JPH05338186A - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットヘッドの製造方法

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JPH05338186A
JPH05338186A JP4152403A JP15240392A JPH05338186A JP H05338186 A JPH05338186 A JP H05338186A JP 4152403 A JP4152403 A JP 4152403A JP 15240392 A JP15240392 A JP 15240392A JP H05338186 A JPH05338186 A JP H05338186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
pressure chamber
ink
supply port
flow path
Prior art date
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Pending
Application number
JP4152403A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Furuta
達雄 古田
Mari Sakai
真理 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Publication of JPH05338186A publication Critical patent/JPH05338186A/ja
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流路抵抗を持った供給口を精度良く配設す
る。更に、ノズル開口部も一体とした共通流路基板を紫
外線レーザーで製造することで、工程の簡略化する。 【構成】 レーザー装置から発せられたレーザー光11
は、マスク20により、遮光される。マスクパターンの
透明部分21を通過したレーザー光11は、凸レンズ3
0により収光、縮小され、焦点位置にある被加工物40
に照射される。マスク20はマスク22と交換が可能に
なっており、加工中にマスクを変更することで、圧力
室、供給口、共通室、ないしはノズル開口部までを、一
体の共通流路基板上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク滴を飛翔させ、
紙等に印字記録を行なうインクジェットヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術は、ガラスや金属の基板にエ
ッチングで溝形成を行う製造方法が公知である。この場
合は、ノズル開口部は基板端面に露出した溝部である。
【0003】また、従来の技術として、特開平2−12
1845が開示されている。これは、等倍の密着マスク
を用い、成形樹脂に対しレーザー加工を行うものであっ
た。これを、図9に示す。
【0004】被加工物520は、成形により共通室を形
成された樹脂材料である。被加工物520にマスク50
3を位置決めし、レーザー光512を照射する。マスク
503の透明部分513を通過したレーザー光512に
より、被加工物520表面が加工され、インク流路用の
微細な溝が加工される。この発案の場合では、ノズル開
口部の形成は、別部材を接合した後、改めて別工程でな
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、インク流路として必要な要件を満たす事ができ
ない。これについて説明する。
【0006】インクジェットヘッドとしては、圧電素子
の変形により圧力室内の圧力を高め、ノズル開口部から
インク滴を吐出させるもの、或は、圧力室内の発熱素子
を急激に発熱させることで、気泡を生じさせその圧力で
ノズル開口部からインク滴を吐出させるもの、等々が発
案されている。
【0007】また、近年、インクジェットプリンターの
高印字品質、高速度化への要求に対応するため、インク
ジェットヘッドのノズル開口部配置の高密度化が望まれ
ている。
【0008】図10に圧電素子を用いたインクジェット
ヘッドの一例を示すが、発熱素子を用いた場合でも、基
本的な構造は同一である。
【0009】インクは、待機状態の間に、共通室113
より、供給口112を通じ、圧力室111へ供給され
る。圧電素子208の変形により、圧力室111内に満
たされたインク圧力が高まる。ノズル開口部110周辺
のインク圧力によりインク滴がノズル開口部110より
吐出される。しかし、同時に、一部のインクは供給口1
12より、共通室113へ押し出される。
【0010】圧電素子208により発生するインク圧力
を、効率良くインク滴の吐出に活用するためには、ノズ
ル開口部110の流路抵抗を低くすることが良い。しか
し、同時に供給口112の流路抵抗を、ノズル開口部1
10に相関させた値に狙い込むことも重要である。
【0011】以上述べたように、効率の良いインクジェ
ットヘッドを得る為には、供給口112に、流路抵抗を
持たせなくてはならない。また、ノズル開口部110の
寸法精度と同様に、高精度に管理される必要がある。
【0012】ガラス、金属の基板に対しエッチングで溝
加工を行う場合、エッチングは等方的に進行する。この
