JPH06105890A - バッグ連結体 - Google Patents

バッグ連結体

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JPH06105890A
JPH06105890A JP4260415A JP26041592A JPH06105890A JP H06105890 A JPH06105890 A JP H06105890A JP 4260415 A JP4260415 A JP 4260415A JP 26041592 A JP26041592 A JP 26041592A JP H06105890 A JPH06105890 A JP H06105890A
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bag
tube
blood
plasma
sealing member
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JP4260415A
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Noboru Ishida
登 石田
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 流体の流路を構成する可塑性のあるチューブ
32内に、前記流体の流通を遮断する封止部材31を設
け、チューブ32の外側から封止部材31を抓んで屈折
破断することにより、流体の流通を可能とする構造であ
って、チューブ32に透明部分を設け、封止部材31は
互いの異なる色彩及び/または明暗を持つ流体封止手段
を少なくとも二つを有するバッグ連結体。 【効果】 屈折破断する際の、封止手段の配置位置を迅
速に確認でき、および封止部材の破断の有無が目視確認
可能となり確認作業の簡易化と、破断の順番を容易に認
識で作業の効率化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輸液システムや輸液バ
ッグなどの流路中に複数の流体封止手段を有するバッグ
連結体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、血液バッグや他の輸液システムな
どにおいては、バッグ間や輸液処理装置間を可塑性のあ
るチューブで連結し、このチューブを介して、血液や輸
液を送液している。
【0003】このようなチューブよりなる液体の流路中
には、送液する方向や順番を決定するために、封止部材
が配置されている。この封止部材は、チューブの外側か
ら屈折破断することにより、流体通が可能となるもの
で、この封止部材を利用して、遠心分離した採血バッグ
内の血液を、血漿バッグ、赤血球バッグなどへと順に送
液することが容易となる。
【0004】具体的に例を示すと、採血バッグと血漿バ
ッグおよび血小板保存用バッグ(以下、PCバッグとい
う)を備えた、バッグ連結体において、採血した血液を
遠心分離した後、採血バッグに連結されているチューブ
内の封止部材を破断して流体連通可能とし、血漿を血漿
バッグに送液する。この時、チューブの分岐コネクタの
血小板バッグ側に設けられている封止部材は破断されて
いないので、血漿を血漿バッグに案内するために、血小
板バッグ側のチューブをクレンメ等によって圧閉する必
要がない。
【0005】次に血小板を血小板バッグへ移す場合に
は、分岐コネクタから血漿バッグ側のチューブをクレン
メ等によって圧閉し、分岐コネクタの血小板バッグ側に
設けられている封止部材を屈折破断する。そして、該封
止部材を介して血小板を血小板バッグへ送液する。この
ように、破断により送液可能な封止部材を利用すること
によって、クレンメなどの圧閉具の必要数が減り、迅速
な血液成分の分離ができる。
【0006】従来技術ではチューブが透明または半透明
であり、また、封止部材も透明な材料から構成されてお
り、また、複数あっても同じ色のものを用いている。こ
のような構成においては、封止部材の配置位置を視覚で
正確に把握することができないので、屈折破断する際に
は、チューブを外側から圧迫して封止部材の正確な位置
を確認する必要があり、破断作業に手間取るといった問
題があり、さらに、封止部材が破断してあるかどうかを
視覚によって容易に判断することが難しく、手で触れて
破断の有無を確かめなければならなかった。
【0007】また、特に輸液システムにどのように、連
結チューブが多数使用されている医療用機器などにおい
