JPH06106276A - スピンフローネッキング装置およびこれを使用した缶の加工処理方法 - Google Patents

スピンフローネッキング装置およびこれを使用した缶の加工処理方法

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JPH06106276A
JPH06106276A JP5113427A JP11342793A JPH06106276A JP H06106276 A JPH06106276 A JP H06106276A JP 5113427 A JP5113427 A JP 5113427A JP 11342793 A JP11342793 A JP 11342793A JP H06106276 A JPH06106276 A JP H06106276A
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turret
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ダブリュー リー ジュニア ハリー
Jr Charles T Payne
ティー ペイン ジュニア チャールズ
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アイ ロバートソン フィールド
Robert K Thai
ケー タイ ロバート
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    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D51/00Making hollow objects
    • B21D51/16Making hollow objects characterised by the use of the objects
    • B21D51/26Making hollow objects characterised by the use of the objects cans or tins; Closing same in a permanent manner
    • B21D51/2615Edge treatment of cans or tins
    • B21D51/2638Necking
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡単で、高速動作時においても信頼度
の高い動作を行うことができる缶胴開口部のネッキング
加工装置およびその加工方法を提供する。 【構成】 本装置は主にタレット主軸16と一緒に回転す
るように取り付けられたツーリング円板タレット12およ
びベースパッドタレット14を備える。複数のネッキング
スピンドルアセンブリ18を円周上で互いに離隔してツー
リング円板タレット12上に取り付ける。複数のベースパ
ッドスピンドルアセンブリ20は、各々ネッキングスピン
ドルアセンブリ18と共軸にベースパッドタレット14上に
取り付けられ、各々そこに配置される缶Cのうちの1つ
の缶底と係合する。吸引力によってベースパッドスピン
ドルアセンブリ20のうちの1つの上に缶底を支持し、こ
の缶底を吸引保持する。ネッキング加工は、ネッキング
スピンドルアセンブリ18の保持ロールおよび偏心ロール
と、外側の転動ロールとで缶壁を押圧して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、清涼飲料水、ビール、
天然果汁などの飲料用の容器すなわち缶を製造するため
の方法に関し、特に缶胴の開口端をスピンフローネッキ
ング加工(口絞り)するための多段装置に関する。
【0002】
【背景技術】周知のように、金属製の缶胴の形成方法と
して、深絞りしごき(D&I)加工によって円筒形側壁
を側壁と一体形成した缶底から突出させる方法がある。
飲料用の缶には、例えば2と11/16インチ(「211」
缶)などの公称直径が定められている。さらに、標準的
な211缶でネッキング径「206」(2と6/16イン
チ)、場合によっては「204」(2と4/16インチ)ま
でネッキング径を狭くして、開口端側に周縁部を形成し
ている。缶に飲料を充填して缶端すなわち蓋をし、二重
巻締によって缶を密閉する。
【0003】缶のネッキング加工は開口端の直径を少し
でも小さくする目的で行われる。ネッキング加工を施す
ことで周縁部形成が可能になり、缶端の直径はネッキン
グ加工を施していない部分よりも短くなる。これは使用
する金属の量を少なくし、金属にかかる費用を削減する
ことにもなる。また、ネッキング加工を施すことでネッ
キング部分に形成した周縁部の半径も最小限に抑えるこ
とができ、周縁部の破断防止にも役立つ。さらに、ネッ
キング部分によって缶同士を嵌め合わせることができる
ようになるので、複数の缶を運搬するような場合に便利
である。
【0004】飲料用の缶にネッキング加工を施す方法は
様々である。このうちの1つとして、ネッキング加工用
の固定側ダイスを使用して多数のステーションに缶を送
る方法が知られている。各ステーションにおいて、ダイ
スリングを相対的に往復させて開口端と接触させる。こ
の際、缶底は回転させずにベースパッドアセンブリに保
持しておく。連続したステーションの各々においてネッ
キング加工用の固定側ダイスを徐々に径の小さいものと
し、缶の口を所望の直径まで徐々に絞っていく。
【0005】他のネッキング加工方法に、缶胴内の内側
部材と協働する外側のスピニングロールを使用して、ネ
ッキングおよび/または周縁部を転造すなわちスピニン
グするものがある。このような方法では、内側マンドレ
ルなどによって缶胴を固定支持している。内側部材は、
スピニングロール、パイロット、マンドレルなどの缶胴
を支持するものである。このような方法の1つでは、伸
縮式のマンドレルやチャックによって内側から固定支持
された缶胴にネッキング加工を施すのと同時に周縁部を
形成し、ネッキング部分および周縁部の輪郭はマンドレ
ルと協働する外側のスピニングロールによって形成して
いる。
【0006】また、スピニングパイロットによって缶胴
を垂直にし、内側からアンビルで支持する方法もある。
この場合、ネッキング部分および周縁部の輪郭に合うよ
うなスピニングロールによってパイロットおよびアンビ
ル上で缶胴を溝形に変形し、ロールを缶胴の軸方向に沿
って移動させてネッキング部分と周縁部とを形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いて使用されているようなネッキング部分の転造方法や
スピニング形成方法には、缶胴の開口端すなわち上部側
壁の金属は弱い上に、相対的にみて非支持状態にあると
いう問題が伴う。このような金属は通常極めて薄く(例
えば約0.004〜0.006インチ=約0.10〜0.15m
m)、殆どがしごき加工を行う際に加工され、転造方向
に配向される。缶をスピニング加工しながら缶の内側に
所望の輪郭の工具を挿入し、同じような形状のローラを
缶の外側に配置しただけでは、金属を適切な状態で完全
に支持して形成作業中のしわや破断、座屈、潰れ、引裂
などを防止することはできない。このように非制御すな
わち非支持状態で開口端の薄い金属側壁に半径方向の側
力を加えることには、ネッキング部分を形成しながら1
分あたり1500〜2000本程度の缶を製造する高速
多段作業では無理がある。
【0008】ブレッサン(Bressan) 他に付与された19
88年11月1日付米国特許第4,781,047号
は、ボールコーポレーション(Ball Corporation)に譲渡
され、本願の譲受人であるレイノルズメタルズカンパニ
ー(Reynolds Metals Company)に専用実施権が与えられ
ているものであるが、ここにスピンフローネッキング加
工方法および装置が開示されている。当該特許の開示内
容については全文を参考として挙げておく。この方法で
は、トリミングした缶の回転開口端の外壁に対して内方
向かつ軸方向に外側の自由ロールを移動させ、缶の開口
端に円錐形のネッキング部分を形成する。ばね荷重をか
けたホルダによって缶の内面を支持し、自由ロールの転
造力下でホルダを軸方向に移動させる。滑らかな円錐形
のネッキング加工を施すことができるように缶の回転お
よび自由ロールの回転は単一動作で行う。実際には、缶
にさらに周縁部を形成する。
【0009】本願において、「スピンフローネッキング
加工」という用語はこのような方法および装置を示すも
のとして使用する。スピンフローネッキング加工は、外
側のロールと内側の支持体との両方を軸方向に移動させ
るという点で他の回転ネッキング加工とは基本的に異な
る。上述したようなスピンフローネッキング加工方法を
使用すると、1つの多段装置で標準的な211缶に20
4、202、200またはこれ以下の小さなネッキング
部分を形成できるようになると思われる。また、スピン
フローネッキング加工では、ネッキング部分を転造して
いる間に缶に加わる押込荷重は小さくなるので缶の壁の
厚さを薄くすることができる。さらに、スピンフローネ
ッキング加工を使用することでフランジ部の幅の変化量
を最小限に抑え、輪郭が滑らかで人目に付きやすい外観
の缶を提供できる可能性もある。しかしながら、スピン
フローネッキング加工を実行可能な製造工程として本当
の意味で効果的にするためには、1分あたり約1500
〜2000本の缶を処理できる処理能力を有する装置に
多数のスピンフローネッキングステーションを備える必
要がある。このような装置は、スピンフローネッキング
アセンブリ上の円筒形の缶胴を高製造速度かつ高速・高
信頼度で送出でき、さらにスピンフローネッキング加工
用の工具で缶底面を迅速かつ正確な向きに支持できるも
のでなければならない。また、このような装置は、好ま
しくは缶の供給を一時的に停止している間にスピンフロ
ーネッキング加工用工具の表面間での工具同士の接触を
防止して、これらの高価な工具の早期摩耗および交換を
防止できるものでなければならない。我々の知る限り、
スピンフローネッキング作業中に缶を適切な状態で支持
して完全かつ正確に制御し、上述したような必要条件を
満たし得るような周知の方法や装置はない。
【0010】したがって本発明の目的は、互いに協働し
てスピンフローネッキング加工によるネッキング作業中
の金属破損の問題を解決できる外側ローラと内側ホルダ
との組み合わせを提供することにある。本発明の他の目
的は、多数のスピンフローネッキングステーションを有
し、金属缶を各ステーションで所望の口径にネッキング
転造する装置において、転造用ローラと協動し、スピン
フロー成形してネッキング部分となる金属を連続して支
持するホルダを開示することにある。
【0011】本発明の他の目的は、缶胴がスピンフロー
ネッキング加工具と正確に位置合せした状態で迅速かつ
確実に装置内に保持されることと、ネッキング加工中に
缶を支持するために缶の両端面に十分な締付力が付与さ
れていることとを確実にすることによって、装置内に連
続して供給される多数の缶胴を処理できるスピンフロー
ネッキング装置を提供することである。
【0012】他の目的は、スピンフローネッキング加工
具で缶胴を容易かつ高速に中央に配列できるようにする
ことにある。さらに他の目的は、各ステーションで缶を
適切かつ完全に支持してスピンフローネッキング加工を
行い、缶側壁のしわや破断、座屈、潰れ、引裂を防止で
きるようにすることにある。
【0013】さらに他の目的は、スピンフロー加工用ロ
ーラによって非制御すなわち非支持状態で缶の開口端に
半径方向の側力が加わらないようにすることにある。さ
らに他の目的は、押込荷重が小さくてすむ多段スピンフ
ローネッキング装置を提供することにある。さらに他の
目的は、1分あたり1500本以上の缶を製造できる製
造処理能力を有する多段スピンフローネッキング装置を
提供することにある。
【0014】さらに他の目的は、1日24時間空気中に
アルミニウム粉鉱の舞う好ましくない缶製造環境におい
て、過酷な使用条件に耐えて信頼のおける動作を行い得
る多段スピンフローネッキング装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明において、好まし
くはスピンフローネッキング加工によって、円筒形の缶
胴の開口端径を小さくするために多段スピンフローネッ
キング装置を創案した。本装置は主にタレット主軸と一
緒に回転するように取り付けられたベースパッドタレッ
トおよびツーリング円板タレットを備える。複数のネッ
キングスピンドルアセンブリを円周上で互いに離隔して
ツーリング円板タレット上に取り付ける。複数のベース
パッドスピンドルアセンブリは、各々ネッキングスピン
ドルアセンブリと共軸にベースパッドタレット上に取り
付けられ、各々そこに配置される缶胴のうちの1つの缶
底と係合する。広義には、各ネッキングスピンドルアセ
ンブリは、缶胴をスピンドルに支持するために缶の開口
端内で係合可能な第1の部材、例えば保持ロールと、第
1の部材に隣接して取り付けられ、缶の内部で第1の支
持部材の内側に隣接して配置された第2の部材、例えば
偏心ロールとを含む。缶胴のツーリング円板タレット上
には、缶胴の外側で軸方向内側に移動して缶の側壁と押
込接触するネッキング加工手段、例えば転動ロールが配
置されている。外側に備えられたネッキング加工手段と
第1および第2の部材との協働した相対的な移動によっ
て、缶の開口端は半径方向内側に変形されてネッキング
加工される。本発明の好ましい特徴によれば、吸引力に
よってベースパッドスピンドルアセンブリのうちの1つ
の上に缶底を支持し、この缶底を吸引保持すると好まし
い。吸引力供給手段は、好ましくは第1の予め定められ
た状態でベースパッドスピンドルアセンブリのうち選択
されたアセンブリに吸引力を供給するための第1の手段
と、第1の状態とは異なる第2の予め定められた状態で
ベースパッドアセンブリの他のアセンブリに吸引力を供
給するための第2の手段とを含む。
【0016】より詳細に言えば、第1の手段は、ベース
パッドアセンブリのうちネッキング加工する缶胴をベー
スパッドタレットに送出した直後のアセンブリに隣接す
る選択されたアセンブリに例えば7〜10インチHg
(第1の負圧力レベル)程度の低真空度で高体積流量
(例えば500SCFM)の真空空気を供給する。この
ような高体積流量の真空空気は缶底を対応するベースパ
ッドスピンドル上で吸引するには十分な量である。その
後、第2の手段によって、第1の手段に続く部分より下
流にあるベースパッドタレット上の回転位置に位置して
いる他のベースパッドスピンドルに例えば20インチH
g(第2の負圧力レベル)などの高真空度で低体積流量
の真空空気を供給する。缶の開口端に押込力を印加しな
がら缶胴をベースパッドに保持するには、低体積流量・
高真空度で十分足りる。
【0017】好ましい態様において、装置に送られてき
た缶胴をタレットの送込み領域内で回転しているベース
パッドスピンドルに迅速に吸引することができる真空ポ
ンプに、真空マニフォルドを介して、供給する流量を多
くしても良い。上述したような方法で缶底をベースパッ
ドに吸引した後、缶の開口端に押込力を加えながら高信
頼度でベースパッド上に缶を保持できるより大きな吸引
力(すなわち高真空)で低体積流量の真空空気を供給し
て缶底をベースパッドに維持しても良い。
【0018】本発明の特徴的な態様によれば、高体積流
量のブロワ真空空気を適宜限られた数(例えば1〜2ス
テーション)のベースパッドにのみ供給するので、缶胴
が最初に装置に送られてきた時や、最後の缶胴のネッキ
ング加工を行う時など、真空を損なう原因となる空のス
テーションがある時の真空損失量を最小限に抑えること
ができる。従って、真空分配マニフォルドにおける制御
オリフィスを介するなどの方法により、低体積流量かつ
高真空度の空気を供給することで、空のステーションに
おいて真空度が一時的に降下しても他のステーションで
のネッキング前の缶胴は外れることはない。
【0019】大容量での低度の真空は好ましくは水銀で
5〜7インチの範囲とし、高度の真空は水銀17〜20
インチの範囲内にあると好ましい。周知のプラント真空
システムを介して第2の圧力レベルでの低体積流量の真
空空気を供給しても良い。一般に、押込力に相応に抗す
るためにはベースパッドによって缶底に水銀で約12〜
13インチの最小吸引力を加えなければならない。
【0020】多段スピンフローネッキング装置において
使用される真空分配システムは、ベースパッドアセンブ
リに真空を分配するための複雑なバルブ手段や電子制御
を必要とせず、装置の一部にしか缶胴が送られてきてい
ないような場合の起動および停止時の缶のロスは最小限
で、缶胴によってタレットを連続して荷重状態および無
荷重状態にできるという点で特徴的なものである。要す