ため、加工出来る溝の形状は、幅対深さ比率が1対1に
限定される。このため、高密度な圧力室の製造が困難で
あった。また、供給口に流路抵抗を持たせるため、遮蔽
壁を設けたりするため、やはり、高密度化には限界があ
った。
【0013】特開平2−121845に開示されている
方法は、成形された樹脂へエキシマレーザーにより流路
を形成するものであり、高密度化に対応している。しか
しながら、供給口に流路抵抗を持たせ、精度を管理する
ことができなかった。
【0014】更に、ノズル開口部は、別部材を接合した
後形成するため、圧力室との相対位置を管理すること
が、困難であり、工程が複雑となる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
ヘッドの製造方法は、同一の流路基板上に、ノズル開口
部に対応した圧力室と、圧力室にインクを供給する供給
口と、供給口へインクを導く流路を、紫外線レーザー光
により製造する。
【0016】更に好ましくは、ノズル開口部と、ノズル
開口部に対応した圧力室と、圧力室にインクを供給する
供給口と、供給口へインクを導く流路を、紫外線レーザ
ー光により製造する。
【0017】
【実施例】図1に本発明のインクジェットヘッドの製造
方法の概念図を示す。なお、紫外線レーザー発生装置と
して、エキシマレーザー装置を用い、KrFガスによ
り、波長248nmのレーザー光を発振させた。
【0018】レーザー装置から発せられたレーザー光1
1は、合成石英上に金属薄膜をパターニングして作られ
たマスク20により、遮光される。マスクパターンの透
明部分21を通過したレーザー光11は、凸レンズ30
により収光、縮小される。凸レンズ30により結像され
たレーザー光11は、焦点位置にある被加工物40に照
射される。
【0019】このとき、マスク20〜レンズ30間距離
Aと、レンズ30〜被加工物40間距離Bの関係は、次
式で示される。
【0020】1/A + 1/B = 1/f ここで、fはレンズ30の焦点距離である。本実施例に
おいては、 f=75.6mm A=300mm に設定した。従って上式から距離Bが計算され、 B=101mm であり、縮小倍率は3倍である。
【0021】マスク20はマスク22と交換が可能にな
っている。また、交換の際マスク20が投影する像と、
マスク22が投影する像の相対的位置が一致するよう
に、治具により調整されている。
【0022】被加工物40は、光軸に対し平行方向と、
垂直な平面方向の合計3軸に移動することができるステ
ージに固定されている。
【0023】被加工物40は、耐インク性に優れ、また
エキシマレーザー光で加工性の良いポリサルフォンフィ
ルムを用いた。
【0024】図2、図3に従い、本発明の一実施例の加
工手順を説明する。この実施例で用いた被加工物40
は、厚み0.1mmである。
【0025】まず、図2において、被加工物40に圧力
室、供給口、共通室の形状を兼ねる形状101を加工す
る。ここでの加工深さが、最終的に供給口の深さとな
る。本実施例では、深さ42μの加工を行った。エキシ
マレーザーのパルス数にして、70パルスである。
【0026】ここで、図1で説明したマスク交換機能を
用い、マスクを変更し図3に示す加工を行った。即ち、
形状101内に圧力室111、共通室113の形状にレ
ーザー光を照射した。圧力室111と共通室113の加
工深さは、いずれも被加工物40を貫通する。照射パル
ス数は100パルスである。
【0027】図3の加工により、圧力室111と共通室
113との間が加工されずに残り、これが流路抵抗を持
った供給口112となる。即ち、図2、図3の加工で圧
力室111、供給口112、共通室113が形成され
た。
【0028】供給口112の形状は、深さ、幅と長さ、
及び圧力室111との位置で決定される。このうち、深
さはレーザー光の照射パルス数で容易に管理される。幅
と長さはマスクのパターンで決定され、この管理は既存
の技術で容易である。また、圧力室111との位置は、
図1でマスクを交換する際に調整でき、簡便な治具で高
精度に管理できる。
【0029】図4に本実施例により製造された流路基板
100を用いたインクジェットヘッドの一例の概念図を
示す。
【0030】固定板209に圧電素子208が固定して
ある。圧電素子は本実施例においては、積層圧電素子を
用いている。
【0031】圧電素子208の先端は、フィルム207
に接合されている。フィルム207上には流路基板10
0が接合され、更に、流路基板100にはノズル形成部
材300が接合されている。
【0032】なお、固定板209と、フィルム207は
ケース210により位置決め、固定、ケーシングがされ
ている。
【0033】インクは、インクタンクより、パイプ25
5を通じ流路基板100の共通室113に導かれ、供給
口112を通り、圧力室111に充填される。
【0034】駆動回路220により駆動信号が与えられ
ると、圧力発生素子208は、フィルム207を振動さ
せ、インク圧力を高める。これにより、ノズル開口部1
10よりインク滴が吐出される。
【0035】図5、図6、図7に本発明の別の実施例の
加工手順を示す。被加工物41として、ポリエーテルイ
ミドフィルムを用いている。厚みは0.2mmである。
【0036】図5において、被加工物41に、圧力室、
供給口、共通室の形状を兼ねる形状101を加工する。