て、多数の封止部材が配置されている場合には、作業の
進行とともに、予め決められている順番で所定位置の封
止部材を順に破断する必要がある。しかし、破断する封
止部材が多数あると、破断する順番を間違いやすいとい
った問題があり、作業に慣れて、迅速かつ確実に作業を
行うようにできるまでには、長時間の作業経験が必要と
されている。
【0008】さらに、多数のチューブを使用する輸液シ
ステムにおいて、各チューブに設けられた封止部材を破
断する場合には、複雑に絡み合っているチューブの中か
ら、チューブを手繰って破断する封止部材を見つけ出さ
なければならず、作業の確実性や迅速性に劣る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、封止
部材の位置や状態の確認を容易とし、迅速かつ確実な送
液作業ができる複数の流体封止手段を有するバッグ連結
体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、以下
の本発明により達成される。即ち、流体の流路を構成す
る可塑性のあるチューブと、前記流路内に配置され、前
記流路内を流れる流体の流通を遮断するとともに、屈折
破断可能な脆弱部を有し、該屈折破断後は該破断部分を
介して流体連通を可能とする封止部材とを有する流体封
止手段を少なくとも二つ有するバッグ連結体であって、
前記チューブは、少なくとも前記封止部材の配置部分
に、内部が視認できる透明部分または半透明部分を有
し、前記封止部材は前記チューブの外側から視認可能な
色彩を有し、前記色彩は、流路内を流れる流体の色に対
して補色または補色に近い色であり、かつ、前記少なく
とも2つの流体封止手段の前記封止部材はおのおの異な
る色彩及び/または明暗を有するバッグ連結体である。
【0011】流体はチューブ内に形成された流路を流
れ、該流路内に配置されている封止部材によって流通が
遮断される。封止部材を屈折させると、脆弱部において
破断し、破断した部分を介して流体がチューブ内を流通
可能となる。
【0012】封止部材は色彩を有しており、かつ封止部
材に外嵌されているチューブは透明または半透明である
ため、封止部材の位置が外側から視覚により容易に確認
することができる。さらに、既に破断されているか否か
も、手などで触れて確認することなく、一見して判断す
ることができる。
【0013】このような構成は、前記流路内を流れる流
体の色に対して、封止部材の色が補色または補色に近い
色である場合には、特に視認しやすいといった利点があ
る。そして、封止部材同士の色彩がそれぞれ異なるの
で、破断する順番を指示しやすくなる。
【0014】また、たとえ色彩が同じでもそれぞれの封
止部材の明暗を変えることにより、封止部材が個々に区
別できれば、上記と同様な効果が得られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適実施例について、添付図
面に基づいて詳細に説明する。図1は、流体封止手段を
用いたバッグ連結体1の全体図である。
【0016】同図に示すように、バッグ連結体1は、採
血バッグ2と、PCバッグ6と、血漿バッグ7とをそれ
ぞれチューブ42、44、45で連結したトリプルバッ
グである。
【0017】図1中の右側に位置する採血バッグ2は、
樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁のシ
ール部21において、融着(熱融着、高周波融着等)ま
たは接着し、袋状としたものである。
【0018】このシール部21で囲まれる内側の部分
に、採血された血液またはその血液から遠心分離により
得られた濃厚赤血球が収納される血液成分収納部22が
形成されている。
【0019】前記シート材の構成材料としては、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチ
レンテレフタレート(PBT)のようなポリエステル、
ポリ塩化ビニリデン、シリコーン、各種ポリオレフィ
ン、あるいは、これらを任意に組み合わせたもの(例え
ば積層体)が挙げられる。
【0020】採血バッグ2の上部には、ピールタブを備
えた2つの開口部23、23が形成され、またそれらの
間には、他のバッグに接続するための排出口221が形
成されている。この排出口221には、連結部材を介し
てチューブ42の一端が接続されている。
【0021】また、チューブ42の他端には、二股に分
岐する分岐コネクタ43が接続されている。
【0022】なお、前記連結部材として、本発明の流体