るに、吸引力供給手段は、ベースパッドタレットと一緒
に回転するように取り付けられた当て板を含む。当て板
は、該板の円周上に離隔して形成され、放射状に隣接し
た直径の異なる第1および第2のポートを含む。真空分
配マニフォルドは、当て板の一方の側面に隣接かつ摺動
的に接触して固定されている。マニフォルドは、円周上
に延在して、第1のポートと同一の第1の半径で配置さ
れてその吸入側と連通している第1の溝を最低1つ含
む。最低1つの円周上に延在している第2の溝は第2の
ポートと同一の第2の半径で配置されてその吸入側と連
通している。第2の溝は第1の溝の下流に位置してい
る。好ましくは別々の真空源から、高体積流量の低真空
空気を第1の溝へ供給し、低体積流量の高真空空気を第
2の溝に供給する。当て板と共に回転可能であり、第1
および第2のポートの各々の排出側と連通する手段によ
って吸引力をベースパッドに伝達する。
【0021】ベースパッドがタレット軸を中心としてネ
ッキング加工の施されていない缶胴を最初に受け止める
位置まで回転すると、パッドは当て板に形成された直径
の大きい開口である第1のポートを介して第1の溝と連
通し、この場合高体積流量の吸引空気が供給される。こ
れらのスピンドルアセンブリがタレット軸を中心に回転
しても、缶胴がベースパッドに吸引されるまではスピン
ドルアセンブリには高体積流量の真空空気が供給され
る。その後、アセンブリが回転し続けることで直径の大
きい開口も回動して第1の溝部分から外れる。直径の小
さな開口すなわち制御オリフィスが回動して第2の溝と
同列に配置され、低体積流量・高真空圧力源と連通す
る。これはネッキング加工用スピンドルアセンブリ上で
のネッキング加工用部材のカム制御運動と一致し、ツー
リング円板タレット上の外側のネッキング加工手段が半
径方向内側へ移動して缶の側壁と押込接触する動きとも
一致する。ネッキングを施している間は上述したマニフ
ォルド手段によって高真空状態を作り、押込力に抗し得
る力で缶胴をベースパッドにしっかり保持する。
【0022】ネッキング加工が完了した後、ネッキング
加工を施した缶の排出点に向けてベースパッドスピンド
ルを連続的に回転させると、当て板に形成された直径の
大きい開口はマニフォルド分配板を介して大気に通じ
る。この結果、真空は崩れてネッキング加工後の缶を装
置から迅速に排出することができる。最適な結果を得る
ために上述した真空分配技術と併用しても良いし、他の
真空供給方法および装置と共に使用することも可能であ
る本発明の他の好ましい態様によれば、各ベースパッド
スピンドルはその動作端で2つの可動式構成要素で形成
されている。第1の構成要素は、缶の底面の外周と接触
するように調節された環状の前面を有する取付リング内
に同心的に形成された中心プラグである。初期段階では
このプラグは移動可能であり、環状の前面から前方に延
在して外周に隣接した缶の底面輪郭に沿って形成された
上方がドーム構造となったキャビティ内に入る。上述し
たような真空分配装置から供給される真空によって缶底
を吸引し、プラグおよび取付リングと支持接触させるた
め、プラグは前面側の外周に沿ったシール(例えば、ド
ーム型のキャビティの表面と係合するOリング形シール
や、外側で缶底の表面と係合する端面シールなど)部分
を特徴とする。
【0023】可動式構成要素の連続的な前方への伸延に
よって、缶の開口端は、連動するネッキングスピンドル
アセンブリにおいてツーリング円板タレットに形成され
たホルダロールと共軸に係合する。これは、連動するネ
ッキングスピンドルアセンブリおよびベースパッドスピ
ンドルアセンブリ上で缶をセンタリングしたり支持した
りするのに都合良い。
【0024】ベースパッドの可動式構成要素は、ベース
パッドスピンドル軸と一緒に回転するように摺動可能に
取り付けられたベースパッド支持軸を介してスピンドル
アセンブリに支持されている。ベースパッド支持軸はス
ピンドルアセンブリから後方に突出し、真空ラインを連
結して当て板と一緒に動作するようになっている。ベー
スパッド支持軸もベースパッドタレットの後方に位置し
ているカム制御した連結ロッドユニットの動作下で前後
に可動であり、プラグと取付リングとの伸縮ストローク
におけるこれらのタイミング運動を調節する。
【0025】互いに隣接したベースパッドスピンドルア
センブリのベースパッドスピンドル歯車は、各々一対の
アイドラ歯車によって回転する。アイドラ歯車の各々
は、ベースパッドタレット内に取り付けられた伝動軸歯
車に嵌合する。この伝動軸歯車はベースパッドタレット
から後方に突出し、被駆動歯車を大径強力歯車に嵌合し
た状態で支持している。大径歯車は、別々の駆動手段に
よってツーリング円板タレットとベースパッドタレット
とが一緒に回転する方向に対してスピンターンする。各
伝動軸はタレット間の空間を横切って、一対のアイドラ
歯車と嵌合状態にある他の伝動軸歯車が伝動軸に取り付
けられているツーリング円板タレットを介して延在して
いる。アイドラ歯車の各々は、ツーリング円板タレット
上の隣接したネッキングスピンドルアセンブリ内に取り
付けられた一対のネッキングスピンドル歯車に回転を伝
達する。このように、伝動軸は一列に配列されたネッキ
ングスピンドルアセンブリとベースパッドスピンドルア
センブリとの各対のスピンドル歯車を同期的に回転さ
せ、缶胴の同期制御スピニングを可能にする。
【0026】従って、各ネッキングスピンドルアセンブ
リは、上述したようにネッキングスピンドル歯車によっ
て回転させるための保持ロールを含むと好ましい。保持
ロールから前方に突出しているのは、スピンドル軸内で
この軸を貫通して共軸に延在し、ツーリング円板タレッ
トの後面から後方に突出している支持軸のオフセット前
端に取り付けられた自由転輪偏心ロールである。保持ロ
ールは、ツーリング円板タレットの内面に取り付けられ
た転造ロールなどの外部転造部材が半径方向内側に移動
して缶の側壁に接触すると、軸方向に固定された偏心ロ
ールから離れる方向にバネ付勢される。保持ロールおよ
び偏心ロールはこの側壁に沿って互いに接触する。従っ
て、保持ロールおよび偏心ロールは、ネッキングスピン
ドルアセンブリ上で缶の開口端を支持する表面を有す
る。保持ロールおよび偏心ロールはさらに、保持ロール
が外部転造ロールの半径方向内側への運動によって後方
に移動して缶の開口端と押込接触した時に、外部転造ロ
ールと協働して缶の開口端のネッキングを支持し、所望
の形状に変形する転造表面を有する。
【0027】各偏心ロール支持軸は、ツーリング円板タ
レットの後面と隣接して外向きに位置した後端にピニオ
ンを有する。外部転造ロールは、連動した偏心ロール支
持軸に平行かつこの軸から離隔して配置されたツーリン
グ円板タレットを貫通して延在するピボット軸によって
支持されている。固定式カムはツーリング円板タレット
の後面に隣接して取り付けられている。カム従動子を含
む連結手段は、カム運動を転造ロールピボット軸および
偏心ロール作動ピニオンに伝達して、スピンドルアセン
ブリがタレット軸を中心として回転している時には偏心
ロールおよび外部転造ロールの動きを選択的に制御する
ために枢支されている。このカム制御運動は、上述した
ようなベースパッドスピンドルアセンブリの動作および
真空マニフォルド装置を介しての真空の供給と同等のも
のであることは理解できよう。
【0028】本発明の好ましい態様によれば、連結手段
は、ピボット軸に取り付けられてピボット軸と一緒に回
転する第1の作動板を含む。この第1の作動板は、予め
定められた角度で第1の作動板およびピボット軸を回転
させる連結ロッド手段を介してカム従動子に直接連結さ
れている。予め定められた角度は、外部転造ロールを缶
の側壁と押込接触させるか、または缶胴がスピンドル上
にない場合には保持ロールおよび偏心ロールと工具間接
触させるのに十分な角度である。第2の作動板は、第1
の作動板によってこの第1の板と一緒に回転するように
ピボット軸に取り付けられている。この第2の作動板は
ピニオンと嵌合してラックを支持し、外部転造ロールが
缶に向って最初の半径方向内向きに運動している間、ま
ず偏心ロールをネッキング位置まで回転させる。
【0029】ストッパ手段は、第1の予め定められた角
度間隔での第1の作動板の回転運動を妨げることなく第
2の作動板の動きを制限する。このようなストッパ手段
は、第2の作動板から半径方向外側に延在しているスト
ッパ突起と一列に配列されてこれと接触するようにツー
リング円板タレットの後面に取り付けられたストッパ突
出部であると良い。
【0030】バネを使用して第1および第2の作動板を
一緒に付勢し、上述したように第2の作動板がストッパ
と接触するまで第1の作動板のカム従動子制御運動を回
転的に第2の作動板に伝達できるようにする。その後、
第1の作動板はバネによる付勢力に抗してさらに回転す
るので、ピボット軸は第1の予め定められた角度間隔で
の最終回転運動を行う。これにより、外部転造ロールは
缶の開口端または保持ロールおよび偏心ロールと接触す
る。
【0031】缶が存在しない場合には、外部転造ロール
の上述した最終回転運動による動きのため、好ましくな
い工具間接触が生じる。このような工具同士の接触は、
偏心ロール、保持ロールおよび外部転造ロール(好まし
くは超硬仕上工具を有する)などのロールの早期摩耗お
よび頻繁な交換の必要性の原因となる。従って、本発明
の特徴的な態様によれば、第1の作動板をラッチして作
動板の最終回転運動を防止することによって工具同士の
接触を防止する手段を備える。このようなラッチ手段
は、好ましくは第1の作動板に形成されたラッチ突起
と、ラッチ位置と非ラッチ位置との間で移動するために
第1の作動板に隣接して作用的に取り付けられた手段と
を含む。ラッチ位置では、第1の作動板のラッチ突起が
回転してラッチとラッチ接触し、上述した最終運動を防
止する。非ラッチ位置では第1の作動板は自由に回転
し、ラッチ点を通過したラッチ突起に自由な移動に伴っ
て最終回転運動を行う。
【0032】ラッチ突起は第1の作動板から半径方向外
側に突出している。ラッチは、ツーリング円板タレット
の後面に枢支的に取り付けられ、半径方向内側にラッチ
突起の運動軌道に突出している。ツーリング円板タレッ
トに連結され、ラッチに連結されたバネによる戻し荷重
を付与されているプランジャを有する流体作動シリンダ
によってラッチの枢支運動を制御しても良い。
【0033】各々のラッチとそれぞれ連動した流体動作
シリンダを同時に作動させてラッチを同時にラッチ位置
に移動させる手段を備えると好ましい。各ラッチ突起
は、略半径方向外側に延在するラッチ表面を有する。ま
た、ラッチは、略半径方向内側に延在するラッチ表面を
含む。これらの表面は好ましくは互いに接触した時に負
のクリアランス角度をなし、シリンダに作用する流体圧
力が緩和されても、第1の作動板がカム従動子によって
回転し、ラッチ表面を正方向に回転させて他方のラッチ
表面から離れるまでは、シリンダのバネ荷重付勢下でラ
ッチが非ラッチ位置まで枢支的に戻ることのないように
しておく。ラッチ表面同士が離れたら、ラッチはバネ荷
重下のプランジャによって付勢され、非荷重位置に戻
る。
【0034】ラッチ突起は、ラッチ表面の半径方向外側
の端から円周上に延在する表面を含んでも良い。ラッチ
は、第1の作動板がタレットの回転軸を中心に回転位置
の関数としてのラッチ位置を通過して回転した時に、こ
の円周上に延在する表面に接触してこの表面に対して支
持されるように調節されている。続いて、第1の作動板
がカム従動子によってリターン方向(すなわち作動板の
最終回転運動方向とは逆の方向)に回転すると、このラ
ッチは円周上に延在している表面を通過してラッチ位置
にくる。このように、本発明によるラッチ機構は、ネッ
キングステーションが最終ネッキング位置に移動するの
に伴って、このステーションを一度に1つずつ連続的に
係止する連続ラッチ装置として動作する。この位置にお
いて、外部転造ロールは各々保持ロールとは接触してお
らず、偏心ロールは自由に揺動できる状態にある。バネ
荷重や空気圧を緩和してラッチを非ラッチ位置に引っ込
めても、ステーションが回転してネッキング位置から外
れるまでは(負のクリアランスがあるため)ラッチは基
本的に対応する第1の作動板上のラッチ突起に掛かった
ままであるので、本機構は連続非ラッチ機構としても動
作する。
【0035】第1の作動板の最終回転運動をラッチによ
って防止する場合には、第1の作動板とこれに連動する
カム従動子とを相互に連結している連結ロッド装置を余
計に移動させなければならない。この目的のために、各
連結ロッド装置は、基本的に相互に連結された2本のロ
ッドで形成しておくと良い。さらに、各ロッドに形成さ
れたバネ取付具間に収容したバネによって2本のロッド
を相互連結するとよい。このバネは、取付具を介してロ
ッドを互いに離れる方向に付勢し、上述したようなラッ
チ時を除いてカム従動子の全運動をバネを介して第1の
作動板に伝達できるだけの強度を有する。この時、カム
従動子に直接取り付けられた連結ロッドが第1の作動板
に取り付けられた第2の連結ロッドに対して移動する
と、カム従動子の移動の最終段階はロストモーション部
材として作用するバネの動作によって吸収されてしま
う。尚、第2の連結ロッドはラッチ作用のため相対的に
みて定位置にある。
【0036】金属缶の開口端をスピンフローネッキング
する方法についても開示しておく。本発明によれば、こ
の方法は、第1のタレットに取り付けられたネッキング
加工用スピンドルアセンブリと、第2のタレットに取り
付けられたベースパッドスピンドルアセンブリとの間
で、ネッキング加工用スピンドルアセンブリと共軸に配
列して第1および第2のタレットとをその共通の回転軸
を中心に一緒に回転させながら缶胴を供給するステップ
を含む。高体積流量の比較的吸引力の弱い空気を供給
し、第1の予め定められた吸引レベルで底面をベースパ
ッドアセンブリに吸引する。このようにして金属缶の底
面をベースパッドアセンブリに吸引接触させて位置決め
する。次に缶胴の開口端をネッキング加工用スピンドル
アセンブリ上に位置決めし、回転しているネッキング加
工用スピンドルアセンブリとベースパッドスピンドルア
センブリとを共通回転軸を中心として回転させて缶胴を
スピニングする。半径方向外側に位置した転造部材を移
動させて開口端と変形接触させることで開口端の直径は
小さくなる。この転造部材はタレット間に備えられてお
り、缶の内側にあるネッキングスピンドルアセンブリに
備えられた最低1つの内部部材によって変形移動に対す
るカウンタ支持を提供する。低体積流量の真空空気を缶
底に供給することにより、缶胴はベースパッド上に保持
され、上述した接触状態を維持する。この体積流量は、
弱い吸気の高体積流量に比べると少ないが、第1の予め
定められた吸引レベルよりも強く第2の予め定められた
吸引レベルでベースパッドを介して缶底に達する。
【0037】本発明の教示による方法は、ラッチして外
部転造部材が移動して最低1つの内部転造部材と工具間
接触するのを防止するステップを含むことを特徴とす
る。より広い意味で考えると、本発明の原理は複数の金
属製品の形状を変化させるための装置にも適用すること
ができる。この装置は、タレット主軸と一緒に回転する
ように取り付けられた最低1つのタレットを含む。本装
置には、複数の金属製品をタレット上で互いに離隔して
位置決めする手段も備えられている。タレット上の第1
の工具手段および第2の工具手段は互いに対向して移動
可能であり、金属製品に接触してその形状を変化させ
る。この第1および第2の工具手段は、タレット上に金
属製品がない時に工具間接触および第1および第2の工
具手段の転造表面の磨耗を可能にする。従って、本発明
による改良は、装置への金属製品の供給が中断されたこ
とを示す信号に応答して、第1の工具手段に対して第2
の工具手段がその運動を完了しないようにすることで第
1および第2の工具手段間での工具同士の接触を防止す
る係止手段を備える。
【0038】本発明のさらに他の態様によれば、本発明
は複数の金属製品の形状を変化させるための装置に適用
することができる。この装置は、タレット主軸と一緒に
回転するように取り付けられた第1のタレットおよび第
2のタレットを含む。複数の金属製品を第1のタレット
上に互いに離隔して位置決めする手段も備えられてい
る。第2のタレット上の第1の工具手段および第2の工
具手段は互いに対向して移動可能であり、金属製品に接
触してその形状を変化させる。本改良は、位置決め手段
に吸引力を供給し、複数の金属製品を第1のタレット上
で位置決めするための手段を備える。吸引力供給手段
は、第1の予め定められた状態で選択された位置決め手
段に吸引力を供給するための第1の手段と、第1の状態
とは異なる第2の予め定められた状態で他の位置決め手
段に吸引力を供給するための第2の手段とを含む。
【0039】本発明のさらに他の目的および利点は、以
