JPH06106253A - アルミニウム板の成形方法 - Google Patents

アルミニウム板の成形方法

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JPH06106253A
JPH06106253A JP4061227A JP6122792A JPH06106253A JP H06106253 A JPH06106253 A JP H06106253A JP 4061227 A JP4061227 A JP 4061227A JP 6122792 A JP6122792 A JP 6122792A JP H06106253 A JPH06106253 A JP H06106253A
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JP
Japan
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plate
aluminum material
molding
mold
heated
Prior art date
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Pending
Application number
JP4061227A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Abeta
裕司 阿部田
Etsuzo Kawai
悦蔵 川合
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Sintokogio Ltd
Original Assignee
Sintokogio Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06106253A publication Critical patent/JPH06106253A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】板状のアルミニウム素材を低い加圧力により大
口径で深絞りの製品を短時間のうちに成形し得る成形方
法を提供することを目的とする。 【構成】板状のアルミニウム素材を600℃以上の温度
で半溶融状態になるまで加熱し、該加熱アルミニウム素
材の上方から8kg/cm2以上の空気加圧力で80kg/cm2
/秒以上の衝撃空気圧力をかけると共に下方から700
mmHg以上の真空圧をかけて成形型の成形面に沿って深絞
り成形する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は板状のアルミニウム素材
を、成形面を凹状にした成形型に沿って深絞り成形する
方法に関する。
【0002】
【従来技術と問題点】従来板状のアルミニウム素材を深
絞り成形する方法としてインパクト成形方法と超塑性加
工法が一般に知られている。インパクト成形方法は雄型
と雌型を使ってアルミニウム素材を機械的に成形する方
法であるが、他の深絞り装置に比べて20〜80倍の加
圧力が必要となり装置が大掛りになると共に口径が大き
なものは成形できないという問題がある。また超塑性加
工法は成形速度が非常に遅く、形状にもよるが成形に1
0〜20分も掛かってしまうと共に板厚2mm程度までの
ものを成形するのが限界であった。本発明は上記の問題
に鑑みて成されたものでアルミニウム素材にインパクト
法で使用される加圧力に比べて低い加圧力により大口径
で深絞りの製品を短時間のうちに成形し得る成形方法を
提供することを目的とするものである。
【0003】
【問題解決のための手段】上記の目的を達成するため
に、本発明におけるアルミニウム板の成形方法は、板状
のアルミニウム素材を加熱温度600℃以上の温度で半
溶融状態になるまで加熱し、この加熱アルミニウム素材
を、成形面を凹状にした成形型の上部に載置し、該加熱
アルミニウム素材の上方から8kg/cm2以上の空気加圧
力で80kg/cm2/秒以上の衝撃空気圧力をかけると共
に成形型側から700mmHg以上の真空圧をかけて該アル
ミニウム素材を成形型の成形面に沿って深絞り成形する
ことを特徴とするものである。
【0004】
【実施例】以下本発明の実施例について図面により説明
する。第1基台1の上部四隅には、支柱2、2が立設さ
れていて、該支柱2、2の上端間には上部フレーム3が
固着されている。さらに第1基台1上には門形の支持フ
レーム4を介してシリンダ5が上向きに設けられてお
り、そのピストンロッドの先端には上面に凹状の成形面
6Aを形成した成形型6が固着されている。該成形型6
の下面には、中空状のガイドロッド7、7が前記支持フ
レーム4の天井部に設けられた案内筒8、8に摺動自在
に貫通して嵌入されており、該ガイドロッド7、7の中
空部は線図で示すように成形型6の成形面6Aに通じる
内部通路に連通されている。さらに該中空状のガイドロ
ッド7、7の下端は、電磁弁9を介して真空タンク10
及び真空ポンプ11に連通する配管12に連通されてい
る。尚前記成形型6にはアルミニウム素材の温度降下を
防ぐための図示されないヒーターが埋設されている。
【0005】前記上部フレーム3の下面には前記成形型
6の上面周縁に対応する開口を有する筒体13が固設さ
れており、該筒体13内には加圧エヤーを均一に分散さ
せるための分散板14が支持フレーム3から吊設する状
態にして配設されている。また該筒体13は、電磁弁1
5を介してエヤータンク16、増圧弁17、及びエヤー
ポンプ18に通じる配管19に連通されている。前記支
柱2、2における前記成形型6と筒体13との間位置に
は台車用レール20が水平に固設されていると共に該台
車用レール20上にはホーク状の台車21が載置されて
いて、該台車21は図1において左側の支柱2に取付け
られた横向きシリンダ22のピストンロッドに断熱材2
3及び連結板24を介して連結されている。
【0006】さらに前記第1基台1の右外側には第2基
台25が配置されていて該第2基台25の上部には門形
フレーム26が設けられている。該門形フレーム26の
上部には保温材27を鉄板28で覆った部材で構成した
加熱炉29が配置されていて、該加熱炉29は前記台車
用レール20に対抗する側部を出入口として開口30
し、該加熱炉29内底部の前記台車用レール20の延長
線上位置に案内レール31が敷設されている。また前記
出入口としての開口30の外側には門形フレーム26に
