JPH06106472A - 2サイクルエンジンのシリンダのホーニング加工方法及び装置 - Google Patents

2サイクルエンジンのシリンダのホーニング加工方法及び装置

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JPH06106472A
JPH06106472A JP27920692A JP27920692A JPH06106472A JP H06106472 A JPH06106472 A JP H06106472A JP 27920692 A JP27920692 A JP 27920692A JP 27920692 A JP27920692 A JP 27920692A JP H06106472 A JPH06106472 A JP H06106472A
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JP
Japan
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cylinder
honing
grindstone
backup material
hole
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Withdrawn
Application number
JP27920692A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Nakajima
正俊 中島
Yoshio Kobayashi
芳雄 小林
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、砥石のストロークを長くで
きる2サイクルエンジンのシリンダのホーニング加工方
法及び装置を提供することである。 【構成】 本発明の2サイクルエンジンのシリンダのホ
ーニング加工方法及び装置は、シリンダ裾内面に掃気ポ
ートとなる切り欠き穴を有する2サイクルエンジンのシ
リンダのホーニング加工において、シリンダを倒立姿勢
に位置きめして固定し、中心にホーニング工具が通る縦
穴を有し前記縦穴の中心に向って半径方向の溝が設けら
れたガイドブロックと、核ガイドブロックの前記溝に嵌
合し摺動可能で前記シリンダの切り欠き溝を埋める形の
バックアップ材を1体に設けたダミーと、前記ガイドブ
ロックと前記ダミーとの間に設けられ前記ダミーを中心
方向に付勢するばねとを有してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンのシリンダ内面
のホーニング加工方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加工穴の内面に軸方向に亘るストレート
溝又はスパイラル溝を有した被加工物をホーニング加工
する場合には前記溝の影響を最小限に抑えるために複数
の砥石を持つホーニング工具を用いている。しかしなが
ら、溝巾より砥石巾が狭いためホーニング加工時に砥石
が溝に落ち込んでしまい、溝縁面に大きなだれが生じた
り、溝と対向する反対側内周面に未加工面ができ加工穴
の真円度が得られないという不具合がある。それでホー
ニング工具のバランスを図るため5〜6本のステイック
砥石を持ったホーニング工具を用いているが、やはり各
砥石の巾は溝巾より狭いため溝への落ち込みはさけられ
ず加工精度が悪くなり、ときは砥石に衝撃がかかるため
砥石が欠けたり形状が崩れたりするので砥石ストローク
を砥石が溝縁から砥石の長さの半分以上懸け出しになら
ないようにしなければならない。
【0003】従来例を図4によって説明する。図4は従
来例のホーニング治具装置の断面図である。図において
11は治具取付台で装置全体を支える。21はガイドブ
ロックで治具取付台11に取付けられている。1はシリ
ンダで2サイクルエンジン用でガイドブロック21に倒
立位置に取付けられている。1aは掃気ポートでシリン
ダ1の裾部にある。12はクランプでシリンダ1を下か
ら押し上げている。9は砥石で図示しないホーニング工
具に取付けられている。Aはホーニングのストロークの
限界である。
【0004】次に前記従来例の作用を説明する。クラン
プ12はシリンダ1を押し上げてガイドブロック21に
押しつけ固定する。砥石9は図示しないホーニング機に
よりシリンダ1の内を一定方向に旋回しながら往復させ
られてホーニング作業をする。砥石9が掃気ポート1a
の縁から自身の長さの半分以上懸け出しにならないため
にストロークの限界はAとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では砥石が