下の詳細な説明から当業者によって容易に理解できよ
う。以下、本発明を実行する上での最良の形態を示すた
めに本発明の好ましい実施例について説明する。後に明
らかになるが、本発明は他の実施例とすることもでき、
本発明に係る詳細部分については本発明から逸脱するこ
となく様々に修正することができる。したがって、添付
の図面およびここに開示の内容は、本来説明的なもので
あると解されるべきものであり、これに限定されるもの
ではない。
【0040】
【実施例】概要 図1および図2は本発明によるスピンフローネッキング
装置10を示す。本装置は、製造ラインからの装飾を施
した缶(予備ネッキング加工をしておいても良い)を受
け、滑らかなネッキング部分を形成して周縁部を巻締し
て、ネッキングを完成させた缶を試験荷積ラインに排出
することによってアルミニウム缶を形成する工程の最終
ステップにおいて使用される。要するに、缶Cはエアア
シスト送込みシュート22を介して装置10内に送ら
れ、真空送込み星型車24によって掻き上げられる。缶
Cはさらにネッキング加工用メインタレットNに移送さ
れ、ここでスピンフローネッキング加工が施される。ネ
ッキング加工後、真空移送星型車42によって缶を拾い
上げ、フランジング用タレット44に送り出す。フラン
ジング用タレット44は開口端を規定している缶の側壁
周囲に周縁部を形成するためのものである。完成した缶
を真空排出星型車50上に送出し、エアアシスト排出シ
ュート48へ解放してプラント運搬システム(図示せ
ず)によって検査場所へ送り出す。ネッキング加工用メ
インタレットNは、スピンフローネッキング加工を施す
ためのものであるが、このタレットは2枚の大きなアル
ミニウム円板12および14を取付けた鋼軸16からな
るものであると好ましい。一方の円板12はスピンフロ
ーネッキング加工用アセンブリ18と後述する特徴的な
動作機構とを動かすツーリング円板であり、他方の円板
14はベースパッドおよび真空マニフォルドを支持する
ベースパッドタレットである。動作中、缶Cは個々のベ
ースパッドに加えられる真空によって適所に保持され
る。装置10のドライブモータを除くすべての機械的要
素は、図1および図2に示す2枚のサイドフレーム10
02および1004に取付けられている。フレーム10
02および1004の各々は、好ましくは厚さ3.5イ
ンチ(88.9mm)の鋳造アルミニウムツーリング(機械設
備用)板の一枚板からなる。サイドフレーム1002お
よび1004は、装置の基板1006の上面に直接ボル
ト止めされており、スチールブレス(図示せず)によっ
て基板に固定してもよい。装置の基板は、整準ねじによ
って各々基板に取付けられた5本の脚1008上の一枚
のスチール溶接物であると好ましい。メイン(ネッキン
グ加工用)タレットNおよびフランジング用タレット4
4は、サイドフレーム1002および1004の上面に
切り込まれたヨーク(くびき又はU字溝:詳細には示さ
れていない)内に収められている。これらのタレットは
両サイドフレームにボルト止めしたキャップ1010に
よって適所に保持されている。星型歯車24、42およ
び50用および駆動歯車(図1および図2には図示して
いないが後に詳細に説明する)用の各軸は、サイドフレ
ームを直進貫通して形成された孔に取り付けられてい
る。
【0041】スピンフローネッキング加工を行うため
に、缶およびツーリングを高速回転させなければならな
い。以下において詳述するように、ベースパッドの側面
に取り付けられた駆動歯車は、ベースパッドタレット1
4に据え付けられた15個のアイドラ歯車を駆動する。
アイドラ歯車の各々は2つの別々のベースパッドスピン
ドル歯車を駆動し、2つのタレット12および14間で
動作している軸によってツーリング円板タレット12上
のアイドラ歯車に動力を伝達する。ベースパッドの側面
上での場合と同様に、ツーリング円板タレット12上の
15個のアイドラ歯車の各々は2つのスピンフローツー
リングスピンドル歯車を駆動する。駆動軸を共通にする
ことで、ベースパッドの真空によって適所に保持された
缶とツーリングとを同一速度で回転させることができ
る。駆動歯車の回転速度は、後述する主駆動装置の動作
速度とともに変化する。
【0042】より詳細に言えば、ツーリング円板タレッ
ト12およびこれと平行なベースパッドタレット14
は、図1、図2および図6において示されるようにタレ
ット主軸16に取付けられており、水平回転軸Rを中心
として一緒に回転する。複数のスピンフローネッキング
加工用アセンブリ18(図8)、例えば30ステーショ
ン機に用いられる30の同一アセンブリは、ツーリング
円板タレット12の周囲に形成されたポケット内で円周
上に等間隔で離隔して備えられている。アセンブリ18
はさらに、タレット軸Rを中心として一緒に回転させる
ために各々対応する数のベースパッドアセンブリ20
(図23)と共軸に配置されている。
【0043】動作時において、図1乃至図5を参照する
と、缶胴Cは供給シュート22および真空送込み星型車
24を介して2つのタレット12と14との間にあるネ
ッキング領域26に周知の方法で連続的に供給される。
各缶Cは、回転している送込み車の周囲に形成された半
円形ポケット28に定置式ガイドレール(図示せず)で
緩徐に(ルーズに)保持されている。缶Cが真空送込み
星型車24によって回動し、送込み位置のスピンフロー
ネッキングアセンブリ18と対向するベースパッドアセ
ンブリ20との間で位置決めされると、この缶はベース
パッドタレット14の垂直内面に取付けられた缶支持体
30(図23および図26)上に送られ、それらのスピ
ンドルアセンブリとの間で大まかに位置決めされる。新
規な複動ベースパッド32(図23および図3と図4の
タイミング図での点A)は前進して缶胴Cの缶底34と
接触する。ベースパッドアセンブリ32は、後述する特
徴的な真空分配マニフォルドによって缶底34を真空に
して保持する。このマニフォルドは缶Cを缶支持体30
(図3の点B)から持ち上げ、この缶を次のスピンフロ
ーネッキング加工用アセンブリ18に向けて前進させる
ためのものである。缶の開口端36は、ネッキング加工
用アセンブリ18の保持部材すなわちスライドロール3
8(図3、図4および図8の点D)と係合する。これに
よって缶は完全に支持されてアセンブリの中央に位置決
めされることになるここで開口端36を規定している缶
側壁39のスピンフローネッキングを行うが、その方法
については外側転造ロール40について説明する際に詳
述する。この時缶Cは、タレット軸R(図3および図5
における点EおよびF)を中心として回転しながら対応
したネッキング加工用アセンブリ18およびベースパッ
ドアセンブリ20上で高速回転している。ネッキング加
工後、予め定められた角度間隔で、転造ロール40およ
びベースパッド32は引っ込み(図3および図5におけ
る点G〜K)、ネッキングした缶はツーリング円板とベ
ースパッドタレット12、14(点L)との間から真空
移送星型車42へ排出され、周知の方法で周縁加工を施
すフランジングステーション44(図1のみ)に送出さ
れる。ネッキング加工およびフランジングの施された缶
は、真空排出星型車50を介してフランジング用タレッ
ト44から出口シュート48に移送される。
【0044】後述するように、本発明によるスピンフロ
ーネッキング装置10には多数の特徴的な機構およびア
センブリが備えられている。これらの機構やアセンブリ
は常に缶を正確に制御することができるので、結果とし
て高速かつ信頼のおけるネッキング作業が可能になる。スピンフローツーリングアセンブリ 図8、図18および図19を参照すると、各ネッキング
加工用スピンドルアセンブリ18は固定側スピンドル軸
ハウジング60を備えている。固定側スピンドル軸ハウ
ジング60は、ツーリング円板タレット12の周囲に形
成された半円形ポケット62すなわち凹部に、締付板6
4およびボルト66によって固定されている。ハウジン
グ60は、ポケット62内でその両端に形成されたショ
ルダ68によって正確に軸方向に配置されている。これ
らの端は、図19において最もよく示されるように、各
々ツーリング円板タレット12の内側および外側(後ろ
側)の垂直面と係合する。各ハウジング60は、一対の
ローラ軸受70を介してスピンドル軸72を支持してい
る。スピンドル軸72は、前後の軸受間で取り付けられ
たスピンドル歯車74によって、回転軸R1(タレット
の回転軸Rと平行)を中心に回転可能である。図18に
おいて概略的に示した上で、以下においてより詳細に説
明するように、各スピンドル歯車74は、伝動軸76
と、伝動軸歯車78と、アイドラ歯車装置80とによっ
て回転する。伝動軸歯車78は伝動軸76に取り付けら
れており、一方アイドラ歯車装置80は装置10のベー
スパッドタレット側面上に取り付けられた駆動機構82
(図6)からの駆動力を伝動軸76を介して伝達するた
めのものである。
【0045】第1の部材としてのハウジングロールすな
わちスリーブ38は、符号86で示すように、軸にキー
止めされたスライド機構84を介してネッキング加工用
スピンドル軸72の前端に取付けられているこれによっ
てロール38を一緒に回転させるとともに、後述する押
込力によってロールを軸に沿って後退方向Aに摺動させ
て保持ロールの前面38aに隣接して配置された第2の
部材としての偏心自由転輪ロール88から離すことが可
能になる。この軸方向に固定されたロール歯車88は、
スピンドル軸R1(缶の開口端と支持接触状態にある図
8の偏心した実線部分から半径方向に内側のネッキング
を施した缶を除去するためのクリアランス部分(図5に
おける点G)まで)に平行かつこの軸を中心に回転可能
な回転軸R2を有する。このロールは、軸受90および
スペーサ92を介して、偏心ロール支持軸96の偏心的
に形成された前端94に取付けられている。偏心ロール
支持軸96は中空の支持軸98内を通って延在している
この支持軸はさらにネッキング加工用スピンドル軸72
内に延在している。支持軸98は軸受100によってス
ピンドル軸72内で支持されている。この軸受を備える
ことでスペーサ102を使用して支持軸98内に取付け
られた偏心ロール支持軸96を回転させずに、スピンド
ル歯車74によってスピンドル軸72を回転させること
が可能になる。この支持軸96は、符号106に示され
るように、ネッキング加工用スピンドルハウジング60
の後面にボルト止めされた端キャップ104を介してハ
ウジングから後方に延在し、ツーリング円板タレット1
2の後面12bから突出して、後述する特徴的なツーリ
ング作動アセンブリによってピニオン108を同一平面
上に位置決めする。ピニオン108を一緒に回転させる
ために軸のねじ切りした後端にねじ止めされた固着ナッ
ト110を使用してピニオンを偏心ロール支持軸96の
後端に固定する。
【0046】図8において仮線で示す外側転造ロール4
0は、保持ロール38および偏心ロール88に対して半
径方向外側に向かって隣接するようにツーリング円板タ
レット12に取付けられている。転造ロール40を取り
付けるためのものであって、ネッキング加工用スピンド
ルアセンブリ18およびネッキング加工を施す缶と関連
するアセンブリは、後述する図18、図20および図2
1において最も良く示されている。
【0047】缶保持ロール38には、まず缶Cの開口端
36と係合してこれを支持する面取前縁38b(図8)
が形成されている。面取前縁38bは、口締め加工用ス
ピンドル歯車(軸)76の駆動動作下でスピンドル軸R
1を中心に回転させるように設計されている。軸76
は、缶底34と係合している各ベースパッドアセンブリ
32を駆動させる同一の駆動機構82(図6)によって
駆動される。ホルダ(ロール)38は、軸方向に自由に
摺動できるが圧縮タイプなどのバネ112によって缶の
開口端36に弾性的に付勢されている。
【0048】動作時において、缶の開口端36は保持ロ
ール38と係合してこのロールによって回転される。後
述する各スピンフローツーリング作動アセンブリは、各
々連動する偏心ローラ88を順次回転させ、開口端36
に内側で隣接する缶側壁39の内面の一部と係合させ
る。作動アセンブリはさらに外側転造ロール40を半径
方向内側に回転させ、缶に円錐形のネッキング部分を形
成する。保持ロール38、偏心ロール88および転造ロ
ール40を作用的に協働させて開口端36にネッキング
加工を施す方法については、インディアナ州マンシーの
ボールコーポレーション(Ball Corporation, Muncie, I
ndiana) に対して1988年11月1日付でブレッサン
(Bressan) 他に付与された米国特許第4,781,04
7号において詳細に説明されている。ここで参照するブ
レッサン他の’047号特許は、簡単に説明するとネッ
キング加工は以下のように記載されている。高速回転し
ている缶胴の側壁39は最初は直径および厚みが略同一
である直線的な円筒部分であり、固定ダイスネッキング
加工などによって缶の側壁に予め形成したネッキング部
分39′から延在するものであっても良い。外側転造ロ
ール40と缶の側壁39とが係合すると、ロールは参考
に挙げたブレッサン他の’047号特許の図4Aにおい
て示されるような切頭円錐を形成しながら固定された内
側の偏心ロール88と軸方向に移動可能な支持台すなわ
ちホルダ(保持)ロール38との間に溝を刻み始める。
ブレッサン他の’047号特許の図4Bにおいて示され
るように偏心ロールすなわちスリーブ88の余角傾斜部
分すなわち切頭円錐24eに沿って外側転造ロール面取
り部材が缶の金属を押し出す、すなわち、押圧するのに
つれて円錐の側壁部分の長さおよび高さは増加する。外
側転造ロール40の半径方向内側への前進(ホルダ38
は軸方向に後退していく)に伴い、ブレッサン他の’0
47号特許の図4CおよびDにおいて示されるような小
さな直径を達成できるまで円錐を形成していく。円錐が
形成されるにつれて、缶Cのネッキング部分すなわちの
どの形状は転造ロール40の形成部分の形状と一致して
いく。ネッキング加工した部分から半径方向外側に延在
するネッキングのリム部分は転造ロール40の余角テー
パ40aおよび40bおよびホルダロール38(の偏心
ロール88)によって形成され、ネッキング部分が完成
する。
【0049】上述したブレッサン他の’047号特許に
開示されたスピンフローネッキング加工は本発明と類似
のものであるが、本発明によって達成されるスピンフロ
ーネッキング加工はブレッサン他の’047号特許に開
示されているような角度に限定されるものではない。同
様に、ブレッサン他の’047号特許におけるネッキン
グ部分の幾何学的形状および缶に荷重を加えた時にどの
ようにビーム圧縮力を生じるかなどについても類似して
いるが、本発明によって達成されるスピンフローネッキ
ング加工はそのように限定する必要はない。さらに、上
述したスピンフローネッキング加工方法は、ホルダすな
わちスライドロール38の半径方向外側に隣接してカム
リングを取付け、転造ロール40を最初または最後にス
ライドロールと接触させずにカムリングとカム接触させ
て軸に沿って後方向に配置することによって部分的に修
正可能である。最初にスライドロール38と接触しない
ようにすることで、缶の金属に不要な溝切りをしなくて
済む。最後にもスライドロール38と接触しないように
することで、開口端のフランジのような周縁を極端に薄
くせずに済む。カムリングおよびその取付け手段、さら
にネッキング加工用スピンドルアセンブリ内における機
能については、ここでは同時にファイルされ、レイノル
ズメタルズカンパニー(Reynolds Metals Company) に譲
渡されたハーリー・リー・ジュニア(Harry Lee Jr.) お
よびH.アラン・ミリック(H. AlanMyrick)らによる
米国特許出願の「スピンフローネッキング加工用カムリ
ング」に開示されている。当該出願における開示内容に
ついてはその全文を参照しておく。
【0050】外側転造ロールおよび取付けアセンブリ 外側転造ロールアセンブリ120は、図18、図20お
よび図21において最も良く示されている。図20を参
照すると、各ロール40は、ツーリング円板タレット1
2に形成された円筒形の貫通孔124内に延在してい
る。ロール40はさらに、タレットの後面12bから突
出している転造ロールピボット軸122に枢支的に取付
けられている。前方の径が狭い端部128bは、円筒形
のピボット軸支持体132内に形成された貫通孔130
内でツーリング円板タレット12の垂直内面12aから
前方に延在している。円筒形のピボット軸支持体132
は、符号136で示すようにタレット内面にボルト止め
された取付フランジ134を有する。転造ロールピボッ
ト軸122の前端128bは、支持体132の段部分1
40に備えられた前側主軸受支持体138内に支持され
