JPH0610579U - ウインドレギュレータ - Google Patents

ウインドレギュレータ

Info

Publication number
JPH0610579U
JPH0610579U JP5020392U JP5020392U JPH0610579U JP H0610579 U JPH0610579 U JP H0610579U JP 5020392 U JP5020392 U JP 5020392U JP 5020392 U JP5020392 U JP 5020392U JP H0610579 U JPH0610579 U JP H0610579U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side bracket
wire
bracket
lever
windshield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5020392U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2571026Y2 (ja
Inventor
弘 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Johnan Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Johnan Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Johnan Manufacturing Co Ltd filed Critical Johnan Manufacturing Co Ltd
Priority to JP5020392U priority Critical patent/JP2571026Y2/ja
Publication of JPH0610579U publication Critical patent/JPH0610579U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2571026Y2 publication Critical patent/JP2571026Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 上昇過程で、ウインドガラスに負荷が掛かっ
た場合に、ワイヤからウインドガラスへの動力伝達を遮
断して、乗員の安全性を向上する。 【構成】 プーリ12,13間のワイヤ14にウインド
ガラスに連結するブラケット17を結合してある。ブラ
ケット17は、第1ブラケット18と第2ブラケット1
9とに分割されている。第1ブラケット18にピン21
を突設し、第2ブラケット19にレバー22を回転可能
に取り付けてある。レバー22がスプリング23で付勢
されてピン21に係合し、第1ブラケット18と第2ブ
ラケット19とが連結される。そして、ドラム9が回転
すると、ワイヤ14が移動してウインドガラスを昇降す
る。上昇過程において、ウインドガラスに負荷がかかる
と、ピン21がレバー22を押し、ピン21とレバー2
2との係合が解除し、第1ブラケット18と第2ブラケ
ット19とが分離する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ウインドガラスの昇降をワイヤでガイドするウインドレギュレータ であって、ウインドガラスの上昇過程で負荷が掛かると、ワイヤからウインドガ ラスへの動力伝達を遮断して、ウインドガラスの上昇を中止する構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ウインドレギュレータとしては、例えば、昭和55年10月15日(株)山海 堂発行「自動車工学全書第13巻;乗用車の車体」第134〜137頁に開示さ れているように、ドラムの回転駆動により、ワイヤを上下方向に移動することに より、ウインドガラスをドア本体に対して昇降する、所謂、ワイヤ式なるウイン ドレギュレータが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述の従来例にあっては、ウインドガラスの上昇過程において、サッシュ付き ドアではウインドガラスとサッシュ上縁との間に、または、サッシュレスドアで はウインドガラスと車体サイド部上縁との間に、乗員の手や頭部など体の一部が 挟まれることがある。このような場合、ドラムを手動で回転する手動式では、操 作者の意識でドラムの回転を中止し、大事に至ることは比較的に少ないが、ドラ ムをモータで回転する電動式では、ウインドガラスの全閉なる上昇限度位置で、 ウインドガラスとウエザストリップとのシール性を維持させる必要があることか ら、ウインドガラスの上昇過程で、モータに、全閉位置での負荷よりも小さな負 荷が掛かっても、モータの電源を遮断したり、または、モータを逆転したりして 、体の一部が挟まれた乗員の負担を軽減させることは、にわかに採用しがたいも のである。