溝に落ち込むのを防ぐために、砥石が溝縁から砥石の長
さの半分以上懸け出しにならないようにするため、砥石
のストロークを短くしなければならない不具合がある。
本発明の目的は前記不具合を解消し砥石のストロークを
長くできる2サイクルエンジンのシリンダのホーニング
加工方法及び装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明の2サイクルエ
ンジンのシリンダのホーニング加工の方法はシリンダの
裾内面に掃気ポートとなる切り欠き穴を有する2サイク
ルエンジンのシリンダのホーニング加工において、取付
加工治具に前記切り欠き穴を埋めるバックアップ材を前
記シリンダの半径方向に摺動可能に且付勢したばねによ
り前記シリンダの中心方向に押すように取付け、シリン
ダのホーニング加工の際に前記バックアップ材をシリン
ダ内面に合うようにセットし同時に加工することを特徴
とする。第2発明の2サイクルエンジンのシリンダのホ
ーニング加工装置は、シリンダを倒立姿勢に位置きめし
て固定する役割を持ち且中心にホーニングヘッドが通過
する縦穴と、前記縦穴の中心線に向って半径方向に溝が
設けられているガイドブロックと、該ガイドブロックの
前記溝に嵌合し摺動可能で前記シリンダの切り欠き穴を
埋めるバックアップ材を一体に設けたダミーと、該ダミ
ーと前記ガイドロックの間に設けられ前記ダミーをシリ
ンダ中心方向に向け付勢する引張りばねとを有して成る
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】ホーニング工具はシリンダ内で決められたスト
ローク下降する。下端でホーニング工具に拡張力が働き
砥石はシリンダの加工面に接触する。ホーニング工具の
砥石は拡張圧を受けたままの状態で被加物の内面を旋回
し次いで上下運動開始によりホーニング作業が始まる。
ストローク上端に近づき掃気ポート、排気ポートとなる
切り欠き穴に来ると砥石は予めセットされているバック
アップ材にあたりこれを同時に加工する形となる。バッ
クアップ材は被加工面と僅かに0.02mmの段差はあ
るが砥石の形状崩れとなるまでにはいたらない。バック
アップ材はばねにより中心方向に押され砥石拡張圧とバ
ランスをとる。前記バックアップ効果によりホーニング
のストロークはシリンダ裾を外れた位置まで十分にとれ
ることとなり、砥石の自生作用が促進される。図1に本
発明のバックアップ材を利用した加工の状態を示し図4
にバックアップ材のないときのシリンダ加工の状態を示
している。図1に示すホーニングストロークは図4に示
すホーニングストロークより大きくとることができる。
【0008】
【実施例】実施例を図1〜3によって説明する。図1は
実施例のホーニング治具装置の断面図、図2は実施例の
ホーニングヘッドの断面図、図3は実施例の斜視図であ
る。図1はシリンダで2サイクルエンジン用で倒立して
取付けられている。1aは掃気ポート、1′aは排気ポ
ートでシリンダ1の裾の内側の切り欠き穴で対称に設け
られている。11はホーニング治具台で装置全体を支え
る。2はガイドブロックでホーニング治具台11の上に
取付けられている。12はクランプでシリンダ1を下か
ら押し上げている。2aは縦穴でガイドブロック2の中
心に縦方向にあけられたホーニングヘッドが通る穴であ
る。2bは溝でガイドブロック2に縦穴2aの中心に向
って半径方向に設けられた溝である。3aはバックアッ
プ材で掃気ポート1aに嵌り込んで埋めるものである。
3′aはバックアップ材で排気ポート1′aを埋めるも
のである。3はダミーでバックアップ材3aを1体に固
定され溝2bに緩く嵌合している。3′はダミーでバッ
クアップ材3′aを1体に固定され溝に嵌合している。
4は引張りばねでガイドロック2とダミー3、ダミー
3′それぞれとの間に設けられダミー3、ダミー3′を
それぞれガイドブロック2の中心の方に付勢している。
5はピンでガイドブロック2、ダミー3、ダミー3′に
それぞれ設けられ引張りばね4が掛けられている。6は
調整ボルトでダミー3とダミー3′に設けられている。
7はナットでボルト6に嵌められたロックナットであ
る。
【0009】8はホーニングヘッドで図示しないホーニ
ング機械により一定方向に回転しながら軸方向に往復運
動させられる。9は砥石でホーニングヘッド8の外面に
設けられた棒形の砥石である。Bはホーニングストロー
クである。前記実施例の作用を説明する。クランプ12
はシリンダ1を倒立位置にガイドブロック2に押しつけ
加工位置にセットする。ホーニングヘッド8は図示しな
いホーニング機により縦穴2aを通してシリンダ1内に
定められたストロークだけ下降する。下降端でホーニン