ている。座金シール142は、タレット後面12bと歯
車カバープレート144との界面と、ピボット軸支持体
132の取付フランジ134と内面12aとの界面とに
おいてタレット12に形成された貫通孔124の段部分
143に備えられており、これらの界面での潤滑グリー
スの漏洩を防止している。
【0051】転造ロール取付ヨーク150は、転造ロー
ル40を支持してピボット軸とともに回転させ、図20
において最も良く示されるように転造ロールをホルダロ
ール38および偏心ロール88に対して作用的に位置決
めするために、ピボット軸122の前端128bに取付
けられている。転造ロール取付ヨーク150は、割型輪
形状のクランプ152(図21参照)を含む。クランプ
152は、ピボット軸前端128bに取付けられ、一対
の締付ねじ154によってピボット軸前端に締付けられ
ている。これらの締付ねじによって割型輪セクション1
50aおよび150bを引っ張り、締付係合する。転造
ロール取付ヨーク150は、前端ピボット軸支持軸受1
38と締付部分150a、150bの後面との間に配置
されたスペーサ156によって転造ピボット軸122上
の軸方向位置に正確に維持されている。取付キャップ1
58は、締付部分150a、150bの前面を覆い、ピ
ボット軸の端128bに軸方向に延在している取付ボル
ト160によってこれらの締付部分に固定されている。
【0052】一対の取付アーム162および164は、
転造ロール取付ヨーク150のクランプ152部分から
半径方向内側に延在し、転造ロール40は両アーム間に
配置されている。図20を参照すると、転造ロール40
は支持ピン166に取付けられている。支持ピン166
は、取付アーム162および164に回転可能にジャー
ナル止めされた対向する端部を有する。転造ロール40
はローラ軸受170によって取付ハブ168の円筒部分
に回転可能に取付けてもよい。ハブ168はピン166
に取付けられている。ハブ168の一端にはピン166
の内端に固定されたバネ取付部分174と摺動可能に嵌
合する円筒形の凹部172が形成されており、これらの
間に備えられた圧縮バネ176を受け止めている。この
ように、転造ロール作動板を使用して後述するような方
法でピボット軸122を回転させると、転造ロール40
は取付ヨーク150によって枢支されたまま半径方向内
側で缶の側壁39と接触する。この状態で缶の開口端3
6をネッキング加工し、偏心ロール88の面取部分24
eに沿ってバネ176の付勢力に抗して摺動しながらホ
ルダロール38を軸方向後方に移動させる。ネッキング
加工後に転造ロール40を枢支したまま缶Cから離す
と、転造ロールバネ176は転造ロールを付勢し、図2
0において実線で示す本来の位置までこのロールを戻
す。
【0053】外側のアーム164(すなわちベースパッ
ドタレット14に最も近い位置にある部分)は、一対の
ボルト180によって着脱自在に転造ロール取付ヨーク
150に取付けられ、転造ロール40の交換や修理がし
やすくなっている。図18および図21において最もよ
く示されるように、この着脱自在のアーム164には弓
形溝182が形成され、取付ヨーク150の同じような
弓形に形成された端部184を収容するようになってい
る。従って、転造ロール支持ピン166とネッキング加
工用スピンドル軸R1とを平行に保つことでアーム16
2および164、さらには転造ロール40を容易に中央
に配列することができる。
【0054】転造ロール取付ピン166は、ピンの外側
の端からピンを貫通して長手方向に延在するねじ立てし
た孔を含むと好ましい。潤滑孔と交差する半径方向の貫
通孔に形成されたウィック(ガーゼ芯)188(図20
のみ)を飽和させるためのさらさらしたグリースをこの
孔に充填する。このようにして、転造ロール取付ハブ1
68とピン166との間に供給する潤滑用グリースの量
を調節し、ネッキング加工を行っている間の軸方向への
摺動動作を円滑に行えるようにする。
【0055】スピンフローツーリング作動アセンブリ 図8〜16は、参照符号200(図10,11)で概略
的に示されたスピンフローツーリング作動アセンブリを
示すものである。このアセンブリの数は、ツーリング円
板タレット12の周囲に取付けられたネッキング加工用
スピンドルアセンブリ18と同数である。特に図9およ
び図10を参照すると、各作動アセンブリ200は、タ
レット12の中心側に位置するカム従動子部分202を
含む。カム従動子部分202はカム従動子204を有す
る。カム従動子204は、タレット工具(図16)の後
面12bに取付けられ、ツーリング円板タレットの後面
に平行に延在する固定側カム206と転動接触しながら
工具と一緒に回転する。カム従動子部分202は、カム
206によって回転軸Rに対して半径方向内側および外
側に移動し、これに対応する運動を連結ロッド機構21
0(図10)を介して連結機構210の半径方向外側の
端に連結された特徴的なツーピース工具作動板アセンブ
リに伝達する。各板アセンブリは、連動するスピンフロ
ーネッキング加工用アセンブリ18に隣接したツーリン
グ円板タレット12の垂直の後面すなわち外面12bに
回転自在に取付けられている。第1のすなわち転造ロー
ルピボット軸の作動板212は、連結ロッド機構210
に直接連結され、連結ロッドが半径方向外側へカム動作
すると、図10における反時計回りに回転する。作動板
212は、転造ロールアセンブリ40(図11および図
20)のピボット軸122にその後部分128aで連動
するように、取付けられているので、図1および図4、
5に示すタイミング図(例えば点C)によれば、この
(タレット12の回転によって誘導される)回転運動に
よって、転造ロール40は上述したスピンフローネッキ
ング加工用アセンブリ18の保持ロール38および偏心
ロール88の方に向かって回転する。
【0056】第1の作動板212が運動することで、第
2すなわち偏心ロール作動板214もバネ機構216を
介して同じように運動する。ボルト220によって板2
14に取り付けた歯板(ラック)218は、上述したよ
うな偏心ロール支持軸96の後端に取付けられたピニオ
ン108と嵌合する(図8,11参照)。このように、
外側の転造ロール40は半径方向内側に移動して缶Cと
押込接触するので、偏心ロール88はピニオン108に
よって回転し、ネッキング加工用に缶の側壁39の内面
と作用的に支持接触(図1および図5における点E)す
る。ピニオンがさらに回転すると、ツーリング円板タレ
ットにボルト止めされた定置ストッパー224(図1
0)と作動板214は板214上に形成されたストッパ
ー部分222間で接触することによって動きを止められ
る。カム従動子204をさらに半径方向外側に移動させ
ると、転造ロールアセンブリ作動板212はバネ216
機構によってさらに反時計回り方向に回転し、板212
および214間で回転分離が生じる。カム従動子204
が図10において仮線(真ん中に図示した)で示す半径
方向の最も外側まで移動すると、転造ロール40はピボ
ット軸122によって回転し、上述したように缶の側壁
39と完全に押込接触(図1および図5おける点Eおよ
びF)する。続いてツーリング円板タレットを回転軸R
を中心に回転させながらカム従動子204を半径方向内
側に移動させると、作動板機構200は時計回り方向に
回転して回転ロール40を回転させ、ネッキング加工し
た缶から離す。転造ロール作動板212が回転して再び
偏心ロール作動板214と接触すると、さらに時計回り
方向への回転が生じて歯板220はピニオン108を回
転させる。これによって偏心ロール88は最初の中央位
置に戻り、ネッキング加工後の缶を後述するように取り
除く。
【0057】以下、図10〜16を参照してツーリング
作動アセンブリ200について詳細に説明する。図10
および図16を参照すると、各カム従動子部分202
は、(軸Rに対して)半径方向に内側の端を有するカム
従動子支持ブラケット225によってタレット12に回
転自在に支持されたカム従動子204を含む。このブラ
ケット225の端には、ツーリング円板タレット12の
後面12bに形成された円筒孔229に挿入された軸方
向延在部分227が形成されている。軸方向延在部分2
27は、スリーブ軸受231によって取付孔229に回
転自在に支持されている。取付ボルト233および座金
235は軸方向延在部分227を介して延在し、取付ブ
ラケット225をタレット板12に対して回転自在に保
持している。カム従動子204は、図16にも示される
取付軸およびボルト装置239によって取付ブラケット
225の半径方向外側の端237に回転自在に取り付け
られ、オフセット部分241によって定置カム206と
同一平面上に配列されている。オフセット部分241は
軸方向延在部分227と取付ブラケット225の半径方
向外側の端237とを連結している。カム従動子204
および軸方向延在取付ブラケット部分227の各々の回
転軸245および247をタレット回転軸Rと平行にす
ることで、カム従動子204を定置カム206に沿って
半径方向内側および外側に制御して移動させることがで
きる。
【0058】図10において最も良く示されるように、
カム従動子204は、三角形の連結板252として形づ
けられたカム従動子取付ブラケット250に連結板25
2の下端でボルト止めされている。連結ロッド部分21
0は、連結板252の上端に回転自在に取り付けられた
下端254を有する。図9を参照すると、空気バネ25
8の下端256もカム従動子連結板252の上端に回転
自在に取り付けられている。さらに、空気バネの上端2
60は、取付ブラケット262を介してツーリング円板
タレット12の垂直後面12bに回転自在にボルト止め
されている。空気バネ258の半径方向内側に延在する
下端256はカム従動子連結板252にねじ止めされて
空気圧を伝達するので、タレットが回転している間は定
置カム206とカム従動子204とを正確に接触させる
ことができる。
【0059】連結ロッド部分210は、上述したように
カム従動子連結板252の上端に回転自在に取り付けら
れた管継手254を含む。ねじ265は、管継手254
とのねじ連結部分から半径方向外側に延在している。下
側のバネ台267(図10)は、ねじ265の中間部分
に取り付けられている。図12および図13を参照する
と、連結ねじ265の上端およびそのねじ頭266は、
外側の転造ロール作動板212に回転自在にピン止めさ
れた上部連結部分269に摺動自在に収容されている。
より詳細に言えば、上部連結部分269は、ピン273
によって(作動板212の)付属耳275に取り付けら
れた一対平行なアーム271によって規定された上端を
有する。この耳は転造ロール作動板212から半径方向
外側に延在している。上部連結部分269の下端には円
筒形カラー277が形成されている。ねじ265の最上
部はこのカラーを介して延在する。円筒形カラー277
に収容されたねじ頭266は、後述するような特徴的な
方法でカラーと作動板212との間で長手方向の軸に沿
って(ロストモーションで)移動する。
【0060】強力バネ279は、図10および図12に
おいて最も良く示されるように、上部連結部材269の
ねじ頭カラー277と下部のバネ台267との間に延在
している。通常の動作状態ではバネ279はねじ頭26
6をカラー277に付勢し、上述したようにカム従動子
204からのカム運動を連結ねじ265および上部連結
部分269を介して転造ロール作動板212まで伝達で
きるだけの強度を有する。しかしながら、後述するよう
な特徴的な方法で保持ロール38および偏心ロール88
と、転造ロールとの間で工具間接触が起こるのを防止す
るために、転造ロール作動板212をラッチする際、カ
ム従動子204によって下部連結部材254および26
5が半径方向外側に向かって移動してバネ279が圧縮
されると、上述した連結ロッドの配列機能は、上部連結
部材269と下部連結部材254との間でロストモーシ
ョン配列(アレインジメント)においてねじ頭266を
カラー277から上昇させるように機能する。
【0061】図11を参照すると、転造ロール作動板2
12はハブ300を含み、このハブ300は、ハブ端面
に係合する取付キャップ302と取付キャップを貫通し
て軸の後端に延在している一対の取付ボルト304とに
よって転造ロールピボット軸122の最も外側すなわち
後端128bに取り付けられている。従って、転造ロー
ル作動板212は、転造ロールピボット軸122と一緒
に回転することができる。偏心ロール作動板214は、
ツーリング円板タレット12の後面12bと転造ロール
作動板212との間で、軸と偏心ロール作動板との間に
配置された円筒形の取付支持体306を介してピボット
軸122の中央部分に回転自在に取り付けられている。
より詳細に言えば、取付支持体306は、歯車カバープ
レート312に符号310で示されるようにボルト止め
された取付フランジ308を含む。ピボット軸122は
この歯車カバープレート312を貫通して延在してい
る。歯車カバープレート312は、ピボット軸後部支持
軸受126を取付支持体306とピボット軸との間に位
置決めするための段部分を含む。スペーサ314によっ
て第1の軸受126から離隔した第2の軸受126a
は、支持体のアイドラ運動を確実に行えるようにするた
め取付支持体306の後端に位置決めされている。
【0062】偏心ロール作動板214は、別の一対の軸
受け316によって支持体306に同心的に取り付けら
れており、取付フランジ308と転造ロール作動板21
2のハブ部分300との間に延在している。歯板(ラッ
ク)218は、板214の半径方向外側に延在している
取り付け部分318にボルト止めされている。軸受手段
316を介して、偏心ロール作動板214は転造ロール
作動板212および作動板を貫通するピボット軸128
bに対して自由に回転することができる。偏心ロール作
動板214上の歯板218に隣接して形成されているの
は、バネ取付支柱322を有するバネ取付部分320で
ある。バネ取付部分320は作動板212と214とを
互いに連結しているバネ261の一端を受け止める。バ
ネ216の他方の端(図10および図14)は、転造ロ
ール作動板212上に形成されて半径方向外側に延在し
ているバネ取付突起326に固定されたバネ支柱324
に連結されている。これらのバネ取付部分320および
326の半径方向の表面320aおよび326aは、通
常、上述したように両作動板212および214が連結
ロッド手段210のカム動作によって初期回転運動を行
っている間は連結バネ216の圧縮力によって互いに圧
接している。バネ216は、偏心ロール作動板214の
半径方向のストッパ部分222と定置ストッパー224
とが接触するまで(連結ロッド手段によって作用する)
転造ロール作動板212の回転運動を伝達できるだけの
強度を有する。この時点で、歯板218はすでにピニオ
ン108を介して偏心ロール88をその偏心的に最大限
に動作した位置(図1および図5における点E)まで回
転させている。その後、転造ロール作動板212は連結
ロッド手段210を介してカム従動子204によって回
転し続けているので、連結バネ216は伸延し、転造ロ
ールピボット軸122をさらに3〜4°回転させる。こ
の回転は軸の最終回転運動であり、これによって転造ロ
ール40は移動して缶の側壁と完全に押込接触する。す
なわち、転造ロールはロール38および88と工具間接
触する。この最終回転運動がないと、完全なネッキング
や工具間接触は起こらない。
【0063】装置が通常の動作状態である間に、例えば
缶供給の一時的な中断や他のステーションでの修理や部
品交換作業などによる装置の休止時間などのため、スピ
ンフローネッキングアセンブリ18への缶胴の供給がな
されない時間が生じることも考えられる。このような場
合、装置は停止させない方が良い。しかしながら、外側
の転造ロール40と保持ロール38および偏心ロール8
8の表面との間で金属同士が接触しないようにすると極
めて良い。金属同士の接触は、ネッキング加工すべき缶
の側壁39がない時に工具の超硬表面を必要以上に磨耗
させる原因となる。従って、本発明は、複数のラッチ機
構の各々を各作動板アセンブリ200と連動させ、転造
ロール作動板212の最終回転運動を防止し、転造ロー
ルが角度運動の最後の3〜4°移動してホルダロール3
8および偏心ロール88と接触することのないようにし
たことを特徴とする。
【0064】図9、図10および図15において最も良
く示されるように、各ラッチ機構はアーム330を備え
る。アーム330には円筒形の取付ハブ332が形成さ
れている。ハブ332は、ハブ部分(図15)に収容さ
れたピボットピン334によって歯車カバープレート3
12(ツーリング円板タレット12にボルト止めされて
いる)に回転自在に取り付けられている。ラッチアーム
330は、取付ハブ332から放射状に突出し、空気式
シリンダ338から半径方向外側に延在しているプラン
