JPH0610557A - ドアの警告装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドアを開けようとする者がドアの反対側に接
近するものがあることを予め知ることが出来、思わぬ接
触を未然に防止する事が出来るドアの警告装置を提供す
ることにある。 【構成】 ドア開口周縁部１にヒンジを介して取り付け
られるドア本体３を有し、該ドア本体３の一側面４を押
圧することにより、他側面５に前記ドア本体３が揺動し
て開動作が行われるドアにおいて、前記ドア本体３の少
なくとも片面側には、該ドア本体３への人物の接近を感
知する人感センサとしての遠赤外線センサ７，９が配設
され、該ドア本体３の該遠赤外線センサ７，９の配設さ
れた側と反対の面側には、該遠赤外線センサ７，９から
の信号により警告を発する出力部としてのランプ８，１
０が配設された。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、建築物の玄関、通路
の間切り、部屋の出入口等に用いられるドアに使用さ
れ、ドアを開けようとする者に、ドアの反対側に人間が
いることを知らせるドアの警告装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】多数の人間の出入りする病院やホテル等
の玄関、通路、病室又は子供部屋等では、開閉操作が容
易であることから、ドア本体がヒンジを中心に揺動する
ことにより、どちらの方向にも開くことができるいわゆ
る両開きドアが多く用いられている。

【０００３】なお、先に出願されたものとして、ドア本
体の回動により戸当りがドア本体より出没するようにし
た実開平１ー１６３６８６号公報に記載された技術や、
壁面や床面にセンサを設け、自動ドアの開閉制御を行う
ようにした実開昭６２ー１２１３８２号公報に記載され
た技術等が既に知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
種のドアでは、ドアを開けようとする者がドアの反対側
に接近する者に気付かずに押し開け、思わぬ接触を起こ
すことがあった。

【０００５】そこでドアの反対側への接近を視認出来る
ようにするため、ドア本体の一部をガラス材やプラスチ
ック材等で構成される透明又は半透明の窓等にすること
も考えられるが、室内が丸見えとなりプライバシーの保
護上の問題があった。

【０００６】このような問題は、一般に広く用いられて
いる片開きのドアについても同様に起こりうる。

【０００７】本発明の目的は、ドアを開けようとする者
がドアの反対側に接近するものがあることを予め知るこ
とが出来、思わぬ接触を未然に防止する事が出来るドア
の警告装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明は、ドア開口周縁部にヒンジを介して取り付け
られるドア本体を有し、該ドア本体の一側面を押圧する
ことにより、他側面に前記ドア本体が揺動して開動作が
行われるドアにおいて、前記ドア本体の少なくとも片面
側には、該ドア本体への人物の接近を感知する人感セン
サが配設され、該ドア本体の該人感センサの配設された
側と反対の面側には、該人感センサからの信号により警
告を発する出力部が配設されたドアの警告装置としたこ
とを特徴としている。

【０００９】

【作用】前記のように構成されたドアの警告装置では、
ドアの開操作を行う際に、ドアの反対側に人物が接近す
ると、まず、人感センサがこの人物の接近を感知して、
操作者側の面に配設された出力部に信号を送る。出力部
ではこの信号を受け、操作者に対して警告を発する。こ
のため、ドアの反対側に人間が接近したことを予め知る
ことが出来る。従って、ドアを不用意に開けて反対側に
いる人間に接触させるようなことを未然に防止できる。

【００１０】

【実施例】図１ないし図３はこの発明の第１実施例を示
すものである。

【００１１】この実施例は、両開きドア６にこの発明を
適用したものである。すなわち、ドア開口周縁部１に、
ヒンジ２、２を介してドア本体３が取り付けられ、この
ドア本体３は、一側面４側又は他側面５側のいずれを押
した場合でも、開動作を行うことができるようになって
いる。

【００１２】このドア本体３の一側面４側の上部には、
ドア本体３への人物の接近を感知する人感センサとして
の遠赤外線センサ７が配設されている。また、ドア本体
３の他側面５側には遠赤外線センサ７からの信号によ
り、警告を発する出力部としてのランプ８が配設されて
いる。

【００１３】また、前記ドア本体３の他側面５側の上部
には、ドア本体３への人物の接近を感知する人感センサ
としての遠赤外線センサ９が配設されて、ドア本体３の
一側面側５には該遠赤外線センサ９からの信号により、
警告を発する出力部としてのランプ１０が配設されてい
る。

【００１４】この遠赤外線センサ７，９は、ドア本体に
接近する人物の体温を感知して、この信号を図３に示す
ように制御部１９に出力し、この制御部１９からの信号
によりランプ８，１０が点灯するようになっている。

【００１５】また、この遠赤外線センサ７，９や制御部
１９等は、図１に示すように、一側面４側のドア開口周
縁部１近傍に配設されるメインスイッチ１１、及び他側
面５側のドア開口周縁部１近傍に配設されるメインスイ
ッチ１２によりON・OFFされるようになっている。

【００１６】そして、ドア本体３側の遠赤外線センサ
７，９等と、建物側のメインスイッチ１１，１２等との
各々の接続は、前記ヒンジ２を通る配線を図示しないコ
ネクタによって結線することにより行われている。