【0004】 そこで本考案にあっては、ワイヤ式のウインドレギュレータにおいて、ウイン ドガラスの上昇過程で、乗員の手や頭部など体の一部が挟まれるなどして、ウイ ンドガラスに負荷が掛かった場合に、ワイヤからウインドガラスへの動力伝達を 遮断することにより、乗員の安全性を向上することを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の考案は、ドア本体側の上下に組み付けられるプーリにワイヤを巻き掛け 、このワイヤの両端を前記ドア本体側の中間に組み付けられてウインドガラスの 開閉力を出力するドラムに巻き付けたうえ止め、前記プーリ間のワイヤに前記ウ インドガラスに連結されるブラケットを結合し、前記ドラムの回転駆動により、 前記ウインドガラスを前記ドア本体に対して昇降させるウインドレギュレータに おいて、前記ブラケットをワイヤ側ブラケットとウインドガラス側ブラケットと に分割し、これらワイヤ側ブラケットとウインドガラス側ブラケットとに、通常 時はワイヤ側ブラケットとウインドガラス側ブラケットとを一体に連結し前記ウ インドガラスの上昇過程で負荷が掛かると前記ワイヤ側ブラケットとウインドガ ラス側ブラケットとを分離する係合離脱機構を設けてある。
【0006】 第2の考案は、第1の考案の係合離脱機構を、一端部に係合離脱溝が形成され 前記ワイヤ側ブラケットとウインドガラス側ブラケットとのいずれか一方のブラ ケットに回転自在に取り付けられたレバーと、もう一方のブラケットに取り付け られたピンと、通常時は前記レバーをその係合離脱溝が前記ピンに係合する方向 に付勢して前記ワイヤ側ブラケットとウインドガラス側ブラケットとを一体に連 結し前記ウインドガラスの上昇過程で負荷が掛かると前記レバーの係合離脱溝を 前記ピンから離脱させる方向にたわみ前記ワイヤ側ブラケットとウインドガラス 側ブラケットとを分離するスプリングとで構成し、前記ドア本体側に前記ウイン ドガラスの上昇限度位置で前記レバーの係合離脱溝のピンからの抜けを規制する ストッパを設けてある。
【0007】
【作用】
第1の考案では、ウインドガラスの上昇過程で、ウインドガラスに負荷が掛か った場合には、係合離脱機構の動作により、ワイヤ側ブラケットとウインドガラ ス側ブラケットとが分離し、ワイヤ側ブラケットが上昇しても、ウインドガラス 側ブラケットの上昇が中止され、ウインドガラスの上昇が止まる。また、ウイン ドガラスの上昇過程で、ウインドガラスに不用意な負荷が掛かることなく、ウイ ンドガラスの上昇限度位置に達した通常の場合には、係合離脱機構が動作せず、 ワイヤ側ブラケットとウインドガラス側ブラケットとが一体のままとなり、ウイ ンドガラスの全閉が確保される。
【0008】 第2の考案では、第1の考案に加えて、ウインドガラスに掛かった負荷により 、係合離脱機構が、機械的な動力伝達によって、動作する。つまり、ウインドガ ラスにスプリングの弾性力以上の負荷が掛かると、ピンがレバーを押し、レバー がスプリングの付勢に抗して移動しつつ係合離脱溝から離脱する。これにより、 ピンとレバーとによって係合していたワイヤ側ブラケットとウインドガラス側ブ ラケットとが分離する。
【0009】
【実施例】
第1実施例 図10は、第1実施例としてのワイヤ式のウインドレギュレータを使用した乗 用車の側面を示している。図10において、車体サイド部1には、乗員乗降用の 開口部2を形成してある。開口部2には、ドア3のドア本体4をヒンジ5を介し て車体側方に開閉自在に取り付けてある。ドア本体4には、ウインドガラス6を 、ドア本体4内に格納配置されたウインドレギュレータ7によって昇降(開閉) されるように、組み付けてある。
【0010】 図1は、上記ウインドレギュレータ7を示している。図1において、ウインド レギュレータ7のドア本体4(図10参照)の中間に組み付けられるベースプレ ート8には、ウインドガラス6の開閉力を出力するドラム9を回転可能に取り付 けてある。ドラム9には、ベースプレート8に取り付けられたモータ10の出力 軸が図外のウオームホイール機構を介して連結されている。ドア本体4のベース プレート8から車体前後方向の一方に離れた部分には、上下に延びるガイドレー ル11を取り付けてある。ガイドレール11の上下端部には、プーリ12,13 を回転自在に取り付けてある。つまり、プーリ12,13は、ガイドレール11 を介してドア本体4の上下に取り付けられている。プーリ12,13には、ワイ ヤ14を掛けわたしてある。ワイヤ14の両端は、プーリ12から、ガイドレー ル11とベースプレート8とに跨設されたガイドチューブ15,16内を通って ドラム9に数回巻き付けられたうえ止められている。プーリ12,13間に位置 するワイヤ14には、ウインドガラス6(図10参照)に装着された図外のガラ スボトムチャンネルに締結するブラケット17を設けてある。ブラケット17は 、ワイヤ14が結合されるワイヤ側ブラケットとしてのニップルプレート18と 、ウインドガラス6が連結されるウインドガラス側ブラケットとしてのキャリヤ プレート19とに分割されている。