ジャ336の前端にピン止めされている。シリンダ33
8の一端はブラケット340によって枢支されている。
ブラケット340は、一対のねじ324によってツーリ
ング円板タレット12の後面12bに取り付けられてい
る。ピン344は、一対の平行は付属耳346の間に延
在してシリンダをブラケット340に固定している。
【0065】ラッチアーム330は、円周上に延在した
ラッチ突起350を含む。ラッチ突起350は、図9お
よび図10において実線で示す非ラッチ位置から図9に
おいて仮線で示すラッチ位置まで移動可能である。当業
者によって周知の方法で缶供給ラインに缶胴が存在しな
いことを検出すると、ソレノイド(図示せず)が動作し
てエアシリンダ338の各々に同時に圧縮空気が供給さ
れ、プランジャ336は伸延してラッチ330は同時に
ラッチ位置まで枢支移動する。各動作アセンブリ200
のツーリング円板タレット12の回転軸Rに対する角度
位置に応じて、転造ロール作動板212(図10などを
参照のこと)上に形成されて略半径方向に延在するラッ
チ表面352は、(転造ロール40はまだ最終ネッキン
グ接触位置まで回動していないことを示す)ラッチ点L
の上流(実線位置)または(転造ロールはすでに缶の側
壁39と完全にネッキング接触していることを示す)ラ
ッチ点の下流(仮線−中央に図示)のいずれかにある。
【0066】作動板212のラッチ表面352がまだラ
ッチ点Lまで回動していない場合、連動した動作アセン
ブリ200は、カム206を中心とした回転時に適切な
角度間隔(すなわち図1および図5における点EとFと
の間)になり、転造ロールが最終枢支運動を行ってホル
ダロール38および偏心ロール88の超硬表面と磨耗接
触するのをラッチ動作によって防止し、さらに転造ロー
ル作動板212が最終的な3〜4°の回転をしないよう
にできることは理解できよう。カム従動子204はカム
206に沿って上死点(TDC)位置まで移動し続ける
ので、上部連結ロッド手段269の最終移動は、ロスト
モーション手段における強力バネ279の付勢力に抗し
てねじ頭266をカラー277から持ち上げることで効
率よく行われることは理解できよう。ラッチアーム33
0のラッチ表面350および作動板212のラッチ表面
352の下側は相対的に僅かに切り込まれて負の角度を
呈しているので、ラッチシリンダ338への空気圧が緩
和された後も、作動板ラッチ表面352がカム従動子2
04によって時計回りに正方向回転してラッチアーム3
30から離れるまでこれらの表面は互いにラッチされた
ままであることは理解できよう。さらに、バネ荷重をか
けたプランジャ336のリターン動作下でアーム330
を非ラッチ状態の実線位置まで付勢的に戻すようにして
もよい。
【0067】上述したような方法ですべてのラッチ33
0をラッチ位置まで同時に枢支移動することにより、こ
のようなラッチの一斉動作が基本的に連続的なラッチ工
程につながることは理解できよう。すなわち、ネッキン
グ加工の最終段階において複数の作動板アセンブリ20
0によって連動したネッキングスピンドルを制御するの
で、連動したラッチは、転造ロール作動板212上のラ
ッチ突起の円周上に延在している後面354と簡単に接
触し、ラッチ突起がラッチ点Lから時計回りに回転する
までこの表面に支えられている。この時点でラッチアー
ム330は自由になり、最終ラッチ位置Lまで枢支移動
して上述した転造ロール作動板212の最終回転運動を
防止する。従って、各ステーションが連続的に移動し、
転造ロール作動板212がラッチ点Lを通過してリター
ンすなわち時計回り方向へ移動することで缶の側壁との
最終ネッキング接触状態から抜けだす際に、ラッチ33
0は一度に一ステーションずつ連続的に係止を解除して
工具同士の接触を防止するように作用する。
【0068】上述したような連続的なラッチ動作は、各
転造ロール40が最終回転運動を行って他のロール38
および88の形成表面と接触することの防止にのみ寄与
することは理解できよう。さもなければ、偏心ロール8
8は動作し続けて前後に180°移動し、外側の転造ロ
ール40は上述したような方法で最後の3〜4°を除く
運動範囲で枢支されたままの状態となる。このため、ラ
ッチシリンダ338の一斉起動および一斉解除を各ステ
ーションにおいて自動ラッチ機構で自動的かつ連続的に
ラッチおよびラッチ解除をすることができる。
【0069】スピンドル歯車駆動装置および主軸駆動装置 先に簡単に説明したように、各ネッキング加工用スピン
ドルアセンブリ18のホルダロール38は、これに連動
するスピンドル歯車74を介してアイドラ歯車80によ
って回転する。互いに隣接した2つのアイドラ歯車80
は、伝動軸76を介してベースパッドタレット14の対
応する伝動軸歯車78’(図6)と連結された伝動軸歯
車78によって共通に回転される。図9は、装置10の
ツーリング円板タレット側12におけるスピンドル歯車
74に対する伝動軸歯車78およびアイドラ歯車80の
相対位置を示す。図6を参照すると、各伝動軸歯車78
は、ツーリング円板タレット12の垂直内面12aに形
成された円筒形の凹部360内に取り付けられている。
ねじ(キー)78aは、伝動軸76との連結用に伝動軸
歯車78のハブ部分78bを貫通して延在している。タ
レット12の内面12aにボルト止めされた取付フラン
ジ364を有するカバープレート362には、凹部36
0内において伝動軸76の取付支持体となる中心軸受3
66が形成されている。カバー362には、潤滑剤を歯
車の歯に供給するためのグリース通路368が形成され
ている。
【0070】図17において最も良く示されるように、
ツーリング円板タレット12の後面12bには、各周辺
ポケット372と隣接している複数の凹部370が形成
されている。ネッキング加工用スピンドルアセンブリ1
8はこのポケットに挿入されている。アイドラ歯車80
は、ポケット372の取付突起に一対の軸受376およ
びスペーサ378を介して回転自在に取り付けられてい
る。取付突起372は、凹部370の底壁374から上
方に延在している。このスペーサは、連動する伝動軸歯
車78とスピンドル歯車74とを同一平面上に配列する
ためのものである。この凹部開口部370は、図9に示
されるように左側または右側の腎臓の形をしたカバープ
レート312によって覆われている。図11において最
も良く示されるように、転造ロールピボット軸128b
およびこの軸用の主軸受支持体126は、関連したカバ
ープレート312のうちの1つに支持されている。
【0071】図18、図19および図21は、スピンド
ルアセンブリ18の各々をツーリング円板タレットの周
囲に締付ける方法を説明するための図である。図18を
参照すると、各スピンドルアセンブリ18は、タレット
12に形成された関連した外周半円形ポケット372す
なわちサドルの1つの内部に取り付けられている。締付
板64は、隣接したスピンドルハウジング60の外面に
接触した弓形に対向する締付端64aを有する。締付板
64は、一対のスピンドルアセンブリ18に隣接したタ
レットの外周に向けて半径方向に延在している一対のね
じ66によってタレット円板12にボルト止めされてい
る。バネ座金装置380は、締付板64の外面とねじ頭
66aとの間に配置され、スピンドルアセンブリハウジ
ング60に締付力を加えている。段部分384が形成さ
れた位置決め座金382は、隣接したネッキング加工用
スピンドルハウジング60の各々に形成されたショルダ
68と係合し、さらにツーリング円板タレット12の内
面12bとも係合してサドル372内でスピンドルハウ
ジングを適所に位置決めしている。
【0072】上述したように、一対の隣接したネッキン
グ加工用アセンブリ18の各々のスピンドル歯車74
は、ツーリング円板タレット12の垂直内面12a(図
6)を貫通して備えられた1つの伝動軸歯車78によっ
て共通に駆動される2つのアイドラ歯車80のうちの一
方によってそれぞれ駆動される。従って、30個のステ
ーションを有する装置には15個の伝動軸歯車78が備
えられている。これらの伝動軸歯車78は、ツーリング
円板タレット12とベースパッドタレット14との間に
延在している伝動軸76によって駆動される。第2すな
わちベースパッドアセンブリ20(415)の駆動用の
伝動軸歯車78′は、ベースパッドタレット14内で対
応するツーリング円板タレット12の伝動軸歯車78と
共軸になるように伝動軸76に取り付けられている。こ
の取付手段は、ベースパッドタレット14の垂直内面1
4aに形成された貫通穴400内を伝動軸76が貫通し
て軸受402によって支持されていることが図6におい
て最も良く示される。貫通穴400はベースパッドタレ
ット14の外面14bに形成された円筒形の凹部404
に通じている。図22において最も良く示されるよう
に、ベースパッド伝動軸歯車78′は伝動軸76に取り
付けられ、一対のアイドラ歯車406を同一平面上でこ
れに嵌合するように取付用の凹部404内に配置されて
いる。これらのアイドラ歯車406は、先に詳細に説明
したようなツーリング円板タレット12に取り付けられ
たアイドラ歯車80の場合と同様に、ベースパッドタレ
ット14に取り付けられている。共通の伝動軸歯車7
8′によって駆動される連動した一対のアイドラ歯車4
06の各々は、一対の隣接したベースパッドアセンブリ
415(20)(図22および図23参照)の各々に取
り付けられたスピンドル歯車410と嵌合状態にあり、
(缶の開口端に係合している)ネッキング加工用スピン
ドルアセンブリ18の回転速度と同じ速度で(缶底に係
合している)ベースパッドアセンブリを回転させる。周
知のように、グリース通路を備えて潤滑用グリースを各
歯車に供給する。
【0073】図6において最も良く示されるように、各
伝動軸76は符号422でボルト止めされたカバー42
0を介してベースパッドタレット14の垂直面14bか
ら外方向に突出し、伝動軸歯車取付用の凹部404に近
接している。伝動軸歯車78′は、凹部404の内部で
伝動軸76の径が狭くなっている端に取り付けられてお
り、伝動軸の径の大きい部分に形成されたショルダ42
4と当接している。ショルダは凹部内で伝動軸歯車78
を適所に位置決めするためのものである。歯車78′と
カバー420との間で伝動軸76に備えられたカラー4
26によって、伝動軸歯車の軸方向の定位置を伝動軸上
で正確に定めることができる。
【0074】第3の伝動軸歯車430は、歯車に符号4
34でボルト止めされた取付ハブ432を介して伝動軸
76の外方向に突出している端に取り付けられている。
この第3の伝動軸歯車430は、取付ハブ432の内面
と取付カバー420の外面との間で伝動軸76に備えら
れたスペーサによって軸方向に伝動軸76に固定されて
いる。取付ハブ432の表面と接触できる程度の直径を
有するキャップ436は、伝動軸76の外方向に突出し
ている端に符号438でボルト止めされており、第3の
歯車430と軸76とが一緒に回転するようにしてい
る。
【0075】各伝動軸アセンブリ76は、二次伝動軸歯
車430間で径の大きい強力な(bull)歯車440(駆動
機構82)と嵌合して駆動される。図22を参照する
と、この伝動軸大径歯車駆動装置440は、添継板44
4によって互いに連結され、回転取付スプール450の
一端に形成された環状取付フランジ448にボルト44
6によって固定されたセグメント422を有する割歯車
として形成されている。この取付手段も図6および図7
において明瞭に示されている。大径歯車440を別個の
部品442として形成したことで、交換や修理の際に簡
単に分解することができるという利点がある。
【0076】図6および図7において最も良く示されて
いるように、タレット主軸アセンブリ16は、鋳造(cas
t)タレット軸と一体形成された取付フランジ460を介
してツーリング円板タレット12およびベースパッドタ
レット14に符号458でボルト止めされる。図6にお
いて、2つのタレット12および14は共軸で配列さ
れ、かつ平行に離隔した取付関係にあることが最も良く
示されている。ベースパッドタレット14から(図6の
右側へ)後方に延在しているタレット主軸16を図7に
示す。同図において、右端の取付ハブ462は、タレッ
ト主軸16に符号464で楔(キー)止めされている。
第2の大径歯車466は、モータ手段Mによって駆動さ
れるハブ462に取り付けられており、ツーリング円板
タレット12およびベースパッドタレット14と共にタ
レット主軸16をその回転軸Rを中心として回転させ
る。
【0077】ツーリング円板タレット12の後面12b
から突出しているタレット主軸16の反対側は、図面を
簡単にするために図示はしていないが本願明細書をレビ
ューすれば当業者によって容易に理解できるような支持
軸受によって適宜支持されている。ここで再度図7を参
照すると、基本的に中空の軸である取付スプール450
は、タレット主軸16のベースパッドタレット14から
後方に突出している部分とほぼ同一の外延を有し、各々
軸16の対向する端に取付られた一対の取付用主軸受4
70および472を介して軸に回転自在かつ同心的に支
持されている。段部分474、476および478は、
取付スプール450の内面とタレット主軸16の外面と
の間に適宜備えられ、主軸受470および472の各々
の対向する側面上をそれぞれシール482、484およ
び486で密閉して潤滑用グリースを軸受領域内に維持
している。タレット主軸表面と接触してOリングシール
を形成する取付フランジ488および529は、取付ス
プール450の対向する両端にボルト止めされて軸受領
域を密閉している。
【0078】取付スプール450は、回転軸Rを中心と
して回転できる。取付スプール450およびタレット主
軸16は、軸受490(ツーリング円板側の方)を介し
て、装置のサイドフレーム494に符号496でボルト
止めされた定置鋳物492に支持されている。より詳細
に言えば、鋳物492は大径貫通穴495を含み、取付
スプール450およびタレット主軸16はこの貫通穴を
貫通して延在している。一対のローラ軸受500は、鋳
造物492の前方に延在している部分に形成されて後方
に対向したショルダ(肩部)502に対して配置され、
取付スプール450の外面に形成された対応するショル
ダと当接し、後部主軸受490と協働して取付スプール
450を更に回転支持する。鋳物のグリース通路504
は、周知の方法で軸受500に潤滑用グリースを供給す
るためのものである。これらの軸受500は、スペーサ
510によって定置鋳造物492と取付スプール450
との間の後部主軸受490から一定距離をあけて配置さ
れており、スペーサ510は軸受500に隣接して後方
に配置された密閉部材512に当接している。定置鋳物
492と取付スプール450との間の後方の主軸受49
0は、後方主軸受支持体取付部材516に形成されて後
方に対向する環状凹部514内に配置されている。取付
部材516は、半径方向外側に延在し、鋳物492の後
面と嵌合して符号520でボルト止めされている取付フ
ランジ518を有する。
【0079】鎖駆動スプロケット525は、キー527
によって取付スプール450の後端に取り付けられてい
る。スプロケット525は、スプール端およびスプロケ
ットの両後面と当接し、スプール端に符号531でボル
ト止めされている取付フランジを有する封止キャップ5
29によってスプール450に保持されている。このキ
ャップ529はタレット主軸16と密閉接触している。
さらに別の密閉部材533は、後部主軸受490を含む
後部取付部材516にボルト止めされ、軸受490とス
プロケット525との後端側を密閉している。
【0080】タレット主軸駆動装置Mは、ツーリング円
板タレット12およびベースパッドタレット14をタレ
ット主軸16によって約65〜70rpm、好ましくは
67〜68rpmの速度で回転させる。伝動軸大径歯車
440は、取付スプール450および鎖駆動スプロケッ
ト525を介して約200〜220rpmでカウンタ回
転する。伝動軸大径歯車440および非駆動歯車78′
の直径を適宜設定することにより、伝動軸歯車78、ネ
ッキングタレットスピンドル歯車74およびベースタレ
ットスピンドル歯車410は、約2000〜2400r
pmの速度で回転し、適切なスピンフローネッキング速
度を達成することができる。
【0081】複動式ベースパッドスピンドルアセンブリ 図23は、ベースパッドスピンドルアセンブリ415
(20)のうちの1つを示す図である。これらのアセン
ブリは、半円筒形ポケット560内(図22)でネッキ
ングスピンドルアセンブリ18と共軸に配列されてい
る。半円筒形ポケット560は、ベースパッドタレット
14の外周に等間隔に離隔した状態で形成されている。
図22において最も良く示されるように、ベースパッド
スピンドルアセンブリ415は、全体として参照符号5
65で示す締付板およびボルト/位置決め座金装置によ