【００１７】次に本実施例の作用について説明する。

【００１８】前記のように構成された両開きドア６の警
告装置では、ドア本体３の一側面４側に人物が接近する
と、まず、遠赤外線センサ７がこの人物の接近を感知し
て、この信号を制御部１９に出力し、この制御部１９か
ら反対側面である他側面５側に配設されたランプ８に点
灯信号を送る。ランプ８では、この点灯信号を受けて点
灯し、他側面５側にいる者に対して光による警告を発す
る。このため、ドア本体３の他側面５側の操作者はドア
本体３の一側面４側に接近する者があることを予め知る
ことが出来ることから、不用意にドア本体３を押して一
側面４側に接触させるようなことがない。

【００１９】又、反対にドア本体３の他側面５側に人物
が接近した場合には、遠赤外線センサ９がこの人物の接
近を感知して、反対側面である一側面４側に配設された
ランプ１０が点灯される。

【００２０】また、このようにすればドア本体にガラス
材等による窓を設ける必要がなく、ドアの反対側が見え
ることがなく、プライバシーの保護上の見地からも良好
である。

【００２１】さらに、遠赤外線センサ７，９やランプ
８，１０はドア本体３に組み付けられているため、工場
での組付けができることから、現場作業工数を減少させ
ることができる。

【００２２】そして、この第１実施例の警告装置では、
建物側でなく、ドア本体３の一側面４側及び他側面５側
の上部にランプ８及び１０を設けているので、ドア本体
３に近づく者にとって見やすい位置に警告が出される。
このため、より一層反対側に人物がいることが分かりや
すく、接触を未然に防止することが出来る。

【００２３】図４はこの発明の第２実施例を示すもので
ある。

【００２４】この第２実施例は、ドア本体１７が図４中
手前方向にのみ回動するいわゆる片開きドア１４にこの
発明が適用されている。

【００２５】この第２実施例では、検知範囲１５に人物
が近づくと、遠赤外線センサ１６がこれを検地して、図
示しない反対側面に配設されたランプを点灯させる。こ
のため、反対側にいる人物は、このランプの点灯を見て
注意してドア本体１７を開けるので、検知範囲１５内に
いる人物とドア本体１７が接触する恐れが少なくなる。

【００２６】また、反対側面に設けられた図示しない遠
赤外線センサが人物を検知すると、ランプ１８が点灯
し、図４中手前側からドア本体１７に近づこうとする者
に警告が与えられる。このため、この者は、ドア本体１
７が開くことを予め予測することが出来、注意するの
で、より一層、人物とドア本体１７が接触する恐れが少
なくなる。

【００２７】前記各実施例では、両側に遠赤外線センサ
７、９及び１６を配置していづれの方向から人物がドア
本体３及び１７に接近しても、ドア本体３及び１７の反
対側へ警告を発するようにしているが、特にこれに限ら
ず、ドア本体３、１７の一方側のみに人感センサを配置
して、反対側に出力部を配設する等、少なくともドア本
体３、１７の一方側から近づく者を検知して反対側に警
告を発することが出来るものならばどの様な構成であっ
ても良い。

【００２８】又、前記各実施例では、人感センサとして
遠赤外線センサ７、９及び１６を用いたが、特にこれに
限らず、超音波センサや振動センサ等、ドア本体への人
物の接近を感知するセンサであるならばどのようなセン
サを人感センサとして用いても良い。

【００２９】さらに、前記各実施例では、出力部として
ランプ８、１０及び１８を用いたが、特にこれに限ら
ず、ブザー等、人感センサからの信号により、反対側に
警告を発するものであるならばどのような装置を出力部
として用いても良い。

【００３０】又、前記実施例では、メインスイッチ１
１、１２を用いて主電源１３との接続のｏｎ，ｏｆｆを
行っているが、１つのメインスイッチで、全ての回路の
ｏｎ，ｏｆｆを行うようにしても良い。

【００３１】

【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ドア本体の反対側に人間がいることを知ることが
出来るので、従来のように不用意にドア本体を開けるこ
とがなく、ドア本体の反対側の人間に接触させるような
ことを未然に防止することが出来る、という実用上有益
な効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の両開きドアの警告装置を
示す斜視図である。

【図２】本発明の第１実施例の両開きドアの警告装置を
示し、人感センサ等の配置を示す側面図である。

【図３】本発明の第１実施例の両開きドアの警告装置の
ブロック図である。

【図４】本発明の第２実施例の片開きドアの警告装置を
示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ドア開口周縁部 ２ ヒンジ ３，17 ドア本体 ４ 一側面側 ５ 他側面側 ６ 両開きドア 14 片開き記ドア ７，９，16 遠赤外線センサ（人感センサ） ８，10，18 ランプ（出力部）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドア開口周縁部にヒンジを介して取り付
   けられるドア本体を有し、該ドア本体の一側面を押圧す
   ることにより、他側面に前記ドア本体が揺動して開動作
   が行われるドアにおいて、 前記ドア本体の少なくとも片面側には、該ドア本体への
   人物の接近を感知する人感センサが配設され、該ドア本
   体の該人感センサの配設された側と反対の面側には、該
   人感センサからの信号により警告を発する出力部が配設
   されたことを特徴とするドアの警告装置。