JPH06106979A

JPH06106979A - 自動車用ドア構造

Info

Publication number: JPH06106979A
Application number: JP28349192A
Authority: JP
Inventors: Masazumi Miyagawa; 正純宮川; Satoru Nishizawa; 悟西澤
Original assignee: OI SEISAKUSHO CO Ltd; Ohi Seisakusho Co Ltd
Current assignee: OI SEISAKUSHO CO Ltd; Mitsui Kinzoku ACT Corp
Priority date: 1992-09-30
Filing date: 1992-09-30
Publication date: 1994-04-19

Abstract

(57)【要約】【目的】ドアのレイアウトの自由度を向上させ、しか
も連結部材のガタ付きを押さえる。【構成】インナーパネル１の室内側に凹部１aを凹設
し、この凹部１aに連結部材を嵌合させて配索するとと
もに、凹部１aとパット７との間に連結部材５を挟持さ
せることにより、連結部材５が凹部１aに押し込められ
て、インナーパネル１とパッド７間に狭持され、連結部
材５のガタ付きが押さえられる。従って、連結部材５の
触れを押さえる、押さえ部材を別途、別の場所に設ける
必要がない。また、パッド７に干渉する位置に連結部材
５を配策することができ、レイアウトの自由度が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ドアに設けられるドア
ロックと操作手段とが、ドアのインナーパネルに沿って
配索される連結部材で連結されるとともに、インナーパ
ネルとドアの室内側に設けられるドアトリムとの間に衝
撃吸収用のパッドが設けられた自動車用ドア構造に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の、上述のような自動車用ドア構造
としては、例えば図４及び図５に示すようなものが知ら
れている。この構造は、ドア(101)のインナーパネル(10
2)表面に装着されるインサイドハンドル(103)及びロッ
クノブ(104)と、ドア(101)内部に固着されるドアロック
(105)とを連結するロッド(106)(107)が、悪路走行時中
等にドア内でガタ付いて異音が発生することがないよう
に、ロッド(106)(107)のガタ付きを押さえるホルダー(1
08)をインナーパネル(102)に固定するとともに、スポン
ジ等の軟質の発泡材(109)をロッド(106)(107)とインナ
ーパネル(102)との間に介装していた。また、ドア(101)
の車内側に取り付けられるドアトリム(110)とインナー
パネル(102)との間には、側面衝突時の衝撃を吸収する
ための、硬質の発砲スチロール等のパッド(111)が設け
られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の装置は、衝撃を吸収するためにパッド(11
1)が一定以上の厚みを有し、かつ取付位置もロッド(10
6)(107)の配索経路上に重合する位置に取り付けられる
ため、ロッド(106)(107)とパッド(111)との干渉を避け
る必要があり、ロッド(106)(107)のレイアウトに決める
際、多大な工数を要し、最悪の場合は、ロッド(106)(10
7)の配索経路を変更しなければならない等の問題点を有
する。本発明は、従来の技術が有する上記のような問題
点に鑑み、レイアウトの自由度を向上させ、しかも連結
部材のガタ付きを押さえることができるようにした自動
車用ドア構造を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の装置は、ドアに設けられるドアロックとド
アのインナーパネルに設けられる操作手段とが、インナ
ーパネルに沿って配索される連結部材で連結されるとと
もに、インナーパネルとドアの室内側に設けられるドア
トリムとの間に衝撃吸収用のパッドを設けてなる自動車
用ドア構造において、インナーパネルの室内側に凹部を
凹設し、この凹部に連結部材を嵌合させて配索するとと
もに、凹部とパットとの間に連結部材を挟持させたこと
を特徴としている。さらには、ドアに設けられるドアロ
ックとドアのインナーパネルに設けられる操作手段と
が、インナーパネルに沿って配索される連結部材で連結
されるとともに、インナーパネルとドアの室内側に設け
られるドアトリムとの間に衝撃吸収用のパッドを設けて
なる自動車用ドア構造において、パッドのインナーパネ
ル側を向く表面に軟質の押さえ部材を貼設するととも
に、押さえ部材を連結部材に当接させたことを特徴とし
ている。

【０００５】

【作用】インナーパネルの室内側に凹部を凹設し、この
凹部に連結部材を嵌合させて配索するとともに、凹部と
パットとの間に連結部材を挟持させることにより、連結
部材が凹部に押し込められて、インナーパネルとパッド
間に狭持され、連結部材のガタ付きが押さえられる。ま
た、パッドのインナーパネル側を向く表面に軟質の押さ
え部材を貼設するとともに、押さえ部材を連結部材に当
接させたことにより、連結部材が軟質の押さえ部材によ
りガタ付くことがないように押さえられる。従って、連
結部材の触れを押さえ、押さえ部材を別途、別の場所に
設ける必要がない。また、パッドに干渉する位置に連結
部材を配策することができ、レイアウトの自由度が向上
する。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例を、添付図面の図１及
び図２に基づいて説明する。(１)は、自動車用ドアのイ
ンナーパネル、(２)は、インナーパネル(１)に固定され
るドアトリム、(３)は、ドア内部の後端に設けられるド
アロックである。ドアロック(３)は、車体側に固定され
たストライカ(図示略)と係脱することにより、ドアの開
閉動作を可能にし得る。(４)は、インナーパネル(１)の
表面に固定され、かつドア開扉操作用のドアハンドル
(４a)と施解錠操作用のロックノブ(４b)を枢着した操作
手段、(５)は、ドアロック(３)のオープンレバー(３a)
及び施解錠レバー(３b)と、操作手段(４)のドアハンド
ル(４a)及びロックノブ(４b)とを連結する可撓性のケー
ブル(連結部材)である。操作手段(４)のドアハンドル
(４a)は、解除操作されることにより、一方のケーブル
(５)を介してドアロック(３)とストライカとの係合を解
除して、ドア開扉を行うことができる。また、ロックノ
ブ(４b)は、施解錠操作が可能であって、他方のケーブ
ル(５)を介して施解錠レバー(３b)を操作して、ドアハ
ンドル(４a)のドア開扉操作を可能及び不能にする。

【０００７】インナーパネル(１)のケーブル(５)が配索
される経路の車室内側表面には、上下の凹部(１a)が形
成され、この凹部(１a)には、ケーブル(５)が収納され
ている。凹部(１a)の深さ(Ｌ)は、連結部材(５)の太さ
より若干少なく設定されている。ドアハンドル(４a)及
びロックノブ(４b)に連結されるケーブル(５)は、凹部
(１a)に埋設されて配策され、インナーパネル(１)に穿
設された作業孔(１b)を介してドア内に侵入して、ドア
ロック(３)のオープンレバー(３a)及び施解錠レバー(３
b)に連結される。

【０００８】(６)は、インナーパネル(１)に固定される
合成樹脂性のホルダーで、ケーブル(５)のほぼ中間を支
持して、ケーブル(５)の振れを阻止する。(７)は、ドア
トリム(２)とインナーパネル(１)との間に設けられる硬
質の発泡材により成形された側面衝撃吸収用のパッド
で、ケーブル(５)が配策される経路上に配置されること
により、ケーブル(５)が凹部(１a)の空間に押し込めら
れて、インナーパネル(１)とパッド(７)間に狭持され、
ケーブル(５)のガタ付きを押さえることができる。

【０００９】従って、ケーブル(５)の触れを押さえる、
押さえ部材を別途、別の場所に設ける必要がない。ま
た、パッド(７)に干渉する位置にケーブル(５)を配策す
ることができ、レイアウトの自由度が向上する。この場
合、パッド(７)をインナーパネル(１)に当接させるもの
であるから、パッド(７)の厚みを、ドアトリム(２)とイ
ンナーパネル(１)との間のスペース一杯に設定すること
ができ、パッド(７)を厚くすることができる。

【００１０】図３は、本発明の他の実施例を示す。この
実施例においては、連結部材がロッド(８)であって、か
つ衝撃吸収用のパッド(９)のインナーパネル(１)に向く
表面には、スポンジ等の軟質の押さえ部材(10)が貼設さ
れている。パッド(９)をドアトリム(２)とインナーパネ
ル(１)との間に配置することにより、軟質の押さえ部材
(10)がロッド(８)を押さえて、ロッド(８)のガタ付きを
防止する。(11)は、ロッド(８)を摺動自在に支持するホ
ルダーである。他の構成は、前記実施例と同一であるの
で、同一部位には同一符号を付して、詳細な説明は省略
する。この実施例においても、前記実施例と同様に、ロ
ッド(８)の触れを押さえる、押さえ部材を別途設ける必
要がなく組み付け性が向上するとともに、パッド(９)に
干渉する位置にロッド(８)を配策することができ、レイ
アウトの自由度が向上する。

【００１１】

【発明の効果】以上のように、本発明は、連結部材の配
索経路上にパッドを配置することができるので、ドアの
レイアウトの自由度が向上するとともに、従来のよう
に、パッドと別個にガタ押さえ材を設置する必要がない
ので、組み付け性が向上する効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における、ドアトリムを外した
状態のドアの要部の側面図である。

【図２】図１におけるＡ−Ａ断面線に相当する横断面図
である。

【図３】本発明の他の実施例における、図２と同様な部
位の横断面図である。

【図４】従来技術における、ドアトリムを外した状態の
ドアの要部の側面図である。

【図５】図４におけるＢ−Ｂ線断面図である。

【符号の説明】

(１)インナーパネル (１a)凹部 (２)ドアトリム (３)ドアロック (４)操作手段 (５)ケーブル(連
結部材) (６)ホルダー (７)(９)パッド (８)ロッド(連結部材) (10)押さえ部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ドアに設けられるドアロックとドアのイ
ンナーパネルに設けられる操作手段とが、インナーパネ
ルに沿って配索される連結部材で連結されるとともに、
インナーパネルとドアの室内側に設けられるドアトリム
との間に衝撃吸収用のパッドを設けてなる自動車用ドア
構造において、インナーパネルの室内側に凹部を凹設
し、この凹部に連結部材を嵌合させて配索するととも
に、凹部とパットとの間に連結部材を挟持させたことを
特徴とする自動車用ドア構造。
【請求項２】ドアに設けられるドアロックとドアのイ
ンナーパネルに設けられる操作手段とが、インナーパネ
ルに沿って配索される連結部材で連結されるとともに、
インナーパネルとドアの室内側に設けられるドアトリム
との間に衝撃吸収用のパッドを設けてなる自動車用ドア
構造において、パッドのインナーパネル側を向く表面に
軟質の押さえ部材を貼設するとともに、押さえ部材を連
結部材に当接させたことを特徴とする自動車用ドア構
造。