ってポケット560に取り付けられている。参照符号5
65に相当する部分は、先に詳細に説明したネッキング
スピンドルアセンブリ18をツーリング円板タレット1
2に取り付けるために使用した板64、ボルト66およ
び座金装置380と同様のものである。
【0082】ベースパッドスピンドルアセンブリ415
の各々は、スピンドル軸ハウジング570を備える。ス
ピンドル軸ハウジング570は直径の大きい貫通孔57
2を有し、この貫通孔572を介してベースパッドスピ
ンドルアセンブリが延在している。より詳細に言えば、
ベースパッドスピンドル574は、その両端で一対の支
持軸受576および578によってハウジング570内
で回転自在に支持されている。ベースパッドスピンドル
歯車410は、スピンドル574に符号580で楔止め
されており、かつ、後方で前側軸受576に隣接し、更
に上述したようにベースパッドタレット14に取り付け
られたアイドラ歯車406の1つと噛合している。カバ
ープレート582は取付フランジを含み、取付フランジ
はスピンドルハウジング570の前面に符号584でボ
ルト止めされている。このカバープレート582は、ス
ペーサシール586および係止座金588と協働して前
側軸受576と歯車410とをハウジング内の一定の軸
位置に保持するためであり、スペーサシール586と係
止座金588との組み合わせは、前側軸受576および
スピンドル歯車410を所望の軸位置に維持するための
前側軸受576およびスピンドル歯車410用の後側支
持体となっている。
【0083】中空のベースパッド支持軸590は、スピ
ンドル574と一緒に回転するようにキー592で固定
されている。キー592は、スピンドル574から支持
軸590に形成された細長い溝形開口594内に半径方
向内側に延在している。支持軸590に溝形開口594
を形成することで、支持軸590およびその前端に取り
付けられたベースパッド32はカムの制御下で摺動する
ことができる。ベースパッド支持軸590は、その対向
する両端部分で摩擦なし支持軸受596に摺動可能に支
持されている。支持軸受596は、スピンドル貫通孔5
98の対向する両端に形成された外向ショルダに取り付
けられている。係止座金およびOリングは、全体として
参照符号600で示してある部分であるが、これらは摩
擦なし軸受596を軸方向に固定して回転スピンドル5
74内に維持するために使用されている。ベースパッド
支持軸590の前端(図23中左方)には、直径を狭く
した開口602が備えられている。開口602は真空チ
ューブ604の前端を相互に嵌合する形で収容してい
る。真空チューブ604はベースパッド支持軸590内
を介して延在し、その後端606において貫通孔608
の一端と取付プラグ610を介して相互に嵌合してい
る。貫通孔608は、ベースパッド支持軸590の後端
に収容され、そこから後方に延在する取付プラグ610
内に延在している。後方に延在している取付プラグ61
0は、ねじ切りした係止座金616でプラグに固定され
た一対の軸受614を介して回転ユニオン612を支持
している。回転ユニオン612は、図24および25に
おいて示す複数の連結ロッドアセンブリ700のうちの
1つと連結されている。これら複数の連結ロッドアセン
ブリ700は、後に詳述するように、カム従動子装置を
介して往復運動を行い、これに対応する往復運動を予め
定められたストロークで支持軸590を介してベースパ
ッド32に伝達する。このストロークについては図1お
よび図4、5のタイミング図に示す。
【0084】後述するように、ベースパッド32を図2
3中左方に伸延させると、基本的にパッド32とカム底
34(タイミング図における点B)との真空接触が可能
になる。この時、容器の開口端は前方に押圧され、連動
するネッキングスピンドルアセンブリ18のホルダロー
ル38と接触する。ネッキング加工後に図23において
実線で示す位置までベースパッド32を後退させるとベ
ースパッド32はネッキングした缶Cから外れるので、
上述したように缶を次のステーションに移送することが
できる。回転ユニオン612において、それぞれ相互嵌
合取付フランジ622、624を介して回転ユニオン6
12と係合する環状バネ取付具620は、後向ショルダ
628と当接している前端を有する圧縮バネ626の後
端を収容している。この後向ショルダ628は、スピン
ドルハウジング570の後端部分に形成されている。通
常状態において圧縮バネ626はベースパッド32を実
線で示す後退位置に付勢する。後述するように、図27
乃至図31に示す特徴的な真空マニフォルド装置によっ
てベースパッド32に真空を供給する。
【0085】ベースパッド32は、2つの相対移動可能
な構成要素を外輪630として有する。外輪630は、
缶底面34の載置半径34aと、外輪前面の円筒形凹部
636内に配置されたプラグ634とが接触するように
調節した環状前面632を有する。プラグ634は、ま
ず外輪の環状面632(仮線位置参照)から前方に延在
し、Oリングシール638によって缶底34の環状部分
34bと係合するように調節されている。缶底34の環
状部分34bは前方で載置半径34aに隣接して形成さ
れている。従って、プラグ634およびベースパッド支
持軸590を介して供給される真空の力で吸引力を与
え、仮線で示すように外輪630とプラグ634とに対
して缶底34をしっかりと保持することができる。
【0086】より詳細に言えば、円筒形プラグ取付凹部
636の底壁に貫通孔を形成し、プラグ634の後方に
軸方向に延在する円筒形取付部分640をこの貫通孔に
収容する。この後方に延在している部分640の後面に
は、円筒形凹部642が備えられている。ベースパッド
支持軸590の前方に延在している取付ハブ部分644
はこの凹部642内に延在し、凹部642と相互に嵌合
して凹部642に係合している。プラグ634および取
付ハブ部分644はいずれも通路を介して共軸に配列さ
れている。この通路はベースパッド支持軸590の真空
チューブ604と相互に嵌合し、真空を缶底34に伝達
している。
【0087】プラグ634はベースパッド支持軸590
と共に可動であり、ベースパッド支持軸590の最初の
前方への伸延時に、取付ハブ部分644の周囲に延在し
ている環状前面648と外輪630の環状後面650と
が接触するまで外輪前面632から約0.105インチ
(約2.7mm)前方に突出する。続いて、支持軸590
が前方に伸延していくと、プラグ634によって外輪6
30は前方に押圧されて図示の相対仮線位置にくる。プ
ラグ634の半径方向外側の環状部分651、外輪63
0の底壁652およびベースパッド支持軸590の前端
面に一列に形成された孔は、各々複数のスライドピン6
55(1本だけ図示)を収容し、実際上プラグを外輪と
共軸配列に維持する。複数の円周上で離隔された孔(一
組のみ図示)を交互に離隔した位置に互いに一列になる
ように外輪底壁652に形成する。さらに、プラグ63
4の環状部分651に圧縮バネ660を収容し、ルーズ
に取り付けられた外輪630を後方に付勢してベースパ
ッド支持軸590の伸延位置においてこの支持軸の前面
648とシール接触させる。
【0088】図7,図24および図25は、全体として
参照符号700で示す連結ロッドアセンブリの図であ
る。連結ロッドアセンブリ700はカム制御され、各ベ
ースパッド32を伸縮ストロークで往復運動させる。図
1および図4、5において示すように、この伸縮ストロ
ークはベースパッド32とこれに連動したネッキングア
センブリとの回転軸Rを中心とした相対角度位置の関数
である。以下において詳述するように、各ベースパッド
スピンドルアセンブリ415には連結ロッドアセンブリ
700とこれに連動するカム従動子702とが備えられ
ている。連結ロッドアセンブリ700は、取付スプール
450(図24)の周囲にルーズに延在する割型カバー
704に取り付けられている。取付スプール450は後
方で伝動軸大径歯車440と平行にこれと隣接してい
る。割型カバー704は外周取付フランジ704a(図
24のみ)を有し、このフランジ704aによって割型
カバー704を取付フランジ14′に取り付ける。取付
フランジ14′はベースパッドタレット14から軸方向
後方に延在している。割型カバー704はカム702用
のカム従動子支持板としても機能し、ベースパッドタレ
ット14と一緒に回転可能である。カバー704に後方
で隣接した状態で、固定側カム706を環状取付板70
8によって定置鋳物492の前端に取り付ける(図
7)。環状取付板708は鋳物492の前端に符号71
0においてボルト止めされており、半径方向外側に延在
するフランジ712を有する。このフランジ712に固
定側カム706の半径方向内側に延在するフランジを相
互に嵌合し、ボルト714で接合する。
【0089】各カム従動子702は、回転軸Rに平行な
水平軸R3(図24,25)を中心として移動するよう
に取付ヨーク718内に取り付けられている。この取付
ヨーク718については図7、図24および図25にお
いて概略的に示しておく。図24において最も良く示さ
れるように、全体として参照符号720を付した連結ロ
ッド装置は、割型カバープレート704に向かってカム
従動子702から水平方向前方に延在している。割型カ
バー704のハブ部分724にボルト726でカム従動
子取付板722をボルト止めし、このカム従動子取付板
722の外周に複数の突起すなわちハンプ(こぶ)72
8(図25において最も良く示される)を互いに等間隔
に離隔して形成する。図面を簡単にするために、取付板
722は図7には示していない。突起728の数はネッ
キング加工用ステーションの数(すなわち本実施例では
30)と同一である。ブッシュを使用してカム従動子連
結ロッド装置720をこれに関連する突起728に固定
し、この中にピボットピン732を挿入する。
【0090】好ましい実施例における最小カム半径と最
大カム半径との差は1.313インチ(約35.4mm)
である。したがって、カム表面706に沿ったカム従動
子702の動きが回転ユニオン612の動きを介してベ
ースパッドスピンドルアセンブリ32に伝えられ、ベー
スパッドスピンドル軸R1に平行な方向で1.313イ
ンチだけに並進移動することになる。より詳細に言え
ば、カム従動子702の上下方向の動き(これは取付ヨ
ーク708の回転軸R3を中心とした枢支運動である)
はリンク機構735に伝達される。リンク機構735
は、取付ヨーク装置718において玉継手(ボールジョ
イント)機構737に固定された下端と、同じような玉
継手を介して上部連結ロッド装置740に枢支的に取り
付けられた上端とを有する。この上部連結ロッド装置7
40は、下部連結ロッド装置720に平行な割型カバー
プレート704の方向に延在している。また、上部連結
ロッド装置740は、一対のブラケットアーム744と
相互に嵌合し、これに枢支的に取り付けられた第1の連
結ロッド部分742を備えている。ブラケットアーム7
44は、符号746でボルト止めされた装置から割型カ
バー704の外周まで後方に突出している。図24にお
いて最も良く示されるように、枢支運動は回転軸Rに垂
直な水平面上に延在しているピボットピン750によっ
て規定されている。可動連結ロッド装置740と一体に
形成された(すなわち上部連結ロッド740の枢支部分
742に固定された)取付フォーク752を半径方向外
側に突出させ、一対の細長い水平溝755にピン係合さ
せる。水平溝755は、図24において最も良く示され
るようにベースパッドスピンドル回転軸R1に直交して
延在している。
【0091】上述した連結ロッドアセンブリ700を使
用して、各カム従動子702の上下運動は割型カバープ
レート704に対してピボット732を中心とした枢支
運動とリンク機構735の垂直運動とに伝達される。こ
れにより、リンク機構735と上部連結アーム740と
の間のピボット750に対する枢支的な連結部分が回転
する。このピボット750は、上部連結装置の可動部7
42と固定部744との間に配置されている。このよう
に、取付フォーク752の遠位端はピボット750を中
心として付随的に回転して回転ユニオン612の往復運
動を引き起こす。これによって、図1および図4、5の
タイミング図に示すように、ベースパッド32も付随的
に移動するのである。
【0092】缶をベースパッドに位置決めして保持する
ための真空分配 上述したように、30個のスピンドルアセンブリ415
の各々のベースパッド32に各缶底34を連続的に吸引
し、底面に吸引力を加え続けて缶を連動したネッキング
スピンドルアセンブリ18とベースパッドスピンドルア
センブリ415との間の適所に維持するために各回転ユ
ニオン612を介して真空状態を作る。本発明のように
多数のステーションを有する場合、大容量の真空によっ
て信頼のおける連続した動作を達成しなければならな
い。装置10への缶Cの供給にむらがあるような場合、
供給ラインには数個の缶しか残っておらず(すなわちス
テーションの数よりもネッキング加工前の缶の数の方が
少ない)、空のステーションができている。従って、外
気を吸引しているベースパッド32によって真空を無駄
にしてしまう。十分な大きさの高価な真空ポンプすなわ
ち真空を作るためのブロワを使用しなければ、すべての
ステーションを十分な真空状態に保ちながら真空が損な
われる1つ以上の空のステーションを補償することはで
きない。したがって、真空システムではネッキング加工
前の残りの缶をベースパッドスピンドルアセンブリ41
5上に保持することができなくなってしまう。
【0093】本発明による特徴的な態様によれば、高価
な真空システムを使用しなくても新規な真空マニフォル
ド装置800で真空状態を作り出すことができる。図7
および図27乃至30を参照すると、ベースパッドスピ
ンドルアセンブリ415に真空状態を作り出すためのシ
ステム800は、定置マニフォルド802を有すること
を特徴とする。定置マニフォルド802は、マニフォル
ド支持板804および真空送込み供給板806とを介し
て定置鋳物492に取り付けられている。複数の真空供
給ホース808を管継手810によって定置鋳物492
に固定する。これらの供給ホース808から選択した1
本のホースを図27において参照符号812で示してあ
る。ホース812はブロワ真空源Bにのみ連結されてお
り、送込移送星型車24からネッキング加工前の缶を受
けた直後(タイミング図における点A)のベースパッド
アセンブリ415に大きな体積容量で低度の真空状態を
(例えば5〜7インチHg)作り出す。このような大体
積容量で低度(弱い)の真空空気を送出真空ライン81
5を介して真空チューブ604に送り、缶底34を引っ
張って図23において仮線で示すような外方に突出した
プラグ634とシール接触させる。尚、真空チューブ6
04は、ベースパッド支持軸590およびプラグ634
に形成されている。これらの送出真空ライン815は、
さらに当て板受820に連結されている。当て板受82
0は、図7において最も良く示されるように、一対の支
持軸受822を介して定置鋳物492上で送出真空ライ
ン815を回転させるために備えられている。送出真空
ライン815は、マニフォルド802に形成されたブロ
ワ溝830(ブロワBに連結されている)と当て板84
0を介して選択的に連通する。当て板840は回転可能
にするためにボルト832によって当て板受820に取
り付けられている。
【0094】図28において最も良く示されるように、
非回転固定送込み真空溝830を上述したような送込み
位置に選択的に配列するために、回転当て板840には
複数の大径穴845が円周上に互いに等間隔で離隔して
形成されている。さらに、回転当て板840にはオリフ
ィス850を有する複数の小径穴も形成されている。オ
リフィス850は、半径方向内側に大径穴845から離
隔して形成され、維持真空溝860(図27)を選択的
に配列するために通路852(図30)を介して大径穴
845に連結されている。溝860はマニフォルド板8
02の円周方向の主な部分の下側に延在している。動作
プラントシステムにおいて周知のものなどの大吸引力H
源(水銀18インチ)から図27に示す送込みホース8
08を介して強い真空空気を供給し、(溝860を介し
て)マニフォルド802および制御オリフィス850か
らベースパッドアセンブリ815に真空状態を作り出
す。このベースパッドアセンブリ815上では、ネッキ
ング加工対象となる缶がすでに大容量で低度の吸引空気
によってベースパッド32に吸引されている。したがっ
て、タレット12および14によって缶を回転させてネ
ッキング加工を行っている間、(「大容量」と比較し
て)比較的小容量で高度の真空状態にある空気を使用し
て缶底をベースパッド32にしっかり密閉接触させてお
く。ネッキング加工後、図1におけるベースパッド32
が排出移送車42に向けて回転するのに伴って、マニフ