ニップルプレート18とキャリヤプレート1 9とには、係合離脱機構20を設けてある。係合離脱機構20は、ピン21とレ バー22とスプリング23とで構成されている。ガイドレール11の上部には、 ストッパ24を取り付けてある。ストッパ24は、ガイドレール11の上部に取 り付けられ、ウインドガラス6の上昇限度位置で、ブラケット17のニップルプ レート18に当接して、ピン21がレバー22に形成された図4に示す係合離脱 溝27から抜けるのを規制するようになっている。ガイドレール11の下部には 、下降位置止め部材25を取り付けてある。下降位置止め部材25は、ウインド ガラス6の全開なる下降限度位置でキャリアプレート19を受け止める。ニップ ルプレート18は、図2に示すように、ガイドレール11の内側に形成された溝 部11aに、摺動可能に係合装着されている。キャリヤプレート19は、図3に 示すように、ガイドレール11の外側に突出形成されたレール部11cに、摺動 可能に係合装着されている。
【0011】 図4は、上記係合離脱機構20を示している。図4において、係合離脱機構2 0は、通常時はニップルプレート18とキャリヤプレート19とがガイドレール 11に摺動可能に係合装着された状態において、ニップルプレート18の下半部 にキャリアプレート19を連結し、ウインドガラス6の上昇過程で負荷が掛かる と、ニップルプレート18とキャリヤプレート19とを分離するようになってい る。具体的には、係合離脱機構20のピン21は、ニップルプレート18のキャ リヤプレート側面の左右方向一方の上部に固定的に取り付けられている。レバー 22は、キャリヤプレート19のニップルプレート側面に支持軸26で回転可能 に取り付けられている。レバー22の一端部なる上端部には、V字形の係合離脱 溝27を形成してある。この係合離脱溝27の上部に位置するフック部28の上 面は、フック部28の基端から先端に向けて下り坂となる傾斜面29になってい る。レバー22の上下方向中間部には、支持軸26を回転可能に挿入するための 貫通孔30を形成してある。レバー22の下端部には、突起31を形成してある 。スプリング23は、リーフスプリングになっている。スプリング23の上端部 は、キャリヤプレート19のニップル側面に形成されたスプリングシート部32 に嵌合装着される。係合離脱機構20は、ニップルプレート18とキャリヤプレ ート19とをガイドレール11に装着した状態において、通常時は、スプリング 23の下端部がレバー22の突起31を押し、レバー22がスプリング23によ って付勢され、レバー22の係合離脱溝27がピン21に係合しており、ニップ ルプレート18とキャリヤプレート19とがワイヤ14の移動によってガイドレ ール11に沿って一体的に昇降するように、ニップルプレート18とキャリヤプ レート19とを一体に連結している(図1,図6参照)。そして、ウインドガラ ス6の上昇過程で負荷が掛かると、キャリヤプレート19が停止しようとし、ニ ップルプレート18が上昇しようとすることにより、ピン21が係合離脱溝27 でレバー22をスプリング23の付勢に抗して押しつつフック部28を乗り越え て係合離脱溝27から離脱し、ニップルプレート18とキャリヤプレート19と を分離するようになっている(図7参照)。ニップルプレート18のキャリヤプ レート側面の中央部には、ワイヤ通路34を、上下方向に延びる溝状に形成して ある。
【0012】 図5は、上記ニップルプレート18とワイヤ14との結合構造を示している。 ニップルプレート18のガイドレール側面の中央部には、凹部35をキャリヤプ レート側面に向けて膨出形成してある。凹部35の上下壁にはワイヤ通路34に 連通する貫通孔36,37を形成してある。貫通孔36は、図4に図示してある 。凹部35の底面中央部には、ガイドレール側面に開放された収納室38を形成 してある。収納室38の上下壁には、スリット40,41を形成してある。スリ ット40,41は、貫通孔36,37と上下方向での位置が一致している。そし て、ワイヤ14をニップルプレート18に結合するには、ワイヤ14の一端をド ラム9(図1参照)に止める前に、ワイヤ通路34の上部または下部から貫通孔 36と溝40,41と貫通孔37を順に経由してワイヤ通路34の下部または上 部に引き通す。そして、ワイヤ14の一端をドラム9に巻き付けたうえ止める。 このワイヤ14のドラム9への止めと並行して、収納室38からワイヤ14の一 部を引き出し、その引き出し部分にニップル42を、ペンチのような工具で圧着 するか、または、接着剤で接着するかして、固定的に止める。この後、ワイヤ1 4をワイヤ通路34側に引き込み、ニップル42を収納室38内に収め、ニップ ル42の上下に位置するワイヤ14をスリット40,41内に通しておく。
【0013】 この第1実施例によれば、通常時は、図1に示すように、レバー22がスプリ ング23によって付勢されていて、レバー22の係合離脱溝27がピン21に係 合し、ニップルプレート18とキャリヤプレート19とが一体となる1個のブラ ケット17になっている。この状態において、ドラム9をモータ10で回転駆動 すると、プーリ12,13間に位置するワイヤ14が上下方向に移動し、このワ イヤ14の移動に伴ってブラケット17がガイドレール11に沿って上下方向に 移動し、ウインドガラス6をドア本体4に対して昇降させる。