封止手段3が用いられている。
【0023】さらに、採血バッグ2の上部には、血液成
分収納部22に連通するよう可撓性を有するチューブ4
1の一端が接続され、このチューブ41の他端には、ハ
ブ51を介して採血針52が装着されている。また、ハ
ブ51には採血針52を被包するプロテクター53が装
着されている。採血針52としては、血液提供者の静脈
に穿刺可能な穿刺針を先端に有する公知の金属製の採血
針、または樹脂製の採血針が好適に使用される。
【0024】図1中の中央に位置するPCバッグ6は、
前述した樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その
周縁のシール部61において、融着(熱融着、高周波融
着等)または接着し、袋状としたものである。
【0025】このシール部61で囲まれる内側の部分
に、採血バッグ2内の血液から分離された血小板が収納
される血小板収納部62が形成されている。
【0026】PCバッグ6の上部には、ピールタブを備
えた2つの開口部63、63が形成されている。
【0027】さらに、バッグ上部の開口部63の側部に
は、血小板収納部62に連通する可撓性を有するチュー
ブ44の一端が接続され、このチューブ44の他端は、
前記と同様の流体封止手段4を介して、前記分岐コネク
タ43の一方の分岐端に接続されている。これにより、
採血バッグ2の血液成分収納部22とPCバッグ6の血
小板収納部62とが、チューブ42、44および分岐コ
ネクタ43を介して連結される。
【0028】図1中の左側に位置する血漿バッグ7は、
前述した樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その
周縁のシール部71において、融着(熱融着、高周波融
着等)または接着し、袋状としたものである。
【0029】このシール部71で囲まれる内側の部分
に、血液より分離された血漿(特に、乏血小板血漿)が
収納される血漿収納部72が形成されている。
【0030】血漿バッグ7の上部には、ピールタブを備
えた2つの開口部73、73が形成されている。
【0031】さらに、バッグ上部の開口部33の側部に
は、血漿収納部72に連通する可撓性を有するチューブ
45の一端が接続されている。
【0032】また、チューブ45の他端は、前記分岐コ
ネクタ43の他方の分岐端に接続されている。これによ
り、血漿バッグ7の血漿収納部72と、他のバッグ2、
6の血液成分収納部22および血小板収納部62とがチ
ューブ42、44、45および分岐コネクタ43を介し
て連結される。
【0033】前記各チューブの構成材料としては、例え
ば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
PET、PBTのようなポリエステル、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリエステルエラスト
マー、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体等の熱
可塑性エラストマー等が挙げられるが、その中でも特
に、ポリ塩化ビニルが好ましい。各チューブがポリ塩化
ビニル製であれば、十分な可撓性、柔軟性が得られるの
で取り扱いがし易く、またクレンメ等による閉塞に適
し、しかも各バッグや分岐コネクタ43との接合性が良
好となるからである。なお、各チューブに用いられる可
塑性の種類やその含有量は特に限定されない。
【0034】また、分岐コネクタ43は、例えばポリ塩
化ビニル、ポリカーボネート等の樹脂による成形物で構
成される。
【0035】ここで、前述の流体封止手段3と4の構成
について説明する。流体封止手段3の構成例を図2に示
す。同図に示すように、流体封止手段3は、封止部材3
1とチューブ32とで構成されている。流体封止手段3
と4の違いは封止部材31の色が異なるだけで他の構成
は同じなので、流体封止手段4の説明は省略する。
【0036】本実施例のバッグ連結体では、チューブ3
2の一端は、採血バッグ2の血液成分収納部22また
は、分岐コネクタ43に接続され、他端はバッグ間を連
結するチューブの一端に接続されている。
【0037】チューブ32内には、液体が流れる流路3
21が形成されている。またチューブ32本体は、バッ
グを連結する他のチューブ41、42、44、45と同
様の材料より構成され、可撓性を有しており、チューブ
32の内部が視認できるように、透明または半透明であ
って、後述する封止部材31の状態が確認できるように