ォルド802に形成された通気溝870から大気が入り
込み、ベースパッドスピンドル32は真空状態ではなく
なる。
【0095】上述したように、定置マニフォルド802
を平らな環状リングの形で備え、このリングの円周上に
共通半径C1に沿って互いに離隔して第1の真空溝群8
30を形成する。さらに、円周上の第2の真空溝群86
0は別の共通半径C2に沿って形成されている。ここ
で、C1>C2である。マニフォルド供給リング802
の開口890を介して第1および第2の溝群830およ
び860を選択的に送込みライン808または812と
連通させる。マニフォルド供給リング802は、支持板
804に符号882(図29)でボルト止めしたセグメ
ント880(図27)からなる割型リングであっても良
い。第1の供給溝群830は約30〜50°の角度間隔
をあけた(回転軸Rに対する)角度位置に備えられてい
る。この位置は、上述したような送込み移送車24によ
ってベースパッドタレット14上にネッキング加工前の
缶が送られる位置に一致する。これらの溝830は、図
27および図29において最もよく示されている。同図
において、マニフォルド802は、当て板840に対向
する断面矩形の環状取付チャネル892においてマニフ
ォルド支持リング804にボルト止めされている。支持
板804は、その円周上で半径C2に沿って離隔して備
えられた円筒形貫通孔894を含む。図31において示
すように、真空送込み供給リング806は円周上で離隔
したボルト894′によってマニフォルド支持リング8
04にボルト止めされている。マニフォルド支持アセン
ブリは、図31において最も良く示されているが、これ
は複数の円周上で離隔したボルト900によって定置鋳
物492に取り付けられている。ボルト900は圧縮ぱ
ね902を備え、このばね902は、各ボルトの一端側
のバネ取付具904と、このバネ902の他端を収容す
る各々真空供給リング806の後面に形成された円筒形
のめくら穴906内との間に延在されている。バネ取付
具904間で交互に離隔して備えられているのは後方に
突出したスリーブ910である。スリーブ910はマニ
フォルド供給リング供給孔894(図7参照)と共軸に
配列されている。各スリーブ910の内側の円筒形貫通
孔は供給ニップル912と密閉接触している。供給ニッ
プル912は定置鋳物492にボルト止めされ、管継手
810によって真空供給ライン808または812のう
ちの1つに適宜連結されたL型真空供給通路914と同
列に配置されている。
【0096】当て板840は、真空マニフォルドリング
802に対して、半径方向外側に延在している駆動ヨー
ク920(図7)を介してタレット主軸アセンブリ16
と同期して回転する。駆動ヨーク920は、図7におい
て最も良く示されるように半径方向内側の端部において
当て板受820にボルト止めされている。さらに、駆動
ヨーク920には半径方向外側の端部に一対の二股アー
ム922が形成されている。駆動軸924の一端はこの
アーム922を介して延在する。駆動軸924は、上述
したベースパッド連結ロッド装置を支持している割型カ
バープレート704(図25)から後方に突出してい
る。このような真空分配当て板駆動軸924の取り付け
状態については図25に最も良く示されている。同図に
おいて、駆動軸924は、前端側でボルト928によっ
て割型カバープレート704の垂直後面にボルト止めさ
れた取付フランジ926を含んでいる。割型カバープレ
ート704は図24に示すような取付フランジ704a
を介してベースパッドタレット14のフランジ14′に
ボルト止めされているので、駆動軸924はベースパッ
ドタレット14と一緒に回転する。この動きは駆動ヨー
ク920を介して真空分配当て板840に直接伝達され
る。
【0097】当て板840には、多数対の隣接した大径
真空ポート845および半径方向内側に離隔した制御オ
リフィス850が備えられている。ポート845および
オリフィス850の数はネッキングスピンドルアセンブ
リ18およびベースパッドスピンドルアセンブリ32の
数に相当する。従って、真空分配開口845と850と
の対のうち1つがマニフォルド板802の第1の溝群8
30と同列に配置されるように回転されると、大径ポー
ト845は第1の溝830と同列になり、一方半径方向
内側に隣接しているオリフィス850はマニフォルド板
820の表面によって覆われる。このように、真空ライ
ン812、815、当て板受820を介して大容量で低
度の真空空気を関連したベースパッドアセンブリ32に
供給し、ネッキング加工する缶をベースパッド32上に
吸引する。
【0098】一対の分配開口845、850(ステーシ
ョンに対応)が当て板受820と一緒に回転してマニフ
ォルドリング802の第1の溝群830の位置から外れ
ると、半径方向内側に隣接した制御オリフィス850が
回転して第2群860の最初の溝と同列になる。第2群
860は円周上に延在している維持溝であり、ここにプ
ラント真空システムなどからライン808を介して強い
(高度の)真空(例えば水銀17〜19インチ)空気が
送られる。ネッキング加工用に各缶底34を関連したベ
ースパッドスピンドル32上に維持するには水銀約12
〜13インチ程度の真空が好ましい。缶はすでにベース
パッドアセンブリに吸引されているので、少量の高真空
で缶底をベースパッドに対して真空接触維持することが
できる。これは制御オリフィス850によって達成され
る。制御オリフィス850はネッキングを行っている間
を通して第2の溝群860と連通している。さらに、ネ
ッキング加工を施した缶が排出点に移動すると、制御オ
リフィス850は大気に開口したマニフォルド802の
最終溝870と連通する。したがって、大気圧によって
真空状態は崩れて缶はベースパッドアセンブリを離れ、
移送車上に排出される。
【0099】
【発明の効果】本システムは高度および低度の真空空気
を、タレット軸に対するアセンブリの回転角度位置の関
数としてベースパッドスピンドルアセンブリに選択的に
送る。したがって、大容量で弱い真空空気をネッキング
加工前の缶を配備する最初の送込み段階においてのみ供
給することにより、大型で高価な真空ポンプシステムを
使用せずにすむ。さらに、低度の真空状態とした後でベ
ースパッドおよび同期的に回転している当て板を回転さ
せて大容量の真空供給源から外し、ネッキング加工を行
っている間は、制御オリフィスを介して少量かつ高真空
の空気をベースパッドに供給する。システムの始動時、
または缶の供給が終了した時、制御オリフィスを介して
多数のステーションに真空状態を作るシステムは、缶が
なくなった場合にオリフィスに生じる圧力降下や漏洩を
最小限に抑えられるという特徴を有する。このように、
最初の始動時に、缶がタレット周囲に運ばれて保持溝8
60と連通すると、十分に高度な真空空気をオリフィス
を介して供給するが、小さい径のオリフィスが大気と連
通しているので他の空のステーションでは漏洩は起こら
ない。さらに、大容量で低度の真空吸引空気を第1の溝
群を介して1つか2つのステーションにしか供給しない
ので、高度の真空が最初または最後の缶を連動している
ベースパッドスピンドルの適所に吸引できなくなる程低
くなることはない。 定置マニフォルド輪に接触して回
転当て板は取付・タイミングの合った特徴的な動きをす
るので、複雑なバルブ電子制御を用いなくても缶の載っ
たタレットの連続的な無負荷/負荷状態を作ってタレッ
ト軸を中心とした回転位置の関数として真空をベースパ
ッドアセンブリに分配することができる。
【0100】上述した説明から明らかなように、本発明
による装置10は、1分あたり1500から2000本
以上の缶を処理する高製造速度でも高速かつ信頼のおけ
る処理ができるという多数の特徴を有する。例えば、最
初に缶胴をベースパッドアセンブリに載せる時と、ネッ
キング加工中に缶をベースパッド上に維持する時で異な
る真空レベルを用いることにより、缶がないステーショ
ン(缶供給の始動または終了時)があっても十分な真空
状態を利用できるという利点がある。この結果、無駄は
最小限に抑えてすべての缶を高信頼度でネッキング加工
できる。上述したように、真空マニフォルド装置によっ
て、複雑な電子制御システムを用いなくても適切な真空
レベルを必要なステーションで適宜作りだすことができ
る。
【0101】可動センタ部分(プラグ)によってベース
パッドを構成して、外側の取付リング部分から前方に突
出させて缶底と係合させているので、適切かつ高信頼度
の密閉接触を缶とベースパッドとの間に達成することが
できる。この結果、缶をベースパッドおよび保持ロール
38上でより一層精度良くセンタリングすることができ
る。
【0102】装置のベースパッドタレット側面に取り付
けた大径歯車は伝動軸を介してベースパッドおよびネッ
キング加工用スピンドルを回転駆動することができる。
このような簡単かつ単純な駆動機構は装置自体をも簡単
にするものである。取付アセンブリの各転造ロールに着
脱自在な取付アームを備えたので、転造ロールを簡単に
組み付け、交換することができる。弓形位置決め溝を着
脱自在取付アームと取付ヨークとの間に設けたので、再
度アセンブリを組み直す際にも転造ロールを自動的に正
確にセンタリングすることができる。
【0103】外側転造ロールおよび偏心ロールの両方を
動かすためのカムを1つしか使用していないので、装置
の機械機構を簡単にすることができる。さらに、ラッチ
機構は基本的に連続ラッチ装置として作用し、各ステー
ションは一度に1つずつ連続して係止・非係止状態とな
るが、これはソレノイドなどの動作部材を1つだけ使用
すれば達成できる。このような簡単な設計にすること
で、高価な検知制御システムを使用せずに缶がない時に
も工具間接触を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスピンフローネッキング装置を示
す斜視図である。
【図2】図1に示す装置の部分概略側面図である。
【図3】本発明による多段スピンフローネッキング装置
によって実行されるスピンフローネッキング加工のタイ
ミング図である。
【図4】本装置の様々な構成要素および取付アセンブリ
の相対位置および移動を示す概略図である。
【図5】本装置の様々な構成要素および取付アセンブリ
の相対位置および移動を示す概略図であり、図中に連続
する図である。
【図6】ツーリング円板タレットおよびベースパッドタ
レットをタレット主軸に取付けた状態と、ネッキング加
工用スピンドルギヤとベースパッドスピンドルギヤとを
一緒に回転させるための伝動軸および伝動軸ギヤアセン
ブリとを示す部分断面図である。
【図7】ベースパッド真空マニフォルド手段、伝動軸お
よび主軸ドライブの相対位置を示す断面図である。
【図8】本発明に使用するネッキング加工用スピンドル
アセンブリを示す断面図である。
【図9】本発明によるカム制御したネッキング加工用ス
ピンドル動作ラッチアセンブリを取付けるツーリング円
板タレットの後面を示す部分断面平面図である。
【図10】動作ラッチアセンブリをいくつか示す図9と
類似の図であるが、図面を分かりやすくするためにいく
つかの構成要素を取り除いて示してある。
【図11】図10の線11−11で切った断面図であ
る。
【図12】各動作ラッチアセンブリに使用されるロスト
モーションの一部を示す部分断面図である。
【図13】図10の線13−13で切った断面図であ
る。
【図14】図10の線14−14で切った断面図であ
る。
【図15】各工具動作ラッチアセンブリと連動するラッ
チ機構を示す部分断面図である。
【図16】各アセンブリの代表的なカム従動子を示す部
分断面図である。
【図17】スピンドルを有するアイドラギヤと伝動軸ド
ライブとの配置関係を示す断面図である。
【図18】ネッキング加工用スピンドル同士の相対位置
を示すためのツーリング円板タレットの内面と、伝動軸
ギヤを有する外側転造ロールとを示す平面図である。
【図19】ネッキング加工用スピンドル締付装置の詳細
を示す部分断面図である。
【図20】外側転造ロール用のツーリング円板タレット
取付具の詳細断面図である。
【図21】外側転造ロール取付アセンブリの他の形状を
示す平面図である。
【図22】ネッキング加工用スピンドルおよびベースパ
ッドスピンドル用のギヤドライブを示す部分平面断面図
である。
【図23】ベースパッドスピンドルアセンブリを示す断
面図である。
【図24】各ベースパッドを往復運動させるためのカム
制御ベースパッドスピンドル連結手段を示す部分断面図
である。
【図25】図24に示す連結手段の後面図である。
【図26】ベースパッドスピンドルの前面図である。
【図27】真空マニフォルド分配リングをその支持体に
取付けた状態を示す図7の線27−27で切った図であ
る。
【図28】回転摩耗板の一部を平面で示す図7の線28
−28で切った断面図である。
【図29】真空マニフォルド分配リングをその支持体に
取付けた状態を示す図27の線29−29で切った断面
図である。
【図30】図27の線30−30で切った断面図であ
る。
【図31】図27の線31−31で切った断面図であ
る。
【符号の説明】
10 スピンフローネッキング装置 12 ツーリング円板タレット 14 ベースパッドタレット 16 タレット主軸 18 スピンフローネッキング加工用アセンブリ(ネッ
キングスピンドルアセンブリ) 20,415 ベースパッドアセンブリ 32 ベースパッド 34 缶底 36 開口端 38 第1の部材としての保持ロール(スリーブ) 39 缶側壁 40 外側転造ロール 60 固定側スピンドル軸ハウジング 62 半円形ポケット(凹部) 64 締付板 64a 締付端 72 スピンドル軸 74,410 スピンドル歯車 76 伝動軸 78,78′,430 伝動軸歯車 80,406 アイドラ歯車 82 駆動機構 84 スライド機構 88 第2の部材としての偏心自由転輪ロール(アイド
ラロール、偏心ロール) 96 偏心ロール支持軸 98 中空の支持軸 108 ピニオン 120 外側転造ロールアセンブリ 122 転造ピボット軸 150 転造ロール取付ヨーク 200 スピンフローツーリング動作アセンブリ 202 カム従動子部分 204 カム従動子 206 固定側カム 210 連結ロッド機構 212 第1の作動板 214 第2の作動板としての偏心ロール作動板 216 バネ機構 218 歯板(ラック) 222 ストッパー部分 224 定置ストッパー 225 カム従動子支持ブラケット 265 ねじ(下部連結部材) 269 上部連結部分 279 強力バネ 330 アーム(ラッチ) 338 エアシリンダ(ラッチシリンダ) 350 ラッチ突起(ラッチ表面) 352 ラッチ表面 440 大径歯車 450 回転スプール 492 定置鋳物 574 ベースパッドスピンドル 590 ベースパッド支持軸 604 真空チューブ 612 回転ユニオン 630 外輪 634 プラグ 700 連結ロッドアセンブリ 702 カム従動子 704 割型カバー 706 固定側カム 735 リンク機構 802 定置マニフォルド 804 マニフォルド支持板 806 真空送込み供給板 808、812 ホース 820、840 当て板 830 ブロワ溝 845 大径穴 850 オリフィス 860 維持真空溝 870 通気溝 880 セグメント C 缶 N ネッキング加工用メインタレット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ ティー ペイン ジュニア アメリカ合衆国 バージニア州 23236 リッチモンド スティルブルック ロード 11500 (72)発明者 フィールド アイ ロバートソン アメリカ合衆国 バージニア州 23113 ミッドローション ロビオズ クロッシン グ ドライブ 3011 (72)発明者 ロバート ケー タイ アメリカ合衆国 バージニア州 23112 ミッドローション ハンツ ブリッジ ロ ード 13620

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形容器の開口端径を小さくするため
    のスピンフロー転造装置において、 タレット主軸と一緒に回転するよう取付けられたツーリ
    ング円板タレットおよびベースパッドタレットと;前記
    ツーリング円板タレットの円周上に互いに離隔して取り
    付けられた複数のネッキングスピンドルアセンブリと;
    を備え、 前記ネッキングスピンドルアセンブリの各々は、前記容
    器の前記開口端をスピンドルに支持するように前記開口
    端内で係合可能な第1の部材と、該第1の部材に隣接し
    て取り付けられ、前記容器内で前記第1の部材の内側に
    隣接して配置された第2の部材とを含み、 前記装置はさらに、前記ネッキングスピンドルアセンブ
    リと共軸にベースパッドタレット上に取り付けられ、前