【0014】 そして、ウインドガラス6の上昇過程において、ウインドガラス6とサッシュ 上縁との間に、または、ウインドガラス6と車体サイド部との間に、乗員の手や 頭部など体の一部が挟まるなどして、ウインドガラス6にスプリング23の弾性 力以上の負荷がかかると、この負荷が図6に矢印Xで示すように、キャリヤプレ ート19を停止する方向からキャリヤプレート19に作用する。このとき、ワイ ヤ14は図6に矢印Yで示すように上方に向けて移動中である。よって、キャリ ヤプレート19が停止しようとし、ニップルプレート18が上方に向けて移動し ようとするので、ピン21が係合離脱溝27内でレバー22を押す。これにより 、図7に示すように、レバー22がスプリング23に抗して支持軸26を中心と して揺動し、ピン21が係合離脱溝27からフック部28を乗り越え、ピン21 とレバー22との係合が解除され、ニップルプレート18とキャリヤプレート1 9とが分離する。したがって、キャリヤプレート19が上方に移動せず、ニップ ルプレート18がワイヤ14と一緒に上方に移動する。よって、上記手や頭部な ど体の一部が挟まれた乗員に無理な力が作用すること無く、乗員が怪我をするな どの大事に至るという不都合を解消することができる。
【0015】 しかも、上記レバー22とピン21との係合解除に並行して、モータ10の上 昇駆動力は、ワイヤ14に伝達されているが、ニップルプレート18とキャリヤ プレート19とが分離しているので、ニップルプレート18がガイドレール11 に沿って上方に向けて移動する。したがって、モータ10に過負荷が掛かること も防止でき、モータ10の寿命も長くなる。
【0016】 一方、ウインドガラス6の上昇過程で、ウインドガラス6にスプリング23の 弾性力以上の負荷が掛からず、通常の動作で、ウインドガラス6が図外のウエザ ストリップを押圧する上昇限度位置に到達すると、図8に示すように、ニップル プレート18がガイドレール11に設けられたストッパ24に当接する。したが って、ウインドガラス6の上昇限度位置で、図外のウエザストリップとのシール 性確保のために、ウインドガラス6にスプリング23の弾性力以上の負荷が作用 するが、この時には、ニップルプレート18がストッパ24に当接し、ピン21 によるレバー22の移動が規制され、ピン21が係合離脱溝27内に位置して抜 け出ることができず、ニップルプレート18とキャリヤプレート19との一体化 が確保される。これによって、ウインドガラス6の全閉は、通常の状態となる。
【0017】 なお、この一実施例においては、ウインドガラス6の上昇過程で、ウインドガ ラス6に作用した負荷によって、レバー22がピン21から離脱した場合、図9 (A)に示すように、キャリヤプレート19がウインドガラス6の自重によって ガイドレール11に沿って下降し下降位置止め部材25に当接して最下端に位置 する。この最下端の下降限度位置に止まったキャリヤプレート19においては、 レバー22はスプリング23で付勢されて支持軸26を中心としてピン21との 係合が可能な位置に復帰している。よって、この場合には、モータ10をウイン ドガラス6の下降方向に電力駆動することによって、自動的に修復することでき る。つまり、モータ10の下降方向への電力駆動によって、ニップルプレート1 8をガイドレール11に沿って下降限度位置に向けて移動すると、その下降限度 位置直前において、ピン21がレバー22上部の傾斜面29に当接してレバー2 2を押す。すると、ピン21の押圧に伴って、レバー22が支持軸26を中心と して図9(B)に示す矢印Z1方向に移動し、ピン21がフック部28を乗り越 える。引き続くニップルプレート18の下降に伴って、ピン21がフック部28 を乗り越えると同時に、レバー22がスプリング23によって図9(B)に示す 矢印Z2方向に移動し、ピン21が係合離脱溝27内に位置し、レバー22がピ ン21に係合し、ニップルプレート18とキャリヤプレート19とが自動的に連 結された通常の状態となる。
【0018】 第2実施例 この第2実施例は、ニップルプレート18とキャリアプレート19とを電磁ア クチュエータで係合離脱されるようにした点に特徴がある。したがって、この第 2実施例は、図11に示した要部について説明する。なお、この第2実施例の説 明においては、第1実施例と同一部分には同一符号を付してある。
【0019】 図11において、ニップルプレート18とキャリアプレート19とをピン50 で一体的に係合し、ニップルプレート18またはキャリアプレート19の一方に 電磁アクチュエータ51を取り付け、ウインドガラス6に全閉位置での負荷より も小さな負荷が掛かかると、電磁アクチュエータ51を電力駆動し、この電磁ア クチュエータ51の駆動によって、ピン50をニップルプレート18またはキャ リアプレート19の一方から抜き取り、ニップルプレート18とキャリアプレー ト19とを分離するようになっている。