なっている。このような、チューブ32内は、封止部材
31が嵌入されて流体通が遮断されている。
【0038】封止部材31は、チューブ32内の流路を
封止して流体を遮断するものであり、封止部材31の構
成材質としては、例えば、硬質ポリ塩化ビニル、ポリカ
ーボネート、ポリエステル、ポリエステル系エラストマ
ー等の硬質材料が挙げられる。
【0039】封止部材31は、前記チューブ32の内壁
に密着して、流体通を遮断する筒状部311と、該筒状
部311の一端に形成され、筒状部311より小径の小
径部312を有し、該小径部312の先端は中実部31
3となっている。この中実部313によって、封止部材
31内の流体通が遮断される。前記小径部312の外周
面には、周方向に溝が形成され、他の周面と比較して薄
肉となった脆弱部314が形成されている。チューブ3
2を連通させる場合には、図3に示されているように、
チューブ32の外側から封止部材31の小径部312を
手指などで抓んで折り曲げ、前記脆弱部314で封止部
材31を破断する。これにより、液は、筒状部311内
と、その破断部分を介して、チューブ32内を流通する
ことが可能となる。破断によって封止部材31は中実部
313と、筒状部311に分離される。
【0040】一方、封止部材31は色彩を有している。
着色するには、封止部材31を構成する前記材料を生成
する際に、公知の方法により着色することにより色彩を
発現させることができる。または、封止部材31を形成
した後、封止部材31の表面に色素を塗布してもよい。
塗布される色素としては、例えば、カーボンブラック、
フタロシアニンブルーなどが挙げられ、透明以外の色で
あり、チューブ32が色彩を有する場合には、そのチュ
ーブ32の色彩に対しても補色または補色に近い色であ
ることが好ましい。
【0041】さらに、色彩を有する位置としては、封止
部材31の全表面の他、前記脆弱部314を挟んで、筒
状部311側と中実部313側の両側の一部分であって
もよく、また破断によって分離される中実部313側の
みであってもよい。このように、封止部材31が色彩を
有することによって、封止部材31の状態、即ち破断し
ているか否かを容易に確認することができる。つまり、
破断により分離され、中実部313が筒状部311から
離れている状態が、色によって容易に視認できる。封止
部材31が有する色彩は、チューブ32内を流れる液体
の色に対して補色の関係にある色または補色に近い色で
あることが好ましい。視認がより容易となるからであ
る。例えば、黄色い血漿を流す場合には、補色の青色
や、これに近い水色、紫色などの色彩とすると良い。
【0042】ここで補色の関係とは、チューブ32内を
流れる液体の色と封止部材31の色を混合した場合に、
黒色または黒色に近似した無彩色(例えば、濃い灰色)
となる関係をいう。
【0043】さらに、補色に近い色とは、チューブ32
内を流れる液体の色と封止部材31の色を混合した場合
に、前記のような無彩色とはならなくとも、濃い有彩色
を呈するものを含むものである。
【0044】ここで補色の関係にある色彩の例を挙げる
と、黄色と青色、赤色と青緑色、黄緑色と紫色、赤紫色
と緑色などがある。
【0045】また、封止部材31の有する色は、前記チ
ューブ32内の液体の色と並べて見て、識別の困難でな
い色、一見して見分けのつく色であればよい。例えば、
プリズムで分解した可視光線の内、相互に近接していな
い色であればよい。
【0046】一方、中実部313の端面には、必要に応
じ、中実部313の外径(チューブ32の内径より小さ
く、チューブ32に接続された連結チューブ42の内径
より大きい)に相当する長さの長辺を有する平板状突出
部315(図2においては、長辺側に対して直角方向か
ら見たときの短辺側を示す)が形成され、中実部313
の破断分離後に中実部313がチューブ42を閉塞しな
いような構成とするのが好ましい。
【0047】なお、チューブ32における透明または半
透明の部分は、内部の封止部材31の状態がわかるよう
な所にのみ部分的に設けてもよい。また流体封止手段3
は、封止部材31を、前記バッグ間を連結するチューブ
42、44、45内に直接嵌入することによって構成す
ることもできる。
【0048】封止部材31としては、テルモ株式会社製
の商品名:クリックチップを用いることができる。ま
た、液体に限らず、気体の流通遮断に使用することも可
能である。
【0049】このような構造のバッグ連結体において
は、例えば、保存中に、PCバッグ6は空のバッグとさ