上向きに取付けられたシリンダ32に連結されて昇降す
る蓋部材33が配設されている。尚図中34は加熱ヒー
ターである。
【0007】このように構成されたものは図1の状態で
加熱炉29内を加熱ヒーター24により加熱して600
℃以上の温度にすると共に台車21上には板状のアルミ
ニウム素材(以下ワークと称す)Wが位置決めして載置
された状態になっている。この状態でシリンダ32が作
動して蓋部材33を下降させて開口30部を開放した後
横向きシリンダ22が作動して台車21と共にワークW
を台車用レール20及び案内レール31上を移動させて
加熱炉29内に導入する。次にシリンダ32が逆作動し
て蓋部材33を上昇させ図2の如く開口30部をわずか
な隙間だけにして熱が逃げ出さないようにする。この状
態でワークWが所定温度に達し半溶融状態になるとシリ
ンダ32、22が逆作動して加熱されたワークWが台車
21と共に成形型6の直上方に素早く移動された後、シ
リンダ32が作動して蓋部材33が上昇され図1の状態
になる。
【0008】次にシリンダ5が作動して成形型6を上昇
させ、ホーク状の台車21に載置されている半溶湯状態
のワークWをすくい上げ、ワークWが筒体13と成形型
6とにより狭持されるまで上昇されて停止する。次に電
磁弁9、15が開かれ、ワークWの下側は成形型6の成
形面6A側からの吸引減圧により真空圧力がかれられた
状態にされると同時に圧縮空気が筒体13内に噴出され
て衝撃空気圧力となり、分散板14を介して筒体13全
域に均一に分散されてワークW上面全域に均一に衝撃空
気圧力が加えられる。この結果、ワークWには衝撃圧力
と真空圧力が同時にに加わり、ワークWは成形型6の成
形面6Aに沿って成形される。成形確認後、電磁弁9、
15が閉じられシリンダ5が逆作動して成形型6と共に
成形製品が下降され、途中において成形製品は、台車2
1により下降を阻止されて台車21上に残され、成形型
6はさらに下降して停止する。次いで台車21上の成形
製品を機外に取り出し次のワークWを台車21上に位置
決め載置して上記の作動をくりかえすものである。
【0009】上記の装置を使用して3種類のことなる材
質のワークWについて、加熱炉29においてワークW表
面温度が600℃になるまで加熱して直ちに取り出す方
式とし、板厚、衝撃圧力と加圧圧力、及び真空圧をそれ
ぞれ変化させて成形した製品の仕上り状態を調べた結果
を表1〜表3に示す。尚成形型6は成形面6Aの開口部
が270mm×270mmの四角形で深さが80mmの深絞り
になっているものを使用した。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】
【発明の効果】上記表1〜表3の結果から半溶融状態に
加熱したワークWの上方にかける圧力を空気加圧力8kg
/cm2以上で衝撃空気圧力80kg/cm2/秒以上にし、成
形型側にかける真空圧力を700mmHg以上にすることに
より板厚5mmまでのアルミニウム板及びアルミニウム合
金板を瞬時に深絞り成形できることが確認できた。尚ア
ルミニウム板の加熱から成形完了までに要する時間は約
3分であり、超塑性加工法に比べて大幅な短縮となり生
産性を向上させることもできるものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための装置の一部切り欠き正
面図である。
【図2】アルミニウム板を加熱炉内に入れた状態を示す
加熱炉部の断面図である。
【符号の説明】
5 22 32 シリンダ 6 成形型 6A 成形面 10 真空タンク 11 真空ポンプ 13 筒体 16 エヤータンク 17 増圧弁 18 エヤーポンプ 21 台車 29 加熱炉 W 板状アルミニウム素材
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月1日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【発明の効果】上記表1〜表3の結果から半溶融状態に
加熱したワ−クWの上方にかける圧力を空気加圧力8kg
/cm2以上で衝撃空気圧力8 0kg/cm2/秒以上
にし、成形型側にかける真空圧力を700m mHg
以上にすることにより板厚5mmまでのアルミニウム板及
び アルミニウム合金板を瞬時に深絞り成形でき
ることが確認でき た。尚アルミニウム板の加圧
から成形完了までに要する時間は約3分であり、超塑性
加工法に比べて大幅な短縮となり生産性を向 上
させることもできるものであった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための装置の一部切り欠き正
面図である。
【図2】アルミニウム板を加熱内に入れた状態を示す加
熱炉部の断面図である。
【符号の説明】 5 22 32 シリンダ 6 成形型 6A 成形面 10 真空タンク 11 真空ポンプ 13 筒体 16 エヤ−タンク 17 増圧弁 18 エヤ−ポンプ 21 台車 29 加熱炉 W 板状アルミニウム素材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のアルミニウム素材を加熱温度60
    0℃以上の温度で半溶融状態になるまで加熱し、この加
    熱アルミニウム素材を成形面を凹状にした成形型の上部
    に載置し、該加熱アルミニウム素材の上方から8kg/cm
    2以上の空気加圧力で80kg/cm2/秒以上の衝撃空気圧
    力をかけると共に成形型側から700mmHg以上の真空圧
    をかけて該アルミニウム素材を成形型の成形面に沿って
    深絞り成形することを特徴とするアルミニウム板の成形
    方法。
JP4061227A 1992-02-14 1992-02-14 アルミニウム板の成形方法 Pending JPH06106253A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002126826A (ja) * 2000-10-24 2002-05-08 Kawasaki Heavy Ind Ltd 高温バルジ成形法及び高温バルジ成形装置
JP2014525838A (ja) * 2011-08-05 2014-10-02 ヴォッベン プロパティーズ ゲーエムベーハー 風力発電装置の製造すべきロータブレード用鋼板の熱間成形用の成形方法

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