【0020】 この第2実施例によれば、電磁アクチュエータ51を使用することによって、 図1に示すようなレバー22およびスプリング23を省略することができる。
【0021】 なお、本考案は、ワイヤ式以外のテープ式のウインドレギュレータでも適用で きる。
【0022】
【考案の効果】
以上のように第1の考案によれば、ウインドガラスの上昇過程で、ウインドガ ラスに負荷が掛かった場合には、係合離脱機構の動作により、ワイヤ側ブラケッ トとウインドガラス側ブラケットとが分離し、ワイヤ側ブラケットが上昇しても 、ウインドガラス側ブラケットの上昇が中止され、ウインドガラスの上昇が止ま る。したがって、ウインドガラスの上昇過程で、乗員の手や頭部など体の一部が 挟まれるなどして、ウインドガラスに負荷が掛かった場合に、ワイヤからウイン ドガラスへの動力伝達を遮断することにより、乗員の安全性を向上することがで きる。
【0023】 また、ウインドガラスの上昇過程で、ウインドガラスに不用意な負荷が掛かるこ となく、ウインドガラスの上昇限度位置に達した通常の場合には、係合離脱機構 が動作せず、ワイヤ側ブラケットとウインドガラス側ブラケットとが一体のまま となるので、ウインドガラスの全閉が確保できる。
【0024】 第2の考案では、第1の考案に加えて、ウインドガラスに掛かった負荷により 、係合離脱機構が、機械的な動力伝達によって、動作する。つまり、ウインドガ ラスにスプリングの弾性力以上の負荷が掛かると、ピンがレバーを押し、レバー がスプリングの付勢に抗して移動しつつ係合離脱溝から離脱する。これにより、 ピンとレバーとによって係合していたワイヤ側ブラケットとウインドガラス側ブ ラケットとが分離する。したがって、ワイヤ側ブラケットとウインドガラス側ブ ラケットとの分離に際して、ウインドガラスを昇降する駆動力以外の分離専用の 駆動源を省略でき、構造が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のウインドレギュレータを示す構成
図。
【図2】図1に示すA−A線に沿う断面図。
【図3】図1に示すB−B線に沿う断面図。
【図4】第1実施例の係合離脱機構のブラケットまわり
を分解した斜視図。
【図5】第1実施例のニップルプレートとワイヤとの結
合構造を分解した斜視図。
【図6】第1実施例の負荷が掛かった場合の作用説明
図。
【図7】第1実施例の負荷が掛かった直後の作用説明
図。
【図8】第1実施例の上昇限度位置での作用説明図。
【図9】第1実施例の負荷が掛かった後での自動修復の
作用説明図。
【図10】第1実施例のウインドレギュレータを搭載し
た乗用車の斜視図。
【図11】第2実施例の要部を示す構成図。
【符号の説明】
4…ドア本体 6…ウインドガラス 7…ウインドレギュレータ 9…ドラム 12,13…プーリ 14…ワイヤ 17…ブラケット 18…ニップルプレート(ワイヤ側ブラケット) 19…キャリアプレート(ウインドガラス側ブラケッ
ト) 20…係合離脱機構 21…ピン 22…レバー 23…スプリング 24…ストッパ 25…下降位置止め部材 27…係合離脱溝 50…ピン 51…電磁アクチュエータ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア本体側の上下に組み付けられるプー
    リにワイヤを巻き掛け、このワイヤの両端を前記ドア本
    体側の中間に組み付けられてウインドガラスの開閉力を
    出力するドラムに巻き付けたうえ止め、前記プーリ間の
    ワイヤに前記ウインドガラスに連結されるブラケットを
    結合し、前記ドラムの回転駆動により、前記ウインドガ
    ラスを前記ドア本体に対して昇降させるウインドレギュ
    レータにおいて、 前記ブラケットをワイヤ側ブラケットとウインドガラス
    側ブラケットとに分割し、 これらワイヤ側ブラケットとウインドガラス側ブラケッ
    トとに、通常時はワイヤ側ブラケットとウインドガラス
    側ブラケットとを一体に連結し、前記ウインドガラスの
    上昇過程で負荷が掛かると、前記ワイヤ側ブラケットと
    ウインドガラス側ブラケットとを分離する係合離脱機構
    を設けたことを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 【請求項2】 前記係合離脱機構を、 一端部に係合離脱溝が形成され前記ワイヤ側ブラケット
    とウインドガラス側ブラケットとのいずれか一方のブラ
    ケットに回転自在に取り付けられたレバーと、もう一方
    のブラケットに取り付けられたピンと、 通常時は前記レバーをその係合離脱溝がピンに係合する
    方向に付勢して前記ワイヤ側ブラケットとウインドガラ
    ス側ブラケットとを一体に連結し、前記ウインドガラス
    の上昇過程で負荷が掛かると前記レバーの係合離脱溝を
    ピンから離脱させる方向にたわみ、前記ワイヤ側ブラケ
    ットとウインドガラス側ブラケットとを分離するスプリ
    ングとで構成し、 前記ドア本体側に前記ウインドガラスの上昇限度位置で