    記容器のうちの1つの底面と係合する複数のベースパッ
    ドスピンドルアセンブリと;容器本体の外側で前記ツー
    リング円板タレット上に配置され、軸方向内側に移動し
    て前記容器の側壁とネッキング接触する手段であって、
    前記第1および第2の部材と協働した前記外側に備えら
    れた手段の相対的運動によって前記容器の前記開口端を
    半径方向内側に変形してネッキング加工するネッキング
    加工手段と;前記ツーリング円板タレットに取り付けら
    れ、前記装置への予め定められた容器供給条件下で、前
    記外側に備えられたネッキング加工手段の、前記第1お
    よび第2の部材側への動きを制限する係止手段と;を備
    えるスピンフロー転造装置。
  2. 【請求項2】 前記係止手段は、前記装置への前記容器
    本体の供給の中断を示す信号に応答して前記外側に備え
    られたネッキング加工手段と前記第1および第2の部材
    との間の工具間接触を防止する請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の部材を移動してネッキング加
    工前の前記容器本体の側壁と接触させ、さらにネッキン
    グ加工した前記側壁から前記第2の部材を離すための移
    動手段を備える請求項1または2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記移動手段は、前記第2の部材に作用
    的に連結され、前記ツーリング円板タレットの後面に隣
    接して外側に配置された歯車手段を含む請求項3記載の
    装置。
  5. 【請求項5】 前記係止手段に作用的に連結されて前記
    外側に備えられたネッキング加工手段を移動させる手段
    であって、前記ネッキング移動手段は前記ツーリング円
    板タレットから半径方向外側に突出してピボット軸を規
    定する軸手段を含み、前記外側に備えられたネッキング
    加工手段は該軸を中心として前記第1および第2の部材
    に対して接近および離れる方向で枢支する手段を備える
    請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記ツーリング円板タレットに隣接して
    取り付けられたカムと;カム運動を前記軸手段と前記歯
    車手段の各々に伝達して前記第2の部材および前記外側
    に備えられたネッキング加工手段の動きを選択的に制御
    するためのカム従動子を含む連結手段と;を備える請求
    項5記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記連結手段は、前記軸手段に取り付け
    られて該軸手段と一緒に回転する第1の作動板であっ
    て、前記外側に取り付けられたネッキング加工手段が前
    記第1および第2の部材または該2つの部材間に位置し
    ている容器本体の側壁に接触するように、前記第1の作
    動板を回転させることによって予め定められた角度で前
    記軸手段を回転させる連結ロッド手段を介して前記カム
    従動子に直接連結された第1の作動板と;含む請求項6
    記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記連結手段は、前記軸手段に取り付け
    られた第2の作動板であって、前記第1および第2の作
    動板を互いに連結する板連結手段を介して前記第1の作
    動板によって該第1の作動板と一緒に回転し、前記第2
    の作動板が前記第1の作動板と共に回転している時に前
    記歯車手段を回転させる手段を有する前記第2の作動板
    を含む請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の予め定められた角度間隔での
    前記第1の作動板の回転運動を妨げることなく前記第2
    の作動板の動きを制限するストッパ手段を含む請求項8
    記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記ストッパ手段は、前記第2の作動
    板から半径方向外側に延在しているストッパ突起と一列
    に配列されて該突起と接触するように前記ツーリング円
    板タレットの後面に取り付けられたストッパ突出部であ
    る請求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記板連結手段は、通常は前記第1お
    よび第2の作動板を一緒に付勢するバネ手段であって、
    前記第2の作動板が前記ストッパ手段によって停止した
    後もバネの付勢力に抗して前記第1の作動板を回転させ
    得るような前記バネ手段を含む請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記係止手段は、前記第1の作動板を
    ラッチで止めて前記予め定められた第1の角度間隔全体
    について該作動板の最終回転運動を防止し、前記外側に
    取り付けられたネッキング加工手段と前記第1および第
    2の部材との工具間接触を防止するラッチ止め手段を含
    む請求項8ないし11のいずれかに記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記ラッチ止め手段は、前記第1の作
    動板に形成されたラッチ突起と;前記第1の作動板に隣
    接して作用的に取り付けられたラッチと;前記ラッチ突
    起を回転させて前記ラッチと接触させて前記最終運動を
    防止するラッチ位置と前記第1の作動板が自由に回転し
    て前記最終回転運動を行う非ラッチ位置との間で前記ラ
    ッチを移動させる手段とを含む請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記ラッチ突起は前記第1の作動板か
    ら半径方向外側に突出し、前記ラッチは、前記ツーリン
    グ円板タレットに枢支的に取り付けられ、半径方向内側
    に前記ラッチ突起の運動軌道内に突出している請求項1
    3記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記ネッキング加工用スピンドルアセ
    ンブリの各々は、スピンドルハウジングと;該スピンド
    ルハウジングと共に回転するよう支持されたスピンドル
    軸と;該スピンドル軸を回転させることで、前記スピン
    ドル軸と一緒に回転可能に該軸に取り付けられた第1の
    部材を回転させるスピンドル歯車と;前記第1の部材を
    第2の部材の方へ付勢し、前記外側に取り付けられたネ
    ッキング加工手段が半径方向内側に移動して前記第1お
    よび第2の部材のうちの一方と接触するか、またはこれ
    ら2つの部材間に位置している容器の側壁と接触した際
    に、前記第1の部材が第2の部材から移動するように前
    記付勢力に抗して前記第2の部材から離れる方向に摺動
    可能な手段と;を含み、前記第2の部材は、前記スピン
    ドル軸を貫通して延在する支持軸に、前記スピンドルの
    回転軸に対して偏心的に取り付けられたロールである請
    求項1記載の装置。
  16. 【請求項16】 互いに離隔して前記ツーリング円板タ
    レットの円周上に取り付けられた複数の第1の伝動軸歯
    車と;前記ツーリング円板タレットに取り付けられた複
    数対のアイドラ歯車であって、該アイドラ歯車の各対が
    スピンドル歯車の1つと接触する前記アイドラ歯車と;
    互いに離隔して前記ベースパッドタレットの円周上に取
    り付けられ、前記ベースパッドタレットに作用的に取り
    付けられた他の前記アイドラ歯車を介して、隣接した2
    つの前記ベースパッドアセンブリを回転させるために各
    々取り付けられた一対の前記スピンドル歯車と回転接触
    する複数の第2の伝動軸歯車と;前記タレット間に延在
    し、ネッキング加工用スピンドル歯車とこれに連動した
    ベースパッドスピンドル歯車とを互いに共軸に配列して
    連結する複数の伝動軸と;軸受によってタレット主軸に
    回転自在に支持された共通歯車手段であって、各々前記
    伝動軸に取り付けられた中間歯車を介して該共通歯車手
    段と噛合して前記伝動軸を同時に回転させる前記共通歯
    車手段と;を備える請求項15記載の装置。
  17. 【請求項17】 複数の金属製品の形状を変化させる装
    置において、タレット主軸と一緒に回転するように取り
    付けられた最低1つのタレットと;前記複数の金属製品
    を前記タレット上で互いに離隔して位置決めする手段
    と;互いに対向して移動可能な前記タレット上の第1の
    工具手段および第2の工具手段であって、前記金属製品
    を引っ張って前記形状を変化させることにより、前記タ
    レット上に前記金属製品がない場合には工具間接触およ
    び前記第1および第2の工具手段の形成表面の磨耗を引
    き起こす前記第1および第2の工具手段と;を含み、前
    記装置への金属製品の供給が中断されたことを示す信号
    に応答して、前記第1の工具手段に対して前記第2の工
    具手段がその運動を完了しないようにすることで前記第
    1および第2の工具手段間での前記工具同士の接触を防
    止する係止手段を備える装置。
  18. 【請求項18】 金属性の容器本体の開口端をスピンフ
    ローネッキング加工するための方法であって、 a) 第1のタレットに取り付けられたネッキング加工
    用スピンドルアセンブリと、第2のタレットに取り付け
    られたベースパッドスピンドルアセンブリとの間で、前
    記ネッキング加工用スピンドルアセンブリと共軸に配列
    して前記第1および第2のタレットとをその共通の回転
    軸を中心に一緒に回転させながら前記容器本体を供給す
    るステップと; b) 金属製容器本体の底面を前記ベースパッドスピン
    ドルアセンブリと吸引接触させて位置決めするステップ
    と; c) 前記容器本体の開口端を前記ネッキング加工用ス
    ピンドルアセンブリ上に位置決めするステップと; d) 前記ネッキング加工用スピンドルアセンブリと前
    記ベースパッドスピンドルアセンブリとを前記タレット
    の回転軸に平行な共通回転軸を中心に回転させることに
    より、このように中央に配列された前記容器本体をスピ
    ニングするステップと; e) ステップd)を行っている間、前記ベースパッド
    スピンドルアセンブリ上で中央に位置しているプラグを
    まず周囲の外輪に対して延在させて前記外輪から前方に
    突出させ、吸引力を加えるプラグがステップb)におい
    て吸引接触状態で前記容器本体の前記底面と係合し、さ
    らに外輪が支持係合状態で半径方向外側に前記プラグと
    隣接した位置で前記底面と接触するまで前記プラグと前
    記外輪とを一緒に前方に移動するステップと;を含むネ
    ッキング加工方法。
  19. 【請求項19】 円筒形の容器本体の開口端直径を小さ
    くするためのスピンフロー転造装置において、 タレット主軸と一緒に回転するように取付けられたツー
    リング円板タレットおよびベースパッドタレットと;前
    記ツーリング円板タレットの円周上に互いに離隔して取
    付けられた複数のネッキングスピンドルアセンブリと;
    を備え、 前記ネッキングスピンドルアセンブリの各々は、前記容
    器の前記開口端をスピンドルに支持するために前記開口
    端内で係合可能な第1の部材と、該第1の部材に隣接し
    て取付けられ、前記容器内で前記第1の部材の内側に隣
    接して配置された第2の部材とを含み、 前記装置はさらに、前記ネッキングスピンドルアセンブ
    リと共軸にベースパッドアセンブリ上に取り付けられ、
    各々該ベースパッドアセンブリ上に位置する前記容器の
    うちの1つの底面と係合する複数の前記ベースパッドス
    ピンドルアセンブリと;前記容器本体の外側で前記ツー
    リング円板タレット上に配置され、軸方向内側に移動し
    て前記容器の側壁とネッキング接触する手段であって、
    これにより前記外側に備えられた手段の前記第1および
    第2の部材と協働した相対的運動によって前記容器の前
    記開口端を半径方向内側に変形してネッキング加工する
    手段と;前記ベースパッドスピンドルアセンブリに吸引
    力を供給する手段であって、第1の予め定められた状態
    で前記ベースパッドスピンドルアセンブリのうち選択さ
    れたアセンブリに吸引力を供給するための第1の手段
    と、前記第1の状態とは異なる第2の予め定められた状
    態で前記ベースパッドスピンドルアセンブリの他のアセ
    ンブリに吸引力を供給するための第2の手段とを含む吸
    引力供給手段と;を備えるスピンフロー転造装置。
  20. 【請求項20】 前記第1の手段は、前記第1の予め定
    められた状態としての第1の負圧力レベルで前記ベース
    パッドスピンドルアセンブリのうちネッキング加工する
    前記容器本体を前記ベースパッドタレットに送出した直
    後のアセンブリに隣接する前記選択されたアセンブリに
    高体積流量の真空空気を供給し、前記高体積流量の真空
    空気は前記容器の底を連動する前記ベースパッドスピン
    ドル上で吸引するには十分な量である請求項19記載の
    装置。
  21. 【請求項21】 前記第2の手段は、前記第2の予め定
    められた状態としての第2の負圧力レベルで前記第1の
    手段に続く部分より下流にある前記ベースパッドタレッ
    ト上の回転位置に位置している前記他のベースパッドス
    ピンドルに前記高体積流量の真空空気よりも低体積流量
    の真空空気を供給し、前記低体積流量の真空空気および
    前記第2の圧力レベルは、前記容器の前記開口端に押込
    力を印加しながら前記容器本体をベースパッドに保持す
    るには十分足りるレベルである請求項20記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記第1の負の圧力レベルは水銀で5
    〜7インチの範囲であり、前記第2の圧力レベルは水銀
    で約17〜20インチである請求項21記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記吸引力供給手段は、 i) 当て板と、前記ベースパッドタレットと一緒に回
    転するように前記当て板を取り付けるための手段とであ
    って、該当て板の円周上に離隔して形成され、半径方向
    に隣接した直径の異なる第1および第2のポートを含む
    前記当て板と; ii) 真空分配マニフォルドと、前記マニフォルドを
    前記当て板の一方の側面に隣接かつ摺動的に接触して取
    り付けるための手段であって、円周上に延在し、前記第
    1のポートと同一の第1の半径で配置されてその吸入側
    と通じている第1の溝を最低1つと、円周上に延在し、
    前記第2のポートと同一の第2の半径で配置されてその
    吸入側と通じている第2の溝を最低1つとを含む前記マ
    ニフォルドと; iii) 前記第1の溝に吸引力を加えて前記第1の負
    の圧力レベルを達成する手段と、該吸引力とは異なる吸
    引力を前記第2の溝に供給し、前記第2の負の圧力レベ
    ルを達成する手段と; iv) 前記当て板と共に回転可能であり、前記第1お
    よび第2のポートの各々の排出側と通じて前記吸引力を
    前記ベースパッドに伝達する手段と;を備え、前記第1
    のポートを介して前記第1の溝に通じている前記ベース
    パッドは前記第1の負の圧力レベル下におかれ、前記第
    2のポートを介して前記第2の溝に通じている前記ベー
    スパッドは前記第2の負の圧力レベル下におかれる請求
    項21または22記載の装置。
  24. 【請求項24】 前記ツーリング円板タレットに取り付
    けられ、前記容器本体の前記装置への予め定められた供
    給状態で、前記外側に取り付けられたネッキング加工手
    段の前記第1および第2の部材方向への動きを制限する
    係止手段を備える請求項21ないし23のいずれかに記
    載の装置。
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