グヘッド8に拡張圧が働き砥石9がシリンダ1の円周の
加工面に接触する。砥石9は拡張圧を受けたままの状態
でシリンダ1の内面を旋回し次いで上下運動の開始によ
りホーニング作業が始まる。ストロークの上端に近づき
掃気ポート1a、排気ポート1′aの部分にくると、砥
石9は前記予めセットされているバックアップ材3a,
3′aに当りこれも同時に加工する形となる。バックア
ップ材3a,3′aはシリンダ1の内面に対し僅かの段
差はあるが砥石9の形状崩れとなるまでには至らない。
【0010】バックアップ材3a,3′aは引張りばね
4によって中心方向に引かれ、前記砥石拡張圧とバラン
スをとる。このバックアップ3a,3′aの作用により
ホーニングストロークBはシリンダの裾を外れた位置ま
で十分に採れることになり砥石9の自生作用が促進され
る。ホーニングストロークBはホーニングストロークA
より遙に大きく採ることができる。
【0011】
【発明の効果】ホーニング取り代が少い場合において、
被加工物であるシリンダに切り欠き穴があっても砥石は
バックアップ材の効用により極端に外周に飛び出すこと
なく、被加工物に再び加工負荷がかかっても僅かなショ
ックを受けるだけで加工が続けられる。それ故、砥石は
切り欠き部までストロークしてもよいことになりストロ
ークが大きくとれる。砥石はストロークを大きくとれる
ことにより、全長に亘り均一な砥粒脱落作用が働き適正
な形状を保つことができるので、被加物の真円度をキー
プできる。この効果により別体形ホーニングツールが使
用できるので工具費用が安くなる。よって本発明は砥石
のストロークを長くできる2サイクルエンジンのシリン
ダのホーニング加工方法及び装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のホーニング治具装置の断面図。
【図2】実施例のホーニングヘッドの断面図。
【図3】実施例のホーニング治具装置の斜視図。
【図4】従来例のホーニング治具装置の断面図。
【符号の説明】
1…シリンダ、1a…掃気ポート、1′a…排気ポー
ト、2…ガイドブロック、3,3′…ダミー、2a…縦
穴、3a,3′a…バックアップ材、2b…溝、4…引
張りばね、5…ピン、6…ボルト、7…ナット。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 2サイクルエンジンのシリンダのホー
ニング加工方法及び装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンのシリンダ内面
のホーニング加工方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】加工穴の内面に軸方向に亘るストレート
溝又はスパイラル溝を有した被加工物をホーニング加工
する場合には前記溝の影響を最小限に抑えるために複数
の砥石を持つホーニング工具を用いている。しかしなが
ら、溝巾より砥石巾が狭いためホーニング加工時に砥石
が溝に落ち込んでしまい、溝縁面に大きなだれが生じた
り、溝と対向する反対側内周面に未加工面ができ加工穴
の真円度が得られないという不具合がある。それでホー
ニング工具のバランスを図るため5〜6本のステイック
砥石を持ったホーニング工具を用いているが、やはり各
砥石の巾は溝巾より狭いため溝への落ち込みはさけられ
ず加工精度が悪くなり、ときには砥石に衝撃がかかるた
め砥石が欠けたり形状が崩れたりするので砥石ストロー
クを小さくし、砥石が溝に砥石の長さの半分以上懸から
ぬようにしなければならない。
【0003】従来例を図4によって説明する。図4は従
来例のホーニング治具装置の断面図である。図において
11は治具取付台で装置全体を支える。21はガイドブ
ロックで治具取付台11に取付けられている。1はシリ
ンダで2サイクルエンジン用でガイドブロック21に倒
立状態に取付けられている。1aは掃気ポートでシリン
ダ1の裾部にある。12はクランプでシリンダ1を下か
ら押し上げている。9は砥石で図示しないホーニング工
具に取付けられている。Aは砥石のホーニングストロー
クである。
【0004】次に前記従来例の作用を説明する。クラン
プ12はシリンダ1を押し上げてガイドブロック21に
押しつけ固定する。砥石9は図示しないホーニング機に
よりシリンダ1の内を一定方向に旋回しながら往復させ
られてホーニング作業をする。この際、砥石9が掃気ポ
ート1aとなる溝に自身の長さの半分以上懸からぬよう
になければならないためにストロークの限界はAとな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では砥石が
溝に落ち込むのを防ぐために、砥石が溝に砥石の長さの