れ、採血バッグ2または血漿バッグ7のいずれか一方に
は、薬液として例えば抗凝固剤液24が入れられる(図
1では、採血バッグ2内に抗凝固剤24が入れられてい
る)。そして、抗凝固剤液としては、例えばACD液、
CPD液、クエン酸ナトリウム、ヘパリンなどが挙げら
れ、このような抗凝固剤液は、生理的等張液となってい
ることが好ましい。
【0050】そして、上記構造のバッグ連結体の作用を
説明すると、採血して、遠心分離した血液を採血バッグ
2内から連結された各バッグに送液するにあたり、遠心
分離中や他の作業中において、流体封止手段3によっ
て、バッグ内の血液の連結チューブ42内への流入は防
止される。
【0051】分離された血漿を、血漿バッグ7へ送液す
る際には、前記液体封止手段3の封止部材31を屈折破
断し、チューブ42と血液成分収納部22とを連通させ
る。血液成分収納部22内の血漿は、液体封止手段3、
チューブ42、分岐コネクタ43、チューブ45を通っ
て、血漿バッグ7内へ流入する。このとき、分岐コネク
タ43のPCバッグ6への流路は、流体封止手段3によ
って閉鎖されているため、血漿がPCバッグ6へ流入す
ることはない。
【0052】血漿の送液が完了した後は、チューブ45
をクレンメ等によって圧閉し、分岐コネクタ43に接続
されたPCバッグ6側の流体封止手段4を、屈折破断し
て流体通可能とし、血小板を送液する。
【0053】このようにして、血漿バッグ7内の血漿
と、PCバッグ6内の血小板と、採血バッグ2内に残さ
れた赤血球とに、分離することができる。
【0054】上記のように、流体封止手段3、4は色彩
を有していおり、各部に取り付けられている流体封止手
段ごとに色を変更している。このようにすることによっ
て、例えば、取扱説明書などにおいて、屈折破断する順
番を、色を指示することによって、解り易く説明するこ
とができ、取扱ミスを減らすことができる。
【0055】図4は、本発明の流体封止手段を血液成分
分離保存装置8に用いた場合を示すもので、該血液成分
分離装置の全体平面図である。
【0056】図4に示されている例では、血液成分分離
保存装置8は、採血バッグ81と、血漿分離装置82
と、廃液バッグ83と、血漿バッグ84とから構成さ
れ、血漿分離装置82は、各チューブを介して前記の各
バッグと接続されている。
【0057】採血バッグ81は、血液提供者から採血し
た血液を収容するためのものであり、ピールタブを備え
た2つの開口部811、811と、該開口部811、8
11に隣接して設けられた排出口812を有し、該排出
口812にはチューブ91の一端が接続されている。そ
して、そのチューブ91の他端には3方向に分岐する分
岐コネクタ971が接続され、該3つの分岐口にはそれ
ぞれチューブ92、93、94が接続されている。
【0058】図中左側のチューブ92の先端には、さら
に2方向に分岐する分岐コネクタ972が接続され、そ
の各分岐口にはチューブ921、922を介して生理食
塩水や抗凝固剤などを導入するための瓶針923、92
4がそれぞれ接続されており、全体として生理食塩水や
抗凝固剤の導入ライン91、971、92、972、9
21、922、923、924が構成されている。前記
各瓶針923、924にはプロテクター925、926
が接続される。
【0059】図中右側のチューブ94の先端には、同様
に2方向に分岐する分岐コネクタ973が接続されてお
り、その分岐口の一方にはチューブ941を介して採血
針942が接続され、全体として採血ライン91、97
1、94、973、941、942が構成されている。
そして該採血針942には前記瓶針925、926と同
様にプロテクター943が接続される。
【0060】分岐コネクタ971の中央の分岐口には、
第1の流体封止手段101を介してチューブ93の一端
が接続されている。このチューブ93の他端は血漿分離
装置82の血液流入口821に接続されている。
【0061】本実施例における血漿分離装置82は、膜
型血漿分離器によって構成されている。前記血漿分離装
置82は、前記採血バッグ81内に採取された血液を血
漿成分と血球成分とに分離するためのものである。血漿
分離装置82は、血液流入口821と、分離された濃厚
血球液が流出する血液流出口823と、同じく分離され
た血漿成分が流出する血漿流出口822を有している。
【0062】血漿分離装置82の構造としては、中空糸
膜型、平膜型などのものが使用される。そして、流入し
た血液は、前記中空糸膜や平膜などに接触することによ
って血漿成分と血球成分に分離される。
