ46ではステップ
45において計算された経過時間の偏差ΔTn から前回
の割込み時に計算された経過時間の偏差ΔTn-1 を減算
することによって経過時間の偏差ΔTn の偏差Δ(ΔT
n )が計算される。次いでステップ47では経過時間の
偏差ΔTn が図9に示すようにROM22内に記憶され
た値Kよりも大きいか否かが判別される。ΔTn >Kの
ときにはステップ48に進み、ΔTn ≦Kのときには処
理ルーチンを完了する。ステップ48では経過時間の偏
差ΔTn の偏差Δ(ΔTn )が値d・Kよりも大きいか
否かが判別される。Δ(ΔTn )>d・Kのときにはス
テップ49に進み、Δ(ΔTn )≦d・Kのときには処
理ルーチンを完了する。
【0028】ステップ49ではカウント値nが1である
か否かが判別される。n=1のときにはステップ50に
進んで1番気筒#1が失火を生じていることを示す#1
異常フラグがセットされ、次いでステップ56に進む。
n=1でないときにはステップ51に進んでカウント値
nが2であるか否かが判別される。n=2のときにはス
テップ52に進んで3番気筒#3が失火を生じているこ
とを示す#3異常フラグがセットされ、次いでステップ
56に進む。n=2でないときにはステップ53に進ん
でカウント値nが3であるか否かが判別される。n=3
のときにはステップ54に進んで4番気筒#4が失火を
生じていることを示す#4異常フラグがセットされ、次
いでステップ56に進む。n=3でないときにはステッ
プ55に進んで2番気筒#2が失火を生じていることを
示す#2異常フラグがセットされ、次いでステップ56
に進む。ステップ56ではセットされている異常フラグ
に対応したいずれかの警告灯33,34,35,36が
点灯される。
か否かが判別される。n=1のときにはステップ50に
進んで1番気筒#1が失火を生じていることを示す#1
異常フラグがセットされ、次いでステップ56に進む。
n=1でないときにはステップ51に進んでカウント値
nが2であるか否かが判別される。n=2のときにはス
テップ52に進んで3番気筒#3が失火を生じているこ
とを示す#3異常フラグがセットされ、次いでステップ
56に進む。n=2でないときにはステップ53に進ん
でカウント値nが3であるか否かが判別される。n=3
のときにはステップ54に進んで4番気筒#4が失火を
生じていることを示す#4異常フラグがセットされ、次
いでステップ56に進む。n=3でないときにはステッ
プ55に進んで2番気筒#2が失火を生じていることを
示す#2異常フラグがセットされ、次いでステップ56
に進む。ステップ56ではセットされている異常フラグ
に対応したいずれかの警告灯33,34,35,36が
点灯される。
【0029】これまで本発明を4気筒内燃機関に適用し
た場合について説明してきたが本発明を6気筒或いはそ
れ以上の気筒数の内燃機関に適用することができる。た
だし図10および図11に示すルーチンを例えば6気筒
内燃機関に適用する場合には120クランク角度毎の割
込みによってルーチンを実行するようにする。
た場合について説明してきたが本発明を6気筒或いはそ
れ以上の気筒数の内燃機関に適用することができる。た
だし図10および図11に示すルーチンを例えば6気筒
内燃機関に適用する場合には120クランク角度毎の割
込みによってルーチンを実行するようにする。
【0030】
【発明の効果】いずれかの気筒で失火が生じたことを確
実に検出することができる。
実に検出することができる。
【図1】本発明の構成図である。
【図2】内燃機関の全体図である。
【図3】ロータの正面図である。
【図4】ロータの正面図である。
【図5】失火時等における機関回転数の変化等を示すタ
イムチャートである。
イムチャートである。
【図6】失火時等の燃焼行程の経過時間等の変化を示す
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図7】本発明による失火検出方法を用いた具体例のタ
イムチャートである。
イムチャートである。
【図8】割込みにより実行されるフローチャートであ
る。
る。
【図9】設定値Kを示す線図である。
【図10】失火気筒判別を行うためのフローチャートで
ある。
ある。
【図11】失火気筒判別を行うためのフローチャートで
ある。
ある。
10…クランクシャフト 11…ロータ 12…クランク角センサ 13…ディストリビュータ 15…ロータ 16…上死点センサ
Claims (1)
- 【請求項1】 クランクシャフトの角速度を検出する角
速度検出手段と、角速度検出手段の検出結果に基いてク
ランクシャフトの角速度の変化率の変化率を検出する角
速度変化検出手段と、クランクシャフトの角速度の変化
率の変化率が予め定められた値以上低下したときには失
火が生じたと判断する判断手段とを具備した多気筒内燃
機関の失火検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18100091A JPH0610754A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 多気筒内燃機関の失火検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18100091A JPH0610754A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 多気筒内燃機関の失火検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0610754A true JPH0610754A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=16092984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18100091A Pending JPH0610754A (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 多気筒内燃機関の失火検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0610754A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009293436A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料噴射弁の異常診断装置 |
-
1991
- 1991-07-22 JP JP18100091A patent/JPH0610754A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009293436A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料噴射弁の異常診断装置 |
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