半分以上懸からぬようにしなければならず、砥石のスト
ロークが短くなり、それ故、砥石全長に亘り均一な砥粒
脱落作用が得られず、砥石を適正な形状に保つことがで
きなくなるため被加工物の真円度が低下する不具合があ
る。本発明の目的は前記不具合を解消し砥石のストロー
クを長くできる2サイクルエンジンのシリンダのホーニ
ング加工方法及び装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明の2サイクルエ
ンジンのシリンダのホーニング加工の方法はシリンダの
裾内面に掃気ポートとなる切り欠き穴を有する2サイク
ルエンジンのシリンダのホーニング加工において、取付
加工治具に前記切り欠き穴を埋めるバックアップ材を前
記シリンダの半径方向に摺動可能に且付勢したばねによ
り前記シリンダの中心方向に押すように取付け、シリン
ダのホーニング加工の際に前記バックアップ材をシリン
ダ内面に合うようにセットし同時に加工することを特徴
とする。第2発明の2サイクルエンジンのシリンダのホ
ーニング加工装置は、シリンダを倒立姿勢に位置きめし
て固定する役割を持ち且中心にホーニングヘッドが通過
する縦穴と、前記縦穴の中心線に向って半径方向に溝が
設けられているガイドブロックと、該ガイドブロックの
前記溝に嵌合し摺動可能で前記シリンダの切り欠き穴を
埋めるバックアップ材を一体に設けたダミーと、該ダミ
ーと前記ガイドロックの間に設けられ前記ダミーをシリ
ンダ中心方向に向け付勢する引張りばねとを有して成る
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】ホーニング工具はシリンダ内で決められたスト
ローク下降する。下端でホーニング工具に拡張力が働き
砥石はシリンダの加工面に接触する。ホーニング工具の
砥石は拡張圧を受けたままの状態で被加物の内面を旋回
し次いで上下運動開始によりホーニング作業が始まる。
ストローク上端に近づき掃気ポート、排気ポートとなる
切り欠き穴に来ると砥石は予めセットされているバック
アップ材にあたりこれを同時に加工する形となる。バッ
クアップ材は被加工面と僅かに段差はあるが砥石の形状
崩れとなるまでにはいたらない。バックアップ材はばね
により中心方向に押圧付勢され砥石拡張圧とバランスを
とる。前記バックアップ材の効果によりホーニングのス
トロークはシリンダ裾を外れた位置まで十分にとれるこ
ととなり、砥石の自生作用が促進される。図1に本発明
のバックアップ材を利用した加工の状態を示し図4にバ
ックアップ材のないときのシリンダ加工の状態を示して
いる。図1に示すホーニングストロークは図4に示すホ
ーニングストロークより大きくとることができる。
【0008】
【実施例】実施例を図1〜3によって説明する。図1は
実施例のホーニング治具装置の断面図、図2は実施例の
ホーニングヘッドの断面図、図3は実施例の斜視図であ
る。1はシリンダで2サイクルエンジン用で倒立して取
付けられている。1aは掃気ポートでシリンダ1の裾の
内側に切り欠き穴として対称に一対設けられている。1
1はホーニング治具台で装置全体を支える。2はガイド
ブロックでホーニング治具台11の上に取付けられてい
る。12はクランプでシリンダ1を下から押し上げてい
る。2aは縦穴でガイドブロック2の中心に縦方向にあ
けられたホーニングヘッドが通る穴である。2bは溝で
ガイドブロック2に縦穴2aの中心に向って半径方向に
対称に設けられた一対の溝である。3aは一対のバック
アップ材で一対の掃気ポート1aに嵌り込んで埋めるも
のである。3は一対のダミーで一対のバックアップ材3
aが1体に固定され、それぞれ溝2bに緩く嵌合してい
る。4は引張りばねでガイドロック2とダミー3との間
に設けられ、ダミー3をそれぞれガイドブロック2の中
心方向に付勢している。5はピンでガイドブロック2及
びダミー3にそれぞれ設けられ、引張りばね4が掛けら
れている。6は調整ボルトでダミー3に設けられ、バッ
クアップ材3aをそれぞれ適正な加工位置にセットする
ためのものである。7はナットでボルト6に嵌められた
ロックナットである。
【0009】8はホーニングヘッドで図示しないホーニ
ング機械により一定方向に回転しながら軸方向に往復運
動させられる。9は砥石でホーニングヘッド8の外面に
設けられた棒形の砥石である。ホーニングヘッド8は砥
石9を保持しながら、シリンダ1の内周面に押し付け、
図示されていないホーニング盤の主軸と一体で回転し、
往復昇降運動するよう構成され、シリンダ1内周面を真
円に仕上げるようになっている。Bはホーニングストロ
ークである。前記実施例の作用を説明する。クランプ1
2はシリンダ1を倒立状態にガイドブロック2に押しつ