【0063】前記血液流出口823、血漿流出口822
には、それぞれチューブ96、95が接続されている。
血液流出口823に接続されているチューブ96の他端
には分岐コネクタ874が接続されており、その一方の
分岐口には、廃液バッグ83に連通しているチューブ9
62が接続され、他方には第2の流体封止手段102を
介してチューブ961が接続されている。このチューブ
961は、前述の分岐コネクタ973の他方の分岐口に
接続されて、前記採血針942に連通し、全体として返
血ライン96、974、102、961、973、94
1、942を構成している。
【0064】血漿流出口822に接続されているチュー
ブ95の他端には、分岐コネクタ975が接続され、そ
の一方の分岐口には、廃液バッグ83に連通しているチ
ューブ952が接続され、他方には第3の流体封止手段
103を介してチューブ951が接続されている。この
チューブ951は、血漿バッグ87内に連通している。
このチューブ95、951と第3の流体封止手段103
および分岐コネクタ975によって、採漿ラインが構成
される。
【0065】前記廃液バッグ83は、血漿分離装置82
などを洗浄した生理食塩水などが送液され、貯められ
る。
【0066】また、前記血漿バッグ84には、前記チュ
ーブ951の連通部の他に、ピールタブを備えた排出口
841、841が形成されている。
【0067】前記採血バッグ81、廃液バッグ83、血
漿バッグ84などのバッグは、既述のバッグ連結体1を
構成する血漿バッグ7等と同様の構成でよく、前述した
樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その周縁のシ
ール部において、融着(熱融着、高周波融着等)または
接着し、袋状としたものである。さらに、チューブや分
岐コネクタの構成材料も、前述のバッグ連結体に用いら
れているものと同様の材料から構成される。
【0068】以上のように構成された血液成分分離保存
装置8の各バッグ81、83、84、チューブ91、9
2、93、94、95、96および血漿分離装置82
は、使用前に予め滅菌処理が施されている。滅菌方法と
しては、放射線滅菌処理、EOG滅菌処理等を予め行っ
ておく。
【0069】上記説明した血液成分分離保存装置1の作
用を説明する。
【0070】洗浄,プライミング 血漿分離装置82の血液流出口823が上を向くように
セットし、採血バッグ81をその上方にセットする。
【0071】生理食塩水導入ラインを生理食塩水入りの
バッグに接続し、第1の流体封止手段101を屈折破断
して流通可能状態とし、生理食塩水を約400ml流して
各部を洗浄する。洗浄液は、血漿分離装置82、を洗浄
した後、血液流出口823および血漿流出口822から
流出し、廃液バッグ83へ流入する。分岐コネクタ97
4、975では、流体封止手段102、103によって
血漿バッグ84や採血針942への流入が規制されてい
るので、洗浄液はチューブ951、961をクランプな
どで圧閉してなくても、確実に廃液バッグ83へ案内さ
れる。
【0072】洗浄後、生理食塩水導入側の瓶針924
と、廃液バッグ83をチューブシーラでシール・切断す
る。
【0073】血漿分離装置82の血液流出口823が下
を向くようにセットしなおす。
【0074】抗凝固剤導入ラインの瓶針923を、抗凝
固剤バッグに接続し、所定量の抗凝固剤を採血バッグ8
1に注入し、クランプして洗浄、プライミング操作を終
了する。
【0075】採血 前記抗凝固剤バッグに接続されている導入ライン91、
971、92、972、921、923および、血漿分
離装置82に接続されているチューブ93をクランプ等
で圧閉した後、採血針942を供血者へ穿刺し、採血バ
ッグ81に所定量を採血する。採血された血液は、採血
針942から採血ライン941、973、94、97
1、91を通過して、採血バッグ81へ導入される。こ
こで分岐コネクタ973では、血漿分離装置82側のチ
ューブ961に第2の流体封止手段102が設けられて
いるため、採取された血液が血漿分離装置82へ流れ込
むことはない。
【0076】採血終了後、採血ライン91、971、9
4、973、941、942を通して抗凝固された血液
を少量返血し、採血ライン内を抗凝固剤加血液とする。
【0077】血漿採取・返血 採血ラインのチューブ94をクランプなどで圧閉し、血
漿分離装置82に連結されているチューブ93の圧閉を
解除して、採血バッグ81から血液を送液する。前記第
2の流体封止手段102を屈折破断して流体通可能と
し、血漿分離装置82から流出した血液が返血ライン9
6、974、102、961、973、941、942
へ流入できるようにしておく。血液流出口823から流
出した血液によって、返血ライン96、974、10
2、961、973、941、942がほぼ血液で置換
された時点で、第3の流体封止手段103を屈折破断し
て流体通可能とし、血漿の採取を開始する。
【0078】採血バッグ81が空となった時点で、返血
ライン96、974、102、961、973、94
1、942および採漿ライン95、951、103、9
75をクランプなどによって圧閉する。さらに採漿量を
増量する場合には、抗凝固剤の採取ラインを開放して所
定量の抗凝固剤を注入後、再び採血ライン91、97
1、94、973、941、942を開放して所定量を
採血し、上記操作を繰り返す。 終了する場合には、採
血針942を抜く。
【0079】以上説明したように、各部に配置された複
数の流体封止手段を破断して、流体通可能状態とする順
番が決められている場合には、各流体封止手段の封止部
材の色を変え、色によって破断する順序を指示すること
により、破断する順序を間違えるといったトラブルが防
止される。さらに、より多くのチューブが使用される輸
液システムにおいて、多数の流体封止手段を使用する場
合には、各封止部材の色彩、明暗及びこれらを利用した
模様を変えることによって、多数の絡まったチューブの
中から、破断する流体封止手段を容易に見つけ出すこと
ができ、作業の確実性と迅速性を向上させることができ
る。
【0080】なお、上記流体封止手段は、流体の封止に
用いる場合の他、空気などの気体の流通の封止手段とし
て利用してもよく、上記実施例に限定されない。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流体封止
手段によれば、封止部材の位置や状態の確認が容易で、
迅速かつ確実な送液作業ができるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】バッグ連結体の全体平面図である。
【図2】流体封止手段の全体側面図である。
【図3】流体封止手段を指で抓んで、屈折破断した状態
を示す、流体封止手段の使用状態図である。
【図4】流体封止手段が配置された血液成分分離保存装
置の全体平面図である。
【符号の説明】
1 バッグ連結体 2 採血バッグ 21 シール部 22 血液成分収納部 221 排出口 23 開口部 3,4 流体封止手段 31 封止部材 311 筒状部 312 小径部 313 中実部 314 脆弱部 315 平板状突出部 32 チューブ 41 チューブ 42 チューブ 43 分岐コネクタ 44 チューブ 45 チューブ 51 ハブ 52 採血針 53 キャップ 6 PCバッグ 61 シール部 62 血小板収納部 63 開口部 7 血漿バッグ 71 シール部 72 血漿収納部 73 開口部 8 血液成分分離保存装置 81 採血バッグ 811 開口部 812 排出口 82 血漿分離装置 821 血液流入口 822 血漿流出口 823 血液流出口 83 廃液バッグ 84 血漿バッグ 841 排出口 91、92、921、922 チューブ 923、924 瓶針 925、926 プロテクター 93、94、941 チューブ 942 採血針 943 プロテクター 95、951、952、96、961、962 チュ
ーブ 971〜975 分岐コネクタ 101〜103 流体封止部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流路を構成する可塑性のあるチュ
    ーブと、 前記流路内に配置され、前記流路内を流れる流体の流通
    を遮断するとともに、屈折破断可能な脆弱部を有し、該
    屈折破断後は該破断部分を介して流体流通を可能とする
    封止部材とを有する流体封止手段を少なくとも二つ有す
    るバッグ連結体であって、 前記チューブは、少なくとも前記封止部材の配置部分
    に、内部が視認できる透明部分または半透明部分を有
    し、 前記封止部材は前記チューブの外側から視認可能な色彩
    を有し、 前記色彩は、流路内を流れる流体の色に対して補色また
    は補色に近い色であり、かつ、前記少なくとも2つの流
    体封止手段の前記封止部材はおのおの異なる色彩及び/
    または明暗を有することを特徴とするバッグ連結体。
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