ここでの加工深さが、最終的に供給口の深さとなる。本
実施例では、深さ42μの加工を行った。エキシマレー
ザーのパルス数にして、70パルスである。
【0037】次に、図6において、マスクを交換し、形
状101内に圧力室111、共通室113の形状にレー
ザー光を照射した。圧力室111と共通室113の加工
深さは、60μである。これは、レーザー光のパルス数
にして100パルスである。更に、図7において、再度
マスクを交換し、圧力室111内にノズル開口部110
を加工した。圧力室111内の残り厚み98μを十分に
貫通させるため、照射パルス数は200パルスに設定し
た。
【0038】以上の工程でノズル開口部110と、圧力
室111、供給口112、共通室113を備えた共通流
路基板150を得た。
【0039】図8に本実施例により製造された共通流路
基板150を用いたインクジェットヘッドの一例の概念
図を示す。
【0040】固定板209に圧電素子208が固定して
ある。圧電素子208の先端は、フィルム207に接合
されている。フィルム207上には共通流路基板150
が接合されている。
【0041】図8に示したインクジェットヘッドの動作
は、図4に示したヘッドと同じである。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、イン
クジェットヘッドの構成要件として不可欠な流路抵抗を
持った供給口を、精度良く配設することができる。ま
た、同じ工程でノズル開口部を製造することができ、工
程が短縮、簡易にできる、と言う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットヘッドの流路基板の製
造方法の概念図。
【図2】本発明の実施例の加工途中を示す被加工物の斜
視図。
【図3】本発明の実施例による流路基板の加工上がりを
示す斜視図。
【図4】本発明の製造方法による流路基板を用いた、イ
ンクジェットヘッドの構成を示す概念図。
【図5】本発明の他の実施例の加工途中を示す被加工物
の斜視図。
【図6】本発明の他の実施例の加工途中を示す被加工物
の斜視図。
【図7】本発明の他の実施例による共通流路基板の加工
上がりを示す斜視図。
【図8】本発明の製造方法による共通流路基板を用い
た、インクジェットヘッドの構成を示す概念図。
【図9】従来のインクジェットヘッドの流路基板の製造
方法の概念図。
【図10】圧電素子を用いたインクジェットヘッドの一
例の構造図。
【符号の説明】
11 レーザー光 20 マスク 22 20とはパターン形状の異なるマスク 21 マスクの透明部分 30 凸レンズ 40 被加工物 41 他の実施例の被加工物 100 流路基板 101 圧力室、供給口、共通室の形状を兼ねる加工途
中の形状 110 ノズル開口部 111 圧力室 112 供給口 113 共通室 150 共通流路基板 207 フィルム 208 圧電素子 209 固定板 210 ケース 220 駆動回路 300 ノズル形成部材 503 従来技術のマスク 512 従来技術のレーザー光 513 従来技術のマスク透明部分 514 従来技術のマスク不透明部分 520 従来技術の被加工物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズル開口部に対応させて対向し
    た圧力発生器を動作させる事で、ノズル開口部と圧力発
    生器の間に満たしたインクの圧力を高め、ノズル開口部
    から吐出させるインクジェットヘッドにおいて、同一の
    流路基板上に、ノズル開口部に対応した圧力室と、圧力
    室にインクを供給する供給口と、供給口へインクを導く
    流路を、紫外線レーザー光により製造することを特徴と
    する、インクジェットヘッドの製造方法。
JP4152403A 1992-06-11 1992-06-11 インクジェットヘッドの製造方法 Pending JPH05338186A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6387601B1 (en) * 1998-05-19 2002-05-14 Canon Kabushiki Kaisha Method for manufacturing an ink jet recording head, and an ink jet recording head manufactured by such method
USRE38710E1 (en) 1994-03-04 2005-03-15 Canon Kabushiki Kaisha Laser process for making a filter for an ink jet
US6895659B2 (en) * 1998-10-26 2005-05-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Process of manufacturing fluid jetting apparatuses
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KR20230069482A (ko) * 2021-11-12 2023-05-19 주식회사 아큐레이저 레이저 조사 장치

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