け加工位置にセットする。ホーニングヘッド8は図示し
ないホーニング機により縦穴2aを通してシリンダ1内
に定められたストロークだけ下降する。下降端でホーニ
ングヘッド8に拡張圧が働き砥石9がシリンダ1の円周
の加工面に接触する。砥石9は拡張圧を受けたままの状
態でシリンダ1の内面を旋回し次いで上下運動の開始に
よりホーニング作業が始まる。ストロークの上端に近づ
き掃気ポート1aとなる切り欠き穴の部分にくると、砥
石9は予めセットされているバックアップ材3aに当り
これも同時に加工する形となる。バックアップ材3aは
シリンダ1の内面に対し僅かの段差はあるが砥石9の形
状崩れとなるまでには至らない。
【0010】バックアップ材3aは引張りばね4によっ
て中心方向に押圧付勢され、前記砥石拡張圧とバランス
をとる。このバックアップ材3aの作用によりホーニン
グストロークBはシリンダの裾を外れた位置まで十分に
採れることになり砥石9の自生作用が促進される。ホー
ニングストロークBは図4に示す従来のもののホーニン
グストロークAより遥に大きく採ることができる。
【0011】
【発明の効果】ホーニング取り代が少い場合において、
被加工物であるシリンダに切り欠き穴があっても砥石は
バックアップ材の効用により極端に外周に飛び出すこと
なく、被加工物に再び加工負荷がかかっても僅かなショ
ックを受けるだけで加工が続けられる。それ故、砥石は
切り欠き部までストロークしてもよいことになりストロ
ークが大きくとれる。砥石はストロークを大きくとれる
ことにより、全長に亘り均一な砥粒脱落作用が働き適正
な形状を保つことができるので、被加物の真円度をキー
プできる。この効果により別体形ホーニングツールが使
用できるので工具費用が安くなる。よって本発明は砥石
のストロークを長くできる2サイクルエンジンのシリン
ダのホーニング加工方法及び装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のホーニング治具装置の断面図。
【図2】実施例のホーニングヘッドの断面図。
【図3】実施例のホーニング治具装置の斜視図。
【図4】従来例のホーニング治具装置の断面図。
【符号の説明】 1…シリンダ、1a…掃気ポート、2…ガイドブロッ
ク、3…ダミー、2a…縦穴、3a…バックアップ材、
2b…溝、4…引張りばね、5…ピン、6…ボルト、7
…ナット。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ裾内面に掃気ポートとなる切り
    欠き穴を有する2サイクルエンジンのシリンダのホーニ
    ング加工において、取付加工治具(2)に前記切り欠き
    穴を埋めるバックアップ材(3a)を前記シリンダ
    (1)の半径方向に摺動可能に且付勢したばね(4)に
    より前記シリンダの中心方向に押すように取付け、シリ
    ンダのホーニング加工の際に前記バックアップ材をシリ
    ンダ内面に合うようにセットし、同時に加工することを
    特徴とする2サイクルエンジンのホーニング加工方法。
  2. 【請求項2】 シリンダ(1)を倒立姿勢に位置きめし
    て固定する役割を持ち且中心にホーニングヘッドが通過
    する縦穴(2a)と、該縦穴の中心線に向かって半径方
    向に溝(2b)が設けられているガイドブロック(2)
    と、該ガイドブロック(2)の前記溝(2b)に嵌合し
    摺動可能で前記シリンダ(1)の切り欠き穴を埋めるバ
    ックアップ材(3a)を1体に設けたダミー(3)と、
    該ダミーと前記ガイドブロック(2)の間に設けられ前
    記ダミーをシリンダ(1)中心方向に向け付勢する引張
    ばね(4)とを有して成ることを特徴とする2サイクル
    エンジンのシリンダのホーニング加工装置。
JP27920692A 1992-09-25 1992-09-25 2サイクルエンジンのシリンダのホーニング加工方法及び装置 Withdrawn JPH06106472A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105127877A (zh) * 2015-09-10 2015-12-09 无锡鹰贝精密轴承有限公司 伺服活塞轴向孔珩磨工装
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CN113146422A (zh) * 2021-04-14 2021-07-23 江西省龙腾实业有限公司 一种防腐木加工用打磨设备

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