    前記ワイヤ側ブラケットに当接して前記レバーの係合離
    脱溝のピンからの抜けを規制するストッパを設けた、 ことを特徴とする請求項1に記載したウインドレギュレ
    ータ。
JP5020392U 1992-07-17 1992-07-17 ウインドレギュレータ Expired - Fee Related JP2571026Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5020392U JP2571026Y2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 ウインドレギュレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5020392U JP2571026Y2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 ウインドレギュレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0610579U true JPH0610579U (ja) 1994-02-10
JP2571026Y2 JP2571026Y2 (ja) 1998-05-13

Family

ID=12852564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5020392U Expired - Fee Related JP2571026Y2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 ウインドレギュレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2571026Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232864A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp ドアウィンドレギュレータ構造
JP2016205009A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 シロキ工業株式会社 ウインドレギュレータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232864A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Mitsubishi Fuso Truck & Bus Corp ドアウィンドレギュレータ構造
JP2016205009A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 シロキ工業株式会社 ウインドレギュレータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2571026Y2 (ja) 1998-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001507418A (ja) ガイドレールを備えたケーブル式窓リフタ
WO2005120872A1 (en) Emergency lowering device for a vehicle window
JP2842513B2 (ja) エレベータドア装置
JPH0610579U (ja) ウインドレギュレータ
EP0173336B1 (en) Roof door structure for vehicles
JP2575744Y2 (ja) ウインドレギュレータ
JP3603521B2 (ja) 車両のドアパネル
KR102676731B1 (ko) 시저도어 연동 도어글래스의 승하강 장치
JP2965994B2 (ja) チルトスライド式サンルーフ装置
JPH057986Y2 (ja)
JPH0620677Y2 (ja) サンル−フのドレンチャンネル支持装置
CN114228449B (zh) 一种升降驱动装置以及压盖机构
JP3098089B2 (ja) サンシェード装置
JPH056379Y2 (ja)
JPH033741Y2 (ja)
JPS6313926Y2 (ja)
KR20050038158A (ko) 이동구속장치를 갖춘 승합 차량의 슬라이딩도어
KR0156477B1 (ko) 차량 파워 윈도우용 리프터
JP3786596B2 (ja) 車両用スライドドア
JPH0349925Y2 (ja)
JPS5938126A (ja) 自動車のスライドル−フ開閉装置
JPH022669Y2 (ja)
KR100521795B1 (ko) 자동차의 리어 도어 윈도우 하강 높이 제한장치
JPH0516669A (ja) ウイングドアを有する車両
JPH0341938Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees