JPH06106728A - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドの製造方法

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JPH06106728A
JPH06106728A JP4256826A JP25682692A JPH06106728A JP H06106728 A JPH06106728 A JP H06106728A JP 4256826 A JP4256826 A JP 4256826A JP 25682692 A JP25682692 A JP 25682692A JP H06106728 A JPH06106728 A JP H06106728A
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photosensitive resin
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達雄 古田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 インクジェットヘッドの流路形成部材が、被
加工物520の上に第1感光性樹脂層601と第2の感
光性樹脂層602を形成した後、樹脂材料に高エネルギ
ービームを照射し、流路形成部材を加工することを特徴
とする。 【効果】 流路形成部材を容易に多段階の深さで加工す
ることができ、高密度で安定したインク飛行特性を持
つ、インクジェットヘッドが製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク滴を飛翔させ、
紙等に印字記録を行なうインクジェットヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットヘッドの流路形成
部材を製造する方法は、ガラス材料に対し化学的なエッ
チングを施す方法、樹脂材料に対し射出成形などの成形
を行う方法、感光性樹脂に対しフォトリソグラフィの手
法により形成する方法などが公知である。
【0003】しかし、これらの技術は、高密度化に適さ
ない、あるいは、インク液に対する耐久性のため、使用
できる材料が限定されたり、または、インク液材質を制
限したり、という問題点がある。これらに対し、特開平
2−121845で公開されている技術は、前述のよう
な問題を解決する手段として有効である。
【0004】図5に、従来の技術である、特開平2−1
21845の概念図を示す。樹脂材料である被加工物5
20に、マスク503を位置決めした後、エキシマレー
ザー光512を照射する。マスク503の透明部分51
3からは、エキシマレーザー光512が透過し、被加工
物520が加工されるが、非透明部分514ではエキシ
マレーザー光512が透過せず、加工は行われない。
【0005】このように、エキシマレーザー光512を
マスクにより選択的に照射することで、流路形成部材を
製造しようとするものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、次のような問題点がある。
【0007】まず、マスク503は使用耐久性の面か
ら、メカニカルマスクが好ましい。一般にフォトマスク
として利用されるガラスに金属薄膜を付与、パターニン
グしたマスクでは、金属薄膜がエキシマレーザー光51
2により劣化するからである。これは、即ち、高密度な
インクジェットヘッドを組み立てる場合、マスク503
に求められる細密さが、放電加工などの通常の加工方法
で実現できるレベルを越えてしまう事を示す。
【0008】また、従来の方法で製造される流路は、断
面が貫通もしくは1段の止め穴形状である。流路形成部
材内には、圧力発生器により発生した圧力によりインク
圧力を高めるインク室、各インク室にインクを供給する
共通流路、共通流路とインク室を結び、インク室にイン
クを供給する供給口などが形成される。
【0009】これら、インク室、共通流路、供給口など
は、それぞれ要求される設計仕様が異なるため、一様な
深さに制限することが困難である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッドの製造方法は、被加工物に複数回の感光性樹脂の
パターニングを施した後、高エネルギービームで均一に
表面加工を行い、最終的に多段階の流路形成部材を得る
ことを特徴とする。
【0011】
【実施例】図1に本発明の実施例の概念図を示す。図1
に従い、本発明の製造方法を説明する。なお、被加工物
520は、耐溶剤性に優れたポリイミド樹脂の、厚み1
00μのフィルムを採用した。
【0012】まず、被加工物520上全面に、厚み50
μの第1感光性樹脂層601を形成する。本実施例にお
いては、熱圧着により、フィルムタイプの感光性樹脂を
全面に付与した。その後、第1感光性樹脂層601のパ
ターンを形成したフォトマスクを重ね露光、現像により
所定のパターンを形成した。
【0013】この時、使用するフォトマスクは、ガラス
面に金属薄膜を形成しパターニングを施したものであ
り、従前の技術で、細密な形状が形成できる。
【0014】更に、第1感光性樹脂層601上に、厚み
50μの第2感光性樹脂層602を重ね、第1感光性樹
脂層601と同様な工程により、パターニングを行っ
た。
【0015】以上までの工程により、被加工物520上
には2段階の高さを持つ感光性樹脂層が形成される。こ
の状態の被加工物520を、均一な光量分布を持つエキ
シマレーザー光512に晒す。
【0016】本実施例で使用したエキシマレーザー光5
12は、Kr−Fの波長248ナノメートルで、1平方
センチメートル当り0.5Jの照射エネルギー密度を持
つ。エキシマレーザー光512による加工速度は、感光
性樹脂、被加工物520のいずれも、1パルスあたり
0.7μである。
【0017】なお、上記の光学系は、コンタクトマスク
を用いる従来の方法と同じで、縮小光学系を用いる、マ
スクイメージングに比べ、簡便な装置で実現できる。
【0018】エキシマレーザー光512に晒された被加
工物520と感光性樹脂は、均一な膜減りを起こす。図
2にエキシマレーザー光512の加工が半分即ち、50
μの加工が終了した状態での断面図を示す。
【0019】図2において、第1感光性樹脂層601、
第2感光性樹脂層602が共になかった部分である圧力
室部10と共通流路部12は、深さ50μまで、被加工
物520が除去されている。
【0020】第1感光性樹脂層601の存在した供給口
部11は、第1感光性樹脂層601の除去が終了し、被
加工物520表面が露出している。
【0021】第1感光性樹脂層601、第2感光性樹脂
層602が共に残されていた、その他の部分では、第2
感光性樹脂層602の加工が終了し、第1感光性樹脂層
601表面が露出している。
【0022】図3に、更にエキシマレーザー光512を
照射し、加工を進行させ、最終的な流路形成部材100
となした状態の断面図を示す。
【0023】圧力室部10と共通流路部12は、貫通穴
となっている。供給口部11は深さ50μまで加工され
ている。そして、その他の部分は、第1感光性樹脂層6
01が除去され、被加工物520表面が露出した状態で
ある。
【0024】図4に、本発明により製造された流路形成
部材100を用いたインクジェットヘッドの一例の主要
構成図を示す。
【0025】図4において、ノズル形成部材200に
は、複数のノズル開口部20が配置されている。ノズル
形成部材200には、ノズル開口部20に対応した圧力
室部10を持つ、流路形成部材100が接合されてい
る。流路形成部材100には、振動板形成部材300が
接合されている。更に、振動板形成部材300には、圧
力発生器400の先端が連接されている。
【0026】圧力発生器400として、縦型の積層圧電
素子を用いている。圧力発生器400は、固定基板40
1に固定され、駆動回路402により振動する。圧力発
生器400の振動は、振動板形成部材300から、圧力
室部10に伝達され、ここに充填されたインクの圧力を
高め、ノズル開口部20から吐出される。
【0027】パイプ450から供給されたインクは、共
通流路部12に充填され、供給口部11を通じ圧力室部
10に補充される。
【0028】このように、流路形成部材100は、使用
状態において常にインクに接触する構成であるが、耐イ
ンク性に優れたポリイミド樹脂を使用しているため、劣
化が発生することがなかった。また、加工できる密度
は、感光性樹脂の解像度に依存するため、従来より高密
度な加工が行える。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、既存
のフォトマスクを利用するのみで、微細なメカニカルマ
スクが不要となる。また、流路形成部材中に多段のパタ
ーンを構成することが可能となる。これは、圧力室、供
給口、共通流路など各部に対する制約を減らし、設計の
自由度を広げることができ、インクの飛行特性、飛行安
定性にすぐれたインクジェットヘッドを製造することが
できる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットヘッド流路形成部材の
製造方法を示す主要断面図。
【図2】本発明のインクジェットヘッド流路形成部材の
製造途中の状態を示す主要断面図。
【図3】本発明の製造方法により製造されたインクジェ
ットヘッド流路形成部材の主要断面図。
【図4】本発明の製造方法により製造された流路形成部
材を用いた、インクジェットヘッドの一例の主要構成
図。
【図5】従来のインクジェットヘッド流路形成部材の製
造方法を示す主要断面図。
【符号の説明】
10 圧力室部 11 供給口部 12 共通流路部 20 ノズル開口部 100 本発明の製造方法による流路形成部材 200 ノズル形成部材 300 振動板形成部材 400 縦型の積層圧電素子からなる圧力発生器 401 固定基板 402 駆動回路 450 パイプ 451 ケース 503 マスク 512 レーザー光 513 マスク503の透明部分 514 マスク503の不透明部分 520 被加工物 601 第1感光性樹脂層 602 第2感光性樹脂層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズル開口部を持つノズル形成部
    材と、ノズル形成部材に接合された流路形成部材と、流
    路形成部材に接合された振動板形成部材と、振動板に接
    合された圧力発生器からなるインクジェットヘッドの製
    造方法であって、 前記流路形成部材が、感光性樹脂層を所定の形状に形成
    する工程と、感光性樹脂層を形成した樹脂材料に高エネ
    ルギービームを照射する工程とにより、加工することを
    特徴とするインクジェットヘッドの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6591500B1 (en) * 1999-06-04 2003-07-15 Canon Kabushiki Kaisha Method of manufacturing a liquid discharge head

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